彡(゚)(゚)「酒飲ませてくれ、ウィスキーでもブランデーでもええ。」【星新一『うすのろ葬礼』】back

彡(゚)(゚)「酒飲ませてくれ、ウィスキーでもブランデーでもええ。」【星新一『うすのろ葬礼』】


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???とあるバーにて???
彡(゚)(゚)「酒飲ませてくれ、ウィスキーでもブランデーでもええ。」
(*^◯^*)「お連れのかた、ずいぶん酔ってぐったりしてるみたいなんだ!
  こんな朝っぱらから、いいことじゃないんだ!」
彡(゚)(゚)「ああ、こいつな。ずっとワイが抱きかかえて連れてるんや。
  まあええやろ、酒がいるんや、出してくれ。」
(*^◯^*)「でも、その酔い方、顔も青ざめて酒癖が悪そうなんだ!
  目を覚ましてそれ以上飲ませたら大声で暴れたりするに決まってるんだ!」
彡(゚)(゚)「その心配はいらん、こいつが大声出すことなんてないから。」
(*^◯^*)「だけど、飲ませないほうがいいんだ!
  売れば儲かるとはわかっているけどその方の健康によくないんだ!
  横にして休ませたほうが・・・。」
※前回
彡(゚)(゚)「おい、大声あげんとこっち見ろや。」【星新一『悪人と善良な市民』】
http://world-fusigi.net/archives/9151357.html
引用元: ・彡(゚)(゚)「酒飲ませてくれ、ウィスキーでもブランデーでもええ。」
2:
彡(゚)(゚)「なに勘違いしてるんや、酒飲みたいのはワイや。
  ワイはまだぜんぜん酔っとらん。
  たしかに今は昼間やけどな、一杯くらい飲んだってええやろ、ワイの顔見てや。」
(*^◯^*)「(なんだこいつ・・・、よく見たらまさにうすのろぼんやりした顔なんだ・・・。
  まあ、だまして連れの男に飲ませるような顔でもなさそうだし出すか・・・。)」
(*^◯^*)「それはすまなかったんだ!すぐにお持ちするんだ!なに頼むんだ?」
彡(゚)(゚)「ほな、ウイスキーの水割りで頼むわ。」
(*^◯^*)「わかったんだ!そちらの方はなにがいいんだ?
  酔いをさますならコーヒーでも。それともレモンジュースでもどうなんだ!」
3:
彡(゚)(゚)「そんなしゃれたもんはいらん、水でええ。
  こいつには水を飲ませなアカン、末期の水をな・・・。」
(*^◯^*)「そんな不謹慎な冗談はやめるんだ!」
彡(゚)(゚)「冗談なわけあるかボケ。ワイがそんな気の利いたことできるわけないやろ。」
(*^◯^*)「よく見たら本当に死んでるんだ・・・
  はやく出ていくんだ!こんなもの連れ込まれたら閑古鳥が鳴くんだ!」
彡(゚)(゚)「やけど、死人には末期の水を飲ませんとアカンって聞いたで。
  ほんで、お通夜には酒がつきものってのも・・・」
(*^◯^*)「・・・」
(*^◯^*)「なんでもいいから出ていくんだ!」
4:
彡(゚)(゚)「店から追い出されてもうた・・・」
彡(゚)(゚)「しかも、連れはそのときに突き飛ばされて頭打ってもうたし・・・。」
彡(゚)(゚)「嘆いててもしゃーない。あ、ヘイタクシー!」
キキーッ
(´ω`)「ご利用ありがとうございます。ご乗車ください。」
6:
彡(゚)(゚)「うーん、乗り込ませるのがひと苦労や。」
(´ω`)「どうかなさったんですか、そのかた。」
彡(゚)(゚)「さっき頭打ってもうてん、ひょっとしたら頭の骨にひび入ってるかも・・・。」
(;´ω`)「それにしては血がでてないな、気を失っているようだ。
  タクシーなんかで運ばないほうがいいですよ。」
彡(゚)(゚)「なんに乗れと言うんや?」
(;´ω`)「救急車ですよ、常識じゃないですか!」
7:
彡(゚)(゚)「あ、そうか。いや、やっぱりアカン。」
(;´ω`)「なんのために救急車があると思ってるんだ。
  はやく病院へ運んで手当てを受けたほうがいい!」
彡(-)(-)「もうこいつは手遅れなんや・・・」
(;´ω`)「はあ!?そんなの乗せられるか!たまったものじゃないぞ!」
8:
彡(-)(-)「乗車拒否されてもうた・・・。よっしゃ、次はうまくやったるで。」
彡(゚)(゚)「あ、ヘイタクシー!」
キキーッ
(○△○)「どうも、どちらまで?」
彡(゚)(゚)「この通りを5分ほど走ったら、墓地があんねん。
  近くて悪いけど、そこまで頼むで。」
彡(^)(^)「(よいせっと、今度はうまくのせてやれたで!)」
(○△○)「お墓参りですか。」
彡(゚)(゚)「いやあ、こいつが死んでもうてな。」
9:
(○△○)「面白いことおっしゃる。あなたみたいなお客さんばかりだと楽しいんですがね。」
彡(゚)(゚)「(また冗談やと思われとる、まあええか・・・)」
彡(゚)(゚)「あ、せや。埋葬にはシャベルがいるやん。」
(○△○)「あそこに売ってますよ。せっかく面白いお客さんだ、わたしが買って来ましょう。」
彡(^)(^)「ホンマか!じゃあこの金で買ってきてくれや!」
10:
???そして墓地へ???
