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『呪言歌』『ノウゼンカズラは喋る』『消えた老夫婦』山にまつわる怖い・不思議な話
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呪言歌
数年前、山を歩いてたら変な人に会いました。
道の真ん中で40程の女性が震えてて、
通りかかると「一緒に下山して下さい」って泣きながら頼むんです。
その様子が尋常じゃないので、何か事情があるのだろうと快諾しました。
歩きながら訳を聞いたのですが、私の言葉には反応してくれません。
山を下りるまで私の裾を掴んでいて、
しきりに念仏(メチャクチャですが)を唱えているようでした。
山を下りきったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけたら、
恐る恐る周りを見回して「あぁーーー」といって崩れ落ちてしまいました。
肩を貸して休憩所を兼ねてるみやげ物屋に入って話を聞いてみました。
その女性があのあたりを通りかかったときに、
どこからともなく、わらべ歌のような歌声が聞こえたそうです。
見回しても誰もいなく、気のせいだと進んでいくと、
いつの間にかまた元の場所に戻っていて、再び歌が聞こえる。
歩くとまた戻る。だんだん歌声が近づいて来たとか。
しかも、だんだん相手の声に歓喜が混じってきた。
歌は数え歌らしく、近づいてくるごとに内容が聞こえるようになり、
「よっつ、よみじはぬけだせぬ。ひがくれ、たそがれ、いのちくれ」と
数えられたところで恐怖で動けなくなり、そこに私が通りかかったそうです。
私の知る限り、その山は特に変な言い伝えもなく普通の観光名所です。
そのみやげ物屋の老いた店員さんも、そんな話は知らないと言います。
すると、一緒に下山してあげた女性は、
「以前、同じように立ちすくんで居る人を助けてあげたことがある」とポツリと語りました。
私はちょっと嫌だな、と思いました。それ以来、1人で山には入ってません。
山怖シリーズ
http://world-fusigi.net/tag/山にまつわる怖い話
引用元: ・∧∧∧山にまつわる怖い話Part22∧∧∧
引用元: ・∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part23∧∧
480: 本当にあった怖い
>>476
怖すぎ
しつこい物の怪だな。
481: 本当にあった怖い
>>476
久々にぞっとしたよ('A`;)
494: デビル ◆hO/jJrDVl. 2005/11/14(月) 23:13:52 ID:RxCTvcVJ0
>>476
なんだか呪言歌みたいで怖いね。
いちで、一度は逃がせども
にぃで、二度とは逃がしゃせぬ
さんで、探せぬ影の中
よんで、呼ばれて振り返れ
ごぉで、業根(ごうね)の尽き果てる
こんなの教えてもらったけど、それよりずっと((;゚Д゚)ガクガクブルブル
25: 本当にあった怖い
変なのが居る
前の前の職場の同僚だった山本さんの実体験です。
40年前鹿児島の自衛隊に勤務していたころ、同僚一人と休暇で自転車旅行で
山のお堂の床下で野宿をした。 まどろんだら胸に圧迫感があり
まるで人が圧し掛かってきたようです。そこで眼が覚めたらその圧迫も消えたが
同僚も全く同時に同じ経験をしていましたので夢では無い。
「ここには変なのが居る、逃げよう」 と、さっさと移動しました。
それだけです。 後日談も無し。
以上を僕に建設工事の昼休みに語ってくれました。
175: 山形県南部 2005/08/25(木) 13:28:43 ID:EdbMKGcB0
我の近くの山に「メクラクボ」と呼ばれる山がある。尾根が四方を囲む形ですり鉢状になっている。底の方に行くと方向が判らなくなる。
一晩中さまよって翌朝発見された人もいた。我も一人で磁石を持って何度も挑戦したが、全部は判らない。似たような小さな山が底にある。人が入らないので茸などは豊富だという。「メクラになる窪地」と言う意味かと思うた。
209: 本当にあった怖い
昔、犬を連れて近くの山に散歩に行ったんだ。
夕方だったので街の明かりも灯りはじめて夕焼けもすごくキレイ。
気づいたらかなり暗くなっていて、あせって下山し始めた。
土手に沿って登山道があるんだけど、なんか土手の上が気になる。
土手の上は木や草が生い茂っている。
しばらく下り続けたけど、やっぱり何か気になる。
犬には霊が見えるなんて聞いた事があるけど横にいる犬は知らんぷり。
私は「怖い時、得体の知れないものがいる時は目をそらさずじっと見る」
主義なのでしばらくじぃ?っと見ていた。
そしたら土手の上の茂みの中から「ウゥ?ッ!」って声がした。
犬みたいな声。しかも複数いるみたい。
その時は「ああ、やっぱり自分の感覚は正しかったんだ」
と妙にうれしかった。
たぶん野犬の群れだと思う。でもそこは非常に街に近い山なので
わざわざ食い物の少ない山にいるなんて不思議とも思った。
あんまり気にせず下っていると1箇所トンネルがあって
そこを通らない限り帰れない事に気づいた。真っ暗なのでさすがに
やな感じしたが、ずんずん進んでいった。そしたらトンネルの中から
「ブギャァ?!!」って声がした。たぶんイノシシだと思う。
なんというタイミングの悪さか。メッチャびびった。
でも仕方ないのでトンネルに入ると真の闇。イノシシはもういないみたい。
うちの犬は私の真後ろに付き、ちゃっかり私を盾にしていた。
街からすぐの山でも、人以外のもの達が住む「異界」なんだと思った。
252: 本当にあった怖い
母と姉がある峠道を車で越えようとしていた時
自然現象(重力等)とは異なるような力で後ろに引っ張られ胸が苦しくなったそうです。
一二分ぐらいそういった感じが続いた後、通常の感覚に戻ったそうですが、家にもどってネックレスを見たところ、ネックレスに付いていた宝石にヒビが入っていたとの事。
以来「あの峠道にはなにかある!二度と行かない!」
との事。
254: 本当にあった怖い
父がドライブに行った時、ど田舎の山道で道に迷い、
道端を歩いているお婆さんに道をたずねると
いつも決まってとんでもない方向に誘導されるそうです。
(目的地とまったく逆の方向など。)
そんな時父は
「婆に化けたタヌキに騙された。」
とぬかします。
どうなんでしょうか。(笑
260: 金太 2005/08/26(金) 22:51:18 ID:SzsRN9Fr0
>>254
なんでもかんでもタヌのせいにしてはいけません。
あるいはそのおぱーさんが既にタヌに化かされていたのかもしれないのです。
817: 本当にあった怖い
人形の発光する何か
子供の頃、東北の実家の近くにある小さな山で、人型をした発光する何かが歩いているのを、兄と友達が見たという。
図書室の乱歩の挿絵にちなんで、夜光人間と名付けられ、近所の児らの噂になったが、それ以来見た者はいなかった。
その山一帯は、稲荷神社が在ったり、古墳が発見されたり、自身、未だ図鑑や資料で見た事の無いデザインの土器を発掘してしまった等、とても興味深いのだが、何か関係あるのかな?
