死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『首狩り地蔵』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『首狩り地蔵』


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4:
230 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2010/12/30(木) 23:28:40 ID:7/suecaX0
ある小学校の運動会、心臓に持病を持った地味な少年が
せめて運動会では活躍したいと頑張って練習を重ねていた
運動会当日、持病に耐えて最後の競争に出場して
1位を取った彼の姿にみんなが感動して拍手で迎えた
しかしその少年はその後すぐに心臓発作が起こり、急死してしまったのだ
後日、遺族は少年が人生の最後に輝いた競争で
ゴールした瞬間を写した写真を見て驚いた
皆の拍手のタイミングが偶然閉じた手の時になっていて
少年の顔は死者のように青白く虚ろな表情で
まるで死んだ少年を皆が囲んで合掌しているような写真だったからだ
4:
私が子供の頃、家族で海に行ったときの話。
私は、海の家で水着に着替え浮き輪持って、さて泳ごうかと砂浜に出たのだが、
なぜか目の前に母が後ろ向きで立っていて、私のほうを振り向き
「○○(私の名前)、さようなら」と言って海に向かって歩いていった。
その時私は母が入水自殺するつもりだと思い、泣きじゃくりながら母の後を追いかけた。
しかしすぐに後ろから父に腕をつかまれてしまい、
「早くしないとお母さんが死んじゃう!」と泣きながら父に懇願した。
そうしたら父は「お母さんならここにいるだろうが!」と言って海の家を指差した。
本当にいた。
てか母は海の家の畳の上でぐーすか寝てた。
驚いてすぐ海へ顔を戻すともう一人の母はいなくなっていた。
変な幻を見たもんだと当時は思っていたが、もしあの時父がいなかったら
そのまま海中まで追いかけて溺れ死んでいたかもしれないなぁと思う今日この頃。
文章書くの苦手なので読みにくかったらすみません。改行難しいです。
思わず保存した最高の画像スレ『ガンダムコマ撮りアニメーション』
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/5301478.html
387:
宮城県に八木山橋ってあるじゃん、自殺の名所の
実はあそこの下の竜ノ口渓谷って降りていけてね、
足場は悪いんだけど、地層とか生物とか、面白い場所なんだよね。
三年前の、俺がオカルト板に来る前の話で、
あんまりオカルトに興味無かった俺が興味を持つきっかけになった話。
その頃は八木山橋が自殺の名所とは知ってたんだけど幽霊とかは信じてなくてね。
化石とか鉱石に興味があって大学の仲間と度々行ってたんだよね。
特に夏場とかは川縁特有の涼しさと上流こその水の綺麗さで、
結構遊べる場所だったんだよ。
ただ行く時にはルールがあって、そのうちの一つとして
カメラの所持は禁止していたんだよね。
これは前述の通り足場が悪くて、川に落ちる奴もいるから、
水にぬれるとだめになるような電化製品は危ないってだけ。
心霊写真防止とかじゃなかったんだよ。
携帯電話とかも百円ショップの密閉できる袋に入れて持ち歩いてたね。
ただ、一度だけデジカメを持ってきた奴がいたことがあった。
ここではそいつをEって呼ばせてもらう。
その日は5人で行ったんだけど、俺とそいつとあと3名。
実はEは彼女と別れたばっかりらしくて、Eの好きな女子を呼んだんだよ。
その写真が撮りたくて生活防水のデジカメを買って持ってきていたんだよね。
写真データを送るからアドレス教えてって言うつもりだったらしい。
まあ竜ノ口渓谷に入ってから出てくるまでは省くんだけど、
もちろんそこで自殺者を見つけたりはしなかった。
毎日誰か飛び降りてる訳じゃないしね。
ただ、帰りに立ち寄ったマックで、写真を見てたら、死体が写ってたんだよね。
帰り際に俺が撮った写真なんだけど、川を挟んで向こう側の岩の上に、
仰向けの状態で人の下半身らしきものが置いてあるって言うのかな。
とりあえず、ジーンズを履いた下半身が岩の上に乗っかってんのが写ってる。
388:
ただ、帰りに立ち寄ったマックで、
写真を見てたら死体が写ってたんだよね。
帰り際に俺が撮った写真なんだけど、川を挟んで向こう側の岩の上に、
仰向けの状態で人の下半身らしきものが置いてあるって言うのかな。
とりあえず、ジーンズを履いた下半身が岩の上に乗っかってんのが写ってる。
上半身は岩の向こうで見えない。
なんとかジーンズが落っこちてるだけって思いこもうとしたんだけど、
ジーンズからは足らしきものが飛び出てるし、
岩の上は泥だとは思えないような、乾いた血みたいな色してんの。
何で気付ないで撮ってんだとか、ここで撮れって言ったのはお前だとか、
見えなかっただとか、俺とEで言い合いして他の人の提案でEが警察に電話したんだ。
代表者の連絡先を聞かれて、代表者として俺の電話番号も教えた。
写真についても説明したが、現場に確認に行きますので後日お願いしますって言われた。
まあ正直、心霊写真的な物を証拠に持ちこまれても警察では困るからだろうね。
すごい気まずい空気の中30分くらいしてEに電話が来た。
Eはわざわざ店の外に出て電話してたんだけど、青い顔をして戻ってきた。
どうやら警察が言うには、捜索したが死体なんてなかったんだと。
俺たちは気味が悪いと思いながらも、無理矢理見間違いだったってことにしたが、
Eは何故か異常にとりみだして、現に死体が写ってるし無いはずがない、
絶対死体だと言って聞かなかった。
俺たちは川で遊んでいた奴が、奥の方にある沼にでもはまって、
泥だらけのジーンズを捨てて行っただけだって言ったが全く聞きつけない。
心霊写真じゃないかとも言ったが、はっきり写ってる死体があるんだと言って聞かない。
デジカメの画像を指差して絶対ある。
足も出てるって狂った様に喚き始め
女子を怯えさせ挙句の果てに確認に行くと言い始めた。
女子はもう帰りたがっていたし、既に暗くなり始めていたこともあって
もしあったなら暗くなって警察も見落としたんだ。
きっと明日ちゃんと探してくれるとなだめて、俺は強制的に解散にした。
389:
Eは最後まで納得していなかったが車も無いし、
どうせ一人じゃいけないだろうと、俺は面倒になってさっさと帰った。
翌日の午前中死体を回収しました、ご迷惑をおかけしました。
という電話が警察から俺にかかってきた。
俺は正直安心した。
Eと険悪な感じになっていたから、
警察のミスでなら簡単に仲直りできると思った。
警察の話も半分だけ聞いているような状況で写真の提出を求められて、
そういえば何でEに先にかけなかったんですか?と質問した。
Eにかけたが出なかったと説明してよこした。
写真は彼が持っているので、と話している途中、
少し気になってやはり昨日は発見できなかったのかと尋ねた。
警察はええ、既に暗かったので捜索は無理でしたと答えた。
俺はそれでもわざわざ確認に行って頂けたようで、ありがとうございますと言った。
電話の向こうから、昨日は確認に行っておりませんよ、という答えが返ってきた。
390:
その日の内にEは見つかった、
写真の場所で飛び降り死体になって、午前中に回収されていた。
前日別れたままの恰好で、ズボンもジーンズじゃないが、
説明されて浮かんできたのはあの写真とそっくり同じ死に様だ。
上半身が見えなかったのは尖った岩に叩きつけられて、
背骨が粉砕され、胴が伸びて頭が重いから、異様に向こうに垂れさがっていたらしい。
俺に掛かってきた電話がEの飛び降り死体回収の電話だった。
俺たちが死体を見つけた時点ではEは生きていた、
俺たちが見つけたのは別の死体だと言ったが、
カメラは行方不明になっており、証拠も無い。
警察からEに電話がかかってきたと言ったが携帯も行方不明、
携帯の会社に通話記録も残っていない。
そして、一番意味が分からないのはEが見つかった場所は橋からかなり遠いのに
Eは高さ100m程度から地面に叩きつけられた死に方をしていたらしい。
俺たちが見つけた死体も、Eのカメラも携帯も見つかってない。
ってか尻すぼみな感じになったが、思い出してると気持ち悪くなってきたから、ゴメン
445:
以下祖父の体験談
???????