彡(゚)(゚)「あ、そのへんでええで。」
(○△○)「埋葬ごっこなんて初めて聞いた。きっと変わった人ばかり集まるんでしょうね。
  一度見物してみたいものです。」
彡(゚)(゚)「そんなたぐいのものではないで。」
(○△○)「よかったら手伝わせてくださいよ。話のタネにしたい。」
彡(゚)(゚)「そうかい、じゃあこいつを車の外に出すのを手伝ってくれや。」
11:
(○△○)「わかりました、よいしょっと。
 ・・・ん?冷たい!これは本当に死んでるじゃないか!」
(○△○)「なんてことだ!付き合ってられるか!」バタン
ブロロロロロ
彡(゚)(゚)「ああ、急に動くから車に轢かれて右腕がブラブラになってもうた・・・
  でもあとちょっとの辛抱やで・・・」
12:
彡(゚)(゚)「しばらく探したがちょうどええ地面があったわ、ここに埋めたるからな。
  ちょっとこの石に寄りかかっててくれや。」
???しばらく土を掘る???
(ヽ´ん`)「ん!?あいつらなにしてるんだ!?怪しい奴め!」モッテイタステッキデポカー
彡(゚)(゚)「いたっ!なにしてくれるんやこのジジイ!気は確かか!?」
(ヽ´ん`)「なんてことを言う。わたしは毎日このへんの散歩が日課だ。
  どこがだれの墓地か、みんな知っているほどにな・・・
  しかしこんな真昼間に墓荒らしが出没するとは。
  おとなしくしろ!こう見えても武術の腕前はあるぞ。見ろ、そっちの奴は一撃でのびた。」
13:
彡()()「ま、まってくれや。そんな悪事やろうとしてる訳やないって。」
(ヽ´ん`)「そういえば、まさにうすのろといったところの顔をしているな。」
彡()()「せやろ?死ぬのはアイツ一人で充分や。」
(ヽ´ん`)「心配するな、わたしが活を入れてやる・・・」
(ヽ´ん`)「・・・。なんだと、死んでいる!?
  わたしの腕がここまですごいとは。これは大変なことになった。
  お詫びのしようがない、これから警察へ自首してくる。」
14:
彡(゚)(゚)「その必要はないで。」
(ヽ´ん`)「なにを言ってるんだ、殺意はないとはいえ殺してしまったんだぞ。」
彡(゚)(゚)「いや、そうやなくって、もうずっと死んでるんよ。」
(ヽ´ん`)「なんだと、ではなぜそんなことがここで?」
彡(゚)(゚)「死んだ者を墓地に埋めるんは当たり前やろ、アカンか?不思議か?」
15:
(ヽ´ん`)「常識をまるで知らないようだな。
  いいか?空いていてもここには所有者がいる。勝手に埋めてはいけない。」
彡(゚)(゚)「そんなこと、学校で習わなかったもんでね。じゃあ無縁墓地ってどこにあるんや?」
(ヽ´ん`)「あのな、火葬しなければ埋葬できないんだ。わかるか?焼いて骨にすることだ。」
彡(゚)(゚)「それは知らんかった。教えてくれておおきに!」
(ヽ´ん`)「礼には及ばない、わかればいい。
  しかし驚かされた、てっきりわたしが殺したのかと・・・」
16:
彡(-)(-)「焼かんとアカンとはな。
  しかし、ガソリン買ってきてここで火をつける訳にもいかんし・・・
  あ、あそこにマンションあるやん、そばに焼却炉っぽいのもあるわ。」
???焼却炉へ???