ピラミッドと噂される山や、石の並べ方に特徴のある遺跡に、とても近い地域です。
827: 本当にあった怖い
山梨の山で2泊。
1泊目は北の部屋、2泊目は南の部屋に寝ました。
最初南で寝てた子が部屋変わってって言ったので…。
2泊目、出ましたよ。
夜中、目が覚めると、20cmくらいの人形の白く発光するものが3つ、
前に1体、後ろに2体と、三角形の形に並んで∴戸の前にいるんです。
戸とベッドは3mくらい離れてるんですが、こっちに近付いてくるんじゃないかと
寝た振りして震えてたんですが、じっとしているので、
30分くらいしたらウトウトしてしまいました。
どのくらいか経って、胸の当たりがチクチクしたので目をあけると、
その人型(紙でできたみたいに薄っぺらい)が3体で竹串みたいなのを持って
私の胸あたりを布団の上から刺してるんです!!!
びっくりして、大声出して飛び起きると、みんな部屋に来てくれました。
もちろんその人型はいなくなっていました・・・
その部屋に前夜寝てた友だちが
「出た?おっきい手!」って言うんです。
私の話をすると、そんなことはおこってないそうです。
人形と大きな手(友だちは胸をドンドン叩かれたそうです)、
なんだったんだろう…。すっごい怖かったです。
988: 本当にあった怖い
天狗倒し
流れ読まずに投下。
昨日雲取山に登ってきた。どうも週末天気悪くて、昨日も予想以上に良くなかった。
雨は降らないまでも山頂にガスがかかって見えない。それでも紅葉は綺麗で
十分堪能して下り始めた。
遠くで鹿の鳴き声がしている。二度、三度と悲しく尾を引くような長鳴きが響いた。
と、登山道の先の方で、ミシミシミシ……ドスーンッ! と文字通り大木の倒れる
音がした。けっこうでかい音だ。
歩を早めて音のした辺りに急ぎ、谷川を覗き込む。しかし何もない。変わったところ
は何もなく紅葉したモミジやシデの樹が茂っているだけだった。ふと、水木先生の
話を思い出した。
天狗倒し。大木の倒れる音をさせる妖怪だったはずだ。もしかしたら、さっきのが
そうだったのかもしれないと何とも言えない懐かしいような、嬉しいような気持ちで
下山した。
11: 本当にあった怖い
化石に成りかけのもの
子供頃、小さな山の麓にある町に住んでいた。
山へはよく遊びに行った。
級友がある日化石が出るところを見つけた!と言うので、
理科に詳しい小学校の先生と、クラスの皆で出かけた。
結果化石ではなかった。何百年前かの植物が、粘土層に含まれているだけだった。
それでも硬く固まった粘土の塊を割ると、中に葉っぱが入っている。
面白くて、いくつかリュックに入れて持ち帰った。
その夜だった。
夜中に便所に行く為、リュックを置いていた玄関の前を通ると、
何かが居た。リュックの側、暗い玄関のたたきに
人ほどの黒い影がゆらゆら立っていた。
急いで電気をつけたが何もいない。
薄気味悪くて、親を起こす事も思いつかず、部屋に跳んで戻り布団を被って寝た。
(化石に成りかけのものを、持って帰ってきちゃったからだ。)
何故かそう思った。そう思ったが、山に返しに行かずに
リュックごと、こっそり燃えるごみに出してしまった。
あれから20年程経つが、あれ以来怪異にはあっていない。
33: 本当にあった怖い
ノウゼンカズラは喋る
子供の頃、田舎に帰省中にあったこと。
裏山で遊んでいたら、ノウゼンカズラのような花を見つけた。
でも花の色はもっと毒々しい赤紫だった。
下にはたくさん蕾が落ちていた。それもノウゼンカズラのようだったので
踏んでみた。
(ノウゼンカズラの蕾は踏み潰すとポフンと音がする。面白くて良くやっていた)
ぐぎゃ、と何だか人の声みたいな音がした。
え?と思って、試しにもう一つ踏んでみた。
きゃー!
今度は子供の悲鳴のような音だった。
一気に怖くなって逃げ出した。
人家の近くまで逃げてから、靴の裏は砂でこすって用水路で洗った。
白いゴム底には血みたいな色がしばらく残っていた。
怖くて、その後は山に行けなかった。
祖父母に言っても信じてもらえなかった夏の思い出。
34: 本当にあった怖い
>>33
小さい頃、いとこが似たような話しをしてた…
ノウゼンカズラってしゃべれるんだよ!!と興奮気味に。
66: 本当にあった怖い
>>34
やっぱりしゃべるんですか!34氏の従兄弟さんーもっとくわしくー!!
