【初代スレ】海にまつわる怖い話・不思議な話『霧の中の宝船』『空に月が二つ』他back

【初代スレ】海にまつわる怖い話・不思議な話『霧の中の宝船』『空に月が二つ』他


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拉致・・・?
横田めぐみさんが失踪したのと同時期に、奇妙な体験をしました。
 当時高校一年だった俺は、海辺の我が家から友人宅へ向かうべく歩いていました。
時刻は午後九時をまわっていたでしょうか。 住宅地とはいえ街灯も疎らで薄暗い
海岸近くの生活道路に、俺以外の人影は全くありませんでした。 と、後ろから足
音が聞こえてきました。何気なく振り返ってみると、10メートル程後方に男がい
ます。一見して、それほど若くないことだけはわかりました。
 足音が早くなり、その男がどんどん近づいてきました。(追い越すんだな)と思っていると、その足音は1メートルほど後方で歩を緩め、俺にぴったりと追従する形になりました。 細い路地ならともかく、そこは幅員5メートル程もある道です。
明らかに意図的なその行動に、当時既に武道の有段者だった俺も相手の真意を質すことはおろか、振り向くことすらできなくなっていました。
そのまま10メートルも歩いたでしょうか後ろの男が再び早足になると、息がかか
ほどに密着してきました。 
 この後の事を書と予定調和臭くなるので気がひけるのですが、事実なので書きます。
密着されて俺の恐怖が最高潮に達した瞬間、角を曲がって1台のバイクが近づいて
きて、俺の前に止まりました。「よ?お 、久しぶり。」それは中学時代の友人でした。
 その時初めて目前の異様な状況に気づいたその友人が「え?誰?何?どうしたの?」
と素っ頓狂な声を上げると同時に、男は不自然に顔を背けると、海岸方向に走り去っていきました。
 横田さんが連れ去られたとされる場所から数キロ地点の海岸線で、彼女が失踪してから数ヶ月後に体験した実話です。
 マスコミが彼女の失踪を報道した翌日、当時通っていた道場の後輩が「あの横田って 俺の同級生なんスよ。」と言っていたのが、今でも鮮明に思い出されます。 
管理人です!
今回は海にまつわる怖い話の初代スレからまとめてみました!
洒落怖とは少し違った独特の雰囲気が不思議で面白い。中でもオキさんという方の話がとても面白いです。
※初代スレの前編はこちら
海にまつわる怖い話・不思議な話 『亡霊が住む海岸』『おおきな死人』他
http://world-fusigi.net/archives/8725510.html
引用元: ・ 海にまつわる怖い話・不思議な話 
479: 流涕焦がれて 03/01/20 12:09
>>476
こわいよー。でも、無事で良かったですね。
487: あなたのうしろに
ついてきた女の子
これは、伊豆大島に合宿免許に行ったときの実話です。
夜、寮の仲間と海岸へ花火をやりにいきました。夜の海岸は風が強く、
なかなか火がつかないので、海を背に林と物置小屋の間に身を寄せる様にして、
kさんが花火に火をつけ始めました。それでも火がつかず、私が呼ばれ、
kさんの後ろに被いかぶさる様に立ち、火起こしの手助けをしておりました。
すると、私の前でしゃがみながら、必死に火をつけようとしているkさんが突然、
何かに驚いた様に、又何かに突き飛ばされた様に私に凄い勢いでぶつかってきました。
私も突然の事に驚き、そのまま後ろに倒れながら、「なにやってんだよ」と言うと、
ゆっくり振り向いたkさんの顔は真っ青で、私の目をそらす事無くじっと見つめて一言、
「何でもない,ごめん」と言い、ゆっくり立ち上がると場所を変え、
又花火に火をつけ始めました。kさんは霊感が強く、よく霊を見ると言って、
毎晩、私達に怪談を聞かせてくれる人だったので、いやな予感がしましたが、
その場は何ごとも無く遊びを終え、寮に帰る事にしました。
488: あなたのうしろに
そして寮について部屋に入り、kさんに先ほどの出来事を問いただしたところ、
割と冷静に話し始めました。しゃがんで花火に火をつけているとき、
なかなか火はつかずイライラしていると、ほんの一瞬火がつき、
真っ暗だった辺りが少しだけライターの明かりに照らされたとき、
kさんの1メートル程前、すなわち目の前に、おかっぱ頭の女の子が、
じっとしゃがんでkさんを見ていたそうです。そのとき私にその事を言わなかったのは、
騒いでその場から逃げると霊がついてくると思い、それは危険だと判断し、
黙っていたという事でした。私はkさんにありがとうと言いながら心の中では、
「本当かな」と少し疑っていました。
そしてそろそろ寝ようかと布団を引こうとした時、隣の部屋から、
「大変だ,大変だ」と走ってくる人がいました。「早く来てくれ」と言うので、
みんなで隣の部屋へ行って見ると、部屋の隅で真っ青な顔で震えながら、
体育座りをしているA君がいました。kさんは私に「やばいなあ」と言って、
A君に近寄り、大丈夫かと聞くとA君は窓の方を指差し震えた声で、
「おかっぱの女の子の顔だけが浮かんでいる」と言いました。
騒いで逃げなかったのに、ついてきていたんですね。
493: あなたのうしろに
安置所
以前私が添乗員だった頃にバスのドライバーさんから聞いた体験談で一番怖かったのをお話します。
それは沖縄県の話です。
プライベートビーチのあるホテルに行った時、翌朝は早めの出発だったため、乗務員もお客様と一緒のホテルに宿泊することになりました。
でも、その日は満室で、乗務員のドライバーとガイドは地下の乗務員部屋を与えられました。
(空いてるときは客室をもらえるのですが、満員の場合は雑魚寝室しかないのです)
いくら仕事とはいえ、男女一緒では可哀相だと、ドライバーさんは遠慮して、自分はバスで実家に帰りました。
その後、ガイドの20代の女性がだだっぴろい部屋でたいくつしていると、電話を発見!それは外線も使えるものでした。
彼女は早その電話で、友達に電話。。。。。
「・・・あ、もしもしー!○チャン!わたし?!今ね、泊まりで××ホテルにきてるんだけどさ。
ドライバーさんも帰っちゃって、一人でつまんないの?!」、と元気よくしゃべりまくった。。。
すると、友達の○チャン「え?何言ってるの??周りでいっぱい人の声がするじゃん!楽しそうじゃん!」って。
そう、その部屋はかつて、溺死者などの緊急安置所として使われていたのでした。
私はそのホテルに泊まったことはありません。その話を聞いた後に、添乗でそのホテルに泊まった同僚は、確かにその部屋があることを確認しました。。。
498: あなたのうしろに
竿に絡みつくもの
私は趣味の一つである釣りによく行きます。
もっぱら海釣り専門なのですが私は船に弱いので防波堤とか磯でやります。
その日も 朝早くから支度をして出かけました。そこは険しい崖になっていて、
人があまりこないため絶好の穴場で、私のお気に入りの場所でした。夕方になり、
そろそろ引き上げようと思っていた頃静かだった海面がいきなり光を発してしぶき
をあげ始めた。はじめは何事が起こったのかと思い、海面を見ているとどうやら
イカの大群である事に気づいた。釣れるどうか分からなかったけど、とりあえず糸
を垂らしてみた。すると、すぐに食いついてきた。リールを巻いているとかなりの
力で引っ張られる。イカにしてはやけに強い力で引っ張るので、改めて海面をのぞ
いてみた。それは、イカなんかじゃありませんでした。うねうねとうごめくそれは
何百、何千という人の手でした。海面をもがきながら私の投げ入れた糸に向かって
集まっている。ますます、引っ張る力が強くなっていき思わず釣り竿を離してしま
った。海中に沈んでいく竿にどっと手がからみついていく。後で知ったことだが、
その崖は自殺の名所として有名な場所だったらしい。私も、もう少しで海の中に
引きずり込まれるところでした。
501: あなたのうしろに
私の家の近くに川があるんですけど、
そこ、昔、よく死体が流れ着いてたらしいんです。
なんでも、東京湾に投げ込まれた身元不明の人達のだったらしいんですが、
最近、その川の周りで、着物を着た人をよく見かけるんです。しかも、ずぶぬれで。
最初のうちは雨に降られたのかな?とか思ってたんですけど、
それが、毎日のように歩いてるんです。
友達に聞いても、よく見るって言うんです。
しかも同じ時間に、全く違う場所で。
それを確かめるために、友達とその川に掛かっている、一番遠い橋同士に立って、
その人を見かけたら、電話(ケータイ)すると言うことをやったんです。
もちろん、遠すぎて、友達の姿なんか見えるわけ無いんです。
なのに、同じ時間に同じ人、見ちゃったんです!!
