彡(゚)(゚) ファッ!?未来の日本がピンチやと!?back

彡(゚)(゚) ファッ!?未来の日本がピンチやと!?


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期待
17:
続編キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
5: 俊也 2016/05/10(火)23:07:13 ID:Qw8
大和艦橋
彡(゚)(゚) 「南慈英!入ります!」
「おお、忙しい中すまんな南慈英少佐」
第二艦隊司令 森下信衛中将である。
大東亜戦役の頃と比べやや年老いてはいたが、貌に刻まれた精悍さは、より研ぎ澄まされていた。
先ほどの従兵が、一枚の写真を南慈英に差し出す。
彡(゚)(゚) 「これは・・・・レーダーで捉えた上空の画像ですね。ん!?なんやこの黒い塊は」
「約15キロ先にある正体不明の影だ。岩礁はこの近海にはないし、電波の反射状況からして固形物ではなく雲に近い組成とみられるが、それにしては濃密すぎる・・・・・。
ベテランパイロットの貴君に、こうした巨大雲との遭遇経験はあるか聞きたいと思ってな・・・・・・」
彡(゚)(゚) 「いやー申し訳ございませんが、ワイ・・・・小官の経験でもありませんな、こんな訳わからんものは。」
艦橋の窓からも、「それ」ははっきりと視認できるようになっていた。
普通の積乱雲などとは明らかに異質な、青黒い巨大なうねりが大和の前方に立ちはだかっていた。
「転舵し回避すればすむ話なのだが、ちょうど周辺を民間船が数隻通過する時間帯でな・・・・いわゆるニアミスをする危険がある。。(最近は世論もうるさいのでな)このまま突っ込んでしまうかどうか、正直決めかねておるのだ」
そう言ったのは、有賀幸作大和艦長である。
6: 俊也 2016/05/10(火)23:09:46 ID:Qw8
彡(゚)(゚) 「そうですな、お申し付け頂ければ、小官が例の新型ヘリに乗って・・・・・」
言いかけたところで、艦橋の将兵たちがどよめく。
「その」巨大な雲が、まるで意思あるもののようにこちらににじり寄ってきたのだ。
こちらの逡巡を見透かしたかのようにそれは猛然と加し、艦橋の窓一面を覆う勢いで迫ってきた。
「いかん!緊急回避だ!面舵いっぱーい!!」
有賀が叫ぶ。
しかし、度の乗った巨大な艦はすぐ方向転換できるものではない。
瞬く間に、大和は謎の雲に押し包まれる・・・・・。
次の瞬間、凄まじい衝撃が艦体を揺るがし、森下以下3000名将兵の意識が遠のく・・・・。
7: 俊也 2016/05/10(火)23:10:42 ID:Qw8
彡(゚)(゚) 「う、うーん」
(´・ω・`)「お兄ちゃん!大丈夫!?」
彡(゚)(゚) 「ワイはちょっと頭打っただけや。お前もケガはないようやな。・・・・・・森下長官!」
「私は大丈夫だ!しかし・・・・・・」
有賀艦長以下乗組士官、司令部参謀スタッフ、の大半が重傷を負っていた。
そして、大和そのものも・・・・・詳細は不明だが、傷つきわずかに傾いているのは確かであった。
彡(゚)(゚) 「ひどい・・・・・・」
(´・ω・`)「いったいなんだったんだよアレは・・・・・」
艦橋窓の外を見やると、奇怪な雲はどこかに消え去っており、周囲は薄い霧に包まれていた。
ふとあることに、森下が気づく。
「随伴の駆逐艦が・・・・・雪風がいない!?」
彡(゚)(゚) 「ファッ!?ホンマや!」
「通信室!動けるものはおるか!?雪風を呼び出せ!呉鎮守府、GF司令部にも打電!」
8: 俊也 2016/05/10(火)23:11:45 ID:Qw8
しばらくして通信室からもたらされた報告では、いずれも応答なし。その代わり設定してないチャンネルで聞きなれぬ符牒や英単語を交えた指示伝達が飛び交っているという。
「どういうことだ・・・・・雪風は沈んでしまったのか?だとしても鎮守府、GF司令部とも連絡がつかぬとは・・・・・・時間は・・・・あれから3分程度か」
自ら有賀や参謀たちの介抱をしながら、森下はいぶかしむ。
それでも「負傷者の救護と艦の保全に努めよ」との指示は抜かりなく出していた。
9: 俊也 2016/05/10(火)23:19:10 ID:Qw8
数分後、軍医長とともに一人の通信士官が飛び込んできた。
「長官、申し上げにくいのですが妙な事が・・・・・」
「?」
「ラジオ放送なのですが、どのチャンネルでも、誰も聞いたこともないような英語交じりの奇妙な曲が流れておりまして・・・・・・」
通信士官が手にしているトランジスタラジオからは、確かに日本語とも英語ともつかぬ歌詞が流れてきていた。
音楽が流れていないチャンネルでは、若者が早口でなにやらまくしたてている。日本語ではあるのだが・・・・・
「NHKはどうだ・・・・ここか?」
森下が自らチャンネルを回す
ニュースキャスターの落ち着いた声。ここはまともか・・・・・・・
「本日は2019年 4月15日であります。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!! 
11: 俊也 2016/05/10(火)23:24:20 ID:Qw8
「2019年だと・・・・・西暦でか!?」
「我々が意識を失っている間、そんなに時間が・・・・・って経ってるわけないだろう!!」
「何かの間違いだ!」
艦橋にいた将兵たちは、当惑と疑念を互いにぶつけあう。
彡(゚)(゚) 「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「南慈英少佐・・・・・貴君なら、説明できるのではないか?この状況を・・・・・」
森下の言葉に、南慈英が口を開きかけたとき
「前方に艦影多数!!」
見張り員の言葉に、森下は双眼鏡で霧の向こう側を覗き込む。
「・・・・・軍艦ではないな。漁船や小型のフェリーがほとんどのようだ」
しかし数十隻、遠目には艦隊のようにも映る。
集団漁業か?こんなところで?
14: 俊也 2016/05/10(火)23:26:45 ID:Qw8
いぶかしんでいるところで、一人の士官が声を上げた。
「五星紅旗だ!」
!?
中国船・・・・・・・
こんな沖縄と目と鼻の先で!?
なぜこんな我が物顔で跋扈しているのだ!?
「長官!中国船籍と分かったからには・・・・排除しなければ」
「しかし・・・・状況が未だつかめん・・・・・」
彡(゚)(゚) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さらに目をこらすと・・・・・一隻だけ、日の丸を掲げた船が見える。
船腹には「海上保安庁」と書かれていた。
「海上・・・・・保安庁?そんな組織があったか?」
森下のつぶやきを、耳障りな擦過音がかき消した。
なんと中国側の漁船が、退去を呼びかける日本側の船に体当たりを仕掛けているのである!
「!!なんたる横暴だ!!」
「多勢に無勢ではないか!!」
「長官!状況はどうあれ、同胞の危機は見過ごせませんぞ!」
士官たちに促され、森下も決断を下した。
「両舷全!合戦準備!!まずは威嚇行動に出る!」
「ようそろー!!」
(かつて大和艦長であった森下が艦の指揮を執ることに、誰も疑問を感じなかったようだ)
16: 俊也 2016/05/10(火)23:31:36 ID:Qw8
大和は波を蹴立て、中国船団目がけ殺到した。
霧の中から不意に現れた巨艦に、中国船団は明らかに動揺し、一斉に船首を翻し、蜘蛛の子を散らして逃げていった。
一隻残った日本側の船に、大和は発光信号を送る
「本艦は連合艦隊旗艦・軍艦大和である。貴艦の所属を明かされたし」
先方も、一分間程の沈黙の後、発光信号を返してきた。
「本船は海上保安庁所属の巡視船みずきである。本船の誘導に従われたし」
「ついてこい、というわけか・・・・・・」
「艦が傷ついている以上、どのみち呉か佐世保かに帰投せねばなりません。ここは従った方がよろしいかと」
参謀の一人・神崎大佐の提言に、森下も頷いた。
大和はその巨体を、みずきに追従するコースへと乗せた。
18: 俊也 2016/05/10(火)23:37:04 ID:Qw8
大和艦内 長官公室
健在の参謀数名とともに、南慈英も森下に呼ばれていた。
「先ほど言いかけたことだが・・・・南慈英少佐、貴官にまつわる様々な噂は聞き及んでおる。そのうえで聞きたいのだが、現在の奇怪な状況をどう考えるか?」
彡(゚)(゚) 「はい・・・・信じがたい事ですが、時間転移・・・・タイムスリップです。
この大和ごと、われわれは2019年の未来の沖縄近海に飛ばされてきたと考えられます。」
一同は愕然とした。
そんな馬鹿なというつぶやきも漏れた。
しかし、それを妄想だと否定する材料もないのである。
彡(゚)(゚) 「まず必要なのは情報です。前方の巡視船に、落ち着いたら我々を取り巻く状況に関して聞き出すとしましょう。」
数時間後、みずきから信号があり、職員2名をそちらに送りたいとの通達があった。
「一場運用司令士補です」
「小野寺通信士補であります」
「帝国海軍連合艦隊第二艦隊司令 森下信衛です。
単刀直入に伺いたいが、今はまず、いつなのかね?」
「2019年4月15日です。
わたくしどもからも伺いたいのですが・・・・あなた方は一体・・・・・」
「我々が正気であるのなら・・・・・昭和29年。1954年からこの時代に飛ばされてきた、ということになる。」
「この艦は・・・・・その、戦艦大和でありますよね?」
「うむ」
「大和は1945年に米軍に沈められた・・・・・というのが我々の歴史認識なのですが・・・・・1954年とは・・・・・」
「な!????」
19: 俊也 2016/05/10(火)23:42:41 ID:Qw8
その後も海上保安庁職員と、大和の首脳陣は一時間ほど話し込む。
職員が一旦引き上げたのち、一同は疑念と当惑に歪んだ顔を突き合わせた。
「どういうことだ??日本が大東亜戦争に負けていると?」
「軍備も憲法で制限され、先刻のようなシナの船を駆逐することすらままならぬというのか・・・・・それで国といえるのか」
「?ここの”日本は一体どうなっておるのだ・・・・・・・」
彡(゚)(゚) 「並行世界ですな・・・・・・・・・」
一同、南慈英の方を振り向く。
彡(゚)(゚) 「ワイが未来の世界からきて、その知識を以て大東亜戦争をやり直すお手伝いをしたという噂は皆さんもご存知でしょうが・・・・・・おそらくここはワイが元々いた、大東亜戦争に負けた戦後世界なのです。ワイも昭和40年以降のことは知らないですがね。」
一同、首を捻る。ちんぷんかんぷんとはいわないにせよ、咀嚼するのに時間と労力を要するのは確かなようであった。
「つまり純粋に未来へ来たというわけではないということか。」
「大東亜戦争を分岐点に、枝分かれした別の世界・・・・」
「とにかく、本土に寄港してからだ。さらなる情報を得て、今後の身の処し方を考えるとしよう」
森下の言葉に、全員が頷いた。
本土近海に差し掛かってから、海上保安庁より通達があった。
艦の存在自体を一般には秘匿したいため、長崎、三菱重工の巨大ドッグに入渠してもらいたいとのことであった。
彡(゚)(゚) (たぶん慌てて政府に判断を仰いだんだろうな。もし「あの憲法」の政治体制のままなら、こんな巨大戦艦の存在なんて公にはでけへんやろうし・・・・・
それにしてもワイは・・・・結局元の世界に帰ってきてしまったってことなんかな・・・・)
16日深夜3時 闇にまぎれ、戦艦大和は長崎造船所30万トンドッグに入渠した。
くしくも姉妹艦武蔵が、かつて建造された場所と目と鼻の先であった。
26:
空母系は沈んじゃったんだっけ!
