【ミリマス】モテないプロちゃんの救済技法back

【ミリマス】モテないプロちゃんの救済技法


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1:
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 まず、一番最初にハッキリさせておかなきゃダメなのが、
 ウチのプロちゃんは圧倒的な非モテ人間だっていうことだ。
 でも、そーゆーことを私が言うと「またまた御冗談を」なんて言っちゃう輩がいるのも事実なんだよね。
 だってプロちゃん、仕事先ではしょっちゅうカワユイ女の子たちに囲まれてるんだもん。
 事情を知らない人から見れば、それはまさにこの世の春か桃源郷。妬まし嫉まし羨ま死刑! ってなものだ。
2:
 でもでも実は、それってまったくおーきな勘違い。
 だってプロちゃんはアイドル事務所のプロデューサー――だからプロちゃんって私は呼んでるワケだけど――
 蜜を吸うために花に群がる蝶もかくやと、女の子たちが彼の周りに集まっているのはごく自然なことだったのです。
 で、あるからして今現在はバレンタインデーの真っ最中。
 事務所のデスクに座る彼の周りに、チョコレートを持った女の子たちが群れをなして固まっていても、
 断じて決してプロちゃんがモテてモテてモテまくっちゃってるワケじゃーないのです!
3:
 ……そりゃ、日頃からプロちゃんは皆にたいして優しいよ? 
 どれだけ過密なスケジュールでも、暇を見てはレッスンしてる私たちのところにやって来て差し入れを置いてってくれたりさ。
 何か悩み事のある子がいれば、いつでも相談にも乗ってくれちゃうし。
 他にも頑張ればちゃんと褒めてくれるし、結果を出せば自分も一緒に喜んでくれる。
 お仕事でヘマをやらかしたって、怒るよりまず心配してくれるよーな人だもん。
 そんでそんで、ホントの本当にさりげなく、慰めてくれちゃったりするんだよね。
 ついでに言っとくとそーゆー時に見せる大人っぽさ、私は卑怯だなって思ってる。
 ……普段は子供みたいな悪ふざけして、年少組と一緒に遊んじゃったりもするクセにー。
4:
 でもでもだけど、だからこそ! プロちゃんは女の子にモテちゃダメなのです! 
 ……う、うん? 違った。プロちゃんは女の子にモテちゃいないのだ!
 だってだって、あの人担当してるアイドル全員にそんな感じだもん。
 その数ざっと五十人! これじゃ、ただのたらしってもんだ。
 でもまぁ、普段からそんなことしてるから、こーゆーイベント時には沢山の女の子から感謝の気持ちを贈られることになるし、
 みんな自分が一番じゃないって分かってるから、そのことについて険悪な雰囲気になったりはしないワケだけど。
 ……あれ? もしかしてそれって、ケッコー凄い事だったりするんじゃない?
