【後編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話back

【後編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話


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5:
配給される温食。
カレーとか結構メジャーなものだった。
うまい・・・!
疲れもぶっ飛ぶ美味しさ。
山麓で食う飯がここまでとは・・・!
ガツガツと一気に平らげてしまった。
さて。
用意したのはスコップとトイレットペーパー。
仮設トイレはあるっちゃある。
でも結構混むし衛生的にもよろしくなかった。
埋設。地雷と表現される排泄物。
うっかりふんでしまったらもう目も当てられない。
排泄スポットでは最新の注意を払い場所を選定した。
176:
朝。天幕からノソノソと外へ。
カッコー・・・カッコー・・・
よくわからん鳥の鳴き声。
全体的に霧がかかっていてなんか神秘的だった。 
涼しくて気持ちもいい。
ペットボトルに組んだ水を使い、持ってきたひげ剃りで顔の手入れ。
鏡持ってくりゃよかったなぁ
剃り残ししまくり。
後半にもなれば髭なんてもうそらなかった。
完全にゲリラ兵の風貌と化していたと思う。
177:
この日は25km行軍の準備。
これを歩き切らないと修了したことにならないと俺は聞いていたのでモチベーションをあげていた。
主に下着類をジップロックにいれ、水没防止し準備完了。
班長方が荷物の点検をする。
不正や誤魔化しは一切きかない。
食べ物の持ち込みもNGだ。
同時に最後の意気込み検査。
「歩き切れるな!?」「はい!」
「同期が倒れそうになってたらどうすんだ!?」「助けます!!」
「できるんだな!?」「はい!」
一人一人回っていく班長方。
もちろんこの行軍は班長方も一緒に実施する。
新隊員が倒れた時や限界の時は二人分の荷物を背負い、行軍せねばならない。
178:
話がまた前後してしまうけど、この日の前に夜間の訓練もあった。
全くの暗闇でのモノの見え方。
物音を立てない歩き方。
打ち上げられる照明弾。
早朝に歩哨訓練。
二人一組になり天幕の周りを巡回。
不審なものがいないかをチェック。
「誰か!」
猶予は三回まで。
三回までにこちらの納得する答えが帰ってこない場合は。
刺または射殺する。
俺らはこういう動作、理論を座学で頭に入れ訓練で体に覚えさせている。
殺るか殺られるか。その日の覚悟を持つことは大事だ。
181:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/18(金) 23:06:13.48 ID:ECo0kqLP0.net
話がまた前後してしまうけど、この日の前に夜間の訓練もあった。
全くの暗闇でのモノの見え方。
物音を立てない歩き方。
打ち上げられる照明弾。
早朝に歩哨訓練。
二人一組になり天幕の周りを巡回。
不審なものがいないかをチェック。
「誰か!」
猶予は三回まで。
三回までにこちらの納得する答えが帰ってこない場合は。
刺または射殺する。
俺らはこういう動作、理論を座学で頭に入れ訓練で体に覚えさせている。
殺るか殺られるか。その日の覚悟を持つことは大事だ。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>178
「誰か!」
「山」
「誰か!」
「か、川?」
「誰か!」
「え!う、うみ?」
ズドーン
184:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/19(土) 01:35:44.88 ID:bepdwmU40.net
>>178
「誰か!」
「山」
「誰か!」
「か、川?」
「誰か!」
「え!う、うみ?」
ズドーン
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>181
そんな感じw
179:
あと大事な訓練を思い出した。
エンタイ構築。
陸自の代名詞穴掘りだ。
穴を掘り銃座をつくる。
詳しくは言えないけど、銃に対応したそれぞれの穴は全て長さ広さ深さが決まっていて、それに合わせて掘る。
この穴掘り。めちゃくちゃ重労働。
特に腰が痛い。ザックザックと掘り進む。
輸送科はトラック一台を隠すため穴を掘るらしい。人力で。凄まじい・・・
184:
書いてきた訓練をこなす。
訓練の最終日から一日前に25km行軍は実施された。
10km行軍でもだいぶ辛かったのに、それに+15km。
でも、もうなんとかなるだろうっていう自信がついてた。
185:
深夜三時。
目覚ましが鳴り響く。
天幕の中は当然真っ暗。ライトを照らし装備品を確認し、装着。
半長靴の靴紐をしっかり結び、とりあえずの準備完了。
外も当然真っ暗で、目を凝らながら僅かな光を頼りに銃を受領しにいく。
総重量15kg。一体何時間歩くのだろう。
二列の縦隊に並びいざ出発。
186:
ただただ歩く。ひたすら歩く。
会話などない。ザッザという音だけがあたりに響く。
俺はこの日すこし体調が悪かった。
歩き始めてそうそう、気持ちの悪さを感じめていた。。
途中の休憩地点で支給された飯を食うのだが、全く喉を通らない。
気休めのウィダーゼリーを流し込みつつ不安を感じていた。
実は出発前、危なくなったら食えと渡されていたものがあった。
それは梅塩を錠剤化したもの三粒。
陸自では梅が兵糧丸の役割を果たしているらしく、事あるごとに梅を食う。
足がつっても梅。倒れても梅。気持ち悪くても梅。
食堂ではクエン酸が常に出されていた。
187:
早々に二粒を投入。
大事なものをこんなに早く使ってしまった… 不安。
しばらくの休息後また出発。
幸い早朝は涼しいのでその点は助かった。だが気持ち悪さは一向に引かない。
ザ。ザ。ザ。ザ。
フゥーフゥー・・・
時に山の中。時に道路を交互に繰り返す。
会話などないので、徐々に意識が自分の内へ向かっていく。
思い出すのはやっぱりこの三ヶ月間のことばかりだった。
本当に色々あって。でもこの時は楽しい思い出ばかりが次々に浮かんできていた。
苦痛を少しでも紛らわすためだったのかもしれない。少しニヤけていたかも。
188:
徐々に空も明るくなってきて気温も上がってきた。
気持ちの悪さももうナイ。
慣れてしまったといったほうが正しいのかもしれないけど。
・・・・・・・・・・・・・・
途中で戦車が走ってるのを見たり、馬小屋を見たり。
視点が確実に下に下がってたけど、いい気分転換。
歩く。歩く。歩く。
足の感覚はもうない。
あるのは気力だけ。ただゴールに向かって。
次の休息地点に到着。助かった。
189:
水分補給。
だが水筒の水はもうあと少しと迫っていた。
み、水・・・!
不安要素が次から次へと沸いてくる。
飲みたい。けど……
その時。
飲めよ
差し出される水筒。
同期だった。全力で断ったのだが相手も引かない。
遠慮すんなよ 俺ら同期だろ?
目頭が熱くなってくる。
同期。なんとありがたいものだろうか。
俺は出来るだろうか?こんな風に自分を犠牲にして助けることが出来るだろうか?
この三ヶ月間、思えば助けられてばかりだった。俺がしてあげれたことなんて・・・
ほんの少しだけ頂いて、また歩き出す。
190:
林道に入りしばらく歩いていたその時。
「「「「対空警報!!!」」」」
挺電により伝わってくる状況。
緊張が走る。敵機がこちらへ向かっているらしい。
急いで林の中へ隠れ銃を構える。
「「「「「状況ガス!!」」」」」
なんと毒ガスもあたりに散布されているとのこと。
ガスマスクを袋から取り出し、フゥッーフゥーッー。
よし。装着完了。
ちなみにリミットは8秒以内。迅かつ的確な装着が求められる。
192:
だが、このガスマスク。かなり息がしづらい。
ただでさえ体力も限界に近いのにこれは・・・
銃を構え身を潜める。
額から汗が流れ落ちているのがわかった。
「「「「「対空警報解除」」」」」
ホッ。どうやら敵機は去ったらしい。
でも依然としてガスはそこらに漂う。
ガスマスクを装着したまま、行軍再開。
ぜー・・・ハー・・・・(シュコー)
暑い。息がしづらい。視界もぼやける。
でも歩みは止めない。気合だ。
そのうちガス警報も解除された。
マスクを外す。
はぁー・・・!