彡(゚)(゚)「さて、こいつを中に入れて・・・」
(●゚◇゚●)「あっ、いい年してそんなとこでかくれんぼなんて危険だぞ!
  中で焼け死んでも責任おえないぞ。」
彡(゚)(゚)「わかってるで、それが目的やし。」
(;●゚◇゚●)「なんだと・・・」
17:
彡(゚)(゚)「こいつを焼こうとしとんねん。」
(●゚◇゚●)「そんなことは許せん。」
彡(゚)(゚)「いや、なにもタダで使おうって訳やないんや。金なら払うで。」
(;●゚◇゚●)「なにいってるんだ、殺人だぞ、正気か?」
彡(゚)(゚)「はやとちりせんとってや、焼き殺すんちゃう。
  死者を焼くねん、埋めようとしたら生ではアカンって教えられたんや。」
18:
(;●゚◇゚●)「頭の足りないやつほど扱いにくいものはない。
  焼却炉はゴミを焼くためのものだ、そんなことに使われては困る。」
彡(゚)(゚)「じゃあこうしてや。そこのゴミ焼くついでに・・・」
(●゚◇゚●)「いいか?見たところ葬式も済んでないようだ。
  まず、それをやるんだ。焼くのはそれからだ。
  こんなとこに死体を持ち込まれたら困るんだよ。」
21:
彡(-)(-)「また、追い返されてしもうた・・・。さて、どうしようか。」
彡(゚)(゚)「ん?『挙式受付』ってあるな。式って書いてあるしあそこでええか。」
???ホテルの中へ???
彡(゚)(゚)「あのう、式をお願いしたいんですが。」
(☆…●)「当ホテルをお選びいただき、ありがとうございます。
  さっそくですが、宗教はどちらでございましょう。」
彡(゚)(゚)「よく知らんけど、仏教ちゃうかな。」
(☆…●)「承知しました。ご人数のほうはいかほど。」
彡(゚)(゚)「ワイ一人や。」
24:
(☆…●)「ははあ、二人だけの挙式ですか。もちろんけっこうでございます。
  しかしご婚約者のご意見も伺いたいものでして・・・」
彡(゚)(゚)「もう一人ならあっちにいるで。やけど、もの言えぬやつでな。」
(☆…●)「これは失礼、言語の不自由な方とは存じませんでした。お許しを。」
彡(゚)(゚)「別に怒りゃせんで、もう死んでるんやし。
  それになんか勘違いしてへん?ワイがやりたいんは葬式なんや。簡単のでええから。」
(☆…●)「なんですって!?」
(☆…●)「(頭のおかしいやつだ・・・。ここは金でも渡して体よく引き取ってもらおう。)」
(☆…●)「さ、これをどうぞ。棺桶代の足しにでもなさって。
  とりあえず、早いところお引き取りください。
  こちらに荷運び用の車もありますから。さあ、さあ・・・。」
25:
彡(゚)(゚)「ああ、ホテルの前が坂やったせいで死体が車ごとひっくり返ってもうた。
  今度は胸の骨が折れてもうたみたいや。まあ、痛がらないだけありがたいもんや。
  さて、棺がないと式もアカンみたいやな。デパートへ行って買うか。」
???デパートへ???
彡(゚)(゚)「あの、ちょっと聞きたいことがあるんやけど。」
(o'ω'n)「なんだおん!」
彡(゚)(゚)「棺桶ってどこの売り場にあるんでしょうか。」
(o'ω'n)「うーん、仏壇売り場かな・・・。ちょっと待つんだおん!」
26:
(o'ω'n)「・・・あいにくなんだおん。なかったおん。」
彡(゚)(゚)「やったら、木の箱のようなもんでもええんやけどな。
  なにせ、こいつを入れてやらんとアカンので。」
(o'ω'n)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
(o'ω'n)「悪ふざけはこまるおん!え?本当に死んでる?