5:
===
 でもって、その、なんだー……私の持ってる鞄の中には、そんな日頃の感謝を込めた、特製手作りチョコがあるわけだけど。
 今日という日に限っては、朝から今までプロちゃんの周りに、いつでも誰かが一緒にいたワケね。
 するとほら、私……茜ちゃん的には、その中に混ざってチョコを渡しに行くのはシャクなのである。
 だって私の立てたプランでは、モテない金ない暇がないの三拍揃ったプロちゃんは茜ちゃんからのチョコを受け取るや否や
「こ、こげな希少で価値のある物、ワシなんかが貰ってもええがやな!?」なんて感じで、
 年貢の払いを免除されたお百姓さんと見間違えちゃうぐらいには、涙を流して喜んでくれなきゃダメなのだ。
6:
 だから、他の子と一緒に渡すのはパス。「茜もチョコをくれるのか? ありがとう」なんて風に、
 茜ちゃんを『その他大勢』と一括りにした感謝とスマイルだけじゃ、等価交換なんて成立しないって話だよ。
 その為にも彼が一人っきりになる瞬間というやつを、私はジッと待つしかなかったの。
 例えるならそう、まるで凄腕の狙撃手がターゲットをスナイプする絶好の一瞬を待つかの如く。
 だけどその甲斐あって、遂には待ちに待った時は訪れた。
 夕方なんて時間もとっくに過ぎて、いつもなら私も家に帰っちゃってるような遅い時間。
 このためにわざわざ外で暇を潰した私は忘れ物を取りに来たふりをして、一度は後にした事務所へと舞い戻ったのだ。
7:
「なんだ、茜じゃないか」
 案の定、プロちゃんはソコに居た。いつもみたいに自分のデスクに腰かけて、山積みの書類と格闘をしている最中だった。
 だけどいつもと違うのは、色とりどりにラッピングされた贈り物たちも、彼の前に山を作ってたこと。
「おやおや成績の悪いプロちゃんは、今日も一人で居残りですかな?」
 そんな軽口を叩きながら、私は努めて平静に彼との距離を詰めていく。
 すると彼は仕事の手を止め「そういう茜も、こんな時間にどうしたんだ?」と笑って言った。
8:
「茜ちゃん? 茜ちゃんは、ちょっと忘れ物をね」
「なら、忘れ物持って早く帰りな。もう女の子がウロウロするには遅い時間だぞ」
 するとそれだけ言ってプロちゃんは、何事も無かったかのように仕事へ戻ってしまったのだ。
 これには流石の茜ちゃんでも、ポカンとならざるをえなかったね。
 例えるならそれは様子見で振ったジャブにたいして見事なカウンターパンチを喰らったように……
 こんの鈍感ボケナスおたんこなすめ! アンタの目の前に山積みになった四十九個のチョコの中にさ、
 大事な大事な一つが欠けているって気づかないかな!? ……あー、ダメだ。気づかないからこそのこの人だった。
 茜ちゃんともあろう者が、緊張からそんなことも忘れてしまっていたんだね。落ち着け私、落ち着け茜ちゃん。
9:
「そ、そうだね。茜ちゃんってば可愛いから、暗がりで攫われちゃうかもしれないもんねー」なんて言いながら、心の中で深呼吸。
 とはいえ、当初予定していたプランA「忘れ物ってのは、チョコを渡すのを忘れてたの」作戦に関して言えば、
 この時点で発動するきっかけを潰されていて……こうなったならば仕方ない。
 余り気は進まないけれどプランB――は元々無いからプランC。『Chocolate大作戦』を発動だ。
10:
 私はプロちゃんが貰ったチョコの山を一瞥し「ところで、結構な数のチョコ貰ったんだね」と先制攻撃の第一射。
「ん? あぁ、まあな」とプロちゃんが反応を返したところで続けざまに
「これだけのチョコが貰えるなんて、プロデューサーしててよかったね、幸せモンだ。
 ……でもでも勘違いしちゃダメだよプロちゃん。決してこれは、君が女の子にモテた証じゃないのである。
 ほらほら思い出してごらん? プロちゃんの寂しい青春時代、バレンタインが近づくたびに『爆発しろ!』
 なんて心の中で起爆装置のスイッチを入れていたあの頃を」と弾幕を張る。
 すると私の思惑通り、プロちゃんが「あのなぁ、勝手に人の青春を寂しい物にしないでくれよ」と陽動に喰いついてくれたので、
