結衣「ゆいゆいにっき!」八幡「え?」back

結衣「ゆいゆいにっき!」八幡「え?」


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1:
俺ガイルのSSです。
多分短編です。
手書き設定なので、顔文字は使用しません。
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2:
2月1日(日)晴れ
今日は日曜日だったので、優美子と姫菜と一緒に映画にいってきた!
今話題の恋愛映画で、ちょー感動した!
姫菜なんかは「あれがハヤ×ハチと考えれば……ぐふふ」とかよく分からないことを言って鼻血を出してたけど。
優美子もいつも通りにぎたいしろしなんて言いながら手当てしてた。すっかり慣れてるなぁ。
そんな映画の感想を言い合ってると、優美子が突然そういやヒキオとはどうなってんの? なんてことを聞いてきた。
最初なんのことってとぼけてたけど、優美子はさっきの恋愛映画のことを引き合いに出しながら結構色々言ってきた。
優美子がヒッキーのことを話題に出したことなんてなかったのに、この前の隼人くんの進路のことがあってからヒッキーへの印象が変わったのかな?
さっき恋愛物見たばっかだから、ヒッキーのことを考えると、その、ちょっといろいろ考えちゃうっていうか……
姫菜はにやにやしてるだけで止めないし。姫菜だってとべっちと何かあったりしないの!?
さすがに優美子もいるところじゃ聞けないけどさ!
3:
2月2日(月)晴れ
今日から学校!
月曜の朝はちょっと起きるのがめんどくさい……。
でも部活もあるから、学校に行くのは楽しみだよ!
奉仕部に行くと、いつも通りゆきのんとヒッキーがいた。
ゆきのんは今日もずっと本を読んでいたけど、話しかけるとちゃんと反応してくれる。
うん、やっぱこの奉仕部の感じが大好きだ。
でも、昨日のあれがあったせいでヒッキーのことを見るとちょっと意識しちゃう。
今日は一日中ヒッキーのことを直視出来なかった。
うー、なんなのこの感じ……。
4:
2月3日(火)晴れ時々くもり
節分だったけど、さすがにこの年にもなると特に何かあるわけじゃないかなぁ。
今日はちゃんとヒッキーともお話が出来た!
何日もあんな調子でいたら変だって思われちゃう。
それとなくヒッキーに恋愛映画の話を振ってみたら、ヒッキーはあんなのは嘘だ偽物だなんだかんだって言ってスネちゃった。
ゆきのんもその話に乗ってきたんだけど、ヒッキーはずっとそんな感じの態度だった。
全くもう、いつもひねくれてるんだから!
でも、ゆきのんがこういった話に乗り気だったのは意外だったかな。
もうちょっと、こういったものに対しては冷めた感じだと思ってたし。
ゆきのんとおしゃべりできるのはとってもうれしいからいいけどね!
5:
2月4日(水)晴れ
今日は奉仕部にいろはちゃんが遊びに来た!
生徒会とかサッカー部のマネージャーもあるはずだから、大丈夫? って聞いたら、いろはちゃんは大丈夫ですよこの時期ひまなんでーって言ってた。
だったらだいじょぶなのかな?
ヒッキーはなんかため息みたいなのついてたけど、ゆきのんは紅茶いれてだしてあげてたし。
なんだかんだいって、ゆきのんもいろはちゃんと仲良くなってきてると思う。
うんうん、いい感じだよね。
いろはちゃんにもその映画の話をしてみたら、すっごいノリノリで乗っかってくれた。
そしていろはちゃんはヒッキーにそのまま恋バナを持ちかけてたんだけど、ヒッキーの態度は前とおんなじだった。
それにしても、いろはちゃんもヒッキーと仲良くなってる気がする?
むー、この前のクリスマスの時からちょっといい感じっぽい。
ヒッキーもまんざらじゃなさそうにしちゃって。
ばかー!
6:
2月6日(金)晴れ
昨日と今日は奉仕部に依頼が来たので、それの解決をしていました!
と言っても、依頼主はあの中二なんだけどね……。
またらのなんとか? のやつを書いてきたからそれを読んでくれーって言って、昨日それを渡されたの。
でも、読んでもよく分からなかったし寝ちゃった。(だから昨日は日記も書き忘れちゃった)
そして今日はそれの感想を言おうってなってたんだけど、あたしは読んでなかったのであははーと笑ってごまかしてた。ごめんね!
ヒッキーとゆきのんはちゃんと読んできてたみたいで、正直な感想をズバズバ言ってた。
相変わらず、自分の思ったことをそのまま真っ直ぐに言える二人だ。
そんな二人が、昔から羨ましくて、すごく眩しく見えた。
あたしもいつか、思ってることを真っ直ぐに伝えられるようになれるかな?