136: 34 2005/10/24(月) 15:26:02 ID:qtEETb+z0
>>66
遅レスですが、長野に住んでいたいとこから当時聞いた話です。
走って帰ってきたとき、玄関の前の砂利が敷かれている前庭でいとこがズサーと転んだ。
「あ」
「くすくす」
「痛いかな」
と、ちいさな話し声がする。
周りを見渡しても誰もいない。
声は上のほうから降ってくるので見上げると、松に絡んだノウゼンカズラが咲いて揺れてる。
?と思ってまた周りを見渡すと
「きこえてる?」
「まさか」
「こっち」
とノウゼンカズラのほうから声が降ってきたそうです。
「おーい」といとこがそれに向かって呼んだら、もう声はしなくなったそうです。
211: 洒落怖からコピペ 2005/10/30(日) 02:54:38 ID:slXWHTWm0
698 :深い意味は無い :2005/10/29(土) 23:52:59 ID:uPaT+ZzA0
山菜採り
俺の兄貴が小学生のころの話(俺が生まれる前の)
兄貴が小5の春ごろ、おじいちゃんと一緒に近くの山に山菜採りに入ったんだって。
狙っていたのはタラっていう植物の芽で幹に棘が生えてるんだけど
春頃に生えるその芽がてんぷらとかにするとすっごく美味しいんだ。
兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて、山菜の種類は知らなかったけど
おじいちゃんより山道には詳しかった。
そんなこともあってどれがタラの芽かを知ったら
兄貴は一人でずかずか山に入っていったんだって。
兄貴は山菜取りに夢中になって普段は見えているけど行かない
ような山にも入って結構な量が手に入ったのに
満足して帰ろうとすると近くに人の気配がして振り返ったんだって。
すると10メートルぐらい離れた大きな岩の上に
ガリガリに痩せた汚い着物姿の白髪の爺さんが座ってたんだって。
兄貴はちょっとビビッタらしいんだけど、足元に山菜籠があったから
同じ山菜取りの人かと思って挨拶して帰ろうとしたんだ
するとその爺さんが
「坊主・・・・タラの芽探しとるのか?」
っていいながら所々歯の抜けた口を開けてニタリって笑ったんだって。
兄貴は気持ち悪いとは思ったんだけど
「うん、お爺さんも山菜採ってるの?」
って聞き返したんだって
続く
213: 洒落怖からコピペ 2005/10/30(日) 02:55:10 ID:slXWHTWm0
699 :深い意味は無い :2005/10/29(土) 23:53:56 ID:uPaT+ZzA0
するとその爺さんは山菜籠に手を伸ばすと
「わしもタラの芽じゃ、知ってるか坊主、タラの芽は生でもいけるんじゃぞ?」
っていいながらその場でワシャワシャ食っている。
兄貴はそれをジッと見て目が離せなかったんだって
なぜならそれは「タラの芽」じゃなくて、かぶれることでおなじみの「ウルシの芽」
だったんだ。芽の形自体は似ているけど全然違うものだしむしろ身体に悪い
(ひどいかぶれをおこすから)
それをワシャワシャ食ってるじいさんに
兄貴は怖くて声も出せずただ涙をぽろぽろ流してそこに立ち尽くす事しか出来かった
その爺さんは見ていると体中どろどろにかぶれていって口からは噛むたびに
血が湧き出てきてたんだって。それによく見ると足が折れているのか
変な方向に曲がっている。
「こいつはやらんぞ?ここら辺にはもう食える物は残ってねぇ他の場所を探しな。
坊主も、もう村には食いもんは残ってねぇから山まで入ったんだろうが残念だったなぁ。」
そう言うとじいさんはまたニタリと笑う。そして次の瞬間
スウッと消えていなくなったんだって
その後兄貴は叫びながら走って山を下りて帰ってきたらしい
その事を大人に話しても誰も信じちゃくれなくてふてくされてた時
地区の地区長さんがその地域の昔話を教えてくれたんだって
「お前の入った山は昔姥捨て山だったんだよ、それに飢饉のたびに口減らしもあった。
多くの人があそこで食べ物を探して死んでいったんだ。
捨てられた人は食えるものは何でも口に入れたんじゃろうな。
お前さんがあったのはその時代の人だろう。」
地区長さんはそういうと「この土地の過去は皆知らないからあまり話すなよ。」
と兄貴に釘を刺した。それと
「豊かな時代にそだったことを幸せに思いなさい。」
といって家に帰されたらしい。
兄貴はその山が何処にあるのかは未だに教えてくれない
それと好き嫌いを言うとものすごく怒るんだ。
216: 本当にあった怖い
>好き嫌いを言うとものすごく怒るんだ
よっぽど怖かったんだろうな。
ほのぼの系だと思って読んでたから、すごく怖かった。
233: 本当にあった怖い
タヌキのせい
愛媛某所で、ぽっかりと時間ができたのでぶらぶらしていた。四国は
初めてで、何より珍しかったのはミカン収穫のためのモノレール。乗っ
てみてぇな、なんて思いながら畑の側をうろうろしていたら、地元のお
っちゃんと知り合った。最初は怪しまれていたけどね。
暇にかまけていろいろな話をした。近所に若者が少なくなっているの
と、おっちゃんが話好きなのとで、ずいぶん仲良くしてもらった。
その時にタヌキの話を聞いた。畑の上の方の道は隣村まで続く一本道
