ことり「ことりのおうちに」希「住マウスて♪」亜里沙「十一月二十日は毛皮の日」back

ことり「ことりのおうちに」希「住マウスて♪」亜里沙「十一月二十日は毛皮の日」


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ことり「ふん♪ふふふふふん♪ふふふふふん♪ふふふふふふふふん♪」チクチク
ことり「できた!葉っぱを縫い合わせて作った、ことりの巣♪」
ドタバタ
凛「まてまてまてー!」タタタ
希(あの猫、めっちゃい…このままやったら捕まっちゃうやんな)
希「はっ!」ピョーン
モゾモゾ
ことり「えっ。きゃあ!?」
希「しーっ。大きな声出したらアカン…」
ことり「な、何なのぉ!?ことりのおうちにいきなり入ってきて…」
希「ウチは東條ねずみ。お腹を空かせた猫に追われてるんや。ちょっと隠れさせて」
ことり「猫さん?…って、もしかして鳥も食べたりする…?」
希「まあ、そういうこともあるやろな…ねずみの肉より鳥のほうが美味しいかもしれないし」
ことり「そ、そんな…」ガクブル
希「でも、この葉っぱの巣の中にいれば猫は入って来られないやろ?」
ことり「まあ、葉っぱじゃ猫さんの体重は支えられないし…大きさ的に無理だよね」
希「というわけで、ことりちゃん!」ギュ
ことり「は、はい?」
希「ここでウチと一緒に暮らそう!」
ことり「それって…プロポーズ!?///」ドキドキ
希「うん。…まあ、哺乳類と鳥類で子供ができるかは知らんけど」
ことり「タマゴから生まれるネズミさんなんて聞いたことないし、無理じゃないかなぁ…」
希「でも、ことりちゃん可愛いし♪ここに居てもいいんやったら、ウチがことりちゃんを守ってあげる!」
ことり「希ちゃん…えへへ。じゃあ、よろしくお願いします♪」
希「へー。葉っぱを蜘蛛の糸で縫ってるんやね…」
ことり「あとは寒くないように、枯れ草とか集めてきて敷き詰めるんだよ♪」
希(低木の枝先にぶら下がった不安定な巣やけど、ウチらの体重なら何とか大丈夫みたいや)
ことり「ねずみさんって結構ふさふさしてて、あったかいんだね♪」ギュー
希「ことりちゃん…///」ドキドキ
2:
ことり「でも、巣の材料だけじゃなく食べ物も集めないと…冬を越せないよね」
希「食べ物なら任せて。ウチが探してくるよ♪」
ことり「希ちゃん一人で大丈夫?…お外は猫さんがいて危険じゃないかなぁ?」
希「大丈夫や。猫たちはウチらより燃費も悪いし、たくさん食べ物が必要やろ?いつまでも一匹のネズミを待ち続ける余裕はないはずや」
ことり「そっか」
希「うん。今頃何かほかの食べ物でも探しに行ってるんやないかな…ウチも行ってくるよ」
ことり「気をつけてね。行ってらっしゃい♪」チュ
希「行ってきます///」
スタッ トテテテ…
にこ「ぬっこぬっこぬー!宇宙ナンバーワン野良アイドル、矢澤ぬこ参上!」
希「うわ…また別の猫!?」
にこ「ふふふ…希!今までいいように弄ばれた借りを返させてもらうわよ!」
希「それはどうも。でも森の中でウチに追いつけると思ってるん?」
凛「二対一ならどうかにゃ?」
希「!…凛ちゃん、まだ居たん…」
凛「ふふふ。ラーメンは逃げないけど、ねずみは見つけ次第やかに捕まえないと♪」
希「二人がかりで獲物がウチ一匹なんて、お腹いっぱいにならないやろ?」
にこ「あんたを捕まえてから凛と決着をつければいいのよ。行くわよ凛!」
凛「がってんにゃ!」
希「こうなったら全力で…掘るっ!」ガサササ
にこ「ネズミだけに…」
凛「いただきマウスにゃ!」
ドン
にこ「ぅわ!?」
凛「にゃ!?><」
