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策士未来ちゃ【ミリマス】
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1 :
「♪〜」
キッチンに響く楽しげな鼻歌、その歌い手春日未来は上機嫌だった。
未来はキッチンに様々色とりどりな食材を並べ、それに負けないカラフルな液体を錬成していた。 未来の趣味のひとつである『特性栄養ドリンク』作りである。
未来のドリンクの被験者、もとい飲用者は主に未来の恋人である最上静香である。 未来曰く『静香ちゃんへの愛情をたっぷり込めた』とのこと。
とはいえ、未来のドリンクは(見た目以外は)日々向上していて、静香からはそれなりに好評である。
「よし出来た!」
出来上がったのは飲料かどうかを疑うような色のドリンク、未来曰く『変な色なのは栄養のある証拠』らしく、見た目の改善はいつまでも図られていない。
これを静香に渡して、飲んでもらう場面を妄想して思わず笑みを漏らす未来。
引用元:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1506259230/
2 :
静香はこの不思議なドリンクを手渡されようとも、『未来』が『自分のために』ドリンクを『手作り』してくれたことに感謝して、一度だって払い除けたことはない。
未来が栄養ドリンクを作るのには静香に元気になって欲しいという考え以上に、忙しい静香と少しでも交流したいという意図があった。
近ごろ静香は目前に迫ったソロライブに向けてのレッスンにかかりきりで、デートはおろか電話すらあまり出来ず、栄養ドリンクを手渡す僅かな時間しか話すことが出来なくなっていた。
恋人のアイドルとしての成功を何よりも望んでいる未来だったが、やはり寂しいという気持ちも強くある。
しかし、自分の存在が枷になるわけにはいかない、そう未来は思い直し邪念ごと飲み込むように栄養ドリンクを勢いよく口にした。
感想は…… 『無味』
あれだけ沢山使用した食材たちは一体どこへ行ってしまったのか、未来は特に疑問にも思わずドリンクをペットボトルに移し、冷蔵庫へ入れた。
3 :
異変が起きたのはその日の夜
初めは『あつい』そう思っていた。 しかしそのあつさはむず痒さ、疼きを伴ったもので
未来だって子どもではない、これを抑える方法は知っている。 未来はゆっくりとパジャマのボタンを外し、自身の胸に手をあてた。
目を閉じ、愛しい恋人の姿を浮かべる。 自分の指を彼女の細くきめ細やかな指と思い込ませて
『触るわよ』
「んっ…… 」
軽く自分の胸を揉むだけでも『違う』ことはすぐに分かった。 熱い、疼く、誰かに冷まして欲しい。
その誰かはここに居ないはずの彼女、でも想えば側に居てくれて
『未来』
「ひゃんっ♥」
4 :
思い出す彼女の優しくて綺麗な声、もう指は止まることなんて知らなくて
『ここ…… こんなにしちゃって……』
「うぅ…… 恥ずかしいよぉ……」
指が湿り気を感じる。 布地の上からでも伝わる蜜の感触
『して…… 欲しい?』
「んん……」
指は自然のその先の快感を求める。 けれどまだ 『許可』が降りていない。
『欲しいって言わなきゃしてあげないわよ?』
「うぅ…… 静香ちゃんのイジワルぅ……」
『ほら…… こんなにも濡らして…… ここも可愛いわよ』
「やぁ……」
5 :
未来の指は『彼女』のフィルターがかかり、未来自身のものではないように体中をさする。
焦らすように、弱く優しい刺激 でも今の火照った体はそんなものでは満たされなくて
「して…… ほし……」
『ん?』
「静香ちゃんの指で…… 思いきりして欲しい…… です」
『ふふ、よく言えたわね 偉い偉い』