ものすごく驚きました。
それいらい、帰る時間も異なるようになって、
見かけなくなりましたが、
私の後輩も、見たことがあると言ってました・・・
504: あなたのうしろに
これは私はお目にかかっていないが、親戚のおばさんが体験した実話です。
親戚のおばさんはとっても霊感の強いお方なのですが、ある日北海道へ旅行にいった時の事。
その場所は昔その辺り一帯アイヌ民族が住んでいたというところだったらしいです。
で、とある湖畔の景色があまりにも綺麗だったそうなので湖畔を背に写真をとったそう。
後日、写真を現像してみて、おばさんは絶句。
自分達の後ろに沢山のアイヌ民族の衣装を着た人たちがずらっとならんで写っていたそうです。
自分達の後ろには誰もいなかったのに・・・。
その後その写真は心霊写真等を供養するお寺に持って行って供養してもらったらしいのですが、
そこのお坊さんもこの写真は危険だといっていたそうです。
505: あなたのうしろに
仏間のご飯を食べていたのは
これは四国の某海岸で聞いた話です。
毎年お盆になると海で死んだ人のために陰膳というものをするそうです。
供養のために離れとか、仏間においておくそうです。
時々そのご飯が少しだけなくなっているとか
当然、猫とか誰かのいたづらなんでしょうが。
僕の友人の家でも、なくなったおじいちゃんあてにお膳を仏間に
毎年置いてあったそうです。
ある年の夜、「くちゃくちゃ」という音で目さめた友人は音の
するほうにいきました。すると仏間から聞こえてきます。
思わず、戸の隙間からあけて見ると、黒い影がしきりご飯を食べて
いるそうです。長い舌でご飯をくちゃくちゃとなめまわしているそうです。
怖くなった友人は思わず誰だって叫んだら、その影がふりむきました。
するとその顔は生きているはずの父でした。
恐怖とおどろいたので気が遠くなった友人は朝まで失神しました。
翌朝目がさめてみると誰もいません、仏間のご飯もそのままです。
彼の父親も普通どおりでした。
あれは真夏の夢だったんだと思い、学校にいったそうです。
そして彼が学校から帰ってくるやいなや、突然彼の父が職場でなくなった
という電話が入りました。
彼は今でも思うのです。あれは死神が見せてくれた予言だったのでしょうか。
515: あなたのうしろに
「ひとりになっちゃった」
もう10年以上前のことになりますが、海外のヨットレースで日本
人女性が亡くなる事故がありました。当時マスコミでも大きな話題
となっていましたからご記憶の方もいるかと思います。ビデオ制作
関連の会社に在籍していた私は、そのレースのプロモの編集に携わ
っていました。事故後もレース自体は中止されることなく、プロモ
も事故を起こしたヨットの映像は一切使用しないと言う条件で制作
が続行されました。
さて編集作業ですが、素材となるテープはレース開催前の練習風
景から撮影されていますから膨大な量です。当然、事故を起こした
ヨットも亡くなられた方も相当に映り込んでいました。中でも印象
的なのは開催レセプション風景。様々な関係者達にインタビューを
しているのですが、件のクルー達にもカメラが向けられます。はじ
めは他の仲間たちと口々に豊富や意気込みを喋っていた彼女でした
が、一人また一人とカメラの前を離れていき、最後には彼女一人き
りになってしまいます。それに気付いた彼女はカメラに向かって寂
しそうに笑い、ひと言
「・・あたし・・ひとりになっちゃった・・・なんで・・」。
 自らのその後を暗示するかのような言葉に、哀れさと同時に少な
からず背筋が寒くなる思いでした。彼女は転覆したヨットの下から
出られなくなった仲間を助けに行き、足にロープが絡まり亡くなっ
たのです。そして亡くなったのは彼女一人きりだったのです。
516: あなたのうしろに
冗長な未編集テープを見続けると言うのは想像以上に疲れるもの
です。深夜三時をまわった頃だったでしょうか、私ともう一人の編
集マンは何度目かの休憩をとり編集機の前を離れたのです。
 と、その時。ズ・・ズズ・・ズ 編集機の前のビデオプリンタが
ひとりでにプリントし始めたのです。何かを。しかもプリントする
ためのコード付きのリモコンは、コードの絡まりを直すためにジャ
ックを抜き編集マンがその手に持っているのです。
思わずモニタを見るとオフにしたはずなのに再生と早送りを不規
則に繰り返しながらテープが廻っています。何を映しているシーン
なのかはノイズが多く判然とはしません。その間もビデオプリンタ
は、焦れったいほどの度で何かをプリントしています。
 ズズ・・ズ・・・・・ビシッ 深夜の編集室に吐き出されたプリ
ント紙がカットされる音が響きました。私たちは恐る恐る、それを
手に取りました。やはり、と言うべきなのでしょうか。そこには質
の粗いモノクロの映像でもはっきりと判る、亡くなった彼女の姿が
映し出されていました。そして言葉もなく立ちつくす私たちの前で、
滅茶苦茶な再生、早送りを繰り返していた編集機も、まるで何かに
満足したかのようにゆっくりと動きを止め、プリントされた彼女の
姿をより鮮明にモニタに写し、動きを止めました。
モニタの中で彼女は、ヨットの先端に一人きりで座り、遠い水平
線をじっと見つめているのでした…
517: オキ 03/01/30 02:32
空に月が二つ
「海は本当にいろんなことがある」
海に行き続けて45年、いまは兼業漁師の父の言葉です。
今回は私と父が一緒に体験した話。
私が小学校3年の時、父と共に船で夜釣りに出かけました。湾外に出ると陸の明かりはもう見えなくなっており、その日は漁り火も少なかったと記憶してます。
ただ月明かりか、夜は明るく海の真ん中に私たちだけがいるようでした。その日は本当に良く釣れたんです。
一時間もしないうちに大漁になり私は
「お父ちゃん、今日は明るいのに良く釣れるね」となんの気もなしにいうと(月が明るいと釣れないといわれている)
父は突然仕掛けを片づけ始め
「うん、こんな日は早く帰った方がいい」
と空をみあげました。
その時初めて気が付いたんです。空に月が二つあったこと。
「わぁ!あれなに?!」と私が叫ぶと、父は静かに
「そんなこともある。もうあれを見たらいけん。中にはいってなさい」
と私を船内に押しやるのでした。
あれはなんなのかと改めて聞いてはいけない気がしましました。
聞いても多分父は「わからん」というでしょう。
この手の話は沢山父に聞きました。その都度いうのです。
「そんなこともある。」と。
長くなってスマソ
518: あなたのうしろに
>>517
父さんの多くを語らない寡黙なようすがカコイイです。
522: オキ 03/01/30 07:15
宙吊りのおばちゃん
父がまだ小学生の頃。
その頃から父は釣り好きで、休みになると朝からバケツと釣竿を抱え山を一つこえた村のほうまで行ったりしたそうです。
今なら車で20分足らずですが、当時は道も悪く、徒歩で4時間強位でしょうか。
父のポイントはその村からさらに進み、山の峠にあるトンネルを越え、そこから崖下に下るといった場所にありました。
その日はいつもに増して良く釣れ、父は大ハシャギで釣りに熱中し、気が付くと日も暮れて、綺麗な月夜になっていました。
魚はまだまだ釣れるようでしたが、
「遅くなってしまった!おこられる!」
と思い、その場を後にしました。→つづく
524: オキ 03/01/30 07:41
夜の山道は存外明るく、これといった苦もなく、トンネルの入り口にさしかかったそうです。
トンネルはそんなに長くなく、出口からは明かりが漏れています。
出口に近づくにつれて、出口付近のトンネル上部の様子がだんだん分かってきました。
見境なしの蔦や何か分からない蔓の影が見えてきます。
「あれ?」
その一部に父は異様な影を発見しました。
トンネル上部から、蔦や蔓ではない、何か大きな影がぶら下がって揺れているのです。
何だろうと思い、釣竿とバケツを持って出口に駆け寄るとそれは・・・
トンネル上部から逆さにぶら下がっている浴衣の様な薄い着物姿の女の人でした。
髪は垂れ下がりそれは恐ろしい形相で、そしてまた、何事かをブツブツ呟いています。
父はバケツを放り投げ、一目算に走りました。→まだつづく
525: オキ 03/01/30 08:03
怖くて逃げたのではなく、こう思いながら走ったそうです。
「大変だ!おばちゃんが宙づりだ!助けな!助けな!」
こうして、その村まで走り、村の駐在さんにパニック気味でその旨を伝えました。
駐在さんは半信半疑ながら、何か大変な事故かもと、村人数人でそのトンネルへ駆けつけたのです。
そこには・・・
何もなかったそうです。
父がばらまいたはずの魚すら・・・
ただ、釣竿と空のバケツが転がるだけでした。
その話を終えた時、父は
「えらいメにあった」
と少し怒っていました。夜中になんてイタズラをするんだと、こっぴどく絞られたそうです。
怒られたうえに魚もなく、きっとやるせなかったでしょう。
そのトンネル、いまでもいわくつきのスポットとして地元では話がたえません。
ハッ!海じゃなくトンネルの話?アフォは逝きます。
526: あなたのうしろに
>>525
魚が良く釣れたのはその釣りポイントに死体があるからだべ。
530: オキ 03/01/30 19:49
>>526
よく分かりましたね。
この話の峠というのは、龍〇瀧という自殺の名所です。
父は
「狸にばかされたか、魚をとりすぎて海の人が怒ったんだろ」
といいます。
この海の人ってのが何か分からない・・・
たまに何やら電波なニオイのする父です。
534: あなたのうしろに
目玉の無いスキンヘッドの男
皆さんは海岸で花火をやった事が有りますか?
