アフリカン・アートを中心にプリミティブアートを紹介するスレback

アフリカン・アートを中心にプリミティブアートを紹介するスレ


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まずは代表的な「プレプレ・マスク」
ゴリ・プレプレと呼ばれる祭事の踊りに使う
創世神話の神々の子供で、太陽の精霊を象っている
赤い仮面が女でプレプレ・ブラ(写真の物がそう)
黒い仮面が男でプレプレ・ヤスア
通常は男女ペアで舞踏に登場する
結構重たい仮面で3kg以上あるのだが
アフリカのお面にはもっと巨大な物もある
2:
ちなみにプレプレマスクは
西アフリカのコートジボワールにいるバウレ族の精霊です
3:
ニンバ像
立像に見えるけれど、これも仮面の一種
頭上面と呼ばれる仮面で、頭上や肩上に乗せて使用する
西アフリカ・ギニアのバガ族が信仰している精霊
ギニアの象徴的なモチーフで、紙幣や切手の図柄にもなっている
ピカソがこの彫像を愛好・所有していた
ピカソ作品には「アフリカ彫刻の時代」と呼ばれる作品群があり
影響を受けた彫像のひとつがこれ
4:
ファン族の仮面
カメルーンの熱帯雨林に住むファン族の精霊マスク
この手の仮面は森の精霊を表現しており
ゴリラをモチーフにしていると言われている
目元にゴリラっぽさが残っている
モディリアーニが影響を受けたと言われており
彼の肖像画を観ると何となく面影が感じられる
6:
マニアック過ぎて好き
7:
>>6
ありがとう
8:
ソンゲ族マスク
コンゴの密林に住む部族が信仰する精霊
白いマスクは女の精霊で
部族長の就任式や葬礼で使用される
黒いマスクは男の精霊で
成人式に使用される
縞模様はシマウマの荒々しさを表している
9:
ルバ族マスク
コンゴのルバ族が信仰する精霊
こちらも縞模様はシマウマの荒々しさを表している
12:
グルンシ族の象のマスク
ブルキナファソのアニミズムでは
家族ごとに動物霊が憑いていると言われている
日本でいえば家紋に似た概念
象は有力者の家系がシンボルに使っている
ほかにも牛とか鳥とかいろいろある
祭礼の舞踏にも使用するが
普段は家の中に設けた祭壇に安置して
御供え物などを捧げられている
13:
モシ族のマスク
ブリキナファソのモシ族が信仰する精霊のマスク
モシ族はグルンシと親戚関係にある部族なので
信仰や美術様式に似たような所が多々ある
これはカラオ(サイチョウ)のマスク
カラオはアフリカでは神聖視されている動物
あの世とこの世、人間界と異界を結ぶ動物と見られている
カラオに限った話ではないが
鳥は自由に空を飛ぶので、異世界との通信使とみる部族は多い
55:
山梨県・アフリカンアートミュージアムの入口にある
巨大なカラオ像
2m以上の高さがあり、おそらく日本最大と思われます
紳士服大手の社長が個人所有していた
美術品コレクションのひとつだった物が
アフリカ美術館に寄贈されたそうです
>>13でも説明したように
カラオ(サイチョウ)は神聖な鳥で
祖霊信仰と深く関わっています
元々はアフリカの森の奥深くに安置されていた
巨大な御神体だったそうで
霊験あらたかな美術品と言えるでしょう
アフリカンアートミュージアムでは
アフリカを中心にプリミティブアートや民族芸術を集めており
それらの展示では日本屈指です
56:
>>55
でかい 一本刳り貫きかな?