  そんなこと、当店には関係ないおん!迷惑だおん!」
(o'ω'n)「あなた、社会人としての資格がないおん!
  棺桶の前に医師の死亡診断書がいるんだおん!」
彡(゚)(゚)「そういうもんですか。」
(o'ω'n)「そう!少しだけどお金あげるおん!こんな嫌がらせが流行したら一大事おん!
  それにしても悪党面でも知能犯的でもない・・・。どういうつもりだおん!
  まあいい、早く出ていけ!」
27:
彡(-)(-)「まーた、追い出されてもうたわ。次は医者やな。」
???病院へ???
彡(゚)(゚)「先生、早いとこお願いします。お金ならこんなけありますよってに。」
(´・ω・`)「現金先払いとはいいお客だね。
  普段は忙しくて予約制にしてるんだけど、いまは偶然患者もいない。
  いいよ。で、どうしたんだい?」
彡(゚)(゚)「もう手遅れかと思ったんですが、人にすすめられてこちらに・・・」
(´・ω・`)「いいことだよ、現代医学の進歩はめざましいからね。
  素人判断より、専門家に任せるべきだよ。どんなぐあいなの?」
彡(゚)(゚)「じつは、死んどるんですわ。」
28:
(´・ω・`)「なるほどなるほど、この社会そんなこともあるね。(きっとノイローゼの一種かな)
  失礼ながら、悩み事がありそうな頭を使ってる顔ではないけどなにが原因なんだい?」
彡(゚)(゚)「ちゃいまっせ、ワイの話やなくてあいつのほうですわ。」
(´・ω・`)「はあ、こっちに来るように言って。」
彡(゚)(゚)「無理ですよ、死んどるんですから。」
(;´・ω・`)「はあ!?」
29:
(;´・ω・`)「本当だ、死んでる・・・。なんてものを持ち込んでくれたんだ! 
  ぼくは血や死体が嫌で、この精神科を選んだんだ。早くよそに持ってってよ。」
彡(゚)(゚)「じゃあ、死んでるとの診断書を書いてください、それはないと棺も買えず、焼くのもできまへん。」
(;´・ω・`)「ここではそんなことやってないんだよ。
  ははあ、ぼくの名声を妬んだ嫌がらせだな。
  誰かが、このうすのろをそそのかしたやがったか。
  許せない。早く出て行ってよ。さもないと警察だよ。」
31:
彡(-)(-)「また、追い出されたわ。行く当てがなくなりそうやで・・・」
???そのころ一方???
prrrrrr ガチャ
(○△○)「もしもし?新聞社さんですか?実はかくかくしかじかなことがありまして・・・」
( ・`ω・´)「ほう、それは面白い。貴重な情報ありがとうございます。」
34:
( ・`ω・´)「何人か調査に向かわせると、様子がわかってきたぞ。
  これは面白い記事になりそうだ、犯罪と関係はなさそうだがな。
  どうやら、世間の常識を知らぬ若者といったとこらしい。」
( -`ω-´)「しかし、死体を捨てたりする、よくある事件とは違う。
  きまじめに、なんとかせねばと持ち歩いている。
  その点、好感が持てる。ユーモラスでもある。」
( ・`ω・´)「都会には、孤独な若者がたくさんいるものだ。
  社会のしきたりを知らないのがいても当然。
  こういう知識の普及も必要だな。記事ではそこを強調してやろう。
  さて、わたしも死体を連れた男のあとを追うか。」
35:
???場面はもどって???
彡(゚)(゚)「弱ったなあ、断られてばっかりや。
  みんな、死んだらどうしてるんやろ・・・」
彡(゚)(゚)「あ、そうや。人に押し付けたらええんや。ちょうどそこに川がある。」ポイー
彡(゚)(゚)「大変や!身投げや!誰かきてくれえ・・・」
37:
群衆「どこだ、どこだ。」
  
群衆「あっ、あそこだ。今助けるぞ!」ザバーン
群衆「なんとか岸に引き上げたがぐったりしてる!」
群衆「片方の手がぶらぶらだ、骨も折れている。」
群衆「人工呼吸だ!・・・うっ、冷たくなっている。ダメだ、こときれている。」
38:
彡(゚)(゚)「そうやで、ずっと前に死んどるんや。いじってもムダや。」
群衆「おや、あなたじゃないですか。身投げだって最初に叫んだのは。」
彡(-)(-)「せや。そいつにとったら世の中をはかなみたくもなったやろうな・・・」
40:
( ・`ω・´)「おや、あの群衆は?まさか、あの男か!?