今から書く話しは私が中2の頃の話しで、家族と小田原の親戚の家に行った時の出来事です。
従兄弟の兄貴2人と浅草からやっぱり遊びに来て居た姉貴2人。そして私と弟の計6人で、花火をする事に成り、免許取り立ての一番上の兄貴が海岸に行ってやろう!と言うので、車で40分位の処に在る海岸に行きました。海岸名は忘れてしまったけれど、ゴミも無く遠浅のとても広い海岸だったのは、覚えて居ます。辺りは真っ暗で音と言ったら私達の話し声と、波の音だけでした。
人は私達の他に誰も居ません。それも不気味だったのですが、空気が何共言えない生暖かくて、立ってるだけで気分が悪くなりました。そうなるともう、花火処じゃ無いんです。
一刻も早く帰りたがってる私を、皆は聞いてもくれず花火を続けました。
「もう少しで終わるから」「海岸の空気は暖かいんだよ」「望美は臆病だなぁー」散々言われて反発しようと2番目の兄貴の方を向くと、兄貴の左肩に青くて細い手が張り付く様に、乗ってるんです。
男の人の手でした。最初は上の兄貴かな?と思ったのですが、上の兄貴は、花火の後始末をしててそこには居なかったんです。え?っと思った瞬間海の方から泳ぎ疲れた様に人が沢山上がって来るのが見えて・・・と同時に兄貴が急にうずくまる姿勢に成って私の方に倒れ掛かって来ました。
535: あなたのうしろに
その時です。
兄貴の肩に乗ってた手の上に、と言うか、肩の上に顔が乗ってる状態で、目玉の無いスキンヘッドの男の人が私に向かって笑ったんです。声が出ませんでした。立つ事も・・・・・・
その内その手が救いを求めるかの様に私に伸びて来て・・・・・恐怖でやっと動ける様に成った私は、必死で走りました。姉貴に捕まって・・・その後は覚えてません。気が付いたら布団の中に居ました。
私が正気(?)に戻って2番目の兄貴に肩の事を聞くと、「急に重くなって地面に吸い込まれるかと思ったけど、お前が走り去った後、フッと楽に成ったからもう、大丈夫だ」って言ったんです。が、
その3日後、兄貴は左肩に人の顔の様な大きなアザを発見し、原因不明の高熱が続き、入院しました。
私は、兄貴の命が心配になり、誰にも気付かれずに除霊を頼みました。
兄貴の肩のアザは今でも薄く残って居るけれど、取り敢えず、元気になりました。
536: 223 03/01/30 21:11
これは僕の弟とその友達の話です。
弟と友達5人でゴールデンウィークにバイクで天草(海)に泊まりで
魚釣りに出かける予定をたててました。しかし、当日出発が遅くなった
ので阿蘇にキャンプに行く事に変更しました。
時間はもう夜の11時になってました。
ちょくちょく寄り道しながらも順調に阿蘇に向かっていました。
阿蘇には赤橋(前は端の色が赤色でした。今は緑色になっています)と
言う自殺の名所の橋があるんです。
そこを通過しようとしている時に弟の前を走っていたA君が急にフラフラ
運転しだしました。
最初はふざけて遊んでるのかと思っているとそのまま橋の手摺りに激突!!
A君はそのまま意識不明で救急車で運ばれました。
6時間後に彼が気がついたので「どこで事故したか覚えてる?」と聞くと。
A君「天草に行ってる途中に事故ったんでしょ?」と・・・
弟「違うよ!阿蘇の赤橋で事故ったんだよ!」と言うと。
A君「なんで?天草に行ってたでしょ?」
A君は阿蘇に行ってた記憶が無いばかりではなく、行ってはいない天草に
行ってたと・・・
539: あなたのうしろに
大物の正体
これは私が高校生の頃の話です。
日本海沖地震が起きた翌年、私は友人達と男鹿半島まで釣りに行きました。
男鹿の磯場に行き「何が釣れるかな??」などと友人達と話しながら釣り糸を垂らし始めました。
10分?15分程たった頃、私の釣り竿にかなり大物な感じの当たりがきました。
「うぉっ!すごい当たりだや!!」そう声を上げながら釣られてくるであろう大きな魚に期待しつつ15分間釣竿と挌闘していました。
しかしヘンなんです。釣竿の引きが全然弱ってくる気配が無いのです。
だいたい磯場での釣りで釣り上げるのに15分以上かかるような大物なんてそうそう釣れる事はありません。
「何かヘンだな?。」と思いつつも釣り上げようとしていると急に引きが無くなってしまいました。
針を上げてみると餌が付いたままで魚が噛み付いた後もありません。
「おかしいな?、なんか魚かかった感じじゃないよ、これ。」そういう私に友人は「きっと何かヘンな物ひっかけたんじゃないの?」
と言いましたが、引きが漂流物のものではありませんでした。
540: あなたのうしろに
釈然としないまま、再び釣り糸を垂れましたが、5分もしないうちにまた同様の事が私や友人達にも起こりました。
何度釣り糸を垂らしても同じ事が起こり気持ち悪くなってきましたが、交通費をかけて折角来たのに1匹も釣らないで帰るのも癪だったのでせめて1匹釣るまでは頑張る事にしました。
何度めかのキャストの時、今までの倍くらいの強さの当たりがきました。
「おっしゃ?!これは絶対に釣り上げるぞ?!」と叫んで釣りはじめる私。
30分以上の駆け引きの末、なんとか水面近くまで上がってきた感じだったので引きが弱くなったところを半ば強引に釣り上げようとしました。
一瞬、釣り糸を引いていた物がみえましたが、見えた瞬間釣竿が折れてしまい海の中へと沈んで行ってしまいました。
私達はすぐに釣りを止めて帰路につきました。「もうここには絶対に釣りにこない。」と思いながら・・・。
私達が見た釣り糸を引いていた物というのは無数の子供の腕でしたから。
考えてみると私達が釣りをしていた場所は日本海沖地震の時に磯辺で遊んでいた遠足で男鹿に来た小学生32人が津波にのまれて全員溺死した場所のすぐ近くでしたので、もしかしたらその小学生が出てきたのかもしれませんね。
541: あなたのうしろに
豊島
夏がくるたびに思い出すこと。
小さい頃、両親に連れられて瀬戸内海にある豊島(てしま)によく行った。
叔母がそこにいるので、夏になると海水浴に行った。
豊島は、産業廃棄物で有名!?になってしまった島だが、当時はまだ
そんなものなくて海で泳げたんだ。
私はまだ小学校の低学年だったが、足ひれをつけたらいくらでも泳げる
自信があった。
瀬戸内海は遠浅で、随分と沖までいかないと深くならない。
私はとにかく沖へ出発した。
何百メートル離れたか定かではないけれど、まだ小さかった私は少々
不安感を感じて、岸へ方向を変え泳ぎ出した。
岸は随分小さく見えた。
海の家が小指の先よりも小さく見えた。
私は体力的な不安感から、少し焦りながら泳いでいった。
でも、一向に岸が近くならない。
沖へ沖へ流されていくようだった。
水中眼鏡に水が入り目が痛くなり、ますます焦って泳いだ。
そんな時、突然、目の前に顔が現れた。多分、女の人だと思う。
目がぎょろっと大きくて、無表情に私を見ていた。
髪の毛は、まるで海草がくっついているようなそんな感じだった。
私は怖さを感じ、とっさに海に潜り右へ方向転換して再び水面に上がった。
左手側を振り向いたが、人の頭らしきものはなかった。
私は何度も後ろを振り返りながら岸を目指し、なんとか足の届くところ
までついた。
今でもあの人の表情は忘れない。
でも、心配そうな顔だったようにも思う。
豊島は今、産業廃棄物のせいで、もう泳げるような状態じゃない。
砂浜じゃなくて、小石の浜で足の裏が痛かったのが思い出である。
543: あなたのうしろに
>>541
そっちに行くと流されるぞ、ということを教えたかったのかな?