7:
2月8日(日)晴れ
昨日も今日も連続で優美子たちとカラオケとか買い物とかに遊びに行った!
ちょー楽しかった!
そんで買い物するためにぶらぶらしてると、バレンタインデー特集みたいなのがやってた。
そっか、もう来週なんだ。
優美子がすっごく真剣にそのコーナーを眺めてたから、隼人くんに渡すの? って軽い気持ちで聞いてみた。
そしたら、うんって今まで見たことのないような表情でうなずいてた。
……どうも、本命を渡すらしい。
優美子はすごいなぁ。
自分の中のキモチに向き合って、それを伝えようとしている。
あたしも、伝えられるのかな。
このキモチ。
8:
2月9日(月)晴れ
今日も奉仕部に行ってきた!
でも昨日バレンタインとかの話をしたせいで、変に意識しちゃってまともにヒッキーの顔を見れない……。
なんか先週もこんなことあったような……。
そのヒッキーはずっと本を読んでた。うー、あたしのキモチになんて全く気付いてないんだろうなー。
それからゆきのんの方も見てみた。こっちもいつも通り本を読んでた。
そういえば、ゆきのんもバレンタインデーって誰かに渡すのかな?
ゆきのんがチョコを渡すところがあんまり想像つかないけど、ゆきのんってお菓子作るのもすっごいうまいし、きっとすごいチョコになるんだろうな。
ていうか、あたしも渡すとしたら手作りとかした方がいいのかな……去年まではお店で買ったのをみんなに配ってたけど……。
うん、ゆきのんに渡すのは手作りにしよう!
そう部活中に決めたあたしは、早帰りに色々買って、さっきまでチョコ作りの練習をしてた。
お母さんに手伝ってもらいながらやってみたけど、なかなか上手くいかなかった。うーん、どうしてだろ。
そういえばゆきのんに優美子、姫菜たちには手作りチョコを渡すつもりだけど、ヒッキーには何渡そう……?
9:
2月10日(火)晴れ時々くもり
今日もチョコ作りの練習!
昨日よりは少しマシになってきたかな?
お母さんは作るのが上手だからついつい任せちゃいたくなるけど、そこはがまん。
がんばってチョコを作ってると、途中でお母さんがそんなに頑張るなんて好きな人にでも渡すの? なんて聞いてきた。
あたしは違うよって言ったのに、お母さんはそう結衣もそんな年頃なのね?ってなんか生暖かい目であたしを見てきた。
もー違うのに!
でも、もしこの手作りチョコをヒッキーに渡したらなんて言うかな……。
……。
わわわ、やっぱなし!!
でも、優美子は隼人くんに本命渡すんだよね……。
あたしは、どうするんだろう。
あたしは、どうしたいんだろう。
10:
2月11日(水)くもり
今日も部活が終わってから、すぐに家でチョコ作りの練習!
部活中に遊びに来たいろはちゃんもチョコを作る練習をしてるって言ってた。
その話を聞いてたら、なんだかあたしも負けられないって気持ちになってきた!
お母さんに教えてもらいながら、チョコをどんどん作ってみる。
この良い匂いもだいぶ慣れてきた。
味も、前に比べて良くなってきたと思う。
そんな感じで作ってると、またお母さんがそんなに頑張っちゃって、やっぱり好きな人いるんじゃないの? ってからかってきた。
そう言われてそういえば、なんであたしは負けられないって思ってるんだろうってなった。
そしたらヒッキーの顔が思い浮かんだ。
うん、やっぱりあたしはヒッキーが好きだ。
そして、この手作りチョコを食べてもらいたいって思った。
でもでも、やっぱり踏ん切りつかないよー……。
優美子はすごいなぁ……。
あたしは、みんなみたいに真っ直ぐ本音を言えないよ……。
11:
2月12日(木)くもり
バレンタインデー当日は土曜日だから、みんなとは明日チョコを交換するってことになってる。
だから本番は明後日だけど、チョコを持っていくのは明日だ。
今日はお母さんに見てもらいながらチョコを作ったけど、もう手伝いがなくてもおいしく出来るようになった!
これなら好きな人に渡しても平気だってまたからかわれた。もー!
