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ドイツ人留学生の女の子を好きになった話


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そろそろ卒業するので色々思い返して感傷に浸ってたら誰かに話したくなった。
気色の悪い自分語りだから「うっわコイツ気持ちわる…」とか思いながらテキトーに聞き流してくれ
私: 日本人、文系学生、男、菅田将暉風のゴブリンがマイクタイソンに顔面を10発くらい殴られた後耳をかじられたような風貌
留学生: ドイツ人、文系学生、女、身長が175くらいある、顔が女優さんにいそうな感じ。綺麗。女神。天使。
こんな感じでスタート
2:
感動した!ありがとう!
引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1549295849/
7:
これは大学生風のゴブリンが
留学生の美女と仲良くなるお話。
出会いは二年前のちょうど九月頃のことだ。大学で行われる留学生歓迎パーティで私は初めて彼女と知り合った。
入学以来の親友がどこかから「なんかタダで酒を飲める会があるらしい!」と聞きつけて、二人で参加したのがきっかけだった。
9:
正直友人とひたすらにワインを飲んでおり、酔っ払っていたためパーティのことは詳しく覚えていないが、性別国籍年齢様々な留学生達と交流を持ててそれなりに楽しかった。
色んな人と喋ってたんで、めっちゃ仲良くなったみたいなことはなかった。彼女のことも含めてね。
10:
翌週。空きコマの時間に大学の喫煙所でタバコを吸っていたら、見覚えのあるダークブロンドで高身長で顔の小さい女の子を見かけた。
なんだか話しかけるのが照れ臭くて、スマホで別に知る必要もない時間を確認したり、チラチラと彼女の方向に目線を向けたりしていたら、彼女も私に気がついたのか、話しかけてくれた。このときは本当に他愛もない会話をした。
12:
「先週すごい飲んでたね」「ちょっと飲み過ぎちゃった、反省」「でも面白かったよ」「僕も普段外国の人と話す機会なかったから新鮮で楽しかった」
「何吸ってるの」「ピースっていうの。知ってる?」「知らないわ、日本のタバコ?」「そだね。君は?」「あたしのはパーラメント」「そっか、いいね」
こんな感じか。イメージ。
13:
チャイムが鳴って、私も彼女も次のコマに授業があったから、バイバイした。別れ際、彼女から「そういえば聞いてなかったから。連絡先教えてよ」と聞かれたので「いいよ」と返して、LINEを交換した。
その後の授業中に早ラインを送ってみた。
すると10分後くらいに「ちゃんと授業聞きなよ」なんてメッセージが来て、意外とちゃんとしてんだな、タバコとか吸うくせに。とか思った。
※タバコ吸ってる人がちゃんとしていないという意味ではないです、語弊があったらすみません。
15:
授業が終わってからは咎められることもなく、普通にやり取りをした。
お互いの専攻、お互いの趣味、お互いの将来の夢とか色んなことを話した。
そうして彼女のことを知っていくうちに良いとことか分かってきて、心地よかった。
だから、私はランチに誘うことにした。
結果はもちろんオーケー。全くガツガツいけるタイプじゃないからここで断られてたら終わってたわ。
16:
外国人と小綺麗なハンバーガー屋でチルとかどこのインスタグラマーだよって感じ。匂わせる勇気なかったから投稿しなかったけど。
まあ、そんなことは別にどうでもよくて、色々話した。具体的に何話したかとかよく覚えてないけど、次行きたいとことか、好きなタイプは何かとか話した(多分)。楽しかった(小並)
17:
※この話はゴブリン男とゴブリン雌のグロ恋愛ストーリーです
19:
>>17
要約力素晴らしい
18:
私は夜からアルバイトが入っていたから、その日はそんな感じで解散になって、次は浅草とスカイツリーに行くことになった。ベタかよ。