フツーだったらいきなり足ひっぱるからな。
545: オキ 03/02/01 03:34
日付変更線を超える時は船外に出るな
「俺が死んだら骨の半分は海にまけよ」
と、少々はた迷惑な遺言を残している、自称海の男の父。
今回は、父が海の男になりきれない弟に、彼が初の長期航海に出る前に話していた内容から。
またもや、長いかもなので面倒な方は飛ばして下さい。→続く
548: オキ 03/02/01 03:47
弟は、学歴を全く父と同じ様に進みました。
同じ高校、同じその上の専攻課(西日本では少々有名な水産高校で、その上に専門学校の様な学部が二年ある)
船酔いの酷い弟が、そのように自分と同じ道を歩むなど夢にも思わなかった父は、毎日嬉しそうでした。
それは、弟が遠洋漁業の研修航海で海外(目的地はハワイ)に出かける数日前のことでした。→つづく
552: オキ 03/02/01 04:12
父が弟に何事か、真剣に語っているのです。
「ハワイに着くまでに、日付変更線を赤道ら辺で越えるだら。その時甲帆(船の甲板での作業。もしくは、夜ならみはり等)の係りになりそうだったら、仮病でもいい。絶対に船外にでるな。
お前は船酔いが凄いけん、先生もゆるす。」
と、父。弟は不思議そうに
「なんで」
と聞いていましたが、父は
「いいけん。お父さんの言うことをきけ」
と、強く言っていました。
赤道付近が、夜半になると波が荒くなると聞いたことはあるのですが、日付変更云々は聞いたことがありませんでした。
私はその時、なんか変な男同士の話だなぁと思っただけでしたが、妙に心に引っかかっていました。
サボリや仮病の大嫌いな父が、そんな話を弟にしていることを。→すいません。急に眠くなりました。続きは明日かきます。
559: オキ 03/02/02 03:29
>>552
続き
そして、弟が帰ってくる日がやってきました。
弟は日に焼けて少したくましくなっていたような気がします。
そして語りだしました。
父に言われた事を妙にインプットはしていたが、何か小細工をしてサボる前に、弟は赤道付近の荒波にもまれて、日付変更線を越える間、船内で嘔吐と戦いつつグッタリしていたそうです。
だから甲板の仕事をする事もなかったと。
ただ・・・
「その時甲板勤務に就いてた三人が、その後揃って学校をやめた。」
と弟は少し悲しそうにいいました。
一人は弟の親友でした。
その親友になにかしらの理由を聞いたのは、弟が船酔いからさめた、ハワイ付近に近づく一日前だったそうです。→まだつづく。
561: オキ 03/02/02 04:01
「お母さんがたいへんな病気になったけん、早く帰ってお母さんの面倒を見ないけん。」
弟は、思い詰めた口調の親友を案じて、まず先生に、そんな連絡があったのか?と聞きました。
先生の返事は、
「ハァ?そんな連絡は今の所ないぞ」
ということでした。
弟が親友にそう伝えて話してみても、彼は
「早く、早く帰らな。心配だ」
と言うばかりで、その後の研修も、ずっと上の空だったようです。
あとの二人はというと、その日付変更線を越えたあと、疲れたように先生に
「日本へかえりたい」
と訴えていたようです。
先生が喝を入れたり、なだめすかしてみても、そればかりを懇願していたとか。
それだけいうのなら、ハワイから直接日本へ返してあげれは、と思うのですが、彼らの船員手帳なるものは、普通の旅券とは違って手続きがややこしうえに、
やはり他の生徒達の手前もあるのでしょう。
すぐに帰国というわけにはいかなかったようです。→まだまだ続く
562: オキ 03/02/02 04:26
そして帰港。
帰りの日付変更線では何事もなく、むしろ穏やかに帰途につくことが出来たそうです。
(この時はまだ、弟もこの三人と日付変更線を関連付ける事に対しては、半信半疑だったみたいです)
その後、弟がやはり日付変更線に関して、不思議というか、怖く思ったのは、
件の親友の、母の訃報が、帰港二日前に船に届いた事。
そして、あの日甲板勤務をしていた三人が揃って、自主退学の道を選んだ事。
他の二人に関しては、弟も挨拶や少々言葉を交わす程度の仲だったので何も聞かずじまいだったそうです。→さらに続く
564: オキ 03/02/02 04:43
私は、弟の話す事実も不思議に思いましたが、もっと感じたことがあったのです。
「なぜ父はあんなことを・・・?」
そんな出来事を熱心に語る弟に対して、父が口を開いた話・・・
弟の体験より、もう少しガクブルと言うか、眉唾でした。
弟じゃなくて良かったと思ってしまいました。
父は言いました。
「海にはそんなことがある。俺もたまたまそうじゃなかっただけだ。それでも何があったかを知りたいとは思わん。自分から、出来るだけそこに近づかん事だ」
と。
それは、海に対して父が思う、とても重たいものだと感じました。
→つづき。読んで下さった皆様へ。
567: オキ 03/02/02 05:14
弟の話は大筋であっていると思いますが、細かい描写(特に日時の関係)は、記憶を探りつつの、若干創作な部分もあります。
(何せ、10年近く前に、テンパリ気味の弟から聞いた話なので)
弟の友人の事に関しては、私の記憶が強い事もあり、あっていると思います。
弟が、友人にかける言葉もなく(あの日何があったのかを聞いてはみたいものの、友人の、母一人子一人という家庭環境を思うと、そんなことは聞けないと。友人もその話はせず、むしろ避けていたようです)
悲しい顔をしていた事は今でもはっきり覚えています。
この父の話を聞きたい方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、
弟の話以上に記憶が曖昧で、順序だてて書くことができません。
日付変更線に関する話が他にあるのか、実は私の方が聞きたいのですが、やはり、この父と弟からのものしかしりません・・・
父の話は今からだと40年以上前の事で、私の中でも
「電波か?」
と思う所もありますが、あの日、父が弟に話していた真剣なようす、弟の体験と悲しい顔。
それを考えるとやはり
「赤道付近の日付変更線にはなにかがあるのかな」
という気持ちになるのです。
555: 555 03/02/01 11:03
与論島にサークルの合宿に行ってきました。ちょっと変なことありましたよ。
僕の彼女と、その友達が泊まっていた部屋での出来事です。
彼女が夜中、ソファベッドで寝ていると腕をつかまれました。
そっちを見てみると、シーツらしきものをかぶって、目だけを出した人が顔を覗き込んでいたらしいです。
必死で友達に助けを求めると、すぅっと楽になったそうです。
それからあとの記憶は無く「夢かなぁ?」と思ってたそうです。
次の日にその話を聞いて、一応、般若心経の一部を教えておきました。
その晩は何なかったそうなので、「やっぱり夢やったんやで!」って言ってました。
しかし帰りのフェリーの中で、その友達の女の子が妙にしかめっ面で寝てるので、僕の彼女はなんだろうと思ってその子の顔をのぞきこんでいると、友達の子が手を苦しげに上げたそうです。
まるで助けを求めようとしているかのように・・・。
まさかと思った彼女が起こそうとすると、友達が目を覚ましました。
なぜか、涙を流しながらでした。
その間にあったことは、その子はまったく覚えていないそうです。
覚えているのは、必死でぼくが教えた般若心経の一節を唱えていたことだけだそうです。
いったい何があったのでしょうね・・・。
568: あなたのうしろに
お父さんの話が聞きたいです。
だいたいどんな話なのでしょう。
幽霊やあやかしのようなものが出てくるんでしょうか?