27:
>>26
太平洋戦争では瑞鶴だけ生き残ってたぽい
朝鮮戦争編では鳳凰とかいうオリジナルがでとったがw
28: 俊也 2016/05/11(水)22:51:26 ID:MCX
大和の負傷者に関してはすぐに入院の措置がとられ、健在な乗組員たちに関しては近隣のホテルや海保の施設に分散し、
極秘に投宿することとなった。
翌朝、ホテル「らんぷう」の一室
彡(゚)(゚) 「ファーwwwww豪華やなー!!平成のテレビジョンは綺麗やねー
この新井って選手がすぐ傍にいるみたいや!」
(´・ω・`)「もーお兄ちゃんはしゃいでる場合じゃないって。ニュース番組やってるんなら、僕たちに関する報道がないかどうか確認しないと。」
彡(゚)(゚) 「だーいじょーぶやて。この時代の日本政府が情報統制してくれてるんやから・・・・・・」
29: 俊也 2016/05/11(水)22:58:01 ID:MCX
『ここで報をお伝えいたします。ただいま中国政府が緊急声明を発表いたしました。こちらの映像をご覧ください』
画面が切り替わる
なんと・・・・・昨日の中国船団の姿が映し出されていたのである。
そして・・・・・・霧の中から浮かび上がる、巨大な戦艦の姿が・・・・・・・
「!!!!???」
画面は中国の報道官の顔を映し出した。
『沖縄はわが中国固有の領土であり、それを訴えていたわが同胞の漁船団に対し日本の巨大戦艦が行った悪質な挑発、威嚇行為に我々は厳重に抗議する。
もしこれが日本政府の本意でなく、悔い改め謝罪する意思があるというのなら、この動画に出ている戦艦を我々に引き渡すべきである!!』
彡(゚)(゚) 「ファーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
32: 俊也 2016/05/11(水)23:04:13 ID:MCX
数十分後 日本政府・内閣官房長官 菅義偉の会見が映し出された
フラッシュが立て続けに焚かれる。
「あくまで日本政府の立場としましては、この時空を超えてきた?戦艦”は難民や亡命者と同じ扱いとして迎え入れ、中国政府の要求には応じない所存であります。」
「一説によれば、件の戦艦は旧軍の大和であるとのことですが!かつての日本軍国主義の象徴を裁くこともなく迎え入れるのはいかがなものでしょうか!?」
朝日新聞の記者がそうがなり立てる。
「裁く、とはどういうことですかな。彼らは自分たちの時代の自分たちの政体における任務に忠実に服しているにすぎない。21世紀の価値観を強引に押し付けるのは非礼なのでは!?」
菅に切り返され記者は顔を真っ赤にして黙り込んだ。
35: 俊也 2016/05/11(水)23:16:49 ID:MCX
「しかし、存在自体が中国や近隣諸国に脅威を与えるものであるのは確かですが・・
・・・その気になれば自衛隊の戦力にだってできますよね。」
産経新聞の記者である。
「・・・・・あくまで、保護と監視の対象としてのみ、現在は考えております。」
その後数回の問答を経て、会見は終了した。
彡(゚)(゚) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(´・ω・`)「ど、どうすんだよ僕ら・・・・・・・・・」
ホテルの内線電話が鳴った。
彡(゚)(゚) 「はい、南慈英・・・・・」
「神崎だ。森下長官が御呼びだ。801号室まで来てくれ・・・・・」
38: 俊也 2016/05/11(水)23:22:16 ID:MCX
スイートルーム801号室
若々しい、スーツ姿の40手前の男性が南慈英らの前に進み出た。
「はじめまして。防衛大臣 小泉進次郎であります。今日は、大和の皆様にこの時代の日本を取り巻く事情を
取り急ぎご説明したいと思います。」
彡(゚)(゚) 「は、はぁ・・・・・・・・」
「沖縄が、現在中国により奪われかねぬ危機に瀕しているのはご存知の通りですが、なぜこのようなことになったかというと、
話は2016年に遡ります・・・・・」
39:
なにがあったんや
40: 俊也 2016/05/11(水)23:33:35 ID:MCX
2016年冬 日本は衆議院総選挙を迎える。
ここで与党自民党は、極左団体SEALDsの連日のデモ攻勢とマスコミのキャンペーンに祟られ、
野党民進党にまさかの大敗北を喫するのである。
民主党時代以来約5年ぶりに政権を奪回した(岡田総理)民進党は消費税減税と近隣諸国との融和と
いう公約を無理やり実行する為、数々の愚挙に打って出た。
防衛費削減と、沖縄の在日米軍への撤退勧告がその最たるものであった。
(沖縄知事翁長らが、水面下で様々な工作をしていたことは言うまでもない)
時の米大統領トランプは激怒し、「日本全土から」の在日米軍全面撤収を宣言し、2018年までにそれは実行された。
そうして生じた武力の真空地帯に、当然のごとく中国が土足で踏み込んできたのである。
声高に「沖縄は中国領」と国内外に叫び、民間船を多数近海に送り出し違法操業を繰り返させた。
事ここに至ってようやく民進党政権の愚劣さと危険性に気付いた国民は、2019年正月の総選挙で
再び自民党(安倍晋三首班)に政権を託したが、
時すでに遅く、アメリカをはじめとする同盟国の無関心もあり、沖縄の命運は風前の灯となっていた。
41: 俊也 2016/05/11(水)23:42:16 ID:MCX
「・・・・・・・いつ中国が戦端を開いてきてもおかしくないところに、
突如として貴艦が現れたというのが・・・・・・」
「ふむ・・・・・我々が火にガソリンを注いでしまったわけだな。」
森下の言葉に、小泉は苦笑気味に頷いた。
そして、身を乗り出す。
「折り入って、大和の皆様にお願いいたしたいことがあります。
なにとぞ・・・・・貴艦のお力をこの21世紀の日本の防衛にお貸しいただきたく!
無論、現代戦に耐えうるよう艦の近代化改装もさせていただきますし、人員も補充いたします。
どうか・・・・・・
この国を・・・・・救ってください!」
「わかった・・・・・わかりました。政体は違えど同じ日本を救うためです。
我々でよければ・・・・・・微力を尽くさせていただきましょう」
「ありがとうございます!ありがとうございます!!」
小泉は立ち上がり、森下の手をがっしりと握り、何度も頭を下げた。
42: 俊也 2016/05/11(水)23:47:24 ID:MCX
テレビでは、国会前の大規模デモで「戦争反対!大和を中国に引き渡せ!」
「沖縄は東アジア全体のモノだ!独立させろ!」と叫ぶシールズの群れが映し出されていた。
43:
大和型の近代化改修とか通信・レーダー設備換装するだけで数十億吹っ飛びそう(小並感
45:
>>43
造るときはもっと金かかったしへーきへーき
44: 俊也 2016/05/11(水)23:52:19 ID:MCX
5月21日 沖縄近海。
ついに中国は、まず北海艦隊を中心とする海軍力を前面に押し出し、沖縄侵攻作戦を実行に移した。
北海艦隊 旗艦 航空母艦遼寧からJ?15戦闘機45機が舞い上がる。
まずは沖縄上空の航空優勢を確保し、陸上兵力の着上陸の足掛かりを作る算段である。
46: 俊也 2016/05/11(水)23:56:10 ID:MCX
無論、日本側も手をこまねいてはいない。
航空自衛隊 那覇基地
サイレンの鳴り響く中、30機のF?15Jイーグルが発進体制に入る。
30機。
民進党政権時代に、防衛予算削減のあおりを喰らっていなければ倍以上の機数で迎撃できていたはずなのだが・・・・・・
自民党政権になってからの再建も間に合わず、今日この日を迎えてしまった。
彡(゚)(゚)「それでもワイがいるで!超音機での実戦は初めてやが・・・・!」
(´・ω・`)「大丈夫お兄ちゃん?零戦とも旋風とも全然違うよ?」
彡(゚)(゚)「ワイを誰やおもてんねん!お前こそちびんなよ!」
「第204航空隊、発進せよ!!」
轟音とともに、日の丸の荒鷲達は次々と滑走路を蹴り、蒼穹へと舞い上がる・・・・
47: 俊也 2016/05/11(水)23:57:35 ID:MCX
今宵はここまでと致すで。
また明日も退勤してからやからこのくらいの時間かな
48:
イッチおつやで
明日も楽しみにしとるよ
49:
おうあくしろよ(ゆっくりでええんやで)
52:
イッチの過去作品読んできたけど、時間忘れるくらい夢中で読んだで
今回も期待させてもらうで
54:
保守
55:
ほしゅ
59:
保守
62: 俊也 2016/05/12(木)23:01:48 ID:pRU
彡(゚)(゚)(早期警戒機からの情報で、敵の勢力と位置は敵より先にバッチリ掴んどるわけやから・・・
・・数的には劣勢でも戦闘自体は優位に立てるはずや!)
データーリンクされたディスプレイには、敵機の群れがはっきり映し出される。
よっしゃロックオン、先制攻撃・・・・・・・。
彡(゚)(゚)「!?」
命令が来ない・・・・・・。
彡(゚)(゚)「アルファ1!石毛隊長!ミサイル発射の御命令を・・・・・」
「駄目だ!交戦時規定がある!目標を目視確認するまで撃ってはならん!」
彡(゚)(゚)「ファッ!?」
思わぬ足枷である。
まさか味方の交戦時規定・・・・・・ROEが未整備であったとは・・・・・。
彡(゚)(゚)「ぐ・・・・・・・・・」
(´・ω・`)「そんな・・・・・こっちの視界にはいるまで1分はかかるよ・・・・その間に・・・・」
63: 俊也 2016/05/12(木)23:09:20 ID:pRU
はたして40秒後、無数のミサイルの群れが、自衛隊F?15の群れに殺到する。
彡(゚)(゚)「アカン回避ィー!!」
一斉にF?15の群れは散開し、フレアやチャフを後方に放ってミサイルのかく乱に努める。
が・・・・・・回避努力も空しくあえなく被弾、つぎつぎと7機が火だるまとなる・・・・・
彡(゚)(゚)「畜生めー!!」
だが、F?15側も黙ってやられてはいない。
彡(゚)(゚)「せめて弾の数だけはぶち落としたるで!!」
南慈英の機は1分間で5機のJ?15を叩き落とす!