凛「あれー?いなーい…」
にこ「希が消えた…!?」
4:
希(ふー。ウチだけ隠れられる程度に掘るならあっという間やんな。森の中は落ち葉がいっぱいやし)
トテテテ…
希「ここまで逃げれば大丈…夫?」
絵里「ふふふ…まさかネズミの天敵が猫だけだなんて思ってないわよね?」
希「エリち…悪いけど、ウチも黙って捕まるわけにはいかないんよ」
絵里「私たちキツネはとっても耳がいいのよ。落ち葉に潜ったくらいじゃ私からは逃げられないわ♪」
希(まずいなあ…今引き返しても猫たちがいるし…なんとか逃げる方法は…)
凛「あー。いたいた♪」
にこ「絵里!そいつは私たちの獲物よ!」
希(猫たちも追いついて来ちゃった…絶体絶命!?)
絵里「…素人にしか見えない」フッ
にこ「なんですって!?」
絵里「見つけただけでは意味がないわ。仕留めた者が獲物をいただくのは当然のこと」
凛「そういうことなら…先手必勝にゃ!」
希(も、もうアカン…!)
「待ちなさい!」
のぞえりにこりん「!」
にこ「何よ。あんた…」
凛「…うさぎ?」
海未「弱い者いじめは許しませんよ。この森の番人、園田海未が…つ、月に代わって成敗します///」
にこ「何ちょっと照れてんのよ」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
希「どこかで聞いたようなセリフ…もしかして、うさぎ…だから?」
絵里「うさぎが出てきてどうするつもり?…むしろ獲物が増えて好都合よ♪」
6:
真姫「そうはいかないわ」
穂乃果「くまくま!」
のぞえりにこりん「!?」
希「うさぎのお供に…」
凛「くまさんと…犬?」
真姫「オオカミよ!」
絵里「熊と狼を連れた森の番人って…どこかで聞いたような設定ね」
にこ「海未が弓矢を持てば完璧ね」
真姫「あなたたち雑食でしょ?ネズミなんか追いかけ回すより、もっと効率のいい食糧の探し方を考えなさいよ」
穂乃果「くまくま(そうそう)」
絵里(うさぎならネズミより大物だけど…)
凛(さすがにクマさんとオオカミさんがいたら手を出せないにゃ)
海未「穂乃果の家のお饅頭がありますので、今日のところはこれで…」
花陽「お饅頭…」
亜里沙「Хорошо♪」
希(食べ物の匂いにつられて、ほかの動物たちも集まってきたみたいや)
穂乃果「もぐもぐ…これ、あんこ入ってるじゃん!」
海未「当たり前です」
雪穂「まだいろいろお菓子ありますから、皆さんもどうぞ」
にこ「あれは…幻のユキヒョウ!?」
凛「同じネコ科でも圧倒的に強そうだよねー」
真姫「花陽は…鹿?」
花陽「うん。…食べないでね?」フルフル
真姫「食べないわよ。私、鹿の肉よりトマトのほうが好きだし」
絵里「亜里沙はリスなのね。可愛い♪」ナデナデ
亜里沙「えへへ。食べないでね、お姉ちゃん…」
穂乃果「雪穂のしっぽ、長くてモフモフだね♪」ナデナデ
雪穂「くすぐったいよ。お姉ちゃん///」
希(ことりちゃんにおみやげ持って帰ろ…)
7:
ことり「のぞみちゃーん!」バササッ
希「ことりちゃん!…どうしたん?」
ことり「やっぱり心配になって様子を見に来たの…早く逃げよう。私に捕まって」
希「えっ。…いや、逃げなくても大丈夫や」
ことり「なに言ってるの。猫とかキツネさんとか、もっと大きいのもたくさんいるよ!?」
えりにこりん「ん?」
ほのまきゆき「?」
希「でも、あの子たちが食べ物くれたんよ。たぶん襲われる心配はないと思うよ」
ことり「本当に…?」
海未「ええ。私が…」
穂乃果「くまっ♪」
海未「穂乃果が守ってくれます」
雪穂「お菓子、好きなの選んで持ってって」
ことり「う、うん…ありがとう♪」
