不良「き、きみ……いつも本読んでるよね」読書娘「あ!?」back

不良「き、きみ……いつも本読んでるよね」読書娘「あ!?」


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8:
<教室>
読書娘「……」ペラ…
茶髪「あいつ、また一人で本読んでるぜ」
デブ「本しか友だちいねえんじゃねーの!?」ブフッ
ビッチ「キモ?イ!」
キャハハハ…… ワハハハ……
70:
<生徒指導室>
教師「また他校の生徒とケンカしたな! いったい何度いったら分かるんだ!?」
不良「……すんません」
教師「なんだ! その謝り方は!?」
不良「す、ん、ま、せ、ん!」
教師「くっ……!」
教師「いいか! 今度暴力沙汰を起こしたら停学……いや、退学だからな!」
不良「ケッ!」
71:
ある日──
<教室>
読書娘「……」ペラ…
不良「……」
不良「オイ」
読書娘「!」ビクッ
不良「お前ってさ、いっつも本読んでるよな」
読書娘「う、うん……」
72:
不良「一人で本ばっか読んでて、楽しいのか?」
読書娘「た、楽しい……」
読書娘「私にとっては……本だけが友だちだから……」
不良「ふうん、変わってんな」
読書娘「あ、あの……」
不良「あん?」
73:
読書娘「あなたは、いつもケンカしてるけど……ケンカって楽しいの?」
不良「なんだそりゃ? もしかして、俺にケンカ売ってんのか? あ?」
読書娘「ち、ちがうの! 純粋な……好奇心で……!」
不良「ハッ、おかしなこと聞く女だな!」
不良「楽しいに決まってんだろ! 他のヤツを殴ってる時が一番スカッとするんだ!」
読書娘「そ、そうなんだ……」
75:
読書娘「で、でも……他人を傷つけるのは、よくない……と思う」
読書娘「その人にとっても……あなた自身にとっても……」
不良「文句あんのか!?」
読書娘「い、いえいえいえいえいえ! ありませんっ!」
不良「なぁんてな。冗談だよ」
不良「分かってんだよ、俺だって。このままじゃダメだって」
不良「だけど、俺みてえな一匹狼のバカは、ケンカぐらいしかやることねえしな」
読書娘「そんなこと……ないよ」
76:
読書娘「そうだ……本を読んでみたら、どう?」
不良「本を? 俺が?」
読書娘「面白い本を読めば、ケンカするより、きっと楽しいから……」
不良「ハハハ、そんなこといわれたの、生まれて初めてだぜ」
不良「いいぜ、だったらなんか貸してくれよ」
読書娘「!」
不良「俺がケンカをやめれるほどおもしれえ本を、みつくろってくれや」
読書娘「はいっ!」
77:
読書娘「これなんか……どう?」
不良「なんだこりゃ? どんな本だ?」
読書娘「元気な少年たちによる、冒険活劇……」
読書娘「難しいストーリーじゃないし、とってもハラハラするの!」
不良「冒険ねぇ……。ま、いいや。とりあえず借りさせてもらうぜ」
読書娘「うん、ぜひ読んでみてね」
78:
<不良の家>
不良(なぁんで、俺はあんな変な女に話しかけちまったのかねえ?)
不良(しかも、本まで借りちまうとは……バカじゃねえのか)
不良(こんなもん読む気しねえや。やっぱり明日、返しちまおう)
不良「……」
不良(やっぱりちょっとだけ読んでみるか。どうせやることねえし)サッ
不良(ん、おおっ? これはなかなか読みやすい……)ペラ…
不良(国語の時間なんざいっつも寝てる俺でも、すらすらと……)パラ…
80:
数日後──
<教室>
不良「おう、読み終えたから返しにきたぜ」
読書娘「あ……こんにちは」
読書娘「本……どうだった?」
不良「ん……まあまあ、だな。まあまあ、楽しめたぜ」
不良「だから……もう一冊なんか貸してくれねえか?」
読書娘「うん、もちろんっ!」
82:
その後──
不良「この本、ちょっとムズかったけどよかったぜ! 泣きそうになっちまった!」
読書娘「ふふっ、じゃあ次はこれなんかどう?」
不良「へへっ、サンキュー!」
茶髪「おい……あのぼっち女、最近妙に調子乗ってね?」
デブ「おう、なんかムカッとくるよな」ブフッ
ビッチ「ウザイよねぇ、根暗なくせに笑っちゃったりしてさ」
茶髪「よぉし……ここらでちょっと思い知らせてやるか」
86:
<教室>
読書娘(不良君、すっかり本好きになってくれて、嬉しいなぁ……)
読書娘「……」パラ…
