英国外務省勤務の猫、過食とストレスで一時休職していたが半年ぶりに公務に復帰、餌を与えすぎぬよう職員に指示命令back

英国外務省勤務の猫、過食とストレスで一時休職していたが半年ぶりに公務に復帰、餌を与えすぎぬよう職員に指示命令


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英国外務省勤務の猫、過食とストレスで一時休職していたが半年ぶりに公務に復帰、餌を与えすぎぬよう職員に指示命令
2019年12月17日 ι コメント(5) ι 知る ι 動物・鳥類 ι #
image credit:fco_palmerston/Instagram
 イギリスのロンドンにある首相官邸(ダウニング街10番地)では猫が公務で働いている。それは1500年頃から存在する。
 ネズミが多く住み着いていたダウニング街の対策として、当初の首相官邸ではペット兼ネズミ捕りのために猫を飼い始めたが、1924年からは「首相官邸ネズミ捕獲長」として正式に「雇用」されることになった。
 更には外務連邦省でも猫が雇用されており、首相官邸付の猫と外務省付の猫の確執は70年以上続く伝統となっているのは以前お伝えしたが、2016年4月から外務連邦で勤務する猫のパーマストンは、今年の夏から過食とストレスにより休職していたそうだ。
 しかし今月2日、半年ぶりに職場復帰したという。この機会にと、パーマストンの福祉お目付け役兼官邸事務次官が、パーマストンに対する接し方を外務連邦省の職員全員に通達したようだ。
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首相官邸のネズミ捕獲長、7月に休職へ
 イギリスの首相官邸があるロンドンのダウニング街10番地で、外務連邦省付きのネズミ捕獲長として公務員職に就いていたパーマストン(推定年齢6歳)が、長期療養に入る告知をしたのは、今年7月のことだった。
 パーマストンは、職員や訪問者らにとても可愛がられていたようだが、おやつや餌を与えられ過ぎて肥満気味になり、職員らに四六時中撫でまわされたり、抱っこされたりしたことが原因で、ストレスをかなり感じてしまったようだ。
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A post shared by Palmerston (@fco_palmerston) on Dec 3, 2019 at 10:52am PST
 過度のグルーミングにより、前脚から完全に毛が抜け落ちるほどになってしまったことから、パーマストンは7月8日に公式ツイッターアカウントで次のような告知を出した。
.@SMcDonaldFCO always tells me it’s important to get a good rest over the summer. I’ve clocked up a lot of annual leave in my three years in the FCO, so I’ve decided to take a summer break from my mouse-catching duties. I’ll be sure to post lots of photos of my adventures! 🐱 pic.twitter.com/rFk7wveqXM— Palmerston (@DiploMog) 2019年7月8日
3年間の勤務で得た年次休暇として、今夏は療養することにします。
 これが広まると、中には「パーマストンは体調不良で死んでしまうのでは」と心配する声もあがっていた。
 その心配は杞憂に終わり、パーマストンは半年経った12月2日に元気に職場復帰を果たした。
事務次官が職員らに猫の接し方4か条を通達
 休職中、パーマストンは官邸の事務次官サイモン・マクドナルド氏の個人秘書の家でたっぷりと療養した。
 パーマストンの福祉お目付け役も兼ねているマクドナルド氏は、パーマストンの復帰に際して、職員らに「猫への接し方を改めなければ、彼は永久に引退するかもしれない」と警告し、書簡にてこのように通達した。
パーマストンは、今は健康でハッピーで、エネルギーに満ち溢れています。毛皮にも艶があり、脚の毛はほとんど生えそろいました。
猫の過度のグルーミングは、人間の爪を噛む癖と似たようなものだと獣医が言っており、その習慣を断つには時間がかかることもあるそうですが、パーマストンの食生活は今ではきっちり規制されています。もう、脂肪分の多いおやつ「Dreamies(ドリーミーズ)」は与えられておりません。
 ちなみにDreamiesとは、「猫ならば皆大好き!」と言われるサクサクビスケットの中に柔らかな肉や魚のパテが入ったおいしいおやつだが、特に脂肪分が高く、食べ続けると肥満になってしまう猫も少なくない。
