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山吹沙綾「ただ君に晴れ」


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 冷たい風が頬を刺す。木枯らしの風だった。
 自宅から外に出た山吹沙綾は、巻いたマフラーに首をすくめる。そして手にした車のキーを配達用の軽アルミバンに差し込み、それを回す。
 キュルル、とセルが回る。いつもよりも少し長くその音が聞こえ、それからエンジンが始動した。
 冬の朝だった。太陽はまだ東の空にも顔を出さず、街は夜の帳の中で眠っていた。
 エンジンを暖気させながら、沙綾はフロントガラスにかけたカバーを外して、車庫の隅に折りたたんで置いておく。それから助手席に載せた伝票を手に取り、アルミのサイドパネルを開けて、前日に積んでおいたパンの検品をする。
「……ん、オッケーかな」
 白い息とともに言葉を吐き出して、サイドパネルを閉じる。しっかりと錠が下りているのを確認してから、運転席に乗り込む。
 一年半前に買い替えた軽のアルミバン。比較的新しい作りのメーターの外気温計に目を通すと、0℃という数字が表示されていた。
 もうすっかり冬なんだな。そう呟いて、暖房が弱くかかり始めるくらいにエンジンが温まってから、沙綾はクラッチを踏み込んだ。
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4: 以下、

 冬はつとめて……とは高校の頃に授業で習った枕草子の一説だ。
 確かに冬の早朝は空気も澄んでいて気持ちがいいし、霜が降りた地面に朝日が反射しているのを見ると綺麗だとは思う。
「けどあんまり寒いのはな……」
 ぼやきつつ、沙綾はアルミバンのハンドルを握って、自分も歳をとったんだな、なんてぼんやり思う。
 枕草子の一説を習ったのはもう何年前だろうか。指折り数えて、それが片手で収まらないことに少しだけショックを受ける。
 高校を卒業してからすぐに実家のやまぶきベーカリーを手伝いはじめ、車の免許を取ったのが五年前。なるほど、もうそんなに経つんだ。
 気付けばもうすっかり大人の仲間入りだ。かつての友人や親友たちももう社会人だし、気軽に顔を合わせることも難しくなってきた。
 それでも昔から変わらない元気印の戸山香澄から、「今年も忘年会しようよ!」とメッセージが入っていたことを沙綾は思い出して、胸中には嬉しさと切なさを寂しさで煮込んだような曖昧な感情がやってくる。
 フッと息を吐き出して、沙綾はカーステレオから流れているラジオのボリュームを上げる。
 冬の朝に似つかわしい穏やかな調子で言葉を吐き出すラジオDJ。今日の気温だとか、世間ではこんなことがあっただとか、いま流行りの歌はこんなものだとか……。
 そんな声を聞き流しつつ、車窓を流れる見慣れた街を横目に、車を走らせる。
 早朝午前五時半。ましてや12月も半ばの日曜日。道路を走るのは「やまぶきベーカリー」というデカールをアルミに張り付けた、この車だけだった。それにやっぱり拭い難い寂しさを覚えてしまう。やたらアンニュイでセンチメンタルな気分だ。
「まぁ、たまにはいいかな」
 沙綾はつとめてそんな強がりを口にしながら、目的地へと車を走らせる。
5: 以下、

 今日は車で二十分ほどの隣町にて産業祭があるということで、その運営の人たちの朝食となるパンの配達だった。
 注文されたパンを受け渡し、担当の妙齢の女性と頭を下げ合う。それから二言、三言世間話をしてから代金を受け取り、事前に用意していた領収書を渡す。
「わざわざありがとうございました。またお願いしますね」
「いえいえ、こちらこそ。ばんじゅうはまた後で回収に伺いますね」
「すみません、よろしくお願いします」