  そうだ!そうに違いない!さっそく取材だ!」
( ・`ω・´)「やはり、あなたですね?死者を連れて街をほうぼう歩き回ってたのは。感想をひとつ。」
彡(゚)(゚)「死者に対して世の中がいかに冷たいか、身にしみてわかったで。
  末期の水も飲ませてくれへん。墓地に行こうとすると乗車拒否。
  埋めようとすると怒られ、では焼こうとすると注意された。
  式もあげられず、棺も売ってくれへん。医者からも追い出されたわ。」
( ・`ω・´)「あなたは、ずいぶん熱心に動き回ったそうですが、友情を重んじる性格なんですな。」
彡(゚)(゚)「いや、なんとかしてやろうと思っただけや。ほっとくわけにもいかんのでね。
  こいつにはほかに知人もおらんもので・・・」
41:
( ・`ω・´)「当局に要求したいことは・・・」
彡(゚)(゚)「犯罪の時、けがや急病の時には、それぞれかける電話番号があるやん。
  犬ネコの死体のたぐいは、保健所に連絡したらええらしい。
  けど、友人が死んだら、どこへ電話したらええんやろ?ほかの人はどうしてるんや?」
( ・`ω・´)「そう、そう。その言葉が聞きたかった!
  社会通念の盲点というべきものです。周囲と断絶し、孤独な生活をしている都会の若者。
  この事件は、その問題をどうすべきかという、重大な意味を持ちます。」
彡(゚)(゚)「なんや、むずかしくてようわからんわ。」
42:
( ・`ω・´)「そういえば、あなたは、どこか抜けてますね。
  だから、こんな面白いことになったんだ。
  もっともらしく仕上げるのは新聞にお任せください。読者も喜ぶだろうな。」
彡(゚)(゚)「しかし、まだ心配や。こいつを埋葬するんはどうしたらええのか。」
( ・`ω・´)「心配なく。わが社が万事やりましょう。ウチの特ダネですからね。」
彡(゚)(゚)「ほっとしたわ。でも。特ダネにならん死者の場合はどうなるんやろ。」
( ・`ω・´)「気にしない気にしない。このキャンペーンで、死人発生用ダイヤルができるでしょう。
  うすのろの人たちのためにね。」
43:
彡(゚)(゚)「その後、死体は警察に運ばれて解剖された。
  あっちゃこっちゃにぶつかったせいで、頭の骨やいたるとこがめちゃくちゃやったらしい。
  ほんで、しゃーないから死因はあたりさわりのない心臓麻痺ということになったらしい。」
彡(゚)(゚)「まあ、これであいつもおさまるとこにおさまったわ。
  聞かれんかったから答えんかったが、ワイが頭ぶんなぐったせいで死んだんやけどな。
  その責任上なんとかしてやろうと、ずいぶん苦心したが・・・」
44:
以上、星新一著「夜のかくれんぼ」より、『うすのろ葬礼』でした。
45:
読んでくださったかたありがとう
46:
以前に星新一の話を同じ形式でやったものもあるのでよければどうぞ
http://world-fusigi.net/archives/9151357.html
47:
お疲れさまやで面白かった
48:
>>47
サンガツ、そういってもらえると嬉しい 
まあ話考えたのはワイではないが
49:
読みやすかったわ
51:
最後草
乙やでイッチ面白かった
52:
乙やで
やっぱ星新一ってよく最初支離滅裂に感じるのに読ませる雰囲気がある話作るわ
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面白いというか奇妙な話
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いや、何で他人の作品を無断転載して面白いとかなんとか語ってんの?
頭おかしいんじゃねーかこいつら
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転載の意味知らべとけカス
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目だけの表現じゃどうあがいてもやる夫以下になるのが悲しいわ。
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何これ?死んだらどうするかなんてまともな社会人ならみんなわかるよ
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普通に星新一読んだほうが全然面白い
しかしこれ著作権侵害にならんのか?
通報してみるかなあ
18 不思議な
※16
だからタイトルに「うすのろ葬礼」って書いてあんだろうが。
このうすのろ。
19 不思議な

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