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モバP「拓海が気弱になった」


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3:
・事務所 AM09:00
P「………」
拓海「……えっと…あの…」
P「………」
拓海「………」
P「………」
拓海「………うー……」
P「………」
拓海「…なんか、喋れよォ…」モジモジ
P「未知との遭遇」ムラァ…
4:
P「どうした拓海」
拓海「…な、なにが?」
P「なんで急にしおらしくなっちゃったの」
拓海「…アタシにも…わかんねーよ…」
拓海「今朝起きたら、こんなに…なってて…」
P「………」
拓海「………」
P「………」
拓海「………だ、だから…!」
拓海「…急に、黙るなって……!」モジモジ
P (かわいい)
6:
拓海「……クソ…クソッ……!」モジモジ
P「……うーん」
P「原因が分かんないからどうしようもないよなぁ……」
拓海「何とかしろよ…!」
拓海「アタシの…プロデューサーだろッ…!」
P「……そうだけどさ」
拓海「……ッ……」モジモジ
P「…………………」
P (…………………ふっ)
P (拓海はお馬鹿さんだなぁ………)
P (この俺がァ……!)
P (こんな絶好のチャンスをぉ…!!)
P「逃すワケねえだろォォオオオ!!!!」
拓海「…ひゃぃッ……?!!」ビクッ
7:
拓海「…急に叫ぶんじゃ、ねーよ…!」ビクビク
P「ごみん」
拓海「…び、びっくりした…」
P (…………さーて)
P (どうイジってやろうか)
P (いつもならあの鬼メンチの前に)
P (ハルンケアも匙を投げるレベルの尿漏れを起こす俺だが……)
P (今日こそは……) チラッ
拓海「…ど、どうした…?」オドオド
P (やってやるって……!!)
拓海「…えっ…なに……?!」オドオド
8:
P (では早……) スッ
拓海「……ッ……」ビクッ
P「………」スタスタ
拓海「な、なんだ……?」
P「………」スタスタ
拓海「………?」
P「………」
拓海「………は…?」
P「よいしょっと」ボフッ
拓海 (…隣に座ってきたぁ…!!///)
9:
P「…次のライブなんだけど」
拓海 (…近い、近い……!)
P「お前の曲をトップに持ってこようかと思ってるんだ」
拓海 (…足くっついてるって…!)
P「やっぱり一発目は拓海のシャウトでさ」
拓海 (……しかも……何か…)
P「会場を震わせてほしいわけよ」
拓海 (……Pの…匂い、して……)
拓海「……すん…すん…」
P「………」
P「拓海?」ガシッ
拓海「ひゃッ……!!///」
10:
P「あっ…ごめん…」
拓海「……べ、別に、いい……」
拓海「…………別に……」
拓海「アンタなら………」
拓海「……………………」
P「………」
拓海「………」
P「………アンタなら?」
拓海「………」
P「………」
拓海「……う、うるせーよ……///」
P (素直さも増してる……)
11:
拓海「というか…早くどっか行けよ…ッ!」
P「やだ」
拓海「…て、てめェ……!」プルプル
P「そんな睨んだって今日は全然怖くないもーん」
拓海「……ぐうっ…!!」プルプル
P「俺は拓海の隣が良いんだもーん」
拓海「ぅっ………」
P「拓海の匂いをずっと嗅いでおきたいんだもーん」
拓海「んなもん嗅ぐな、バカ……!///」
P「俺の匂い嗅いでたクセに」
拓海「…言うなぁ……!!///」プルプル
12:
P (……まっ、最初はこんなもんでいいだろ)
P「よいしょ」スッ
拓海「………あっ…」ショボーン
P「…………ん?」
拓海「…………」
P「………」
P「………よいしょっと」ボフッ
拓海「あっ………!」パァァァ
P「…………」スッ
拓海「…ぅぅ……」ショボーン
P「………」ボフッ
拓海「………!」パァァァ
P (なんだこの推定Hカップの小型犬)
13:
拓海「………♪」
P「………」
P (計画が狂ってしまったな……)
P (こっから拓海も立たせて)
P (後ろから天高く突きたかったのに……)
P (天井を突き破らんとせんばかりの勢いだったのに……)
P (お通夜の『顔見てあげてください』ならぬ)
P (『後ろから思いっきり突いてあげてください』だったのに……)
P (お焼香(意味深)だったのに……)
P (……………うーむ…)
P (どうしたものか……)
拓海 (…Pと、隣同士……♪)
14:
P (くそぉ…埒が明かない………)
P (……これじゃ僕の子猫ちゃんたちがねぇ…)
P (……満足しないよぉ……)
P (………)
P (…………………そうだっ!!)