「はい」
 もう慣れきった、テンプレート言語とも表現できるだろう言葉の応酬。大人同士のルールやマナーといった言葉たちをなんの感慨もなく喋れることは喜ぶべきことなのか、どうなのか。
 そんなことを考えてしまうほどにはまだ自分は大人になりきれていないんだろうな、と思うと、沙綾は少しだけホッとした気持ちになってしまう。それも喜ばしいことなのか、どうなのか。
 取るに足らない思考を頭の片隅に置いて、沙綾は隣町の公民館を出て駐車場へ向かう。
6: 以下、
「さむ……」
 陽の上っていない暗い空の下を吹き抜ける風はやっぱり冷たい。足早にまだ先ほどの暖房が薄ぼんやり残っているアルミバンへ乗り込んで、エンジンをかける。温かい風が足元から吹き出し、カーステレオからはまた穏やかな声が流れ始めた。
 それらを感じながら、沙綾は復路を辿る。
『今日は懐メロ特集です。リスナーのみなさんから頂いた思い出の曲を流していこうと思います』
 公民館の駐車場から出てすぐに、ラジオDJのそんな言葉が耳に付いた。
「懐メロ……かぁ」
 聞いたことのない曲を聞き流しながら、私ももう懐メロを本当に懐かしむような歳なんだな、なんて思う。ドラムスティックを最後に握ったのはもう何年前だっけかな、とも思う。
7: 以下、
 高校卒業を機に、ポッピンパーティーは解散していた。
 その主な理由はやまぶきベーカリーを本格的に手伝い始める沙綾自身にあったと思うけれど、大切な親友たちはそんなことは一切考えていないようだった。
 一緒に音楽を奏でることはもうないけれど、それでも私たちは特別な絆できっと今も繋がっている。
 大学帰り、そして今となっては仕事帰りにやまぶきベーカリーに足を運んでくれる親友たちの顔を見るのがすごく嬉しい。
 ただ、それでもそれらの温み一緒に、沙綾は一抹の寂寥感をいつも感じていた。
 大学へ進学した四人。実家を継ぐような形を選んだ自分。
 会社に勤め、規律の下で働く四人。実家で自分の裁量で働く自分。
 高校を卒業してからというもの、どこか沙綾と香澄たちの間で埋めがたい距離のようなものが出来てしまったような気がしてならなかった。
 当然それは考えすぎなことだとは分かっている。
 歩いて行ける場所に住むりみと有咲とはいつでも顔を合わせられるし、たえにしろ香澄にしろいつもなんでもないメッセージを送ってきて、そこから今度遊びに行こうだとかお酒を飲みに行こうだとか、そんな誘いをかけることもかけられることも多くある。
 本当に考えすぎなことだ。
8: 以下、
 でも、そうだと分かっていても、整理できない気持ちがどうしても沙綾の胸の中にはあった。
 みんなは高校から大学、そして会社へと、色々な場所に身を置き換え続けていた。
 対して自分はどうだろうか。
 高校を卒業して、それからやまぶきベーカリーに勤める。昔からなんら変わりのない日常の中に身を置き続けていた。
 それを良いこととか悪いこととか定義するのは間違っているだろう。正解も不正解も何もない話だというのは分かっている。
 だけど、そうだとしても、沙綾はふとした時に感じてしまうのだ。
 自分だけが大切な親友たちに置いてけぼりにされているような疎外感というか、自分だけが何も変わらずに大人になったような不甲斐なさというか、そんな漠然とした不安を。
 みんなにこのことを言えば、きっと笑い飛ばしてくれるだろう。あるいはものすごく心配してくれるだろう。もしくは「沙綾は沙綾だよ」という言葉をくれるだろうし、呆れたような顔で私を不器用に励ましてもくれるだろう。
 だから考えすぎなことだと分かっている。
 そう、分かってはいる。
 しかし、分かってはいても、この言葉のあとには再び「でも」が続いてしまう。堂々巡りだ。
 この思考から逃れる方法を、沙綾は1つしか知らなかった。
9: 以下、