茶髪「おい、なにニヤニヤしながら本なんか読んでんだよ」
読書娘「!」ビクッ
デブ「おめぇ、最近ちょっと調子に乗ってるよな」コフー
ビッチ「キモイくせにナマイキ?」
読書娘「そ、そんな……」
茶髪「なに読んでんだよ? 見せてみろよ」
読書娘「え、でも……」
茶髪「見せろっつってんだよ!」バッ
88:
茶髪「うおっ、けっこうぶ厚いな、これ」
デブ「こんなの読んでるアタシって偉いでしょ、ってか? バカじゃねーのか?」
ビッチ「キャハハ、キモ?イ!」
読書娘「か、返して……」
茶髪「どれ、重いから……ちょっと軽くしてやるよ」ビリビリッ
読書娘「ああっ……なにするの!」
茶髪「うっせえ!」ドンッ
読書娘「あうっ!」ドサッ…
茶髪「いいか! あんなクソ不良とつるんでるからっていい気になるなよ!」
デブ「ぼっちはぼっちらしくしてりゃいいんだ!」ブフッ
ビッチ「そうよそうよ!」
読書娘「う、うう……っ!」グスッ…
93:
不良「ったく、補習とかマジたるかったぜ……」
不良「ま、本読むようになったおかげか、それほど苦にもならなかったけどな」
読書娘「……」
不良「おい、どうした? 元気ねえな」
読書娘「そ、そんなこと……ないよ?」ニコッ
不良「……」
不良「わりぃ、カバン開けるぞ」サッ
読書娘「あ……ダメ……!」
96:
不良「……なんだこりゃ。なんでこの本、ページが破られてんだ」
読書娘「あ、あの……」
不良「おっと、なにもいわなくていい」
不良「こういう下らねえことする奴がだれかってことぐらい、俺にだってピンとくらぁ」
不良「待ってろ、すぐに──」
読書娘「ダ、ダメッ!」
98:
不良「……なんで止めんだよ」
不良「本は友だちなんだろ!? こんなにされて、悔しくねえのか!?」
読書娘「く……悔しいよ。悔しいに決まってるじゃない……」
不良「だったら──」
読書娘「でも……不良君、今度ケンカしたら退学……でしょ?」
不良「!」
読書娘「私……不良君にいなくなって欲しくない」
読書娘「不良君は……本より大切な友だち、だから……」
不良「……」
99:
不良「……心配すんな、あくまで話し合いさ」
読書娘「ホント……?」
不良「あったりめえだろうが! ダチにウソはつかねえ!」
読書娘「うん……!」
不良「あいつらの溜まり場といや、学校の近くにあるファーストフード店ってとこだろ」
不良「二度とこんなことすんなってビシッといってくるから、ちょっとだけ待ってろ」
読書娘「う、うん……」
読書娘(大丈夫かなぁ……。もし殴ったりしたら……)
100:
<ファーストフード店>
茶髪「ギャハハハハッ! 今週の『ツーピース』マジおもしれえ!」
デブ「いよいよ、山賊王との最終決戦だな!」
ビッチ「次アタシにも見せて?!」
不良「おい……テメェら」ザッ…
三人「!?」ビクッ
104:
茶髪「な、なんだよ!?」
不良「テメェら……よくもやってくれたな……」
デブ「やった? なにいってんだ、おめえ」コフッ
不良「とぼけんなよ。アイツの本破ったの、テメェらだろうが」
茶髪「チッ……! あの女、もうチクリやがったのか!」
不良「いいや、アイツはなにも言ってないぜ」
不良「俺はバカだが、こういうことに関しちゃけっこうアタマが回るからな」
茶髪「うう……」
106:
不良「もし俺が、退学どころか少年院(ネンショー)入りもいいかって腹くくったら──」スッ…
茶髪「あ、オレの週刊ヅャンプ……」
不良「ふんっ!」
ベリベリィッ!
三人「!!!」
不良「テメェら全員、こうなるんだからよ」バサッ…
茶髪「あ、あわわわ……」ジョボボ…
デブ「お、お、お……」ブルブル…
ビッチ「ひいいいい……!」ガタガタ…
不良「分かったな!?」ギロッ
三人「は、はいぃぃぃっ!!!」
108:
<教室>
不良「お?い」
読書娘「!」
不良「ヤツらと話し合ったら、アイツらから進んで破った本の代金をくれたぜ」
不良「だから新しいの買ってきた! ほら!」ドサッ
読書娘「あ、ありがとう……!」
読書娘「だけど、本当に話し合ったの?」
不良「当たり前だろ? 一発も殴ってねえよ」
読書娘「よかった……」ホッ…
不良(だいぶビビらせてはやったけどな……)
10

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