でも、今日の優美子の感じを見てるとあたしはこのままでいいのかなって思っちゃう。
今日の優美子は、みんなで話していてもどこかすごい真剣そうな感じだった。
きっと、明日か明後日に隼人くんに本命チョコを渡しながら告白するのだろう。
あたしはこのままでいいのかな。
でも、もしあたしがヒッキーに告白したら奉仕部は……どうなっちゃうんだろう。
13:
2月13日(金)雨
いろはちゃんがヒッキーに告白した。
放課後の部室にやってきたいろはちゃんはいきなりヒッキーのところへ走って、チョコを渡しながら先輩これは本命チョコです、好きです付き合ってくださいって。
そのとき部室にいたあたしも、ゆきのんも、そして告白されたヒッキーもいきなりすぎて何がなんなのか分かってないみたいだった。
そのときのあたしの心臓は、マラソンで走ったときよりばくばくいってたと思う。
いろはちゃんがヒッキーのことを好きなのはなんとなく分かってたけど、まさかこんなに突然やってくるとは思わなかった。
あたしはどうするんだろうってしばらく見てると、少し経ってからヒッキーはごめんって言っていろはちゃんの告白を断った。
正直、すごい意外だった。ヒッキーがいろはちゃんの告白を断るだなんて思わなかったから。
ゆきのんも、そのときすごいおどろいてたと思う。
でもおどろいたのはそれより後に、ヒッキーが俺にも好きな人がいるからって言った時だった。
それを聞いたいろはちゃんは、やっぱりそうだったんですねって言って泣いて部室を出ていった。
その後ヒッキーも悪いって言いながら部室を出ていっちゃった。
そのおかげで、まだヒッキーにチョコを渡せてない。
でもさっきメールして、明日ヒッキーの家に行くことになった。
明日、あたしも本命チョコをヒッキーに渡すことにした。
いろはちゃんが告白したのを見てからそう決めるなんて意地が悪いかな。
でも確かにあの時思っちゃったの。
ヒッキーを誰にも渡したくないって。
だから、明日告白するの。そう、決めたの。
あたしから、行くんだ、ヒッキーのところへ。
15:
2月14日
16:
あたしは雨の中、傘をさして家を出た。
ちょっとウキウキしながら、でもすごくドキドキしながらヒッキーの家に向かう。
この後、家に行ったらあたしはヒッキーにこのチョコを渡して告白する。
ヒッキーは昨日、好きな人がいるって言っていろはちゃんの告白を断っていた。
それは誰なのか。
あたしだったらいいな、そうじゃなかったらゆきのんかなって思いながら家への道を歩いてた。
もしヒッキーがあたしの告白を受けてくれたらどうしようなんて妄想をしながら歩く。
その時間はなんだかすっごい幸せで、すっごいワクワクしてた。
でもその幸福感は、それから少し後に砕かれることになる。
ヒッキーの家の前に着いた時、玄関の前に誰かがいるのが見えた。
その姿が見えたとき、あたしは手に持っていたチョコと傘を地面に落とした。
17:
雪乃「比企谷くん、私はあなたが好きよ……だから、受け取って……」
八幡「雪ノ下……むっ!?」
なんで。
どうして。
二人は。
二人は、キスをしているの?
18:
二人は、キスをしているの?
結衣「あ……」
あたしは落としたチョコも気にせずに、ただそこから消えなくちゃいけないような気がして、そこから走り出した。
八幡「おい雪ノ下、いきなり何を──由比ヶ浜!?」
雪乃「……ゆ、由比ヶ浜さん!?」
後ろの方からヒッキーとゆきのんの声が聞こえたけど、無視してそのまま雨の中、あたしは逃げた。
そっか、ヒッキーはゆきのんのことが好きだったんだね。
あはは、そっか。
そんなの、少し考えれば分かることじゃん。
ほんと、あたしってバカだなぁ。
普通に考えれば、一年近く奉仕部で一緒にいて、なんでもできるゆきのんのことが好きになるのは当たり前じゃん……。
なんでそんなことにも気付かないで、ヒッキーがあたしのことを好きかもしれないだなんて考えてたんだろう。
結衣「……」
あたしの頬をなぞる水は、涙なのか雨なのか。
それは、あたしにもよく分からなかった。
19:
続きます
30:
2月15日(日)雨
昨日、雨の中を走ってたせいか風邪をひいちゃった。
だから今日は朝からさっきまでずっと寝てた。
起きてからケータイを見てみると、ヒッキーからメールが来てた。
『話があるから、月曜日部室で待っていてくれ』
内容はそれだけだった。
きっと、ゆきのんと付き合うことになったことの話だと思う。
そんなの、聞きたくない。
やだよ。
ゆきのんは大事な親友だって思ってるけど。
ヒッキーを取られるなんてやだよ。
なんで。
どうして.
そこにいるのは、あたしじゃないの?