「……香澄、どうしてるかな」
 赤信号に引っかかり、道路にぽつんと停車した車の中で、沙綾は運転席の窓の外へと視線を彷徨わせながら呟く。
 いつでも明るい女の子。その明るさと優しさで、夢を諦めた私をもう一度キラキラドキドキする世界へ引っ張り上げてくれた女の子。
 家族以外で一番に大切な人を上げろと言われれば真っ先に香澄の名前が思い浮かぶくらいに、沙綾は彼女のことが好きだった。……その気持ちも、高校の頃からずっと変わっていない。
 我ながらどうかと思う。
 大切な親友。それに間違いはないけれど、ふとした時に顔が思い浮かぶし、そして堂々巡りの思考から逃れられるのは彼女のことを考える時だけ。
 まるで想い人に淡い恋慕を馳せる少女のようだ、なんて自嘲気味に笑う。
 けれど確かに、ポピパの他のみんなやチスパのみんな、バンドを通じて知り合った友人たちの中で、香澄だけが沙綾の中で特別に燦然と煌めいていた。
 太陽の光を山吹色と表現することはあるだろうけれど、沙綾自身にとっては香澄の方がよっぽど太陽のような明るく温かい人間だと感じている。香澄の傍にいる時ほど、なにか救われたような気持ちになることなんてない。
 ……だけど、きっと香澄の隣はもう埋まっている。
10: 以下、
 そんなどうしようもないことを考えているうちに、気付いたら信号が青になっていた。だけど沙綾はクラッチを踏み込む気になれなかった。
 時刻は午前六時過ぎ。車通りもなく、自分以外には車どころか人影も見えない日曜日の道路。そこでもう一度信号が赤になるまで、沙綾はぼんやりと東の空を見つめていた。
「はぁ……何やってんのかな、ほんと」
 ラジオから独特なタイヤのCMが流れて、沙綾はふと我に返る。そしてアンニュイな気分に全身を浸していた自分が少し恥ずかしくなる。
『追いつけないまま大人になって 君のポケットに夜が咲く』
 CMが明けて、懐メロ特集で流れた曲がサビに入ったところで、信号が青になった。沙綾は努めて何も考えないように、その歌に耳を傾けたままクラッチを繋ぐ。
11: 以下、
『口に出せないなら僕は一人だ それでいいからもう諦めてる』
 聞いたこともない歌だった。ただ、透明感のある歌声が少し耳に心地よかった。
『だけ』
 車を走らせる。無心でマニュアルのシフト操作が出来るくらいに、運転にもずいぶん慣れた。
『写真なんて紙切れだ 思い出なんてただの塵だ』
 そうしているうちに、花咲川の街へ続く道路に出た。
『それがわからないから 口を噤んだまま』
 見慣れた街を、明るみ始めた空の光が照らす。少しだけ「綺麗だな」と思った。
『俯いたまま大人になった 君が思うまま手を叩け』
 朝日を山吹色と表現することもあるだろうけど、やっぱりあの綺麗な光を山吹と指すのに私は抵抗がある。
『口に出せなくても僕ら一つだ』
 あの何よりも綺麗に見える光は、やっぱりどうしたって香澄と重なって見えるんだから。絶対に手の届かない、憧れの光なんだから。
『それでいいだろ、もう』
 ……ずっと、想うだけでなにも言えなかった私じゃ、絶対に触れられない光なんだから。
『君の想い出を噛みしめてる』
 けど、それでいいのかもしれないな、なんて思った。
『だけ』
 その強がりは朝日の光に溶けていった。
12: 以下、

 少しだけ遠回りをした。
 花咲川に沿ってゆるゆる車を走らせ、気付けば花咲川女子学園の近くの道だった。
 何も変わっていない校舎へ続く道が見えて、そこを小走りで駆ける、ギターケースを背負った女の子が一人。
 その影を追い抜いて、校門までたどり着く。そこにはキーボードケースを抱えた女の子が一人。
 校門の前を通り過ぎた。バックミラーには、さっきの女の子二人が仲睦まじくじゃれ合う姿が映っていた。
 それに何かを重ねたような気持ちになった。だけど何も言わないように口を噤んだ。