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A post shared by Palmerston (@fco_palmerston) on Jan 9, 2018 at 7:43am PST
 マクドナルド氏は、パーマストンの肥満の原因がこのおやつと餌の与え過ぎによるものだと考えており、今後、パーマストンにきっちりと職務をこなしてもらうためにも、職員たちに猫の接し方4か条を書簡で通達した。
1つ。猫の世話役を除き、誰もパーマストンに餌を与えないこと。Dreamiesもダメです。たとえ彼が寄って来ても、机の下に餌を入れたボウルを置かないでください。絶対に、です。
2つ。どうかパーマストンのテリトリーを理解してあげてください。猫は、自分の領土に必要以上に踏み込まれると、とてもストレスを感じてしまいます。
彼は、時々公園にも出かけますが、それはテリトリー内です。もし、遠くでパーマストンを見た場合には、どうか連れ帰ってやってください。
でも、官邸の出入り口ドアの傍に座っている時や、近隣を徘徊している時には、彼のテリトリー内であることを尊重し、そのままにしておいてやってください。
3つ。パーマストンの個人的スペースを尊重してあげてください。彼が近付いてこない限り、触れたりおやつをあげたりしないでください。
パーマストンが、あなたとやり取りをしたがっているかどうかを彼に選択させてあげてください。見知らぬ人に挨拶をする時のように、手を差し出して彼の最初の動きをまず見てやってください。
眠っている時には、起こさないでください。誰に挨拶をして誰を無視するかという権利は、パーマストンにあります。
4つ。私のオフィスはパーマストンの避難所でもあります。つまり、パーマストンの本社でもあります。彼が私のオフィスにいる時は、邪魔されるべきではないことを覚えておいてください。
パーマストンは、フレンドリーで外向的な猫ですが、私たち全員がプライバシーを必要とするように、彼も同様でそっとしておいてほしい時があるのです。
I am happy to announce that I will be returning to my Chief Mouser duties at the @foreignoffice this week! New guidance - the Palmerston Protocols - will govern my care in the FCO to make sure it’s working for me. (1/4) pic.twitter.com/j2AFKI0DGN— Palmerston (@DiploMog) 2019年12月2日
復帰後、元気にしているパーマストンの姿がツイッターに
 12月5日、マクドナルド氏はツイッターで、無事に職場復帰したパーマストンの写真をシェア。
Smallest element of photo has biggest impact: welcome home @DiploMog, already making my office his again! pic.twitter.com/cCHCHkh9Jm— Sir Simon McDonald (@SMcDonaldFCO) 2019年12月5日
 オフィスでまったりとリラックスするパーマストンは、その姿こそ小さいが、大きなインパクトを与えてくれる存在であることをマクドナルド氏は綴っている。
 なお、パーマストンの日々の様子は、彼自身の公式ツイッターアカウントやインスタグラムでも見ることができる。
References:Evening Expressなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント



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1. 匿名処理班


- 2019年12月17日 11:47
- ID:8tyvysun0 #





007 マタタビロワイヤル






2


2. 匿名処理班


- 2019年12月17日 11:58
- ID:NNLe8hbv0 #





要は人間の付き合い方と同じなんだよなあ
いくら外交的なパリピでも寝てる時間まで邪魔されたらストレスたまるだろう?






3


3. 匿名処理班


- 2019年12月17日 12:28
- ID:9AuU.Hay0 #





事務次官www
しかもSirが付いてるwwww
よっぽどの職員がかまってたんだろうね
1職員に1匹ずつ支給しても良いんじゃね?






4


4. 匿名処理班


- 2019年12月17日 12:35
- ID:D0OYZtMr0 #





報酬に不満があるんじゃない?






5




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