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施設で出会った歩けないチワワと飛べない鳩がベストフレンドになるまでの物語(アメリカ)


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施設で出会った歩けないチワワと飛べない鳩がベストフレンドになるまでの物語(アメリカ)
2020年02月19日 ι コメント(2) ι 知る ι 動物・鳥類 ι #
image credit:The Mia Foundation - Love For Mia/Facebook
 ブリーダーのもとで障害を持って生まれてきた犬猫などの動物は、安楽死させられるケースが多いという悲しい事実がある。しかし、そうした動物たちを救おうと日々を捧げる人たちもまた存在する。
 アメリカのニューヨークにある非営利の財団では、障碍を持って生まれてきた動物たちを積極的に引き取り、特別なケアを行いながら、可能な限り引き取り先を見つけようと尽力している。
 その財団が運営する救済施設に、脚が不自由な1匹のチワワがやって来た。チワワに、施設の永住者となっている鳩と引き合わせたところ、出会ってすぐに意気投合し、両者は強い絆を育むようになったそうだ。
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image credit:The Mia Foundation - Love For Mia/Facebook
歩けないチワワ、ブリーダーから拒否され救済施設に
 1月中旬、ニューヨークのロチェスターにある非営利財団『Mia Foundation』に、1匹のオスのチワワ“ランディ”がやって来た。
 生後2か月のランディは、サウスカロライナ州のとあるブリーダーのもとに生まれたが、潜在的な水頭症のために後ろ脚を動かすことができない障害を抱えていた。
 それに気付いたブリーダーは、永久的なケアが必要になるランディの世話をすることを拒否し、財団の創設者スー・ロジャーズさんに引き取りを頼んだ。
 サウスカロライナ州からニューヨークにある救済施設までランディを無事に連れてきたスーさんは、施設に居住している鳩のハーマンと引き合わせてみた。
ハーマンと強い絆を育むようになったランディ
 ロジャーズさんは、最初に鳩のハーマンを犬用のベッドの上に置いて、ランディのお世話をし始めた。
 そして次に、ランディをハーマンの隣に注意深く置いてみたところ、1匹と1羽はあっという間に意気投合し、仲良くし始めた。
 現在、ランディとハーマンの間には深い友情が育まれ、お気に入りのフカフカの毛布の上でいつも一緒に寄り添っているという。
 まるで母親のように愛情を注ぎランディをケアするハーマンの様子を見て、ロジャーズさんは、オスだと思っていたハーマンが実はメスかもしれないと最近は思うようになったそうだ。
ハーマン、2018年に怪我で施設へ持ち込まれる
 ロジャーズさんは、Mia Foundationを2012年に立ち上げた。ロジャーズさんが飼っていた今は亡き愛犬Mia(ミア)を記念して設立されたのだ。
 当時、Miaは口蓋裂で生まれ、獣医院に連れて行ったロジャーズさんは安楽死を薦められ、愕然とした。
 奇形や障害を持って生まれた動物は、そのほとんどが安楽死させられてしまうのが事実だ。しかしロジャーズさんは、Miaの安楽死を拒否し、最期まで愛犬の世話をすることを決心した。
 そのおかげで、Miaは旅立つまでの22か月間を幸せに過ごせたようだ。ロジャーズさんは、Miaの世話をしながらこのような状況を少しでも救いたいと思い、口蓋裂やその他の先天性欠損を持って生まれたペットに利用できるケアの選択肢について学んだ。
 そして、獣医学の教科書から学ぶよりも、ケアについての可能性や希望があることを発見したのだ。
 ロジャーズさんはこれまで、障害を抱える犬猫や馬、ロバ、山羊、七面鳥などあらゆるペットを引き取り、ケアしてきた。
 時に、怪我をした鳥やリスなども持ち込まれることがあり、2018年に引き取ったハーマンも、怪我をしている状態だった。
 野生生物のリハビリ専門家らからリハビリを受けたものの、ハーマンは脳の損傷もしくは西ナイルウイルスが原因で、ハーマンは二度と飛べなくなってしまった。
 それ以来、ハーマンは施設の永住者となり、後から施設にやって来る動物たちを温かく歓迎する役割を担っているという。
ゆくゆくはランディに飼い主を見つけてやることが目標
 今はランディの体重が450グラムほどで、車椅子の使用を少し待たなければならない状態だが、いずれは車椅子を使って動きを取り戻すようになったランディに、いい引き取り先を見つけてやることがロジャーズさんの目標だ。
 これまで、財団は1000匹以上の動物を救済し、養子縁組に成功してきた。同時に、ペットの先天異常に関する貴重な情報を、多くの飼い主や獣医に提供してきた。
 現在、施設ではハーマン以外に、9匹の動物が永住者となってロジャーズさんにフルタイムのケアを受けて暮らしている。
 この10匹は“Foever10”と呼ばれ、ロジャーズさんと一緒に複数の学校を訪問し、異なりを持って生まれたことやいじめへの悪影響についてなど、子供たちに教えているということだ。
The Mia Foundation
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント



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1. 匿名処理班


- 2020年02月19日 12:00
- ID:ZRs.3qDb0 #





障害のある動物には少しでも幸せに生きてほしいよね
先天性の奇形で足指が欠損した爬虫類と奇形で口が閉じないカエルを飼ってるので
個人的に刺さった







2




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