572: オキ 03/02/02 12:04
>>568
父の564の中での話では、幽霊系の内容に触れてはいません。
ただ父達の船の場合は、当事者達の結末がもう少し悲惨なものだったのですが(期待に添えなくてすみません)
やはり、長い航海というのは、精神的にかなり辛いものらしいです(特に弟達の様に若かったり、初めての人などは)
個人差はあるようですが。
569: あなたのうしろに
当事者以外は理解できないし知る必要も無い話ってあるんじゃないかな。
572: オキ 03/02/02 12:04
事の顛末を突き詰めようとしない父と弟には脱帽なのですが(私興味津々で、かなり知りたがり)>>569さんの言うように、そういうことも沢山あるのでしょう。
父のへんてこりんな話はまだまだ沢山あるんですが、どうやら父は『霊』というものを信じていないらしく、
「おいおい、それは正しく幽霊ってやつじゃないのか・・・」
ってのもあまり自分では認めない様子です。
だから父のそっち系の話は微妙に怖くないんですよね・・・
怖がってない人が面白オカシク話すんで。
そんな話でよければ、またカキコいたします。
ただどうやら長文が苦手なので(つかれる)その場合また、とぎれとぎれで皆様を苛つかせるかもしれませんが、
御容赦下さいませ(ペコリ
570: あなたのうしろに
 和歌山県の千畳敷か三段壁か、とにかく有名な荒波が見れる奇岩の場所
に行きました。夏休みの話です。海岸まで降りて、とても近くで岸壁に打
ち寄せては返す高波が見れました。ものすごく勇壮な光景で大満足でした
が――
 高 波 が や っ て き ま し た 。
 正直、ギリギリのフロントで見ていた自分たち姉弟にはとても逃げ切れ
ないほどのそばにいます。波が。
 後ろにいた人たちはダッシュで逃げてます。やばい。
 走ろうとしたら弟が、「もう間に合わへんから岩つかめ!」と止めます。
たしかにその通りです。私は、平らな岩場のなかに突き出た岩にしがみつ
いて目をつぶって、息を止めました。
 波が頭の上から多いかぶさってきました。それも結構な破壊力でしたが、
むしろ波が引くときの力がものすごかったです。必死で岩をつかんでいな
いとさらわれてしまいそうです。さらわれてしまったら最後、この強い力
で岸壁に打ちつけられ、複雑な潮流に飲み込まれたまま死体もあがらない
でしょう。さすが自殺の名所と呼ばれる地です。ひー。
 なんとか助かりました。ギャラリーたちにねぎらいを受けてしまいまし
た。安全なところで見ていた母は、「死んだと思ったよ?」とハラハラし
ていたようです。つーか、まじで岩つかんでなかったらやばかったヨ…
575: 568 03/02/02 16:24
>>570
リアルに恐い・・・
576: あなたのうしろに
>オキさん
変更線を越えたとき自分の未来がみえてしまった…とか。
怪談で自分の死に顔を何らかの形で見てしまうのはよく聞く話だし。
日付変更線て言葉から推測しただけだけどね。
578: オキ 03/02/03 08:27
>>576さん
おお・・・それは面白い意見ですね。なにげに辻褄らしきものが合う。
私もいろいろ考えたこともあったんですが、それは思いつかなかった←バカかと。
ただ、父の船の時は、一人が亡くなったみたいです。
鳴く魚
それでは・・・
海には皆さんも御存知の通り、妙な生き物が沢山いるみたいですが、その中の一つにであったという、父の話を一つ・・・→辛抱強く読んで下さいませ。続く。
579: オキ 03/02/03 08:50
「ようけ魚見てきたけど、いろんな海にはもっと凄いのがおるだらぁなあ。多分まだ100分の1も見てないけん。」
と、苦虫を噛み潰したような顔をする父。
これは父が、自分が出会った最初で最後の魚(?)の話。
ある年のお盆も過ぎた頃、父と父の友人はイカ釣りに出かけました。
(もうこの頃は、同じ時刻に毎日行きます。だいたい夕暮れ前に出て、10時前後に戻ってくる)
その日、父はいつもより早く帰ってきました。
どれ位釣れたのかと見てみると、なんとゼロ。
大漁の時は、他の同じ規模の船の倍、他の船が水揚げがナシでも、何かしらの成果で帰ってくる、地元でその道の人の中では有名な父です。
はっきり言ってあり得ません。
私は何かがあったのだと思いました。
(船のトラブル?海が時化てきた?・・・)
すると父は、コップに冷や酒を注ぎながら語りだしたのです。→続く
580: オキ 03/02/03 09:10
その日はとても良い凪ぎで、外海にでてもあまり波も無かったそうです。
イカ釣りは、仕掛けと明かりが命だといいます。船の照明をこうこうと焚き、その光に海中の虫や小魚が集まり、それらにイカが・・・と。
そしていつものように明かりを焚き、いつものようにいろんな物が集まって来たので、頃合をみて仕掛けを下ろしました。
その時、友人が何かを発見して父を呼んだそうです。
まだ何メートルか下にいるそれを、父と友人は暫く眺めていました。
「それ」は暫く時間をかけて、ふわ?っと海面近くまで上がってきて、やっとその姿らしき物がハッキリしてきました。
皆さんは、カワハギという魚を御存知でしょうか?なかなかユニークで顔はかなりマヌケです。
そしてこの魚は釣り上げると分かるんですが、
「ブィ、ブィ」
というような鳴き声を発します。→つづく
581: オキ 03/02/03 09:42
「それ」はそのカワハギを真横にしたような姿で、目もおかしな位置に付いているのが見てとれます。
(ヒラメやカレイのような位置ではなく、ちゃんと両サイドに付いている)
そして「それ」等は四匹で、一匹を先頭に綺麗なひし形の群を成していました。
一匹の全長は40cm位でしょうか。
「見たことないなぁ。気持ちわりぃ」
と思いながらも、父は自分の興味を抑えきれず、タモを持ち出しその中の一匹をすくいあげました。「それ」はあっさり引き上げられ、船の上にほおりだすと、
「ギギギィィィ!!」
と、今までに聞いたことも無い声で鳴いています。それもかなりデカイ、もう絶叫といっていい程の声で。
父はその魚をジィーーーっと見てみました。
「それ」には瞼も付いていました。二・三度瞬きらしきものをしたかと思うと、父はおもいっきり・・・
ニラまれたそうです。
その時父は何故か直感で、
「もう一匹おる」
と思ったそうです。その瞬間、船が凄い横波をくらいほぼ真横に90°近く一回傾きました。父は
「これはヤバいもんだ!」
と感じ、急いで「それ」を海に放ちました。→もう少し続く。
582: オキ 03/02/03 10:05
凄い横波は一度でおさまっていました。
父は一息つき、船の周りの様子を調べ始めました。
おかしいのです。
さっきの魚(?)はおろか、先ほどまでいた虫やら小魚すら一匹もいません。そして海が不自然に暗いのです。
父は悟りました。
今、船の下には船より大きな何かがいる、と。
海でパニクると、大変な事になるのを知っている父は、まだ何も気付いていない友人にそれを悟られぬよう、船の中央近くによび、
「変なもんみたけん、ちょっと酒でも飲むか」
と、しばしの酒盛りを始めたそうです。
そしてしばらくすると、また虫や小魚が集まり始めたのがわかり、その後しばらく釣りをしたもののアタリもなく、父と友人は早めに帰ったとのことでした。
「まぁ、あんなもんもおるわな」
と父は酒を片手に笑っていました。
そんな父の夢は、この歳で口にする言葉じゃないんですが、
『シー・ハンター』です(ワラ
(何処で覚えてきたのか、それ以来「カッコイイ」と連発している)
長いわりにつまんない?すいません(死
583: あなたのうしろに
>>582
ううん、いい感じ。
また話聞かせてね!