他のF?15も善戦したが、戦場全体の流れを変えきることはできなかった
中国軍J?15を13機葬るのと引き換えに、F?15は半数の15機を喪った。
石毛隊長も戻らなかった。
航空自衛隊初の実戦は、なんとも手痛い敗北となったのである。
64:
やべえよ・・・やべえよ・・・
65: 俊也 2016/05/12(木)23:16:53 ID:pRU
そして・・・・・敵は中国軍だけではなかった。
那覇基地周辺
「自衛隊は出ていけ!」
「戦争反対!」
「沖縄を独立させろ!」
共産党、民進党主導の群衆デモであった。(一部SEALDsの若者も混じっている)
彼らは自分たちがかつて在日米軍を追い払ったと自負しており、今度は自衛隊を追放して沖縄を完全非武装地帯にすると息巻いていたのだ。
彡(゚)(゚)「クッソ、あんな騒がれちゃロクに休めんで・・・・・」
(´・ω・`)「獅子身中の虫だよね・・・・・現に侵略されそうなのによくあんなこと言えるね・・・・」
彡(゚)(゚)「中国軍に占領支配されんとわからんのかあいつらは・・・・」
(´・ω・`)「多分中国共産党の支援は受けてるんだろうけどね・・・・・・」
彡(゚)(゚)「間接侵略ってやつやな・・・・・・」
66: 俊也 2016/05/12(木)23:30:27 ID:pRU
東京 国会議事堂 衆院臨時国会
福山哲郎民進党議員が、安倍総理に向け吠えていた。
「痛ましい自衛官の犠牲に哀悼の意を表します。
総理、これはあなたの責任ですよ!
大和を囲い込み、中国側に引き渡さなかったこと
沖縄の独立を認めなかったこと
この2つによりいたずらに中国を刺激してしまったことにより、もたらされた惨禍です!
どう責任を取るんですか!?というより、今からでも先の2点を履行することで戦火を収める努力をするべきではありませんか!?」
内閣総理大臣 安倍晋三は答える
「中国共産党の過去の言動、チベット、ウィグルでの弾圧行為、南シナ海等々での侵犯行為を見ましても、彼らが友好的、
平和的な解決策をもたらしてなどくれないのは明白であります。
沖縄は我が国固有の領土であり、大和の乗員たちは同胞であります。
これらを護るために自衛権を発動するのは我が国に認められた権利であると考えます。」
「総理、そんなことは聞いていないですよ。現在中国側と戦闘行為が起きているということ自体、憲法違反ではないか!?という話なんですよ。
譲るべきは極限まで譲って平和をもたらすのがあなたの務めではないですか?」
自民党議員たちは、ヤジる気力もなくげんなりしていた。
ちなみに福山は中国からの帰化議員である。
国会は空転。というより民進党、社民共産がゴネまくって空転させる場と化していた。
67:
前スレも読んだで
あつすぎやろ
68: 俊也 2016/05/12(木)23:40:10 ID:pRU
那覇基地 22日早朝0600 
増援のF?15J 30機 F?2 35機が到着。
だが敵方も空母を2隻増派しており、数的劣勢に変わりはない。
彡(゚)(゚)「それでも戦って勝つしかないで!大日本帝国の荒鷲を舐めんなや!」
今度は防衛省から交戦規定改変の通達があり、レーダーで捕捉した瞬間から先制攻撃が
できるようになった為、五分以上の戦いを挑むことができた。
倍近いJ?15の群れを引き付けている間にF?2の群れが中国艦隊に迫る。
「ASM?3対艦ミサイル発射!」
数十条の炎の筋が、中国北海艦隊に殺到する。
中国側も迎撃ミサイルや機関砲を撃ち、次々とそれらを払い落とす・・・・・
が・・・・・・
「命中!」
フリゲート艦5隻が炎に包まれる。
彡(゚)(゚)「空母は撃ち漏らしたか・・・・・・・」
だが、敵の対空防御網を相当弱体化させたことは確かだ。
今日は一定の手応えを感じて帰投する空自編隊である・・・・・。
那覇基地
彡(゚)(゚)「よっしゃ!明日には海自の護衛艦隊も沖縄沖に来てくれる!」
「我々も呼応して攻撃をかければ、とどめをさせるからなっ」
「明日こそは空母を食うぞ!」
南慈英はベテラン空自パイロットの西口 大坊の両一尉とともに気勢を上げる。
「あす、海自護衛艦隊とコンタクトが取れ次第状況を開始する、貴様らの奮励努力に期待しているぞ!」
田尾新隊長の言葉に、一同は敬礼で応えた。
69: 俊也 2016/05/12(木)23:49:16 ID:pRU
明朝0630
E?15、F?2 合計75機の空自攻撃隊が、北海艦隊に止めを刺すべく那覇基地を発進する。
彡(゚)(゚)「今日で終わらすで!」
J?15はいない。全滅を恐れ退避したか?
敵艦隊の北方の水平線から、味方の護衛艦隊が近づいてくるのが見える。
頼もしい味方だ!
海空同時に対艦ミサイルを斉射し、飽和攻撃でカタをつける!
「イージス艦こんごうのシステムとリンク!F?2全機、対艦ミサイル斉射10秒前!」
田尾隊長の声が無線回路を駆け巡る。
70: 俊也 2016/05/12(木)23:59:59 ID:pRU
その五秒後であった。
眼下で波を蹴立てていた護衛艦数隻が、突如として炎に包まれた。
「なにいいいいい!?」
そしてF?15、F?2も次々爆発四散していく。
彡(゚)(゚)「な、なにがおきてるんや!?」
(´・ω・`)「お兄ちゃん!上空!」
J?15の群れが猛然と襲い掛かってくる。
しかも、100機を超える大群・・・・・・。
考えている暇はない、南慈英たちは必死の防戦。
空戦をこなす合間に、一瞬視界に飛び込んできた敵艦隊に、見たことのない奇妙なフォルムの艦艇が数隻見えた。
だが、とにかく今は・・・・・・。
72: 俊也 2016/05/13(金)00:12:42 ID:Tyh
中国軍 北海艦隊
「異様なフォルム」のフリゲート艦は4隻いた。
「日本の戦闘機隊はいかがなされますか?曹提督?」
50絡みの銀髪の軍人・曹紫龍少将は、副官の問いに答える。
「我々が手を下すまでもあるまい。?この時代”のわが戦闘機隊に任せればよかろう」
「かしこまりました。しかし脆いものですな日本の艦隊は。」
「さすがに50年先をいく我々のテクノロジーの前ではそうだろうて。ふふふ。
しかし油断はするな。」
「心得ております。上空の戦闘機隊に逐次データーをリンクさせております。」
北海艦隊旗艦空母 遼寧
「凄い・・・・・迎撃不可能な極超音のミサイル攻撃か・・・・・」
「さすがは50年先のテクノロジー・・・・・・・・一撃で日本艦隊を・・・・・」
参謀たちの驚愕の声に北海艦隊司令、袁世提督は複雑な表情を浮かべる。
(あの者たちが、つい先日時空を超え合流してきた。その僥倖を生かさねばならん。あくまで、この私の功績になるように・・・・・中央にもアピールせねば。
それにしても50年後の中国が分裂縮小しておるとはな・・・・・・・・・その運命は変えねばならんな。)
73:
まさかの未来からの刺客
74: 俊也 2016/05/13(金)00:21:49 ID:Tyh
激しい空戦が終わった。
残存機体は命からがら那覇基地に戻ったが、
実に空自は62機を喪う壊滅的打撃をこうむったのである・・・・・・・・・
(´・ω・`)「ど、どうすんだよ僕ら・・・・・田尾隊長もやられたし・・・・」
彡(゚)(゚)「全滅や・・・・・・終わりやね・・・・もう終わりやね・・・・・」
海上自衛隊第二護衛艦隊のほうは、イージス艦3隻、
護衛艦2隻を撃沈される大打撃を被って後退したという。
生き残ったパイロット達は、絶望に心臓を鷲掴みにされていた。
これで沖縄方面の制空権、制海権は完全に敵のものとなってしまった。
地上部隊が着上陸してくるのも、時間の問題・・・・
彡(゚)(゚)「とはいえ、まだ陸上さんもいるし、ワイらも残機がある以上徹底抗戦するで!」
ぎりぎりまで希望を捨てず、とにかくこの沖縄を守り抜かねば・・・・・・。
80:
翌日の夕刻
浦添市 沖縄電力牧港発電所
「こちらが、変電施設です。」
「へえ?すっごいおっきい」
20代の若者数名の、発電所職員に案内されつつの施設見学であった。
「ここで発電した電力を家庭用の電圧に変換して各家庭に送り出しています。」
「それじゃあ、ここがもし壊れたりしたら大変なことになりますね。」
若い女性の言葉に、職員は苦笑で返した。
82:
「・・・・・・じゃあ、壊さなきゃ。」
不意に女性はバッグから辞書ほどの大きさの物体を取り出し、それを変電施設の構造物に向け投げつけた!
「な、なにをする・・・・」
声を上げた職員を若い男が警棒で殴りつけ、職員は昏倒した
「ほなみ!逃げるぞ!」
「名前で呼ぶなキモイ!」
言いながら、若者たちは施設外に向けダッシュする。
120秒後、ほなみと呼ばれた女性が投げた物体・・・・・C4プラスチック爆弾が爆発した。
沖縄市街の60パーセントが、これにより停電に見舞われたのである。
83:
ほなみwwww
84:
彡(゚)(゚)「ファッ!?」
那覇基地そのものは、すぐに非常電源に切り替わったが・・・・。
(´・ω・`)「テロかな!?ってことは・・・・・・・!?」
「これは・・・・・!」
オペレーターがうわずった声を上げた・・・・・
モニターには、海岸線に飛ばした偵察用ドローンからの映像が映し出されていた。
「海が・・・・・・見えません!!」
沖縄南西部の海岸線が、中国の上陸船団に埋め尽くされていた・・・・・・・・
彡(゚)(゚)「廻せーっ!!」
サイレンが鳴るより早く、格納庫へ向けダッシュ!!
戦闘機は残り10機を切っているが、それでも迎撃に出るしかない!!
F?2 4機、F?15 5機
パイロットたちは絶望の空へと駆け上がる!
85: 俊也 2016/05/13(金)23:33:56 ID:Tyh
襲い来るJ?15を、南慈英は一機で十数機引き受け、超絶技巧の限りを尽くして渡り合う。
彡(゚)(゚)「わずかでもいい!F?2が突破できる隙を作ったる!」
あえなくF?2 3機は四散。
だが1機が辛うじて海岸線近傍に到達。
「沖縄は渡さねえ!!」
対艦ミサイルを斉射する!
