千歌「培養液生活」back

千歌「培養液生活」


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1:
千歌「そうそう!で、美渡ねぇが…」
曜「あははは!」
梨子「2人とも、明日早いからそろそろ寝るよ?」
千歌「は?い!じゃあ梨子ちゃん電気消して!」
梨子「もういい?じゃあ消しちゃうね。おやすみ」
―――――――――――――-
曜「ん……」ゴシゴシ
曜「トイレ行こ…」ボ-
曜「あれ?なんか焦げ臭い…?」
曜「わ…わわわっ!」
曜「火事だ…!!」
引用元:http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1538232920/
2:
バシュゥウウウ!!
消防士「早く逃げてくださ?い!!」
曜「えっ…あ…」
消防士「早くっ!」
曜「は、はい!」
消防士「一名救助!!」
曜「あのっ!」
消防士「なんですか?」
曜「友達がまだ部屋にいるかもしれないんです!」
消防士「…!何処で!?」
曜「205号室です!」
消防士「了解!すぐに他の隊員に連絡します!!」
4:
梨子「曜ちゃんっ!」
曜「梨子ちゃん!!よかった…大丈夫?ケガとかない?」
梨子「私はうん、特にはないよ…」
曜「ねぇ、千歌ちゃんは?見てない?」
梨子「えっ…?曜ちゃんも知らないの?」
曜「ねぇ、どうしよう…千歌ちゃんもしかしてまだ部屋にいるかもしれないよ!もし寝たまま一酸化炭素中毒になってたりしたら…」
梨子「大丈夫だよ。きっと助けてくれるから…」
曜「千歌ちゃん…」
梨子「大丈夫。きっと大丈夫だよ…」
5:
梨子「あっ…今消防士さん降りてきたよ」
曜「…!千歌ちゃんは!?」
梨子「一緒みたい!」
曜「よかった…のかな」
梨子「行こ、曜ちゃん」
曜「うん!」
―――――――――
曜「はぁ…はぁ…千歌ちゃんっ!」
消防士「君たちこの子の友達?」
曜・梨子「「はい!」」
消防士「じゃあここにいて!もうすぐ救急車来ると思うから一緒に乗るように!」
曜「え……」
消防士「火傷で重傷らしいから、救急搬送します。そのため…
曜「大丈夫なんですか?千歌ちゃんは大丈夫なんですか!?」
梨子「曜ちゃん落ち着いて!」
曜「はっ…す、すみませんでした」
7:
☆病院
「先生!患者到着しました!」
真姫「容態は?」
「火傷が身体全体に広がっていて危険な状態です」
真姫「わかったわ。すぐ行く」
11:
真姫「むっこれは中々酷いわね…」
真姫「他の患者は?」
真姫「臓器が半分くらいダメになってるわ。移植しないとまず無理よ」
医師「同火事で亡くなった方2名のうち1名は身元がわかっていません」
真姫「時間がないわ。提供してもらいましょう」
真姫「ただ、問題なのは…」
13:
真姫「残りの臓器も一部萎縮してるわ。主に脳。これは後遺症では済まされない」
医師「…どうしたら」
真姫「まず皮膚が4?5割火傷が進行しているから臀部から移植、足りない部分を申し訳ないけど移植させてもらいましょう。これ以上広がるとショックですぐに死ぬわ」
真姫「同時に肝臓の移植、これでひとまず胸より下の方はなんとかなるわ」
医師「先生、他の遺体も皮膚の損傷が激しく提供は厳しいそうで…」
真姫「何っ?困ったわね…」
真姫「…プランを変えるわ」
15:
真姫「人工皮膚で再生するまでハイドロゲルで足りない部分を保護、萎縮した臓器は…」
真姫「培養液で時間をかけて膨らませていく」
医師「…!?本気ですか」
真姫「今はそれしか方法がないのよ。やむを得ないわ」
真姫「スタッフを。オペに入るわ」
16:
梨子「曜ちゃん…そろそろ一旦寝て。千歌ちゃん手術室入ってから1回も寝てないでしょ」
曜「それ梨子ちゃんも同じ」
梨子「…ごめん」
曜「…見て。トップニュースで昨日のホテルの火事の記事載ってる」
梨子「…もう見た」
曜「死者2名重傷者1名他14名が軽いケガだって」
梨子「…知ってる」
曜「なんで千歌ちゃんだけがこんな苦しい思いしなきゃいけないの…」
梨子「…死者3名ってならなかっただけ幸運だと思っておかなきゃ」
曜「…わかってるよ」
梨子「………」
曜「じゃんけんで負けた方先寝るようにしよっか」
梨子「ううん…いいよ、私先寝かせてもらうから」
曜「…ありがと」
梨子「無理しないでね」
曜「ありがと」
梨子「じゃあ私行くから…」
17:
バタン...
