マグカルゴ「ご主人、お薬です」back

マグカルゴ「ご主人、お薬です」


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1:
主「ああ……いつも、悪いのう」のそのそ
マグカルゴ「いえ」
主「こんな老いぼれに付き合わず、外に遊びに行ってもいいんじゃぞ?」
マグカルゴ「ご主人の側にいるのが一番の幸せです」
主「ふぉふぉ……ワシは果報者じゃの」
マグカルゴ「今、食べ物を温めてきますね」ぬめぬめ
3:
店員「よう、爺さんトコのマグカルゴじゃねえか!」
マグカルゴ「どうもです」
店員「また米と野菜かい?ポケモンなのに料理出来るたぁ器用だよなあ」
マグカルゴ「慣れればどうとでもなりますよ」
店員「ははっ、そんなモンかい?ほれ、溶かさないよう気を付けな」
マグカルゴ「ありがとうございます」
店員「サービスで大根入れといたからな。煮込んで爺さんに食わせてやりな」
マグカルゴ「このお礼はいつか」
4:
マグカルゴ「ただいま帰りました」
マグカルゴ「……ご主人?」
主「あぁ……マグカルゴかい……?」
マグカルゴ「どうしましたか、お腹が空きましたか」
主「ふぉふぉ……違うよ。どうやら、時間が来たようだ」
主「すまん、のう……。最後まで、構ってやらなくて……」
マグカルゴ「……嫌です。嫌です、嫌ですご主人」
主「お前には……苦労を、かけたのう」
マグカルゴ「……」
主「ワシが死んだら……亡骸は、お前の故郷に……」
マグカルゴ「ごしゅ、じん」
主「……」
マグカルゴ「ご主人」
マグカルゴ「……分かりました。行きましょうご主人」ぬめぬめ
5:
‐‐‐ズイタウン‐‐‐
トレーナー1「なあ、知ってるか?」
トレーナー2「何が」
トレーナー1「何か最近、やたら強いマグカルゴがここらに出るって噂」
トレーナー2「マグカルゴ……?こんな地方に、野生でか?」
トレーナー1「そう。しかもそいつ、ゆっくり南下して行ってるらしい」
トレーナー1「新しい情報じゃ、何か骨みたいなのを背負ってて不気味らしいぜ」
トレーナー2「へえ、変な噂」
6:
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「……寒い」ぶるぶる
マグカルゴ「もう、しばらく何も食べてない」
マグカルゴ「でも、ご主人を」
マグカルゴ「ご主人を絶対、私の故郷に」ぎゅっ
マグカルゴ「……早く着かないかな、船のある街」
7:
マグカルゴ「鬼火」ぼっ
ルクシオ「ぬぉあ!?あ、熱ぃっ!」
マグカルゴ「通らせてくれませんか」
ルクシオ「じょ、冗談!お前みたいな余所者、そう簡単に通すわk」
マグカルゴ「噴煙」ぼぼぼっ
ルクシオ「ぎゃあああああああ!!」
マグカルゴ「ちょっと通りますね、失礼します」ぬめぬめ
8:
マグカルゴ好きなのに弱すぎて泣きそう
10:
マグカルゴ「絡んでくる野生の方が意外と多いです」
マグカルゴ「ちょっとは鍛えてて良かった」
マグカルゴ「……でも、船のある街はまだ見かけません」
ムクバード「よう、アンタが噂のマグカルゴかい?」ばさばさ
マグカルゴ「噂になってるとは驚きのマグカルゴです」
ムクバード「何でも、旅をしてるらしいじゃないか。宛はあるのか?」
マグカルゴ「船に乗らないと行けない所へ」
ムクバード「船か。なら、結構遠いがミオシティかねぇ」
マグカルゴ「そこへ行けば船が?」
ムクバード「ああ、一杯あるぜ。南西に向かえばいずれ着くだろう」
マグカルゴ「分かりました。ありがとうございます鳥さん」
12:
マグカルゴ「という訳でひたすら歩きます」
マグカルゴ「……」ぬめぬめ
マグカルゴ「……」ぬめぬめ
マグカルゴ「自分がマグカルゴである事に憤りを感じます」
マグカルゴ「でもマグカルゴだったから、ご主人と会えた」
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「マグカルゴで良かった」
13:
マグカルゴ「大きな街の横を通ります」
マグカルゴ「すごく大きな街なので、中を抜ける勇気はありません」
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「……雨が降ってきました」