害虫のように沿岸を這っていた上陸用舟艇が数隻消し飛ぶ。
だが、反撃は当然ここまで。
F?2は撃墜され、パイロットは脱出しなかった。
彡(゚)(゚)「クッソー!!あああああああああああああああああ!!」
ミサイル、バルカン砲とも撃ち尽くし、あとは・・・・・・・・
彡(゚)(゚)「くらいやがれや!」
一機のJ?15に体当たりをかます南慈英機。
辛くも緊急脱出には成功する・・・・・・・。
86:
アカン・・・・
87: 俊也 2016/05/13(金)23:42:52 ID:Tyh
6時間後 那覇市街は阿鼻叫喚。地獄絵図と化していた
逃げ惑う市民。街を蹂躙する中国兵の群れ。
役所や警察署はロケット砲で破壊され
スーパーやコンビニ等の店舗はことごとく略奪の的となり、男性は撃ち殺され、女性は・・・・・・
88: 俊也 2016/05/13(金)23:54:45 ID:Tyh
「いやあ!はなして!」
数人の中国兵に、女子高生が羽交い絞めにされていた。
劣情に歪んだ顔で、一人の兵士がズボンを下ろしかけたとき・・・・・・・・
立て続けに響く銃声。兵士たちがバタバタとなぎ倒される。
「もう大丈夫!味方よ」
すらりとした女性陸上自衛官が、少女を抱きとめる。
別の中国兵の一団が、なにやら喚きながら近づいてくる。
が、女性自衛官の89式ライフルが咆哮し、それも撃ち倒された。
「こっち!避難用の装甲車両まで案内するから!」
少女の手を引き、装甲車へと駆け込む。
「あ、ありがとう・・・・・・おねえさん、名前は?」
「私?私は喜屋武あさな 一等陸尉よ。また会えるといいね」
あさなは微笑して扉を閉め、自らは部下たちと合流して戦線へと戻っていった。
89: 俊也 2016/05/14(土)00:03:30 ID:UGn
ホテル「りゅうきゅう」
ここに中国人民解放軍の司令部が置かれていた。
地上軍司令の孫光文大将に対し、日本の若者たちがたどたどしい中国語でなにやらまくしたてていた。
「こんな街をめちゃくちゃに壊すなんて聞いていません!あくまで皆さんは沖縄の独立を支援するだけなんじゃないんですか!?」
若者たちの中心には、あのほなみがいた。
「あくまで自衛隊を追い出すために、うちらはいろいろやってきたんです。
テロまがいのことまで・・・・・・そのあと皆さんに居座られたのでは意味ないです。
翁長知事だって・・・・・・そうだ、翁長さんはどこですか?あの方なら純粋に沖縄の独立を・・・・・」
それに対して、孫大将はにべもなく言い放った。
「さてな・・・・・我々は中央の意思でのみ動いておる。君らの志など知ったことではない。
独立云々などと、はっきりそう言っていたのは君たち運動家くらいではないか?
ちなみに翁長は、上海に屋敷をもらってそこで悠々自適に過ごすらしいぞ?」
「そ・・・・・・んな・・・・・・・」
ほなみたちは床にへたり込んでしまった。
自分たちが正義と疑いもせず、ずっと推し進めてきたことが、こんな悲惨な結果を招いてしまうとは。
苛烈な現実を、受け止めきれずにいた。
90:
ってか翁長まだ知事やってたのか
91: 俊也 2016/05/14(土)00:09:32 ID:UGn
同時刻 東京 首相官邸地下
遡ること6時間前、沖縄に中国軍が上陸を開始したころ、遅まきながら日本全土に国民保護サイレンが鳴り響いていた。
「沖縄県民の避難状況はどうか!?那覇市民は!?」
安倍晋三首相の問いに、菅官房長官が応える。
「半数は沖縄本島北部に向けて脱出できたようですが、残りは・・・・・・」
「く・・・・・国民を護れなかったか・・・・・防衛体制が整っていれば・・・・・無念だ」
「脱出した避難民を確実に救うことを今は考えましょう!そうであろう?防衛大臣!?」
「はっ!ただ今第二護衛艦隊の残存兵力と第一護衛艦隊の艦艇で沖縄救援艦隊を組織しておりますが・・・
・・ロシア、韓国、北朝鮮軍も領空、領海侵犯等で圧迫を加えてきている現状ですと、
即派遣というわけには・・・・・・・」
「それに関しては、米国に仲介を依頼し、軍事行動を控えさせるよう要請するほかない・・・・・・・」
外務大臣も、他の閣僚たちも唇を噛んでいた。
92: 俊也 2016/05/14(土)00:11:09 ID:UGn
今宵はここまでと致すで。
明日あさっては勤め先の店が忙しく遅い時間になるかもやが・・・・・・
93:
おつ。
絶望感ぱないな
94:

こうなる可能性もないとはいえんからなぁ…
95:
おつ。
ヒロイン候補も出てきて楽しみや
98:
今夜に向けて保守
99:
保守するで
100:
那覇市北端。
あるものは車を走らせ、またあるものは徒歩で、陸上自衛隊員に守られながら、那覇市民は北方へと必死の逃走を図っていた。
102:
おっ来たか
101: 俊也 2016/05/14(土)23:41:38 ID:UGn
「ママ・・・・足が痛いよ・・・・・喉乾いた?」
「あとすこしがまんして・・・・・・」
5歳程の男児に対し、若い母親は困惑の表情を浮かべる。
103: 俊也 2016/05/14(土)23:44:57 ID:UGn
スッと一人の男性自衛官が、水筒を差し出す。
「あ、ありがとうおじちゃん・・・・・・・」
「っと、おじさんって年でもないんだけどな・・・・ちゃんと都築憲吾って名前もあるしね。お母さんの為にも頑張って歩くんだぞ。」
その襟には陸曹長の階級章が縫い付けられていた。
104: 俊也 2016/05/14(土)23:45:54 ID:UGn
不意に上空から爆音が響く。
「!!中国軍の空爆だ!!皆さん伏せて!!」
都築ら隊員らが叫ぶ。
皆悲鳴を上げ、パニックに陥りかける。
105: 俊也 2016/05/14(土)23:47:06 ID:UGn
J?15数機が、黒い翼をしならせ、爆撃体勢に入ったとき。
地上から数本の線条が伸び、J?15の翼をそれぞれが打ち砕く!
!!!
106: 俊也 2016/05/14(土)23:48:26 ID:UGn
彡(゚)(゚)「よっしゃ間一髪!」
(´・ω・`)「間に合った!みんな大丈夫!?」
トラックに乗って駆け付けた、那覇基地生き残りの面々。
基地に残っていたハンドアロー・・・・・91式携帯対空ミサイルを一斉にぶっぱなし、
民間人の命を救ったのであった。
「航空さん、感謝します!」
周辺の陸自部隊を指揮していた喜屋武あさな一尉が敬礼する。
107: 俊也 2016/05/14(土)23:51:30 ID:UGn
彡(゚)(゚)「なんの、お礼には及ばんて。いまのでハンドアローは打ち止めやし・・・・・
まあ、J?15自体、対地攻撃に回せる型は少ないらしいから、空爆に関しては当面大丈夫やとは思うけどな・・・・・・・」
(´・ω・`)「さあ急ぎましょう!」
「ええ!普天間旧米軍基地までいけば、わが陸自の残存兵力と合流できますし、予備の物資や車両もあります!」
喜屋武は一同を勇気づけるようにそう言った。
108: 俊也 2016/05/14(土)23:57:12 ID:UGn
北京 中華人民共和国国務院
「解放作戦は順調、ということでよいかな?」
習近平国家主席の言葉に常万全国防委員が答える。
「はっ!第一段階は予定通り終了致しました。残るは沖縄本島北方の制圧のみですが・・
・・すでに地上部隊が動き始めております。
願いましては、海上部隊の支援砲撃をお願いしたいのですが・・・・・例の・・・・・」
「?あの”4隻でのことなら、それはならん。あれらはあくまで私直属の切り札として温存しておきたいのだ。
?現代の”海上戦力でのみ支援させよう」
「・・・・・・かしこまりました」
「現地部隊が反抗的な日本人を処刑するのは致し方ないが、それもほどほどにさせておけ。
長期的には我が国の貴重な労働力となるのだからな。」
「はっ。心得ております・・・・・・・」
109: 俊也 2016/05/15(日)00:04:24 ID:MIG
浦添市街
「偵察班より入電!南方330号線沿いに敵部隊が現出!」
「戦車もいます!」
中国軍99式戦車が3両、じわじわとにじり寄ってくる。
その周囲には無数の歩兵がいた。
111: 俊也 2016/05/15(日)00:06:45 ID:MIG
「市民を隊列の内側へ!こちらも戦車隊を殿に回せっ!装甲車両を盾にする!」
喜屋武がそう怒鳴り、それにこたえるように90式戦車が5両、中国軍の前面に進み出た。
激しい銃撃、砲撃戦が始まった。
112: 俊也 2016/05/15(日)00:09:23 ID:MIG
「喰らいやがれ!」
都築曹長が吠えながらカール・グスタフを放つ。
携帯式対戦車弾である。一両の99式戦車が火だるまとなる。
しかし、戦車戦ではわが90式の方が性能面で劣ることもあり、たてつづけに擱座していく。
それでも集中砲火で一両は潰したが、残った99式と随伴歩兵の前に5両とも撃破され、献身的に戦う自衛官たちも、
バタバタと一人また一人となぎ倒されていく。
対戦車火器も尽きていた。
113: 俊也 2016/05/15(日)00:10:40 ID:MIG
耳をつんざく砲声と銃声の中、じわりじわりと死が市民たちにも秒単位でにじり寄って来る。
114: 俊也 2016/05/15(日)00:14:50 ID:MIG
「ママ・・・・・・・」
「大丈夫よ・・・・・・・」
「僕がやっつけるよ!」
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・・・」
南慈英は親子の前に進み出た
彡(゚)(゚)「坊主、ありがとうな。けど今はワイらが命を張るときや・・・・・・あさなはん!」
「え!?」
彡(゚)(゚)「とにかく一両残ったあの戦車を潰せればええんやな!?ワイが行く!!
このC4、あと偵察用バイク借りるで!!」
「ちょっ!?まって、待ってください!そのC4は遠隔起爆ができないんですよ!敵を吹っ飛ばせてもあなたも・・・・・」
彡(゚)(゚)「かまへん!あんな小さい子も勇気を持って戦おうとしてるんや!ワイはやる!援護射撃頼むで!」
116: 俊也 2016/05/15(日)00:18:33 ID:MIG
敵戦車まで、500?!南慈英は猛然とスロットルをあおる!
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああああ!!」
「馬鹿かあの小日本人!?挽肉にしてやれ!!」
当然凄まじい銃火のシャワーが降り注ぐ。
だが・・・・・・・
彡(゚)(゚)「おおおおおおおおおワイは死なん!!死んでも死なんのや!!!!!」
超人的な動体視力と反射神経で、ことごとく弾雨を躱していく。
「なんなんだあいつは!?」
「妖怪か!?」
「あ・・・あれが神風・・・・・・・・」
117: 俊也 2016/05/15(日)00:21:17 ID:MIG
恐慌状態となった中国兵士たちの脇を凄まじい勢いですり抜け、バイクから飛び降り戦車の下へと潜り込む。
戦車底面にC4を張り付け・・・・・・・
起爆タイマーはわずか5秒!離脱!!