曜「…っ!先生っ!!」
真姫「どうしたの」
曜「千歌ちゃんは助かりますか…?」
真姫「なんとも言えないわ。彼女の気力次第ね」
曜「………」
真姫「1週間はあの子とは会わない方がいいわ」
曜「なっどうして…」
真姫「気がおかしくなるわよ」
曜「………」
真姫「彼女は今臓器の一部を一旦外部に取り出してなんとか生き延びているわ。どれくらいになるかわからないけれど、臓器が正常な状態に戻ったら体内に再び入れて元の生活に戻れる…かもね」
曜「…どういうことですか」
真姫「臓器…脳を外部で正常な大きさに戻しているのよ。萎縮しちゃってこのままだとまともに働かないから」
曜「うそ…」
テレビゲームをイメージしなさい。あの子の身体をテレビとすると脳がゲーム機よ。人工呼吸器や他の機械に繋いでいるから一応生きてはいるけど…それこそゲーム機で言うとスリープモードってとこ」
曜「それって…つまり…死…」
真姫「あなたが諦めてどうするのよ。足掻いてから後悔しなさい」
20:
医師「話したんですか」
真姫「嘘言って何になるのよ。医者にははっきり状況を伝える必要があるから」
医師「しかし…」
真姫「何よ」
医師「まだ高校生の子供にあんな残酷な事…受け入れられますかね」
真姫「そうしなきゃ助からないって状況なら誰だって藁にもすがる思いになるでしょう?」
医師「先生は少し冷静過ぎますね」
真姫「そうじゃなきゃやっていけないわ。こんな仕事」
医師「…失礼します」
バタン...
真姫「ふぅ…」
真姫「脳みそが身体の外ってどんな感覚なのかしらね…」
21:
曜「あ、梨子ちゃん…」
梨子「おはよう。おかげで体が休まったよ」
梨子「クマが酷いよ?ほら、交代で次曜ちゃんが休む番」
曜「手術終わったよ…」
梨子「本当!?千歌ちゃんは?」
曜「なんか…よくわからない。死んではないけど生きてるとも言えないみたいな…」
梨子「えっ?ごめん曜ちゃん、どういうこと?」
曜「私だってよくわかんないよ!なんで…なんで千歌ちゃんが……っ」
バタッ
梨子「曜ちゃん!曜ちゃん!!しっかりして!」
曜「ごめん…」
梨子「だから言ったじゃない!曜ちゃん疲れているんだよ…お願いだから休んで」
曜「うん…」
梨子「千歌ちゃんが起き上がった時曜ちゃんが倒れてたら格好がつかないよ?」
曜「…もう千歌ちゃんは」
曜「起き上がることはないかもしれない……」
23:
曜「すー…すー…」
看護師「疲れですね。微熱があります」
梨子「突然ですみません」
看護師「いいえ、時々ありますよこういう事」
梨子「そうなんですか」
看護師「ええ、よっぽど大切な人なんですね」
梨子「はい…この子にとっても私にとっても」
梨子「奇跡があるってことを教えてくれた人ですから」
看護師「なら、あなた達が信じてあげなきゃ」
梨子「そう…ですね」
看護師「大丈夫ですよ。人間意外と強いもんですから」
梨子「…はい」
看護師「桜内さんも寝ます?隣空いてますよ」
梨子「あっいえ、私はもう休んだので…」
看護師「そうですか、また来てくださいね」
梨子「はい、もちろんです。こっちも心配ですから…」
24:
曜ちゃん!暑いよ!助けて!
千歌ちゃん待ってて今行くよ!
ダメ!来ちゃダメだよ…
どうして?そんなところにいたら死んじゃうよ!
…いいんだよ、これで
さよなら…
千歌ちゃぁぁんっっ!!!
曜「わっ…夢か」
曜「最悪な夢だったよ…」
ガチャ
梨子「あ、起きた?おはよう…もう夕方だけど」
曜「あれ?ここ病院?」
梨子「そうだよ。話してる途中いきなり倒れてそのまま寝ちゃったんだから」
曜「そっか…悪かったね」
梨子「いいのいいの」
曜「千歌ちゃんのとこ行かなきゃ…」
梨子「ダメっ!!」
曜「な、どうして?」
梨子「曜ちゃん…気づいてないかもしれないけど、今曜ちゃんの体は悲鳴を上げてるの。おでこ出して」
曜「ん…」ピト
梨子「ほらまだ熱があるじゃない…ダメだよまた迷惑かけちゃうよ」
梨子「せめて明日、良くなるまで外に出ないように!」
曜「ごめんなさい…」
梨子「一緒に行こ。私だけ先に千歌ちゃんに会いに行ったりはしないから」
27:
ピ-ッピ-ッピ-ッ....
