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それでも家族の元に戻りたかった。家族に見放された犬が移動中に脱走、200kmの距離を歩いて家に戻ろうとする


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それでも家族の元に戻りたかった。家族に見放された犬が移動中に脱走、200kmの距離を歩いて家に戻ろうとする
2019年07月30日 ι コメント(13) ι 画像 ι 動物・鳥類 ι #
Image by Marina Makouskaya/iStock
 犬は最初に飼ってくれた家族のことを忘れないという。その家族に一生忠誠を尽くすと誓った犬ならばなおさらのことだろう。
 生後6か月で、最初の家族と巡り合った犬のマルだが、その半年後、家族に動物アレルギーであることが判明したので、マルを引き取ってほしいとマルの育ての親に連絡が入った。
 育ての親が依頼した引き取り人に連れられ犬舎に向かう列車に乗ったマルは、途中パニックになり脱走。夜のタイガ(針葉樹林)に迷い込んでしまう。
 必死に捜索の結果、2日後、失踪地点から200kmも離れた所で傷だらけのマルが発見された。マルが目指していた場所は他でもない、元家族の家だったのだ。
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半年で「世話できない」と言われたマル
 ロシアのノヴォシビルスク市の犬舎で生まれたブルマスティフのマルは、生後6カ月の時に、犬舎から約800kmも離れたクラスノヤルスク市在住のカップルの所に引き取られていった。
 だが半年後、その飼い主から育ての親であるアーラ・モローゾワさんの元に連絡が入った。彼らの言い分は「動物アレルギーのせいでマルの世話ができない」というものだった。
 アーラさんは彼らと「犬を飼えなくなった場合はまずアーラさんの所に連絡する」という契約を交わしていたので連絡が入ったのだ。
 連絡をうけたものの、犬舎からとても離れた場所であるため、アーラさんも直ぐに行くことはできない。そこで彼女は引き取り人を雇い、マルを連れ帰ってもらうことにした。
image credit:The Siberian Times
帰りの列車内でパニックになり脱走
 かくして不要になったマルは、引き取り人と一緒にノヴォシビルスク市行きの列車に乗った。が、途中でやっかいなことになった。
 「マルはパニック発作を起こしました。気づくと一緒にいるはずの(元)飼い主がおらず、耳障りな列車の音も怖かったんでしょう。おびえた彼女は客室から逃げたんです」
 マルは、次の停車駅が迫ったときにハンドルに飛びついて客室ドアを開け、車掌をかわしてドアから外に飛び降りた。その先には夜の闇に包まれたタイガ(針葉樹林)が広がっていた。
 
 そこはクラスノヤルスク市から約200kmも離れたアチンスクの駅の手前だ。この脱走に列車も緊急停止し、引き取り人がマルに戻るよう呼びかけた。
 たが動揺している彼女は弾丸のようにタイガの中に消えてしまった。
元飼い主一家はマルの捜索を拒否
 電話で報告を受けたアーラさんは元飼い主宅に連絡をした。たった1匹でおびえているマルの捜索をどうか手伝って欲しいと頼んだのだ。
 しかし彼らは協力を拒んだ。
 アーラさんはその反応に腹が立ったという。
 「マルが迷子になったと知らせても平然とししてて、ああ、そうって感じ。つまりはそういう人たちだ、というのがよくわかりました。やっかいだったマルが迷子になったおかげで肩の荷が下りたんでしょうか」
 だがアーラさんはマルをあきらめなかった。ネットでマルの情報をシェアして目撃情報を募り続けた。そんな捜索が2日も続いた頃、ようやくマルの居場所が判明した。
image credit:The Siberian Times
傷だらけのマルを発見!彼女が向かっていた先は…
 連絡を受け、無事でいてくれて本当に良かった!と安堵したアーラさん。しかしその場所を知り愕然とした。
 そこはマルの犬舎があるノヴォシビルスク市寄りではなく、彼女を不要とみなして返却を望んだ元飼い主の家のそばだったのだ。
 工業地帯で疲れ果てているマルを見つけたのは地元のボランティア団体だ。
 彼らによると、発見時の彼女は足を骨折しており、肉球も割れてボロボロだった。さらに鼻先には線路の土手から落ちた時に負った傷が痛々しく残ったままで、目に涙を浮かべていたという。
 彼女はこの2日半を一刻も休まずに歩いたり走ったりし続けたのだ。幸運にもクマやオオカミに食べられずに済んだものの、その道は極めて過酷で恐ろしいものだったに違いない。
image credit:The Siberian Times
家族に会いたい一心でタイガを抜けたマル
 「マルは元飼い主の家を探していたんです。住んでたところに戻りたがってたんでしょう。犬は人に強い愛着を持ちますから」
image credit:The Siberian Times
 そう語るアーラさんは、マルが正しい方向を目指したことにも驚いている。
 「まったく見ず知らずの場所で手がかりもなしでクラスノヤルスク市まで戻るなんて。都市で生まれ育ったマルは庭の中しか歩いてません。他の場所に行ったことすらないんです。なのに未開拓のタイガを通り抜けてきたんですよ。すごいことだと思います」
 その後のマルはアーラさんの元に帰り、犬舎にいる実の両親とも再会できたという。
タイガから生還しアーラさんのところにもどったマル
Собака прошла 200 километров по тайге
 大好きな家族に会いたい一心で、シベリアの荒野を200kmも歩いたマル。彼女が心と体に負った様々な傷はまだ癒えておらず、立ち直る為の懸命な治療が続いている。
References:siberiantimes / odditycentral /written by D/ edited by parumo
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コメント