「でへへ……」
『それじゃあご褒美に……』
彼女の指が未来のそれに触れる。 それはとっくに受け入れる準備が出来ていて、あっさりと指はそのなかに飲み込まれる。
「っ〜〜〜〜〜〜♥」
6 :
未来の体が弓なりに跳ねる。 異常に熱い今の体にその刺激は強すぎる、甘く鋭い感覚は痛いと思えるほどであった。
しかし彼女の指はそれでも止まらない、未来の意思に反して指は更なる『気持ちいい』を求めて未来を侵していく。
「や…… だめっ♥」
『だめ、じゃないでしょう? こんなに気持ちよさそうにして』
「違うの…… これは……」
『違わない』
「んっ♥」
未来のそれは彼女の指を貪欲に飲み込み、より奥深くへの刺激を求める。
くちゅくちゅ、と淫媚な音が響き、羞恥で火照った顔が更に赤くなる。
7 :
未来の指使いは彼女に比べて稚拙で粗雑なものだったが、それだけに気持ちいいと感じた箇所を乱暴にひたすらに刺激していく。
その刺激に未来がいつまでも堪えられるはずもなく……
「ん…… ちゃ、イっちゃう…… 」
「あああっ♥」
頭の上から爪先まで、全身をピンっと張って未来は果てた。 深く強い絶頂だった。
しかし、その行為によって与えられた快感や満足感は所詮一時的なもので、さっきまですぐ側で感じていたはずの恋人は霧散し、抜け落ちた隙間には強烈な孤独感と虚無感が滑り込んだ。
未来はそれを誤魔化すように布団に丸まり、再び恋人の姿をイメージして自らの秘所に手をかけた…… ところでやめた。
「でへへ」
ひとつ、未来の頭の中に考えが浮かんだ。 それは普段の未来だったなら思い付いたとして、絶対に実行しない『悪戯』。
しかし今の孤独感に包まれた未来にとってそれはとても魅力的なもので、未来は明日の自分と愛する恋人の姿を想像して怪しい笑みを浮かべながら、今日のところは穏やかな眠りについた。
8 :
次の日
「静香ちゃん、お疲れさま!」
今日も今日とて、一人レッスンをしている静香の元へ訪れる未来。
本当なら二人ともオフの日、しかしストイックな静香は休みの日ですら自らのパフォーマンス向上のための時間に充てていた。 全ては目前に迫ったソロライブで、来てくれた人たちに最高の自分を見せるため。
「はいこれ、いつもの」
「悪いわね」
水筒を手渡す寸前で未来の手が止まる。 今から行おうとしていることは、もしかすると自分のワガママで恋人の夢を壊すことに繋がるかもしれないのだから。
「……」
9 :
「えと、どうしたの?」
水筒から手を離さない未来を怪しむ静香
「あっ、いやっ、何でもないよ!」
「そう?」
未来の様子が変であることを静香は見抜いていたが、敢えて触れることでもないと判断しレッスンの準備を始める。
「ねぇ静香ちゃん、練習見ててもいい? 邪魔しないから!」
「別にいいけど…… 構ってあげられないし、面白くもないわよ?」
「いいのいいの」
未来はレッスン室の端にちょこんと座った。 沸き上がる罪悪感は同じく沸き上がる期待感が押し潰した。
静香の個人レッスンが始まる。 華麗なステップに光る汗が舞う。 その姿を未来はまじまじと見つめる。
静香は背中をじっと見つめられることにやりづらさを感じながらも、本番はこの何百、何千倍の視線を受けるのだということを思い、気にしないよう続ける。
10 :
変化に気付いたのは未来が早かった。
華麗に踊る静香の発する吐息や声、それが蠱惑的な、扇情的なものに変わりつつあることを静香より先に察知した。
もちろんそれは未来が手渡した『栄養ドリンク』の仕業である。
ドリンクの媚薬効果は激しい運動により昨日未来が服用した時よりも早く強力に静香の全身を巡っていた。
少しして、静香も自身の体の異様なあつさに違和感を覚える。 いくら愛する恋人が近くに居るからといってここまで火照ることがあり得ようか、と。