真姫「おはよう。気分はどう?」
真姫「…なんてね、馬鹿馬鹿しい」
真姫(海馬が元のサイズに戻るまでは恐らく数分前の事すら記憶できない。ただ、それでもストレスを受けることはある)
真姫(これ以上ストレスを受けて萎縮する事がないように注意しないといけないわね…)
真姫(少なくとも年単位での付き合いになるのかしら…)
真姫「…頑張りなさいよ」
ギィィ...ガチャン
28:
☆翌日
医師「いた!先生っ!!」
真姫「おはよう。何よ朝から騒がしいわね」
医師「大変です!千歌ちゃんの脳が!」
真姫「まさか崩れた…!?」
医師「いいえ、違います!」
医師「たった1日で昨日より8%大きくなっています」
真姫「何ですって!?すぐ行くわ」
29:
医師「レントゲン画像です」
医師「左が昨日の脳の写真、右が今日の脳の写真です。どちらも倍率は同じです」
真姫「…こんなことあるのね」
真姫「異常も特に見当たらないわ」ペラ
真姫「これが人間の生命力っていうのね…でも」
真姫「理論的におかしいわ。何をもってしてこんな肥大化とも言える再生の仕方をするのか」
真姫「悔しいけど…私には全くわからないわ」
医師「誰にだってわかりませんよこんなこと」
医師「ただ、このまま脳が成長を続けると、いずれ大きくなり過ぎる事はありませんか?」
真姫「それは恐らくないわ。適正サイズになったら頭の中に戻すでしょ?それから普通に生きていったらたとえ肥大化しても頭蓋骨が耐えられないほど大きくなるとは考えにくいし、そうなるにしても心理的ストレスなんかでかえってバランスが取れると思うわ」
医師「そうだといいですがね…」
33:
真姫(確かに言われた通り…肥大化し過ぎる可能性はゼロではない)
真姫(もしそうなった時…どうする?)
真姫(意識のある内になった場合、前頭葉が大きくなり過ぎて小脳や脳幹が圧迫されて…)
真姫(脳出血を起こす…!)
真姫(どうすれば…)
真姫「そうよ!人口頭蓋に入れればいいわ!」
真姫「これなら予め肥大化の予兆がわかる上に大きさを留めることもできるわ」
真姫「よし、そうと決まったらすぐに人工頭蓋骨を培養液に浸けなきゃ」
真姫「これで上手くいくはず…!」
36:
>>34
アルツハイマー等で最初に破壊されるのが海馬であり、脳の状態を調べる際に最も重要な部分です
海馬は大脳の一部を切り取らないと外からは全体を確認出来ない為、X線撮影をする必要があります
48:
真姫「よし、これで脳の制御が出来るわ」
真姫「それと…」パチッ
真姫「脳波測定器。これでしばらくしたらある程度の意思がわかるようになる」
真姫「あとは待つだけ…」
真姫「どんなペースで大きくなっていくのかしら」
真姫「側から見たらなんだか観察キットみたいね…ふふ」
49:
真姫「……」
曜「あ、先生おはようございます!」
真姫「おはよう。聞いたわ、院内で倒れたみたいね。体調管理はしっかりしなさいよ」
曜「はーい」
曜「…あの」
真姫「何?忙しいんだから手短にね」
曜「ダメなんですか…?千歌ちゃんに会いに行くの…」
真姫「……いいわよ」
曜「…!!ありがとうございます!」
真姫「ただし、1つ約束」
真姫「部屋に入れるのは2人までよ。その内1人が私」
曜「え…じゃあ」
真姫「あなたかお友達か、どちらかは家に帰りなさい」
曜「だ、ダメなんですか?私と梨子ちゃん2人で行くのは」
真姫「…はぁ、別に本当は何人来たっていいわ。でもね」
真姫「あなた達のこと都内住みとばっかり思ってたから、3人で旅行来てたなんて昨日まで知らなかったわ。うちは別に長居させたっていいけど、あなた達2人の家族や友人がどう思うか考えなさい」
曜「…わかりました」
真姫「子供が思う以上に、親ってのは心配してるんだから…我儘言うんじゃないわよ」
50:
梨子「えっ帰る?」
曜「うん、1人しか病院に残っちゃいけないんだって」
曜「でね、思ったんだ。梨子ちゃん元々東京の子だし、こっちに留まってもなんとかなるよね。だから、私…帰るよ」
梨子「どうして?そんなすぐ決めちゃっていいの?」
曜「うん…考えてみたら私、こっち来てから迷惑かけてばっかりだったし…」
梨子「そんなことない!気にしなくていいんだよそんなこと」
梨子「ねぇ、曜ちゃんは千歌ちゃんと小学校入る前からの付き合いでしょ?一番身近な存在なはずだよ。千歌ちゃんが目を覚ました時、誰が千歌ちゃんを支えるの?」
曜「それは…」
梨子「曜ちゃんにしか出来ない事なんだよ」
曜「いいのかな?私だけが残って…」
梨子「大丈夫。学校のこと、みんなのことは私に任せて」
曜「梨子ちゃん…ありがとう」
梨子「千歌ちゃんの事、よろしくね」
51:
真姫「ロングの子は帰ったのね」
曜「はい。頼まれましたから、千歌ちゃんのこと」
真姫「ふぅん…まぁいいけど」
曜「…どうしたんですか?」
真姫「なんか私が意地悪したみたいじゃない」
曜「そ、そんなことないですよ!」
真姫「どうだか…さ、入りなさい」
曜「は、はい!失礼します…」
ガチャン...
