海未「こんにゃくでお尻をペシペシしてるのをことりに見られた」 Part5【完】back

海未「こんにゃくでお尻をペシペシしてるのをことりに見られた」 Part5【完】


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ことり「...海未ちゃん」ぽろぽろっ
海未「ことりあなた...」
ぎゅ
海未「えっ」
ことり「...ひくっ...うぇぇ...うぇぇぇん...」ぎゅー
海未「こ、こと、り...?/// ちょ、うぇぇっこ、ことりっ!?//////」ドキ
ことり「...離れたくないよぉぉお...ずっと...一緒にいたかったよぉ...うわぁああああん...」ボロボロ
海未「...そ、そんな...なんで...どうして... いや、とりあえずその、は、離れてください////」ドキドキ
ことり「嫌だ...やだ...いや...やだやだ...他の人といちゃやだ...」
海未「...」
海未「...」
海未「んなっ!? /////」カァアアアア
海未「嫌だじゃなくて...!! ど、どうして、今さらそのようなことを言うんですか...ことりっ...やめてください...離れてください...ことり...ことりっ!!」
ことり「...ごめん...ごめんなさい...海未ちゃん...ごめ、ん、な、さぁ...うぁぁあああ」ぎゅー
海未「くっ!? ...そんなそんなことを言われたら...私は...私は...」ドキドキ
海未「(...ど、ど、ど、どうしたらいいんですか。引き止めたい気持ち、せっかく心の中に押し込んでしまったのに、こんな、そんな風なことを言われてしまったら...)」ドキドキ
海未「(私は...ことりを...ことりと...)」ドキドキ
ことり「うぇぇっ...ぐじっ...ずずっ...海未ちゃん...海未ちゃん...海未ちゃん...」ボロボロ
海未「(あぁ...もう!!)」
362:
トン、トン
ことり「ひっく...ぐすっ...こほっ...う、うみ、ちゃ...?」
トン、トン
海未「ほら、背中トントンしてますから、泣き止んでください。ことり」
トン、トン
ことり「ぐすっ...はぁ...ぐすっぐすっ...うぇぇん...ぐすっ...」
トン、トン
海未「ゆっくりで大丈夫ですから。落ち着いて。深呼吸もしましょうか。はい、ひっひっふー。ひっひっふー」
トン、トン
ことり「ぐすっ...ぶふっ。 そ、れし、んこきゅ、じゃ、ない、よ。うみ、ちゃん」ふふっ
トン、トン
海未「ひっひっ。...そうでした。これはラマーズ法ですね/// 失礼しました////」
トン、トン
ことり「ふふっ...もう、うみちゃ、...ばか、ぐすっ...ひくっ...やさしく、しないでよぉ...ひくっ...うぇぇ...うぇぇん」ボロボロ
トン、トン
海未「馬鹿って...。そんなこと言われましても...。ことりが泣いてたら、私は困ってしまいます...から...優しくも、して、...しまいます」
トン、トン
ことり「ううん、ひっく。バカだよ、うみちゃ、はバカ、おバカさん。こういうときは、ひきとめて、って、いってるようなもの、なんだから、さぁ」ぐすっ
トン、トン
海未「...そんなこと、今さら言わせようとするなら、最初から行かなきゃいいじゃないですか...留学なんて」
トン、トン
ことり「だって、うみちゃ、ぐすっ、とちゅー、で諦める人、好きじゃないでしょ?」
トン、トン
海未「それを言うならことりだって、...夢を叶えたいんでしょう?」
364:
トン、トン
ことり「...」ぐすっ
トン、トン
海未「...」
トン、ト
ことり「トントン...もういい...」ぐすっ
海未「あ、はい...」
ことり「そのまま、ぎゅーってして」ぐすっ
海未「えー...//// えー...////」
ことり「ぎゅーするのっ!! 海未ちゃんだって今さらぎゅーで照れないでよぉ!!」ぐすっ
海未「わ、わかりました!? わかりましたからっ!?」あせあせ
ぎゅー
ことり「うわーっ!うみちゃーあったかーい!」