彡(゚)(゚)「のまああああああああああああああああああああああああああ!!」
99式戦車は、周りの歩兵を巻き込み大爆発を起こした。
宙に舞い上がる南慈英の体・・・・・・・・・
118: 俊也 2016/05/15(日)00:22:40 ID:MIG
「ぐおおおおっ!?」
「やった!成功だ!」
「でも南慈英さんは!?」
そう叫んだあさなの胸に、一人の男性が頭から文字通り飛び込んできた・・・・・・・
彡(゚)(゚)「ふがふがもふもふ・・・・・この乳の感触は生きてるって感じや・・・・」
丁重にあさなはビンタした・・・・・・。
辛うじて中国軍の追撃を振り切った自衛隊と難民たちは、旧普天間基地の敷地内へと逃げ込むことができた。
128: 俊也 2016/05/15(日)23:04:43 ID:MIG
アメリカ ワシントンDC ホワイトハウス
「安倍か?何の用だ。」
日本からのホットラインであった。
「トランプ大統領閣下、折り入ってお願いがあります。」
不動産王あがりの大統領の執務机の下には、金髪の女性秘書が跪き、最高権力者の漲った下半身に奉仕していた。
「何卒貴国の力を、沖縄の中国軍撃退の為にお貸しください!お願いします!」
「馬鹿じゃねえの(嘲笑)」
「なぜ、なぜですか。在日米軍は撤退したとはいえ、貴国と我が国は未だ緊密な同盟国・・・・・・」
「逆に聞くが安倍。赤の他人の為に大事な身内の血を流せるのか?おまえらジャップは?無理だな。我々アメリカ合衆国には。」
「・・・・・・・・・・・!!」
「まあ軍は出さんが、ロシアや南北朝鮮に火事場泥棒しないよう一応釘は刺しておいてやる。一応な。
精々目の前の中国軍を撃退するのに精を出すことだな。」
「ぐっ・・・・・しょ・・・・・承知しました・・・・・」
129: 俊也 2016/05/15(日)23:06:10 ID:MIG
沖縄 旧在日米軍普天間基地
「ここに逃げ込んだ敵部隊に止めを刺す!攻撃の手を緩めるな!」
中国地上部隊指揮官 張大佐は配下の機甲師団を叱咤した。
普天間基地の周辺市街はかなり道が入り組んでおり、日本側は巧みに戦車と対戦車ミサイルを配置して中国側に出血を強いた。
「戦車小隊損耗3両!苦戦中です・・・・・・・」
「くっ!海軍を呼び出せ!海上から砲と巡航ミサイルを撃ち込ませろ!」
150秒後、凄まじい砲火が市街地に降り注ぐ・・・・・・・・・。
130: 俊也 2016/05/15(日)23:14:22 ID:MIG
東中華共和国海軍 イージス艦「張遼」艦橋
「?この時代”の同志海軍も頑張っておるようだな」
「我々も砲撃に参加しますか?曹提督?」
「いや、中央から自衛以外の戦闘は控えよとのお達しだ、我々を切り札として温存したいのだろう。それより・・・・・・」
曹提督は、フロアの左隅に目線を送った。
「ここに飛ばされてくる前、本来我々が進めていた?実験”の経過を確かめねばならん。教授!高次元ソナーに反応はあるか?」
「はい。我々が?出てきた”周辺海域には何の反応もないのですが・・・・・・沖縄本島の、地上に興味深い反応があるのです。時空のかすかな、
しかし確実なひずみがあって、しかも意思あるもののように移動しておるのです。」
「ほう・・・・・確かに興味深いな。沖縄を制圧したら徹底的に調べねばならん。もしそのひずみを自在に操作できるようになれば、
この時代は勿論、我々の世界のパワーバランスを覆すエネルギーを手に入れることができるのだからな・・・・・・・」
132: 俊也 2016/05/15(日)23:27:40 ID:MIG
普天間基地
市民を地下シェルターに避難させ、自衛官たちの必死の防戦が続いていた。
南慈英もトラックからブローニング機関砲を乱射する。
「戦車部隊通信途絶!」
「敵機甲部隊が基地内に浸透してきます!」
「これはもうだめかもわからんね」
普天間駐屯部隊指揮官の栗山三佐が、弱気の色を見せる。
それを喜屋武あさなが叱咤する。
「あきらめてはなりません!!私たちが市民たちの盾にならねば!
都築曹長!ありったけのカール・グスタフをっ!!」
「合点承知!!」
都築はなんとカールグスタフ2丁を両肩に担ぎ、左右同時にぶっぱなす!
敵99式戦車が2両同時に炎に包まれる。
砲身をとっかえひっかえ撃ちまくり、ついに8両の99式を擱座させた。
だが・・・・・さらに後方から99式の群れがにじり寄ってくる。
133:
やべえ・・・
134: 俊也 2016/05/15(日)23:41:07 ID:MIG
もう、重火器は撃ち尽くしている・・・・・・。
戦車隊が基地の滑走路上に踏み込んで来る
もはやこれまでか・・・・・・
あさなは懐の手榴弾に手をかけた。
敵の手にかかるくらいなら、いっそ・・・・・・
ああ、なんで今、別れた元カレのことを思い出すんだろう・・・・・・・・
あの戦車が次のバリケードを越えたら・・・・・越えたら・・・・・・・・・・
越え・・・・・・・・・・
凄まじい轟音と閃光
吹き飛んだ。
敵99式戦車の方がである。
!!!!?????
「なんだ!?なにが起きている!?」
張大佐らが混乱しているうちにも、つぎつぎと爆発が起き、機甲部隊が四散していく。
「なんだ!なんなんだこの超火力は!?」
海上にそびえたつ黒鉄の城。
マストに翻る旭日旗。
彡(゚)(゚)「戦艦大和や!!間に合ったんや!!」
超突貫工事で21世紀の超弩級イージス戦艦として新生成った大和が、この沖縄の危機に駆け付けたのである!
135: 俊也 2016/05/15(日)23:49:27 ID:MIG
「海上部隊は捨て置け!敵地上部隊の排除を優先!このまま主砲とトマホークを叩き込め!」
森下艦長が力強く命ずる。
「クッ、旧世紀の遺物が!撃て!!沈めてしまえい!!」
北海艦隊司令、袁世提督は怒鳴る。
フリゲート艦から数十発のミサイルが斉射される。
射砲も次々咆哮した。
8割がたのミサイルが大和のイージスシステムの前に払い落とされたが、それでも数発が炸裂する
が・・・・・・・
カスが効かねえんだよ!!
大和に施された特種複合装甲の前には傷一つつけられない・・・・・・・。
136: 俊也 2016/05/15(日)23:56:27 ID:MIG
地上部隊を一通り総なめにしてしまうと、大和は敵北海艦隊に牙を剥いた。
主砲を使うまでもない。副砲部分に据えられたレールキャノンが恐るべき威力を発揮し、
回避もままならず次々とフリゲート艦が大破していく。
「曹提督!袁世提督から救援要請です!敵の巨大戦艦が・・・・・・・」
「噂の大和か、やむを得ん。排除するぞ!!」
張遼、楽進、曹仁、典韋の「未来から来た」4艦は大和を包囲する。
「対艦ミサイル斉射!」
マッハ8を超える極超音ミサイルが、数十発大和に殺到する。
この時代の防御システムでは、迎撃不可能―
次々と大和の表面に爆炎があがる・・・・・・・・・・・が
「ばかな・・・・・直撃の筈だ!」
50年後の軍事テクノロジーは、ち密な防空網を突破することにはたけていても、
大和のような巨大な装甲の塊を攻撃することを想定していない。
外部構造物はあらかた破壊されたが、艦体そのものはこゆるぎもしない。
137: 俊也 2016/05/16(月)00:03:55 ID:EP3
「主砲照準よし!テーッ!!」
46センチ主砲9門が咆哮した。衝撃波が海面を叩く。
炸薬の威力は5倍。砲弾自体もロケット推進で加する為射程も発射度も数倍となっている。
いかな50年後のイージスシステムでも、砲弾すべてを払い落とすことはできない相談であった。
「典韋!被弾!そんな・・・・・・・ただの一撃で・・・・・・・・・・」
張遼のオペレーターが絶句する.
21世紀後半のテクノロジーの塊が、20世紀の亡霊に屠られてしまった。
呆然とするうちに楽進も被弾した。
「クッ、魚雷だ!魚雷を叩き込め!」
電磁推進式高魚雷が次々と大和のどてっ腹に叩き込まれる・・・・が
分厚いバルジにこれまたはじかれてしまう。
「超弩級戦艦がそう簡単に沈むものか!テーッ!!」
再び主砲咆哮!今度は曹仁が火だるまとなった。
「やむを得ん!離脱だ!」
曹提督は床を蹴りつけ、吐き捨てるように言った。
張遼は艦首を翻し、高で戦場海域を離脱する―。
138: 俊也 2016/05/16(月)00:05:21 ID:EP3
今夜はここまでやで。
過去作読んでくれてる皆さんにも感謝やで
139:

楽しみにしてるで
140:
乙。
大和無双ええな!
141:

典韋はやはり沈んだか…
142:

大和が受けた改造の詳細ってどうなるんかな
イッチ時間があったら教えてほc
146: 俊也 2016/05/16(月)23:18:41 ID:EP3
「奴らを海に追い落とせ!」
勢いづいた陸自部隊は、各戦線で中国軍を押し返し始めた。
大和到着とほぼ同時に、空挺部隊が普天間周辺に増援として降り立ったのも大きかった。
中国軍は各所で分断包囲され、降伏するものも出始めていた。
彡(゚)(゚)「よっしゃ!止めをさすで!大和の支援砲撃でこのまま那覇を奪回や!」
南慈英は例によってトラックの荷台から、機関砲で眼前の敵を掃射していた。
彡(゚)(゚)「あらかたこの辺は制圧したか・・・・・・」
(´・ω・`)「先行部隊はもう那覇近くまで行ってるみたいだね。」
彡(゚)(゚)「ワイらも那覇を目指すか・・・・・・・・」
147: 俊也 2016/05/16(月)23:22:46 ID:EP3
ふと何かを感じ、上空を見上げる。
音もなく近づいてくる黒い影。鳥・・・・・・・じゃない。
1秒後、体がぐわっと浮き上がった。
謎の飛行物体に体を吊り上げられたのだと理解した時には、すでに南慈英は100m上空にいた。
下から原住が必死で叫びながらライフルを構えるが、南慈英に当るのを恐れ撃てない。
彡(゚)(゚)「ほげええええええええええええ!?離・・・・・・・・!」
電流が流れ、空中で南慈英は失神した。
張遼から飛び立ったこの無人機の機能は、もともと災害救助のために開発されたものであったが、
要人拉致の手段として軍事転用もされていたのである。
南慈英はこうして張遼の艦内に監禁されたのである。
148:
ファッ!?