マグカルゴ「まずいです。雨宿りしないと」
マグカルゴ「どこか、いい所は」きょろきょろ
15:
マグカルゴ「大分殻も体も傷みましたが、大きな塀がありました」
マグカルゴ「九死に一生です」
少女「ひゃー、凄い雨!」とてとて
マグカルゴ「やや」
少女「あれ?ポケモンさんも雨宿りー?」
マグカルゴ「そうですよ」
少女「はじめて見るポケモンさんだー」きらきら
マグカルゴ「そうでしたか」
少女「可愛いねっ!」にこっ
マグカルゴ「ありがとうございます」
16:
マグカルゴ「雨が上がりました」
マグカルゴ「去り際に、何やら不思議な物体をもらいました」
マグカルゴ「なんでしょう」
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「わざ……ましん……じゅうご?」
マグカルゴ「良く分かりませんが、とにかく感謝です」
18:
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「……船が一杯です」
マグカルゴ「どうやら着いたようです」
船員「んん!?なんだお前、誰かのポケモンか?」
マグカルゴ「いえ、今は野生をさせてもらっています」
船員「野生のマグカルゴが何でこんなトコに……まあいいや」
船員「港にいると危ないぞ。水ポケモン使われてつまみ出されちまう」
マグカルゴ「いえ、あの」
マグカルゴ「ハードマウンテンへ、行きたいのですが」
22:
船員「ハードマウンテン?また地味に遠いな」
マグカルゴ「どうしても行かなくてはならないんです。お願いします」
船員「ん……まあいいが、タダとはいかんぞ」
船員「人間もポケモンも同じだ。運んでもらうなら報酬をもらうよ」
マグカルゴ「どんな物をご所望ですか。ちなみに現金はありません」
船員「マグカルゴが現金取り出したらそれはそれで驚くわ」
マグカルゴ「そうだ……そういえば」ごそごそ
マグカルゴ「こんな物がありました。私にはよく分かりません」
船員「技マシンか。どれどれ……」
船員「……お前コレどこで手に入れた」
マグカルゴ「はい?」
24:
船員「いや、まあ……とにかく、運び賃としては充分だ」
船員「俺のポケモンって事で乗り込ませる。二つ次の船がファイトエリア行きだからな」
マグカルゴ「乗せていただけるんですね」
船員「おうよ!ま、それまでは俺の家に居てくれや」
船員「案内するからよ。こっちだ」
マグカルゴ「ありがとうございます」
船員「……しかしなんだ、遅いなお前」
マグカルゴ「よく言われるし自分でも思います」ぬめぬめ
25:
マグカルゴ「お邪魔します」
船員「おう。散らかってるが、まあくつろいでてくれや」
マグカルゴ「本当に散らかってますね」
船員「やかましいわ!……腹減ったら、そこの棚にドライフーズがあるからな」
船員「ファイトエリア行きの船は八時間後に出航だ。少し休んどきな」ガチャン
マグカルゴ「はい」
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「疲れた」くてん
マグカルゴ「……」すーすー
26:
マグマッグ「まぐー」
主「おお、よしよし。今日からここがお前の家じゃよ」
マグマッグ「まーぐ」
主「熱つっ……ほれほれ、そんなすり寄ると火傷してしまうよ」
マグマッグ「まー……」しゅん
主「ふぉふぉ。別に怒ってはないからそうしょげるな」
27:
息子嫁「……だから!何度仰ったら分かるんですかお義父さん!」ばんっ
息子「お、おい……」おろおろ
主「フン。お前らの無茶苦茶な話なんぞ、何度聞いても分からんわい」
息子「親父……なあ、せっかくジョウトに一戸建てを建てられるんだ」
息子「俺は、親父とも一緒にあっちで上手くやりたいんだ。ここに愛着があるのは分かるが」
主「何を言われようと、ワシはここを離れて暮らすなぞ考えられん」
息子嫁「……もういい、まっぴら!あなた、早く荷物を送りましょ!」
息子「け、けど」
主「行くなら早く行け!そして、ジョウトで楽しく暮らせばいいだろう!」
息子「……分かった。気が変わったらいつでも連絡してくれ」