で、また翌週。なんか、ソラマチとかいうところで待ち合わせして食事を食べてからスカイツリーに登ったな。
私は高いところが苦手だから結構怖がったりしてて、彼女はそんな私を面白がって脅かしてみたりしてきて、本当に泣きそうだった。
20:
でも、展望台から東京の展望はちゃんと綺麗で、田舎町から上京してきた私にとって東京はなんか冷たくて怖くて苦手な街だったけど、ちょっと好きかもしれないと思えた。
今思えば、気があう奴に出会えたのも彼女と出会えたのも全部東京だったからすごく好きな街だわ、うん。苦手とか言ってゴメン、東京。
22:
その後、浅草寺方面に向かった。「あたしヨーロッパ育ちだから暑さに弱いの?。」「僕も。多分ヨーロッパ関係ないよ。」「ははは」とか言いながら。
その辺のカフェに入って、テキトーに彼女とコーヒーの写真撮ってストーリーに載せてみたりして暑さが和らいだ夕方6時過ぎ、今度はお寺に向かって歩いた。
道中で見かけた人力車ってのに彼女が異様に興味を示すので、10分3000円だっけ?確かそんなで結構高いなあと思ったけど、乗ってみることにした。
23:
運転手って言うのかな、分からないけど、押して走ってくれる人が結構気さくで「2人は付き合ってるの」とか聞いてきた。
私は咄嗟に「いや、全然別に友達だよ」と答えたら彼女が「今日は初デートって感じ」と間髪入れずに言うので、驚いちゃって彼女の方を向いたらニコニコしてる横顔が凄く綺麗で見惚れちゃった。このとき好きになったんだと思う。
で、10分間の人力車でのお散歩を終えて神社の境内でお参りして、おみくじして(運勢が悪かったから捨てた)、写真撮って、辺りのお店で夜ご飯を食べて帰った。
24:
その後も私達は色々なところに出かけた。遠出で言えば築地、奥多摩、日光、横浜、箱根とか。あとは二人ともお酒が好きだったからよく新宿、恵比寿、渋谷辺りで居酒屋、バーを開拓したりしてた。あと、クラブ行ったりクラブ行ったりクラブ行ったりクラブ行ったりした。
あと、これは本当に頭が悪いと思うけど、深夜に代々木公園でストロング缶飲みながら二人でボーッとしたり、そんなこともよくしてた。
25:
こんな感じでめっちゃ会って遊んでってしてたけど、私達は別に付き合っていなかった。お互いに意識はしてたのかな、分かんない。ま、今じゃどうだっていいな。もう分かりようもないし。
ま、告白もしなかった。向こうの文化じゃそういうのないって聞いたし、毎週会ってたからそんな口約束立てる必要なんかないって思ってたんだよね。
あと、アレか。正直怖かった、関係性を確定させるのがね。だっていつか会えなくなることは分かりきってたから。彼女、国に帰っちゃうんだもん。
26:
書き溜め消えてワロタ
27:
気になるやんけ
28:
で、京都・大阪旅行に行った。どっちもベタなとこに行った。清水とか祇園とかその辺と、大阪は道頓堀とか梅田とかユニバとかその辺。
29:
京都では「着物着たい!」とか言って着付けしてもらってて、正直白人に着物って合うのかなとか思っていた性質の人間だったけど、着物を着た彼女が凄く美しかったので、全然直視できなかった。
「どう?似合ってるかな?」「まぁ、綺麗だよ」「まぁ、って何」「ごめん照れ隠し」「変なの」心臓に悪いからやめてくれと思った。
30:
大阪では梅田でショッピングしたり道頓堀で食べ歩きしたり、ユニバで1日中騒いだりした。ユニバが本当中学生ぶりとかだったから私的にも新鮮だった。
ハリーポッターのところすごいよね。普通に世界観がしっかりしてて謎に5000円くらいでニワトコの杖を買ってしまった。出て即後悔した、使い道ねーもん。
31:
あと、ユニバの日じゃないけど、どっかの夜でクラブにも行った。東京とあんま変わんないなって思った。変わらず楽しかった、隣の彼女のおかげで。やたら上機嫌でめちゃくちゃお酒を飲ませてくるので少しキツくはあったけど、彼女が楽しそうでそれがすごく嬉しかった。