海未「こ、ことりのほうがあったかいですよっ!?/////」
ことり「...」モゾモゾ
海未「?」
ことり「...」モゾモゾ
海未「...な、なんですか、モゾモゾして/////」
ぎゅー
ことり「ふふっ、ことりも海未ちゃんを抱きしめてみたっ」
海未「うっ...////」カァアアア
海未「そ、そうですか...」プイッ
ことり「やだ? いやならはなす」
海未「...えー」
ことり「いや?」
海未「...いやじゃないですよ?」
ことり「...うみちゃん」
海未「は、はい?」ドキドキ
ことり「さよなら、だね」
海未「...そうですね」
365:
ことり「無くなるって辛いね。わかってはいたけど、ことり、わかってる気になってるだけだったみたい。今頃になって凄く実感しちゃった...」
海未「...そんなの、私だってそうですよ」
ことり「海未ちゃんも?」
海未「はい。私も。...いえ、私はまだ実感すらできて、いないかも...しれないです」
ことり「そっかー。じゃあ、ことりがいなくなってから、やっと『ことりはもういないんだなぁー』って実感して海未ちゃんは泣くんだね」ニヤニヤ
海未「なんでちょっとニヤニヤしてるんですか」
ことり「海未ちゃんが泣くの想像するの、ちょっと好きなんだよね」ふふっ
海未「ええっー。趣味悪いですよ、それ」うわー
ことり「こんにゃくでおしりペシペシしてた人に言われたくないですっ!」ぽかっぽかっ
海未「いたたっ。ちょっと、暴れないでください。あと、こんにゃくを罵るのはやめてください」
ことり「もう...。...ことりのこと考えて泣いてくれるのがいいってだけっ。別に海未ちゃんの泣き顔に萌えるとかじゃないから」ぎゅー
海未「も、もえ?」
ことり「あー、なんでもないなんでもない。忘れて! 忘れなさい!!」
海未「は、はい。忘れろと言われたら忘れますよ...わかりました」
ことり「なにその法則」くすっ
海未「えー、だって、覚えていたら嫌なことなんでしょう? それなら、忘れるように努めますよ」
ことり「ふーん。なら、『行かないで』ってことりに言って?」
海未「それは...話が別ですよ...」
ことり「...海未ちゃんの、バカっ」
海未「なんとでも言ってください」
ぽかっ
海未「叩いていいとは言ってませんっ」いたっ
369:
ことり「ふふっ。...うみちゃーん」ぎゅー
海未「もう...なんですか?」
ことり「あのね。いいからね」
海未「はい?」
ことり「お酒で酔っ払って失敗していいし、かわいくもかっこよくもしっかりもしてなくていいよ。大人になろうとして、大人になりきれなくてもいいよ」
ことり「結婚もしてていいし、子どももいていいよ」
海未「...」ぎゅー
ことり「...全部いいよ。大丈夫。...だって、海未ちゃんだもん」
ことり「だから」
ことり「海未ちゃん、お願い」
ことり「幸せになってね」
海未「...」
ことり「わかった?」
370:
海未「...全部いいんですか?ことりにそんなに許されたらなんだか駄目人間になってしまいそうですけど」
ことり「うん、いいよ。その代わり本当に幸せにならないとダメだからねっ」
海未「...」
海未「わかりました。ことりにお願いされたら仕方ないですよね...」
海未「...私は私のやり方で幸せになります」
ことり「...」
ことり「...うん。そうしてくれると、ことりは嬉しいですっ」
海未「ことりも...その、幸せになってくださいね?」
ことり「うん。...大丈夫。海未ちゃんの幸せがことりの幸せになるから」
海未「...幸せって、そういうものなんですか?」
ことり「うん、そういうものなんだよ、海未ちゃん。ことりはまだ、正直言うと実感はないんだけどね」ふふっ
海未「あぁ、奇遇ですね。私もまだ全然実感ができていないんです」ふふっ
ことり「...そうなんだぁ。じゃあ、海未ちゃん泣いちゃうの?」くすくす
海未「そうですね。きっと、泣いてしまいますね。でも、ことりはそれがちょっと好きなのでしょう?」くすくす
ことり「うん、そう。ちょっと、好きなの。ふふっ」くすくす