31:
2月16日(月)雨
今日もまだ熱があったから、学校はお休みにしてもらった。
さっきヒッキーからメールが来たけど、返事はしてない。
なんでゆきのんと付き合ってから、そんな気をつかえるようになってるの。
おそいよ、まったくもう。
そう、おそいの、
なにもかも。
あたしも、おそかったのかな。
もうちょっと早くヒッキーにキモチを伝えられてたら、なにか変わってたのかな。
あたしとヒッキーが付き合ってる世界もあったのかな。
あったらいいな。
きっとその世界のあたしは、シアワセだろうから。
32:
2月17日(火)小雨
熱はだいぶ下がったけど、学校にいけるような気分じゃなかったのでまだ熱があるって嘘ついちゃった。
ごめんね、お母さん。
今日もまたヒッキーから今日は来れるかなんてメールが来たけど、また無視した。
そんなにゆきのんと付き合ったことを言いたいのかな。
そんなの聞きたくないよ。
ゆきのんと付き合うようになったヒッキーのことなんて見たくないよ。
ヒッキーは、きっとあたしのことなんてもうどうでもよくなってる。
そう、もうあたしのことなんて見えなくなってるんだ。
おねがいヒッキー、あたしのことだけを見て。
おねがい。
おねがいだから。
33:
2月18日(水)くもり
熱はなくなったけど、頭痛がひどくて体がひどくだるい。
だから、今日も学校をお休みさせてもらった。
今日はひどい夢を見た。
ヒッキーが、ゆきのんとキスをしたときのことを何度もくりかえす夢だった。
今でも、ちょっと目を閉じればあの時のことを思い出す。
だから体はだるいけど、寝ようとは全く思わなかった。
こうしてにっきを書きながら、ヒッキーのことばかりを考えちゃう。
ヒッキーと手をつなげたらなって。
ヒッキーとデートできたらなって
ヒッキーとごはんたべにいけたらなって。
ヒッキーと映画でもみれたらなって。
ヒッキーにだきしめられたらなって。
ヒッキーとキスができたらなって。
でも、ヒッキーはゆきのんとキスをしてた。
何度も何度も、あの時のことを思い出す。
そのたびに、あたしの胸がきゅっと痛くなる。
あたしだってヒッキーとキスしたい。
ねぇ、ヒッキー。
なんで、あたしじゃだめなの?
34:
2月19日(木)くもり
おねがいヒッキーあたしだけをみて。
あたしだけといっしょにいて。
あたしだけのことをかんがえて。
ゆきのんじゃなくて、あたしとつきあって。
あたしとキスをして。
キスだけじゃなくてもいいよ、もっとあたしのことをかんじてくれてもいい。
おねがいヒッキー、ねぇ。ねぇ。
ヒッキー、ヒッキー、ヒッキー。
ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー
ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー
35:
あっ、そっか。
別にゆきのんと付き合ってたっていいじゃん。
あたしのことだけを感じられるようにすればいいんだ。
なんでそんな簡単なことに気がつかなかったんだろう。
それに気がつくと、あたしの心の中は晴れやかになった。
早、そのための準備をしよう。
明日は学校に行って、ヒッキーと一緒になるんだ。
なんだか、今からわくわくしてきた!
えへへ、待っててねヒッキー。
あと少しだから。
あと、少しで一緒になれるから。
36:
金曜日 学校
結衣「おはよう、みんな!」
三浦「結衣! あんた風邪大丈夫なの?」
結衣「あははー、心配かけてごめんねー」
海老名「月曜日からずっと来なかったから、心配してたんだよー」
三浦「あーしのメールにも返事してくれないしさー」
結衣「ほんとごめんねー、ずっと寝てたからさ」
八幡「……」
結衣「あっ、ヒッキーおはよう!」
八幡「あっ、ああ……なぁ由比」
結衣「あ、そうだヒッキー! 放課後さ、ちょっといい?」
八幡「え?」
結衣「ちょっと話があるっていうかさ。じゃあ、屋上で待ってるからね」
八幡「えっ、あっ、おう……」
三浦「ちょっと結衣―、ヒキオとどうするつもりなの? ほれほれ」
結衣「えへへー、なんでもないよー」
八幡「……」
37:
放課後 屋上
八幡「……よう」
結衣「あ、来てくれたんだヒッキー」
八幡「ああ、そりゃまぁ……俺からも、話があったし」
結衣「あ、言わなくていいよ。それよりあたし、話があるんだよね」
八幡「……は?」
結衣「あたしさ、ヒッキーのこと、好き、なの」
八幡「──!!」
結衣「だから、あたしはずっとヒッキーと一緒にいたい。ずっとヒッキーの側にいたいの」
八幡「……ゆいが」
結衣「でも、ごめんね。あたしにはこれしかヒッキーと一緒になれる方法が思いつかなかったの──だからヒッキー、あたしと一緒に」
八幡「……はま?」ドスッ
結衣「死んで?」
八幡「ゆい……がはま……何を……」
結衣「大丈夫だよ、ヒッキー。天国ではきっと一緒になれるよ。ゆきのんには悪いと思うけどさ、あたしはどうしてもヒッキーと一緒になりたかったの」
ガチャッ!!