で今でこそ車が通れる道だが、昔は軽トラも通れない道だった。夜この
道を行き来するとタヌキに化かされて、道に迷うのだという。
234: 本当にあった怖い
話に対する俺の食いつきが良かったので「じゃあ、実際に見せてやる
よ」と、おっちゃんが案内してくれた。
その道の左は山、それも見上げるような斜面で登ろうと思っても登れ
るものではない。そして右は谷、木がうっそうと生い茂り、木を抜けた
としてもどこまで転がり落ちるかわからん急な傾斜だった。「いまは車
も通れる」なんて言っていたが、すれ違うのは難しそうだ。
俺 「ホントに一本道ですね」
「おうよ」
「ここで迷うんですか?」
「おう、ここで道に迷うんじゃ」
「どうやって?」
「そんな事知らん、タヌキに聞けや」
「狐じゃなくてですか?」
「ここは四国じゃ」
「あー、そーか」
俺が、でもやっぱりこの一本道で迷う事はあり得ないと言うと、
「だから不思議なんじゃ。入り組んだ道で迷えば不思議でもなんでもな
いじゃろ?この一本道で迷うから『タヌキのせいだ』って話になるんじ
ゃ」
と言われた。納得できたような、いまいち納得できんような。
その後、行政に対する愚痴が始まったので切りの良い所で逃げてきま
した。えーと、大した話でもなく長文すみません
244: 本当にあった怖い
化生の物
むかし、むかしのことじゃ。
わしのじいさまのじいさまが山の夜道を、
馬を引きながらタバコをぷかぷか葺きながら歩いておった。
じいさまは町へ定期的に野菜やらを売りにいっておってな、その帰り道じゃったんじゃ。
その晩、月は綺麗に見えるのに空気は何だか生ぬるかったそうな。
「すっかり遅くなっちしもうた…はよ帰りてぇのぅ」
それでなくともこの山には、いつの頃からか化生の物(化け物)が出るとの噂がある。
無理せず、町で一泊していけば良かった…とじいさまが考えていた矢先。
「これ、どうしたんじゃ」
急に馬が動かなくなってしもうたそうじゃ。
叩いても押しても引いてもダメで、まるでその先から一歩も進みたくないように
がんとして動かんかったそうな。
すると、急に肌寒い風が吹いて……気が付くと、目の前に見たこともない美人が立っておった。
「(たまげた…こんな夜更けに、若いおなごがどうしたんじゃろうか…)」
245: 本当にあった怖い
立派な着物や綺麗な簪も目立つが、何よりそのおなごの目ん玉に驚いた。
まるで金物の様にギラギラと光輝いておったんじゃ…。
「(こ、この娘はまさか、山に住む…!?)」
化生の物かもしれん。今にとって食われてしまう…と思っておったじいさまじゃが、
娘はじいさまが口に加えておったタバコを見るや、しげみの中に逃げてそれっきりじゃった。
「(た、助かったわい…ありゃあ、きっと蛇の化生じゃあ。
蛇は火が嫌いじゃけんのぅ…タバコの火が消える前に、はよ山を降りな!)」
こうしてじいさまは一命をとりとめた。
あとで峠の茶屋の婆様に聞いたところ、あれはじいさまの考え通り、山の主の大蛇だったんと。
あれに会って助かったもんは滅多におらん、お前さんは運がいい…とのことじゃあ。
お前も、夜道で美人におうた時は気を付けるんじゃで。タバコに火ぃつけてやり過ごすことじゃ…。
父方の祖父(故人)から聞いた話。
248: 本当にあった怖い
般若の面
なんとなく思い出した話がある。
小学校5年生頃、エアーガンでサバイバルするのが仲間内で流行っていました。
障害物・身を潜める場所が多い場所を考えると結局はそこら辺の山に決定する。
毎回同じ場所ではおもしろくないので、近くのいろいろな山・森林でやるのだけど
その日行った森林には一軒の崩れかけた廃墟があった。
林の中にポツンとある建物は異様な雰囲気を漂わせていて近づきがたかったけれど
これは最高の戦場じゃないか!ということで、まずは廃墟の中を下見しました。
その中の一人がエアーガンで電球を狙い撃ちしだして、サバイバルではなくて
廃墟の破壊活動になってしまったのです。
破壊しつつ奥へ奥へと入っていくと「なんだこれ!!」という叫び声が響きました。
なんだろうと皆が集まって見に行くと、風呂場の湯船の中にガラスで出来た箱に入った
般若の面があったのです。
当然みんな気持ち悪がったけど、悪魔退治だ!ってことで般若を破壊する事に。
そのガラス箱を抱えて廃墟の裏手にあった土管のような物の中に投げ入れました。
やはりそれだけではガラスが割れただけで般若の面は無傷だったので、大きめの石を
般若の上に投下。
割れたような音がしたので覗くと無残にバラバラになった般若。
つづく
249: 本当にあった怖い
割れた般若を見た一人が、
「あーあ、のーろわーれるーーー」
「逃げろーーーっ!!」
と言い出して、みんなダッシュ
その後、公園で適当に話をして解散しました。
それから1週間くらい経って、般若の面がなんとなく気になり出したので
サバイバルしてたメンバーの内、3人で怖がりつつも見に行く事に…。
「元に戻ってたらどうする!?」
「鬼ババァの家だったら、壊したせいで追いかけてくるかも!!」
そんな事を話しながら廃墟に到着。
恐る恐る問題の土管を覗いて見ると…
どういうわけか般若の面が無くなってたんです!!