149: 俊也 2016/05/16(月)23:28:17 ID:EP3
大和 艦橋
「何!?南慈英少佐が拉致されたと?」
森下は顔を曇らせた。
あらかた地上支援も目途がつき、護衛艦隊に後を任せて帰投しようとしたときに舞い込んできた凶報であった。
「はい、おそらく未来の無人兵器によって捕縛されたようでして・・・・・・・」
報告する神崎の表情も硬い。
「しかし・・・・・・敵もあえて南慈英君を狙って拉致したのか?だとしたら何のために・・・・・」
150: 俊也 2016/05/16(月)23:33:31 ID:EP3
張遼 艦内 第二医務室
「現在は眠らせております。」
教授と呼ばれている若者がいくつかのモニターに視線を送りつつ言った。
「間違いないのか?」
曹提督である。
「間違いございません。この・・・・・・IDカードを信じるなら・・・・・南慈英 やきうなる男の肉体から、
時空の歪みが検出されております。」
「なるほど・・・・・・信じがたいが、この男そのものが?特異点”だったわけか・・・・・・・」
「この男の神経回路にハッキングをかけていきます。少し時間がかかりますが、潜在意識へのアクセスに成功すれば・・・・・・・」
「究極の最終兵器が実現するというわけだな・・・・・・・、さて手始めに?どこで”試すかだな・・・・・・くくく・・・・・」
152:
沖縄に上陸した中国兵10万は、3分の1が戦死か投降し、残りは沖縄本島の南端に追い詰められ、海上支援も絶たれて孤立した。
大和を初めとする水上部隊の支援、空挺部隊、海上からの援軍により敵の侵攻意図をほぼほぼ挫いた。
いったんはそう思われたのが・・・・・・・・。
153:
イヤな予感がするで
154: 俊也 2016/05/16(月)23:49:47 ID:EP3
翌日
東京 航空総隊オペレーションセンター
「各地のレーダーサイトにアンノウン多数!」
「敵戦闘機か!?」
「いや、この数、度は・・・・・・・」
オペレーターの声は悲鳴に近かった。
「弾道ミサイルです!」
航空総隊司令は叫ぶ。
「いかん!全国のPAC?3にアラートを出せ!一発も市街地に着弾させるな!」
札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇・・・・・・・・
全国主要都市に配備されたPAC?3 空対空ミサイルがめいめいの都市に落下してくる弾道ミサイルを迎撃すべく次々と発射される。
蒼穹にオレンジ色の花が咲く。
が・・・・・すべてのミサイルを払い落すことはできない相談であった。
155:
アカン(アカン)
156: 俊也 2016/05/16(月)23:55:56 ID:EP3
全国各所に総計334発放たれたミサイルのうち、19発が市街地に着弾し、各地に凄惨な犠牲をもたらした。
通常弾頭とは言え・・・・・・・・。
「うわーん、ママー!!」
「タカシ―!!」
「東京ドームが・・・・・・・」
「なんてことだ・・・・・なんてことだ・・・・・」
「もう終わりだああ・・・・・・・」
「まだ中に子供がいるんです!」
「火が回ってくる、もう駄目だぁ!」
人口密集地に着弾が集中したこと、ミサイルの探知そのものがなぜか大気圏突入寸前まで遅れてしまい、
警報が間に合わなかったことも災いし・・・・・・・
実に3万を超える人命が、劫火の中に失われたのである。
164: 俊也 2016/05/17(火)23:26:23 ID:D9I
国会議事堂 臨時国会
「総理!どう責任を取るおつもりですか!これほどの国民を死に追いやった責任を!A級戦犯ですよ!あなた方は!」
民進党蓮舫議員が舌鋒鋭くまくし立てていた。安倍首相ら閣僚の顔面も蒼白である。
165: 俊也 2016/05/17(火)23:28:34 ID:D9I
「いまも議事堂の外では国民が怒りのデモで声を上げてます。
あなたたちへの弾劾と中国への譲歩による停戦を訴えて!
こちらのモニターにライブ映像が出ます!これをごらんなさい!」
モニターには、国会前に詰めかけた群衆の姿が映し出された。
166: 俊也 2016/05/17(火)23:30:32 ID:D9I
そのシュプレヒコールは・・・・・・・
「中国許すな!」
「日本護れ!」
「安倍がんばれ!」
「沖縄わたすな!」
画面いっぱいに無数の日の丸が翻っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
167: 俊也 2016/05/17(火)23:37:03 ID:D9I
今度は蓮舫が蒼白となり、審議中にもかかわらずスマホを取り出す。
「ももっ、もしもし!?オクダ君!?どういうことなの!?」
「だめなんすよ先生ぇ、気が付いたらネトウヨがこの辺埋め尽くしていて・・・
・・無理っすよう・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・ッッ」
168:
オクダwwww
169:
蓮舫涙目wwww
170: 俊也 2016/05/17(火)23:44:30 ID:D9I
ネトウヨとは言ったが、普段そうしたネット上の政治議論に興味のない一般人たちも、実際には多数参加していた。
「しかもほなみが裏切るなんて・・・・・・・・・・」
そう、ほなみらがYouTubeに、那覇市で狼藉を働く中国兵たちの有様を動画で流したのである。
ミサイルのもたらした惨禍と併せて、それが日本民族の怒りに火をつける端緒となった。
「どうやら、われわれ政治家がやるべきことは決まったようですな」
うろたえまくる蓮舫に、安倍総理。
「わが国は中国の侵略行為、虐殺行為に決して屈さず、国民の生命財産と
国の伝統威信を護るため断固戦うことを改めて宣言いたします。
ここは日本、我々は日本人だ!」
全ての基地、駐屯地の自衛官が、一斉にテレビに向け敬礼した瞬間であった。
172: 俊也 2016/05/17(火)23:53:57 ID:D9I
「さて、反撃にあたって問題は連日飛来するであろう弾道ミサイルの発射基地だが・・・・・」
呉 大和艦内にて行われた統合作戦ブリーフィング。
航空総隊参謀が、モニターを指し示す。
南シナ海 スカボロー礁。
そこに築かれた中国軍の一大要塞地帯。
173: 俊也 2016/05/18(水)00:00:27 ID:MDD
「この周辺半径15キロ圏内が・・・・・・おそらくは未来からの艦隊のテクノロジーによるものであろうが、
まったくレーダーも衛星画像もホワイトアウトしてしまっている状況だ。
今回のミサイル攻撃は、ここの探知不可能エリアから行われているものと考えられる。
また中国海軍、空軍とも、ここに大兵力を結集させている。
逆に言えば海、空から我々がこれを叩けば、一気に敵を弱体化させ、戦局全体を大きく好転させられるということだ!」
「なるほど、そこが敵の急所なのはわかった。海上からはわが大和が先陣を切るからよいとして、
空からはいかがなさる?日本本土からは遠すぎるが・・・・・・・」
森下の当然すぎる疑問に、統合幕僚長が自ら答えた。
「実はその件に関して、ホワイトハウスからわが自衛隊に格別の配慮をしていただいているのです。」
174:
もしかして・・・
175: 俊也 2016/05/18(水)00:09:01 ID:MDD
横須賀沖 CH-47 ヘリ機上
(´・ω・`)「西口隊長、僕らパイロットを洋上まで連れ出して、どうするおつもりですか?」
「まあ、見ていろ。そろそろ肉眼で確認できるころだ・・・・・・・・」
海面に映る黒い影、それは徐々に拡大していった。
日本国海上自衛隊にはこれまでなかった艦種・・・・・・・・・・・
(´・ω・`)「空母だ!」
「あれはアメリカの、退役通常型空母キティーホークだ!」
「本日をもって就役する海上自衛隊航空護衛母艦 ずいかく !
これが我々の新しい拠点だ!」
西口はそう、高らかに宣言した。
176:
空母キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
177: 俊也 2016/05/18(水)00:18:02 ID:MDD
大和 統合幕僚会議
「南慈英少佐を?」
統合幕僚長は森下に問い返した。
「そうです。なんとか救出して頂けないでしょうか?」
「お気持ちはわかりますが、敵地奥深くに幽閉されどこにいるかわからない捕虜を救出というのはあまりにも・・・・・」
「単に我々の身内であるから無理に助けてくれと申しているのではないのです。こちらの方の話を聞いていただけますか?」
178: 俊也 2016/05/18(水)00:24:24 ID:MDD
30代半ば、丸顔の白衣女性が入室してきた。
一同は絶句した。
「あんたはどの面下げてこの場に」
みなの顔がそう言っていた。
179:

180:
もう読めたわwww
181: 俊也 2016/05/18(水)00:27:15 ID:MDD
「南慈英少佐を救う理由は、ありまぁす。」
女性はモニターの画像を指し示した。
「これは南慈英少佐の排泄物から解析した、彼の細胞の組成です。驚くべきことに、
ナチュラルの状態でSTAP細胞の形態をとっていることが分かります。
理研の方で現在さらなる解析をすすめておりますが、信じがたいことに彼の細胞は
STAP細胞の究極系である超次元STAP細胞である可能性すらあります。」
一同はただただ唖然としていた。
「時空を潜在意識を以て操ることすら、この細胞の持ち主には可能とされている、言うなれば神の領域にすら触れるものです。
南慈英少佐を拉致した勢力は、まさにその力を狙ってそうした可能性が高いと思われます。
この力があれば、いま私たちが住む世界を崩壊させることすら・・・・・・・」
「つ、つまり、彼を助け出さねばわが日本国が一発で滅ぼされる危険があるということか・・・・・・」
統合幕僚長がうめいた。
182:
オッボwwwww
183:
まさかの小保方晴子の復活で草不可避
184: 俊也 2016/05/18(水)00:36:37 ID:MDD
「理研が試作した高次元ソナーによれば、南慈英少佐とおぼしき時空の歪みが、スカボロー礁周辺に確認されています。
おそらくはかなりの確度で、彼は例の未来軍艦に幽閉されているかと思われます。
えりすぐりの陸自部隊をお貸しいただければ、我々の立案した救出作戦を、総攻撃に先立って決行致したく思います。」
そう言ったのは第二艦隊参謀神崎大佐であった。
186:
オッボ有能スギィ!!!
188:
乙やで
オッボが生存した世界なんやな
「かが」や「いずも」はあくまで護衛艦やったよな
だからこの世界では「ずいかく(旧キティホーク)」が日本国
としては戦後初の空母ってことか
189:
そろそろ決戦も近いな
195: 俊也 2016/05/18(水)23:33:05 ID:MDD
張遼 艦内 第二医務室
彡(゚)(゚)(身体が重い・・・・・・頭も濁っているみたいや)
彡(゚)(゚)(ワイは捕らえられとるのか・・・・・・・・・・なんか薬を盛られたくさいな)
彡(゚)(゚)(みんなは・・・・・・どうしとるやろうか・・・・・・・)
196: 俊也 2016/05/18(水)23:34:59 ID:MDD
「状況はどうだ?潜在意識のハッキングは成功しそうか?」
曹提督の問いに、教授は引きつったような笑みを浮かべつつ応える。
「思ったより表層の思考回路が複雑な為手間取っておりますが・・・・あと2時間もあれば・・・・・・・」
「ふふ・・・・・日本という国の命運も、あとそれだけということか。と同時に、
この時代の中国共産党政権も私の元に跪くこととなる・・・・・・・」
と・・・・・・突然艦内にアラートが鳴り響く。
「・・・・・・来たか。20世紀の亡霊が。今度こそ葬ってくれる。」
197: 俊也 2016/05/18(水)23:45:58 ID:MDD
張遼の遊弋海域120キロまで迫った戦艦大和。
後甲板サイロから対艦ミサイルを、主砲からは自律推進式砲弾を
副砲からは20式200mm電磁レールガンを放つ。
張遼も同時に極超音ミサイル、レールガンで猛反撃する。
互いの艦の周囲に、爆炎と水柱が上がる。
「ひるむな、ここで奴を確実に屠れ!」
曹提督は叱咤する。
北海艦隊の残存兵力も呼応して対艦ミサイルを斉射する。
200: 俊也 2016/05/18(水)23:56:48 ID:MDD
この大和を葬ってしまえば、日本の反撃の芽は完全に摘み取られてしまう。
中国艦隊の将兵はみな、その一点のみに傾注していた。
それは本来、戦略的には正しい事であったはずなのだが・・・・・・・・・・・
張遼のオペレーターが、不意に上ずった声を上げた
「ソナーに感!」
「なに!?水上艦艇か!?」
「いえ・・・・・・・下です・・・・・・潜水艦!!」
「!!!!」
やられた・・・・・・・
猛砲撃で海面を掻き混ぜたのはこのためか!!