58:
>>56
接合部はまるで見当たりませんでしたね
おそらくは大木の丸太を削って作ったのでしょう
14:
(このマスクつけて出勤してみたいなんて言えない)
16:
>>14
絶対に捕まるwwwww
15:
ダン族マスク
コートジボワールのダン族が使用するマスク
上写真は火の精霊を象っていて
防火のために台所に飾って使用する
日本における「かまど面」と似たような文化
下写真は儀式的な徒競走で使用する
鬼ごっこのような祭礼を行うという
足のさを競うことで男気を見せつける意味合いもある
ダン族は写実的で精巧な彫像を作る部族で
木工に長けた民族として名高い
家具を作って欧米のオサレ系インテリアショップに輸出してたりする
17:
バウレ族のヒツジのマスク
>>1で紹介したプレプレを作る民族だが
この民族は写実的な彫像を得意としている
同じ動物マスクでも地域差がある
内陸国であるブルキナファソのモシやグルンシより
沿岸国であるコートジボワールのダンやバウレのほうが
より写実的な彫像を作る
西アフリカのマスクに見られる傾向として
内陸が抽象的で沿岸が具象的だと、一般的に言われている
これは工芸技術の差というより民族性の違いによる
18:
ドゴン族のマスク
マリに住むドゴン族は抽象的なマスクの作り手
写真の右はウサギで左はシカ
この部族も内陸国の民族なので
抽象的なモチーフを多用する
19:
>>18
なんとなくコレを連想した
21:
>>19
かわいい
22:
>>19
子供の発想はプリミティブなので
プリミティブアートに通ずる部分があるんですよ
20:
ドゴン族の文化 1
・創世神話
ドゴン族の祖先はシリウスから来た異星人だと言われている
天文技術が未発達な部族にもかかわらず
シリウスと伴星の正確な知識を有しているため
UFO研究家から注目されている部族である
しかし、シリウスの知識については
欧米人が天体望遠鏡を使いながら教えた物だとも言われている
それが古来より伝わる創世神話だと曲解されている、という説もある
民俗学などでは「神話の再解釈」といわれる現象が知られている
新しい外来文化を自民族の伝統であると再解釈する現象で
たとえば、ニューギニアでも同様の現象が報告されている
欧米人の医師が、ニューギニアの部族に欧州の歌を教えた
その医師が何年か後にニューギニアに再訪した時
歌を教えた部族の周辺部族まで欧州の歌が広まっていた
欧米人の医師が周辺部族に事情を聞くと
「これは部族に伝わる伝統的な歌だ」と現地人が説明した
このような伝統文化の捏造が、原住民にはよくみられる
23:
ドゴン族の文化 2
ドゴン族は争いを嫌う部族である
争いに追われて不毛の荒野で暮らしている
そういう民族性は部族の政治を話し合う場にも反映されている
ドゴン族の会議場は天井が低い
大人が立ち上がれないほどの高さで、屈まないと部屋の中を動けない
議論がヒートアップして暴力沙汰にならないように
そうした工夫が建物に施されている
ドゴン族は自衛のための武力以外は野蛮だと考えている民族だ
24:
>>23
戦国時代の茶室みたいな感じか
26:
>>24
発想はかなり近いですね
殴り合いや武器使用を防ぐ意味合いがあります
25:
グレボ族のマスク
コートジボワールに住むグレボ族が戦闘で被る
複眼マスクと言われており
多数の目玉が飛び出しているのが特徴
眼には霊的な力が宿ると信じられており
祖先の加護と敵への威嚇効果が期待されている
眼が多い程力を持つと考えられているようで
可能な限り目玉を多く取りつけたマスクもある
27:
なんでこんなにアフリカじゃお面が作られてんの?
28:
>>27
起源はよく分かっていないのですよ
木製であること、アフリカの過酷な気候、シロアリの食害
部族によっては仮面が使い捨てであること、イスラム教徒による偶像破壊があったこと…
様々な理由により、古い時代の仮面は現存しておりません
最も古い仮面でも数百年前に作られたもので
それも欧州に博物資料として運ばれた仮面だそうです
壁画に古代の仮面舞踏の様子が残されており
おそらく、1万年程前から仮面が作られていたと考えられています
起源地は西アフリカであるとの説が有力です
西アフリカには多くの仮面文化が根付いているのですが
東に行くほど仮面文化は多様ではなくなります
東アフリカや南アフリカでは、仮面文化がほとんど根付いておりません
北アフリカでは、イスラム教の影響により偶像崇拝とアニミズムが迫害され破壊されました
アフリカは部族と文化が多様なので、仮面の多様性が生まれたのでしょうが
もっぱら仮面は農耕民族の文化であり
マサイなどの遊牧民族はこういった仮面を作りません
それゆえ、農耕儀礼と深い関係があると考えられています
また、遊牧民は移動生活をするので、木工を作って保管する生活が合わないのでしょう
29:
>>28
昔の仮面が残ってないからなぜ作ってるのかがわからないのか
それにしても農耕民族が仮面作るのか。面白いな
30:
>>29
これは私見なのですが
農耕民族の方が自然環境の影響を受けやすいので
神頼みの部分が多くなるんだと考えられます
遊牧民は土地を捨てて移動できますが
農耕民族は定住する必要があるので、土着の自然に運命が左右されます
日本含む他国の農耕民族にも、農耕儀礼があって奉納の為の踊りがありますから
31:
ギニア・バガ族が使うヘビの頭上面
一見すると仮面に見えませんが
これは頭に乗せて使用する「頭上面」と呼ばれる仮面です
大きな物では2m近い仮面もあり
重量も相当な物です
外敵を威嚇する際に使用するといいます
32:
>>31
蛇をあしらうっていうことは
稲作をしている人達です?