 ふと、いつかの夏の想い出が頭によぎる。
 海に行ったこと。みんなではしゃいだこと。
 海の家で演奏をしたこと。香澄と一緒に歌ったこと。
 夏の忘れ物はどこにあるんだろうか、なんてことを考えて、胸がジクリと痛んだ。
 ……そんな思い出が今でも心臓を刺すのだ。
 おわり
13: 以下、
参考にしました
ヨルシカ 『ただ君に晴れ』
https://youtu.be/-VKIqrvVOpo
診断メーカー
山吹沙綾のお話は
「冷たい風が頬を刺す」で始まり「そんな思い出が今でも心臓を刺すのだ」で終わります。
https://shindanmaker.com/804548
14: 以下、
山吹沙綾「愛してると言われたら」
15: 以下、
「さーや、一緒に帰ろ!」と香澄が言う。
「うん、いいよ」と私が応える。
 冬の斜陽を受けて、二つの影が長く伸びる。その影を踏みながら、私は香澄と並んで歩き慣れた道を歩いていた。
 話す言葉は他愛のないことばかりだ。数学が難しくなってきたとか、お昼ご飯のお弁当に好きなものが入っていたとか、最近妹や弟がどうだとか、またライブやりたいねだとか。
 香澄は花咲川女子学園まで電車で通っていて、私は歩いて行ける商店街の一角に家がある。だから寄り道をしない日はいつも、高校の最寄り駅で手を振って別れることが多い。
 今日もその例には漏れなかった。駅に辿り着いて、都電荒川線の可愛い風貌をした電車がやってくるまで、私は香澄とまだまだ話し続けていた。
「花の女子高生……って言うけど、あんまりそんな実感ないよね。恋とかそういうのと遠いからなのかな?」
 そして尽きない話はドラマや映画の話になって、いつしか恋の話に変わっていった。
16: 以下、
「さーや、好きな人とかいないの?」
「まぁ……そうだね。あんまり男の人の知り合いもいないし」
「女子校だもんねぇ?」
「そういう香澄はどうなの?」
「私? 私は……うーん……」
「お? なかなか意味深な反応だねぇ?」
「……うん、いることはいる……のかなぁ?」
「へぇ……あの香澄が」
 どちらかというと花より団子で、いっつも元気で誰とでもすぐに仲良くなる香澄が、誰かに密かに想いを寄せている。そのことに出歯亀じみた感情が胸中に起こる。誰なんだろうなぁ。
17: 以下、
「も、もーっ、さーやってばなんか変な笑顔になってるよ?」
「あーごめんごめん。やっぱりさ、友達のそういうコイバナみたいの聞くとついね?」
 滅多なことじゃヘコまない香澄が好きな人を想って悶々と悩む姿を想像してしまい、なんとも言えないいじらしさを感じていた。
 だけどよくよく考えてみれば、香澄のことだからきっと好きな人にもどんどんアタックしていくだろう。私は脳裏に思い浮かべた弱気で恋する女の子をしている香澄を打ち消した。
 そうしているうちに、一両編成の路面電車がトコトコとやってくるのが見えた。
「あ、もう電車来ちゃった」
「ほんとだ。それじゃあまた明日だね、香澄」
「うん! また明日!」
「気を付けてね」
「さーやもね!」
 いつも通りの挨拶を交わして、手を振り合う。なんともない、いつもの帰り道。
18: 以下、
「さーや、一緒に帰ろ!」と香澄が言う。
「うん、いいよ」と私が応える。
 翌日も、私は香澄と一緒に家路を辿る。
「おたえは最近、バイトが忙しそうだね」
「そうだね。早く帰ることが多いね」
「りみりんも大変そうだよねぇ」
「ゆり先輩が遠くの大学に行っちゃうんだもんね。お姉ちゃんっ子だから寂しいだろうな」
「私もあっちゃんと離れ離れになると思ったら……ううぅ……」
「……なんだろう、明日香ちゃんが『お姉ちゃん、鬱陶しいからそんな抱き着かないで』って言ってる姿が思い浮かぶ……」
「えーそんなことないよ! あっちゃんもきっと泣きながら『おねえちゃーん! 離れたくないよー!』って言うよ!」