P「……なあ拓海?」
拓海「なんだ?」
P「………」
拓海「……うん?」
15:
P「膝枕してくださー↑い」
拓海「は、はァ!!??」
P「はー↑い」
拓海「イクラちゃんとヘーベルハウスの合わせ技やめろ!!!!!」
P「……激怒じゃん……」
16:
P「えー、ちょっとぐらい良いじゃんかよー」
拓海「それは…どっちの事言ってんだ…?」
P「イクラちゃん」
拓海「ダ、ダメだ……!!」
P「ダメなの!!!!!!?????」
拓海「………で、でも……」
P「ん?」
拓海「…ひ、膝枕は……」
拓海「……もっとダメだ……!」
P「ゾウさんよりダメ?」
拓海「………」
P「………」
拓海「?」
P「こういうの一番辛い」
17:
P「今の下り忘れて」
拓海「…おう……?」
P「はいじゃあゾウさん忘れてもらったところでね」
P「拓海さんのムッチリ太ももで膝枕してもらおうかなと思いまーす」
拓海「だから、ダメだって…!」
P「………」
拓海「……っ…」
P「………」
P「…………逆に聞こう」
P「……何がそこまでお前を……」
P「……否と言わせるn」
拓海「膝枕だよッ……!!!」
P「………」
P「うるせぇオラッ!!」ポスン
拓海「あうッッ…!??」
18:
P「もんもふん!!!!もんもふん!!!!!!」グリグリ
拓海「てめっ、ドコに、顔つっこんで……!!///」
P「もんもふん!!!!!!!!」グリグリ
拓海「やめ、ろよ…!!///」
P「「「もんもふん!!!!!」」」
拓海「なんでエコーかけたんだよぉ……!!!!」
P「たくみんのココぉ!!!香しいよぉぉぉ!!!!!」グリグリ
拓海「感想とか、良いからッ……!」
P「濃厚なぁ!!!それでいてサッパリとしたぁ!!!!秋風の様なぁ!!!!」グリグリ
拓海「だからッ…やめろって…!!///」
P「股間が行楽のお供だよぉ!!!!!」グリグリ
拓海「死ね…マジで、死ねッ……!!!///」
19:
【十分後】
P「ふおぉぉん……」グリ…グリ…
拓海「……ぁ……」←全てを諦めた顔
P「飽きが来ないよぉ……」グリ…グリ…
拓海「…っ……」
P「待てど暮らせど良い匂いだよぉ……」グリグリ…
拓海「……ソコ……だめ……」
P「………」グリ…グリ…
拓海「……ッッ……」
P「………」グリ…グリ…
グリ…グリ…
グリ…
20:
【三十分後】
P「ぷはぁっ!!」グルンッ
拓海「ッ…はぁ…やっと、か……」
P「…いやぁ…実に……良いフレグランスだったよぉ…」
拓海「これ治ったら…絶対殴る……」
P「……………………」
P「ハハッ!」
拓海「!?」
P「たくみーん、そんな物騒なこと言うなってー」
拓海「………お、おう…ごめん……」
P「まったくもー、お前ってやつはー」
拓海「……は、ははは…………」
拓海 (……間一髪、だったな……)
P「ハハッ!!!!!!!!!!!!」
拓海「それ以上いけない!!!!!!!!」
21:
拓海「…い、今のは…ヤバかったぞ……」
P「……右半身が…消えかけた……」
拓海「……二度と言うなよ…今の…」
P「……肝にアレするわ……」
拓海「……銘じろよ……」
P「…ああ…そうだな……」
P「…………………………」
P (……ところで僕は今)
P (拓海さんに膝枕してもらっている訳ですが)
P (主の顔が見えません)
P (小梅さんに膝枕してもらった時は)
P (顔がしっかり見えた筈です)
P (……これはどういうことでしょうか…?)