希(くまさんとユキヒョウの似てない姉妹は森で最強やし…お菓子も持ってきてくれるから安心やな)
ことり「じゃあ、そろそろ巣に帰ろっか」
希「うん」
希(体が小さいウチらは運べる食べ物の量も少ないけど、食べる量も少なくて済むし…)
ことり「おだんご美味しいね♪」
希「そやね」モグモグ
希「でも…この串、どうしよっか?」
ことり「巣の材料に使えないかなぁ?」
希「えっ。…危なくない?」
ことり「串を下に敷いて上から柔らかい材料を被せれば補強になると思うよ♪」
希(まあ、町のカラスなんかは針金ハンガーとか巣の材料に使ったりするみたいやし…それに比べたら安全かな?)
希「でも、このまま使って大丈夫かな?カビ生えたり、アリとか来そう…」
ことり「私たちはそんなに長くひとつの巣に居ないし、何かあったらすぐ引っ越しちゃうから大丈夫だよ」
希「そうなん?」
ことり「うん。大きな敵は近付けないけど、もし蛇とかの天敵に目をつけられたら巣を捨てて逃げたほうがいいし」
8:
希「ことりちゃんの生活も大変なんやね…」
ことり「そうかなぁ?…でも、今は希ちゃんがそばに居てくれるから♪」
希「そか///」
ことり「うん。えへへ…希ちゃーん♪」ギュー
ポツ ポツ…
ことのぞ「…ん?」
希「うわ、雨降ってきた…この巣、大丈夫なん?」
ことり「外側の葉っぱが雨水を弾いてくれるから、中にいれば大丈夫だと思うけど…」
希(なんとか持ちこたえてくれることを祈ろう…)
ことり「ちょっと寒いけど…希ちゃんの毛皮はフサフサしてあったかいね♪」
希「ことりちゃんの羽毛も結構あったかいよ♪」ギュー
ことり「えへへ。おやすみなさい…希ちゃん」
希「ん。おやすみ」チュ
ことり「…///」
ポタッ パラララ…
希(雨水が葉っぱの天井をたたく音…ちょっと賑やかだけど、そんなに悪くないかな…ことりちゃんの巣で一緒に暮らしてるって実感できる音やから)
ことのぞ「…」Zzz
チュン(・8・)チュン
希(ことりちゃんの声…もう朝?)ファー
希「ことりちゃん?」
ことり「おはよう希ちゃん。雨も止んだみたいだし、食べ物を探しに行こうよ」
希「もう出かけるん?」
ことり「雨で巣が湿っぽくなっちゃったから、乾くのを待ってから材料集めしようと思って…」
希「そか。巣を空っぽにして乾かすんやね」
ことり「うん。だから今日は二人でお出かけ♪」
希(まあ、言うてもネズミと鳥やから移動中は陸と空に分かれるけど…)
バササッ トテテテ…
9:
海未「ことり、希。おはようございます」
亜里沙「Доброе утро♪」
ことり「おはよう。海未ちゃん、亜里沙ちゃん」
希「(うさぎさんにリスさんか)おはよ。お揃いでどうしたん?」
海未「和菓子ばかりでは栄養も偏るかと思って、より保存のきく食糧を探しに行こうと思っていたところです」
亜里沙「希さんも冬にそなえて食糧を蓄えたりしますよね?」
希「うん、まあ…ネズミやし」
海未「今日は“いい乾物の日”だそうですよ」
亜里沙「かんぶつ?…おでん缶?」
ことり「それは缶詰だね」
希「おでんにも入ってる昆布みたいに、海産物やキノコなんかを干した物やろ?」
海未「鰹節や煮干し、干し椎茸に切干大根なども乾物ですね」
亜里沙「そういう物を買いに行くんですか?」
希「昆布やキノコを干すだけやったら、ウチらでも作れるんやない?」
ことり「でも、自然に生えてるキノコはちょっと怖いよね…」
海未「ええ。ですから、今日は昆布を採りに行きませんか?」
希「昆布かぁ…海に潜ったりするん?」
ことり「私たちにはちょっとハードル高くないかなぁ?」