1


1.


- 2019年07月30日 11:36
- ID:hYWGPjSD0 #











2


2. 匿名処理班


- 2019年07月30日 11:38
- ID:snOi.ZAF0 #





健気に慕われて雑に扱う気持ちがわからん!
うちの犬は寂しがり屋で玄関にいるのもクンクン鳴くから人が見える所じゃないと駄目だった






3


3. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:04
- ID:ytRrgcwP0 #





ひどい…ひどすぎるよ…
そのカップルとやらは動物を飼う資格などない






4


4. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:18
- ID:sgjcDQBW0 #





やるせない
飼い主が無責任で無関心すぎる
まだ一歳だからこれからいい飼い主に巡り会えることを心から願う






5


5. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:19
- ID:c0aI8Scg0 #





アレルギーだと?飼う前に病院でチェックを受けないでかったかというのか?
だとしたら飼う側も渡す側も杜撰としかいいようがないんじゃないのか
犬は家族だし友人だし恋人だ、半年そこそこで見捨てられるなんてとんでもない話だ。
今後幸せになることを祈りたい







6


6. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:23
- ID:n8R4ohKj0 #





元の飼い主をタイガにそぉい!






7


7. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:26
- ID:IUFTQ4jb0 #





身勝手な元飼い主に本当に腹が立つわ
動物アレルギーで飼えないってのは仕方ないが、せめて捜索に協力するべきだったんじゃないの?






8


8. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:27
- ID:p7pztDqU0 #





なんか、無事に元の飼い主の所に戻れたら、「三匹荒野を行く」のリアル版でハッピーエンデになったんだろうけど、現実は厳しんだね。






9


9. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:28
- ID:k6nsMGJI0 #





俺なんかより、よっぽど優秀だな
俺なんか方向音痴だから、20〜30?の移動でも迷うのに
200?の移動…本当に元の家族の元に行きたかったんだな






10


10. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:34
- ID:bTahcogu0 #





テツとかゴロとかリュウとか名付けたら必ず家族にたどり着く






11


11. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:45
- ID:i0aDwtWb0 #





※7
動物アレルギーが本当なら、捜索で近づきたくないのは当然だろう?
あなたが犬好きなのは分かるけど、無茶言うなよ。






12


12. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:49
- ID:noBvfrlf0 #





そもそも動物アレルギーってのが嘘でしょ
断る理由に使っただけじゃないの?
初めは子犬で扱いやすかったけど大きくなってきて困ったんじゃないかな







13


13. 匿名処理班


- 2019年07月30日 12:50
- ID:zKv0X3mO0 #





抱きしめてあげたい






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