「そうかな……?」
 たまに明日香ちゃんを校舎で見かけるたびに抱き着いて、その度に顔を赤くした妹に袖にされている香澄の姿を見ていると、少なくともそんなストレートな物言いはしないだろうなぁ、なんて思う。
19: 以下、
「それにね、あっちゃんってたまに有咲みたいな感じになるんだ!」
「有咲みたいに?」
「うん! 有咲が嬉しいのに嬉しくなさそうな時と同じ感じ!」
「……あー」
『別に、嬉しくなんてねぇし』なんて言いながら、ちょっと赤くなった頬をぷるぷる震わせてそっぽを向く有咲の姿を思い浮かべる。
 なるほど、明日香ちゃんもあんまり素直じゃない性格なんだ。
「有咲と言えば、最近有咲も忙しそうだねぇ」
「だね。生徒会の手伝いしてるんだって?」
「うん。内申点がーとか言ってた」
「そっかぁ。もうすぐ二年生だもんね。みんな色々変わってくんだ。なんだかちょっと寂しいような感じがするな」
「でも私はさーやと一緒に帰れるの、好きだよ」
「ありがと。私も香澄と一緒にいるの、好きだよ」
「……えへへ」
 その言葉を受けて、夕陽に照らされた香澄の赤い顔がふわりと綻ぶ。私もそれを見て少し温かな気持ちになった。
20: 以下、
「さーや、一緒に帰ろ!」と香澄が言う。
「うん、いいよ」と私が応える。
 師走はあっという間に過ぎていく。ポピパのみんなと一緒に帰る日もあるけど、十二月の放課後のほとんどはそんな香澄の誘い文句と私の相づちで始まるのが定例になっていた。
 話す話題は尽きない。昨日見たテレビのこと、バンドのこと、友達のコイバナ、羽丘の同級生同士が付き合ってるとかそんなうわさ話だとか。
「羽丘の同級生同士って、女の子同士だよね」
「だと思うよ、さーや」
「そういうのもあるんだねぇ。私、ドラマとか漫画の中でしかそういうの聞いたことなかったな」
「そっか」
「そういうのが本当にあるんだって思うと、なんだか不思議な感覚がする」
「不思議な感覚って?」
「なんだろう……あんまり人に言えることじゃないとは思うんだけど、だからこそ燃え上がるんだろうな、みたいな……背徳感?」
「背徳感」
「厳密に言うと違うと思うけどね」
21: 以下、
「やっぱり許されないことなのかなぁ?」
「世間一般じゃまだそうだろうね」
「でもでも、好きな人同士が一緒にいるのってそんなに悪いことなのかな」
「私は全然悪いことじゃないと思うよ。誰かに迷惑をかけてる訳じゃないし」
「……だけど、やっぱり世の中から見たら間違ってるんだよね?」
「うーん、そればっかりはなんとも……」
「…………」
「香澄? どうかしたの?」
「あ、ううん、なんでもないよ」
「……そう」
 一瞬呆けたように考え事をしていた香澄は首を横に振る。きっと香澄のことだから、『好きな人と一緒にいるのが認められないなんて間違ってるよ』みたいなことを考えてたんだろうな。
「香澄ってさ、優しいよね」
「え? どしたの、いきなり?」
「ううん。なんとなく思っただけ」
「……そっか」
「うん」
 そんな話をしながら、今日も背の高い影を二つ並べて、私たちは家路を辿っていく。
22: 以下、
「さーや、ちょっといい?」と香澄が言う。
「うん?」と私が応える。
 茜に染まる放課後の教室だった。おたえはバイトで、りみりんはゆり先輩との時間を過ごすためにもう帰ってて、有咲は生徒会の手伝いで、もう私と香澄以外に生徒の姿はない。
「どうしたの?」
「…………」
 尋ねるけれど、香澄は少し俯いたまま何も言わなかった。珍しいこともあるんだな、と思いながら、私は香澄の言葉を待つ。
「ねぇ、さーや……」
「うん」
「…………」
 意を決したような顔をして私を見て、そしてそれからまたすぐに香澄は俯いてしまう。
「どうしたの? 調子とか悪い?」
「ううん」
 ふるふると首を振る。肩口までのロングボブの髪の毛がさらりさらりと揺れていた。