599: あなたのうしろに
鳴く魚2
わたし、オキじゃないけどミシマ沖で同じような目
(?)に遭ったことがあります。
581の書き込みで魚の鳴き声を読み、忘れ去っていた10
年近く前のことを思い出しました(冷汗)
ちょうどその日は沖泊まりで、夕刻は後部後半上で皆で
メシを食いながら、何人かは釣りをして釣れたものはそ
のまま司長にわたして即料理、という感じでした。
日も暮れてそろそろ寒くなり始めたころ、釣りをしてい
る仲間の一人が、ハリセンボンのように膨れたカワハ
ギ?を釣り上げました。
かなりヘンな形をしていたのですが、カワハギはとって
も旨いし、どうせ料理してしまえば形なんてどうでもい
いので、そのまま司長に渡しました。
晩飯を食いながら釣りをしていた私たちはそのまま釣り
を続け、サカナは調理場に。。。
600: 599 03/02/04 23:56
そのとき、わたしは測深機の調子がおかしいということ
で、その場を離れ、一人ドライルームに入り、まさに機
械の調整を始めようとしたところです。
「ギギギギギ・・・・ ギギギギギ・・・・」と身の毛
もよだつような鳴き声(?)が突然したのでビックリし
て部屋の外に飛び出しました。
「何の音だ?今のは!?」と周りを見回したその視界に
入ったのは、青い顔をした司長がさっき釣り上げたヘン
な形のサカナをバケツに入れてそれを海に捨てようとし
ていたところです。
ですが、司長もかなりビックリしていて手元が狂ったの
でしょう。バケツの中のサカナは海ではなく、甲板上に
こぼれ落ちたんです。
サカナは、甲板上であの耳につくイヤな音を発しながら
跳ねています。それまでは晩飯を食っていた仲間もビッ
クリしてその場に集まってきましたが、気持ち悪くて誰
もそのサカナに手を出そうとしません。
601: 599 03/02/04 23:57
そうして、わたしたちがビビっている様を見てあきれた
のか、ワッチ明けで非番の船員さんがやってきて、タモ
網で跳ねたところをすくい取り、海へ放してくれまし
た。その間、とても長く感じましたが、実際は1、2分
もなかったと思います。
不気味な鳴き声も収まり、ようやくわたしたちも気を落
ち着けることができ、わたしは、機械の調整に戻り、ほ
かの仲間は釣りを再開しました。
仲間が釣りを再開したとき、さらにおかしなことが起
こっていたんです。先ほどの不気味な鳴き声で集まって
きた間、釣り竿を固定して、針は海の中に垂らしたまま
になっていました。
それで、針はコアジとカワハギをねらっていたので、一
本の糸に互い違いに10個ぐらいの針がついているヤツ
を使っていたのですが、といっても、わたしは釣りに関
しては素人なので、まあ、そんな針が付いていたと言う
ことだけしか言えないのですが(苦笑)、それから誰も
釣れなくなったようで、次々に糸を巻き戻して次の餌付
けをしようとしたのです。
602: 599 03/02/05 00:00
すると、驚くべきことに、全員の釣り竿で針が全部なく
なっていたんです。
針の付け根の糸の部分で食いちぎられたのか、海底の岩
場にでも針がひっかかって引きちぎれたのかわからない
んですけれど、とにかく針が全部なくなっていました。
そんなことがあって、先ほどのヘンなサカナの件もあ
り、薄気味が悪かったので、早々に釣りはやめてしま
い、甲板上も片づけてしまい船内に引き上げました。
話はそれでおわりなのですが、おそらくこの先も忘れら
れないような体験だったので書いてみました。まあ、オ
キさんの親父さんと同じような体験をしているのがほか
にもいるということで、ご安心ください(自爆)
わたしも洋上では不可解な出来事にあったことが何度か
ありますが、いろいろありますのであまり考えないよう
にしています。それでは失礼します。
618: オキ 03/02/05 16:52
>>601
その仕掛けはサビキだね。あれはジャンジャン釣れるから面白い(w
子アジ釣りなら1コの仕掛けに10コ近く針がついてるから、あれが全部なくなってたら・・・
ヤだなぁ・・・
604: あなたのうしろに
鳴くカワハギに似た魚を捕まえた時は気をつけろという教訓ですね。
なんかのお使いみたいな魚なのかな。。。。
617: あなたのうしろに
526さんに捧げます
2年ほど前にA港に友達と釣りに行ったオレ。
いつもと違うところで釣ってたらかなりの大漁。不自然なほどの釣れっぷり。
が、途中でオレらのすぐ横に何台もの重機が・・・なにやら岸壁付近で作業開始の様子。
まあ、釣るものは釣ったしここで友達と解散。
魚は近所にもお裾分けし、夕食にはもちろん釣ってきた魚の料理がならぶ。
家族皆がおいしそうに食べている。
その時である。つけていたテレビから今日のニュースがながれてきた。
・・・今日、A港の一斉清掃が行われましたが行方不明となっていた◯◯町の◯◯さん一家の車の中から一家4人の遺体、◯年前に行方不明になっていた◯◯市の女性の遺体、身元不明の遺体などが発見されました・・・
・・・そうゆーことだったんですね。526さん(つД`)
619: あなたのうしろに
ダイビングが趣味の先輩の話。
その先輩が通うダイビングスクールの先生が
「人間って死ぬと胴体部の内蔵が腐ってガスが発生する。
だから一度沈んだ水死体は浮くんだ。
でも下半身の足が重りになるから立って浮いているんだよ。
両手はふわふわひろがるようにして。まるで十字架のようだ。
君たちも沿岸でダイブするならいずれ見るかもしれない」と言われたそう。
そんなの見つけてしまった日には・・・・
624: あなたのうしろに
小学生の高学年の時、学校から先生に引率されて海水浴に行く事になった。
着いた所はちゃんとした海水浴場で、遊泳可能の範囲にロープが張ってあった。
私は浜辺から伸びているそのロープを掴み、海に入っていった。
ロープは等間隔に海に打ち込んである杭に巻きつけられていて、
海に大きく四角いスペースの遊泳可能の場所を作り上げていた。
ゆっくりゆっくり進んでいった。海は結構遠浅だった。
沖に向かってもう一歩進もうとした時に、数メートル離れた所にいた
友人に呼ばれ、伸ばした足を少し引っ込めるようにして砂の上に置いた。
その足が前に少しすべって足の親指に何かが触れた。
私はそのつるんとした硬いものに興味を引かれて何であるか確認しようとした。
海水の中にまいあがった砂がゆっくり沈んで、それは見えた。
ビール瓶。上下半分に割れたビール瓶の下半分があった。
ちょうど鋭利な割れた部分が上になるように直立した状態で。
明らかに悪意を持って埋めたという感じで。
ふと、視線を感じて浜辺を振り返った私は、砂浜にいる高校生くらいの男数人が
私の方を興味津々と言った様に見ているのと目が合った。
そして私が浜に向かって戻り始めると皆一斉につまんなさそうな顔をした。
魚も恐いが人間も恐い、という事で…。長くてスマソ。
641: あなたのうしろに
>>624
やっぱり一番恐ろしいのは生きてる人間ですね?。
630: オキ 03/02/06 03:30
海で見るUFO
私が高校生(何年か忘れた)の夏の夜、とあるUFO番組を見ていた時の事です。
横から父が唐突に、
「なんだ。そんなもんが面白いか」
と、小馬鹿にしたように言うので私は、
「うん。だってUFOとか見たことないけど、おりそうで面白いじゃん」
と、反論すると、父は真顔で、
「じゃあ見にいくか」
と言うのです。
私は頭に???が走りました。
何を?UFOを?はぁ?