雪乃「比企谷くん!! 由比ヶ浜さん、何をするの!!」
八幡「ゆいが……はま……おれ……は……」
結衣「待っててね、ヒッキー。あたしも──すぐに、そっちに行くから」
雪乃「由比ヶ浜さん、やめて──!!」
38:
────そして、意識が暗転する。
39:
2月1日(日)晴れ
今日は日曜日だったので、優美子と姫菜と一緒に映画にいってきた!
今話題の恋愛映画で、ちょー感動した!
でも、なんか途中どっかで見たような気がするような気がした。
姫菜にそのことを話したら、それはデジャブ? ってやつだって言われた。
なんでも、なんかあれこの感じ前に夢とかで見たかな? って感じることをそう呼ぶらしい。
確かにそんなこと、今までにも何度かあったなー。
そうそう、夢といえば今日はすっごい夢を見たの。
なんてーの、悪夢ってやつ?
ヒッキーがゆきのんと付き合ってて、なんでかあたしがヒッキーのことを包丁でぶすって刺しちゃう夢!
あたしがヒッキーのことを刺すわけないじゃん!
でも、なんかすごいリアリティのある夢だったな……。
今日恋愛映画を見たせいで、ヒッキーのことをよく考えちゃう。
そういえばヒッキーって好きな人いるのかな……?
うー、夢と同じようにほんとにゆきのんと付き合っちゃったらどうしよう……?
あーなしなし、今のはなし!
もし本当にヒッキーがゆきのんと付き合っちゃっても、あたしはそれをおめでとうって言えるし!
そういえばバレンタインデーも近いんだよね……どうしよう?
40:
続きます。
51:
2月2日(月)晴れ
今日から学校!
月曜の朝はちょっと起きるのがめんどくさい……。
でも部活もあるから、学校に行くのは楽しみだよ!
奉仕部に行くと、いつも通りゆきのんとヒッキーがいた。
ゆきのんは今日もずっと本を読んでいたけど、話しかけるとちゃんと反応してくれる。
うん、やっぱこの奉仕部の感じが大好きだ。
そういえば、今日もまたなんかやったことあるなーって感じることが多かった。
なんていうんだっけってゆきのんに話したらデジャブだって言われた。
そうそう、昨日のにっきにも書いてたよね。
なんか、授業も優美子たちとの会話もテレビも前に見たことあるなーってのばっか。
も、もしかして未来予知ってやつかな?
52:
2月3日(火)晴れ時々くもり
節分だったけど、さすがにこの年にもなると特に何かあるわけじゃないかなぁ。
今日はヒッキーに日曜日にみた恋愛映画の話をしてみた。
どうせまたひねくれた返事してくるんだろうなーと思ったらやっぱりそうだった!
そしたらゆきのんもその話に加わってきた。
意外……でもないかな?
なんかゆきのんも入ってくるかなってなんとなく思ってた。
ていうか、前にもゆきのんとこんな話したことなかったっけ?
デジャブっていうのすごいなぁ。
53:
2月4日(水)晴れ
今日はいろはちゃん来そうだねーってヒッキーとゆきのんに言ってたら本当に来た。
あたし、もしかしたらエスパーになっちゃったかもしれない……?
ゆきのんはなんだかんだ言ってるけど、いろはちゃんが部室に来るのをちょっぴり楽しみにしてるっぽい。
うんうん、仲良くなるのはいいことだよね。
そんでいろはちゃんにもこの前の映画の話をしてみたら、すっごいノリノリで乗っかってくれた。
いろはちゃんはヒッキーにそのまま恋バナを持ちかけてたんだけど、やっぱりヒッキーの態度は前とおんなじだった。
それにしても、いろはちゃんもヒッキーと仲良くなってる気がする?
……ヒッキーって誰のことが好きなんだろう。
なんか考えてたら頭が痛くなってきたから、今日はもう寝よう!