穂乃果「くまくま♪(泳ぐのは得意♪)」
花陽「おはよう。みんなでお出かけ?」
ことり「かよちゃんに穂乃果ちゃん。おはよ♪」
海未「では、私は穂乃果と昆布を採りに行きます」
花陽「くまさんはともかく、うさぎさんって泳げるの…?」
海未「大丈夫です!変身できますから」
亜里沙「変身!?」
海未「はい。三つの動物メダルをセットして変身するのです!」
穂乃果「またどこかで聞いたような設定だね…」
10:
海未「では…いきます!」スチャ
\ウサギ! ミーアキャット! ウミネコ!/
『ウ・ミ・ウ♪』
海未「うっみうっみうー♪私はウミウです!」
亜里沙「Хорошо…うさぎさんが鳥さんになっちゃった」
凛「おおー!すごいにゃ♪」
花陽「あ、凛ちゃん。おはよう」
凛「おはよー」ファー
亜里沙「凛さんも煮干しとか食べるんですか?」
凛「ううん。ダシはとるけど、凛お魚はキライだから食べない」
ことり「変わった猫さんだよね…」
花陽「アハハ…まあ、凛ちゃんだし…」
海未「では行ってきます」
穂乃果「くまくま(また後でね)」
希(穂乃果ちゃん、さっき普通に喋ってた気がするけど…)
希「じゃあ、ウチらは普通に木の実とか探そうかな」
凛「獲物なら目の前にいるけどにゃ」ジーッ
ことり「ぴぃっ!?」ビク
真姫「やめなさい」チョップ
凛「いたっ><」
花陽「真姫ちゃん。おはよう」
真姫「おはよう。…まったく。まだ懲りてなかったの?」
凛「狩りをするのは猫の本能だもん。真姫ちゃんだってオオカミさんでしょ?」
真姫「私はお肉よりトマトが好きなの」
希「でもトマトは旬やないし…」
亜里沙「缶詰ならあります♪」
真姫「私たちはあまり食糧を蓄えたりしないけど…」
花陽「そうだね。蓄えないで食べちゃう…エヘヘ」
ことり(そういえば野生の鹿さんが尾瀬の植物をみんな食べちゃったりして問題になってるよね…)
11:
にこ「おはよ。あんたたち早起きね…」
絵里「みんな集まってるわね。ちょうどよかった」
希「にこっちにエリち。どうしたん?」
絵里「亜里沙と希に、いいもの持ってきたわよ♪」コロン
亜里沙「わあ、どんぐり♪」
にこ「向こうにたくさん落ちてるわよ。私は興味ないけど」ファー
希「どんぐりか…蓄えておくにはちょうどいいね♪」
花陽「そうだね。意外と美味しい♪」ガリゴリ
真姫「今食べちゃってどうするのよ」チョップ
花陽「ピャァ!?…ご、ごめんなさい…」
ことり「ここにもあったよ♪」
凛「ホントにいっぱい落ちてるにゃー♪」
にこ「虫食いのやつはそのへんに埋めちゃいましょ」
絵里「えっ。虫がいるの…?」
亜里沙「外側だけ見てもわからないこともあるよね」
絵里「は、ハラショー」
希(ことりちゃんは鳥だから、そのまま食べちゃいそうな気もする…)
雪穂「あれ?…亜里沙。お姉ちゃんは?」
亜里沙「あ、雪穂。穂乃果さんなら海のほうへ行ったよ」
雪穂「え?海未ちゃん?」
希「そやね。海未ちゃんと海へ行ったん。昆布採りに」
雪穂「寒そうだけど大丈夫かな…まあ、泳ぐのだけは得意みたいだけど」
亜里沙「雪穂も食べる?どんぐり♪」ニコニコ
雪穂「いや、いらないけど…」
ことり「たくさん採れたねー♪」ドッサリ
希「そやね。これだけあれば、しばらくは大丈…夫?」
花陽「おいしい♪」バリボリ
凛「だから、なんで今食べちゃうのー!?><」
花陽「ご、ごめんね。鹿の本能だから…」シュン
12:
雪穂「ふふふ。和菓子もあるから、どうぞ」
花陽「ありがとう(ごはんも食べたいなあ…)」モグモグ
穂乃果「くまくま♪(ただいま)」
雪穂「おかえり。どうだった?」
海未「たくさん採れましたよ。魚も」オエッ