小学校6年生の頃、夏休みに友達と二人で川遊びを始めた。
川遊びは危険なので学校では厳しく禁止を呼び掛けていたが、
当時土手は綺麗に整備されて無く、木で覆われていて隠れて遊ぶ事が出来た。
その時、遊びの一環で土手の木々の陰に川石で【神様の祠】を作った。
川石で壁と天井を作って土で固定して、子供の膝くらいまでの小さな祠を組み立てた。
その中に適当な流木の破片を置いて御神体に見立てた。
冗談で、野苺や花を供えたり、願掛けの真似事をして遊んだ。
ごっこ遊びとはいえ、手を合わせて目を瞑ると神妙な気分になったものだった。
川で遊んで3週間経ったころ、同級生の告げ口で川遊びが学校にバレた。
友達と共に、親と同伴で学校に呼び出され猛烈に怒られた。
さらに、夏休み期間、家の畑仕事などの手伝いが終わった後毎日学校に来て、
校長が指定した本の書き写しをする、という罰も与えられた。
勿論もう川に行く訳にはいかない。
446:
川に行かなくなって1週間程経った時、一緒に罰を受けてる友人が言った。
「あの俺達の神様、俺たちが行かないから怒ってる」と。
友人曰く、川通いをやめてから夢に棒きれの様に痩せ細った男が毎日現れる。
そして、酷い地元なまりの口調で、
「もう知らないふりはできないぞ、川に来い」「腕が惜しいか足が惜しいか」
と繰り返し言ってくる、あれはきっとあの祠に居る神様だ、との事だった。
眠れない事と、ずっと腹を下している、という事も言っていた。
俺は「きっと神様の祟りだ」と【神様】に恐怖を感じ、家族に相談した。
父と母は、くだらない…と聞き流したが、祖母は
「また川に行きたいからそういう話作るんだろ、この不良共!」と激怒。
次の日祖母は、その日の罰を終えた俺と友人を連れて川原に行き、俺たちの目の前で
【神様の祠】を破壊し、「ほらこれでもう神様いない!川の遊びはお終いな!」
と俺と友人の頭を一発ずつ殴った。
447:
その日の夜、俺の夢にボロを着た骸骨の様な男が現れた。
顔の肉は殆ど無く、骨の形がはっきり浮き出ていた。窪んだ眼窩に目玉は無い。
前屈みに胡坐をかいて座っている。その骸骨は酷い地元なまりの口調でこう言った。
「子を喰らってまで生き永らえようとしたが叶わず、野に骸を晒したるは無念」
「もう片方の童には唾をかけた。いつでも喰えるぞ」
当時、その言葉の意味は分からなかったが、言葉自体は今も忘れられない。
俺が骸骨男の夢を見たのはその一度きりだった。
後から知ったが、周囲一帯は歴史的な大飢饉で深刻な被害がでた土地だった。
自分が見た夢の事は友人には言わなかった。
その後、友人の家族は家業に失敗し抵当に当てていた家を競売に出され、
周囲にろくに挨拶もしないままひっそりと他所へ移った。
だから、友人の安否は分からない。
?????????
という祖父から聞いた話
931:
ねぇ。みんな今週の伊集院光深夜の馬鹿力聴いた?
最後のほうで紹介した、先週募集していた知らないおじさん話、すごかったね。
投稿者が小学生の時、遠足などの学校の行事に何故かいつも付き添っていた
スガワラさんというおじさんがいたのだが、何故毎回いるのかわからなかった。
後年、同窓会にてスガワラさんの真相を究明しようと、スガワラさんが写った
集合写真を持っていき、同級生と先生にスガワラさんのことを聞いてみることにした。
すると誰もが「スガワラさんなんて知らない」という。そう言うみんなに
スガワラさんが写った集合写真を見せて「ほら、これがスガワラさんだよ」と言った。
すると同級生と先生が「なんだ、お前の父ちゃんじゃん」と言い出したのである。
投稿者は衝撃を受けた。投稿者の両親は健在だが、
父とスガワラさんは確実に別人なのである。
それ以降投稿者は何か怖くなってしまい、この話をするのは控えたそう・・・
深夜3時前にこれ聴いて背筋が凍ったわ。超気味悪いわ。
268:
俺は会社帰りに家近くの高校の横通るんだが、
残業で遅くなって深夜24時過ぎになって通りかかったら
4階建て校舎の3階窓になにか居るのが見えた。
ちょっと油断して気になったもんだから目を凝らして見てしまってから後悔した。
頭が変な風に欠けてる目をひん剥いた女子高生がこっちを睨んでやがったんだ。
うげえって変な声出ちまって急いで逃げ帰ったよ。
帰ってきてから思いを巡らして一つある事を思い出した。
家で寝てる時大体24時ごろに近所からやたら
嘔吐する時のようなえづく声が響き渡るんだが、
もしかしたら…
と思ってしまった。
48:
1?2年くらい前の話。
僕の家は母子家庭で、母親が仕事から帰って来るのはいつも深夜だった。
その間、僕は受験勉強をしたりして過ごす。
24:00頃になると、母親は仕事が終わり、僕の携帯に電話してくる。
「今から帰る、何かコンビニで買ってくる?」そんな内容。
その日は「別にないよ。」と電話を切る。
数分後、生活用品が切れてたのを思い出し、着信履歴からかけ直した。
3?4コールしても出ず、「運転中か・・・しょうがないな・・・。」
と思い、諦めようとしたその時、通話モードになった。
僕:「あ、もしもし。お母さん?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・(鼻息の音)」
僕:「おーい、聞こえてる?」
母:「スゥー・・・スゥー・・・」
車の走行音や、運転をしているような環境音は一切なし。
鼻息の音だけが受話器の向こうから聞こえてくる。
別に恐ろしくはないが、何か不可思議な現象に困惑し僕は電話を切った。
49:
間違ってかけてしまったか?
いや、履歴から電話したし発信履歴も母になっている。
じゃあ、母が何かの拍子で通話ボタンを押したのか?
鼻息が聞こえるほどの口元で?それに走行音やら雑音がするだろうし。
回線の混線か・・・?
PCのスピーカーからトラックの無線が聞こえることがあるように?
電話回線でもそんなことあるのか?
と、当時の僕が出した答えは、腑に落ちないながらも混線説。
一応答えが出たことで冷静になり、もう一度電話してみる。履歴からじゃなく。
出ない。やっぱり運転中なのか。諦めて机に向かう。参考書に目を通す。
と、もう1つの可能性を思いつき、心配性の僕の胸の鼓動が早くなる。
もしや、事故にあったとか。
なんとか通話は押せても喋れないとか・・・?
そんな状況ならどうしよう、母の帰宅ルートは山の麓を通る。人目につかない。
僕は混乱していた。警察か救急車か、それとも原付で探しに行くか?
僕は混乱していた。心配性な上に混乱していて、頭も胃もキリキリマイ。
50:
そうこうしていると、母親の車の音が聞こえてきた。
「なんだ・・・よかった・・・そりゃそうだよな・・・。」ほっとする。
車が車庫に入り、ドアが開き閉まる音。「バタンッ、バタンッ」、と2回。
僕はちょっと不思議に思った。
いつも母が車から降りる時のドアの音は1回のはず。
それに今日は買い物もしてないはずだし、荷物もないはず。
不思議になりながらも、安堵していた僕は玄関まで迎えに行った。
「ただいま。」母が帰ってきた。荷物はいつものバック一個。
「ん。」反抗期らしく僕は無愛想に返す。
居間に行き、電話したことを告げると、運転中で気付かなかった、と返され
あの不思議な電話の事を話そうとしたら、母が先に話しだした。
どうやら怖い体験をしたようだ。
51:
「S川知っとるやろ?ほら、こないだ4人殺された事件のやつ。」
(当時、隣町で一家四人惨殺事件があり、死体は川に沈められていた。)
「帰りにS川沿い通ってたんよ。」
「そんで丁度死体が上がったあたりに差し掛かった時にね」
「プリウスがね、助手席のシートベルトをお閉めくださいって言うんよ。」
「誰も乗ってないのにね。あんたこういうの好きやろ?」
僕はゾっとした。
僕の中で今までの不可解な現象が繋がったように感じ、ゾっとした。
今思うと、プリウスのセンサーの誤作動であろう事だが
その日の僕には、なにか異様な恐怖が込み上げてきて勉強どころじゃなかった。
僕は恐る恐るに母に尋ねた。
100:
まじkoeeeeeeeeeeeeeee
[後女]
中1の夏でした。
私の祖母の一番上の兄、泰造さんが亡くなりました。
といっても、私は泰造さんとは殆ど面識がなかったのですが
夏休みということもあり、両親と共にお葬式に出掛ける事になり、
私はそのとき初めて泰造さんの屋敷を訪れたのでした。
そこは某県の山奥、大自然に囲まれた、まさしく田舎といった場所で、
屋敷と呼ぶにふさわしい、古いながらもとても大きな家構えでした。
敷地内には鶏小屋があり、たくさんの鶏が飼育されていました。
泰造さんの娘にあたるおばさんが、売りには出せない小さな卵を
私や親戚の子供達にくれたので、大人達が集まるまでの時間、
私は子供達と一緒にその卵を使って、おままごとなどをして過ごしました。
そのうちお葬式が始まり、私は足の痺れと眠気と闘いながら
あまり面識のない泰造さんの遺影を見つめていました。
そしてお葬式も滞りなく終わり、両親や親戚のおじさんおばさん達は
ビールや寿司を囲みながら、泰造さんの思い出話や子供たちの話、
世間話などで盛り上がり、私もおじさん達にビールを注いだりと愛想をふりまきながら、
やがて田舎の涼しく心地よい風を感じる夕暮れ時となっていました。
ふと尿意を感じた私は席を立ち、ひとり便所へと向かいました。
かなりの田舎ということもあり、便所は少し変わったつくりをしていました。
扉を開くと裸電球の下、まず男用の小便器があり、そこにまた扉があります。
それを開くといわゆる、ぼっとん便所が奥にあるのです。
ですが、電気は始めの個室の裸電球しかなく、私はふたつめの扉をあけたまま、
薄暗いぼっとん便所で用を足すことになりました。
101:
田舎の夏の夕暮れの独特な雰囲気と、慣れない木造の便所で少し気味が悪かったのですが、
鼻歌を歌い、気を紛らわしながら用を足し、服を整えて振り返りました。
それはいました。
ひとつめの個室の裸電球の下、白い服を着て、真っ黒な長い髪を無造作に束ねた女のうしろ姿。
私は恐怖で体が痺れたようになり、厭な汗が体中から噴き出しているのを感じました。
どれぐらいの時間でしょう。長いような短いような。女の頭から目を離せずにいた私の耳に
「コォォーーーーー……」
という、かすれた音のような声のようなものが聞こえてきました。
それと同時に私は少しずつ視線を下へとおとしていきました。
私の目に飛び込んできたものは、異様に爪の長いおんなの手の甲…そして足の…指…?