そして、旅行最終日の夜。旅館で彼女とご飯を食べていたら彼女に唐突に「私あなたのこと好きだから、あなたの彼女になりたいと思う」と言われた。ヨーロッパ人の恋愛に告白って文化はないと聞いてたから、正直少し驚いた。
32:
私は「少し考えさせてくれ」と言った。
なぜかと言うと、先ほどチラッと言ったが、彼女とはいつか会えなくなるから。
それに告白されたのは7月で、彼女の留学は8月までだった。つまり、付き合っても一緒に居られる時間はもう1ヶ月しかない。
1ヶ月が過ぎたら私達は時差7時間、距離9000kmくらいの本当に果てしない遠距離恋愛を強いられるってことになる。
想像してみた。時差の壁なんて経験がなかったけど、私達の恋愛はきっとどうしようもなくやるせなくて辛いことの連続だろうと思った。向こうのおやすみがこっちのおはようとかで、恋人関係を維持できるとはとてもじゃないけど思えなかった。
33:
だから、私は彼女に対して自分の想いを伝えることをやめた。それに、伝えなくても私の好意は彼女に伝わってると思った。
私は彼女に以下のように話した。普段ボケっと生活してるからあまり話した内容とか覚えてないけど、流石にこのときのことは鮮明に覚えている。あと、こっからキモすぎてめっちゃ恥ずかしい。
34:
「僕達付き合ったら辛いと思うんだよね。今みたいに会いたくなったらすぐに会うってわけにはいかなくなるだろ。」
「うん」
「それにさ、会えない誰かに縛られて生きていくのってしんどいと思うんだよね。僕はそんな風に君を縛りたくない。」
「うん」
「それに僕にとっても苦痛になるのが怖い。それは君のことが嫌になるってことだから。今一緒にいて楽しいのに、君のことを嫌になるとかすごく嫌だ。」
「うん」
「それに僕は日本に家があって、君はドイツに家がある。どっちかが引っ越したらずっと一緒にいれるけど、ちゃんと仕事を見つけて、お互いに幸せになれるだけの経済力を得て、一緒に暮らすってかなり難しいことだよな。」
「うん」
「だからさ、君が一度国に帰って、次会ったときに、まだお互いのことが好きだったら付き合おう。」
「うん」「分かった。きっとあたしはずっとあなたのことが好き。大丈夫。」
35:
今思い返すとコレ、かなり面倒くさいこと言ってて死にたくなる。こんなの平気で言ってる男とか控えめに言って正直気持ちが冷めてもおかしくないレベル。僕が女だったらマジで付き合いたくない。
流石にキモすぎる。キモキモの実を食べたキモい虫って感じ。キモすぎてインペルダウンすら追放されてそう。マゼランの下痢の原因まである。心の底からキモい。
37:
で、東京に戻って来たらあっという間にお別れの日になった。私は「来て」と言われたから成田空港まで彼女を見送りに行った。まぁ、実際頼まれなくても行ってたけど。
彼女がゲートのところで泣き出してしまったので、私まで泣きそうになってしまった。21の男が空港のチェックインカウンターの付近で涙目とかどう考えても不審者。やっぱりキモい。キモひげ。
38:
彼女に会えなくなってから、自分が思っていた以上に辛くて、なんか喪失感が凄かったので、だから9月に貯金を崩して、彼女に会いに行くことにした。
今半分くらい。
39:
目的地はベルリン。彼女の家に泊めてもらった。彼女は両親とお姉さんとお姉さんの彼氏と五人でその家に暮らしていて、たまたま一部屋空きがあったのでそこに一月ほど住まわせてもらっていた。と、言っても彼女が部屋に私を呼ぶので、基本的に彼女の部屋にいたけど。
朝昼観光して、夜お酒飲んでnetflixを見て寝る。みたいな生活をしていた。そして、そこで初めて彼女と肉体関係を持った。初めて生で見る白人の女性の体はすごく綺麗だった。
40:
「すごく綺麗で感動してる」と言ったら「嬉しい」と照れながらはにかむので、「なんだ。日本人とあんま変わんないじゃん」とか思って、心の底から可愛いなと思った。
41:
彼女がこっちに来てと言うので、誘われるがままに行く私。彼女の細くて長い指が私の耳に触れて、そこから首へ。触れてるか触れてないのか分からないような感じで、彼女の指がそっと私の首元を撫でるので、くすぐったくて体が跳ねた次の瞬間、彼女の唇が私の唇に触れた。
私の拙い語彙じゃ上手く形容できないのがもどかしいけれど、彼女の唇はとても柔らかくて、心地よく湿っていた。その感触に酔いしれていると、私の口の中に彼女の舌が侵入してきた。まるで、何か別の生き物が私の中に獲物を探しているようなそんな感じ。
42:
彼女が舌を動かす度に発する音が私の脳内に響き渡り、ぴりりと電流が流れるように、私の意識を拡散していった。永らく遠ざかっていた生身の女性から性的興奮を享受しているんだと、十二分に知覚させられた瞬間だった。
行き場を無くしていた私の左手が彼女の首に伸び、やがて耳を触っていると、彼女もまた、ぴくりと反応した。その反応があまりに可愛かったから何度も見たいと思ったので、指先ですっと弄っていると、彼女の右手が私の左手をどこかへ連れて行き、ぱっと離した。
43:
その瞬間、私がしたいことを彼女も求めているんだと悟った。そして、初めて彼女の胸に触れる。それなりに大きくて柔らかくて形の綺麗な胸。
その感触が知りたくて、そして忘れたくなくて、何度も何度も手のひらいっぱいに揉んだ。傷つけないよう、ゆっくりと。
47:
そんなこんなでベルリンでは、一緒にショッピングしたり、バーベキューしたり、サッカー見に行ったり、クラブに行ったり本当に色々して、やっぱ結構好きだと思った。
でも、私達はお互いに付き合おうってなかなか言えなかったんだよね。「好き」とは言えたけど、もう一歩勇気が出なかった。
「付き合いたいね」「そうだね」「でも距離が切ないね」「切ない」「現実的じゃないよね」「そう思う」
48:
下半身寒いんやが
49:
ワイも
50:
>>48 >>49
履いてどうぞ
51:
そして最後の夜が来る。もう9月の下旬で完全に彼女は学校が始まっていたから、実質飛び立つ前日の夜が最終日だった。
本当に色々な話をした。将来の夢、彼女は日本で働いて生活したいと思っていること。僕もヨーロッパ で暮らしてみたいこと。旅行に行きたい場所。次会えたらしたいこと。そして、これからの私達について。
その夜もキスをして、数え切れないくらい彼女の内側を感じたけど、とうとう私達は付き合うことはなかった。
52:
「あたしさ、絶対に日本に行く。あなたがいる生活の方が楽しいから。そしたらずっと一緒にいれるし。だからそれまで待ってて欲しいの」「待つよ、なんでか分かんないけど、でもなんか待てる気がする」
そんな口約束をして、夜が明け、出発の朝が来た。空港で一人で家族や友人向けのお土産を買ったり、飛行機を眺めながらコーヒーを飲んだりして、搭乗を待ってた。
いつも隣にベルリンを知り尽くしている彼女がいたから、ひとりぼっちになったことでやっと異国に来てるんだって感覚が発現してきて少し不思議だった。
53:
飛行機が遅延して今日飛び立てなければいいのに。今日と言わず永遠に帰れなければばいいのに、と思っていた。
当然そんなことはない。足下の窮屈なエコノミーでの10数時間のフライト。映画を見たり、彼女と一緒に撮ったたくさんの写真を見たりして、フライトの疲れや、彼女と離れ離れになった寂しさから逃れるようにした。
54:
で、誰も待ってない家に帰ってきて、彼女に「無事帰ったよ」と連絡した。「ずっとこっちにいれば良かったのに」とすぐに返ってくる。本当だよな、とか思いながらもそんなの絶対無理なので「それ、最高だね」って返した。
飛行機で全然寝なかったので完全時差ボケで帰ってきて、その後何日か普通に死んでた。てか、熱出した。
55:
そこからの日々は正直あっという間で、現実に引き戻されたって感じ。インターンシップ、ゼミ活動、就職活動。今後の自分の将来を決める一大事を前に当然彼女との連絡頻度も減っていった。
あんなに毎日毎日連絡していたのに、三日に一回になり、一週間に一回になり、私達は少しずつ少しずつ離れていく。