曜「わ……あ……」
真姫「開いた口が塞がらないってとこ?」
曜「……本当だったんですね」
真姫「医者は信用商売よ。嘘はつけないしつかない」
曜「これが……千歌ちゃん…」
真姫「ぱっと見誰かわからないわよね。火傷でダメになった皮膚を張り替えているから全身包帯だし臓物は外へ出ている…生体実験みたいでしょ。実際あながち間違いでもないし」
曜「でもわかるよ。この綺麗な髪は千歌ちゃんだ」
真姫「何言ってんのよ…変な子」
真姫「気分が悪くなったらすぐ外に出なさいよ」
曜「いえ、しばらくここにいさせてください…」
真姫「…ふん」
52:
真姫(もう高海さんの部屋に入れてから1時間経ったけど…)
真姫(まだいるのね…)コソッ
曜「うっぐすっ…千歌ちゃん…」
曜「代われるものなら代わってあげたいのに…」
真姫「………」
真姫「もう1時間も経つわよ」
曜「先生…」グスッ
曜「あまりにもかわいそすぎますよ…こんな姿」
真姫「じゃあこのまま元の姿に戻してあげる?」
曜「出来るんですか?」
真姫「ええ、多分1日だけなら身体も維持するんじゃない?」
曜「…無理言ってすみませんでした」
真姫「医者はあくまで人を治す手伝いをするだけよ。最終的に治すのは自分の力なんだから」
真姫「こんだけ機械で繋いだって死ぬ時は死ぬわ。そういうのは大抵諦めた時よ。でも、いくら時間がかかっても治したいって一心で根気よく待ってあげれば私達医者だって予想してなかった奇跡ってのが起こるのよ」
真姫「現にこの培養液に入れてすぐ、脳は成長していた。たった1日でね。これを奇跡と言わずしてなんと呼ぶ?」
曜「…奇跡です」
真姫「良い結果だけ祈っておきなさい。それがあなたの出来る仕事。後は私達に任せなさい」
53:
☆培養液生活3日目
真姫「おはよう。調子はどう?」
千歌「………」
真姫「ふふ…最初は馬鹿らしいと思ってたのに今では大真面目に言ってるわ」
真姫「後でサイズが変わったか調べるわ。大きくなっているといいわね」
真姫「それと、脳波測定器を付けたからそのうち意思疎通ができるようになるわ。その時が楽しみね」
真姫「お友達がそのうち来てくれるわ。あなたも良い友人を持ったわね」
真姫「さて、私は仕事に行くから…バイバイ」
千歌「………」
ゴポポ...
59:
曜「千歌ちゃーん!おはヨーソロー!」ビシッ
曜「今日は絶好の航海日和であります!」
曜「早く元気になって、また一緒に思いっきり遊ぼうね」
千歌「………」
ピッ...ピッ...ピッ....
曜「…ん?なんか今、脳波が揺れた?そ、そんなことないよね…」
曜「何にもしてあげられなくてごめんね。何か見たり聴いたり出来たらいいのにね」
曜「ごめん、ちょっと外出るね。すぐ帰ってくるから待っててね!」
千歌「………」
ピッ...ピッ...ピッ....