きょとんとした私を後目に、父はいたって普通の様子でした。
ここからは私たちの会話を少し。
私「見に行くって、どこに?」
父「海」
私「ふね?」
父「うん。」
私はとっさに思いました。父は何かを見間違えて勘違いしているのではないかと。
確かに、海に出て陸から離れると、空は綺麗にパノラマ状でよく見渡すことができます。
晴れた日などは、星も素晴らしく見えるでしょう。
もしかしたら、父は流れ星や人工衛星などをみて、UFOだと思っているのかもしれない。
そうじゃないかと聞いてみました。→まだ続く。
632: オキ 03/02/06 04:11
すると父はこう言うのです。
何かはわからないが、星の様なものが下から上に不規則な動きで昇っていったり、又ジグザグと早く動いているもの、一瞬のうちにある点からある点へ移動するもの、突然消えたりするもの、と、一晩のうちにさまざまなものが夜の海では見えるらしいのです。
ただ、海に行っているからには自分も漁師なので、一晩中、又は毎日空を見上げている訳ではないから、どのくらいの頻度でそれらが現れているのかは解らないそうです。
ただ、ふと空を見上げて目を凝らしてみると、よくそんなものがとんでいるということです。
(晴れた日の、日が落ちてからに限りますが)
そんな妙な動きをする流れ星や人工衛星があるのならそうかもしれない、自分は空のことはよく解らない、と言っていました。
まぁでも、突然そんなことを普通に言い出す位なので、本当にそんなものが頻繁に飛んでいるのでしょう。
ただ、よく見かける時期と、全く見かけない時期があるにはあるそうです。→もう少し続けてみる。
634: オキ 03/02/06 04:25
その頃の私は、父について海に出ることも面倒臭い歳になっており、興味は有りましたが結局、夜一緒に出かけることはありませんでした。
興味の有るかた、いかがですか?
実は幼い頃の夢は戦闘機乗りだった父。
たまに空を見上げて、その頃の思いに胸を馳せるのでしょうか?
「空も広うて怖いだらーけど、
海もコエ?ぞ?(ニヤリ」
いろいろな話を聞いている父のそのセリフに、私は笑えませんでした。
なんだか今回は海怖スレから遠のいてしまいましたね(アセ
すいません。今度書くときはもっと海、まさに海みたいな話にしますので許して下さいね(ハラハラ
643: あなたのうしろに
ちなみに、漏れは結構釣りするけど、ある雑誌の
記事で2メートル位のクロアナゴ釣り上げて、針
外すときにパクッとやられて指切断した人がいた。
その時は船だったらしいので、即釣りは中止になり、
船は引き返したらしい。
その後救急車で病院に行き、その人の指はつながった
らしい。
ただ、クロアナゴってマズくて誰も食わないから、たまに
堤防とかでもメーター級が釣れるんだよね。
皆さんも大きいアナゴ釣ったら、くれぐれも指に気を付けて。
644: あなたのうしろに
フグも鋭い歯が4本生えてて指くらい簡単に食いちぎるそうだ。
学名のテトロドンもそこから付けられて、
フグ毒のテトロドトキシンもそれに由来してる。
で、フグといえば卵巣や肝臓に猛毒を持ってる訳だけれども
全部が全部有毒な訳じゃなくサバフグっていう種類は無毒。
所が恐い事にドクサバフグって奴もいて、こいつは肉も皮も全身毒の固まりだったりする。
671: あなたのうしろに
座ると死ぬ
横須賀の東側に馬堀海岸というところがあります。そこは、海に沿って数キロ堤防が続いており、有名なドライブコースです。規則的なテトラポットが続くため、車をとめ堤防に腰掛け海を見ながら語り合う場となっています。その規則的なテトラポットは約10メートルくらいで一区切りになってるのですが、ある一個所だけ妙な色をしている部分があります。コンクリートの色よりやや黒味がかったトーンでまだらな感じ。
気にとめないと見失ってしまいそうな違いなのですが、そこにカップルで座ってしまった女性は一年以内に不可解な病にかかり死んでしまうそうです。私も10年程前になりますが、現場を見に行ったことがあります。
まだらなこの模様は、以前、この現場で不慮の事故で亡くなった女性の模様だと言われてましたが、そんな風には正直、どうしても見えませんでした。でも、確かに汚れではなく、何かを形どっているような模様でした。
妙な噂を聞きつけたのか、今では馬堀海岸の堤防は、将来美術系の仕事を本業として目差す若者達の手によって奇抜なデザインで一面描かれています。女性の霊を消すかのように。私も大体の場所は覚えていますが、今では堤防もすっかり原色系のイラストで埋め尽くされているため、はっきりとは位置を断言できません。
672: あなたのうしろに
観音崎
神奈川県横須賀市の最東部に観音崎というところがあります。そこは近くに公園も
あり、横須賀では有名な観光地のひとつなので、昼間は家族やカップルでにぎわって
いる平和な地です。しかし、夜になると、、、横須賀はちょっとした起伏が意外と
あり、観音崎も例外ではありません。海と陸の境もちょっとした傾斜になっており、
石畳の道以外はたくさんの木々に囲まれています。行ってみれば分かりますが、
大通りから石畳をうねうねとのぼっていき小さな森林をぬけたらすぐ海という感じ。
海と陸の境には今は使用されてませんが、ちょっとした白い灯台があります。
横須賀の東部に位置するこの灯台は昭和の頃は随分と活躍したそうです。
何の事情があったのか分かりませんが、この白い灯台が廃止されてからは、海の
事故が絶えなかったとか。また、近くに走水の防衛大学校があり、海上自衛隊を
目指す若者が学んでいるわけですが、厳しいノルマや閉鎖された中での訓練のきつ
さを苦に観音崎から身を投げる学生も少なくなかったそうです。灯台以外は何の明
かりもなかったため、自殺ではないという説もあります。友人と4人で或る夜、
観音崎の灯台へ行きました。今では、白い灯台の周りには柵がはられ、入れないよ
うになっていましたが、恐ろしいほど静かで一種独特な雰囲気です。写真は撮らな
かったけど、実際行ってみるとこの異様な空気を感じ取ってもらえると思います。
681: あなたのうしろに
>>672
そういう謂れがあったんですか!! 
祖母(故人)と叔父一家が、以前浦賀に住んでいて、
何度か車で遊びに行った事があるのですが、
観音崎の前の道をを通る度、妹が必ず「何かココ気持ち悪い」と言っていました。
(私も両親も何も感じた事が無いのですが...)