かなり涼しく感じられる。
あと少し。あと少しのはずだ。
銃をしっかりと握りしめ一歩一歩踏みしめる。
193:
途中で駆け足しろだの銃を前に突き出せだの降り掛かってくる無茶振り。
もう勘弁してください・・・なんて言えるわけもなく。
グゥ・・・!
もう気力だけで持ってるようなもの。
歩ききらねば。歩ききらねば・・・!!
同期同士で励ましあい、時に馬鹿話して。
ながーい坂道を超える。
天幕が見えた。もうすぐそこだ・・・!!
こころなし早くなっていく歩調。
ハァ…ハァ…ハァ…ハァ!
194:
パチ…パチ…パチ…パチ…
宿営地に近づくにつれ聴こえてくる音。
「おめでとう!!」「よく頑張った!!」パチパチパチパチ!!
今回の野営に参加していただいた教官たちだった。
盛大な出迎え。両脇から割れんばかりの拍手。
「あああ・・・あああああ!!!」
わからない。わからないけれど涙が止まらない。
あの時の感情は何だったんだろう?
一番近いのは俺でも。こんなおれでもやり遂げることができたんだ・・・!!
っていう気持ちだったのかな?
多分これだと思うけど、いろんな感情が一気に湧いてきて止まらなかった。
195:
それは同期たちも同じだったらしい。
拍手の音が聞こえ始めたあたりから、そこらかしこですすり泣く声が。
歩みを止めてすべての装備を外す。
でも余韻はまだまだ収まりそうにない。
同期たちと抱き合って泣いた。
大声を上げて。男達が泣いていた。
・・・
・・

ひとしきり泣いたあとストレッチ。
体の各部が悲鳴を上げている。特に足。
あとで確認したけど、皮がめくれてボロボロ。悲惨だった。
あと、肩も地味にダメージがでかかった。リュックが食い込んで食い込んで・・・
アクエリアスが支給される。
うわー何日ぶりだろう・・・!!
同期たちと回しのみ。ぬるいけどそれがまた体に良い。
196:
こうして、その日はそれで終了。
結局、9時間ぐらい歩いてたことになる。
次の日にみんなで宿営地の撤収作業。
分担して一気に。とはなかなかいかないけれど、そこそこに。
トラックにすべての荷物を積み込み、乗車。
当然、中では皆爆睡だった。
・・・・・
駐屯地に到着。
荷物をおろし、営内にそれを運び込む。
たった5日間だけだったのに、もう何日もいなかったような。
ベッドの感触。蛇口。スイッチ。
何もかも懐かしい。無意味にカチカチしてみたりw
あぁ、戻ってきたなぁ
妙に感慨深い。
198:
その日から俺達は使った道具や、借りていた装備品の整備。
キレイにして、未来の後輩へ。
道具一つ一つを整備していくに連れて、それぞれに思い出が蘇ってくる。
いちいち洗濯してたら大変だろ?と支給された代用戦闘服。
泥まみれあたり前で、雨の日でも外でタワシでゴシゴシして、泥を落としたっけなぁ。
銃。ほんとにこの三ヶ月間、この64とずっと一緒だった。
正直、なれてくるとただの重い物体だったけれど。
それでも、一番最初の俺の銃。愛着も湧いてた。
スコップ。ヘルメット。弾入れ。サスペンダー。弾帯。
ひとつひとつを確かめるように磨き、拭き上げ、油をさしていく。
199:
整備しては返納の日々。
返していくたびに、否応がなしにも、別れの日が迫ってきていると自覚させられる。
でも、それは誰も口には出さない。
いつものように日常をこなしていく。
その間にも、職種の発表や、各種試験もあってそこそこに忙しい。
そんな感慨に浸っている時間もなかったのかもしれない。
それでも、その日の迫りを認めないかの如く。
俺達は以前にもまして、よく会話をしじゃれ合った。
201:
そして。
ついにその日を向かた。
いままで一般人だった俺達は今日。晴れて自衛官となる。
階級章を縫い付け、少し誇らしい。
全員が舎後に集合。
もう一度服務の宣誓を読み上げた。
営内へ戻る。
・・・
誰も口を開かない。開けなかった。
最後の昼飯を全員で食べに行き、もう一度営内へ。
配属される部隊ごとに、出発する時間は違っている。
だから、みんなで一斉に別れるわけではない。
部屋から一人。また一人と荷物を持って出ていく同期。
じゃあ。また何処かで。元気でな。
固く握手を交わす。
別れ際の言葉なんて、案外シンプルだ。
もう。おおくを語らなくてもわかってるということかもしれない。
202:
営内に人が少なくなってきたところで、俺も舎後へ出る。
人で溢れかえっていた。
ゆずの栄光の架橋が流され、それぞれのトラックの前で整列する同期。
部隊ごとに迎えが来ているのだ。
待っている間に少しだけ世間話。
ブロロロロ・・・
きた。きてしまったか・・・
それじゃあ。また。
「じゃあなああああ!何処かで会おうなあああ!!」「元気でなー!!」
トラックの荷台から、目に涙を浮かべ最後まで手を振り続ける同期たち。
こちらも、全力でそれに答える。
部隊に配属されたらもう基本的には会うことはない。
それぞれの部隊で、また新たな出逢いと別れを繰り返す。
203:
俺にはどうしても最後に逢わなければいけない人がいた。
キョロキョロとあたりを見渡し、その人を探す。
いた。
俺のベッドバディ。
最初はどうにも苦手で、一番一緒に作業してたのに、なかなか打ち解けられなかった。
でもそんな俺にも気をかけてくれて。
いろいろと企画してくれて。
整列して乗り込む順番を待っているバディの元に走っていく。
あの・・・!
あれ?言葉がで、て、こない。
な、ん、で? うぁ・・・!
握手を交わした状態で。
俺は号泣していた。どの別れよりも一番泣いた。
いろいろと伝えたいことがあったのに。
こみ上げてくるなにかがとまらない。
なにか会話した気もするけれどよく覚えていない。
どこかで会えたなら。恥ずかしいけどもう一度感謝の気持ちを伝えたいと思う。
205:
俺は一番最後だったので、見送りの人もほとんどいなかった。
新しい同期たちとトラックに乗り込む。
ブロロロロ・・・
最後にいままで過ごしてきた教育隊の門を荷台から見送り、俺の前期教育は終了した。
以上です。読んでくれた方々ありがとうございました。
出来るだけ自分の記憶を頼りに再現したつもりです。
あの三ヶ月は自分でも経験したことのない激動の三ヶ月でした。
まるで高校球児のような・・・そんな熱い日々。
青春って自分で言うと恥ずかしいけど、これがそうだったのかなぁって思います。
書いてる最中にもいろいろと記憶が蘇り懐かしくなるとともに、何もかもが新鮮だった初心を思い出せた気がします。
このあとは後期の教育を終了し、無事に部隊に配属されますが、そこでもいろいろと苦労しました。。。(主に無愛想w)
206:
僕は自衛隊を無理に人には勧めません。
確実に向き不向きがあるし、今は集団的自衛権でちょっと雲行きが怪しいから。
でも。それでも興味を持って、何かがしたい。自分を変えたい。人を助けたい。国を守りたい。
そういう気持ちから門を叩いてみるのもいいかもしれません。
その時に一つだけ。自分から、もっといたほうがいいよ?と思うものを伝えます。
これは別に自衛隊に限る話ではないですけども。
207:
思いやりの心。広義的に言って協調性。
三ヶ月をここで過ごしていろいろ経験して。
やっぱりこれが一番大事なのかなぁと思う。
相手のためになにができるかを考え実行する。
そして、同じ時間を過ごすに連れて嫌なところはどうしても目についてくる。
一度そこが目についてくるとそれしか見えなくなるのだけど、できるだけそこには目をつむる。
いいところを見る努力をし歩み寄る。
これが出来るかどうかが自衛隊だけに限らず、すべての組織、人間関係でやっていけるコツかなと。
書きたいことはかけたから満足!