ドサドサ
ことり「海未ちゃんの口から魚が…」
希「まあ、ウミウやし…」
にこ「魚…」ジーッ
海未「どうぞ。煮干しにしない魚は食べきれませんし」
穂乃果「くま?」
雪穂「いや、お姉ちゃんなら全部食べそうだけどみんなにもあげようよ」
海未「昆布を干すので手伝ってくれますか」
ことり「はーい♪」
希(そういえば…巣もそろそろ乾いたかな?)
にこ「こんなもんかしら?」
海未「ええ。煮干しにする魚は持って帰ります」
ことり「じゃあ、私たちも帰ろっか」
希「うん」
ことり「巣の材料集めもしなきゃいけないし…先に帰ってるね」
希「ウチも手伝うよ」
ことり「ありがと。じゃあ、なるべく乾いた枯れ草とかあったら持ってきてくれる?」
希「はーい」
希(大きな木の陰とか、雨に濡れない場所ならあるかな?…それか、風通しがよくて乾きやすい場所とか…)
13:
花陽「…」バリバリ
希「ちょ、花陽ちゃん何してるん…」
花陽「にこちゃんと凛ちゃんが爪をといだ木の皮を食べてるの」モグモグ
希「えぇ…そんなの食べて美味しい?」
花陽「希ちゃんも食べる?」ニコニコ
希「いや、ウチは遠慮…ん、待って花陽ちゃん」
花陽「なあに?」
希「これ…巣の材料に使えるかも」
花陽「えっ」
希(基本的には丈夫で、でも花陽ちゃんが食べるくらい硬すぎず柔らかすぎず…保温効果もありそうや。非常食にもなるし)
希「これくらいあればいいかな…ありがと、花陽ちゃん」
花陽「うん(別に私の木ってわけじゃないけど…)」
トテテテ…
希(ん?…あ、あれ?道を間違えたかな?)
希(ことりちゃんの巣があるのは…この木だったはず…あっ!?)
希(巣が荒らされて…落ちちゃってる!)
希「ことりちゃん!?」
希(近くには居ないみたいやな…声も聞こえないし…まさか)
ツバサ「ねずみ…」ジーッ
希「うっ…また別の猫!?」
ツバサ「私は綺羅ツバサよ」
希「ツバサ…なのに鳥やなくて猫なん?」
ツバサ「綺羅→キラ→ヤマト→黒猫っていう」
希「適当すぎ!」
ツバサ「キラだけにフリーダムry」
希「っていうか…まさか、あなたがことりちゃんを…」フルフル
ツバサ「知らないわよ。まだ私は何もしてないし」
希「まだ?」
ツバサ「目の前にネズミがいるんですもの♪」
希「…」ヒヤアセ
14:
希(アカン…このままやったら、ことりちゃんを探すどころか…)
花陽「あっ、あれは…ツバサ!?」
にこ「まさか。他猫の空似でしょ?」
ツバサ(…まずい)
ツバサ「用事を思い出したわ。ごきげんよう」タタッ
にこ「あっ…逃げた!?」
花陽「やっぱりツバサ!?」
にこ「追いかけるわよ!」
花陽「う、うん…!」
ドタバタ
希「助かった…ことりちゃん!」
希(とにかく、落ちた巣を調べてみよう…)
ガサガサ
希「(中に誰かいる!)ことりちゃん!?」
英玲奈「誰だ?」ピョコ
希「え」
英玲奈「私はトード英玲奈だ」ゲコゲコ
希「ウチは東條ねずみ…っていうか、まさかあなたがことりちゃんを…?」
英玲奈「私は冬眠する場所を探していただけだ。ちょうどいいところに枯れ草などが詰まった葉っぱが落ちていたので使わせてもらった」
希「ことりちゃんが近くにいなかった?」
英玲奈「鳥は見ていないな」
希「そか…」
希(もし無事なら…巣を壊されて逃げただけなんかな?)
15:
希(とにかく探さなきゃ!)
トテテテ…
希「!?」ドン
希「いたたた…なんやこれ…サボテン?」
あんじゅ「はずれ♪」
希「わぁ!?…は、ハリネズミ?」
あんじゅ「そうよ。あなたはそんなに急いでどこへ行くの?」
希「ことりちゃんを探してるん。見なかった?」