こっちを向いてる……!!
うしろ姿だとおもっていた女は、まぎれもなく正面を向いていました。
髪をすべて前へ下ろし、あごのあたりでひとつに束ねていたのです。
女の顔は全く見えない…見えないけれど見える…見えない…。
「ひぃぃ…ひぃぃ…」私はガタガタ震えながら、泣いていました。
そして女はゆっくりと両手をあげ、髪を束ねている紐に手をかけようとしました…。
そのとき「ガタッ」と扉の開く音と同時に、父の姿が見えました。
グルッ
女が扉のほうへ振り返り、そこで私は気を失いました。
102:
目を覚ますと、私は布団に寝かされていました。両親が心配そうに私の顔を覗き込んでいました。
「変な女がおったんよ!!怖かった…怖かった…。」
また泣きそうになる私を見て、二人はうんうんと頷いていました。父はあの女の姿を見てはいないようでした。
少し落ち着きを取り戻した私に、おばさんが一冊の古びた冊子を持ってきました。
それは亡くなった泰造さんの覚え書きのようなものでした。
そのうちの黄ばんだ1ページに墨で描かれていた絵は、私が便所で見た女そのものでした。
「うちのお父さんな、こんなおそろしいもん、よう見とったみたいなんよ。
この覚え書きはお父さんが死んでしもてから見つけたんやけど、なんやいつもえらい怯えとったんやわ。
それやのに全然気付いてあげれんかった…。」
そう言っておばさんは涙ぐんでいました。
その覚え書きを見せてもらうと、泰造さんはあの女のことを後女(うしろ女?)と呼んでいたようでした。
鶏の飼育についてや森での狩りなどの覚え書きの合間合間に、後女について記してありました。
今となってはあまり覚えていませんが、最後のページにはこう書いてあったと思います。
「後女の真の面、真の背、目にしたとき我は死すか」
私は後女が振り返ったあのとき、女の後頭部を見たような気もするし、見なかったような気もします。
まじkoeeeeeeeeee
自分で貼ってて泣きそう・・・昼間に見るやつずるい・・・!
280:
[しゃべれるんだな]
俺も眠れない・・・・・・・しょうがない
トイレで思い出した、俺がこの一生で一度だけ感じた怪奇体験をば
自宅のトイレにデカい窓がある。ちょうどトイレの床から1Mくらいのところに。
トイレの匂いを出す為に、いつも10CMほど開けっ放し。
ま、自宅代わりに借りてるビルの5階だからいいんだけど。
3年前。真夜中に帰宅した俺はトイレでゲェゲェ吐いてた。
俺は飲酒時にはすぐに気分が悪くなるが酔っ払った事はない。
嘔吐も一段落して、俺は便座にもたれ掛かったまま、ふと窓を見上げた。
窓は開いていなかった。いや、隙間に変な白いモノが詰まっていただけだ。
よく見てみると、それはヒモ状に伸びた白い細い、ねじれた女だった。
それがひしゃげた顔して何かを喚いていた。
『ジ、ジジジ、ジジジ、ジッフフフ、ジジジジアアアア』
俺はそのまま後ろに倒れこみ、四つん這いのままトイレから脱出。
ヒィヒィ息を荒げたまま自分の部屋に逃げ込んで、TVの音量を上げて友人に電話をかけまくった。
あれ以来トイレの窓は防犯用のロックでしっかり固定して、締め切ってるよ。
幽霊ってしゃべれるんだな、って思った出来事だったよちくしょう。
367:
[深夜の浴室で]
ついつい最近のお話。その日、仕事関係の飲み会が終わって深夜に帰宅した。
次の日が休みでゆっくりと時間が取れるので深夜にもかかわらず
湯船に湯を張って入ることにした。時間は二時前後。
小説を持って湯船に入り三十分程して頭を洗った。
ふと右側に気配を感じシャンプーの付いたまま湯船の方を振り向いた。
いた。顔が不自然に長い痩せこけた女。
声を出そうにもビビッて出せない。シャワーの音だけが浴室に響く。
怖い。目を背けようにも首が動かない。
横を向いていた女の首がだんだんとこっちを向き始めている。
ヤバイ。心の中でひたすらにお経を唱えた。
全然、効いてない様だ。悪寒が走る。
その時、隣の家の犬が吠えた。
女はゆっくりと消えていった。
それこそ、本当に恨めしそうな表情を浮かべて。
それ以来、どんなに汚れていても深夜に風呂に入る事はなくなった。
つい、十日程前の話。泣
418:
[チャイムが鳴る]
ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。
「ピンポ?ン、ピンポ?ン」
誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。
「ピンポ?ン、ピンポ?ン」「ピンポ?ン、ピンポ?ン」
それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが
麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れて
チャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、
下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の
自分の部屋で横になった。すると、
「ピンポ?ン、ピンポ?ン」
また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
419:
その間もず?と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、
どんなに足がくても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ?ンとその場で立っていると・・・
「ピンポ?ン、ピンポ?ン」
目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして
布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。
次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で
「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」
とだけ書いてあった。
779:
喪服の女
高校生の頃、俺達のクラスに短期交換留学生が2人やってきた。
そいつらとの出来事を書こうと思う。
そいつらが来てから暫らくして、クラスの女子たちが留学生2人の事を軽く無視し始めた。
その時は原因は良く解らなかったが、俺たちはとくに深く考えず、
差別するのも良くないと留学生2人と仲良くしていた。
2人ともいいやつで、日本のことも好きだというし、
ぶっちゃけ当時はなんで女子から嫌われていたのか解らなかった。
そんな事が続いた夏休み少し前のある日、俺たちは以前から
気になっていた、廃墟になっている空き家へ肝試しに行こうと計画をした。
行くメンバーは、俺、A、B、Cと、留学生のD、Eの6人。
DとEは当初メンバーに入っておらず、一緒に行きたいと言われたときも、
あまり人数が多くなるとゴタゴタしそうなので断ったのだが、
迷惑はかけないからと押し切られて連れて行く事にした。
当日土曜の夜8時頃、俺たちは空き家から一番近いBの家に泊まる
という名目で集合し、そのままBの家で10時まで時間を潰してから現地へと向かった。
少し山道を登った先にある廃墟の空き家は、懐中電灯に照らされてやけに
大きく見え、昼間見るのとは桁違いに不気味だったのを覚えている。
空き家に近付くと、どこから仕入れてきたのか、
Aが「裏の勝手口のドアの鍵が壊れてて、そこから入れるらしいぞ」と言ってきた。
雑草を掻き分け裏に回ると、勝手口ではなくただの裏口っぽかったが、
たしかに鍵の壊れた扉があり、みんな一瞬躊躇したが中へ入る事にした。
続く
780:
>>779の続き
ドアを開けて中に入ると、そこには先が真っ暗でよく見えない廊下が続いていた。
以前にも誰かが侵入した事があるようで、埃まみれの板張りの床には
いくつか靴跡も確認できる。やはりここは有名なようで、
俺たちのように肝試しにやってくるやつは結構いるようだった。
廊下を進むと、すぐに板張りされて更に何か色々と荷物が置かれて封鎖されている玄関に出た。
玄関の左手には和室らしき部屋が、右側は暗くてよく見えないが、
ガラス張りの戸になっているので恐らく台所だろうか、そして、台所のあるらしき側の
壁に二階へと続く階段がある。
俺たちはまず左手の和室らしき部屋に入る事にした。
中に入ると結構広く、8畳くらいの部屋が2つ、真ん中を襖で仕切る構造に
なっている。家具類は一切無いが、なぜかぼろぼろの座布団が一枚だけ落ちていたのを覚えている。
とくに何も無さそうなので、俺たちが外に出ようとするとCが何かを見つけたらしく
「ここ開くっぽいぞ」と床の間の辺りにしゃがみこんだ。
俺も言われて気付いたのだが、床の間の板張りの部分が一部ずれていて、
どうもそこの板だけ取り外せるようになっているようだった。
先に部屋から出ていたA、Bと留学生2人も戻ってきたところで、
最初にみつけたCが板を外してみた。
板を外すと、そこには幅40cmくらい、深さ30cmくらいの空間があり、中にこげ茶色の木の箱があった。
Cが板をあけた時の勢いのまま木箱を取り出し蓋を開けると、中には更に小さい
桐製と思われる小さな小箱が納められている。小箱そのものは何年も放置
されていたせいか黒く変色しカビらしきものも生えているが、明らかに高そうな
品物を入れているっぽいつくりだった。
続く
781:
>>780の続き
Cも流石に躊躇したのか、桐の小箱に伸ばした手が一瞬とまった。
が、Bの「早くしろよ」という言葉におされてそのまま箱の中から小箱を取り出し、
蓋を開け中身を取り出した。
中には素人目にも高そうに見える懐中時計が入っていた。
そのとき、さっきまであまり喋っていなかった留学生の片割れのDが、カタコトの
日本語で「それ、高いの?」と聞いてきた。
俺は「よくわかんないけど、たぶん高いんじゃないかな、なんか金っぽい装飾も
あるし、骨董品っぽいし」と返すと、DもEもそのことに興味津々っぽいようだった。
でも俺たちは当然持ち帰る気は無かった、当たり前の事だがこんな怪しい場所に
明らかに「隠されてた」ようなものだ、当然相応の理由があるはずだ。
そんな話をしていると、BとCの「…うわ」という声がした、何かにどん引きしているようだ。
2人の見ているほうを見ると、どん引きしているものの正体にすぐに気付いた。
最初のでかい方の木箱が入っていたスペース、箱を出した時は気付かなかった
のだが、底のほうに明らかにお札と解る、変色した紙くずが大量に落ちている。
Bが「この時計やばいって…早く戻して帰ろう…」というと、
Cも「だな、ちょっと洒落にならんわ…」と、時計を箱の中に戻した。
その時
メキメキメキッ!