海未「ふふっ...」
ことり「...ふふふっ」
海未「...」
ことり「...」
海未「...」
ことり「...」
海未「そろそろ...帰りましょうか。...送ります」
372:
ことり「...ううん。1人で帰るよ」
海未「でも...」
ことり「海未ちゃんも早く帰って寝て。明日空港ちゃんと来てね?」
海未「言われなくてもちゃんと行きますよ。...ちょっと寝不足かもしれないですけど」
ことり「あ、それはことりも」えへへ
ことり「よいしょっと」
海未「(あぁ、ずっとことりを抱きしめていたからでしょうか)」
海未「(とたんに寒くなってきました...)」
ことり「じゃあ、また明日ね海未ちゃん」
海未「えぇ、また明日。と言っても、もう今日なのですけどね」
ことり「あ、そうだった。ふふっ。じゃあ、帰るねっ」
海未「はい。お気をつけて。また、空港で」
ことり「...バイバイ、海未ちゃん」
海未「さようなら、ことり...」
海未「...」
海未「...」
海未「...」
海未「...」
海未「(...行かないでと言うことをお願いされると思ってたんですけどね)」
海未「...」
海未「...」
海未「...私も、帰って寝ましょう」
378:
タッタッタッ
ことり「はぁ...はぁ...はぁ...」
ことり「...はぁ...はぁ...はぁ」
ことり「...はは、やっぱりもう海未ちゃん帰っちゃってるか...」はぁはぁ
ことり「そう...だよね...。...海未ちゃんだもんなぁ、公園にそのまま居続ける人じゃないかぁ...」はぁはぁ
ことり「...はぁ...はぁ」
ことり「...これが、ことりと海未ちゃんの運命なのかな」あはは
ぐすっ
ことり「...ううっ」ぽろぽろ
ことり「(泣いてももうトントンしてくれる海未ちゃんはいないんだ...)」ぐすっ
ことり「...」
ことり「...」ごしごし
ことり「今度こそ、ひっく、...ちゃんと帰って寝なくちゃね」
379:
空港
海未「...」
穂乃果「海未ちゃんなんかすっごい眠そうじゃない? 穂乃果の気のせい?」チューゴクゴク
海未「...やっ、ほのか...寝不足とか、そんなこと、ないです、から」
穂乃果「そうなの、かな。ことりちゃんが荷物預けたり色々してるうちにコーヒー飲んどきなよ」
海未「ですね...。コーヒー、飲みます」ごくっ
海未「...苦いです」ウゲェ
穂乃果「コーヒー飲んでもそんな顔するなら今の海未ちゃんには炭酸のほうがいいのかな? 飲む? ジンジャエールだけど」はい
海未「...いや、別に...眠たいわけではないんですけどね...人生、体験ですから、ジンジャエール、飲みましょうか...」ごくっ
海未「...痛いです」ウゲェ
穂乃果「今日の海未ちゃん、なんか顔芸すごいね」ゲラゲラ
海未「...なんとでも、言ってください」ごくっ
海未「...」ウゲェ
穂乃果「だから、その顔。もっかいやったら写真撮るからねっ」ゲラゲラ
「2人ともごめんねー! おまたせー!!」
海未「...」
穂乃果「わー! ことりちゃーん!! 」
穂乃果「って、ことりちゃんもすっごい眠たそう!? えっ、今日って寝不足でくるべき日だったのかな!? 穂乃果空気よめてない!?」
ことり「えー、そ、そんなことないけど、そんなに眠たそう?」
穂乃果「うん。すっごいよ! ほら、穂乃果のジンジャエールあげるから目覚まして覚まして!!」はいっ
ことり「あ、ありがとう。穂乃果ちゃん」ごくっ
ことり「うわー。これ炭酸強いねっ!!」キャッキャ
穂乃果「でしょー!ここの空港のジンジャエール、炭酸強いので有名なんだよー」キャッキャ
海未「...私、そんなの飲まされたんですか、さっき」
穂乃果「寝不足な海未ちゃんがわるーい!」
海未「穂乃果...後で覚えといてくださいね...」
穂乃果「ひぃぃ、海未ちゃんこわいっ!?ことりちゃん。助けてぇー!!」
ことり「ふふっ。私も寝不足な海未ちゃんが悪いと思いまーす」くすくす
穂乃果「2対1で穂乃果の勝ちだよー!海未ちゃん!!」ドヤァ