28:
マグマッグ「まぐぅ……」
主「あぁ、起きてしまったか。すまないな、うるさくて」
主「……なあ、ワシはもうお前しか家族が居ないらしいわい」
マグマッグ「ぐ?」
主「ふぉっふぉ、何でもないぞい」
主「晩飯にしようかの。今日はお前の好きな焼き魚じゃ」
マグマッグ「まぐまぐっ!」きらきら
32:
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「……っ」
マグカルゴ「……夢でした」
マグカルゴ「ご主人……」
マグカルゴ「もうすぐ着きますよ、私の故郷」
33:
船員「おお、起きてたか」
マグカルゴ「はい。随分寝てしまいました」
船員「はは、疲れてたみたいだな」
船員「あと少しで船が到着する。港に行くぞ」
マグカルゴ「はい」ぬめぬめ
マグカルゴ(もうすぐ、もうすぐです)
マグカルゴ(だから、もうちょっとだけ保ってください)
36:
船員「出航したな。2日もすれば着くだろう」
マグカルゴ「2日ですか」
船員「ああ。……そういや、気になってたんだが」
船員「何でまた、シンオウ地方なんかに居たんだ?」
マグカルゴ「……話すとちょっと長いです」
船員「俺も今夜は暇なんだ。長話でも構わんさ」
37:
マグカルゴ「……という事なのです」
船員「ぐすっ……くそっ、泣かせやがるぜこの忠ポケが!」
船員「それで、お前の故郷がハードマウンテンの深部ってワケか」
マグカルゴ「はい」
船員「そうか……聞いた話だが、最近はあそこも多くのトレーナーが出入りしてるらしい」
船員「あっちに着いたら、捕まらないように気をつけな」
マグカルゴ「はい。ありがとうございます」
38:
船員「着いたぜ!ここがハードマウンテンの麓だ」
マグカルゴ「船だけじゃなく、ここまで案内してくださるなんて」
船員「お前の住んでた頃とは変わっちまってるだろうからな。気にすんない」
船員「それじゃあな!達者で暮らせよ忠ポケ!」
マグカルゴ「はい、船員さんも」
マグカルゴ「……さて」
マグカルゴ「これで、間に合う……きっと、間に合います」ぬめぬめ
41:
マグカルゴ「……」ぬめぬめ
マグカルゴ「……」ぬめぬめ
マグカルゴ「……体が、いたい」
マグカルゴ「当たり前か、無理しすぎましたし」
マグカルゴ「……でも」
マグカルゴ「絶対、辿り着いてみせます」
エリートトレーナー「お、マグカルゴ!」
マグカルゴ「……?」ふらふら
42:
エリートトレーナー「よし、経験値稼ぎだ!いけ、ゴーリキー!」
ゴーリキー「へへ……久々の野生マグカルゴだぜ」じりじり
マグカルゴ「通して、もらえませんか」
ゴーリキー「できねぇなあ。通りたきゃ俺を倒しな。……もっとも」すっ
ゴーリキー「倒せりゃの話だけどな!クロスチョップ!」ゴッ
マグカルゴ「うぅ……」ふらっ
ゴーリキー「お、まだ倒れねぇか」
エリートトレーナー「トドメだ!もう一度クロスチョップ!」
ゴーリキー「おうよ!オラァッ!」ゴッ
マグカルゴ「やめてください、やめて……」
ゴッ
ゴッゴッゴッ……
43:
ゴーリキー「ハァ、ハァ……な、何なんだこいつ」
マグカルゴ「……やめ、て」ふらふら
ゴーリキー「ひっ!?」
マグカルゴ「とおして……ください」
エリートトレーナー「も、戻れゴーリキー!」ひゅいぃん
エリートトレーナー「じょ、冗談じゃない!こんなの倒せるか!」たたたっ
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「……ほね、は」
マグカルゴ「よかっ、た。ぶじで……よかった」ぎゅっ
マグカルゴ「もうすぐ」
マグカルゴ「もうすぐです、ごしゅじん」よろよろ
45:
マグカルゴ「……ここだ」
マグカルゴ「ごしゅじん、つき、ました」どさっ
マグカルゴ「わたし、は……」
マグカルゴ「……」
マグカルゴ「…………」
――その後、マグカルゴが目を覚ます事は無かった。
だが、その顔は……ひどく安らいだ物であったという。
おわり
49:
>>1乙
1番長い付き合いだもんな・・・
5

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