P (というか)
P (目の前を遮るこれは一体……?)
拓海「………?」
P (確認してみましょう)
拓海「…どうした…?」
22:
P「完全におっぱいだこれ(早期発見)」
拓海「えっ…!!??」
24:
P「いや違うわ下乳だこれ(訂正)」
拓海「ッッッ!!!!!???」
25:
P「ハハッ!!!!!!!!!!!!!!」
拓海「やめろォ!!!!!!!!!!!!」
27:
P「なるほどなー…まさか下乳だとは思わなかったなー……」
拓海「み、見るなッ……!!」
P「いいじゃん見るぐらい」
拓海「ぐらいってなんだ…変態…!!」
P「…………」
P「……たっくみんビビってるっ!!」
拓海「……………はぁ……?」
P「ヘイ、ヘイ、ヘイ!!」ツンッ ツンッ ツンッ
拓海「んっ…あッ……!!///」
P「……………」
拓海「……クソ、何して…!!」
P「たっくみんビビってるッ!!」スゥッ
拓海「……!!」
拓海「もう、ダメ…!!!」ムギュッ
P「んぶっ!!!??」
P (下乳で…顔面を押さえこまれた…!?)
28:
P「んんむぅぅぅ!!!!」ジタバタ
拓海「へへっ…これで動けねーだろ…!」
P (動けないとて!!動けないとて!!!)
拓海「………ば、ばーか…!」
P (精一杯の罵声きゃわぃぃいいい!!!!)
P (このまま死に絶えてもいいと思えるぅぅうううう!!!!)
拓海「今日は、な、殴れねェから……」
拓海「…これで、勘弁してやる……!」
P (ただリアルに息苦しぃぃいいいい!!!)
拓海「い、一応、言っとくけど……」
拓海「これ…すごい、恥ずかしいんだからなッ…!!///」
P (ああちょっとこれはあかんやつかもしれん)
拓海「………だけどよ…こういうのも……」
拓海「アンタが喜ぶなら…いいかなって……」
拓海「………………………」
拓海「……今の、忘れろ……!!///」
P (ろくおん、ずみ、です)
29:
P「ずぼらぁぁああ!!!」スポッ
拓海「んあッ………」
P「………」
拓海「……っ……!」
拓海 (……ヤ、ヤバい……!)
拓海 (……怒られるッ…!)
30:
拓海「………ッ」プルプル
P「………」
拓海「……ご、ごめん…!」プルプル
拓海「………なさいッ……!」プルプル
P「………」
拓海「ッ………」プルプル
P「……………」
P「……初登場一位ッ……」ギュッ
拓海「え……えっ……??」プルプル
31:
P「感動したっ……」ギュー
拓海「…お、怒ってない、のか……?」
P「……怒るも何も…全て、俺の可愛い拓海がやったことだ」
P「怒った時点でそいつは…」
P「プロデューサー失格さ」
拓海「……ありがと……」
P「いいんだ、気にするな」ギュー
拓海「………あ、ああ……」
32:
P「……………」ギュー
拓海「……………」
拓海「……あの、そろそろ……」
P「……………」ギュー
拓海「……っ……///」
P ( 計 画 通 り )
33:
拓海「……うーっ……///」
P (ご覧の通り、精神的に不安定な彼女は今)
P (『Pに悪い事をしてしまった』)
P (という思いでいっぱいだろう)
P (………すると…)
P (『ならば加害者であるアタシがその彼の抱擁を、手荒に拒否してしまってはいけないのではないか』)
P (というズレた考えが生じる)
P (………そう……)
P (……『これが』……)
P (『これがせめてもの贖罪になるなら』)
P (と……!!!!!)