と大きな音がして、Aが胸の辺りまで下に落っこちた。
どうもAのいた辺りの畳と床板が腐っていたらしい。
Aは「いった?」と声をあげて暫らく痛そうな顔をしていたが、怪我は無さそうで
「足が地面につかないから上に上がれない、引き上げてくれよ」と元気そうに言ってきた。
どうやら下はすぐに地面では無く結構深いらしい、Aは開いた穴にぶら下がるような形になっているようだ。
続く
782:
>>781
俺たちはそのマヌケな姿にさっきまでの気味の悪さから来る恐怖心も吹っ飛び、
Aを「かっこわる?」とAを指差しながらゲラゲラ笑った。
この間、DとEは殆ど俺たちと絡まず、2人でずっと何か話していた。
こういう状況なのに妙におとなしいのを、少し怪しむべきだったかもしれない。
が、そのままにしておくわけにはいかないので、俺とBとCがAの背後と左右にまわり引っ張り
あげようとした。
しかし、どうも床板の部分が“かえし”のようになってしまているらしく、力ずくで引っ張り
あげようとしても無理そうな感じだった。
さてどうしようかと考えていると、Aが「ちょっと静かに、なんか上から聞こえる」と言ってきた。
耳を澄ますと、微かだが二階のほうから何か聞こえてくる。
カリ…カリ…カリ…
壁か床を爪で引っ掻くような、そんな感じの音だ。
DとEはお札にはあまり反応しなかったのだが、流石にこの状況の異常さはきついらしく、
かなり不安そうな顔をしている。
というか、よくみると男同士なのに手を繋いでいる…
音はなおも二階から聞こえている。
Cが「ここ、俺たち以外誰もいないはずだよな…上に誰かいるってことは無いよな…?」
というと、Bが俺に「なあ、2人でちょと確認に行かないか…」と言ってきた。
Aがかなり不安そうに「俺このままかよ!」というと、
「CとDとEでAを引き上げてくれ、俺たち見に行ってくる」と俺を誘って部屋を出た。
まず言いだしっぺのBが階段を上り、俺がその後に続いたのだが、Bが階段を登りきる
辺りで立ち止まり動かなくなった。
続く
783:
>>782の続き
俺が「おいBどうした?何かいたのか?」というと、Bは「しっ!静かに」といって階段を登りきった
先のほうを凝視している。
暫らくするとBは「おい、ゆっくりだ、騒がずゆっくり逃げるぞ」と小声で言い、
俺に後ろに下がるように言ってきた。
どうもBは二階に何かを見たらしい。
俺が「なんだ、何かいたのか?」というと、Bは「後で話す、ここはヤバイ、早く逃げよう」とだけ言った。
そして俺が降り始めたとき、突然Bが
「こっち見た!やばい!早く下りろ!」
と叫び出した。
何がなんだか解らずおれは階段を駆け下り、A達のところに向かうと、まだAは引き上げられていなかった。
Bが「何やってんだ!早くしろって!ここから逃げるぞ!」というと、AもCも事態がつかめず、
「なんだよB、何があったんだ?」と不安そうに聞いてきた。
その時、天井から聞こえていた何かを引っ掻く音が
ガリガリガリガリガリ!
と急に激しい音になり、次いで
…ギシ…ギシ
と二階を誰かが歩く音が聞こえてきた。
足音はゆっくりとだが階段の方へ向かっているように聞こえる。
続く
784:
>>783の続き
流石に俺とA、Cも何かヤバイという事が解り、無理矢理にでもAを引き上げようと力いっぱい引っ張る事にした。
その時、ふと俺が顔を上げたとき、床の間の方に信じられないものを見た。
なんと、DとEが懐中時計の入った箱を手に持ち、俺たちを置いて逃げようとしている。
俺は「おいD、Eお前ら何やってんだ!そんな事してる場合じゃないだろ、こっちきて
A助けるの手伝えよ!」というと、2人は一瞬こちらを振り向いたが、そもまま部屋を出て
逃げて行ってしまった。
ありえない、この状況でこんな事できる神経が信じられなかった。
一瞬俺とBが2人を追いかけようとしたが、まずはAを助けるのが先と気付き追うのをやめた。
そして、“かえし”になっている床板部分が問題という事で、急いでその部分を踏みつけて
崩していると、とうとう足音が階段の近くまでやってきた。
そして、また
ガリガリガリガリガリ!
と激しく壁か床を引っ掻く音が聞こえてくる。
俺たちはかなり焦っていた、夏場で熱いのもあるが、明らかにそれとは違ういやな汗を
かいていた。
…ミシ
足音はとうとう階段を下り始めた。
そのとき、やっとの事でAを引き上げることに成功した。
俺たちは大急ぎで部屋を出ると、もと来た廊下を戻り外に出た。
その時、俺は一瞬だが階段のところに人の足を見た、一瞬だったので
良く解らなかったが、白い足袋を履いているように見えた。
そして全員裏口から外に出ると、そのまま外に停めてあった自転車に乗り、
全力でBの家まで逃げ帰った。
続く
785:
>>784の続き
Bの部屋に入ると、Bがやっと廃屋の二階で見た事を話し始めた。
階段を登りきる辺りで、Bは何かを引っ掻くような音が二階の部屋ではなく
二階にある壁そのものから聞こえている事に気付いたらしい。
そして、音のする壁がどこなのか探していると、月明かりに照らされた一番
奥の壁に何か黒っぽいしみのようなものがあるのを発見した。
音はどうやらその壁から聞こえてきているようだったという。
ここまで聞いて、俺は「それだとその壁のある部屋の中から聞こえているって
可能性もあるんじゃね?」と聞くと、Bは「いや、それなら音が少しこもるから
解るだろ、まあ説明するから聞いてくれ」といって話を続けた。
黒い沁みのようなものを凝視していると、まず壁から人の手が伸びてきて
壁を引っ掻き出し、次に顔、体、足という順に喪服を着てガリガリに痩せた
老婆?のような人影が出てきたらしい。
そしてその老婆は、完全に壁から出てくると廊下に正座し、壁をガリガリと
また引っ掻き出したんだという。
Bはここまで話すと一瞬身震いして右手で左腕の肩の辺りを触りながら、
「俺、それをじっとみてたんだよ、そしたらさ、その婆さんがこっちを振り返って
ニヤニヤって感じで笑ったんだよ…」
それで俺に「こっち見た、早く逃げろと」
言った部分に繋がるらしい。
Bは続けて「あのニヤニヤ顔はヤバかった…月明かりだけで薄暗かったけど、
『悪意のある顔』ってのがどういうものか、俺はほんと良く解ったよ…」と、そして
「あの顔一生忘れられねーよ…」と頭を抱えて黙ってしまった。
Bの態度を見て全員沈黙してしまったのだが、暫らくしてAが「そんな事より
DとEだ、あいつら最悪だろ!俺たち見捨てて逃げやがった!」とかなり
怒っている。
続き
786:
>>785の続き
Aは自分が一番危ない状況だったのだから当たり前だが。
そして俺が「あいつら見捨てて逃げただけじゃないぞ、あの時見つけた懐中時計
を盗んで逃げやがった、しんじらんねぇよ…」と、懐中時計が盗まれている事も皆に教えた。
その日はそのままBの家に泊まり、DとEに文句言うのは月曜ということになった。
月曜日、俺たちが学校へ行くと、DとEは予想通り俺たちを避けていた。
文句を言おうにも授業が終ると教室の外へ行き、次の授業まで帰ってこない、
そんな状態が暫らく続いた。
その間俺たちは、DとEの話をクラスのみんなに話したのだが、その時初めて
何故女子が無視していたのかを知った。
なんとDとEは、女子相手にクラスの男子の陰口や自分達の自慢話をしていて、それで
嫌われていたらしいのだ。
その結果、3日もしないうちにDとEはクラスで完全に孤立した。
それから数日後、俺たちはこの事件がまだ終わっていない事を思い知らされた。
最初の変化はBのところに現れた。
Bによると、夜中寝ているとBの部屋の窓のところに老婆が現れ、一晩中ガラスを引っ掻いていたらしい。
そして、同じ事それから一日後にAと、更に1日あけて俺ところにもやってきた。
ただ、窓辺に立って引っ掻く音を立てるだけで、実害らしい実害はなかったが、
空き家であれの顔を見ていたBはかなり怯えていた。
俺のところに老婆がやってきた翌朝、その事を教室で話していると、
Aが「もしかして…」と携帯を弄り始めた。
何かと思ってみていると、Aは携帯の地図を見せながら「ここがBの家で、ここが空き家で…」
と説明し始めたのだが、俺はその意味がすぐに解った。
「問題の空き家から近い順に回っている?でもなんで?」Bが答えると、
Aは「解らないけど、もしかして例の懐中時計を探しているとか…?」と言った。
続く
787:
>>786の続き
たしかに可能性はある、でも、懐中時計を持っていったのはDとEで俺たちは関係が無い、
Cもそう思ったのか「俺たち関係ねーじゃん、なんで付き纏われるんだよ」という。
たしかに、懐中時計が原因だとすると凄く理不尽だ。
そして肝心のDとEなのだが、2人がホームステイしている家はあの日のメンバー
の中で一番空き家から遠い、俺たちが考えている通りならば、まだ留学生2人のところにも
来る可能性はあった。
とにかく次は距離的にCのところに老婆が来る可能性が凄く高いので、
一応部屋に盛り塩をして警戒しようという話になった。
何かあるにしてもそれはDとEに対してであって、Cのとろこに来ても俺たち3人に起きた