本当にありがとうございました!!
208:
いまから後期教育編がスタートする訳ですね
つかしてくれさい
209:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/20(日) 06:43:51.66 ID:uv/lSgcjO.net
いまから後期教育編がスタートする訳ですね
つかしてくれさい
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>208
後期教育編は完全に職種ごとだからなぁ・・・w身バレしちゃう
まぁそこでもいろいろあったけんども・・・
後期教育の話しもそこそこに部隊配属編までいこうかな?
スレもまだまだ残ってるし!
210:
前期教育が終了すると僕達は次に後期教育課程へと進む。
前期は全自衛官共通の教育であるのだけど、後期ではそれぞれの職種ごとの専門的な教育。
期間はだいたい三ヶ月だけど、職種によっては四ヶ月の所もあった。
・・・
・・

ブロロロロ…ガタン。
どうやら到着したらしい。
荷物をおろし、あたりをキョロキョロ。
とりあえず新しい営内へ運び込む。
変わらなかった。相変わらずのタコ部屋。
少しゲンナリ。
新しい顔ぶれも続々と入ってくる。
俺はこの顔合わせが一番苦手。
どうしても警戒心がマックスになってしまう。
はぁ・・・また人間関係を築かなきゃいけないのか・・・
211:
とりあえず飯を食いに行くとのことで出発。
あたりをキョロキョロ。落ち着かない。
相変わらず飯は喉を通らなかった。メンタル弱い・・・
営内へ。
しばらくは身辺の整理。
送られてきた荷物やら持ってきた荷物やら。
整理と同時並行で顔ぶれをチラチラ見ていく。
え・・・!?
一般曹候補生がいる!?
212:
襟にきらめく桜のバッチ。
桜花章というやつだ。
自衛官候補生と一般曹候補生はこれで一目で見分けがつく。
え?え?なんで一緒なの?
素朴な疑問。
当然である。前期教育では本当に関わりが皆無だったから。
同時に、この時点で少し敵対心を抱いていた。
バッチ付きは俺たちを見下している
前期教育ではこの考えが常識だった。
それもそうかもしれない。
彼らは入った時点で2等陸士の階級を与えられている。
俺らが死にものぐるいでやった手に入れた階級を最初から。
関わりたくない。そう思ってしまっていた。
213:
しかもこの曹候補生。
態度が少し上からだった。
それがまた敵対心を加させる。
・・・
・・

基本的には前期の繰り返し。
相変わらず俺は無愛想で良くわからん奴に戻ってた。
前期はよかったなぁ!
思わずに入られない。俺が悪いんだけど。
そこでまたまた情けは人のためならず作戦決行!!
すべての雑用よ!俺のところへ来い!
そんなこんなでまあまあ馴染んでくる。
214:
前期から大きく変わったところといえば、やっぱ外出かなぁ
制服なんていらない。班行動もしなくていい。門限は9時半。
告げられる内容。
唖然。し、しなくてもいいの・・・?
いままでは門限も5時までだったのに!
自由度が格段に上がっていた。
う、嬉しい・・・!これは嬉しい!
だがしかし。大きな問題が横たわっていた。
服がない。
俺は超絶非リア系男子。マジで服がなかった。
まだ制服のほうが考えなくて楽だったかも。
とりあえずは服がないと外出できないとのことなので急遽家から送ってもらう。
でも服を直視できない。あああダサい。
コミュ力があればネタにできるんだろうけどいかんせん日が浅いのでそんなこともできない。
215:
聞けば教育隊によって外出の方針が違ってたらしい。
俺は前期も私服で外出していたと聞いて驚き、向こうも制服で外出と聞いて驚いてた。いろいろあんだなー
そんなこんなで教育をこなしつつも休日はエンジョイ。もちろん一人で!
やっぱり初対面とかまだ日が浅い人に対しては決して近寄ろうとしなかった。
でもそれも一ヶ月くらいだけ。
それ以降になると前期と同じように俺にかまってくれた。
いろいろなところに誘ってくれて、週末は絶対同期と飯を食ってた。
カラオケにもゲーセンにもいって。
いままでずっと一人でやってたことが今ではたくさんの人に囲まれてできるようになっていた。
曹候補生も実はいいやつだった。
なんだかんだいって結構仲良くなってた。
216:
あ、大切なこと言い忘れてた。
顔合わせの中に華やかな面々。
WACだ!!
女性自衛官。
前期は本当におちんちんらんどだったからこれは少し嬉しかった。
でもシャイな俺はほとんど関われない。はぁー
隊舎は当然別。
WACのフロアには防犯カメラが設置されており、部屋にも鍵がつく。
そらそうだ。
いくら女性自衛官とはいえ、男にはかなわない。
性的暴行など起きたら大変だもんな。
218:
同期たちのおかげで、一般的な世間の遊びを知るようになっていった。
俺の今回のベッドバディもまたイケイケな奴だった。
常に女の子と連絡をとってる。
俺のベッドの下からその声が聞こえてきた。
う、うらやましい・・・!
ドン!ドン!
下からの壁ドンならぬ床ドン。
コイツは事あるごとにドンドンしてきた。
俺は基本的に課業後は携帯いじってゲームして完全に自分の世界に入っていたのだが、こいつは少し構ってちゃんの気があった
ヒョイと顔を下に出す俺。
219:
マリオカートやろうぜぇ?
は?
思わず聞き返す俺。
手には3DSがにぎられていた。
あーたそのマリオDSソフトやん・・・!
まぁどうせ暇だったので付き合うことに。
これがまた面白かった。爆笑しながらやってた。
滅多に笑わない俺なんだけど、何故かこいつとは笑いの波長が合ってた。
相手も俺に面白いと言われるとうれしいと言ってくれた。
年もほとんど同じなので、気も使わない。
違うのは女の子スキルぐらいか・・・?グヌヌ
220:
初めて眉毛も整えてもらった。
曰く、顔は整っているのであとは細かいところをとのこと。
少し世界が変わった気がした。
同時に服選びもしてもらう。
最初は全力でお断りしてた。
何選んだからいいかわかんないし、そういう店行くのはなんか恥ずかしいと。
でもいくぞ!と言われたら断りきれない俺。渋々ついていく。
はわぁー・・・
店員さんがおしゃれすぎる・・・!やめて近寄らないで!
まぁそこは同期がいたから大丈夫だった。
適当に繕ってもらい撤収。初めて大きな買い物をした。
221:
茶髪の人と会話したの初めてかも。
え?
割とドン引きされた。
俺は髪も染めたことないから、別世界の人間に見えてしまう。
それも偏見なんだけどね。話してみたらきっといい人。
自衛隊に入って人間不信もだいぶ和らいでた。
そして絶対に展開される猥談。
まーたこの流れかい!
いいなーいいなーと羨むばかりの俺。
そんな中俺に経験人数の話題が振られる。
ひ、一人だけ過去にいたよ?
一瞬のうちに看破された。
やっぱ滲み出るそういうオーラが勝手に答えているのね。。。
222:
班長方にもその話が一瞬で伝わる。
そういう経験は一回はしとけと。
でも俺は気乗りがしない。
男ですらこんなになれるのに時間がかかるのにましては女の人なんて・・・!