でも、それでいいと思ってた。私が忙しいことは彼女も知っていたし、こんなに離れててもたまに連絡するし、それでちゃんと返ってくるのだから離れるなんてありえないだろ、と思ってた。
56:
そして、六月。就職活動を完全に終える。
やっと自由だ。行きたいところ、したいこと、長かった就職活動を通じて自分の中の色々なものが見えてきて、それを残された期間で発散してやろう、とそんな感じ。
そんな矢先。彼女から「東京に旅行に行く」と連絡があった。素直に嬉しかった。楽しみだった。また、前みたいな時間に過ごせたらいいなと思った。
8月中頃から末にかけて来るつもりらしい。日取りを聞いて帰省のタイミング、旅行のタイミングがこれと被らないように組んだ。
「宿はどうするの」「うーん、友達の家に泊まろうかと思ってるの」「そっか。ま、たまに遊びにおいでね」「うん、多分行く」
残念さ反面、近頃女の子を家に呼ぶことなんてなかったので、部屋は散らかり放題だったから少しホッとした。汚い部屋を掃除するって結構体力いるしな。
57:
「空港まで迎えに行こうか」「お願いしようかな」「分かった、楽しみにしてる。あ、何時の飛行機か教えてね」「あたしも楽しみ。はーい」
彼女が来るってことだったからアルバイトをかなり頑張った。お金無いと何もできないし、それにただでさえ就職活動をしていて金欠だったからな。大体3つくらい掛け持ちして朝から晩まで働き詰めで1週間で10万円ペースで稼いでいた感じだった。
この辺りから彼女に会うまでの記憶があやふや。アルバイトしかしてなくて思い出に残る出来事がほとんどなかったからかもしれない。
58:
そして、彼女が来るちょうど1週間前くらいかな。突然連絡が来て「やっぱ空港。友達来るっぽいから来なくていいや」と言われた。まあ正直成田は遠い上に、本人から来なくていいと言われてわざわざ行く用もないの結局了承した。
彼女は留学時代に日本にたくさん友人がいたから、そんな感じなのかなとか思った。それなら余計に邪魔だろうし、まぁ行けないよね。
そして、彼女が日本に来る。正直あんま実感はなかったけど、ストーリーを見て「あ、いるんだ」って感じだった。そのあとインスタグラムでカフェかなんかの写真と共に「やっぱ日本は暑いね?」とか言ってて、「確かに」とか返した。
私は部屋でほぼほぼNetflixしか見ていなかったので本当は涼しかったけど。インスタグラムを見てると実感が湧いてきて早く会いたいな?と思った。
59:
でも、会える日程を聞いてもなかなか定まらないんだよな。はっきりしない感じ。「行けるかもしれないし行けないかも」みたいな一番困るやつ。
正直結構イライラした。最後の夏休みだから無駄にしたくなかったから、さっさと予定決めたかったんだよね。
そんなこんなで、彼女が日本に来て1週間経った頃ぐらいに漸く会うことになった。最初はお昼から会う予定だったけど、なんか疲れが溜まってたみたいなので、夕方からにした。
60:
少し散歩して美味しいかき氷屋さんに行って、それから彼女が日本食を食べたいというので、僕が大好きな天ぷらのお店に行った。
そこで天ぷらと瓶ビールとか頼んで、色々な話をした。
就職先のこと、彼女のドイツでの生活。飼っている犬の話。最近笑った話。今欲しいものの話。やっぱり日本が楽しいこと。私はヨーロッパの方が涼しいから好きだなと答えたこと。
本当にたくさんの取るに足らないことを話した。いい時間だった。
61:
そして、ふと彼女が「明後日から旅行に行くんだ」と言った。「ほー、いいな。どこ行くの」「ん、北海道行く。東京暑いから」「確かに。じゃ、まあお土産よろしく」「うん」
「あーでも分かんない」「何が?」「次会えるか」「ふーん」「あたしさ、彼氏できたの。それで、行く」「そっかー」「彼氏に言ってないからさ。今日のこと」「ハハ、ダメじゃん」「でも、あなたには伝えとかなきゃって思ったから」「そっか。ありがと。楽しんでね」「うん、ありがとね」
62:
まあ、正直結構ショックだった。白黒はっきりしてる彼女が会えるかわかんないとかそんなの今までなかったから、なんとなく覚悟はしてたけど、それでもやっぱりね。
なんとか彼女には見せないように頑張ったけど、正直めちゃくちゃ萎えてて、そしたらなんか急に眠くなってきたので、この日はそこでお開きにした。
63:
帰って一人が異様に寂しかったので、大学の親友を呼んで朝まで飲んで騒いだ。結構落ち着くことができたのでとても感謝してる。
その後も色々な友人にグループラインで顛末を話したら、幸いみんな遊びに行こうよと言ってくれてドライブしたりキャンプしたりと彼女のことを考えずに済んだので辛さはそこまでなかった。
ただ一点だけ。最後に会ったとき萎えてクソ適当に流してたけど「何か日本の本が欲しい」と言っていたことが引っかかっていた。私は別に本に詳しいわけじゃないけど、読書を嗜むことはあるので、何か好きな本とかそういう話したらよかったかもなんて思ってた。
64:
これまでたまにしかなかった?話をする系がこの10日くらいで急に集中してこの過疎板に出てきてて不思議
66:
>>64
春一番なんだと思う、春厨の。私も含め。
65:
どうしても気になってて、それに本は一人で選ぶにあまりに膨大で、その中で読みたいものと言っても自分で選ぶにキリがないと感じたので、何冊かピックしてプレゼントでも用意することにした。
「まぁ会えなかったら会えなかったで自分で読めばいいし無駄にはならねえだろ」みたいなそんな感じで半ばヤケクソだったけど、それでも本を選んでいる時間は楽しかった。
書店で選べば選ぶほど読みたい本は出てくるし、プレゼントを選ぶつもりがなぜか自分の読みたい本も購入しちゃうし、それに何より「誰かが喜んでくれるといいな」と思いながら一生懸命考えるのって本当に楽しいんだなって知れたから。まあ最後のは完全に自己満足ってヤツだが。
67:
もう春か…
68:
その間も彼女は楽しそうに旅行をしていたから(インスタグラム見る感じ)迷惑だし連絡するのはやめて、投稿にいいねだけして私もアルバイトをしたり、Tinderで知り合った人と遊んだりして、それなりに夏休みを謳歌した。
旅行から帰ってちょっとして、多分帰る3日前とかだったかな。突然「もう一回飲みにいこうよ」って連絡が来たんだよね。プレゼントが無駄にならなくて良かったと思ったり「今後についてちゃんと覚悟決めなきゃな」とか思ったりしながら秒で「行く」って返した。
69:
場所は昔よく2人で行った居酒屋さん。いっぱい話した後に萎えて帰りたくなるのが嫌だったので、プレゼントは先に渡した。喜んでくれたのでそれはよかった。ビールと何点か焼き鳥を頼んで、旅行中に起きたこと、楽しかったこととか色々聞かせてくれた。
本当にお土産を買ってきてくれてて、それは素直に嬉しかった。その後日本酒とかたくさん飲んでそれなりに酔っ払って結構楽しくて帰りたくなかったからよく行ってたクラブに行った。駐車場の地下にある穴場みたいなクラブ。
70:
たまにダンスして疲れたらソファーに座ってラムコークかなんか飲みながらタバコ吸って、ナチュラルに終電をなくした。
まあ、クラブ自体ほぼ始発の時間まで開いてるからそれはあんまり問題じゃなくて、本当に問題なのは昔を思い出して懐かしくなったこと。そして、昔と同じくらい楽しいと思ってしまったこと。やっぱ付き合いたいなって思ってしまったこと。ちょっぴりノスタルジック。
71:
それにこのまま明日が来たら、もう彼女が私と会う理由も私に会いに日本に来る理由も何一つないことに気づいて、今日が最後になるって全然あるじゃんとか思った。
そう思うと深夜の疲れや眠気も相まってか急に悲しくなってきて、どうせ会えなくなるんならもう思ってること全部言っちゃえとか思い始めてきた。そんな負け戦絶対嫌だけど。
72:
でも楽しそうに踊ってる彼女を見ると、やっぱり言えなかった。確実に困らせることは分かってて、楽しそうな彼女を見てるのが一番好きなのに、そんなのぜんぜん楽しくないし。