海未「...もう、なんとでも言ってください」
380:
海未「(それから、私たち3人は空港の中をふらふらと見て回ったりして、時間を過ごしました)」
穂乃果「普段空港ってこないから色々なものが珍しくなって、あれもこれもってなっちゃうよー」
ことり「わかるなぁー。あ、穂乃果ちゃんあっちにパン屋さんがあるよ! 」
穂乃果「わっ! ほんとだー!! ちょっと行ってくるねー!!」ダッ
海未「こら、穂乃果。空港を走っては...。もう行ってしまいました」まったく
ことり「ふふっ。やっぱり穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんだなぁ」くすくす
海未「...あれでも4月から大学生なんですから、不思議ですよねぇ」くすくす
ことり「目は覚めた?」
海未「歩き回ったおかげですかね、...だいぶ覚めましたよ」
ことり「歩き回ったから? ジンジャエール飲んだからじゃなくて」ニヤニヤ
海未「...あぁ、ことり。あなたって、もしかして私の辛そうな顔が好きなんですか?」
ことり「そんなこと、ないけど」くすくす
海未「...もう、そうやって笑ってごまかして。ほら、穂乃果のところに行きましょう」
ことり「はーいっ」
381:
海未「(楽しい時間が過ぎるのは...あっという間ですよね)」
海未「(気がつくと、アナウンスが鳴り響いて、ことりとのお別れの時がやってきました)」
穂乃果「ことりちゃーん!! 元気でねぇー!! 風邪ひいちゃダメだよぉー!! 歯磨くんだよぉー!!」ぎゅー
ことり「穂乃果ちゃーん!! 穂乃果ちゃんも元気でねっ!!」ぎゅー
海未「...」
海未「(えっ...すっごいデジャブなんですけど。なんですか、これ)」ドキドキ
穂乃果「メールするねっ!! 電話もするからっ!!」ぎゅー
ことり「うんっ!! 私も穂乃果ちゃんにメールするっ!! 電話するっ!!」ぎゅー
海未「(ええと、たしか次に私が穂乃果を止めて...)」
海未「穂乃果。そろそろ時間ですからそれぐらいに」
海未「(わーおっ!口が勝手に夢と同じようなセリフを)」
穂乃果「うん...、わかったよ、海未ちゃん」
海未「(このままだと、また私は、何も言えないままことりとさようならを...)」
ことり「穂乃果ちゃん。...それに海未ちゃん。今まで本当にありがとう。2人に会えて本当にことりは幸せでした」
穂乃果「ことりちゃん...」ジワッ
海未「...」
ことり「ことり!絶対夢を叶えるからねっ!!」
穂乃果「うん!! 穂乃果もちゃんと自分の夢を叶えるからっ!! ことりちゃん、すぐに日本に帰ってきてねっ!! ずっと待ってるよっ!! でも、その分応援してるからねっ!!」
海未「(...というか、このままでは)」
ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん...」
海未「...」
ことり「...海未ちゃん」
海未「あっ。ことり...」
382:
海未「...あの」
ことり「うん...」
海未「(言えっ! 言ってくださいっ! 言ってって、言われたんですから、大丈夫ですっ。口、動いてくださいっ!! 動いてっ!!!)」
ことり「...」
海未「...お元気で」
ことり「...うん。...海未ちゃんも、ね? お願いのこと、よろしくねっ」
海未「(...あぁ、もうもうもうもう。言えないですよ。ここまで来て、言えるわけないじゃないですか...ああああ、ああああああ)」
ことり「...」
海未「はい...」
ことり「じゃあ。ことり、行くねっ! 」
穂乃果「えっ、2人ともそれでいいのっ!?もっと語らないの!? そんな武士みたいな別れ方でいいのっ!?」
海未「...いいんですよ。もう充分...さようならはしましたから」
ことり「...」
穂乃果「そっか。...2人がそれでいいなら。穂乃果はもう、何も言わないよっ! 」うんっ
海未「(終わった...。言えなかった。...本当に、終わった)」
ことり「...穂乃果ちゃん、海未ちゃん。じゃあ、いってきます!」