目ざとく聞きつける別の同期。
ソープ行くぞ!!
いやいや待ってくださいよ・・・
まずソープって何??
俺はうーんうーんと渋ってるのに勝手に店選びがスタートしていた。
しかも俺のスマホで。
ここはあれだからなーやっぱここがいいよな!?
俺そっちのけで話が盛り上がってる。
おーい。
223:
押されると断りきれない俺。
気がついたら電車に乗っていた。
目標!ソープ!って感じ。
今までそういう経験が皆無の俺は少しの期待と不安を抱きながら、少し都会の繁華街へ向かう。
どんな系統なんだろ?いまさらながら気になってきた。
俺も事前に少しは予習。ほんとにいろいろ種類があんだねー
今日はどういう系統なのん?
人妻系。
ちょっとちょっとちょっと待ってくれー!
俺は今日が初めてなんですよ?なのにいきなり人妻ってどういう事なんですかね・・・
俺は結構な感じで拒否してた。だってどうせなら女子高生的な・・・ゴニョゴニョ
224:
1の純潔どうなってしまうの(´;ω;`)
235:
到着して店に入る。
なんか顔写真みたいなのが展示してあった。
一通り見たあと料金を確認。
12000円!?
こんなに取られるのか・・・
まぁ勉強料としていいかな?どうせ金使わないし・・・
俺はてっきり個室みたいなとこでやるのかな?と思ってたけど違った。
オープンなところで仕切りなんてない。
入った時はさらに別のとこに案内されるのかな?って思ってた。
236:
嬢が出てくる。
少しぽっちゃりした人だった。
ぶっちゃけこの人は嬢が来るまでのお話係と勘違いしてたから、この人がさぁやりましょ!ってなった時素で え? となってしまった。
軽い世間話もそこそこにズボンをぬがされる。
いやー恥ずかしい・・・
性描写はしないほうがいいかな?
まぁあんま描写するようなこともないので割愛!!
237:
結論から言って俺は口ではいけなかった。
確かに気持ちよかった時もあったけど・・・
なんかこう、失礼かもだけどこの人がこういう仕事をしている、せざるを得ない理由とか考えちゃってどうしても集中できなかった。
なかなかいけないので申し訳なくなってきちゃって。
最後は手でしてもらったんだけどこれは秒殺だったw
また軽い世間話。でもやっぱプロだね。
飽きさせないように話を続けてくれた。
退店時にかるくペコリと会釈。
238:
どうだった?
とニヤニヤしながら聞いてくる同期。
うーんとあまり芳しくない返事の俺。
こういうお店に行くなら彼女を作ったほうがいいね
そっか
まぁこんな感じだ。
肉体的な快楽より、精神的なつながりのほうが俺は欲しいのかもしれない。
風俗行くくらいなら自分でしたほうがマシだなと思った。
239:
あとにも先にも俺はこの一回しかこういう店は経験してない。
ソープにいけ!いけばわかる!
という班長方の追撃ものらりくらりとかわしていった。
虚しい。そういう感情だったのかも
やっぱ彼女さん欲しいなぁ・・・
ま、未だに出来てないんですけどね!!
・・・
・・

休日は結構楽しんでいたが、問題は課業だった。
俺はなかなかに要領が悪く、コツを掴むのが遅かった。
教官に何度も怒鳴られ半泣きになりながらも必死でついてく。
正直、辞めたいなと思ってた。
この職種は向いてない。失敗したかなぁ?と。
240:
課業後もイメトレや勉強。
そんな風にしていると徐々に成果が出始めた。
そうか。また俺は早々に結論付けようとしていたな。
石の上にも3年かぁ・・・しばらくやってみないとわからないもんだ
また一つ勉強。
正直前期ほど書くことはない。
前期以上の辛さ、新鮮さはないから。
でも、俺は後期が前期より楽しくてしょうがなかった。
241:
そんなある日の夜。
それぞれが休日を楽しみ、営内に戻ってくる。
だが一人だけ。一人だけが俺らが設定した帰隊時間になっても帰ってこない。
遅くね?
携帯にかけても繋がらない。
なにかあったのかな?
その日。結局彼は戻ってこなかった。
242:
次の日の朝。
班長たちが緊急で俺らを召集した。
日曜の朝なのに・・・!!
えー○○が脱柵した。
脱柵。前期にも一人いた。
時間になっても帰ってこないこと。これは自衛隊ではありえない。
悪ければ警務隊がでて捜索する。警務隊が出た時点で、班長方も終わりだ。責任問題で追求される。
ちなみに脱柵した新兵の情報はすべての方面隊に顔写真つきで知らされたらしい。さながら指名手配犯。
それほど、脱柵というのは罪が大きい。
やっぱりか・・・
これは正直な感想だった。
彼もまた物覚えが悪く、よく教官に怒鳴られてた。
お互い励まし合いよくやってたつもりだったのだけど・・・
よって、君たちの外出もこの教育期間中はありえない。
・・・!!ちょっとまってくれよ
自衛隊が連帯責任なのはわかる。でもこれはあんまりじゃないか・・・?
ざわめく同期たち。営内に戻る。
273:
「くそがぁ!!」
ドガっ!と壁を殴りつけるバディ。
こいつは結構気性が荒い。というかやっぱり自衛隊は気性が荒い人のほうが多い。
それを見てオロオロしてしまう俺。
ドヨーンとした何とも言えない閉塞感。
いくら自衛官とはいえ迷彩服をぬいだら普通の若者。まだまだ遊びたい盛り。
普段は飯しか楽しみがないのに、外出が出来なくなってしまった。
「見つけたら殺す見つけたらコロス・・・!!」
これはマジでヤバイと思った。
結構皆がそういう状態になっていた。
結局日曜日なのに営内で缶詰状態。
どうしようもなかった。
探しにもいけない。全ては上の指示を待つのみ。
279:
結局、かなりの温情で普通に外出出来るようになった。
脱柵したそいつは後日出頭。
班長方に保護され、半ば軟禁状態にあったという。
ローテーションを組みそいつを監視。
理由は自殺の防止など。
そして俺らとの接触は結局なかった。
気性の荒い奴があったら何をするかわからないとのことで、駐屯地内ではどこに行くにも俺たちが行動する時間帯とはずらされてたらしい。
でもたんまには偶然あってしまう時も。
「テメェコラ!!どの面下げてあるいてんだ!!」
走ってってなぐりかかろうとする過激派同期。
なだめる俺達穏健派。
気持ちはわかるけど暴力はいかんね!
244:
面白い話ありがとう
身近でも防衛医大卒の同僚の話きいてるけどほんと独特な世界だよね
ところで電車が止まって予定時刻に帰れなかったとか
不可抗力の場合も脱柵扱い?
直ちに連絡すればセーフ?
245:
航空だけど教育隊の時の事思い出した。懐かしいなぁ。
陸上さんには叶わないけどキツく楽しかったなぁ。
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 13:26:51.35 ID:1+i6X/Op0.net
面白い話ありがとう
身近でも防衛医大卒の同僚の話きいてるけどほんと独特な世界だよね
ところで電車が止まって予定時刻に帰れなかったとか
不可抗力の場合も脱柵扱い?
直ちに連絡すればセーフ?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>244
空自の話だけど不可抗力は仕方無いとされる。
駅で遅延証明書を貰って提出すれば問題無し。
246:
自衛隊って面白さもあるもんなの?
247:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 18:33:09.14 ID:btYGJ0k00.net
自衛隊って面白さもあるもんなの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>246
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:18:02.66 ID:afvlfj3B0.net
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>1
さんが来るまで俺で良ければ。
面白い事も辛いことも民間並みにある。
それが半端なく大きい。民間では味わえない喜びと苦しみがある
249:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 19:45:03.34 ID:1+S0ASSi0.net
>>246
>>1
さんが来るまで俺で良ければ。
面白い事も辛いことも民間並みにある。
それが半端なく大きい。民間では味わえない喜びと苦しみがある
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>247
たとえば、どんな感じなの?
250:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 20:01:12.47 ID:e2Fc+SnI0.net
>>247
たとえば、どんな感じなの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>249
楽しかった事は色んな土地にいって全国の人の話を聞く事ができた事かな。
一緒に生活すると土地柄の性格が出てくるんたよ。それが面白い。お国自慢は必ずするね。
辛かった事は俺の地元が被災して家族が安否不明で帰りたかったけど災害派遣で帰れなかった事かな。
個人の我侭なんかより国難に対応する事が当然なんだけどね。そのために自衛隊があるわけだしね
251:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 20:39:14.38 ID:1+S0ASSi0.net
>>249
楽しかった事は色んな土地にいって全国の人の話を聞く事ができた事かな。
一緒に生活すると土地柄の性格が出てくるんたよ。それが面白い。お国自慢は必ずするね。
辛かった事は俺の地元が被災して家族が安否不明で帰りたかったけど災害派遣で帰れなかった事かな。
個人の我侭なんかより国難に対応する事が当然なんだけどね。そのために自衛隊があるわけだしね
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>250
それきいて思い出したんだけど
被災地ボランティアで行ってきたんだけどさ
新婚さんの隊員が被災者の女性と不倫して、派遣終わったら捨ててた。
隊のなかでも黙認状態だってきいて
そういうところ自衛官って何かネジが飛んでるのかと思った。
ほかはいろいろ献身的だったからそれだけが胸糞悪い
253:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 20:55:35.08 ID:brixgXPz0.net
>>250
それきいて思い出したんだけど
被災地ボランティアで行ってきたんだけどさ
新婚さんの隊員が被災者の女性と不倫して、派遣終わったら捨ててた。
隊のなかでも黙認状態だってきいて
そういうところ自衛官って何かネジが飛んでるのかと思った。
ほかはいろいろ献身的だったからそれだけが胸糞悪い
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>251
それはそいつ個人の問題だと思う。
自衛隊は問題ある隊員を作らない為に服務指導は厳しく行ってる。
でも採用人数が多いからそういう問題児も入隊してしまうんだ。
部隊が黙認してるのは問題だね。まだそんな隠蔽体質の部隊があるのか
254:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/21(月) 21:08:47.84 ID:1+S0ASSi0.net
>>251
それはそいつ個人の問題だと思う。
自衛隊は問題ある隊員を作らない為に服務指導は厳しく行ってる。
でも採用人数が多いからそういう問題児も入隊してしまうんだ。
部隊が黙認してるのは問題だね。まだそんな隠蔽体質の部隊があるのか
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>253
不倫の話ね、隠蔽っつうか黙認っつうか公認?
部隊長さんにまで挨拶してて部隊の人から〇〇彼女と呼ばれて
わざと二人きりの時間つくってやってたらしいよ
255:
たぶん被災者も避難所暮らしだし皆が尋常な精神状態じゃなかったんだと思うけど
基本的に浜の人間だからそういうとこユルいっぽかったけど
その自衛官、新婚の奥さんがどれだけ心配してるだろうかと思ったら
〇〇くんは癒してくれて本当に愛してくれて感謝しかないよ!とか
あっけらかんと純愛悲恋風に話すのに唖然として
ボランティア後も連絡とってたけど、それ知って縁切っちゃった。問題になんないのかねあれ。
257:
ごめん、自分も
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:18:02.66 ID:afvlfj3B0.net
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>1
の話がききたい
なんか下系の話になったからユルいのかなって流れで怒りが再燃してしまった
259:
自衛隊というくくりで見られるから、どうしてもこの不倫話みたいにこれだから〃自衛隊〃はってなっちゃう。
自衛隊をひとつの会社だと考えてください。総勢25万人。
普通のリーマンはこれだからリーマンは。とはならない。
それだけこの職業が特殊だから。
俺たちは部隊に配属されてからもいろいろな教育を受ける。
長期休暇の前には薬物乱用防止教育、金銭管理教育、コンプライアンス教育、交通事故防止教育などなど。
部外から講師を招いて講演を聞くこともある。
それこそ、小学生か!中学生かよ!思うことなんてしょっちゅう。
国民に常に見られている。
この意識を俺らは持ってるつもり。
でも防ぎようがないこともある。
結局、いくら教育しても突き詰めたら個人個人の倫理観。
自衛隊も人の集まり。いろんな人がいる。
だから、自衛隊員皆がそうとは思わないでください。
260:
>>1@\(^o^)/ 2014/07/22(火) 00:54:52.94 ID:MXFsfr/80.net
自衛隊というくくりで見られるから、どうしてもこの不倫話みたいにこれだから〃自衛隊〃はってなっちゃう。
自衛隊をひとつの会社だと考えてください。総勢25万人。
普通のリーマンはこれだからリーマンは。とはならない。
それだけこの職業が特殊だから。
俺たちは部隊に配属されてからもいろいろな教育を受ける。
長期休暇の前には薬物乱用防止教育、金銭管理教育、コンプライアンス教育、交通事故防止教育などなど。
部外から講師を招いて講演を聞くこともある。
それこそ、小学生か!中学生かよ!思うことなんてしょっちゅう。
国民に常に見られている。
この意識を俺らは持ってるつもり。
でも防ぎようがないこともある。
結局、いくら教育しても突き詰めたら個人個人の倫理観。
自衛隊も人の集まり。いろんな人がいる。
だから、自衛隊員皆がそうとは思わないでください。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>259
勿論思ってないよ
続きはよ
264:
下士官になる試験て合格率どのくらいなの?
265:
お疲れ様です。
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/23(水) 00:31:12.98 ID:b76XYXL10.net
下士官になる試験て合格率どのくらいなの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>264
自衛官候補生からの下士官試験はまぁまず受からないと思っていい。
入隊して2任期目に突入した年の9月に第一回曹候補生選抜テストは実施される。
首切り前提の採用なので、このコースから下士官になった人間は優秀と判断して間違いない。
反対に一般曹候補生(いわゆるバッチ付き)は2任期目に突入した年の4月(ここ重要)に試験を受ける。
この時点で、一般曹候補生は優遇されているのがわかる。それだけ受ける回数が多く、チャンスが与えられてるからだ。
しかも自衛官候補生はすべての人間がライバルなのに対し、一般曹候補生は期毎で枠を争う。
だいたい7年以内には下士官になれるはずだが・・・
266:
これは自衛隊どうなのと思ったが、昇任は勤務成績によって決めるとある。
もちろん、なにか問題を起こしたりすると昇任に響くのは当たり前なのだがこの勤務成績。
体力検定も含まれている。
下士官試験の内容は一次試験が筆記(基本5科目+自衛隊関係)+体力検定、二次試験が面接+分隊教練。
二次試験に進めれば大抵は受かると聞く。
だが、下士官試験を受けるものの大半がこの体力検定によって落とされる。
ボール投げと幅跳び。
これが出来ない隊員がめちゃくちゃ多い。
部隊もいろいろとサポートしてくれるがなかなかこの種目は伸びないのだ。
つまりはこの体力検定やらなんやらに合格しないと、たとえバッチ付きでもいずれは肩を叩かれる。
自衛官候補生は任期を満了すれば金ももらえて職も斡旋してもらえるが、バッチ付きはそうはならない。
辞めるとなれば僅かな退職金しかもらえない上、自分で職も探さねばならない。
と、いうのを入隊パンフレットには詳細に記していない。
だから、バッチ付きで入ったのを後悔する人間も多くいる。
勤務成績ってそういうことかよ と。
267:
そもそもこの一般曹候補生。
最近できた制度である。
以前は曹候補士と曹候補学生の2コースがあり、これらを統合してできた。
一般曹候補士はまぁ一般曹候補生と同じと考えていい。ただ確実に年数いれば誰でも下士官になれた。
一方一般曹候補学生は二年間で下士官になる。
二年間でなってしまうわけだから、そうとうの詰め込み、スパルタ教育である。
結果、技能が達してない三曹が量産されこの制度はあまり評判が良くなかった。
2つを統合してできた一般曹候補生。
その背景には人件費の削減というのがある。
三曹に確実になれる保証を与えず、辞めるとなっても馬鹿でかい任期満了金も払わなくていい。
それをパンフレットでは確実にいればなれますよといったニュアンスを漂わせていた。
事前によく調べないと、結構大変なことになる。
現に3曹の充足率は100%を超えていて、結構努力しないと今はなかなかなれないのが現状だ。
ちなみに一度つけたバッチはもう外せないので、これから入隊を考えている人間については本当によく調べ、そして考えてもらいたい。
268:
追記
一般曹候補士は年数いれば誰でも下士官になれたので、能力的にあれな人でもいればいいやーとなってしまい、普段の体力錬成などの努力をしない3曹が量産される結果となった。
そういう人間をふるいにかける意味でも、今の一般曹候補生は良く出来てると思う。
270:
良スレだな、とても面白い。
271:
知らない話が色々と手短に読めるのは面白いね
280:
自衛隊教育隊一番のイベントを忘れてた!!