一緒に粉々になったはずのガラス破片すら無かった。
でも、大きい石はその中に落ちていたので全く理解不能でした…
当然、3人とも無言ダッシュで帰宅。
その後何日間は怖い事が起こるんじゃないかと不安で仕方なかったけど特に何もなく
日がたつにつれその事を忘れていきました。
おわり
ゴメン、オチ無し。
不思議な話ということで…
250: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/11/03(木) 08:04:17 ID:If1MmDfF0
御大
10年も前になると思うが、ある登山家が遭難死した。
一般的にはともかく、登山の世界ではそれなりに知られた男で、
ヒマラヤの、ある高峰を世界で初めて登頂したパーティーに
参加していた。
彼自身も山頂に立っていたと思う。
俺自身、面識はない。
顔見知りでも、知り合いでもない。
彼は、俺の友人が属していた高校山岳部の顧問をしており、
友人の自慢の種だった。
友人は、彼のことを「御大」と呼んでいた。
ヒマラヤの厳しさ、美しさ、神々しさ。
ヨーロッパの山々の、独特の色。
日本の山にはない、あれこれ。
同時に、日本の山々の、美しさ。
御大が語る山は、それがどんなにつまらない山であっても
魅力に溢れていた。
高校入学後に山を始めた彼にとって、御大は神だった。
その御大が、海外での登山中に死んだ。
御大の名前と顔写真が、テレビニュースの電波に乗った。
俺は数年ぶりに友人に電話した。
御大を慕い、御大と山に行ける喜びを語ってくれた友人。
251: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/11/03(木) 08:04:55 ID:If1MmDfF0
その友人は、無関心だった。
冷淡でさえあった。
御大の死を知らないのかと思ったが、かつての山岳部の
仲間から連絡があり、テレビニュースも見ていた。
彼の言葉に、御大との日々を懐かしむ響きさえない。
それどころか
「俺、あの人の事を良く知らないんだ」
卒業後、顔を合わせた事もないらしい。
友人は「御大」という言葉さえ使わない。
「ただの顧問だからなあ」
「ま、ご冥福をって、それは思うけど」
通夜にも、葬儀にも友人は行かないと言った。
「虚礼廃止っていうだろ」
そう言って、電話の向こうで彼は笑った。
悲しかったが、間違いなく、古い友人だった。
数ヵ月後、その友人と電話で話していた。
俺が御大の死を知ってかけた電話を、彼は知らなかった。
俺と電話で話す事など、あり得ないと言い切られた。
その時期、仕事が忙しく、連日深夜まで働いていて、俺が
電話をかけたような、世間並みの時間に帰宅していた事など
無かったという。
その中、友人は御大の葬儀に出席し、部のOB会主催の
追悼山行にも参加していた。
「人生を教わった恩人だからね」
あの時の冷淡な電話の相手は、確かにその友人だったんだが。
252: 本当にあった怖い
>>250
不気味というか背筋が冷たくなる話だね。
誰だったんだろう、電話の相手。
冷たいドッペル?
全然関係ないけどミニャコンガという6000メートル級の高峰で
無線が壊れて連絡が出来なくなったアタック隊の2人が死亡したと思われて
わずか3日後にベースキャンプが引き払われ、隊は帰国。
でもその2人は実は生きていて、半死半生でたどり着いたBCには既に誰もおらず
1人はその場で気力がなくなり死亡、もう一人は両手両足を凍傷で失う羽目になりながらも
生きる希望を捨てず下山を試み、はいずりながら何ヵ月もかけて下山してるところを
地元の人に発見された話(日本の実話)、あれも怖いよね。
344: 本当にあった怖い
昔、里山にクワガタを採りに行った時の事。
木の洞の中を小型の懐中電灯で照らすと
それらしき影を発見。ピンセットで格闘しているうちに
異変に気付く。
長い触角が・・・
場所を変え、木の根元などを探しても結局収穫無し。
採るのをやめ、木々の間を抜け、家路を急ぐも
周囲はだんだんと薄暗くなっていく。
山の入り口近くの人家の裏の小径を通り抜けようとした時
ふと回りの木々に注意を向ける。
クワガタでは無い平べったい昆虫が右にも、左にも、そこかしこに・・・・
346: 本当にあった怖い
>>344
名にそれ、わっかんねー、意味不明でツマラン
と思った少し後にガクブルな恐怖がやってきた
いままでで一番怖い話かもしれない
348: 本当にあった怖い
消えた老夫婦
数年前、バイクで峠を走ってっていて登山道の入り口を見つけた。
バイクを登山道の入り口に停めハイキング気分で登山道を登った。
1時間ぐらい登っていくと倒木が多く、しまいには土砂崩れで道が途切れていた。
しかたがなく、下山していると、老夫婦に出会った。
「この先通れませんよ。」
と教えてあげると、老夫婦は
「はい。いっしょにどうですか?」
と答えた。
(はあ?いや俺は下山してるんだが)と思いつつ
「いやあけっこうです。」
と答えた。
349: 348 2005/11/08(火) 22:25:01 ID:/N279bn90
老夫婦とすれちがって30秒ほど歩いただろうか、
(通れる道があるのか?俺が道を間違えたのか?)
と思い振り返ってみたが老夫婦の姿は見えなかった。
俺はジョギングペースでまた道を登り始めた。
すぐに老夫婦に追いつくだろうと思い分かれ道に注意しながら
登ったが結局、老夫婦は見つからず分かれ道もないまま
土砂崩れの場所についてしまった。
(????)
俺はキツネに化かされた気分でまた下山しはじめた。
350: 348 2005/11/08(火) 22:44:29 ID:7yJn+Ock0
下山しているうちに気分が悪くなってきた。胃がムカムカする。
だんだん頭もずしんと重く痛くなってきた。胃のムカツキだけ
でも消そうと口の中に手を突っ込みゲーゲー吐いてみたが
ムカツキは治まらなかった。フラフラしながら登山道の入り口
に辿り着いた。登るときには気づかなかったが入山届を入れる
ポストと低い山だが険しく数ヶ月前も遭難者が出て死んだので
必ず入山届をいれるように。との旨が書いてある看板があった。
俺は急に怖くなって急いでバイクに乗って峠を走りだした。
351: 348 2005/11/08(火) 23:10:30 ID:7yJn+Ock0
麓の村まで降りて来て少し休もうと思いちょうどヨロズ屋
があったので缶コーヒーを買い店の前のベンチで一服
していると通りすがりのお婆さんが話し掛けてきた。
「そこ、左行くとお寺さんあっからよ。おがんでもらえ。」
まあ金かっかけどな。しおとかいいっていいけどやっぱり
お寺さんのがなあ。しおもってっか?ここでもうってけどなあ。」
と訳の解らんことを言って去っていった。気分が悪いうえ
変な婆さんに話し掛けられorzになっていると、
(しお?塩?エッ?寺...?霊?霊がついてるのか?)