54:
2月8日(日)晴れ
この前までは中二の依頼が来てたんだけど、なんか特に書くことないからにっき書いてなかったや……。
そして、昨日と今日は優美子たちとカラオケとか買い物とかに遊びに行った。
そこで途中、バレンタインデー特集みたいなのがやってた。
そっか、もう来週なんだ。
優美子がすっごく真剣にそのコーナーを眺めてたから、隼人くんに渡すんだろうなー。
聞かなくても分かる。多分、本命。
優美子はすごいなぁ。
自分の中のキモチに向き合って、それを伝えようとしている。
あたしは……。
あれっ、あたし、バレンタインデーどうしたんだっけ……。
55:
2月9日(月)晴れ
ゆきのんとか優美子、姫菜には手作りでバレンタインデーチョコを渡すことにした。
だから手作りチョコを作るために材料を買ってきて、今日から練習することにしたの。。
初めて作るから、お母さんに見てもらいながらやってみたんだけど、なんか簡単に出来ちゃった。
お母さんもびっくりしてた、これならもう全然平気じゃない? って。
あれー、チョコ作るの初めてだったはずなんだけどなー。
でもやってると、なんかすごいやったことがある感じがした。
なんていうか、慣れてるっての?
もしかしてあたしって料理の天才だったりするのかな……。
56:
2月10日(火)晴れ時々くもり
今日も一応チョコ作りの練習をしてたけど、もうすっかり余裕でできるようになっちゃってた。
お母さんもすっごいおどろいてた。これならチョコ以外にもチャレンジしてみてもいいかもって。
ふふん、だったら今度はお弁当とか作ってみてもいいかも!
で、うまくできたはいいんだけど、このチョコ誰に渡そう。
もちろんゆきのんとか優美子とか姫菜、あとともだちみんなには渡すつもりだけど、他に誰か抜けてる気がする。
……ヒッキー?
もしこの手作りチョコをヒッキーに渡したらなんて言うかな……。
……。
なんか頭痛くなっちゃった、最近多いなぁこれ。
ねよねよ!
57:
2月12日(木)くもり
昨日にっき書き忘れちゃった、なんでかまだ頭痛くて、家に帰ってきたらすぐ寝ちゃったんだよね。
バレンタインデー当日は土曜日だから、みんなとは明日チョコを交換するってことになってる。
だから本番は明後日だけど、チョコを持っていくのは明日だ。
だからさっきまでは明日持って行く用のチョコを作ってた。
もうすっかり慣れたもん、何も見なくてもうまくできるもんね!
今日の学校では、優美子はすごい真剣そうなふいんきだった。
直接聞いた訳じゃないけど、優美子と姫菜の感じ的にたぶん隼人くんに告白するんじゃないかな。
あたしは、どうしよう。
ヒッキーに本命チョコを渡すか、まだ決めてない。
そういえばなんでか、ヒッキーに本命チョコって考えてたらいろはちゃんの顔を思い出した。
なんか、すっごい嫌な予感がする。
58:
2月13日(金)雨
いろはちゃんがヒッキーに告白した。
放課後の部室にやってきたいろはちゃんはいきなりヒッキーのところへ走って、チョコを渡しながら先輩これは本命チョコです、好きです付き合ってくださいって。
そのとき部室にいたあたしは──やっぱりかって思っちゃってた。
前からそんな感じはしてたけど、別に直接いろはちゃんがヒッキーのことを好きだなんて聞いたことがあるわけじゃなかったのに、今日いろはちゃんがヒッキーに告白するってなんとなく分かってた。
ゆきのんはすごいおどろいてたけど、あたしは変に落ち着いてた。ヒッキーは断るって、知ってた。
そして本当にヒッキーはいろはちゃんの告白を断った。
おれにも好きな人がいるって。
……このやりとり、やっぱり前に見たことあるよ。
いろはちゃんが告白することも、ヒッキーが断ることも。
なんでだろ。
そしてさっきヒッキーにメールした。明日ヒッキーの家に行って、チョコを渡すつもり。
どうしてだろ、今日までヒッキーにチョコを渡すふんぎりなんて全くついてなかったのに。
いろはちゃんが告白するのを見たから?