海未「はい。いってらっしゃい」
穂乃果「がんばれぇー!! ファイトだよ!! ことりちゃーーーん!!」
海未「(そうやって、夢の中と同じようにことりの後ろ姿は次第に小さくなっていって)」
海未「(見失いたくなくて、必死に目で追っても、いつの間にか誰ともわからなくなって、ことりは人ごみに消えてしまった)」
海未「(慌ただしい空港の中で、やっぱりこんな別れなんて日常茶飯事で、よくある本の最後の1ページでしかないストーリーで)」
穂乃果「...ぐすっ、本当に行っちゃった...ことりちゃん...うぇぇ...海未ちゃーん...うわぁあああああん」
海未「よく堪えましたね...穂乃果。あの時の約束、守ってくれて嬉しいですよ」ぎゅー
海未「(...行かないでほしい...行かないで.....行かないでください...ことり)」
海未「(...私は夢の中と同じようなセリフを吐いて、穂乃果のことをことりと同じように...抱きしめて...。ことりにはできなかったのに、頭を撫でて...)」ナデナデ
穂乃果「うぅ、ぐすっ。海未ちゃん。ことりちゃんの乗った飛行機、見送りたい。...最後まで見送ろうよ...ずずっ」
海未「...」
海未「...」
海未「...」
穂乃果「海未ちゃん...?」
383:
海未「穂乃果...」
穂乃果「ん? ぐすっ。どうしたの、海未ちゃん。寝不足がまた戻ってきた?」おろおろ
海未「...今頃になってそれじゃないと駄目だと気がついたのに」
穂乃果「...ん? 何の話? てか、海未ちゃん、もしかして泣いてる?」
海未「それじゃいけないって、言われてしまって。今回は何もお願いをしてこないと安堵していた矢先に、終いには他人との幸せをお願いされてしまって」
海未「...」
海未「...そんな時は、そんな時に、あなたならどうしますか...穂乃果」
穂乃果「...」
穂乃果「...」
穂乃果「...」
穂乃果「...よくわからないけど、うん。よし、わかったっ」
穂乃果「可能性を感じてしまった。そういう時は」
穂乃果「行け、海未ちゃん!! ダッシュだよっ!!」
海未「ーーーはいっ!!」
392:
ことり「...」トコトコ
ことり「...」トコトコ
ことり「...」ぐすっ
ことり「(やっぱり、こういう終わりなんだなぁ)」
ことり「...とことん、運がないな。私」ふふっ
ガシッ
ぐいっ
ぎゅー
ことり「えっ」
海未「こ、こ、こと、はぁ...はぁ、こと、りっ。やっと、捕まえましたよ...ぐすっ...」ズピピピ
ことり「えっ、う、海未ちゃん!? なんでここに? ど、どうして!? ここ、チケットないと入れないよっ!?」えっ、えっ
海未「それは後で怒られますっ!! あああああ怖いっ!! とってもいけないことをしてます!!本当にごめんなさいっ!?でも、ことりっ!! 聴いてください!!」
ことり「海未、ちゃん...?」
海未「覚悟してください、今から1年前のあの時を上書きしますっ!」
ことり「ちょっと、ちょっと待ってどういうこと!? 海未ちゃん、離して、離してよっ!?」ジタバタ
海未「無理です。こんにゃくに触れられなくなることより、これからの人生にあなたがいないことのほうが無理です。絶対言い終わるまで離しません」
ことり「何言ってるの...ねぇ...とりあえず、離して海未ちゃんっ...!?」
海未「待ってます。あなたのこと、ずっとずっと待ってますから。変わらずにことりを好きで居続ける私でいますから」
ことり「ちょっと、待って。海未ちゃん
それはやだってば。ダメってことり言ったでしょ!? 止めて!! 待たないでよ」ジタバタ
海未「無理です。夢を叶えることりを待てない私は、ことりが好いてくれている園田海未なんかじゃないです。アルパカに食わせておけばいいこんにゃく以下の下衆です」
海未「ことりは昨日言いましたよね。言ってくれましたよね。全部いいよって。全部許すって」
ことり「違っ! それはこういう意味じゃなくって!?」
海未「ことり。私の幸せはあなたです」