俺はお婆さんの言ってる意味がやっと解り、ヨロズ屋で塩と
日本酒を買い塩と酒を頭、両肩、バイクにドバドバかけた。
塩と酒が効いたのか帰る途中に気分の悪いのは治まった。
検問やってなくてよかったよ。ホント。
353: 本当にあった怖い
>>351
見えるばあちゃんっているよね。
自分も昔、何か連れてきたとき、たまたま通りすがりのばあちゃんに
『そっち行ったら不動明王さんが祀ってあるとこがあるからそこ拝んで来い』
って言われてお参りしたことがあった。
山と関係ないんで詳しく書かないけど。
あの時ばあちゃんに会ってなかったらどうなってたんだろ、と時々思う。
354: 本当にあった怖い
ばあちゃんGJ!!
364: 本当にあった怖い
山中の声
突然失礼します。
私が小学生の頃、町の集まりで子ども達集めて山にキャンプに行ったときのことなんですが
広場からちょっと離れた山のトイレを借りて用を足していたとき、遠くの方からお経が聞こえたんです。
慌てて出てきたけど周りは木だけで勿論なにもないし、一緒にいた友達はなにも聞こえなかったらしいです。
後にも先にもこんなオカルトな経験をしたのはこれが初めてです。
こういう経験した人っていますかね?
366: 本当にあった怖い
>>364漏れも子供の頃、山の中でよく聞こえたよ。
辺りを見回しても何もなく、誰に聞いても知らなくて一人で
((((;°д°))))
367: 本当にあった怖い
>>366
よくってことは結構頻繁に聞こえてたんですかー、こんなに早く同じ体験した方が現れるとは。
山に修行にでも来ていたお寺の人とかですかねw
そう考えないと怖(((゚Д゚;)))
368: 366 2005/11/10(木) 12:31:41 ID:X55UzrwFO
>>367漏れの場合は、山の中で木の陰から白い手が出てきて手招きしてたり、
名前呼ばれたり、話声が聞こえたり・・・
((((;°д°))))
372: 本当にあった怖い
>>367ですが、詳細言うと木魚?の音とか聞こえたし、トイレから出てきたらお経聞こえなくなっちゃったんですよ
森で修行中のお坊さんてのはつらいかな。
381: 本当にあった怖い
>>364
うちの旦那が中学生の頃、3人でテント泊していると、深夜鐘の音が聞こえてきたそうで、
友人の一人も同様に聞こえてきたのに、もう一人には全く聞こえなかったらしい。
「お前たちぐるになってオレを怖がらせようとしてんだろ」と聞こえなかった本人は冗談としか
思わなかったらしいですが、確かに2000m級の奥深い山で、お寺すらある訳は無く、あの鐘の音は
一体何だったのかと今でも頭を傾げています。
403: 本当にあった怖い
空気嫁ないですみません。
僕の父が十数年前宮城県周辺のナントカっていう山(忘れた)に飼い犬と一緒
に登った際、後ろから数人の子供たちの声が。
「子ども会のグループでも登ってきたかな?」と思って鈍足の父は道を明
けようと思って端のほうによったそうです。でも声は近づいてくるのにい
くら待っても姿が見えない。「おかしい。」と思っていると、声は父のす
ぐ近くに近づいてきた。「あ!」と思ったらその声たちは父の身体をすり
抜けていったそうです。その途端一緒にいた犬が狂ったように吼え始め
(普段はめったに鳴かない犬でした)、声を追いかけて走っていきました。
結局愛犬はちゃんと戻ってきましたが。
数日後父が話してくれたはなしです。帰宅した時の父は言葉少なで、僕は子
供ながらに「何かあったんだな」って思ったことをいまでも覚えています。
駄文ですみませんでした。
415: 本当にあった怖い
無音の集落
仕事の関係で横浜からS県S市にある社宅に引っ越してきた。
こっちに来て3ヶ月、ようやく周囲の環境にも慣れ、休日もまともに取れるようになった。
そんな土曜日の朝、身体を鍛えるのが趣味な俺は、ランニングコースにまだ足を踏み入れてない
F山の方へ行ってみようと決め家を出た。
緩やかとはいえ延々と続く昇り道、思っていたよりキツイ。それでも殆ど休憩をとらず2時間以上走り続けた。
すると、前方に集落が見えてきた。小川をはさんで30軒近い家が立ち並んでいる。
自販で飲み物でもと思い、集落の中に入ろうとしたとき、妙な悪寒に苛まれた。
土曜日の真昼間なのに人っ子一人見えず、車も通らない。
無音の状態が続く。かすかに水の流れる音は聞こえるが・・・
・・・今まで喧騒の街に暮らしていたんだ。田舎なら何も珍しくないだろう。
でも梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっている。
そして、ここは土地が安いのに、何故こんな辺鄙な場所に住んでいるんだ?という疑念が沸いてきた。
妙な圧迫感・・・それは僅かながら恐怖感に変わっていった。
俺は今きた道をダッシュ気味に走りだした。
416: 本当にあった怖い
月曜日、地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の上で話した。
だが、意外にも彼は表情を一変、真剣な顔で話はじめた。
「あそこは行かない方がいいですよ。うーん、詳しいことは言えないんですけどね・・・」
上司にも訊いてみた。
「ああ、〇〇か?あんた霊感でもあるのかい。あそこは正月でも餅は突かないんだよ。
何故って?餅が真っ赤になるからね」
それだけ話すと、これ以上は訊くなと言わんばかりに机の書類に目を落とした。
何故、いきなり餅つきの話?真っ赤??・・・あそこで何があったんだ???