いや、たぶん違う。
明日ヒッキーに早く告白しないと、なんだかすっごい嫌なことになる気がしたから。
59:
2月14日
60:
あたしは雨の中、傘をさして家を出た。
ちょっとウキウキしながら、でもどこかものすごく不安になりながらヒッキーの家に向かう。
この後、家に行ったらあたしはヒッキーにこのチョコを渡して告白する。
ヒッキーは昨日、好きな人がいるって言っていろはちゃんの告白を断っていた。
それは誰なのか。
──なんとなく、なんとなくだけど、それが誰だか分かっているような気がした。
でも、これから告白するっていうのに嫌なことを考えてもダメダメだし、むりやりヒッキーがあたしの告白を受けてくれたらどうしようなんてことを考えてた。
その時間はなんだかすっごい幸せで、すっごいワクワクしてた。
でもその幸福感は、本当にちょっとしか続かなかった。
ヒッキーの家の前に着いた時、玄関の前に誰かがいるのが見えた。
──その光景を、見たことがあるわけがない。
でも、その誰かが誰なのか、そして何をしているのか、見てもないのに分かってた。
それでもあたしは、何故かそれを確かめるために一歩前に進んだ。
分かってたはずなのに。
見たことがあるはずなのに。
61:
雪乃「比企谷くん、私はあなたが好きよ……だから、受け取って……」
八幡「雪ノ下……むっ!?」
やっぱり。
思ってた通り。
二人は。
二人は、キスをしていた。
62:
結衣「あ……」
あたしは全てを思い出して、そこから走り出してた
八幡「おい雪ノ下、いきなり何を──由比ヶ浜!?」
雪乃「……ゆ、由比ヶ浜さん!?」
後ろの方からヒッキーとゆきのんの声が聞こえたけど、無視してそのまま雨の中、あたしは逃げた。
ヒッキーはゆきのんのことが好き。
そんなの知ってた、分かってた。
なのに、どうしてさっきまで思い出せなかったんだろう。
結衣「……」
あたしは、この後どうなるの?
その疑問は、すぐに解決する。
結衣「待っててね、ヒッキー……すぐに、すぐに一緒になるからね」
全部、全部思い出した。
この後どうすればいいのかを。
『前の』あたしはどうしたのかを。
ね、ヒッキー。あたしと一緒に逝こう?
ヒッキーヒッキーヒッキー。
ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー
63:
月曜日 学校
結衣「おはよ?」
姫菜「あ、ユイおはよ……」
優美子「……」
結衣「あ……」
姫菜「……駄目だったみたい」
結衣「……そっか」
八幡「……あ」
結衣「あっヒッキー、今日の放課後さ、ちょっといい?」
八幡「え、まぁ……ていうか俺から呼び出したような」
結衣「じゃあ、屋上で待ってるからね!」
八幡「えっ、あっ、おう……」
優美子「……結衣はさ、頑張りなよ」
結衣「うん、頑張るよ」
結衣「絶対に、一緒になるよ」
64:
放課後 屋上
八幡「……よう」
結衣「あ、来てくれたんだヒッキー」
八幡「ああ、そりゃまぁ……俺からも、話があったし」
結衣「あ、言わなくていいよ。それよりあたし、話があるんだよね」
八幡「……は?」
結衣「あたしさ、ヒッキーのこと、好き、なの」
八幡「──!!」
結衣「だから、あたしはずっとヒッキーと一緒にいたい。ずっとヒッキーの側にいたいの」
八幡「……ゆいが」
結衣「でも、ごめんね。あたしにはこれしかヒッキーと一緒になれる方法が思いつかなかったの──だからヒッキー、あたしと一緒に」
八幡「……はま?」ドスッ
結衣「死んで?」
八幡「ゆい……がはま……何を……」
結衣「大丈夫だよ、ヒッキー。天国ではきっと一緒になれるよ。ゆきのんには悪いと思うけどさ、あたしはどうしてもヒッキーと一緒になりたかったの」
ガチャッ!!
雪乃「比企谷くん!! 由比ヶ浜さん、何をするの!!」
八幡「ゆいが……はま……おれ……は……」
結衣「待っててね、ヒッキー。あたしも──すぐに、そっちに行くから」
雪乃「由比ヶ浜さん、やめて──!!」
65:
────そして、意識が暗転する。
67:
結衣「はっ!!」
ガバッと起き上がって、あたしは目を覚ました。
周りを見渡してみるとここは自分の部屋で、今いるのはあたしのベッドだ。
ケータイを開いて、今日の日付をチェックする。
2月1日(日) 6:18
まだ、日曜日の早い朝だ。確か今日は優美子と姫菜と映画を観に行くんだっけ。
それにしても、酷い夢を見たなぁ。
あたしがヒッキーを刺して、それから自分も自殺する夢だなんて。
まるで本当にあったみたいな、リアリティのある夢だったな……。
まぁさすがにあたしが本当にヒッキーのことを刺すわけ──
結衣「……」
ふと、自分の手の感触を確かめるように拳を握り、そして開く。
確かにあの時の感触を覚えてた。
ヒッキーの肉を刃で突き刺した、あの感触を。
もしかして、あれは本当にあったことなの?