33:
>>32
最近だと海外の農業支援で
「ネリカ米」という米がアフリカ各地に入っているけれど
伝統的にはイモを主食にしている地域が多いですね
西アフリカでは河川地域の一部で稲作も盛んですが
多くの地域は乾燥地であるため
ヤムイモやソルガム(雑穀の一種)が主食です
外来の作物ではキャッサバ、トウモロコシ、プランテーン(甘くない主食バナナ)もあります
でんぷん質を餅状にこねた「フフ」と呼ばれる食物がポピュラーです
34:
マリ・バンバラ族のチワラ
これらも頭に乗せる仮面「頭上面」
チワラとはガゼルのことです
ガゼルが歩く様子は地ならしに見えるため
豊穣の使いとされています
上写真がオスで
下写真がメスです
メスは背中に子供を背負っています
35:
これは良スレ
38:
>>35
ありがとうございます
36:
頭上面で検索したら出てきた
こうやってお祭りで使うのね
37:
>>36
そうですよ
何枚か使用の様子もアップしていきます
39:
アフリカのお面とか彫刻やばい
なんか人間の根源的なところを刺激される感じする
43:
>>39
おそらく、原始からの様式が残っているでしょうし
長い歴史の中で淘汰されているせいもあるかと思います
40:
本日の教養スレ
43:
>>40
恐縮です
41:
ジョジョに出てくる石仮面みたいな物に似てる仮面ってないの
42:
>>41
アレは中南米なんじゃないかな?
43:
>>41
あれに近い仮面は
強いて言えば日本の仮面がそうかもしれません
日本の仮面も後述していきます
44:
ブルキナファソ・ブワ族のパピヨンマスク
蝶をモチーフにした仮面だと言われている
とても大きな仮面で、横幅が1?2mもある
この模様はブワ族の仮面によく見られるもので
ほかの仮面にも採用されている
45:
一応、スレの流れを説明しますが
アフリカ
 ↓
北米
 ↓
南米
 ↓
中東?中央アジア
 ↓
東南アジア
 ↓
日本
と紹介していくつもりです
46:
つきあおう
47:
ブルキナファソ・ブワ族の大型面を使用した踊り
人の背丈より高い仮面を被り
激しい踊りを踊る
48:
ブルキナファソ・ブワ族のフクロウマスク
ネズミを退治するフクロウを模しているという説と
実りをもたらす太陽を模しているという説がある
模様に関しても諸説あり
太陽の光芒を表現しているという説もあれば
地ならしをする有蹄類の足跡を模しているという説もある
いずれにせよ、豊穣のシンボルであることには変わりない
ポピュラーな仮面なので、日本でも入手しやすいアフリカ美術品
49:
ギニア・コノ族の小型仮面
おそらく、パスポートマスクの類と思われる
パスポートマスクとは部族が携帯する小型仮面で
御守り兼身分証明を目的に持ち歩く
アクセサリーか壁掛け飾りであるため
被ることは目的としていないし、そもそも小さすぎて被れない
鳥のマスクなので
何らかの祖霊信仰と関わっていると推察できる
50:
>>1
見覚えがあるかと思えば、これだったか。
52:
>>50
ハービー・ハンコックですね
そのジャケットはプレプレが元ネタなんです
ダイヤルや目盛りがついているメカプレプレといった所ですね
53:
>>52
元となる面があるって初めて知ったわ。
このジャケットほんと好き。
54:
>>53
ハンコックは黒人音楽なので
源流であるアフリカ文化をリスペクトしたと聞いています
51:
ギニア・トマ族の仮面
ランダと呼ばれる森の精霊をモチーフにしている
主に成人式に使用されるという
トマ族の仮面は種類が少ない
基本的にランダがメインであるが
そのバリエーションは多岐にわたる
角の形も様々あるし
顔の輪郭も様々ある(下写真のような下ぶくれ顔等)
57:
ギャラリーフェイクの仮面の話思い出した
どれも魂こもってそうだな
59:
>>57
仮面コレクターの水木しげる氏いわく
100個の仮面があれば
そのうちの2?3個には魂が乗り移っているそうです
60:
トーキングドラム
西アフリカのほうで用いられる太鼓
楽器としてだけではなく通信用にも使用される
