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猫向け優良人間づくりは早期から。小学校で毎日授業を受ける野良猫、子供たちの指導係も(トルコ)


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猫向け優良人間づくりは早期から。小学校で毎日授業を受ける野良猫、子供たちの指導係も(トルコ)
2019年11月20日 ι コメント(4) ι 知る ι 動物・鳥類 ι #
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 闇の組織を利用して人間を選別し、優良判定者には秘密裏に仲間を手配したり、独学で物理法則を学んだり、猫が地球の支配者になる日はそこまで来ているのかもしれない。いやもう既にそうなっているのかもしれない。
 古代エジプト時代から猫は崇拝対象だったし、猫の飼い主たるや、猫にふりまわされることで多幸感を得て、完全に骨抜きにされているのだから。
 トルコの小学校にある日突然現れたその猫は、学校に住み込みながら3年生の特定のクラスで毎日授業を受けつつ、子供たちの教育指導にあたっているという。
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STRAY CAT WANDERS INTO THIRD GRADE CLASSROOM AND DECIDES TO BECOME A STUDENT
ある日ふらりと学校へやって来た1匹の野良猫
 トルコ西部にあるイズミル市内の公立小学校に、1匹の茶トラの野良猫がふらりとやって来たのは、2018年1月のことだった。
 その野良猫はとてもフレンドリーで外向的な性格で、校舎の外にいた子供たちに近付き、かまってほしそうな仕草を見せた。
 それからというもの、猫は毎日学校の庭にやって来るようになった。誰もその猫がどこからやって来たのかは知らなかった。やがて、猫は学校で「トンビ(Tombi)」と名付けられ可愛がられるようになった。
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すべては猫の計画通り?3年生の教室で授業に参加
 学校の庭で2〜3週間過ごし、人間の警戒心を完全にといたトンビは学校内へ。3年生の生徒たちを教えるオズレム・プナール・イバスク先生のいる教室に潜入することに成功した。
 以後毎日この教室で、子供たちと一緒に授業に参加することとなる。
 トンビは人間の教育現場を体験することでそのノウハウを蓄積しつつ、猫にとって優良な人間作りの為、子供たちの教育指導係として活動を開始した。
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猫が来てから子供たちの学習意欲が上がる
「教室にやって来た猫を、子供たちはすぐに大好きになりました」このように話すイバスク先生は、トンビがクラスの1員になって以来、子供たちにとってとてもいい影響を与えていることに気付いた。
 教室で猫がうろついていると、子供たちは完全に気が散り、勉強に集中できないと思いがちだが、実はその逆で、トンビの遊び心ある好奇心を見た子供たちは、授業に熱心に参加することをとても楽しむようになったそうだ。
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 トンビが来る前は、子供たちは休憩時間中に教室内を走り回ったりして騒いでいることが多かった。しかしトンビがいると、集中力を維持できる子供たちが増えた。
 また子供たちは、朝も遅刻をしなくなり、始業ベル前にきちんと登校してくるようになった。授業が始まる前に、みんなでトンビの世話をするためだ。
 イバスク先生も、トンビを獣医院へ連れて行き健康診断を受けさせ、予防接種も与えた。
 生徒たちにとってだけでなく、野良猫だったトンビにとっても、教室は安全な場所になった。エサや水を毎日与えられる他、ゆっくりと眠れる場所も確保でき、なにより何十人もの小さな人間が、いつも興味を持って接してくれるからだ。
 トンビの存在によって、イバスク先生のクラスはかつてないほどいい効果をあげていた。
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トンビに訪れた逆境、学校を追い出される事態に
 人生というものは波乱万丈である。それは猫生も同様だ。トンビの身の上に思わぬ事態が発生する。
 野良猫が教室内をうろついていることを知ったある生徒の親が、「子供たちに健康上のリスクをもたらす可能性がある」と学校側に苦情を訴えたのだ。
 学校の管理局は、トンビを教室へ出入りさせないようイバスク先生に伝えた。それを聞いた子供たちはとても悲しんだ。トンビも同じ気持ちだったことだろう。
 イバスク先生は生徒らと一緒にトンビの家を見つけた。3日間トンビはそこに滞在したが、自分のいるべき場所だと思わなかったようで元気を失っていった。
 そこでイバスク先生はトンビを自宅へ連れ帰ってみた。だが、やはりトンビはいつもの元気を見せない。子供たちはトンビを元気づけようと手紙を送った。
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逆境からの脱出。トンビは教室に戻れることに!
 イバスク先生は、この1件をSNSに投稿した。すると、トンビの物語はトルコの全てのTV局の目に留まり、一気に注目を浴びることになった。
 イズミル市の教育長を含む多くの人々が、トンビを学校へ戻すサポートを示した以外に、トンビについての苦情を訴え出た親までもが「猫をクラスに戻してほしい」と言ってきたという。
 その後、学校側がトンビをイバスク先生のクラスに戻すことを許可したおかげで、トンビは再び生徒たちに囲まれて暮らせるようになった。
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 トンビのニュースが拡散した後、「全てのクラスにトンビのような猫を迎え入れるべき」といった呼びかけの声も多く寄せられたそうだ。 
 
 イバスク先生のクラスの33人の子供たちにとっては、すでにトンビは大切な存在となっていた。イバスク先生の教室こそトンビの聖域だったのだ。
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 今、トンビは大好きなクラスで、大好きな友達に多くの愛情と友情を与えられながら、幸せに暮らしているという。
 教室に潜入し、逆境に打ち勝って戻ってきた猫。これが全て最初から猫が計算していたシナリオ通りだったとしたら、それはそれですごいことだ。
 でもそんなことはどうでもいい。猫という生き物がそばにいるだけで、満たされた気持ちになる人間が数多くいる限り。 
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント



1


1. 匿名処理班


- 2019年11月20日 11:42
- ID:Kss0HqAN0 #





こんな学校毎日行くのが楽しみになるな






2


2. 匿名処理班


- 2019年11月20日 11:48
- ID:.Cm.ylC60 #





アニマルテラピーは日本でも老人ホームなどで猫をや犬を飼うことで
ご老人たちのいやし効果につながってると言うから
教室で猫と一緒に生活することはものすごくいいと思うぞ
実際子どもたちもみんなにこやかでいい雰囲気じゃないか







3


3. 匿名処理班


- 2019年11月20日 11:49
- ID:tjl9dROo0 #





落ち着きの無い学たち供が、静かになってくれるなら、教師は猫一匹くらいはそりゃ受け容れるさ。






4


4. 匿名処理班


- 2019年11月20日 11:54
- ID:RMhclond0 #





羨ましい環境だけどトルコ人って猫アレルギーはないんかな






5


5.


- 2019年11月20日 11:57
- ID:5dLRSiGV0 #











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