あんじゅ「ここは森だし…鳥なんてそこらじゅうに幾らでもいるでしょ?」
希「葉っぱを蜘蛛の糸で縫い合わせて巣を作る珍しい小鳥さんや」
あんじゅ「ああ、そういえば…蜘蛛の巣みたいなのをつついてる子がいたわね」
希「ホンマ!?…どこで見たん?」
あんじゅ「あなた、そんな鳥を探してどうするつもり?…卵でも狙ってるの?」
希「違うよ。ことりちゃんはウチの大切な人や。ウチが守るって約束したん」
あんじゅ「ねずみが鳥を?…ふふふ。おかしな話ね」
希「教えてよ。ことりちゃんはどこにいたん?」
あんじゅ「向こうの…あの木に蜘蛛がよくいるのよ。その近くで見かけたわ」
希「ありがと!」タタッ
ことり(日が暮れる前に、葉っぱだけでも縫い合わせなきゃ!)アタフタ
希「ことりちゃーん!」
ことり「あっ…希ちゃん!」
希「よかった…無事やったんやね」
ことり「うん…でも、私たちのおうちが…」
希「誰かに襲われたん?」
ことり「ううん。…どんぐり」
希「どんぐり?」
ことり「希ちゃん、どんぐり好きでしょ?…だから、できるだけたくさん蓄えておきたくて…巣の中に隠しておこうと思ったんだけど」
希「もしかして…」
ことり「いっぱい詰め込みすぎて、巣が重さに耐えられなくて落ちちゃった」クスン
希「アハハ…自爆やったん…」ガクッ
16:
ことり「急いで巣を作り直すから待ってて」
希「うん…ウチも何か手伝えないかな?」
ことり「葉っぱを縫い合わせた後で枯れ草とか材料を詰めるから…近くに運んでおいてくれる?」
希「うん。わかったよ」
希(前の巣の材料があれば…でも、カエルの英玲奈さんの冬眠の邪魔しても悪いし…どうしよう?)
亜里沙「わあ、ここにもどんぐり♪」
希「あ…亜里沙ちゃん」
亜里沙「希さん?…見て見て!ここへ来るまでの間に、またこんなにどんぐり拾っちゃった♪」
希(…たぶん、ことりちゃんが巣に詰め込んだのが散らばったんやろな…)
亜里沙「あのー。希さん、寝る場所って決まってます?」
希「えっ」
亜里沙「亜里沙が使ってた、木の穴があるんですけど…使いませんか?」
希「亜里沙ちゃんはどうするん?」
亜里沙「お姉ちゃんと一緒に住みたいから引っ越すことにしたんです。お姉ちゃんには木の穴は狭いし…でも希さんには充分な広さだと思いますよ♪」
希「そか…じゃあ、使わせてもらってもいいかな?」
亜里沙「Хорошо♪」
希「ありがと亜里沙ちゃん。その場所、教えてくれる?」
17:

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攻殻機動隊の世界みたいに義体化出来るとしたらまっさきに交換する部分wwwwwwwwwwwww

この問題を間違えたらIQ80以下です

梨田昌孝の本名が梨田昌崇という事実

岡崎泰葉「ハイライトが消せなくなりました…」

新選組のこと何も知らんで 会津若松やら函館やら行ってた自分が今になって恨めしい。

(ヽ´ん`)「ネトウヨの君にここで一句」

【朗報】たばこ、1箱1000円に・・・

「快感を得るために指輪を陰茎に差し込めばいい」と友達に勧められた男性 はめた結婚指輪が抜けず激痛に見舞われる

【ブラチラ】トランプ氏の長女、安倍首相との会談同席で着衣に乱れ「ふさわしくない格好だ」と批判噴出

新選組のこと何も知らんで 会津若松やら函館やら行ってた自分が今になって恨めしい。

ラーメン二郎「腹減ったろ!?ほら食え!!」

ビートルズの『ノルウェーの森』をテルミンでしとやかに演奏

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