死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『悪魔の書』『晴美の末路』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『悪魔の書』『晴美の末路』


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乙。
>「青木が死んだのは自殺じゃねぇ。俺はあいつが死ぬ間際まで飲んでたんだから分かる。
>あいつはあの幽霊に狂い殺されたんだ!
>今も忘れねぇ。
>・・・あの女の凄まじいまでの恨みの形相をよぉ!」
何だが台詞回しがJoJoっぽいなw
409: 本当にあった怖い
>>394
ムシマルもしかして俺と同郷か?
サリーさんって〇〇〇ばあさんの事だろ?(俺たちはそう呼んでる)
だとすると、20年前に6人死亡の火事のあったアパートって例のアレだよな?
(Y市T町、俺ン家の近所orz)
ちなみにそのアパートなんだけど6人死亡の内、一人だけ身元不明の女がいるって知ってた?
アパートの住人ではなくて、しかも検死の結果、死んだのは火事の一週間前。
容疑者が殺して部屋に隠していたんじゃないか?って事になってるんだが。
395: ドラえもん 2006/05/05(金) 23:30:18 ID:NTwoDIbu0
死の交差点
ひとつ俺のつまらん昔話を聞いてくれ。
近所に数年に一度死亡事故が起きるって交差点があるんだ。
俺が高校のころの話なんだけど、ある日の夕方塾に行くためにその交差点差し掛かったとき、向かいから子供を背負った女の人が通りかかってた。
俺は信号が変わるギリギリに交差点を渡ったんだけど、女の人とすれ違いざまに何気なく目を向けたら、子供がすげえ白目むいてんの。
しかもよく見ると背負ってるんじゃなくて子供がその女の人にしがみついてる感じ。
うわあ、と思って通り過ぎてしばらく歩いていってたら、ドーン!って音がして戻ったらその女の人が車に撥ねられてんの。
俺すげえ動転しちゃって何とか携帯で救急呼んで撥ねられた女の人のところに行ったんだけど、見た感じ生きてそうじゃなかった。だって頭が割れてたもん。何故か子供がいないんだっ。
後から警察が来たんで子供のこと話したんだけど、その後いくら探しても子供なんか見つからなくて、しかもその女の人にも子供なんかいないって話で、何か俺のみ間違いって話になったんだ。
俺としては納得行かないんだけど、まあそんならいいやってことで引き下がったんだ。
後、もうひとつ俺の供述でおかしな点があって、俺の話ではその女の人は俺の向かいから交差点を渡ったんだけど、何か運転手の話だとその女の人は俺が渡った方からすげえ勢いで走ってきて車にぶつかったんだって。
その点も警察にすごい追及されたけど、俺は見たまんまを話してんだし、ほんとに困ったことを覚えてる。
結局、俺とすれ違って一度交差点を渡りきった後で何故か反転して赤信号を走って渡ろうとしたってことで落ち着いた。
そんなこんなで処理も終わって家に帰ることになったんだけど、ひとつだけ気になったことを聞いてみたんだ。
「人って撥ねられると白目剥くもんなんですか?」って。
だってその女の人の顔が、あの後ろに張り付いてた子供にそっくりだったからね。
刑事さんがえらく微妙な顔してたのを覚えてる。
398: 本当にあった怖い
>>395
想像すると怖くなったきた・・白目ヤバス
433: 本当にあった怖い
馬鹿にしただろう
12年前に大阪までコンサートを観にいった時にさ。引っ越して高校を転校した友人の家に泊めてもらったんだけど。その時に怖いことがありました。
天王寺駅から電車を乗り換えて二駅くらいの駅で降りて友人と屋台のラーメンを食べていたら。
包丁を持った下着姿の中年女が「殺してやる!」と叫びながら真後ろを走り抜けた。
時間は午後6時くらい。あまりのことにあぜん。その女は20m先くらいで複数の男達に押さえ込まれてた。
交番の近くだったので警察が来て大騒ぎになった。
その日は友人宅に泊めてもらい。翌日にコンサートを観にいった。
コンサート終了後に新幹線で帰るつもりが、ファンクラブの人達と盛り上がって酒を飲んでしまって、その日も友人宅に泊めてもらった。
友人宅は確か、西田辺かなんかそんな名前の地下鉄の駅を降りてすぐのアパート。
夜中にどんどんと玄関の扉が叩かれるので、友人がチェーンロックをつけたままドアを開けると、ドアの隙間から包丁を突き刺してくる。
「おまえ馬鹿にしただろ。」
暴れているのは昨日後ろを走りぬけた中年の女だった。
ドアの前で大声でわめいていたので、すぐに警察が来て取り押さえられたが、本当に怖かった。
もしも友人がチェーンロックを外してドアを開けていたら刺されていたのかも(汗)
自分は夜が明けたら一番に帰ったけど、友人は警察に事情を聞かれてたいへんだったらしい。
その後友人はどうなったのだろう。って今でも考える。
友人は引っ越した後、新住所や電話番号を教えてくれなかったので、今でも連絡がつかない。
434: 本当にあった怖い
3つ目の神社
そんなに怖い話でもないんだけど、スレ違いだったらごめんなさいね。
俺の住んでる町には、全部で3つの神社があるらしいんだ。
けど、探しても地図を見ても、三つ目の神社がみつからない。打ち壊された跡もないし、遷宮した話も残ってない。
村誌にはちゃんと三つの神社の名前が書かれてるから、本当にあるらしいが、どこにもない。
父が言うには、子供の頃よく探検と称して海岸線を歩きまわっていたそうだ。
ある日の夕方頃、いつも通り探検していると、不思議な事が起きた。
干潮と同時に、海の中から人一人くらいが歩けそうな道が出てきたらしい。
そしてその道の先には洞窟があって、父はそこに入って行ったんだそうだ。
その狭くて暗い洞窟の先には、箱のような物が祭壇に置かれた、祠のようなものがあり、
とっさに危険なものを感じた父は急いで戻り、家まで走って帰っていった。
たしかに海岸線の洞窟はあるんだが、本当かどうかは知らない。
けど、もしそれが存在したとして、その祠が隠された三つ目の神社であるなら?