程度のことだろうとタカを括っていたからだった。
Cの家に来る予定だった日の翌朝、学校へ行くとCが入院したと言う話を聞かされた。
詳しく聞いてみると、入院と行ってもすぐに退院できる程度らしいが…
放課後俺たちが病院へ行くと、擦り傷だらけで真っ青な顔のCがベットに横になっていた。
意識もあるしぱっと見怪我も大した事無さそうだが、精神的に相当まいっているようだ。
俺たちはCに何があったのか事情を聞いた(以下はCの話)
Cが夜寝ていると、俺たちのときと同じように窓のあたりから
…カリ…カリ
と何かを引っ掻くような音が聞こえてきたらしい。
Cはとにかく気にしないように、窓とは反対方向を向いて寝ていたのだが、はじめ
外から聞こえていた引っ掻く音が、暫らくすると「部屋の中」から聞こえるようになった。
なにかおかしい。
そう思ったCが寝返りをうつ振りをして窓の方を見たとき、なんと自分の顔のすぐ横にやつの顔があり、
やつはニヤニヤという感じの明らかに悪意のある顔でCを覗き込んでいた。
続く
788:
>>787の続き
びっくりして布団から飛びのくと、そのままやつはニヤニヤと笑いながら両手を
伸ばして近付いてきたらしい。盛り塩なんて何の役にも立たなかったとCは言っていた。
Cは部屋から飛び出して1階まで逃げたのだが、やつはCをずっと追いかけてきた。
それでパニックになり、Cは玄関から飛び出して外に逃げ出した。
ただ、その時は勢いで外に逃げ出したので、その後どうすればいいか全く考えて
おらず、とにかくあても無く夜道を走り続け、ふと目に付いた小さな神社に逃げ込んだ。
そして、拝殿の中に逃げ込みそのまま朝まで篭城するつもりだったらしい。
だが、Cの目論みは外れてしまった。
神社の中なら大丈夫だろうと思っていたらしいが、暫らく拝殿の周囲を歩き回って
いたがやつは何なく拝殿の扉をすり抜け
ハハハハハ!ヒュー…
ハハハハハ!ヒュー…
と喘息患者みたいな呼吸と笑い声を上げながらCに近付くと、Cの首を絞め始めた。
Cは「あ、俺こんな事で死ぬのか…」と思いながら気を失ったらしい。
翌朝、Cは神社に掃除に来たお爺さんに発見され、そのまま救急車で病院へ運ばれ今に至ると。
病室でCは続けてこう言った「あいつ婆さんじゃなかった…ガリガリに痩せてたから
ぱっと見婆さんに見えたけど、声は明らかに若かった…たぶん20代くらいなんじゃ
無いかと思う」と。
色々とんでもない話だったが、一番とんでもなかったのはCが殺されかけたって
事で、話を聞いて相当ショックを受けた。
俺たちとCに何か違いがあったのか、それとも俺達はただ偶然助かっただけ
なのか、原因がさっぱり解らない。
Cは体に異常は無いとうことらしく、その日1日入院するだけで退院できた。
続く
789:
>>788の続き
翌日は1学期の終業式で授業もなく学校が早く終った。
しかし、俺たちは担任に生徒指導室へと呼ばれた。
担任の話はこうだった。
俺たちがDとEを連れて空き家に肝試しに行き、そこでDとEを置き去りにしたと、
そして、学校に来てからも2人を泥棒呼ばわりしてクラス全員で無視していると。
しんじられん、最悪だ。
それが俺の率直な感想だった。
DとEがやけに最近余裕そうな顔をしていると思ったら、ある事無いこと担任にチクって
俺たちを完全に悪者にしていたのだ。
そして担任は、DとEをこれから呼ぶからお前たちは2人に謝罪しろと言い出した。
俺もAもBもCも相当ムカついたが、まずは誤解を解かないといけないので担任に
あの日あった事をすべてありのままに話した。が、まったく取り合ってくれない。
挙句に「D君とE君が嘘をついているとでも言うのか!」と逆切れし始めた。
どうやらこっちの話ははじめから聞く耳持たないらしい。
それどころか、謝罪しないなら内申にも響くし、親を呼んで生徒指導をするとまで言い出した。
その一言で俺たちも完全にぶち切れ担任と口喧嘩になり、「親呼ぶなら呼べば良い
じゃないですか!」と捨て台詞を残してそのまま生徒指導室を出た。
翌日、なぜか親は呼ばれなかったが、俺たちは学校に再び呼び出された。
生徒指導室に入ると、担任はみょうにヘラヘラしていて、昨日あれだけ喧嘩したのにやけに馴れ馴れしい。
担任の話はこうだった「D君E君とお前たちの意見に行き違いがあったらしいから、
昨日の話はなかった事にする。ただ、2人を肝試しに連れて行った責任はお前たちにも
あるから、これはお前たちが責任もって返してきてくれ」そういうと担任は例の桐の小箱
にはいった懐中時計を長机に置いた。
意味が解らない。
続く
790:
>>789の続き
後から知ったのだが、こんな事を言い出した事の顛末はこうだった。
予想通り、DとEのところにあのガリガリに痩せた喪服の女が現れたのは確実のようだ、
そして、恐らくCがあったの以上に酷い目にあったのだろう。
ビビりまくったDとEは、その日の朝に駅の近くにある質屋に懐中時計を持ち込んで売ろうと
したのだが、当然の事だが店主に怪しまれ、それで騒ぎとなり担任やホームステイ先の人たち
まで質屋に呼び出され、逃げられなくなって事の真相をゲロったらしい。
それで今、それでも2人の肩を持とうとする担任がこんな都合のいい話をし始めたと。
当然の事だが、ここまでバカにされて言う通りにする義理など俺たちには無い。
Aがキレ気味に「なら先生が返しに行けば良いんじゃないっすか、俺たちがそこまでしてやる義理ないし」
というと、そのまま生徒指導室を出て行ってしまった。
俺もBもCも顔を見合わせ、Aのあとをついて生徒指導室を出た。
この後、俺たちにはとくに何もなかったのだが、3つ後日談がある。
まず一つ目。
担任のその後なのだが、休みが明けると学校には来ておらず、
始業式では病気療養のため長期入院する事になったと言っていた。
あの懐中時計を持っていたのだから、恐らく何かあったのだろう事だけは容易に想像が付いた、
何があったのかは解らないが、学校にこれなくなるほどだから余程の事があったのだろう。
出家したなんて噂もあったが、真相は解らない。
その後卒業まで担任は学校に戻ってくる事はなく、結局別の教師が俺たちを受け持つ事になった。
ちなみに、懐中時計に関してはその後どうなったのか完全に不明だった、三つ目の後日談に
関わるので後で書くが、少なくとも空き家には戻されていなかったのが確実だからだ。
続く
791:
>>790の続き
二つ目
問題の留学生2人なのだが、やつらは予定を切り上げて夏休み中に母国へ帰国した。
で、その見送りに生徒会の役員が何人か行ったらしいのだが、
そいつらの話だとDとEは明らかに様子が変で、げっそりとやつれて常に周囲を
キョロキョロと挙動不審に見ていて、ちょっとした物音にも過剰に反応したとか。
そして、なぜか2人とも両手をぐるぐる巻きに包帯で巻いていたらしい。
あとホームステイ先の家もかなり異常なことになっていて、なにか建物中から
線香のような臭いがたちこめ、玄関のところにはあからさまにでかでかとお札が貼ってあり、
明らかに「家そのものに何かあったのは確実」だったとか。
それと、DとEは両親が迎えに来ていたのだが、それ以外に首からロザリオ?を下げた
神父か牧師のような人が付き添っていて、一緒に車に乗って帰って行ったそうだ。
ちなみに、その牧師か神父のような人も、日本語が通じていなかったっぽいので
DとEと同じ国の人のようだったと言っていた。
三つ目
俺は高校卒業後進学して地元を離れたので知らなかったのだが、今年のGWに戻ったときに
あの空き家が道路拡張のために取り壊されたという話を聞いた。
そして、同じく帰って来ていたAから聞いたのだが、どうもAの中学校時代の友達がその
解体に関わっていたらしく、Aが変なことなかったか色々聞いていたらしい。
それで聞いた話によると、解体中何度か「喪服を着た女」を
見かける人がいたようで、当時少し噂になったとか。
Aの友達も夕方帰る時に見かけたらしい。そこで俺はあれ?と思ってAに聞いてみた。
「あのさ、俺たちあいつがガリガリに痩せてたから婆さんと見間違ったんだよな?でも話
聞く限り容姿が違わないか?」と、
すると、Aもそれを不思議に思って友達に聞いたらしいのだが、
その友達曰く「普通の女だった」とかでガリガリでも老婆っぽくもなかったと、
その友達ははっきり言っていたのだという。
続く
792:
>>791の続き
それと肝心の懐中時計なのだが、友達曰く「そんなものはなかった」とのこと。
そういうものが現場で見付かれば普通は話題になるのだが、誰もそんな話はしていなかったし、
床の間のスペースや箱などは珍しいつくりだったので友達も覚えていたのだが、中は空っぽ
で何も入っていなかったとの事だった。
途中から後から聞いた伝聞を繋ぎ合わせた内容なので、
かなり中途半端で変な話になってしまいました、ごめんなさい。
以上でこの話は終わりです。
長々とおつきあい、ありがとう御座いました。
793:
おー、凄く良かったよ!いいもの読ませてくれて有難うございます。
794:
乙、久々いい話が聞けた
812:
Cが喪服の女に引っかかれたのは盛り塩なんか置いたからではないのだろうか?