空調の温度を下げてもまるで効果はなく。 静香の吐息はますます色を帯びるだけだった。
11 :
「あっ! 危ない!」
レッスンの最中、静香は突如平衡を乱し、その身を床に打ち付けそうになる。 それに気付いた未来は慌てて静香の体を受け止める。
「大丈夫!? 静香ちゃん!」
「あ、ありがとう…… 怪我は無いわ……」
静香の体から漂う『女の子のにおい』準備はもう万端のようだった。
「ううん、心配だよ…… さっきから静香ちゃんの顔真っ赤だし……」
未来が顔を近付け、二人の距離が更に縮まると途端に静香は慌て出す。
12 :
「だ、大丈夫大丈夫だから!」
そんなはずはない。 いくら最近『そういうこと』をしていないからって未来が近付いただけでこんな簡単に濡れるなんてあり得ない。 そう静香は自身の異常を否定し、恋人に今の恥ずかしい姿を悟られまいと後退ろうとする。
しかし未来はそんな静香を逃がさず、静香の背中に手を回し強く抱き締めた。
「っ〜〜〜♥」
瞬間、静香の体は強く強張り跳ねた。 付き合う前から何度も経験してきた未来のハグ、たったそれだけでイってしまったのだ。
明らかにおかしい。 そう思う静香だったがイってしまった余韻で頭も体も上手く働かず、ただ蕩けた目で目の前に居る、自身の異常の犯人を見つめることしか出来ない。
その未来は想像以上の静香の乱れ具合に、自分でも知らなかった恋人への加虐心が膨れ上がっていた。
普段の澄ました姿からは信じられないような今の静香の姿、もっともっと彼女を乱れさせたい、蕩けさせたい。 未来は静香を抱き締めたままどんどん距離を詰める。
13 :
「だ、ダメ未来…… 今は…… ここじゃダメ……」
僅かに残る理性で、この異常な状況を止めようとする静香。 もちろんそれで止まる未来ではなく。
「しよ? しようよ…… 静香ちゃん」
「や…… きちゃ…… だれか んっ……
言葉による抵抗も唇を塞がれ消える。 舌と舌が絡み合い舐りあうようなキス。 呼吸が苦しくなる度、静香の意識は薄くなり、理性のたがも外れ、次第に未来のキスを受け入れ応えるようになる。
何度目かのキスの後、未来が口を離すと絡み付いた二人の唾液が糸となりすぐに切れる。
静香は肩で息をして、ただまっすぐにぼうっと未来を見つめる。
「みらいぃ……」
弱々しい声。 かすかにあった理性も吹き飛び、静香はただ未来を求めることしか考えられなくなっていた。
恋人のそんな姿を見て理性を保てるほど未来が冷静であるはずもなく、未来は再び静香を思いきり強く抱き締めた。
14 :
レッスン室に響く淫媚な音、防音設備のあるこの部屋は内部の音を反響させ、よりいやらしい雰囲気を演出する。
衣服を乱され乳首を露出した静香と、それを夢中で貪る未来、幸運なことに今日この日はこの部屋を使用するものは誰も居らず、二人の行為を邪魔する者は居なかった。
「ん…… ああっ♥ みらいっ……」
覆い被さる未来の責めをあるがまま受け入れ快感を甘受する静香。 綺麗な黒髪は乱れ、口元から唾液がだらしなく垂れるのも気付けないほど。
静香に跨がる未来は静香の赤くぴんとたった乳首を口に含み、舐め回し、時折吸う。 静香が自分にしてくれたことを模倣するように。
いつもなら逆の立場、未来はよがり感じる静香を見て胸が熱く高鳴るのを感じ、より一層の熱を込める。
15 :
「ねぇ、未来…… 」
「何?」
「そこだけじゃなくて…… もっと……」
静香が足を閉じ太ももを擦り合わせ『おねだり』をする。 下着のみとなったそこには誰が見てもわかるような大きな染みが広がっていた。
未来はそれを目視しながらも、敢えて焦らす。 彼女がいつもそうしてくれたように。
「ふふ、それだけじゃわかんないよ?」
「や…… イジワルしないでぇ……」
16 :