西アフリカには太鼓を使用する言語がある
ブルキナファソ・モシ族は特に高度な太鼓言語を持っており
太鼓の演奏だけで神話や歴史を口承する楽曲がある
それらに歌詞はなく、数十分間ひたすら太鼓の音色が続く
それでもただの伴奏ではなく意味のある物語を語っている
61:
南アフリカのズールーバスケット
伝統工芸のかごで、欧州にて人気があるそうです
少し値は張りますが、日本の雑貨屋でも購入できます
62:
ガーナとブルキナファソの国境地帯
ボルガタンガの名物
ボルガバスケット
細い葉を持つイネ科の水草を編んだかごで
柔軟性と耐水性があり、とても丈夫で使いやすい
ハンドメイドで作られており、意外に丁寧な造りをしている
丸型が多いが、買物かごに適した縦長タイプもある
1も何個か愛用中
日本のエスニック雑貨屋でも度々売られているのを目にする
フェアトレード製品なので何処で買っても値段は大差ない
大きさによるが数千円程度が相場だ
63:
さて、そろそろ北米へ行きますか
64:
トーテムポール
ネイティブアメリカンが作る信仰の対象
祖霊信仰と血縁集団の結束強化を目的としている
自然に朽ち果てることを良しとしているので
古い時代の物はほとんど残っていない
65:
夜中に動きそう
66:
>>65
日本の小学校でも昔はよく作られたけど
七不思議などではあまり話題になりませんね…
68:
ドリームキャッチャー
ネイティブアメリカンに伝わる
悪夢を網で捕まえる御守り
枕元にぶら下げて使用する
ターコイズ等の神聖な鉱石や縁起の良い羽飾り等で飾る
柳の木で作るのが伝統的
御土産物として沢山作られたので
ポピュラーなプリミティブアート
70:
カナダ先住民の描くワタリガラス
ワタリガラスは
ネイティブアメリカンにとって神聖な鳥なので
モチーフによく用いられる
幾何学模様で動物を表現している
73:
カナダ先住民の描くシャチ
ひれがある点が特徴的
抽象的ながらも動物の特徴は押さえている
74:
カナダ先住民が描くビーバー
前歯が出っ張っているのが特徴
げっ歯類を巧く表している
http://i.imgur.com/SPZzf6B.jpg
75:
すまん、これから仕事が入ったので
今日はもう落ちます
明日以降、続きを書いていくので
アジアや中東はそのときやります
お待たせして申し訳ありませんが
それなりの図録を目指して頑張ります
76:
了解 いってら!
80:
南米編行きます
81:
アステカカレンダー
アステカの暦を記載したレリーフ
複雑な図柄は天体の動きを表しています
82:
コロンビアの黄金スペースシャトル
スペースシャトルに似ているアクセサリー
飛行機だとか宇宙船だとか言われており
宇宙人との交流や超古代文明と結び付けてオーパーツ扱いする向きもあるけど
淡水に棲むナマズの一種である
プレコ(下写真)をモチーフにしているとの説が有力
83:
ボリビアのエケコ人形
タバコと紙幣が好きな神様で
好物をお供えすると幸運があると言われている
日本でも少し前に流行った
民芸品としてよく売られており
日本国内でも入手は容易
84:
インディオの伝統衣装(おそらくペルー)
カラフルな染色が特徴的
こういった服で農作業や行商も行う
85:
ペルーのヒョウタン細工
カラフルな染付が特徴的なヒョウタン容器
ヒョウタンの実をまるごと利用している
86:
続いて中東?中央アジアを紹介します
87:
トルコ陶器(キュタフヤ陶器)
トルコの伝統工芸品
ハンドメイドで絵付けをしており
絵はレリーフ状に飛び出している
極東や欧州の陶磁器と異なり質感はタイルに近い
偶像崇拝を忌避するイスラム文化ゆえに植物図や幾何学模様が多い
日本にも専門の販売業者が存在する
1も結構好きでマグカップや花瓶などを持っている
88:
モザイクランプ
中東?インドで広く見られる照明器具
チャイハネ(チャイの喫茶店)等によくぶら下がっている
89:
>>88
素朴でいいな
90:
ナザールボンジュ
トルコの御守り
邪視(邪眼)の魔力から身を守ると言われている