潜水艦「ほうりゅう」がなぜか張遼の真横に浮上し、接舷する。
周囲の艦は同士討ちを恐れ撃てない。
潜水艦のハッチが空き、中から武装した陸自隊員がわらわらと出てくる
つぎつぎとロープを伝い、甲板に這いあがってきた。
「敵兵が・・・・・およそ30名突入してきます!!」
「クッ!警備兵と手空きの要員は全員銃携帯!艦内に入れるな!」
まさか・・・・・同胞たる南慈英を救うために!?
201: 俊也 2016/05/19(木)00:03:32 ID:wUN
大和から80キロ東方 空母「ずいかく」
「第343航空隊、発艦準備!」
F-35B ライトニング?戦闘機が60機、甲板上で一斉にエンジンを始動した。
「救出作戦が終わり次第、スカボロー礁圏内の全軍事施設、艦艇に攻撃を加える!」
(´・ω・`)(お兄ちゃん・・・・・・大丈夫かなあ・・・・・・・)
202: 俊也 2016/05/19(木)00:09:24 ID:wUN
張遼 艦内
激しい銃撃戦が展開されていた。
しかし、海軍兵が自動小銃を持っただけの戦力では、陸上自衛官たちの敵ではなかった。
捕縛した士官から聞き出した第二医務室のエリアまで、じわり、じわりと陸自部隊は近づいていく。
「あと少しだ!気を緩めるな!!」
そう叱咤するのは指揮官の喜屋武あさな一尉であった
204: 俊也 2016/05/19(木)00:19:09 ID:wUN
この倉庫の向こう側に抜ければ、南慈英さんが・・・・・・・
先行して2名の隊員が倉庫に足を踏み入れた時。
黒い人影が3つ、ぐわっと飛来した。
一瞬のうちに、隊員2名が首をへし折られ、昏倒する。
反射的に銃弾を叩き込むが、彼らの突進する度は落ちない。
「なんだこいつ!?ゾンビかよ!!」
都築曹長はそう叫んだが、実際には警護用のアンドロイドであった。
205: 俊也 2016/05/19(木)00:25:57 ID:wUN
「クソが!!」
曹長のカール・グスタフが咆哮した。
アンドロイド一体が上半身を吹き飛ばされ沈黙。
しかし別の2体の射撃で、あさなをかばう位置にいた隊員たちが次々撃ち倒される。
「おのれえ!!」
あさなは怒りに燃え89式ライフルを乱射するが、ことごとくはじき返される。
もうカール・グスタフの残弾はない。
向こうも弾を撃ち尽くしたのか、素手で殴りかかってきた。
それを反射神経を総動員してかわすと、素早く弾倉を替え、敵アンドロイドの眼球部分に銃口を押し付けた。
「喰らえセクハラ野郎!!」
全弾を零距離射撃!眼球部分のセンサーの位置は、アンドロイドにとっても急所であった。
頭部のコンピューターをやられがっくりと膝から崩れ落ちる。
206: 俊也 2016/05/19(木)00:31:03 ID:wUN
あと一体・・・・・・は、なんと怪力の都築と取っ組み合っていた
「ぐおおお、一尉!俺に構わず南慈英さんを助けに・・・・・・」
「で、でも・・・・・・」
「ぬうう、ここで無駄弾をつかわないでください!早く助けに!」
「すまん!」
あさなはダッシュした。
207: 俊也 2016/05/19(木)00:36:39 ID:wUN
第二医務室
そこには全裸の南慈英が天井からつるされ、いくつものチューブやコードに繋がれていた。
そのこめかみに向け、曹提督が銃口を突き付けている。
「動くな、銃を捨てろ。」
突入してきたあさなに曹提督は日本語でそう言い放つ。
彡(゚)(゚)(アカン!!体も口も動かん!!あさなはん、
ワイをこいつもろとも撃ち殺してくれ、日本を潰してしまうくらいなら・・・・・・・・)
唇を噛みつつも、ゆっくりとあさなは89式を足元に置いた。
教授がサディスティックな笑みを浮かべつつ、彼女を後ろ手に縛りあげる。
210: 俊也 2016/05/19(木)00:44:33 ID:wUN
曹提督が進み出た。
「フン、日本の女兵士にしては上玉ではないか。
あと120秒でこの男の能力が発動し、日本列島全体が時空震に襲われ崩壊する。
自分の故国が眼前で消滅する絶望を味わった後、精々私の慰み者となるがいい・・・・・・」
「させない・・・・・・そんなことは!!」
「フン、その有様で何を言うか。教授!!」
「ははっ!ハッキング完了!目標及び効果範囲設定!!」
モニターのグラフが一斉に上昇し始める。
212: 俊也 2016/05/19(木)00:50:28 ID:wUN
彡(゚)(゚)「うっ、がああああああああああああああああああああああああ」
「フン!無理に苦痛に耐えずとも、沸き起こる衝動に身を任せてしまえばよいのだ!
貴様の能力は所詮破壊と殺戮のためにあるのだからな。
受け入れろ!」
213: 俊也 2016/05/19(木)00:55:31 ID:wUN
彡(゚)(゚)(ぐ、ぐるじい・・・・・・・
でも負けたらあかん!!
まけたらあかん!!
マケタラアカン!!!)
曹提督は口の両端を吊り上げ、勝ち誇った表情。
「さあ存分に解き放て!破壊しつくせ!!!!!」
彡(゚)(゚)  「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
「!!!@?!?!!:*??‘@??!&!?」
214:
ファーwwwwwwwwww
215:
存分に解き放ったね(白目)
216:
大草原
今回無いなと思ったらここでwwww
217:
湧き上がる衝動(脱糞)
219: 俊也 2016/05/19(木)01:02:51 ID:wUN
そう、南慈英は確かに解き放った。
「うぎゃああああああああああ糞がかかか顔に腕に髪に肉体にいいいいいいいあああああああああ」
曹提督は悪臭と生理的嫌悪にのたうち回る。
そこへ飛び込んできた都築曹長が、ナイフであさなを縛るロープを切り裂いた。
あさなは跳躍し、教授と曹提督を瞬時に蹴り倒す。
そして南慈英の体を天井から都築が引きおろした。
「さあ逃げましょう!!」
5分後 自衛官たちは脱出
さらに3分後、張遼は爆発炎上した。
222: 俊也 2016/05/19(木)01:06:21 ID:wUN
空母ずいかく
「ほうりゅうより入電!!南慈英少佐を確保!!」
(´・ω・`)「やった!!よかった!!」
「343空は全機発艦せよ!!」
つぎつぎとF-35が、ずいかくの甲板を蹴り発艦する。
いよいよ総攻撃である。
229:
ぐうおもしろい
231: 俊也 2016/05/19(木)23:21:24 ID:wUN
攻撃隊は数分で目標空域へと到達・・・・・・・・・・
「第三、第四小隊は爆撃開始!!」
空爆に大和も呼応して猛然と艦砲射撃を開始した。
飛行場が、港湾施設が、次々と粉砕される。
J-15も上がってきたが、F-35との性能差は歴然としていた。バタバタとブチ落とされる・・・・・・
30分後 スカボロー礁要塞地帯は完全に無力化された。
中国の南シナ海支配計画が頓挫した瞬間でもあった。
232: 俊也 2016/05/19(木)23:35:28 ID:wUN
北京 中華人民共和国国務院
「さて・・・・・・この状況、どう弁明するかね?」
習近平主席の詰問に、松葉杖をついた曹提督は屈辱に震えつつ答える
「確かに、わが艦のみならず貴重な戦力まで失ったことは言い訳の仕様も・・・・・・いや奴らがここまで狡猾とは・・・・・・・・」
「沖縄へ派遣した部隊も降伏寸前・・・・・・・アメリカ、イギリスが日本と講和せよとせっついてきておるのを無視できぬ状況だ。
なんの領土的成果も得られてない現状でだ!
貴君をどう処断しても足りない失態であるぞ。」
「お待ちください、我々には、?アレ”が残されています。
時空転移の際に傷ついてしまったのも間もなく修理が完了いたします故・・・・・・
アレを使えば一気に日本本土に壊滅的打撃を与えられますれば・・・・・・・」
「一撃で日本の国家体制を傾けることができるのだろうな?わが核戦力を使うことなく。」
「もちろんでございます!!」
234: 俊也 2016/05/19(木)23:39:59 ID:wUN
日本 理化学研究所
「全般に超次元STAP細胞が、活性化しています。」
彡(゚)(゚)「ほーん、そうですか・・・・・・」
白衣姿の丸顔女性が、モニターを指し示して説明する。
「能力の発揮という点では良いですが、反面危険もあります。
あまりにも柔軟に形を変えることができるがゆえに、急激に能力を解放すると
あなたの肉体が崩壊してしまうおそれもあります。」
彡(゚)(゚)「はあ・・・・・・・・」
「できうる限り、能力の発動は控えてください」
彡(゚)(゚)(使わずに済むものならワイもそうしたいけどな・・・・・・・・)
235: 俊也 2016/05/19(木)23:52:17 ID:wUN
東京 航空総隊オペレーションセンター
「福岡上空にアンノウンを確認!!」
「ミサイルか?戦闘機か?」
「いえ・・・・・・これは・・・・・・な、なんだこの大きさは!!」
237: 俊也 2016/05/20(金)00:01:53 ID:Jq3
福岡上空
市民はパニックに陥っていた
「なんだあれは!!」
「ば、化け物だ・・・・・・・・・・・」
「そ、空の悪魔・・・・・・・・・・・・・・」
輪郭自体は、ステルス爆撃機に近いものであったが、大きさが・・・・・・・・
ゆうに翼幅200mを超えていた。
極超重爆撃機・・・・・・・というよりは・・・・・・
「くくく・・・・・・・空中戦艦 ?呂布”
貴様らの軍備では阻止できぬわ!!」
機首から怪光線が放たれ、福岡タワーが崩れ落ちる・・・・・・・・・。
238:
予想の斜め上の物体出て来て草
239:
無差別爆撃しすぎィー!
国連から制裁食らわんのか?