「そっか、それならよかった。ゆっくりでいいよ」
「うん……ありがと」
 出会った中で数えるくらいしか見たことがない殊勝な態度で香澄は頷く。私はそれを見てなんだか穏やかな気持ちになる。
23: 以下、
「…………」
「…………」
 夕焼けの朱が差し込む教室で、ほとんど身長の変わらない香澄と向き合って立ち並ぶ。まるで昨日見たドラマのワンシーンみたいだな、なんて思ってしまう。
 あのドラマの中では、茜射す教室で、ヒロインの女の子が片想いをする先生に告白をしていた。歳の差とか世間体とか、そういうのに悩んで悩んで、それでもやっぱり好きな人の隣にいたい……という言葉を投げていた。
 その答えは来週までのお楽しみ、というような引きでエンディングテーマが流れだして、それに少しドキドキしながら溜め息を吐き出したのをぼんやり思い出す。
「…………」
 香澄はまだ何も言わない。本当に珍しいな、と私は思う。もしかしたら何か深刻な悩みを打ち明けられるのかもしれない。
 そうだったら嬉しいな、と素直に感じる。
 ポピパのみんなはかけがえのない親友だし、特に香澄は私なんかのために泣きながら怒ってくれて、そして綺麗な世界へと連れ出してくれた。あの日のことがなければ、きっと私の日々はこんなに華やぐこともなく、淡々としたものになっていただろうことは想像に難くない。
 そんな香澄が私を頼りにしてくれるっていうのなら、きっとこれ以上の喜びはないだろう。
 私は昔から人に甘えるのが下手だし、どちらかというと甘やかす方が好きだし、大切な人が自分を頼って甘えてくれるなら、何を差し置いてもそれを叶えたいという思いがあった。
「…………」
 だから私は香澄の言葉を待ち続ける。
24: 以下、
 黙ったまま向き合って、どれくらい経ったろうか。教室の机の影が少し長くなったような気がしてきたところで、香澄が口を開く。
「……あの、ね」
「うん」
「私ね、間違ってるのかなって、たまに思うんだ」
「……なにが?」
 要領を得ない言葉だったから、私は首を傾げて、出来るだけ柔らかい口調で言葉を返す。
「さーや」
 香澄はそれに応えず、私の名前を呼ぶ。不安げに揺らめいている、ぱっちりとした大きな瞳が私を覗き込む。そして小さく息を吸って、
「愛してる」
 ポツリと紡がれた言葉が、私の鼓膜を大きく震わせた。
25: 以下、
「え……?」
 疑問の声が小さく漏れる。言葉の意味が分かるけど分からなくて、少し呆然としてしまう。
「…………」
 香澄は顔を赤くさせて、少し俯いて、そして上目遣いで私を窺っていた。その様子を見て、これが冗談でもなんでもないんだということを理解した。
 だから私はその言葉を真摯に受け止めて答えないといけなかった。
 この前の帰り道で話した言葉の数々が脳裏を横切る。羽丘のうわさ話。背徳感がどうとか。間違っているとかいないとか。
 それを再び咀嚼すると、あの時の香澄がまったく別の香澄に見えた。
 愛してる。香澄が私を、そう想っている。
 羽丘のうわさ話を振って、それに私がどう感じるのかを聞いて、許されないことなのかと尋ねて、やっぱり間違っているのかと不安になる。
『好きな人と一緒にいるのが認められないなんて間違ってるよ』
 頭に思い浮かべた香澄のその語調はどうだっただろうか。
 あの時は義憤にかられ、強い言葉で否定する言葉だった。
 だけど今思い浮かべるのは、不安にかられ、人の顔色を窺い、間違いであって欲しくないと願う頼りない祈りの声だ。そうだとするのなら、私は……。
26: 以下、
「……さーや」
 思考の底へ沈んでいた意識が、風に吹かれて消えてしまいそうな声に呼び戻される。香澄が今にも泣きそうな顔をしているのが目に映った。それを見て、ああ、と私は自分の正直な気持ちに観念した。
「あの、あのねっ」