ナザールボンジュが割れた時は、持主の身代りになった時と言われる
地中海地域には邪視の魔力に関する伝承が多く
ヨーロッパにもみられる文化である
91:
ペルシャ陶器
あいにく詳しいことは知らない
イラン辺りで伝統的に作られている陶器
92:
ギャベ(ギャッベ)
イランのザグロス山脈周辺で作られている
ペルシャ絨毯は富裕層向けの高級品だが
こちらは遊牧民の防寒用敷物として日常使用されている
毛足が長い羊毛製で防寒性に優れる
日用品といってもハンドメイドなので安くはない
ちなみに、ザグロス山脈はザクロの原産地であり
ザクロという呼び名はザグロスが訛ったものとされている
94:
スーザニ
中央アジアで作られている織物刺繍の総称
日本の漫画「乙嫁語り」に出てくる
乙嫁語りで見ている人もいると思われる
家系や民族ごとに様々な文様がある
これを個別に分類・紹介していくと
それだけで一冊の図録になってしまう
95:
続いて東南アジア、オセアニア、ポリネシアあたりに行きます
96:
パプアニューギニアの仮面
上写真は精霊堂の仮面
椅子に座った祖霊や精霊を表したもので
霊的な力が宿っているとされている
椅子が付属しているが、人間が座る椅子ではなく霊が座る椅子である
こういった御神体の横で演説を行ったりする
ニューギニアの集落には精霊堂と呼ばれる施設がある
内外を仮面で飾り立てた施設であり
政治的な会議やヤムイモの収穫祭に使用する
一般的には男性しか入ることが許されていない
中央写真はカバトと呼ばれるオオコウモリの仮面
これを被りながら、生きたヘビを持ったり巻きつけたりして踊る
生きたヘビで縄跳びをすることもあるという
下写真はおそらく祖霊を象った仮面
眼にタカラガイがはめ込まれている点に注目したい
タカラガイはニューギニアの人々にとって貴重品である
多くの部族が山岳や密林に住んでいるので、海産物は珍しく価値が高い
また、タカラガイには大自然のパワーが宿るとされる
装飾品の他、通貨の代わりに使われたりもする
97:
アボリジニアート
オーストラリア先住民のアート
美的センスや宗教的信仰を表現する作品のみならず
実用目的で描かれている作品もある
上写真はレントゲン画法という技巧が使われている
動物の解剖図が描かれているもので
こうした解剖図は、急所の位置や獲物の解体法の伝授に役立つ
同様の画法は他民族(例えばインド)にも見られる
こうした画は狩猟の教材となる
中央写真は薬草を描いたもので
有用植物の学習に役立つ
下写真は魚を描いたもの
アボリジニアートでは点描画が盛んである
こうした絵画は樹皮に描かれる場合が多いけれど
石や道具に描く場合もある
ブーメラン(狩猟具)やディジュリドゥ(楽器)等の装飾にも用いられる
98:
ティキ
ポリネシア、主にマオリ人の神像
多神教の神々や原初の人を表しており
ティキといっても種類は様々ある
ポリネシアの人々は航海術に長けた人々であり
ティキ信仰は太平洋島しょ部のかなり広域でみられる
ニュージーランド?ハワイまで様々なティキがある
ハワイの御土産としても有名だが
御土産物には中国産も多いという
99:
ラクササ
仮面や石像がバリ島では魔除けに用いられている
バリ・ヒンドゥーの神
インドネシアはイスラム教国だが、バリではヒンドゥー教が信仰されている
インドでラクシャスとかラークシャサと呼ばれる神
仏教における羅刹天
これらと同一の神格だろう
壁や玄関に飾ることにより
魔除けの効果があるとされている
沖縄のシーサーとは役割や姿形が似ている
100:
ブルル
フィリピンのイフガオ族が信仰する豊穣神
田の神であり田んぼの近くに置かれる
日本のお地蔵さんみたいに屋外に安置されることが多い
木像のほか石像も作られる
男女ペアで作られることも多く
ペニスの有無や髪型で区別が付く
フィリピンはキリスト教国だが
アニミズムやそれに絡んだ精霊信仰も数多い
特に少数民族はそういった伝統文化を大切に守っている
101:
ダヤクの木像
カリマンタン(ボルネオ)の密林に住むダヤク族の木像
祖霊や浮遊霊といった死霊を憑依させて