836:
>>812
話を読む限り、時計に触ったのが4人のなかでCだけだから
被害がでかかったんじゃね?
839:
爪切り
今朝の話。
昨晩は中華+ビール3杯で、21時にはコテンと寝てしまった。その深い眠りから、ふと目が覚めた。
「パチン、パチン」という異音に起こされたみたいだった。
寝ぼけながら、「あー、嫁が爪切ってるんだな」と思いつつ、再び寝直そうと毛布をかぶったものの、
いつまで経っても、「パチン、パチン」という音が止まない。
だんだんイライラしてきて「どんだけ爪切ってんだよ!」と怒鳴ったら、ピタッと音が止んだ。
それからすぐに、「なに?寝言?」と嫁が隣りの布団から身体を起こしてきた。
僕「爪切ってた?」
嫁「もちろん寝てた。」
僕「あぁ、そう」
まぁ、聞き間違いか、とにかく気のせいということにして、再び夢の中へ。
で、今朝、外の空気を入れようと窓を開けたら、ベランダに黒ずんだ大きめの爪が散乱してた。。。
しかも普通の「爪切り」行為では、発生しないハンパない量が。
死ぬほど怖かったけど、嫁は僕の100倍怖がりなので、
見つからないうちにサササッと排水溝に掃き出しておいた。
ウチは2Fだから、忍び込めないこともないんだけど、現在進行形でちょっと怖い
835:
赤い女
深夜、コンビニで酒とつまみを買おうと自宅のマンションの部屋からエレベーターで一階に降りようとしたら
エレベーターの中に長い黒髪の赤い服の女が俺に背を向いて立っていた。
それも鮮やかな真紅の服で黒髪も深い色だった。コントラストがなんとも言えない、そして微妙だにしない。
俺は深夜に女性一人でエレベーターに乗ってることに始め驚いたが
その異様な雰囲気とその場の空気に不快感を覚えく一階に出たかった。
気をまぎらわすため、好きなテレビ番組を思い出していたら気付いてはいけないことに気づいてしまった。
何気に目線を女の足元にやると、俺は目をギョッとして心臓に冷水が一気に流れこんだ。
靴がこちらを向いていた。
つまり、俺に背を向けていたわけでなくずっとこちらを向いていた。
リングの貞子のように長い髪の毛を顔から胸に垂らしてこちらに向いていた。
冗談じゃない、こんな所にいられるかと思い3階に飛び出すように降りた。
そのまま、近くのコンビニへ駆け込んだ。夜に虫が光に群がる気持ちが分かったような気がした。
ふと、冷静に考えてさっきの出来事を考えると、変なところに思考がいった。
両腕は、女の異様に気づく前は両腕をへその下の辺りで結んでいるのかと思ったが
実際はお尻の辺りで両腕を結んでいた。こちらを向きながら・・・
もしかして、俺を凝視しながら背後に隠した刃物とかで殺してやろうかと思っていたのだろうか?
全身に鳥肌がたち、寒気と同時に一瞬体が麻痺した。
837:
俺は幽霊を信じない達なので、精神異常の女が夜中フラフラしているのかと思った。
つまみとか買える気分じゃない。まだマンションの中をうろついているのかもしれない。
とうまきにマンションの外から様子を見ようと思い、気持ちを整えてからコンビニをでた。
マンションの前まで来たら・・・女が外に出ていた。
長い髪の毛を顔から垂らしながら、かなりの猫背の股を開いた
ガリマタの姿勢でなにかを探す素振りをしていた。
もしかして俺を探してるのか?目の前の風景に血の気が引いて
石の棒のようにぼっと突っ立ってて体が動かない。
マンションの無機質な照明の光に照らされ、それは激しく頭を揺らしながら
聞き取れない笑い声のような声を出していた。
腕の部分は始め暗くてはっきり見えなかったが、照明よって照らしだされた。
錆びた出刃包丁を持っている。
これはだめだ。はやく警察に電話しないとと思ってる最中、女と目があった。
エレベーターでは顔が見えなかったが、見開いた狂って笑ってる目がはっきり見えた。
張りつめた弦が切れるように俺はマンションを背にして逃げた。
まるでいつもの風景が異界に迷いこんだかのように変化している雰囲気がした。
840:
暗い夜道を必死になってもがきながら逃げた。後ろから女が大股で頭を揺らしながら追いかけてくる。
とりあえず、さっきのコンビニに逃げよう、店員に保護してもらって警察に電話してもらおう
そう思いながらも必死に走った。女は大股で出刃包丁を振りかざしながらおってきたがさほど早くない
これなら振り切れられる。コンビニは、自宅から十分くらいのところにある。もうすぐだ。
心の中に少しだけの安堵が芽生えたが、後ろから気持ち悪い笑い声が耳障りだった。
そして、おかしなことに気づくのにそう時間はかからなかった。
844:
走ってきた道や建物は認知出来、あとどれくらいでコンビニに着くのかは分かるけれども
うまい言い方ができないが走っているのに止まっている感じがした。
もうコンビニに着いてもいいはずなのに絶対おかしい。
不安がどんよりと体を包むなか、後ろを振り向くとそんなに早くないのに
笑い声をあげた女がさっきより近くに来ている。まるで余裕があるかのように
全身を針で刺されたような悪寒に包まれ、死んでしまうという恐怖が支配した。
顔がくしゃくしゃになって回りの風景が目に入らない。黒い霧のなかを走っているようだ。
笑う女がちかずくごとに視野が狭くなる。恐怖で自分が今走っていることもわからなくなる。
どんよりとした真夜中の空気と一体化した気分だった。
もう後ろを見たくない。振り向くと目と鼻の先にあいつの顔があったら俺はどうにかなりそうだ。
笑い声は近づいてきて、俺の耳まで息がかかるまで来た。
俺は目を瞑り、夢ならさめてくれ、頼むと祈った。
次の瞬間、俺は横転した。やつに押されたのか、バランスを崩してこけたのかはわからない。
尻をついて前を見るとその女がこちらを見ていた。
849:
女は、長い髪の間から口を覗かせ狂った目を輝かせてニタニタと笑っていた。
出刃包丁を手首で回しながら俺に顔を近づけてくる。
放心状態の中、俺は直感で女の顔をはっきり見てはいけないことはわかり目を強く瞑る。
女は、指で目を開かそうとする。そして俺は気絶した。
次の日、コンビニの近くで倒れていたところを通行人の人がおこしてくれた。
俺はすぐにそのマンションから引っ越しした。これで終わりではないような気がする。
いつあの女に出くわすか、脅える毎日だ。
984:
首刈り地蔵
小学生の頃、両親が離婚し俺は母親に引き取られ母の実家へ引っ越すことになった。
母の実家は東北地方のある町でかなり寂れている。
家もまばらで町にお店は小さいスーパーが一軒、コンビニもどきが一軒あるだけ。
その町の小学校へ通うことになったが全学年で20人弱同級生は自分を含めて4人しかいなかった。
越してきて1年半ほど経ったある日、一学年上の子にいじめられるようになった。
原因はなんだったか思い出せない。まぁたいしたことじゃないと思う。
とにかくその子のことが大嫌いでいなくなって欲しかった。
その時、首刈り地蔵のことを思い出した。
首刈り地蔵のことは越してきたときにじいちゃんに教えてもらった。
小さな公園の奥の林の中にある首のない3体のお地蔵様。
絶対にお供え物をしてはいけないと言われた。
理由は教えてくれなかったが、越してきてしばらくして同級生に教えてもらった。
このお地蔵さまにお供え物をして「○○を殺してください」とお願いすると、その相手を殺すことができる。
985:
首刈り地蔵にお願いしよう。そう思った。
週1回のお弁当の日。おにぎり2つを食べないで我慢して
学校の帰りに首刈り地蔵にお供えし、お願いした。
その日の夜、寝ていると足音が聞こえた。ガチャ、ガチャと鎧を着て歩いているような音。
「足りない」そう聞こえた。ああ、そうか。お地蔵様は3体だった。
おにぎりがひとつ足りなかったか。
翌朝、おにぎりを一つ持って登校した。
登校途中にある首刈り地蔵のもとへ行くと2つのおにぎりはそのままある。
持ってきたおにぎりをお供えしようとすると、「こんのクソガキが!なにやってんだ。」と怒鳴り声が聞こえる。
後ろから顔見知りのおじさんが走ってきて、おもいっきり殴られた。
986:
引きずるように自分の家に連れて行かれ、じいちゃん、ばあちゃんに怒鳴り声でなにか言い帰っていった。
夕方になるとたくさんの大人が家へやって来た。
じいちゃん、ばあちゃんはとにかく謝っている。
東北弁がきつく、何を言ってるかわからなかったが俺も一緒になって謝った。
とにかく大変なことになってしまったらしい。
何日か話し合いがされ、うちは村八分ということになった。
首刈り地蔵にお供え物をした一家は村八分。昔からそうらしい。
実際、村八分がどういうものか知らないけどそれ以上だったかもしれない。
うちの人間とは一切会話が禁止され、スーパー・コンビニで何も売ってもらえなくなり、
母は町の病院で看護師をしていたが解雇され、俺は学校に通わせてもらえなくなった。
母と一緒に町役場に抗議しに行ったが話を聞いてもらえない。
どうにもならない。ここではとても生きていけない。
987:
東京にでも引っ越そうと話したがじいちゃん、ばあちゃんはここを離れたくないという。
生まれてからずっとこの町で過ごしてきた。
死ぬ時もこの町で死にたいと。自分たちは大丈夫だから二人で東京へ行きなさいと。
母はかなり心配していたがここにいては俺は学校へ通えないし母も働くところがない。
生活がまともに出来ない。
母と俺は東京へ引っ越すことにした。
実家にはまめに電話をし食品など荷物を送っていたが、しばらくして
電話線を切られたらしく電話が通じなくなった。
町に買い物に出たときに公衆電話でこっちにかけてくる以外は手紙が連絡手段になってしまった。
帰省した時電話線を直そうといったが、じいちゃん達はこのままでいいという。
たぶん他にも何かされていたと思うけど、
何かすべてをあきらめているというか受け入れているというかそんな感じだった。
988:
それから何年か経ち俺は高校に入学した。高校生になってもあの町のことが頭にあった。
とんでもないことをしてしまったとかじいちゃん達に悪いことをしたとかいう理由ではなく、
あれ以来あの足音と声が未だに聞こえるからだ。
別になにか起こるわけじゃない。ただ聞こえるだけ。
それでもやはり不気味でいい気分じゃない。
ある日、運送会社から電話がかかってきた。実家に荷物を送ったが何度行っても留守だと。
嫌な予感がした。というよりも半分ぐらいそうなんじゃないかと思っていた。
何かあれば電話をしてくるはずなのに
何度行っても留守。すぐに実家に行くことになった。
家についたのは夜遅くなのに、家に明かりはない。玄関を叩くが応答がない。
玄関は引き戸で簡単に外すことができる。
ドアを外し一歩家に足を踏み入れた瞬間に確信した。ものすごい腐臭がする。
母を見ると少し嗚咽を漏らし震えていた。
989:
中に入り明かりをつける。どこだろう。寝室かな?玄関を入り右へ進んだ突き当たりが寝室だ。
寝室へ行く途中の左の部屋のふすまが開いていた。
仏間だ。ちらっと見るとばあちゃんが浮いていた。首を吊っている。じいちゃんは同じ
部屋で布団の中で死んでいた。母は子供のように泣いた。
とりあえず外に出ようと言っても動こうとしない。警察を呼ぼうとしたが、
まだ携帯が普及し始めた頃でそこは圏外だったので最寄りの交番まで歩いて行った。
じいちゃんは病死、ばあちゃんは自殺と警察から説明された。
じいちゃんの跡を追ってばあちゃんが自殺をした。そういうことらしい。
葬儀はしないこととし、お坊さんを霊安室に呼んでお経を上げてもらい火葬した。
家に帰る日、写真などを持って帰りたいから実家によってから帰ることにした。
財産はこの家以外に何もないから相続しないらしい。
990:
この町に来るのはこれで最後。母がいろいろやっている間、俺はなつかしい道を歩いた。
学校へ登校する道。公園でブランコに乗りながら考えた。
どうしようか。もうこの町と一片の関わりも持ちたくない。
このまま帰ったほうがいいか。でもあの足音と声がある。
そうすることこそがこの町との関わりをなくすことなんじゃないかと思った。
林の中へ入り首刈り地蔵へ持ってきたおにぎりをひとつお供えした。
何を願おう。誰を。すぐに思いつく名前はなかった。俺は誰を殺したいんだろう。・・・・・・
(この町の人間全員を殺してください。)そう願った。
公園の方を向くと5,6人の人がこっちを見ていた。見知った顔もある。
向こうも俺が誰だかすぐに分かったと思う。
俺が近づいていくと目を逸らし誰も何も言ってこなかった。
俺も何も言わず無言ですれ違った。
足音と声は聞こえなくなった。
あの町の人達がどうなったのかはわからない。
僕:「今日さ、車から降りる時さ、ドアの開け閉め2回したよね。なんで?」
母:「ん?1回しかしとらんよ。」
霊感のない僕の唯一の怖い体験でした。
長文失礼しました。
102:
降霊遊び
もうだいぶ昔、浮遊霊様っていう遊びにハマっていた時期がある。要はコックリさんの類。
名前なんて何でも良かったし、コックリさんをやっても、
どうせ近寄ってくるのはそこら辺の浮遊霊という話で、誰かが悪ノリして付けた名前だったと思う。
ただ、10円玉で試みて全く動かなかったことが度々あって、
エンジェル様だかキューピット様のようにシャープペンを使ってやっていた。これが面白いように動く。
友達がいっていたのだが、コックリさんの類に自分の寿命を聞いちゃいけないらしい。
それでも、やはり自分の未来については知りたいところ。
ある日、未来についての質問もネタが尽きかけていた時、こんなことを聞いてみた。
「俺はこの先、どんな人生を送りますか?」
カーテンを締め切り、蝋燭の光が不気味に揺れている薄暗い俺の部屋、
そこにはいつものメンツが四人。シャープペンがスルスルと動く。
『…て…ん…ら…く』
部屋の温度が少し下がった気がした。
「てんらく…転落?この先、転落人生ってことかよ?」
友達のひとりが笑ったので内心かなりブルーだったのだが、おどけたり悪態をついたりして見せた。
すると別の友達が、少し慌てたように、おい、あまりふざけるな、ヤバイって、と声を荒げた。
少しの沈黙の後、ついさっきまで俺を笑っていたはずの友達が、何の前ぶれもなく、
俺達四人のど真ん中に向かって大量のゲロを吐き、それは儀式に使われていた紙を中心に広がっていった。
その後は軽い地獄絵図。すっかり気分も萎えて、解散することに。
遠足のバスでの惨劇などを思い出しながら、『部屋の掃除ダルイなぁ』などと自分の哀れんでいると、
派手に吐いた友達が両脇を抱えられて外に連れ出されたのを見計らって、ひとりの友達が真顔で近づいてきた。
「だからヤバイって言っただろ?どんな浮遊霊だか地縛霊が来てたか分からないんだぞ?