240: 俊也 2016/05/20(金)00:10:42 ID:Jq3
航空総隊オペレーションセンタ―
「敵巨大飛行物体は、列島を縦断する進路、現在下関上空を進行中!」
「東京を目指しているのか・・・・・・・・」
「は、い!マッハ1,5を超えています!!」
「クッ!進路上の各基地にスクランブル指令!!」
「呉の戦艦大和より入電!!」
「われ、敵飛行戦艦を進路上で邀撃せんとす!」
「大和が・・・・・・」
241: 俊也 2016/05/20(金)00:17:26 ID:Jq3
瀬戸内海 戦艦大和
「主砲砲撃戦よーい!!」
「レーダー感あるか!?」
「駄目です、感知できません!!」
「かまわん!!目視で十分!!肉眼で確認でき次第光学照準で撃ち方初め!」
「零式対空燃料気化砲弾装填!!」
「1時方向!目標視認!!」
「テーッ!!」
9門の主砲が轟然と炎を吐き出す。
242: 俊也 2016/05/20(金)00:22:07 ID:Jq3
マッハ5を超える凄まじい初で砲弾が呂布に向け殺到する
仕留め・・・・・・・・・・・・
「!!!!???」
レーザー一閃、呂布の1キロ手前で9個の花火が咲く。
砲弾は悉く払い落とされてしまった。
15秒後、大和の次弾発射より早く、レーザーが再び放たれた。
「ぐああああああ!!??」
「左舷に破孔!!浸水止まりません!!」
「いかん・・・・・・・!!」
大和は大破、着底してしまった。
243: 俊也 2016/05/20(金)00:30:36 ID:Jq3
「大和が・・・・・・そんな・・・・・・」
「敵飛行物体、名古屋に侵入しつつあり!!」
「岐阜、小牧基地!スクランブル!!」
臨時配備されていたF-15J 40機が果敢に呂布に挑みかかる。
「ターゲット、熱源ロックオン!!ファイア!!」
空対空ミサイルが次々と呂布に殺到するが・・・・・・・・・・
全弾がレーザーで払い落とされてしまう。
「全機バルカン砲で攻撃せよ!!」
数十条の射線が、一点に集中する。
だが・・・・・・
「クッ!!はじき返された!!」
これではミサイルが当たったところで・・・・・・・・
レーザーがつぎつぎとF-15を薙ぎ払っていく・・・・・・・・・。
244: 俊也 2016/05/20(金)00:38:18 ID:Jq3
南慈英は、百里基地にいた。
彡(゚)(゚)「大和の主砲も、空対空ミサイルも無効化されてしまう・・・・・・・
と、なるとこれしかないで。」
「本当によろしいのですか?」
 整備士が不安げな表情。
彡(゚)(゚)「ええんや!1000ポンド爆弾一発。
積み荷はそれだけでええ!!」
245: 俊也 2016/05/20(金)00:49:20 ID:Jq3
「南慈英少佐!!」
3佐のマークを付けた男性が駆け寄る。
「私は防衛装備庁の赤城というものだ。
テスト中だが、貴官の卓絶した技術を見込んで乗ってもらいたい機体がある。
向かいのA5格納庫まで来てくれ」
彡(゚)(゚)「機体・・・・・・・・。」
これは・・・・・・・・・
それを目の当たりにした南慈英は、直立不動で敬礼した。
5分後
エンジン起動!!オールグリーン!!
彡(゚)(゚)「FX-2 心神!!発進や!!」
246:
心神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
247: 俊也 2016/05/20(金)01:01:53 ID:Jq3
すでに呂布は、関東上空に差し掛かっていた。
そこへ心神が挑みかかる
彡(゚)(゚)「やらせはせんで!!」
「くく・・・・・・そんな蚊トンボで何ができる!?」
曹提督はトリガーを引く。
レーザーの嵐!!
しかし南慈英の心神は、人間の反射神経の限界を遥かに超えた超反応でことごとく躱す。
彡(゚)(゚)「喰らいやがれや!!」
なんと・・・・・・
心神の胴体下部には、レーザー砲が据え付けられていた!!
呂布の左翼の一部がちぎれ飛ぶ。
248: 俊也 2016/05/20(金)01:05:19 ID:Jq3
彡(゚)(゚)「墜ちろ!!」
さらに連射。8つある呂布のエンジンのうち1つが停止した。
彡(゚)(゚)「とどめ!!」
が・・・・・・・・・・
出ない・・・・・・・・・・・
レーザーのエネルギー切れであった。
次の瞬間、呂布のレーザーが心神のコクピットを直撃した。
249:
南慈英ー!!
252: 俊也 2016/05/20(金)01:10:58 ID:Jq3
彡(゚)(゚)(・・・・・・ワイの肉体が四散・・・・・・
ワイは遺影に・・・・・・・・・・
アカン!!
みんなを・・・・この日本の平和を・・・・・・・・・
平和を返さんかい!!」
心神が赤い光に包まれた!
253:
ファッ??
254: 俊也 2016/05/20(金)01:13:45 ID:Jq3
「なんだと!直撃したはずだ!!」
曹提督はさらにトリガーを引き、レーザーを心神に叩き込む。
が・・・・・・・悉くはじき返される
「なぜだ!!なんなんだあいつは!!!」
255: 俊也 2016/05/20(金)01:17:08 ID:Jq3
理化学研究所
南慈英の細胞をモニタリングしていたグラフが、一斉に跳ね上がる!
「超次元STAP細胞が・・・・・・暴走している!?
・・・・やめなさい南慈英少佐!!戻ってこれなくなる!!」
丸顔の白衣女性はモニターに向け叫んだ。
256: 俊也 2016/05/20(金)01:23:16 ID:Jq3
彡(゚)(゚)(ああああああああああああああああ!!!!!!
何としてもこの国に1000年の平和を・・・・・・・もたらすんじゃあ
ああああああああああああああああああああああああ!!!!!)
心神を覆っていた光が拡大し、日本神話の八咫烏のような形となった。
そして、呂布を飲み尽くす
「なぜだあああああんのおおおおおおおおおおおおおおお」
呂布は曹提督もろとも消滅した。
257: 俊也 2016/05/20(金)01:33:43 ID:Jq3
白濁した意識の奔流の中、南慈英は漂っていた。
彡(゚)(゚)(ワイは・・・・・・死んだのか・・・・・・・・まあそれだけの無茶をしたさかいな)
ん?
彡(゚)(゚)(なんやあれ、甲子園球場の、グラウンド?)
「あの」名門校の4番打者が、目の前に立っていた。
「日本を救ってくれて、ありがとうな。
この世界の俺は途中で誘惑に勝てなくなって、野球の道を外れ結局お縄になってしまったんやけど、
お前のいる世界ではまっとうに生きるよう、向こうの俺に会ったら諭してやって欲しいんや。」
右打席の向きに、男は構えた。
彡(゚)(゚)(ああ、またこれなんやな・・・・・・・)
男は特大のホームランアーチを放つ!!!
彡(゚)(゚)「ほげえええええええええええええええええええええええええ」
258:
キヨ…
259:
サンキューキッヨ
260:
あれは…甲子園のスター清原和博…??
261: 俊也 2016/05/20(金)01:43:28 ID:Jq3
3か月後・・・・・・・・
停戦後、治安維持のため国連軍が駐留することとなった沖縄。
その沖合に、再び「あの時の謎の雲」が現れた。
森下以下大和の将兵は、それを利用し元の世界に帰還することを決断した。
修復が終わり、21世紀の兵器は撤去した姿で、大和は呉を出発しようとしていた
勿論、南慈英たちもその中にいた。
262: 俊也 2016/05/20(金)01:53:47 ID:Jq3
(´・ω・`)「この世界の今後の日本、大丈夫かなぁ・・・・・」
彡(゚)(゚)「大丈夫やて。国の守りをおろそかにせず、しかし平和を愛し
他国を決して脅かしたりしない。その精神が全国民に根付きつつあるんや。
ワイらはワイらで、元の世界でがんばろうで」
見送りには、陸海空の自衛隊精鋭が駆け付けていた。
喜屋武あさなもその一人だった。
大和の姿がにじむ。
なぜだろう、涙が止まらない。
元カレと別れた時も泣かなかったのに。
スッと斜め後ろから、都築曹長がハンカチを差し出した。
2019年10月8日
戦艦大和は、この世界軸から永久に消えた。
?完?
263:
乙やで
264: 俊也 2016/05/20(金)01:55:50 ID:Jq3
今回もお付き合いくださりありがとうやで。
最終話は深夜までつき合わせてすまんな。
毎回皆さんの声援が原動力となってます
265:
乙やで
266:
初めて生で追いかけたけどやっぱおもろいわ、サンキューイッチ
267:
サンキューイッチ!
初めてリアルタイムで追えたけど最高やったで!
275:
シリーズ1から完走。
泣きましたわ
284:
続編に期待
270:
乙でした
彡(゚)(゚)あれ?ワイは確かにマリアナ沖で零戦と共に墜とされたはずやで・・・・・?
http://world-fusigi.net/archives/8718238.html
彡(゚)(゚)ファッ!?結局朝鮮戦争始めてしもたんか?
http://world-fusigi.net/archives/8718692.html
彡(゚)(゚) ファッ!?未来の日本がピンチやと!?
http://world-fusigi.net/archives/8720726.html
彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
http://world-fusigi.net/archives/8703789.html
#kako_link a {color:#0000ff;}
▼合わせて読みたい今から何十年も開かずの間だった蔵を探索する
旧日本軍の画像を逸話を交えながら貼っていく
8月だし、おまいらが身内や知人から聞いた戦争体験でも書いてけ
元傭兵で実際に戦場にいたことあるけど質問ある?
友人が街コンで会った女が少し変なんだ
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コメント
1 不思議な
なんか冷めたわ
2 不思議な
もう少し政治色を薄くしてもらいたい
3 不思議な
またこれ
4 不思議な
保守報かと思ったわw
5 不思議な
結局こっちに転んでしまうのか…
つーかこの「俊也」成りすましじゃねえの?
ヒロインモドキ出すような奴には思えないのだが
6 不思議な
もう不思議ネットみねぇわ
キモ
7 おかしな社会。左翼がニセモノでネトウヨが共産思想の体現者 :2017年01月17日 23:55 ID:nZdJzMlu0*
左翼とは?
ネトウヨとは?
●なぜ左翼が選民思想ガチガチのニセモノばかりなのか
●なぜネトウヨがもっとも共産思想を体現してしまっているのか
8 不思議な
作者はこれ映画化したいらしいぞ
散々本家荒らしやがって
9 不思議な
ええ…
なろうのネトウヨ中学生小説みたいやん。
妄想垂れ流しで評価覆ったわ……
10 不思議な
執拗なプッシュきもいわ
管理人が作者なんか?
11 不思議な
そっち行ったか…記者会見で切ったわ、残念
12 不思議な
こんな幼稚な政治思想持った社会人がいることに驚きだわ
13 不思議な
完全フィクションだとやっぱ薄味になるな
第一作は面白かった
14 不思議な
割とリアリティのある所も多くて草
あとパヨク湧きスギィ
15 不思議な
どこのまとめサイト行ってもパヨクのコメント真っ先にあるからな
16 不思議な
数々の勲章もの功績あげてんのに未だに少佐のまんまのナンジェが可哀想になってきた
17 不思議な
面白かったよ
なんでも譲歩し続けてればあり得ない未来ではないわな
18 不思議な
ネトウヨ臭くてキモすぎ
不思議ネットはこういうのまとめないって思ってたから見てたのに
19 不思議な
普通に楽しめたよ。心神も予想通りに登場したから満足
20 不思議な
思想の偏りが激しすぎて冷めた
記者会見で読むの止めた
21 不思議な
ゴミやん
22 不思議な

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