前期教育座学の時間。
こっくりこっくり頭をゆらしながら必死に区隊長のお話を聞く。
寝てしまったらどうなることか・・・
その時。
バタン!
大きな音を立て班長が乱入してきた。
最初は寝てたのを見てゴラァ!だと思ったがどうも様子が違う。
「台風警報発令!台風警報発令!大型の局地的台風が諸君らの部屋に上陸!!」
おお!?なんだなんだ!?
ざわつく場内。
早くいけ!との怒声でバタバタバタバタと教場を出て急いで営内へ。
そこで見た光景。
281:
ベ ッ ド が 外 に 出 て い る
半長靴はすべての紐が他の半長靴に結び付けられ、さながらバリケード状態。
部屋中の物があたりに散乱していた。
迷彩服の中に枕が詰められた人型が首を吊っていたり、中にはお茶会を開いてる人方も。
目指せ全国制覇!誰かのバスタオルが高らかと掲げられていた。邪魔である。
これが噂に聞く台風か・・・
本当にめちゃくちゃだ。
修復にはかなりの時間を費やした。
誰が誰のものなのかもなかなか判断に時間が掛かる。
ただこれは罰というより班長も楽しんでやっていたみたい。
そりゃ荒らす方は楽しいでしょうさ・・・
282:
まぁこれはちょっとした小話
・・・
・・

正直後期教育はこの脱柵事案が一番大きいところであった。
それ以外はやはり特筆すべき事項がない。
体力も確実に前期より落ちた。かなり楽になったからだ。
ま、それは後方職種だからかもしれないけど。
283:
後期教育も無事に終了し次は部隊に配属されることになる。
いままで白いネームを縫い付けてたが、ついに迷彩柄のネームをつけられることに。
部隊を一目で区別できる識別帽のサイズ合わせもばっちりだ。
迎えの部隊の車両に乗り込み、またもやガタンガタン。
いよいよ部隊かぁ・・・
とうちゃーく。
284:
ええ!?エレベーター使っていいん・・・!?
教育隊では体力錬成も兼ねてエレベーターは使わせてもらえなかった。
それはもうキツかった。
へ、部屋が四人部屋!?
つ、机もある!!ベッドも一人1つ!?
破格すぎる・・・こんなに恵まれてていいのかしら。
自衛隊にいると些細なことでも幸せに感じられるようになる。
幸せのハードルがかなり下がるのだ。
285:
実際前期では晴れてるだけで幸せだった。
お洗濯日和だからだ。天日干しができて、男臭い匂いも一発!
おひさまのにおいーって奴だ。
他にも飯にデザートがでるだけで幸せだったし、女の人を見るだけでも幸せだった。
いかに普段抑圧されてるかがわかる。
でもいいんだ。幸せだから。
部屋を見回す。
この部屋のサイズに前期後期は11人だもんなぁ・・・
よく耐えたもんだ。
今もう一度やれと言われたら正直耐えられるかわからない。
290:
自分と縁のない職業の内情が分かるのは面白いね
298:
おはようございます。
少し特殊な勤務でしたのでなかなか書き込めませんでした。
いつも保守してくださる方々、有難う御座います! 
それでは、自衛隊という不思議な世界の追体験をどうぞ!
300:
いままではベッドも全ていちいち床上げしてはまたひいてた。
でももうそれもしなくていいらしい。
はぁ・・・!部隊に配属されると楽になるって本当だったんだなぁ・・・!
だが俺はまだこの時は実感していなかった。
全てが同期というのがどれほど楽かということを。
301:
自衛隊は食った飯の数。
入隊ははやければ早いほうがやりやすい。
26歳で入隊すれば18歳と同期になるし、それが先輩にだってなり得る。
感動もそこそこに先輩達と顔合わせ。
やはり警戒心MAX。
よろしくお願いします!!
ちなみに営内では先輩が必ず同室となる。
分からないことがあれば聞きやすいし、先輩にとってもそれが指導力の養成になるからだ。
302:
ちなみに俺は先輩というのもは実質初めて。
接し方がわからない。
それは向こうも同じだったようで、お互いやりづらいなー状態。
だがコミュを取らないと分からないことだらけ。
必要最低限だけど会話はしていた。
いろいろと職場の人たちにもあいさつ回り。
年配の人が多い印象。
階級すげぇー・・・
教育隊では見たことない階級ばかり。
304:
そこで今から階級を紹介したいと思う。
できるだけ分かりやすいようにしていくんで!
まずは自衛官候補生。
階級はないといったけど、一応桜のマークを縫い付ける。
バイトの研修生。三ヶ月間みっちりとやるよ!
2等陸士
バイトの新人さん。
やっと研修が終わって、これからさぁやるぞ!というもの。
まだ右も左もわからず右往左往。
305:
1等陸士
バイトの中堅どころ。
ある程度動き方がわかってきて怒られる回数はちょっと減る。
後輩も入ってくるのがこの階級の時で、責任感も出てくる。
陸士長
バイトリーダー。
現場の動きはもうお手の物。
長い人で7年この階級をやる。
後輩も何人もいて、たよれるお兄さん。
できる仕事ももう大分増え、上から任されることも。
306:
3等陸曹
正社員一年目の下っ端。
社員登用試験を突破し無事採用。
責任は陸士の時とは比べ物にならないほど出てくる。
部下を初めて持ち、一番下に近いものとして、後輩の育成にも取り組む。
2等陸曹
現場の中堅どころ。
この階級がもっとも働き盛り。
戦闘技能も半端ない人が多い。
昔で言う軍曹がこれと次の階級。
1等陸曹
現場のベテランなんでもござれ!
職人気質の人も多く、本当に現場を知り尽くしている。
この階級になると係業務などにつく人も多く、デスクワークに回され、調整役になる人も。
307:
曹長
現場から退いたおじいちゃん。古参兵。
牙がとれたような感じになってしまっていて大分穏やか。
困ったことがあればなんでも相談できる。
退職間近になると駐屯地の中で草刈りや庭いじりなど隠居生活みたいな感じになる。
准尉
現場の最高階級。
おそらく優れた人じゃないとここにはいけない。
次の尉官に准ずる階級。
ここまでが下士官と呼ばれるもの。
基本は現場作業で、戦場では兵隊さん。
俺らはこのコースだ。
309:
ちなみに陸士長まではなにもせずともポンポン上がる。
が、3等陸曹になるには試験を突破しなければならない。
まぁこれは以前説明したので割愛!