村落に安置して守り神とする
この霊験あらたかな木像は
悪霊や邪霊といった魔物を退散させる効果があるという
部族内で誰かが亡くなった時
亡くなった人の霊を木像に込める儀式も行う
102:
アカ族の刺繍
ビルマ、タイ、ラオスの山岳地帯に住むアカ族
中国?インドシナ半島に住む山岳民族たちは
精巧な刺繍の作り手として知られている
アカ族もそうした部族のひとつである
アカ族の特有のカラフルな柄には
魔除けの効果が込められている
アカ族に限らないが
こうした刺繍製品は国内外の都市部にも売りに出されており
日本でも購入することが可能である
103:
アカ族の帽子
アカ族の女性がよく被っている帽子
頭から悪霊が侵入することを防ぐ魔除けの意味合いがある
インドシナ半島では頭を保護する習慣が根強い
たとえば、タイでは頭上に「ピー」という精霊が宿るとされており
他人の頭を撫でる、軽くでも頭を叩く、頭の上に手をかざす
こういった行為は縁起が悪いとされており
非常に無礼な行為と見なされている
頭を撫でたりポンポン叩いたり、日本では親しみを込めて行うことも多いが、タイではそうではない
タイ旅行に行ったときは、うっかり子供の頭を撫でたりしないようにしよう
104:
アカ族
東南アジアの山岳民族のひとつ
タイ北部に旅行すれば集落を見学することも出来るし
バンコクやチェンマイといった都市部に行商に来てたりもする
精巧な刺繍の作り手として名高い
美人が多い民族としても知られている
前述の通り女性は帽子を被っているが
金属製の鎖帷子みたいな帽子であるため、結構重たいという
民族衣装萌えというジャンルがあるようで
日本では萌え絵のモチーフにされている
都市生活をする者もおり
皆が民族衣装を普段から着ているわけではない
日本人が着物を着るよりは着用頻度が高いだろうけど
105:
モン族の刺繍
モン族は中国南部?インドシナ半島に住む山岳民族
広域に住んでいるため文化には地域差がある
この模様はカタツムリを表現したもので
モン族刺繍にはよく使われている図柄である
(もちろん、他にも模様のバリエーションは存在する)
モン族の間では、カタツムリは聖なる動物である
カタツムリの模様は御守りの一種であり
魔除け、家内安全、家計の繁栄などの願掛けが込められている
107:
>>105
ここの古い伝承では不老不死の妙薬を取りに一族のものが日本に
行って戻ってきてないんだよね 
110:
>>107
そういう伝説もあるのですね
中国にも似たような伝説がありますね
古代、大陸に住む人々から見たら
日本って東の最果て謎の秘境だったかもしれません
古代に中国大陸と日本海を越えるなんて
壮絶な旅だと思いますよ…
106:
モン族
ミャオ族あるいはメオ族とも呼ばれていたが
この呼称は漢民族がモン族を総称した呼称であるため
現在では、民族の自称であるモン族という呼び名を使う傾向にある
コンニャクを食用とする
集落の入口に鳥居を立てて結界とする
こうした日本に通ずる文化を持っている
モン族は日本人のルーツのひとつと言われており
彼らの文化は、日本文化にも継承されていると考えられている
遺伝的にも日本人に近いため、顔だちは日本人によく似ている
現代、モン族の若い女の子は、化粧をし茶髪にしている
インターネットやテレビにも触れており
アイドルや漫画・アニメみたいなポップカルチャーにも接している
ケータイやデジカメといったデジタル機器を持ってる人も増えている
民族衣装と言語の違いがなければ
日本の女子高生や女子大生と区別が付かないかもしれない
108:
さて、次はいよいよ日本に行きます
ですが、写真整理も途中だし、今日は予定があるので
明日また再開します
閲覧者の人たちへ、お待たせしてすいません
たぶん、明日には完成すると思います
112:
おもしろいスレやんけ!
アフリカとかのほうが不気味さがあってええな!
引用元: ・アフリカン・アートを中心にプリミティブアートを紹介するスレ
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