 後は「じゃあ、プロちゃんって学生時代モテてたの?」と横から一発、デカい爆弾を投げ込んであげるだけ。
 まんまと罠に嵌ったプロちゃんは、途端に言葉を詰まらせて私を見た。
 その焦りを浮かべた表情から察するに「もちろんモテたさ」なんてすぐにバレるような見栄を張るか、
 それとも「いや、実は茜の言う通り……」と正直に非モテであったことを白状するか、そのどちらを選ぶか迷っているようだった。
 まぁ、天才的な司令官である茜ちゃんの手にかかったら、どちらに出ても手はあるし、何を言おうが構わなかったんだけど。
11:
「なら、茜はどうなんだ? お前ほど愛嬌があって可愛かったら、さぞ学校でもモテまくりなんだろーな」
 ここに来て、まさかの第三の選択肢。
 なんとなんとプロちゃんは、茜ちゃんからの質問に質問で返すという、テストならゼロ点間違いなしの行動を取ったのだった。
「は、はぁ!? 今聞いてるのは茜ちゃんでしょ? そんなこと言ってはぐらかすなんて無しだよ、ナシ!」
「なるほど、そうか……茜、可哀想にな」
「ちょ、ちょっと待ってソレって一体どーゆーことさ! な、なんで茜ちゃんが逆に憐みの視線で見られなくちゃダメなワケ!?」
「だって、素直に答えないってことはモテてないってことだろう?」
「も、もーてーてーまーすー! 茜ちゃんはね、アイドル始めるよりもずっと前から、
 モテてモテて困っちゃうぐらいには人気者だよ!」
 慌ててそう反論する私のことを、ニヤニヤとした含み笑いで眺めるプロちゃん。
 き、きぃー! この辺りはイタズラ好きな子供とおんなじだ。性格が悪いってもんじゃあない。
 ……とはいえ、これはチャンスでもあった。
 この勢いを利用して、私は用意していた包みを鞄の中から取り出すと「だから、これ!」とプロちゃんの鼻先に突き出したのだ。
12:
「そんなモテてモテてモテまくりな茜ちゃんが、折角だからプロちゃんにチョコレートを上げちゃいます!
 このチョコを食べて茜ちゃんの人気っぷりを、少しはおすそ分けされるがいいだろう!」
「えー? でもなー、俺今でも結構モテてるしー」
「だーかーら! それは幻想、錯覚、勘違い以外のなにものでもないの! 
 みんなプロちゃんにプロデュースしてもらってるから、感謝の気持ちでチョコをだね――」
 だけど、私が勢いよく捲し立てれたのもそこまでだった。
 プロちゃんったら私が喋ってる最中に、急に真面目な顔してさ
「なら、そのチョコには茜の感謝が詰まってるワケだ」なんてこと、サラリと言って受け取るんだもん。
13:
「ありがとな、茜」
 そーして嬉しそうな笑顔なんて見せられたら……あーもう!
「……その笑顔で茜ちゃんは確信したよ。やっぱりプロちゃんは非モテ人間、女の子の扱い方を分かってない」
 私の言葉に、プロちゃんが「なんだとー?」と不満そうな顔をする。
「いーい? 女の子に感謝の気持ちを返す時には、形にしなくっちゃダメなのだ。
 例えばそれは宝石だったり指輪だったり、お高いブランドのバッグだったり」
「ま、待て待て茜。お前はチョコのお返しにそんな高価な物をねだるのか!?」
「もちろん、そーゆー物でも喜べるけど……」
 含むのある言い方でそう言ってから、私は慌てるプロちゃんの方へと身を乗り出した。
 それから、おねだりするように上目遣いで彼を見つめて。
「でも、もっとお手軽で安上がりな方法だってあるんだよ? ……ただしこれは、茜ちゃんだけの『特別』だけど」
 ――その後、私がどんなお返しを貰ったかについては……別に話さなくっても構わないよね?
 だってそれは、プロちゃんがモテない話とは関係ないし。
 ただ一つだけ言えるのは、この先どれだけプロちゃんがモテなくっても、
 それを救済してあげる慈悲深い女の子が、いつでも傍についてるよって……それだけ、かな!
 それじゃ、これで茜ちゃんの話はおしまい! 
 みんなもバレンタインにチョコを貰ったら、
 ホワイトデーのお返しをちゃんと考えてなくちゃダメだからね! 茜ちゃんとの、お約束ー♪
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