「ほら、どうして欲しいか言ってよ、静香ちゃん」
「ん…… ほしい、です……」
「ちゃんと言って」
「未来に…… もっと、気持ちよくシて欲しい…… です……」
静香からの『おねだり』を引き出して、満足げに笑う未来。 静香の腰を浮かせ、下着を脱がせると、それに顔を近付ける。
普段の静香なら恋人の未来であろうと恥ずかしがって絶対に拒否する行為、しかし今の静香にとっては恥ずかしさすら体を火照らせる要因になっていた。
顔を近付け、ゆっくりと舌をつきだして、周りを舐める。 それだけで静香は大きく体を跳ねあげるほどの快感を受ける。 けれども未来の両手は静香の足を押さえ静香を快感から逃さない。
ぴちゃぴちゃ、といやらしい水音が部屋中に反響し、耳を通して脳まで未来に犯されているようだと静香は錯覚していた。
17 :
周りを舐め回していた未来の舌がついに静香の割れ目を抉じ開け、静香のなかへ侵入する。 今までと格別の快感に静香は瞳孔を見開き、嬌声をあげる。
未来の舌が前後しその度静香は悶え咽び鳴く。 押し寄せる快感の波は更に大きくなり、間近に迫る深い絶頂に身を委ねようとすると……
「え……」
突如未来の舌は引き抜かれ、絶頂がお預けにされる。
「な、なんで…… 早くイかせてよぉ……」
「あのね、静香ちゃん……」
未来はスカートを外し、下着姿となる。 そこには先ほどの静香と同じように、外からでもわかるほどの大きな染みが作られていた。
ドリンクの催淫効果にあてられていたのは静香と何度もキスを重ねた未来も同じだった。
「わたしも…… 我慢出来なくなっちゃったの…… 一緒に、イこ?」
「うん……」
18 :
「んっ♥ んっ♥」
「あっ♥ あぁっ♥」
足を開き、お互いの秘所を擦り付け合う、所謂『貝合わせ』の形。 二人はお互いの快感を求めて共に昂めあっていた。
「し、ずかちゃんっ……」
「みらい…… みらいっ……」
元より果てそうだった静香はもちろん、未来も恋人と繋がっている多幸感からすぐに……
「イ、イくっ…… 静香ちゃんっ」
「未来っ♥」
「っ〜〜〜♥♥♥」
果てた後の脱力感からぐったりと覆い被さる未来を静香は抱き止め、再び唇を重ねた。
19 :
* * *
「ふぇ〜ん、ごめんなさーいっ!」
「誰も来なかったからいいものの、見つかってたらどうするつもりだったのよ!」
情事の後、すっかりドリンクの効果も切れた静香は未来を正座させ今回のことを洗いざらい反省させていた。
「で、でも…… 静香ちゃんも気持ち良かった…… でしょ? それに静香ちゃんも『シて欲しい』って言ってたし……」
「っ〜〜〜」
「未来のバカーっ!」
「ごめんなさい〜〜〜!」
20 :
「と言うより、何でこんなことしようと思ったのよ」
「…… 寂しかったんだもん」
「え?」
「最近、静香ちゃんレッスンばっかりで全然遊べなかったし、二人で…… も出来なかったし……」
「そ、それは……」
「わ、わかってるよ! 次のライブは大事だし、静香ちゃんがそれのために頑張ってることも、わたしのことを忘れた訳じゃないことも! でも……」
「未来……」
「あれ、使ったら静香ちゃんといちゃいちゃ出来るかなって…… ちょっと激しすぎていちゃいちゃどころじゃ無かった気がするけど……」
「……」
21 :
「ライブが終わったら……」
「え?」
「ライブが終わったら、いっぱい遊びましょう? 色んな所に遊びに行って、美味しいものを食べたり、写真を撮ったりして」
「夜は…… ね♥」
「っ〜!?」
「あんなの使わなくたって、未来のこといっぱい気持ちよくしてあげるから」
「うぅ…… 静香ちゃーんっ! 大好きだよー!」
「ふふ、私も大好きよ 未来」
おわり
2
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