拓海 (…なんかこれ…良いかも……) ギュー
34:
P (…はわわぁ……) ギュー
P (…我ながら…恐るべき策士ですぅ……) ギュー
拓海 (……よく考えたら…) ギュー
拓海 (事務所に…アタシと…P…) ギュー
拓海 (……ふ、二人っきり……) ギュー
P (……きゅうじゅうごせんちがぁ……) ギュー
P (…とるそーにぃ…あたってりゅのぉ……) ギュー
拓海 (…な、なんで、だろ……) ギュー
拓海 (…こいつに、だかれると……) ギュー
拓海 (……からだ…うずいて……) ギュー
P (…Pのきゅうじゅうごせんちがぁ……) ギュー
P (…うずいてきちゃいまひゅう……) ギュー
35:
拓海「…はあ……はあ……」トローン
P「……んひゃ…あっ……」トローン
拓海「…………」
P「…………」
拓海「…………」
P「…………」
36:
P・拓海「なあ」
拓海「………」
P「………」
P「………先言えよ」
拓海「……アンタから言えy」
P「ダメだ」
拓海「…ッ……」
P「……やっぱお前の口から聞きたい」
拓海「…………」
拓海「…………わかった」
37:
拓海「…………」
拓海「………じゃあ、言うぞ…」
P「………おう」
拓海「…………ふー…」
拓海「…………………」
拓海「……ア、アタシ、と……」
拓海「……キスして、ください……」
<ガチャ
38:
小梅 (…どこ、行ったんだろ…)
小梅 (……………………………)
小梅 (………………あれ……?)
P「喜んで」
拓海「ぅぅ…………///」
小梅 (…拓海さん、と…Pさんが…)
小梅 (……だ、抱きついてる……///)
小梅 (…二人とも…え、えっち……///)
小梅 (…………………………あっ…)
小梅 (…あんなところに…いる…)
小梅 (…早く…戻って、きてー…!) テレパシー
39:
P「………目、つぶれ」
拓海「………うん……」
P「……………」スーッ
拓海「……………」スーッ
『……………』スー…シュポンッ
小梅「…もうっ…なんで、どこか行く、の…!」プンスカ
『……………』
小梅「む、胸は…関係ない、でしょ…!///」
40:
拓海「…………………あれ…アタシ…?」
P「んぅぅー…………」スーッ
拓海「………………………P……?」
P「んっ」チュッ
拓海「んむっ」チュッ
41:
P「……ぷはっ…」
拓海「………………………………」
P「…………しちゃった、ね……///」
拓海「………………………………」
拓海「………………………………」
拓海「………………………………」
拓海「………………………………」
拓海「……………………………ハッ」
42:
拓海「ハァァァァァアアアアアアアアッッッッ!!!!!!????///」
P「うおっ!?」ビリビリッ
小梅「あうっ…?!!」ビリビリッ
『……………?!!』ビリビリッ
43:
拓海「ななななな何しやがんだテメェェェ!!!!!!///」
P「お前がキスしてくれって言うからしただけじゃないか!!!??」
拓海「そんなこと言うワケねーd」
P「The Clear Out」ピッ
『…ア、アタシ、と…』
『……キスして、ください……』
拓海「……あ……………」
P「な?」
拓海「……嘘……だ……」
P「マジだって」
拓海「……………………」
44:
P「…………」
拓海「…………」
P「…………」
拓海「…………」
P「…………拓海…?」
拓海「…………」
拓海「………殺す」
P「…………へ?」
拓海「アタシは」
拓海「今から」
拓海「アンタを」
拓海「コロス」ギロッ
P「うん」ジョバァァァ
45:
小梅「…え、拓海さんに…ついていったの…?」
『…………』
小梅「……昨日、から……!?」
『…………』
小梅「……そう、だったんだ……」
小梅「…………」
小梅「……じゃあ、もしかして………」
小梅「……む、胸っていう、のは…」
『…………』
小梅「…………」
46:
小梅「……………ばかっ……!///」
4

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