60:
曜「先生!あの…」
真姫「どうしたのよ突然」
曜「気のせいだったりしたらすみません。さっき千歌ちゃんに話しかけてたら脳波が大きく揺れた気がするんです…それで…
真姫「早かったわね」
曜「えっ?」
真姫「1つ、いい事教えてあげるわ。ついて来なさい」
曜「は、はいっ」
61:
曜「病室で何をするんですか?」
真姫「あれの見方よ」
曜「脳波計の?」
真姫「ええ。中央から広がっていく感じでいろんな色があるでしょ?」
曜「はい」
真姫「これは脳が好意的な反応を示した時に大部分が暖色系になるわ。逆に否定的な時は寒色系ね。波形が変化した時はこの色を見なさい。おおよその意思疎通ができるようになるわ」
曜「…!本当ですか!?」
真姫「当然。まぁ簡単に言えばイエスノーの質問なら出来るってことね」
曜「やったぁ!」
真姫「喜び過ぎないように。まだまだ脳の機能は0?1歳児と同じなんだから…」
曜「逆に言えば、もうそれだけの脳のつくりになったってことですよね!?嬉しいです!!」
真姫「ま、まぁ確かにポジティブに考えたらそうなるわ」
真姫「ただ注意してほしいのが、脳に負担をかけないこと!」
真姫「ストレスが大きいと脳は崩壊することもありえるわ。だから疲れさせないように」
曜「了解であります!」
70:
真姫「じゃあ、私出てくから…」
真姫「内緒話は今のうちにね」ガチャン
曜「はぁい」
曜「ねぇねぇ千歌ちゃん!千歌ちゃん!!今体調はどうなの?教えて!?」
千歌「………」ピッ
曜「む、紫…どっちかわかんないよ?」
曜「じゃあ質問変えるね。今お腹空いてる?」
千歌「………」ピッ
曜「えっ?お腹空いてないの?そっかそっかぁ」
曜「じゃあ、違う質問!う?ん…はいと言わせたいなぁ」
曜「あなたは『高海千歌』だ!」
千歌「………」ピッ
曜「うわぁ?!やった赤だ?!!」
曜「えっとじゃあ次は…はっ」
曜「そんないっぺんに聞いたら疲れちゃうか!ごめんね今日はこれくらいにするね」
ピッ
曜「…オレンジになった」
71:
☆培養液生活4日目
真姫「脳の成長は順調ね」
真姫「いや…」
真姫「順調過ぎるわね」
曜「あっ先生!おはヨーソロー!!」ビシッ
真姫「おはよう。元気ね」
真姫「脳はいい調子よ。人口頭蓋に入れているから大きくなり過ぎることは今のところなさそうだけれど、もしこのまま放置していれば恐らくネアンダルタール人並みかそれ以上の脳容量になるわ」
曜「…うん?」
真姫「疑問持ってる?ああ、そうね…あまり知られていないけど、今の人類ホモ・サピエンスよりネアンデルタール人の方が脳容量大きいと言われているわ」
曜「そうなんだ!」
真姫「彼女の脳は、必要最低限の内部構造を残して一旦外部に摘出した際は900gにまで小さくなってしまった。これは今で言うジャワ原人と同サイズよ。それがたった数日で旧人ハイデルベルク人並みの1200gに迫ってきているわ」
真姫「もしかしたら彼女の脳は再構築されているから今の人類と違う脳構造になっているかも…」
曜「え…ええっ!?」
真姫「冗談よ。DNAがそのままなんだからそんなことあるわけないじゃない」
曜「なんだぁ…ビックリさせないでくださいよ?!」
真姫「ふふ…もしそうなったら恐ろしいわね。なんせ新しい人類の誕生なんだから」
72:
真姫(ただ…実際に脳髄の大きさだけが大きくなって知能がこれ以上進まない可能性は充分にある!)