「大丈夫だよ」
 焦って何かを言いかけた香澄を制した。そして、その震える身体を優しく抱きしめる。
 ……愛してると突然言われた。なにかを確かめるような言い方だった。まるで、自分は間違えていないと言い聞かせるような。だから、思わずその身体を抱きしめてしまう。もういいよ、なにも言わなくていい。きっと、いつの間にか香澄と同じ気持ちだった私も何も言わないから。
 そう思って、ただ香澄の背をゆっくりさする。しばらくして、恐る恐るという風に香澄の腕が私の背中に回されて、頼りない力で抱き着かれた。小さな嗚咽も聞こえてくる。
 いつもとはまるで正反対だな、なんて思うと少しだけおかしくて、そんな香澄が愛おしくて、私は香澄が泣き止むまでこのままでいようと思った。
27: 以下、
「さーや、一緒に帰ろ!」と香澄が言う。
「うん、いいよ」と私が応える。
 木枯らしが吹き抜ける道を、二人並んで歩く。
 話す言葉は他愛のないことばかりだ。数学がもうまったく理解できない境地になってきたとか、お昼ご飯のお弁当に好きなもの入れてくれてありがとうだとか、最近妹や弟がどうだとか、またライブやりたいねだとか。
 その十二月の頭から変わらない情景の中で、一つ変わったことがあった。
 ……右手があたたかい。
 二つ並んだ背の高い影。その影に橋が架かって、一つの影になっていた。
 おわり
28: 以下、
参考にしました
診断メーカー
【山吹沙綾の場合】
愛してると突然言われた。なにかを確かめるような言い方だった。まるで、自分は間違えていないと言い聞かせるような。だから、思わずその身体を抱きしめてしまう。もういいよ、なにも言わなくていい。
https://shindanmaker.com/587661
29: 以下、
市ヶ谷有咲「ふざけんな」
30: 以下、
――有咲の蔵――
山吹沙綾「香澄ってさ」
戸山香澄「うん?」
沙綾「あれだよね、すっごく優しいよね」
香澄「え、そうかな?」
沙綾「そうだよ。香澄以上に優しい人って見たことないな」
香澄「どんなところが優しい?」
沙綾「困ってる人を絶対に放っておかないよね。道端でもさ、知らない人が迷ってたり困ってそうだったら絶対に声かけるじゃん?」
香澄「それは当たり前のことをしてるだけだよ?」
沙綾「その当たり前を当たり前に出来る人がすごいんだって」
香澄「そうなの?」
沙綾「そうなの。香澄って優しいなぁ。そういうところ、好きだよ」
31: 以下、
香澄「えへへ……ありがと、さーや。でもさーやも優しいと思うよ?」
沙綾「そうかな?」
香澄「そうだよ。面倒見がすっごくいいし、甘えさせてくれるし」
沙綾「それはほら、私は昔から純と紗南の面倒を見てるからさ……その延長線上な訳だし、全然そんなことないよ」
香澄「んーん、そんなことないよっていうのがそんなことないよ?」
沙綾「いやいや、そんなことないって」
香澄「そんなことあるのに……」シュン
沙綾「……あー、なんだか急にそんなことある気がしてきた」
香澄「でしょー!」
沙綾「うん。褒めてくれてありがとね、香澄」
香澄「どういたしまして!」
沙綾「おっと、あんまり動いちゃダメだよー、耳かきしてるんだから」
香澄「あ、ごめんね」
沙綾「ううん」
32: 以下、
香澄「……そういえばさ」
沙綾「うん?」
香澄「さーやって絶対いいお嫁さんになるよね」
沙綾「そうかなぁ?」
香澄「そうだよ。毎日ね、仕事が終わって帰ってきてさ」
沙綾「うん」
香澄「こう、ね? 自分の家なんだけど、チャイム押してさ」
沙綾「うん」
香澄「そしたら『はーい』って声と、パタパタパタって廊下を駆けてくる足音がドア越しに聞こえてくるの」
沙綾「うん」
香澄「それでドアを開けて私のことを見てね、エプロン姿のさーやの顔がふわって綻ぶの。『もー、チャイムなんて押さなくたっていいのに』なんてちょっと叱るように言ってるのに」