ことり「...っ!」
393:
海未「ことりを幸せにするのは、他の誰かではいやです。この私の役目です!!」
ことり「...」じわっ
海未「そして、誓います。ことり。私はあなたをこんにゃくとともに待っています」
ことり「海未ちゃん...」ボロボロ
海未「だから、さっさとプロになってきてください」
海未「私の心の拠り所はこんにゃくではなく、あなたなんです。ことり」
ことり「...いいの? いつになるかわからないよ? 会えないんだよ? 他の人探したほうがいいよ?」ボロボロ
海未「いいえ、待ってます」
ことり「...なんで、どうして...寂しくて泣き虫の海未ちゃんならきっと泣いちゃうよ?」ボロボロ
海未「なら、そっちのほうがいいじゃないですか」
ことり「...どうして」ボロボロ
海未「だって、ねぇ」
海未「...ことりが、ことりを思って泣く私を好きでいてくれるなら」
ことり「...っ!」ぶわっ
海未「そんな私の泣き顔を思い出して、元気になってくれるのなら、大丈夫ですよ、ことりがいないことで泣くのなんて、それで十分プラマイゼロです。むしろぷらぷらです。ぷらぷらーおです」
ことり「ううっ...ひっく...ううう...ぐすっ...なにそれ、ふふっ」ボロボロ
海未「ああ、そろそろ本当に時間がきますね。ことり、誓ってもいいですか?」
ことり「...海未ちゃんは」ぐすっ
海未「はい」
ことり「運命を、信じられますかっ?」
海未「...」
海未「...」にこっ
海未「ことりがキスしてくれたら、永遠に信じます」
ことり「...」
ことり「...いや、ここは海未ちゃんからでしょ」ぐすっ
海未「あー、ですよね...」
海未「では、ことり、やっぱり、目は閉じてください」
ことり「海未ちゃん」
海未「なんです? もう今更離しませんよ?」
ことり「大好きだよっ」
395:
ーーー
穂乃果「ねぇー、海未ちゃーん。本当に写真いらないのー?」
海未「くっ///// うるさいですよ穂乃果っ!? 要らないって言ったら要らないんですっ/////」ジャジャジャジャ
穂乃果「この写真、よく撮れてると思うんだけどなぁー」じー
穂乃果「いいや、ことりちゃんにメールで送っちゃおーっと!」
海未「あっ、こらっ!? 人が料理してるのをいいことに好き勝手しないでくださいよっ!?」たまごときとき
穂乃果「ねぇ、聞きたかったんだけどさ」
海未「なんですか。場合によっては黙秘権を発動しますよ」じゅあああああああ
穂乃果「この写真のキスってことりちゃんから? それとも海未ちゃんからしてるの」
海未「ぶっ//////////!?」
海未「そんなの答えるわけないでしょう!?」じゅわわわわわわわわ
穂乃果「あー!? 海未ちゃんたまご焦げてる!? 焦げてるよぉ!?混ぜて混ぜて」
海未「うわー!? 穂乃果のせいですっ!? これは穂乃果の分にしますっ!?」あわわわわ
穂乃果「海未ちゃんひどいっ!?」
ーーー
ーー

海未「なんとかできましたね...お口に合えばよいのですが」ボロボロ
穂乃果「海未ちゃんの炒飯久しぶりー!! いただきまーす!!」ハムッ
海未「...うむ。今日の出来は...さいっこーです」もぐもぐ
穂乃果「...」もぐもぐ
穂乃果「...海未ちゃん、これ」もぐもぐ
海未「なんですか? 穂乃果、美味しいでしょう」もぐもぐ
穂乃果「なんでチャーハンにこんにゃく入ってるの?美味しいけど」ぷるーん
海未「穂乃果、あなたは馬鹿ですか」
穂乃果「チャーハンにこんにゃく入れる海未ちゃんがバカだよ」
海未「こんにゃくは食品です。それ以上でも以下でもないですっ!」
穂乃果「なんだかなぁ?」もぐもぐ
穂乃果「(やっぱり後でことりちゃんに写真送っとこーっと)」もぐもぐ
海未「今日もこんにゃくがおいしくて幸せですっ!!」にっこり
おわり
405:
だって可能性感じたんだ、がすごい実感できたSSだった

408:
良いことうみだった!乙!
412:

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