真姫(それこそ滅んでしまったネアンダルタール人のように…)
真姫(これに関しては杞憂に終わってくれることを祈るしかないわね)
真姫(1,200gを突破してからが勝負になるわね)
真姫「脳容量が1,200g以上になったら、少しずつ言葉を教えていきなさい。まぁ、当然喋れないから教えるように話しかける感じになるけどね。一から教えることはないわ。忘れていた言語能力を思い出す形になると思うし」
曜「もし全く話せなかったらどうしよう…」
真姫「そうだったらもう赤ちゃんの時と同じようにあいうえおから覚えさせるしかないわ」
曜「ガーン…」
真姫「きっと…大丈夫よ。彼女の生命力を信じなさい」
曜「わかっていますよ!」
73:
>>72
×脳容量
?脳重量
脳容量の単位はcc
74:
☆培養液生活7日目
真姫「脳重量が1,200gに到達したわ」
曜「じゃあ、これからは…」
真姫「質問じゃなくて話しかけてあげて。別に今まで通り質問する事は構わないけど」
曜「…!はいっ!」
真姫「1,200以上になったらいよいよ本来の大きさよ。つまり、近々脳を元の場所へ返してあげる手術をするわ」
曜「ついに…!」
真姫「脳が体に戻った時にあなたの話した内容次第では早期にものを言えるようになるかもしれないわ。だから頑張って」
曜「お任せください!」
真姫「じゃあ私は他の患者診てくるから…頼んだわよ」
曜「了解でありますっ!」
77:
曜「千歌ちゃ?ん聞こえてるかな?」
千歌「………」ピッ
曜「よしよし、今日からお喋りのリハビリであります!」
曜「えーとじゃあまずはアレから!」
曜「よーく聞いてね」
曜「アメンボ赤いなあいうえお」
曜「浮き藻に小エビも泳いでる」
曜「柿の木栗の木かきくけこ」
曜「キツツキこつこつ枯れ欅」
曜「さ…さ…さ行なんだっけ…う?ん、適当でいいや!」
曜「先生すごいなさしすせそ」
―――――――――――
真姫「ふぅ?今日の仕事おしまい」
真姫「ん、教えてるみたいね…」
曜「…日向のお部屋にゃ笛を吹く」
曜「ま…ま…忘れちゃったなぁ。えーとじゃあ…まきちゃんかわいいかきくけ…
真姫「ちょっとコラ!何教えてんのよ!」
曜「おわっ!?ビックリしたぁ」
真姫「余計なこと言わないの!」
曜「あ、先生照れてるかわいい」
真姫「年上を馬鹿にしない!!」
曜「ごめんなさ?い」
真姫「フンっ…馬鹿なんだから」
78:
☆培養液生活10日目
曜「あ、真姫ちゃん先生!」
曜「先生…?」
真姫「今日8時、脳重量が目標値を達成したわ」
曜(いつも真姫ちゃん呼びすると怒るのに…どうしたんだろ?)
曜「先生っ何かあったんですか?」
真姫「いえ、異常はないわ…ただ、脳の大きさが元に戻ったのよ」
曜「ん?え?…あっっ!!」
真姫「今日13時より、高海千歌さんの脳移植手術を始めます」
曜「そうだった…」
真姫「成功率は80%。これを大きい数字と捉えるか否かは渡辺さんに任せます」
曜「はい…」
曜「あの…」
真姫「どうしましたか…ううん、こんなのやめましょ。どうしたの?」
曜「千歌ちゃんの家族は…?」
真姫「もういらっしゃるわ。長期休みということもあって中々来られない分頻繁に連絡は取っていたから都合をつけてくださったわ」
曜「そ、そうですか…じゃあもしかして、もう私は…」
真姫「そうね、本当にお疲れ様。一度お家に帰りなさい」
曜「わかりました…」
真姫「高海さんとはお家でゆっくり話しなさいよ」ニコ
曜「先生…!!」
真姫「ふふ…任せて。私が彼女を元の姿に戻してあげるから」
曜「お願いします!」
82:
医師「先生、そろそろお願いします」
真姫「わかったわ、今行く」
真姫「よく頑張ったわ、高海さん。もうじき機械を外せるようになるから…」
真姫「時間ね。始めるわよ」
━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
83:
千歌ママ「先生?手術は…!?」
真姫「…あと10時間程で意識が戻るはずです。といっても話せるかどうかはわかりませんが…」
千歌ママ「本当に…ありがとうございます」
真姫「お礼なら渡辺さんに言ってください。毎日欠かさず来てくれましたから」
千歌「………」
千歌ママ「千歌、よかったわね」
真姫「明日、面会の際ですが…」
千歌ママ「はい」
真姫「それなりの覚悟はしておいてください。後遺症がないとは限らないので」
千歌ママ「…っわかりました」
真姫「ではまた明日に。今日は夜遅くまでお疲れ様でした」
千歌ママ「いえいえ先生こそ…」
━━━━━培養液生活終了━━━━━
84:
千歌ママ「先生、おはようございます」
真姫「おはようございます。お母様、こちらへ」
カチャッ...