で、三曹からはどのような感じで階級あがるのー?どんなスピードであがってくのー?判断基準はー?
疑問に思うことも多いと思う。
実はこれ、陸曹教育隊の成績が全て。
いやいや、まず陸曹教育隊ってなんぞやと。
陸士長の階級で試験を突破して曹候補生に指定されると、板妻で三ヶ月間、初級陸曹としての教育を受ける。
まぁ新隊員教育隊をまたやる感じなんだけど当然、下士官としての技能を養成するわけだから、厳しさは段違いだ。
それが終わると職種ごとの教育。
これもまた後期教育みたいなもんだけど厳しさはお察し。
これを乗り越えると晴れて3等陸曹になれるわけだが、ここでの成績が、今後の昇任を決定する。
だから試験なんてやらない。自動的に年数いれば上がってく。
なので、この人なんでこの階級なんだよ・・・つーのが結構いる。
空と海はいちいち試験をやるらしい。
てか陸もそうした方がいいと思うんだけど・・・
310:
で、次からは幹部自衛官なんだけど正直わからないことのほうが多い。
なんで、わかることだけ。。。
階級は3尉→2尉→1尉→3佐→2佐→1佐→将補→将→幕僚→防衛大臣 ってな感じ。
ちなみに有名な防衛大学校。
入った時点で曹長である。現場で50歳の曹長と学校で18歳の曹長。
いやはや、出世コースって感じである。
なので、配属されてから苦労するとよく聞く。
若造が現場の何を知ってんだ!!
と、古参兵が従わないことも多いらしい。
で、鬱になり自殺など。
幹部自衛官は精神的にも肉体的にも強くなければ潰れてしまう。
ちなみに三曹になって4年経てば幹部自衛官の試験を受けられる(内部)
他にも、一般幹部候補生試験も外部で実施させており、受験資格は大卒程度の学力があれば誰でも受けられる。 
夢の指揮官。自衛隊には無限の可能性がある。
311:
階級を一通り見て覚える。
そんなある日。
ある人に要件があり、その人を尋ねるために事務所へ。
はいります!要件あり参りました!
すると。罰が悪そうに向こうから一人駆けてくる。
今はまずい!
え?え?
状況が飲み込めない。どうして??
疑問に思う。別に普通に入ってるし特に変わった様子も・・・ん?
一人の男。体格が異様にでかい。
圧倒的な存在感と威圧感。
な、なんだ?だれなんだ?
312:
ちらりと目に入る階級。
み、三星!?
星が3つ連なっている。
まずい。まずすぎる。
血の気がスーと引いていく。
同時に体が金縛りにあったように動けない。というより動くことは許されない。
全身に力を込め、これ以上ないぐらいのキオツケ。
その人がこちらに気付く。
今度入った新隊員は君たちか
は、はい!
声が震えてしまう。
がんばれよ
が、ガンバリマス!!
事務所から出ていく三ツ星。
はー・・・と脱力。と、同時にかなり怒られた。
状況をよく見ろと。
313:
陸将。
昔で言う将軍様である。
いま使った一連の描写は決して大袈裟でもなんでもなく自衛隊ではこれは普通。
陸将が通ればみな動けない。
気おつけをし、整体。一斉に敬礼をする。姿が見えなくなるまで。
滅多に近くで会えるものではないが、正直なところあまりうろつかないでほしいというのが今の感想。
気を使うなんてレベルではない。
挨拶なんて
お、お疲れ様です!!!!(大声&怒声)である。
この人一人で、ひとつの駐屯地が動く。
飛ばせといえば人が飛び、外せといえば人が外れる。
まぁ、とても、とーても偉すぎる人なのだ。
314:
そんな初めての邂逅。
正直な話、最初はわからなかった。
なんだこの階級・・・なに?見たことない。
後で話を聞き戦慄。ひとつの駐屯地の一番偉い人だったのかぁ・・・
・・・
・・

いよいよお仕事も始まってくるのだが、それよりも俺は自衛隊の生活に改めて慣れなければいけなかった。
絶対的な上下関係。
俺は部活など禄にやったことがない。
ましてや体育会系の頂点といっても過言ではない自衛隊である。
まず先輩に言われたのがとにかく気を使えと。
315:
はじめに架された仕事。
それはエレベーターボーイ。
率先してエレベーターボーイをかってでろと。
ドアの開け閉めも率先してやり荷物もちなんて言うまでもない。
すべての雑用は後輩であり下っ端である俺達がやることなのだ。
でもこれは普通の会社でもそんなのかな?俺は自衛隊しかしらないけど・・・
で、いままでそんな経験ないもんだから動けない動けない。
ボケーっとしてて何度も先輩に怒られる。
こういうとき体育会系は動きがわかってるから得だ。
323:
ここで俺は心底人間が嫌になった。
それは先輩に対してではなく、同期に対して。
先輩に気に入られようと媚びるやつ。仕事を奪うやつ。かげでいろいろ工作する奴。
教育隊ではこんなことなかったのに。
見えてくる人間の負の部分。
営内生活にしてもそうだ。
いままでは10人ぐらいで生活していたから、一人一人までは正直見ていなかった。
でも今は違う。より一人の人間が見えてくる。
こんな思いをするなんて想像もしてなかった。
324:
蝕まれる精神。
営内では何度も衝突。
そりゃそうだ。お互い違う人間。
価値観も何もかもが違う。
ついには口も聞かなくなってしまっていた。
あんなに仲が良かったのに。
教育隊はよかったなぁ
みんな仲が良くて。面倒くさい上下関係もないし。
そう思わない日はなかった。
326:
でもそうこうグダグダ生活していると徐々に対処法が分かってくる。
相手が折れないのならこちらから折れる。これしかない。
こうやって、折り合いをつけて徐々に擦り合わせていく。
すると以前のようなギクシャクは次第に無くなっていった。
丁度いい距離感というのを見つけられたのかもしれない。
だから俺は前にもいったけど夫婦って本当にすごいと思うんだよなぁ
男同士でもこうなのにねぇ
327:
>>1@\(^o^)/ 2014/07/27(日) 00:43:36.58 ID:obvJEyaJ0.net
でもそうこうグダグダ生活していると徐々に対処法が分かってくる。
相手が折れないのならこちらから折れる。これしかない。
こうやって、折り合いをつけて徐々に擦り合わせていく。
すると以前のようなギクシャクは次第に無くなっていった。
丁度いい距離感というのを見つけられたのかもしれない。
だから俺は前にもいったけど夫婦って本当にすごいと思うんだよなぁ
男同士でもこうなのにねぇ
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>326
夫婦っていうのは、多分理屈抜きで、お互いの信頼と尊敬で成り立ってると思うよ。
イッチもいい人できたらいつか分かると思うよ。
332:
うちの弟も精神面弱くてこれから就活だから心配なんだよね。
人間関係で苦労するかもだから、誠実であれと教えてあげるよ。
367:
スレ主まだ?
373:
まだ期待してくれてる人がいるのね
時期的に忙しくて・・・
先輩との関係も良好。
みんなで笑い合ってジュースじゃんけんして時には叱られ怒られて。
自衛隊員は皆家族とはまさにそうだ。
個人主義の世になっても、自衛隊は違う。
情愛に富み、明朗な生活環境を築く。
営内生活の趣旨だ。
374:
でもやっぱりそんな感じだから、いい年してどうなの?と思う上官たちもいる。
大人の幼稚園。自衛隊はこう揶揄されることも。
まあ、感情が死んでいた俺にとっては、いい意味でもう一度子供に帰れた。
居場所はここにある。
俺はいまでもこう信じて疑わない。
かなり若返ったと周りにも言われた。
たるんでた肉体は引き締まり浅黒く日焼けしている。
そんな感じだから自然と自信もついた。
375:
相変わらず女っけはからっきしだけどねw
トーク力とかあればナー・・・彼女ほしいー
・・・
・・

パッパラッパパッパラッパー!!