後日、同僚の車に同乗していたとき
「今、通った空き地(集落から3キロ位離れた場所)、あそこにオートキャンプ場ができるみたいなんですよ。
地元じゃ売買はおろか、足を踏み入れることさえ嫌がるのに・・・」
※お目汚しスマン
418: 本当にあった怖い
>>415,416
廃村なら話は簡単なんですけど、人が住んでたんですよね。
宗教団体か何かの集落でしょうか。
あと餅が赤くなるというのはどういうことでしょう?
赤い餅というと、一般には「先祖を尊び、厄を祓い、健康を願う」
という、役立つ意味合いが強いと思うのですが。
……縁の下の血から餅(ボソ)
424: 本当にあった怖い
>>415と416の話がわからん
3行以内で結んで呉
432: 415,416 2005/11/12(土) 19:34:30 ID:UGJhx9Mk0
ども。冗長な拙文を読んでもらいありがとう。
一連の出来事を書き綴っただけなので、正直俺もよく分からないんですよ。
本文にあるとおり、地元の住民にはタブーに近いことらしいので。
郷土資料館にでも行って調べれば分かるかもしれませんが。
これは俺のアフォな推論なんですが
・あの集落一帯で過去に忌わしい事件があった。
・「餅をつくと真っ赤になる」――餅をつくのが人を撲殺する行為に似ているので禁忌とした。
>集落
もちろん人は住んでます。住んでる人も、ごく一般な方だと思います・・・多分。
それほど寂れた感じもしなかったし。ただ、某スレ風に言えば「負のオーラ」全開でした。
451: 本当にあった怖い
登ってくる人
夜、路地を歩いてると向こうから人が歩いてきて、
お互い妙に意識してしまうことってあるよね。
その日はちょっとしたハイキング気分で
前から目をつけてた登山コースを歩いてみようと思ってた。
そしたら当日寝坊しちゃって、気付いたら午後。それでも我慢できずに行ってみたわけ。
結構メジャーな場所だから、道は踏み固められて、ヘンに曲がってもいない。
本格登山したい人は物足りないだろうけど、俺には十分だ。
登っているとすれ違う人が沢山いた。おそらく帰りの人だろうね。
こんな時間から登るの?って顔されて、ちょっと恥ずかしかった。
引き返そうかとも思ったけど、登り始めたし、無理矢理行ってみた。
上まで行って俺が帰ろうとしたときは、あたりは夕暮れで誰もいない。
急に怖くなってさ。
昼間は賑やかだったろう登山道も、放課後の校舎みたいな不気味さが感じられて。
でも、帰り道だからあとは急いで降りるだけだし、迷わず下山しはじめた。
足早に、ちょっと足を滑らせながら降りていると、
道の向こうに人影を見つけたんだ。俺と反対に登ってくる人。
一本道のあちらとこちら、夕闇の中に俺とその人。
この違和感、わかるかな。
心臓がバクンッって跳ね上がって、汗がダラダラ出てきてさ。
なんだかわからないけど、このまま進んではいけない気がした。
けど瞬時に「今ここで立ち止まったら、相手に意識されるかもしれない」とも思った。
気にせずすれ違う、これが最善と判断したよ。
だけど、相手との距離がだんだん縮まるにつれ、足がすくんでくるんだ。
冷静になったら、やっぱりおかしいんだよ。この時間に登ってくるのは。
452: 本当にあった怖い
俺、知らぬ間に立ち止まっちゃってた。進みたくないんだ。
そしたらさ、何故か相手も立ち止まるの。
俺の方からは相手の顔までは見えないけど、登山客っぽくはあったと思う。
そんで、じっと俺の方を見てるんだよ。いや、俺を、見てる。
でも、このままじゃ帰れないし、
もう1Kmくらい歩けば人気のある場所に出れるはずだった。
気の迷いだと勇気を振り絞って一歩踏み出してみたらさ、その人もまた登り始めて。
で、俺がビックリして止まったら向こうも止まる。
既に俺の中では人間かどうかも疑わしい状態。
ダッシュで脇をすり抜けようとしたら、相手も俺に向かってダッシュし始めた。
それを見て慌てて止まれば、そいつもピタリと止まる。
そんとき顔が見えた。形は普通のオッサンだった。
でも、表情が笑ってるんだから怒ってるんだかわからないもの凄い顔だった。
で、全身が微動だにしないの。顔も能面みたい。
ヤバイヤバイヤバイって頭の中がぐるぐるして、
少し戻るけど別の道から降りようと思った。
予感はしてたんだ。走り出したらもう止まれないって。
案の定、踵を返してダッシュしたら、背後からもの凄い勢いで追いかけてくる誰かの足音が。
もともと疲れてたから、足は遅々として進まない。てんぱっちゃって。
でも、追われるから走った。
気付いたら下山できてた。振り向いても、誰もいなかった。
それが何かトラウマでさ、人気の無いところで人とすれ違うのが怖い。
457: 本当にあった怖い
UFO
私は航空自衛隊でパイロットをやってる者ですが、先月奇妙な体験をしたので聞いてください。
それは私と僚機の二機で、地形慣熟飛行の訓練を行っていたときのことです。
場所は中国山地上空、時間帯は1800過ぎ、ちょうど地平線に太陽が沈むころでした。
そろそろ基地へ帰投する時間ということで、45°左バンク姿勢をとったんですが、
ふと地面の方向に目をやると、西日を浴びて陰影の濃くなった山の頂付近に明滅する灯りが。
登山者か?