真姫「最終的に全身の5割程火傷が広がっていました。今はもう背中に手術跡が小さく残っているのみで、皮膚が回復しています」
志満「すごい…」
真姫「そして一番重傷を負っていた各臓器は事後報告となってしまいましたが同事故で被災して亡くなった方からの移植です」
真姫「脳は萎縮していた為に以前お話しさせていただいた通り、外部での成長によって元のサイズへ戻しました」
千歌ママ「何から何まで…ありがとうございます」
千歌「………」パチ
美渡「ねぇ、千歌起きた!」
真姫「…!」
千歌ママ「千歌…おはよう」
千歌「あ…あ…」
志満「まだ…喋れないのかも…」
千歌「アメン…ボ……赤いな…………あいうえお」
美渡「はぁ?」
真姫「そう…聞こえてたのね…ふふふ」
88:
真姫「今から質問をいくつかします。ゆっくりでいいから答えてください」
千歌「は……い」
真姫「あなたの名前は?」
千歌「たかみ…ちか」
真姫「好きな食べ物は?」
千歌「………わかりません」
真姫「自分の年齢は?」
千歌「17歳、です」
真姫「そう…わかりました。じゃあ今度は大事な質問です」
真姫「今日高海さんのために来てくださったこの3人が誰だかわかりますか?」
千歌「…わかりません」
美渡「…嘘でしょ」
志満「千歌ちゃん、私達のこと…本当にわからない?」
千歌「ご、めんなさい…」
千歌ママ「………」
真姫「まだ記憶が曖昧な可能性があります。ゆっくり思い出していくかもしれませんから、根気強く…お付き合いください」
千歌ママ「すみません…今日はもう失礼します……」
93:
真姫「どんなことなら思い出せそう?」
千歌「………」
真姫「う?ん、そうね…寝てるだけじゃつまらないでしょ?少しだけ動いてみる?」
千歌「はい…あ…れ…?」ガタッ
真姫「脊髄神経の動きが麻痺していたのよ。腕だけあげてごらん」
千歌「はい…」スッ
真姫「ゆっくり引っ張るわよ」ググ...
千歌「わ…あ!やだ…」
真姫「…!ごめん、痛い?」
千歌「怖い…」
真姫「えっ?」
千歌「どうやって足を動かしたらいいのか、わからなくて…」
真姫「…そう。悪かったわね」
真姫「じゃあ今日は寝たままやれることをやりましょ。いくつかジャンルの違う本を置いておくから好きなの読んでなさい」
真姫「じゃあ、また様子を見にくるから…」
94:
真姫「わかりました。2日後までには退院出来るようになんとかしましょう」
千歌ママ「すみません、ありがとうございます」
真姫「いえいえ、それが私の仕事ですから」
真姫(2日後…明後日には歩かせて会話もある程度させる…なかなかのしんどいわね)
真姫(ちょっとハードにいかなきゃ…)
95:
千歌「あ…おはようございます」
真姫「おはよう、いい天気ね。少し外歩き回ってみない?」
千歌「いや…」
真姫「どうして?朝日を浴びたら気持ちがよくなるわ」
千歌「ずっとここにいます…」
真姫「……」ガッ
千歌「わっ…何?」
真姫「起き上がるのよ!早くしなさい!」グッ
千歌「いやー!やめてやめて!」
真姫「やめないわ。立つまで」ググ
千歌「いやー!誰か助けてーー!」
真姫「誰も助けないわ。そんな余裕ないから」
千歌「離して離して!」
真姫「じゃあ離す」パッ 
千歌「わっわわ…」
千歌「あっ…」
真姫「ほら、立てるでしょ?」
真姫「出来るんだから、怖くないの」
千歌「なんだぁ…こんなことだったんだ」
真姫「ほら、行きましょ外へ」
千歌「はーい」
96:
真姫「今行きたいとこある?」
千歌「海に行きたいです。私は海に囲まれた土地で生まれ育ちました」
真姫(さっき立ってから、急にしっかり話せるようになった…)
真姫(成る程、珍しいけどこの子は身体的アンダーアチーバーね)
真姫(そうとなると何かきっかけを与えてあげればなんでも出来るようになりそう…)
真姫「海はここからだと少し遠いわね?…」
千歌「じゃあ…」
千歌「先生、病院の1番上には上がれますか?」
真姫「屋上?別に行けるけど」
千歌「私…そこでお昼ごはん食べたいな…」
真姫「そんなかわいいお願いなら簡単よ。食堂でおにぎり作ってもらいに行くわよ」
千歌「はーい!」
97:
真姫「ほら、ポロポロこぼしてるわよ」
千歌「あっ…ごめんなさい」
千歌「指があんまり上手く動かせないです」
真姫「仕方ないわ。人間が1番器用に動かせる部位なんだから。突き出た大脳って言われるくらいよ」
真姫「でも感覚はわかるでしょ?」
千歌「はい…でも先生、指とか足は自分のものなのに、体の中には他の人がいるような変な感じがします…」
真姫「…あなたの身体は皮膚や臓器…色んなものを移植させてもらったおかげで成り立っているのよ」
千歌「誰…どんな人なんですか?」
真姫「あなたと同じくらいの歳の子らしいわ。北海道かどこか忘れたけど遠くから来てたみたいよ。感謝しなさいね…」
千歌「………」
真姫「そういえば、なんで屋上に来たかったの?」
千歌「…なんか、ここ前にも来たような感じがして…」
千歌「ううん、ここじゃない…でもここに似てる…なんだろ、よくわかんないです」
真姫「そう。何かの手がかりになりそうね。覚えておくわ。また来てみましょう」
98:
真姫「もしもし…ええ、そうよ」

真姫「屋上に行きたがってたから連れてったわ」

真姫「成る程、わかったわ。こっちも準備するから、突然で悪いけど協力してくれる?」

真姫「ありがとう。じゃあよろしく頼むわ」
99:
真姫「どう?体調は」
千歌「昨日よりいい感じです」
千歌「先生、今日は何するんですか?」
真姫「屋上へ行くわ。でも、その前に高海さんに会いたいって人がいるからその後ね」
千歌「はい…誰ですか?」
失礼しまーす!