沙綾「うん」
香澄「もうたまんないよね。結婚してよかったぁー! って心の底から思うよね」
33: 以下、
沙綾「やってあげようか?」
香澄「ほんと!?」
沙綾「うん。今度香澄がウチに泊まりに来る時にでも」
香澄「やったー! さーや大好き!」
沙綾「はいはい、私も大好きだよ。だからあんまり動かないでね?」
香澄「あ、ごめんね? 膝、痛かった?」
沙綾「ううん。香澄の頭の重さ、すごく心地いいから痛いワケなんてないよ」
香澄「えへへ、私もさーやの膝枕、すっごく気持ちいいよ」
沙綾「ならよかった。さ、反対側も耳かきしてあげるから、こっちに顔向けて?」
香澄「はーい」
沙綾「よし、いい子いい子」ナデナデ
香澄「あー、さーやにこうやって頭撫でられるとダメになりそう……」
34: 以下、
沙綾「…………」
香澄「さーや? どうかした?」
沙綾「ダメになっても……いいよ?」ポソ
香澄「ふわぁ……そんなこと耳元で囁かれたら……」
沙綾「ダメになったっていいじゃん。そしたらさ、ずっと一緒に2人で暮らそ? 香澄ならいつだっていいよ。好きなだけ甘やかしてあげるよ?」
香澄「ふみゃぁ……」
沙綾「ふふ……とろけた香澄、可愛くて大好きだよ」ナデナデ
香澄「うん……私もさーやのこと大好き……だけど、」
沙綾「……だけど?」
香澄「だからこそ、私はさーやをしっかり支えてあげられる人間になりたいっ」
沙綾「香澄……」
35: 以下、
香澄「さーやに甘える時間は世界で一番好きだけど、もらってばっかりじゃダメだもんね! やまぶきベーカリーをさーやと2人でしっかり守れるように頑張らなくっちゃ!」
沙綾「……やっぱり香澄は優しいね」
香澄「そんなことないよ?」
沙綾「ううん、とっても優しい。世界で一番優しいよ。私が言うんだから間違いないよ」
香澄「うーん、でもそれってきっとさーや限定だと思うな」
沙綾「私限定?」
香澄「うん。だってさーやが優しくしてくれるから、私ももっともーっとさーやに優しくしたいって思うんだもん」
沙綾「……そっか」
香澄「そうだよ」
沙綾「やっぱり私、香澄のそういうところ……何よりも大好きだなぁ」
香澄「私も優しいさーやのことが世界で一番大好きっ!」
沙綾「うん……ありがとう、香澄」
香澄「ううん! 私の方こそありがと、さーや!」
沙綾「ふふ……」
香澄「えへへ……」
36: 以下、
――有咲の蔵 階段前――
市ヶ谷有咲「…………」
有咲「…………」
有咲「いやな、確かに私がいない時はばーちゃんに言って入ってていいって言ったよ?」
有咲「だけどイチャイチャしてていいとは一言も言ってねーぞ?」
有咲「ふざけんなよ。あんな空気出されたら割って入れねーじゃんかよ」
有咲「私はどこに行けばいいんだよ。そこが一応私の部屋だって分かってんのかあいつらは」
有咲「…………」
有咲「ぜってー分かってねーな……」
有咲「はぁぁ……本当にあの色ボケ2人は……」
有咲「……マジでどうしよ。あと2時間は入れねーだろうし」
有咲「ばーちゃん家の方行くか? いやでもあっちに長く居て色々詮索されると嫌だしな……うーん」
有咲「…………」
有咲「あーいいや。りみに電話して、りみん家にちょっといさせてもらお……」
おわり
37: 以下、
参考にしたつもりでした
診断メーカー
さーかすの場合:お互いの好きなところをひとつずつ順番に話して、くすくすふたりで笑い合いました。
#ほのぼのなふたり
https://shindanmaker.com/715149
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1544965078/
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