そう考えてあまり気に留めてなかったのですが、緊急信号の可能性もあるので一応僚機に無線を送ったんです。
ところが、「いや、こっちからは視認できない」との無線が。
編隊の間隔はおよそ20mほどですので、私から視認できて僚機からできないというのはありえないはずなんですが・・・。
458: 457 2005/11/13(日) 19:53:38 ID:IPLu0myo0
続きです。
私は灯りが気になり始めたので、僚機にバンクの維持を命じ、その灯りの移動を確認しようと考えました(移動してるなら緊急信号ではないはずですから)。
しかし、灯りが移動した感じもなく、いよいよ緊急信号かと思い、基地へ詳細を伝えるための無線スイッチへ手を伸ばしたときでした。
HD越しに、その山を見ていたのですが、ふいに明滅する灯りが上昇し始めました。
当然頭の中は???状態。
その光る物体はフワフワと少しずつ上昇し、いよいよ当機と同じくらいの高度まで来ていました。
私は僚機に怒鳴るように同空域からの離脱を命じ、編隊を解して距離をとることにしたんです。
そして、その空域から20kmほどの指定空域まで離脱し、また光の方向に機首を向けたときです。
なんとすでにシルエットになった山の稜線から、無数もの光がフワフワと浮き上がっていました。
もちろん、すでに僚機も無数の光を視認しており、二機とも軽いパニック状態。
459: 457 2005/11/13(日) 20:11:26 ID:IPLu0myo0
長文すみません。最後です。
私は危険だとは感じませんでしたが、万が一を考えてできる限り距離をとろうと思い、再びバンクに入った時でした。
ちょうど同じ高度に漂っていた光の群れが、ものすごいさで急上昇を始めました。
なにか、まるで示し合わせたみたいに全くの同時に。
そして、あっという間にその光は薄紫の空の中に消えていきました。
私と僚機は、しばらく口をきけないまま周辺空域を飛び続けましたが、燃料がやばくなったらコトですのであわてて基地に帰投して、上官の聴取を受けました。
やばいな、なんて説明すればいいんだろう・・・と、かなりびびっていましたが、上官が一言、
「今日のは記録には残さんからな、よくある事や。気にするなw」
後で聞いた話ですが、空の世界では、山から浮かび出る奇妙な発光体というのはよくある話だそうです。
もちろん私も僚機も初体験でしたが。
けっきょく同僚との話では、死者の魂なんじゃないか、という結論になりました。
空も不思議なことがたくさん起こりますが、山がらみの不思議な話ということで書かせて頂きました。
読みにくい文章ですみませんでした。
475: 本当にあった怖い
>>457
人から聞いた話より
やっぱ本人が経験した話がいいな。
乙!
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▼合わせて読みたい心霊的な「やってはいけない事」を教えてくれ
ガチでヤバい心霊スポット教えて
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コメント
1 不思議な
最初の話、淡々とし過ぎて怖くない
2 不思議な
最初のは割と怖いなぁ。残りは別にって感じ
3 不思議な
最初のが一番怖いなあ
だんだん近づいてきてそれにつれて声に歓喜が混じるとことか
これって人に助けて貰うことで助けてくれた相手に呪いを移す(呪いが移る)ってことだよね
4 不思議な
姥捨て山にいた爺さんの足が変な方向に曲がってたっていうの、リアルだね。
元気な爺さん捨てるときは、帰ってこれないように足を折るというのは本当にあったことらしいし。
ところで、姥捨て山というと東北の話なのかと勝手にイメージしてたけど、地元・中国地方の昔話を調べていたら、普通に姥捨て山の話があった・・・。
5 不思議な
クワガタの話がわからない…誰か説明して
6 不思議な
>>5
クワガタだと思っていたら森の掃除人だった
7 不思議な
ゴキちゃんは嫌だよね。ゴキとクモはいかん。条件反射でゴキジェットぶっかけちゃうわ
8 不思議な
餅がうんぬんって昔話で見たことあるな
禁忌を犯した結果?みたいなの
9 不思議な
最初の人の日本語が理解できない
10 不思議な
山で立ちションしたら誰もいないのに…ちっさって聞こえた事がある
11 不思議な
おぱーさん
12 不思議な
最初の話、報告者も助けた相手も女性だとしたら、山の神様が女性を気に入らないだけだったりして。
知らないけど実は女人禁制だった山とかあるからな〜。
13 不思議な
ドライブに行って迷うことがよくあるっぽい父親。
おばあさんが狸だ、化かされたらと行ってないで、ドライブに行くのやめたら?
その方向音痴力は病的ですらあるぞ。
14 不思議な
※10
山の神様は女だというから…
15 不思議な
ウルシの芽は別に食べても害はないそうで結構普通に食べられてる
ウルシ本体でも、全く影響ない人1割 酷くかぶれる人1割 かぶれるがだんだん免疫がつく人8割くらいの割合なので効果の薄い芽だとアレルギー症状のひどい人以外は食べても大丈夫
韓国漢方だと整腸剤だそうだがこっちはまあ信じる信じないはあなた次第って事で
16 不思議な
ノウゼンカズラの後半のほうは妖精みたいでほのぼのしてしまった
17 不思議な
ノウゼンカズラに住む妖精だか小人だか、いなかったっけ。
東洋の植物みたいだから、神さまになるのかな。
18 不思議な
※15
「ウルシ 芽」でググったら一番上に食レポが出てきた
しかもちゃんと旨いとのこと
19 不思議な
HD超しって何?
20 不思議な
雨風を具して参れ
風を巻き、重ねて来たれ
昔日に縹々とすすき野に啼く
彼の時を想えい汝よ。時は流れ逝きて留まること能はずとも、なお。
侍髪長くして長柄は隠形の型
汝を幾重にも責め刻む
曰く、これより汝が棲まふのは小さき箱
以て現に出ること能はず。
21 不思議な
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