カチャ
曜「久しぶりだね…!千歌ちゃん!」
千歌「………」
曜「私、曜だよ。覚えてる?いつも一緒に遊んだよね」
千歌「…覚えてないわけないじゃん。おはよう曜ちゃん、ケガとかしてない?大丈夫?」
曜「…!!うん、大丈夫だよ…!さぁ、屋上へ行こう」ポロポロ
101:
千歌「何?この椅子」
曜「座って」
千歌「うん…」
真姫「高海さん、あなたの為に沢山の人が集まってくれたわ。何かやるみたいだから見てあげて」
千歌「はい…」
曜「みんなーっ!集合っ!!」
千歌「うわっ…いつの間に…」
梨子「千歌ちゃん、手術成功おめでとう!」
ルビィ「今日はそのお祝いとしてみんなでライブをやることにしました!」
花丸「夏休みにみんなで考えて作って曲ずら」
善子「再び闇を駆る為の翼を授かったリトルデーモンへ送るレクイエム…」
果南「それじゃ死んでるじゃん…」
ダイヤ「せっかくの復活祝いですから、盛大にいきますわよ!」
鞠莉「もう一度、目指してみない?私達の挑戦」
曜「じゃあ1曲目いくよ!勇気はどこに?君の胸に!」
?♪
102:
千歌「何?この椅子」
曜「座って」
千歌「うん…」
真姫「高海さん、あなたの為に沢山の人が集まってくれたわ。何かやるみたいだから見てあげて」
千歌「はい…」
曜「みんなーっ!集合っ!!」
千歌「うわっ…いつの間に…」
梨子「千歌ちゃん、手術成功おめでとう!」
ルビィ「今日はそのお祝いとしてみんなでライブをやることにしました!」
花丸「夏休みにみんなで考えて作って曲ずら」
善子「再び闇を駆る為の翼を授かったリトルデーモンへ送るレクイエム…」
果南「それじゃ死んでるじゃん…」
ダイヤ「せっかくの復活祝いですから、盛大にいきますわよ!」
鞠莉「もう一度、目指してみない?私達の挑戦」
曜「じゃあ1曲目いくよ!勇気はどこに?君の胸に!」
?♪
103:
千歌「何?この椅子」
曜「座って」
千歌「うん…」
真姫「高海さん、あなたの為に沢山の人が集まってくれたわ。何かやるみたいだから見てあげて」
千歌「はい…」
曜「みんなーっ!集合っ!!」
千歌「うわっ…いつの間に…」
梨子「千歌ちゃん、手術成功おめでとう!」
ルビィ「今日はそのお祝いとしてみんなでライブをやることにしました!」
花丸「夏休みにみんなで考えて作って曲ずら」
善子「再び闇を駆る為の翼を授かったリトルデーモンへ送るレクイエム…」
果南「それじゃ死んでるじゃん…」
ダイヤ「せっかくの復活祝いですから、盛大にいきますわよ!」
鞠莉「もう一度、目指してみない?私達の挑戦」
曜「じゃあ1曲目いくよ!勇気はどこに?君の胸に!」
?♪
104:
曜「どうだった?千歌ちゃん」
千歌「………」
千歌「あのさ」
千歌「予選と学校説明会の日程っていつだっけ…?」
ワッ...!!
真姫「これだから好きじゃないのよ。奇跡とか祈りってのは」
真姫「どうしようもない時につい、すがりたくなる…」
曜「先生…真姫ちゃん先生!!」
真姫「何?」
曜「真姫ちゃん先生に感謝のお手紙書いてきました!読んでください」
真姫「…ありがとう。後で読ませてもらうわ」
曜「ラブライブ決勝へ進んだら…先生も、是非来てください!東京で開催されますから!!」
真姫「…ごめんなさい」
真姫「ああいう眩しいのは苦手でね…ふふ」
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