遠縁の親戚に、昔、某手かざし教団に所属していて、
現在は真○宗の僧侶になっている人がいるのですが、
叔父が彼を車で案内した時に、観音崎の前で突然、
「一寸ここは見過しには出来ないので、降ろしてください」と言い出し、
車を降り、数珠を出して熱心に拝んでいたそうです。
685: オキ 03/02/11 07:20
あの・・・
今回の話、スゴーク長いんですけど、恐ろしく長いんですけど、いいですかね。
きいたところでこんな時間にレスは無かろうと思うんで書くんですけどw
多分書いてる間に違う海コワレスあると思うんですけど・・・
ま、いいや、書いちゃえ。
687: オキ 03/02/11 07:28
霧の中の宝船
今思い出しても本当に怖いんです。
もしかしたら、一番怖かったかもしれません。皆さんではなく、私や私の家族にとって・・・
父を失っていたかもしれない。
私の中で、これは本当にネタ扱いされるかもしれないと思い、今まで誰にも話していない話です。
ここは2chですが、あるいはここの皆さんなら、もしかしたら信じてくれるかもしれません。
690: オキ 03/02/11 07:45
私が小学校五年の時だったと思います。
五月に入り春がかったころですが、この時期父は鯛を釣りに出かけます。
朝五時頃出かけて、帰ってくる時間はまちまちです。(夕方四時頃もあれば夜10?11時頃もある)
父が出かける時、たいがい私は寝ているのですが、たまに起きてしまうこともあり、一緒にコーヒーを飲んだりもしました。
だから、だいたい父がどんな感じで出かけていくのかを知っていました。
顔を洗って、歯を磨き、髭を剃り、コーヒーを飲んで、握り飯を5?6つと、氷、水、酒をもって一人で出かけて行きます。
その日もいつもと同じように出かけたみたいでした。(私は寝ていた)
そしていつもの様に、特に待つこともなく母や弟と時間を過ごしていたのです。
その日父は11時をまわっても帰ってきませんでした。→続く
691: オキ 03/02/11 08:03
母は、
「たまにこんなこともあるけん。もしかしたらもう帰ってきて、どっかいっちょるかもしれん」
と言っていましたが、やはり心配なので、叔父に電話してから眠そうな弟をおいて、叔父の車で船着き場まで見に行くことにしました。
船着き場に父の船はなく、父の車がきっと朝と同じようにおいてありました。
叔父と母が
「事故かわからん」
と話していたのをドキドキしながら泣きそうに聞いていました。
とりあえず、今日は遅いので明日にでも海上保安庁に行ってみようということになりました。
父と違い、どちらかというと引っ込み思案な母は、一人で海上保安庁にいけず、次の日どうしても外せない用事があった叔父を待ち、正午くらいに一緒に行こうという段取りになったようでした。
私は父が心配で一刻も早く父を探して欲しかったので、
「私が行く!今から行く!」
と駄々をこねたのですが、その日は御されてしましました。→疲れる
692: オキ 03/02/11 08:22
もちろんその次の日、私は学校を休みました。
イライラしながら叔父を待っていたとき、家のドアが開き、父が帰ってきました。
開口一番、
「水とラーメンとメシ!」
はっきり言って間抜けですが、私はボロボロワァワァ泣きながら父に飛びつきました。
その時は気が付かなかったのですが・・・
気が付いたのは母が黙ってラーメンを作り、それを父に差し出した時でした。
ひとまず泣くのを止めて、まじまじと父の顔をみたのです。
「???」
父の髭がやけに伸びているのです。
熊程ではありませんが、1日や2日剃らなかった様な感じではありません。
顔も妙に汚れている様に思えました。
「お父ちゃん。髭が伸びちょる」
私は旨そうにラーメンをすする父にそう言いました。
「うん。一週間は剃ってないけん」
ラーメンを食べ終わり、一息ついたふうの父。
ここから父の話が始まりました。→つづ?く
693: オキ 03/02/11 08:44
あの日(父の話では一週間近く前)ふつうに海に出ると、まぁいつものように少し霧がかかっていたと。
昼過ぎになり、霧も晴れ、魚もまぁ釣れているのでもう少ししてから帰ろうと思っていたそうです。
しばらくして時計を見ると3?4時。
そろそろ帰ろうと思っていた時、急に霧が濃くなってきたそうです。
その霧は、前後左右何も見えない程に濃くなってきました。
私は船の機械に弱いので、よくは解らないのですが、そんな霧でも計器や船の信号などがあるので、そう遠い場所でなけれは帰港するのにさほど差し支えはないそうです。
父は
「今日は濃霧注意報もなかったのに、帰る時間をあやまったかな?」
程度にしか考えていなかったそうです。
そして帰ろうとしたとき、計器いっさいがイカれていたと。
父はあわててエンジンの様子を調べました。
エンジンだけが何故か生きていたそうです。
父は考えました。→更につづ?く
694: オキ 03/02/11 09:05
もう少し霧が晴れるのを待ってみるか。しかし、1時間たっても2時間たっても、霧が晴れる様子はありません。
救難信号を送るにも、計器いっさいがウンともスンともいわない。
無線すら入らない。
父はここで腹を決めました。
無駄に動けば遭難する。
霧が晴れるのを待つ。
晴れた時にほかの船を探し近づく。
長丁場になるかもしれん。
油は無駄にできん。
そしてその日は船上で夜を過ごしたそうです。
次の朝目が覚めても、船は霧に包まれたままでした。
霧の間は魚を釣る事に専念したそうです。(もちろん計器が復活するかときどき確かめますが、ダメです)
そして正午を過ぎた頃、かなり濃かった霧が少し薄れ、その先に一つの船影がみえたそうです。
とりあえず父は、エンジンを船が動ける状態にしたあと、一応大声で叫びましたが届くはずもなく、もう少しその船影に近寄ろうとしました。
やや近づいた船影を見て、父はおや?とおもいました。→疲れた!でも続く
697: オキ 03/02/11 09:32
船のカタチが普通でない事が遠くからでも見てとれます。
父によるとその船は
『宝船』
だったそうです。
少し霞む霧と霧の間にみえたものは、何やら前時代的な、昔話に出てくるような帆船で、形容するならば
『宝船』
だと。
その『宝船』は、父が船の度を上げても、一定の距離を保つようにつかず離れずで、はっきりとその姿を見ることは出来なかったそうです。
その状態で30分程度。
そして『宝船』は再び濃くなった霧の中へと消えたそうです。
そして又次の日も同じ様な時間にその船が現れ、それに着いていき、また霧が濃くなり・・・と。
父が釣れた魚をさばいて食べ、持ち込んだ水と酒を大切に飲み、そして昼頃現れる『宝船』に先導され・・・というのを一週間近く続けたある昼前頃でした。
いつものように霧が晴れていきました。
しかし、いつもと違ったのは霧の間に見えたのが、陸の影だったことでした。
その後霧は嘘のように晴れ、目の前に懐かしい港が見えたそうです。
と同時に計器いっさいも復活。
父はエンジンを唸らせ、無事船着き場に帰ってくることができました。→ナゲー
699: オキ 03/02/11 09:47
私は父の話を聞いた後、又オィオィ泣きました。
まだ小学生だったので、疑問や不思議は後回しに、
「お父ちゃんが帰ってこれてよかった!」
と素直に思いました。
今思うとホントに怖いです。不思議です。
その『宝船』は何だったのでしょう。
その霧は何だったのでしょう。(最初に父が語るように、父が出かけた日、帰って来た日にそんな濃霧注意報はなかったし、近海には発生していなかったもよう)
父は、どこに行っていたのでしょう。
「お父さんには恵比寿さんがついちょる!」←弁天さんじゃないか、とつっこんだ。
と豪語して、それからも元気に海に出ている父を、私は尊敬しています。
ただ、それ以来父は、船に醤油をつむのを忘れません。
ナガー!でごめんなさい。疲れた。フゥフゥ・・・
702: 魔界一号 03/02/11 09:51
>>699
お疲れ様。
やはり697では終わらなかったな。
じっくり待って正解だった。
俺、信じるよ。
原因はその霧にあると思う。
いろんなところで霧に飲みこまれて変なとこに出たって話があるもん。
713: あなたのうしろに
オキさんおもろかったよ、おつかれさまー。
654: あなたのうしろに
海ってのは怖いねぇ。
未だなぞが多いってのが怖い。
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コメント
1
海洋恐怖小説といえば、ウィリアム(筋肉)ホジスン。
2 不思議な
また低脳管理人が
3 不思議な
東京湾に投げられた死体が流れ着く川ってなんやねん
4 不思議な
海系の話全般面白かった。
日付変更線は、時空が歪んだりもするらしいね。
5 不思議な
最後の霧のやつは蟲師で同じようなエピソードあったな
7 不思議な
死体が流れ着く川は多摩川の五十間鼻のことじゃねえの
地震や空襲で流された人の死体が潮流の関係で河口にたどり着いてたんで慰霊碑みたいなのがある
8 不思議な
日付変更線って人間が勝手に決めたもので地図見りゃ分かるけど領土とかの関係であちこち曲がってるような代物
しかも時差があるから日本以外の国の日付変更線は別の場所にあったりする
そんなあいまいなものに左右されるなら世界中で異変がおこっとるわ
9 不思議な

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