タチ悪いのだったらどうする。しばらくは部屋の四隅に盛塩でもしとけよな」
その友達は、自称『見える人』だったが、見えない俺には、否定も肯定も出来ない存在だった。その時までは。
104:
その夜は本当に寝苦しい熱帯夜だった。汗だくなのに、
頭からつま先まで布団をかぶって、みの虫状態。もう何時間こうしているだろう。
『盛塩しとけ』…そんなことを言われると、微かな物音でさえ、不吉な者の仕業に思えてしまう。
真に受けて、その盛塩を実行してしまったのだから尚更だ。
布団から足を出したら冷たい物に触れてしまいそうで怖い。
コンコン
静寂の中、不意に『何か』が窓を叩き、控えめな音とは裏腹に、
心臓を撃ち抜かれたような衝撃が走り、体が脈打った。
コンコンコン
その音がかき消されるくらい、鼓動は激しく鳴り響いていた。
ドンッ
体がビクッと脈打って、情けない吐息混じりの声が漏れそうになり、慌てて両手で口を塞ぐ。
ドンドンドンッ
これまで幽霊や呪いなど半信半疑。生涯そうだろうと思っていた。
その分、この現象に対する衝撃は大きかった。
その音に対して、脳はフル回転で現実的な原因を検索している。酔っ払い。変質者。友達の悪戯。
しかし、どう頑張っても脳裏に浮かぶのは、浮遊する人型の物体が窓を叩く絵図だった。
二階にあるこの部屋の窓を。
106:
どのくらい経っただろうか。いつの間にか窓を叩く音は消えていた。
布団の隙間から部屋の様子を伺う。真っ暗な部屋。
布団の中には、吐いては吸った生暖かい二酸化窒素が充満していて、死ぬほど息苦しい。
もう限界だ。意を決して布団から頭を出してみる。
別にたいしたことはない。見慣れた部屋だ。
時計を見ると蛍光針の位置が二時半の辺りを指していた。まだまだ朝は遠い。
だが恐怖心はピーク時の半分以下。
しかし小さな物音ひとつで、あっという間にピークに逆戻りするだろう。
そう思うと、まるで爆弾を抱えているような気分になった。
毎晩、こんな恐ろしいことが続くのだろうか。これからずっと…。いや、化け物の仕業とも限らないぞ。
再び現実的な原因を探してみる。今度は冷静に。
『やっぱり、あいつらじゃないのか?』数時間前までこの部屋にいた友達三人が、
ハシゴに乗って窓を叩いている姿を想像して思わず笑いそうになった。
ひとりがハシゴの上、残りの二人はハシゴを押さえている姿だった。
それぞれ笑いを堪えながら。
『やりかねない。だから盛塩なんて言ったのか。ビビらせる為に』
もう物音がしたところで怖くなんかない。
ガバッと上半身を起こした。大量の汗で、パジャマが体に貼り付いて気持ち悪い。
窓を見ると、曇りガラスの向こうは真っ暗で、何のシルエットもない。
忍び足で窓の側まで近づき、耳を澄ませた。外からは何も聞こえない。何も気配を感じない。
『あいつら、もう帰ったのかな』
少し寂しくなった。
ゆっくり窓の鍵をあけ、音を立てないように、少しだけ窓をあけた。
そしてその隙間に片目だけ近づけて、外の様子を伺う。
窓の外から同じように片目が覗いていた。
「うわあああああああ」
俺は悲鳴をあげながら大きく仰け反り、腰を抜かした。
107:
腰を抜かし床にへたれ込んだ状態で窓を見上げると、長い髪の『それ』は、
足場がないはずなのに、その空間で直立して、顔半分を窓の隙間に密着させていた。
俺を見ている。血の通った人間の目ではない。ニヤリと変形した口元。歯がなく、血が滴っていた。
「…どけて…」
喉が潰れているような声。
その女は右の掌で窓をさすりながら言った。その手は曇りガラスの向こうで真っ赤に滲んでいる。
「…どけて…どけて…」
盛塩のことだろうか。どけたらどうなる?想像もしたくない。
「…どけて…入れて…」
自分の楽観視を心底恨んだ。息苦しい布団の中で耐え続けて窒息してしまった方が幸せにすら思える。
「…入れて…入れて…」
真っ赤な右手は、次第に激しく窓を叩く動作へと変わった。
耳を塞いだ。それでも何の変化もなく聞こえてしまう。
そして強く目を閉じた次の瞬間、誰かが肩を叩いた。
心臓が止まるか止まらないかの狭間で、聞き覚えのある声が聞こえた。
「どうしたの?そんなに叫んだら近所迷惑でしょ」
肩を叩いたのは母親だった。息を切らせながら恐る恐る窓の隙間に視線を向けると、
そこには人影もなく、残り少ない静かな夜が刻まれていた。
108:
それからは真夏でも夜は雨戸を閉めるようになり、盛塩も続けていた。
あの女の霊についても思うところがあった。
たぶん自殺者の霊なのかも知れない。それも飛び降り自殺。
うちの近くにはT団地という、ちょっと有名な飛び降り自殺の名所がある。
自殺を望む人が、わざわざタクシーに乗って、そこまで訪れる、なんて噂まであった。
幸い、あの女な顔は半分だけしか見ないで済んだが、もしかしたら、もう半分はもっと損壊が激しくて、おぞましい顔だったのかも知れない。そう思うと背筋に冷たいものが走る。
それに『てんらく』という文字も、飛び降り自殺と無関係とは思えない。
何よりその文字に自分の未来を案じずにはいられなかった。
117:
>>108
これは乙と言わざるを得ない。
ネタも怖いが、書き方もスマートで怖さを引き立ててていると思った。
468:
背無し
会社からの帰路の途中、ある大学の前を通る。
そこは見晴らしの良いただの直線だが、何故か事故が多いことで有名だった。
その道をあまり使わない人には分からないだろうが、
毎日車で出勤するオレや同僚には事故の理由は明白だった。
あるおっさんが原因なのだ。
469:
そのおっさんは大学手前の横断歩道の脇に立っている。それも毎日。
雨の日も昼も夜も、ただ無表情で突っ立っている。
そして何故かカラダごと真っ直ぐこちらに顔を向けているのだ。
おっさんに気付いてからしばらくは「気味が悪い人がいるなぁ」程度の認識しかなかった。
しかし更なるおっさんの異常性に気付くのに、そう時間はかからなかった。
470:
おっさんはカラダごとこちらを向いている。いつ、どんな時でも。
例えば横断歩道の手前30mからおっさんを認識したとする。
「ああ、今日もいるな。そしてこっち見てる…」
そのまま横断歩道を通過して、素早くバックミラーでおっさんを確認すると、
やはりこちらにカラダごと顔を向けているのだ。
この異常さが理解出来るだろうか?
471:
おっさんはどんな時でも必ず、真正面からこちらを見ているのだ。
向きを変える気配すら見せず、瞬時にこちらを追跡してくる。
それに気付いた時オレは確信した。
あのおっさんは人間ではないのだと。
472:
うすら寒さを感じたオレがそのことを同僚に話してみると、そいつもおっさんのことを知っていた。
何でも地元では「背無し」という名称で有名らしい。
確かにおっさんは正面しか見せない。後頭部や背中は見たことがなかった。
変な霊もいるんだな、とその日は同僚と笑い合って終わった。
473:
オレがビビりながらも、ある思いを持ったのはその時だった。
何とかしておっさんの背中が見たい。そう思うようになったのだ。
毎日通勤しながらおっさんを観察する。普通に通るだけではダメだ。おっさんには全く隙が無い。
通過後、バックミラーに目を移す瞬間におっさんはカラダの向きを変えてしまう。
オレはチャンスを待つことにした。
474:
数日後、残業で遅くなったオレは深夜の帰路を急いでいた。
そしてあの道に差し掛かる。
目をやると、やはりいた。おっさんがこちらを向いている。
「背無し」の由来を思い出したオレは素早く周りを確認した。
深夜の直線道路。幸い前後に他の車は無く、歩行者もいない。信号は青。
チャンスだった。
475:
横断歩道の手前でぐっと車を落としてハンドルを固定する。とにかくゆっくり、真っ直ぐに。
そして心を落ち着け視線を向けた。
おっさんはいつものように無表情でこちらを見ている。
目は何の感情も示しておらず、本当にただ立っているだけだ。
しかし改めてじっくり見るおっさんは、いつもより不気味だった。
何を考えているか分からないというか、得体が知れないのだ。
477:
やがて車はゆっくりと横断歩道を横切っていく。
目線はおっさんから外さない。怖くても意地で見続けた。
するとオレが目線を切らないからカラダの向きを変える暇が無いのか、
いつも正面からしか見れなかったおっさんの顔の角度がゆっくりと変わっていく。
車の動きに合わせてゆっくり、ゆっくりと。おっさんは始めの向きのまま微動だにしない。
478:
ついにおっさんの完全な横顔が見えた時、「これはいける!」と確信した。
おっさんから目線を切らないためにオレも顔の角度を変えなければ行けないため、
今や車の後部ガラスからおっさんを見るような体勢だ。
当然前なんか見えちゃいないが、気にもしなかった。
もうすぐで「背無し」の由来に打ち勝つことが出来るのだ。
480:
そうしてゆっくりと永い時間が流れ…ついにその瞬間が訪れた。
「背無し」の今まで誰も見たことの無い背中が後頭部が、今はっきりと見えているのだ。
それはあっけない程に凡庸な背中だった。何一つ不思議なところは無い。
しかしオレの胸にはささやかな達成感があった。
じっくりと背中を観察し満足感を味わったあと、オレはようやく目線を切って前を向いた。いや、向こうとした。
482:
目線を切って前を向こうとしたオレはしかし、あるものを見て固まった。
助手席におっさんがいた。もの凄い怒りの形相て。
心臓が止まったかと思った。
「うわぁあ!」
オレは悲鳴を上げブレーキを踏んだ。
徐行していたはずの車は何故か強烈な衝撃とともに電柱に激突し、オレは失神した。
484:
翌朝、病院で目が覚めたオレはすぐに警察の聴取を受けた。
幸いにオレを除いて怪我人は無し。オレの車が全損した以外に大した器物損壊も無かった。
警察は事故の原因をスピードの出し過ぎによる暴走運転と断定したが、オレは抗議する気力も無かった。
あんなこと、話す気すら起きなかった。
486:
あれから5年。オレは通勤のために今もあの道を走っている。
おっさんは変わらずいるし、相変わらず事故も多い。
ただ一つだけ変わったことは、オレがおっさんの方を見なくなったことだろう。
あの時、聴取の警察官がボソッと言った、「今回は連れて行かれなかったか」という言葉が今も耳から離れない。
   
以上
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