そんなこんなで始発の時間になってクラブがクローズして、外はもうすっかり明るい。路上で寝てる人がいたり治安の悪いいつもの明け方の渋谷って感じ。このまま何も言わなくてバイバイかなってときに、「久々に代々木公園で飲み直ししよーよ」って、彼女が。
「えっ?眠くないの?僕は大丈夫だけど」「うーん、ちょっと眠いけどまだ話足りないと思うから」「まぁ確かにクラブ行っちゃったもんね」「そうそう、だから行こ」「りょーかい」
73:
そんな会話をしたように思う。道中のファミリーマートでスト缶とちょっぴりおつまみを買って公園に向かった。ジョギングしている人を除いてほとんど人はいない。
「そう言えばヨーロッパ行くんでしょ」「うん」「どこ行くの」「バルセロナ。友達が良いって言ってたから」「なんでドイツじゃないの」「一回行ったもん」「えー会いに来てよ」「そっちが来てよ」「やだ、遠いもん」「日本よりは近いよ」「そういうことじゃない」「ハハハ、そうだね」
74:
「ま、行けたら行くよ」「あ、それ来ないやつだ」「そのときになんないとわかんないよ」「ふーん?」「いや、何その感じ」「なんでもないけど」「けど…?」「だからなんでもないってば」「ならいいや」
「やっぱ話してると楽しいな」「そうだね、僕も」「なんかさ、ごめんね」「何が?」「色々と」「謝ることないよ、自分の人生だから好きにさ」「でも…」「僕は今楽しいから大丈夫だよ」「うん」「それに好きなんでしょ、彼氏」
75:
「うん、なんでかわかんないけど本当に好き。久々に」「良かったじゃん、好きで楽しいのが一番だよ」「その…あたし多分あのとき寂しかっただけ。で、それでさ…。だから、色々。ごめん」「あぁ、そういうのあるよね。分かるよ」
「嘘つき、あなたは寂しいとかないでしょ」「たまにあるよ」「本当かな」「ま、一緒にいて楽しかったから十分だよ」「あたしも楽しかった、良かった」「それに今こうして本心で話せてるのも嬉しいよ」「あたしも言えて良かった、なんかさ、あたし達いつか会えなくなる気がするから」
「これが最後かもだしね」「それはやだけど、でもそういうことだよね」「だから僕も言いたいことちゃんと言っとかなきゃね」
76:
会話文多すぎでしょ
78:
>>76
ごめん
77:
「僕は君のこと好きだったし、今も好きだよ。やっぱ話してて楽しいし、それに相変わらず綺麗だし」「ありがとう、ごめんね。」「ま、分かってる」「ごめん」「謝らないでよ」「あなたも幸せになって」「はいはい」
「はー、なんか眠くなってきた」「そろそろ帰ろっか、僕も疲れちゃったし」「うん、今日はありがとう」「こちらこそありがとう」「本読むね」「読んだら感想教えてね」
「うん、また飲みに行こうね」「ま、行けたらね」「それ行かないやつだからダメ。絶対ね」「じゃ、絶対行こうな」「よろしい、またね」「うん、バイバイ」
もう終わる。
79:
良い作り話だった
>>1乙!
82:
>>79
夜遅くにわざわざ付き合ってくれてありがとう
80:
うわ、めっちゃ長い…。ここまで読んでくれてる人いたら本当に感謝…ありがとう…。そろそろ巻いていきます。
そんな感じでお別れしてその日は家に帰って死ぬほど寝た。なんか現実突きつけられたらもっと辛いかな?とか思ってたけど、意外と辛くなかったのが変な感じだった。
あ、結局彼女と私はこれ以降会っていないから、彼女の滞在中は2回しか会ってない。当然お見送りも行ってない。付き合っても頼まれてもないのに行く意味わからないしな。
一応連絡先は繋がっているけど、あれ以降一度もメッセージはしていない。インスタグラムでお互いの投稿にいいねし合う程度の交流。だから多分もう一生会わないと思う。
81:
ま、そんな感じの話。
ウダウダしてたら手遅れでちょっぴり後悔っていうよくあるやつ。
以上です、文章力なくてすみません。付き合ってくれてありがとう。
83:

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