やかましい!!
なんどこう思ったことであろうか。
自衛隊にいる限りはこれとは一生付き合う。できればもう聞きたくないのが本音だった。
だが。数ヶ月後、俺がコイツの特技を取得することになるとは、着隊した当初考えもしなかった、
379:
特技。
自衛隊ではMOSと呼ばれている。
普通科とかだと小火器のMOSがあって、こいつに合格しないと仕事にならない。
その中の一つにラッパがある。
19世紀にフランスから信号伝達手段として伝わったラッパであるが、今の時代、正直戦場では使わないだろう。
伝統を引き継ぐためだけにあると思う。
実際ラッパの譜面を見てみると本当に多様な曲がある。
突撃、早足など戦闘行動から、起床、消灯など生活に関わるものまで。
・・・
380:
お前、ラッパ教育に行ってこい
は?突然告げられる内容。
寝耳に水とはまさにこれだ。
ラッパ?え?
これ書類だからと渡された用紙にはしっかりと俺の名前が。
聞いてないよそんなの!!
だがしかしもう命令は下達されてしまっている。
下っ端の俺は従うしかないのである。トホホ。
ラッパなんてとってもいいことないぞ?
先輩がタバコをふかしながら言う。
そんなこと言われましてもね?僕は希望してないわけで・・・
381:
実際ラッパなんてとっても全く良いことなんてなかった。
余計な仕事が増えた。マジで。
年に何回か集合訓練はあるわ協議会はあるわ警衛上番時には吹かないといけないわ・・・
おまけになにを隠そう俺はいままで楽器なんて全くいじったことがない。
音符だってオタマジャクシにしか見えないし、マジで興味がなかった。
はぁーどうしよ・・・ラッパ・・・
でもやるしかないんだよなぁ
自衛隊に入ってみについたスキル。
理不尽を受け入れる。やるしかない精神。
いっちょやりますか!には結局ならなかったけど笑
382:
とりあえずラッパがないと話にならないとのことでしぶしぶ購入手続き。
35000円!!ファー!!
高いんじゃ!!月収18万の陸士には痛い!!
で、届いたラッパ様を確認。
輝かしい金色。滑らかなフォルム。持ち手には赤い紐が巻きつけられており、首から下げられるようになっていた。
・・・綺麗。
率直に思った。少しだけラッパ様が好きに。我ながら単純だ。
・・・
・・

「以下○○名の者は!ラッパ教育に参加を命ぜられましたぁ!敬礼!」ビッ!
これからの二ヶ月間。
俺はラッパ手としての訓練を受けることとなった。
383:
ザッザッザッザ・・・
ハア!ハア!ハア!ハア!
俺達はグラウンドを走らされていた。延々と。
暑い!苦しい!辛い!
まさかこんなことになるなんて・・・!
部隊に配属されてからというものすっかりだらけきっていた俺にはかなり辛い。
お前らがラッパをふくに早すぎる!まずは体力をつけろ!
と教官。走り終わったと思えば腹筋背筋前支え。
運が悪いことにラッパ教官。空挺レンジャー格闘持ちだった。
おい!そんな化け物がラッパ教えるんじゃないよ!!
ゼーハーゼーハー。すっかりグロッキーである。
384:
それが終わったかも思えば次は腹式呼吸。
腹に空気をいれ、はく!
ペットボトルにすい付きしゅこーしゅこー
あーなんか吹奏楽部っぽーいとか思ってた。
相変わらずラッパでも基本教練は大事である。
なんども向かい合った人間とフォームの確認。新隊員か。
自衛隊のラッパには4つの音しかない。
低ソ ド ミ 高ソ これだけだ。
これだけですべての自衛隊のラッパの曲はふける。
音の吹き分けは唇の形でやる。
俺はてっきりボタン的なのがついてると思ってたからこれは意外だった。
フー!!!フー!!!
音出ない。音出ないよこれ!!
390:
正露丸のテーマ吹けるの?
391:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 22:05:37.96 ID:IzmMIC2J0.net
正露丸のテーマ吹けるの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>390
正露丸のテーマは食事のときに流れる曲とほとんど同じだからおそらくふける
385:
就職浪人だけど自衛隊受けるかどうか迷う。
でも一年以上プータローするわけにいかんし
386:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 20:33:35.49 ID:EDE9AQyN0.net
就職浪人だけど自衛隊受けるかどうか迷う。
でも一年以上プータローするわけにいかんし
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>385
んー・・・受けるだけならタダだし受けるのもありじゃないかな?
俺はあんまし人に自衛隊は勧めないけどね。
俺が投下した実体験を読んだりして、ある程度イメージが沸いたら入隊もありかと。
387:
>>1@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 20:39:07.12 ID:in6dscJH0.net
>>385
んー・・・受けるだけならタダだし受けるのもありじゃないかな?
俺はあんまし人に自衛隊は勧めないけどね。
俺が投下した実体験を読んだりして、ある程度イメージが沸いたら入隊もありかと。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>386
第一空艇団の人たちってどのくらい凄いの?
388:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 20:42:40.74 ID:tpJiHT6F0.net
>>386
第一空艇団の人たちってどのくらい凄いの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>387
あれは化物です・・・
そうだねぇ、3000m走りを10分30秒くらいで走破する体力は余裕でいるだろね
彼らはパラシュート部隊で、単身敵地に潜入するという特性から本来志願制であるレンジャー教育も受けます(三曹以上)
精鋭無比。
389:
>>1@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 20:47:15.67 ID:in6dscJH0.net
>>387
あれは化物です・・・
そうだねぇ、3000m走りを10分30秒くらいで走破する体力は余裕でいるだろね
彼らはパラシュート部隊で、単身敵地に潜入するという特性から本来志願制であるレンジャー教育も受けます(三曹以上)
精鋭無比。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>388
じゃあ特殊作戦群の人ってどうなるんっすか・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
391:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 20:50:35.94 ID:tpJiHT6F0.net
>>388
じゃあ特殊作戦群の人ってどうなるんっすか・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>389
最低レンジャーの世界(マジ話)
393:
まだ最初の方しか読んでないんだけど励まされます。
実はダメダメな甥が秋っこ入隊なんだけど、続くかどうか心配で仕方ない。スレ主さんみたいに頑張って欲しい。
395:
おばさん@\(^o^)/ 2014/08/02(土) 22:28:31.76 ID:T8oevI5DO.net
まだ最初の方しか読んでないんだけど励まされます。
実はダメダメな甥が秋っこ入隊なんだけど、続くかどうか心配で仕方ない。スレ主さんみたいに頑張って欲しい。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>393
ぜひとも暖かく見守ってあげてください。
ただ、この世界は本当に向き不向きがあります。
なので甥っ子さんが例えやめるとなっても、責ないで受け入れてあげてくださいね。
396:
前にも書いたと思うけど自衛隊における不向きというのは
・自己中(協調性がない)
・命令を素直に受け入れられない(理不尽への耐性不足)
主にこの二点。
で、後は大卒の人に多いんだけどなんでこんな事大卒の俺がやるんだ・・・!とかなったらもう終わり。
変なプライドも捨てたほうがいい。
自衛隊に入って矯正されるパターンもあると思うけどそれは稀。
人間の本質は変わらない。
397:
ヘタレでどうしようもない人もいるだろうけど、愛想が良かったり必死で食らいついていく気概を見せれば、この組織は受け入れてくれます。
引用元: ・メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話【前編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話
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