68:
あたしはベッドから起き上がると、机の上にあるにっきを見た。
それを開いてみたけど、書いてあるのは昨日。1月31日のこと。
でも、あたしは知ってる。
これから優美子たちと観る映画の内容も、そして明日から何をどうやって過ごすのかも。
明日から、このにっきに何を書いていくのかも。
結衣「あたし、もしかして……」
とある考えに行き着いたあたしは、すぐさまケータイを取ると今日観る予定の映画のタイトルのネタバレと検索をかけた。
あたしはまだこの映画を観たことがないはず。だから、この映画のラストシーンは知らないはずなのだ。
でも。
結衣「嘘……」
ネットに書かれていた映画のラストシーンは、あたしの知るものと一緒だった。
その、とある考えがもしかしたら合っている可能性が高いということに、あたしは知らず知らず冷や汗を流していた。
結衣「まさか……だよね」
もしかしたら、あたし。
時間、巻き戻っちゃってるかもしれない。
69:
続きます。
83:
結衣「……」
あたしはこの後の行動を決めると、まず始めに優美子と姫菜に今日の予定をキャンセルする旨を書いたメールを送った。
そしてベッドから起き上がると、早着替えやらなんやらの準備を済ませてヒッキーの家に向かうことにした。
……このまま前回までと同じ過ごし方をすれば、また同じような結末になる。
ヒッキーと、ゆきのんが結ばれる未来。
ヒッキーは、いろはちゃんの告白を断る時に好きな人がいるって言っていた。
その好きな人──今思えばゆきのんのことだろう──が、いつから出来ていたのかは分からない。
今日この日、とっくにゆきのんのことが好きな可能性はとても高いと思う。
でも、そんなことを気にしている場合じゃない。
もうすでに、二回もヒッキーをこの手にかけている。
今更立ち止まることなんて、出来ない。
結衣「待っててね、ヒッキー」
こっちから、行くから。
84:
時刻は午前九時ちょっとくらい。日曜日だけど、もうヒッキー起きてるかな?
とある決意を胸に秘めながら、あたしはヒッキーの家のインターホンを押した。
……この玄関前はどうも苦手だ。
あの二度も見た嫌な光景を思い出しちゃうから。
小町『はーい』
少し時を置いて、小町ちゃんの声がインターホンから聞こえてきた。
結衣「あっ、小町ちゃん? あたし、結衣だけど」
小町『えっ、結衣さん!? 今行きます!!』
そう言うと、家の中からドタドタと騒がしい足音が聞こえてきた。
それから玄関の扉がガチャリと開かれて、中から小町ちゃんが出てきた。
85:
小町「ゆ、結衣さん? どうしたんですか?」
結衣「あーうん、ヒッキーに用があって」
小町「えっ、お兄ちゃんまだ寝てるんですけど……い、今起こしてきますね!!」
結衣「あっ待って小町ちゃん、あ、あたしが行ってもいいかな」
小町「えっ……ほほう、それはそれは……もちろんいいですよ! あっ、じゃあ小町ちょっと出掛けてこようかなー」
結衣「あはは、気を遣ってくれてありがとう……あと、お母さんとお父さんは?」
小町「あー、二人とも休日出勤ですー。だから家にはお兄ちゃんだけで……えっ、結衣さん? これはまじでまじですか?」
結衣「……」
小町「……頑張ってくださいね結衣さん、小町は応援してますから」
結衣「うん、ありがとうね、小町ちゃん」
小町「ではではっ、馬に蹴られたくないので、小町は少々出掛けてきます!」ピュー
86:
結衣「……」
ガチャッ
八幡「Zzz」
結衣「……」
シュル…
パサッ
結衣「……」
ガサゴソ
八幡「ん……小町か……もうちょっと寝かせてく……由比ヶ浜……!?」
結衣「あ、起きたんだヒッキー」
八幡「お前、なんでベッドの中に……って、なんで服着てねぇんだよ……!!」
結衣「ねぇ、ヒッキー。あたしね、ヒッキーのことが好きだよ」
八幡「……!?」
結衣「お願い、あたしだけを見て。ゆきのんじゃなくて、あたしだけを見てよ」
八幡「お、おい、なにすんだやめ」
ガタッ ドン
結衣「ねぇ、ヒッキー……気持ちいいこと、しよ? あたしと一緒になってよ……」
八幡「やめろ由比ヶ浜っ、俺は……」
八幡「俺は、こんな形でお前と一緒になりたかったわけじゃ……」
8

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