そう考えるとゲームみたいでわくわくする。
531: 1/3 2006/05/07(日) 05:03:01 ID:A9kVEP5D0
実家の異変
昔嫌な体験をしましたので、それについて書かせていただきます。
8年程前のGW、当時僕は大学を卒業したばかりのサラリーマンで東京で一人暮らししていました。
社会人になってはじめてのGWということで栃木にある実家に帰ることにしました。
実家までは車で帰りましたが、途中で渋滞にあってしまい、疲れてきたので途中でサービスエリアにより休むことにしました。
そんなこともあり、結局実家に着いたは夜の10時過ぎになってしまいました。
家に着くととても嫌な感じの重い空気が流れているのを感じました。
僕は霊とかそういうものは信じてないし、霊感なんて無関係という人間ですが、
その異常な邪悪な空気を感じることができました。
しかし、その時はあまり気にせず家の中に入りました。
家では両親がまだ起きてて出迎えてくれました。
そして両親と会社の事などとりとめの無い話をしてました。
両親から「ここにずっと居なさい。」みたいなことを言われ、その時は自分がとても心配されているんだなと思いうれしく思いました。
しかし、僕はこの禍々しい空気が気になっていたのと、夜も遅く疲れていたこともあり、自室で休むことにしました。
532: 2/3 2006/05/07(日) 05:04:14 ID:A9kVEP5D0
僕は寝ようとは思いましたが、少しも寝付けませんでした。
僕は何かがおかしいと布団のなかで考えていました。何か変だ。
すでに夜1時近くになっていました。
居間には電気が消えていて両親はすでに寝ているようでした。
僕は喉が乾いてきたので、台所へ行き何か飲み物はないか冷蔵庫をあけました。
すると酷い臭いがしました。何だと思い電気を点け調べようとしましたが何故か電気が点きませんでした。
しょうがないので携帯電話の明かりで調べると、どうやら冷蔵庫の中のものが腐っているようでした。
賞味期限をみてみると全ての食品が5年近く前になっていました。
僕は嫌な予感がしましたが、両親に聞いてみようと、両親の部屋に行きましたが、誰も居ないどころか、布団さえ敷いていませんでした。
それどころか、部屋は酷く埃っぽく、長年誰も使っていないような感じでした。
僕は本能的にやばい、この家を出なくてはと感じ、荷物をまとめると、すぐに車に
乗り込みました。
そしていざ車を出そうとバックミラーを見ると両親が立っていました。
僕は急いで車を出しました。おそらく彼らは両親ではなかったのではないかとおもいます。
そしてあの家もあるいは・・・。
気がつくと帰るときに寄ったサービスエリアまで着ていました。僕はそこで休むことにしました。
533: 3/3 2006/05/07(日) 05:05:10 ID:A9kVEP5D0
目が覚めると昼過ぎになっていました。このまま東京に帰ろうとしましたが、念のため実家に電話をかけてみました。すると母が出ました。
昨夜のことを聞いてみたところ僕は家には帰ってきてないということでした。
夢でも見ていたのかなと、恐る恐る家に帰ったところあの異常な雰囲気は全くせず、やはり家の中も特別に異常なところはなく僕の住んでいた実家そのものでした。
両親といろいろ話をして、その日の内に東京に帰りました。
家に帰る途中に実家から携帯に電話がかかってきました。
母からのようでしたが、何か様子がおかしく、あの嫌な邪悪な空気を感じました。「・・・戻ってきなさい・・・」と言われました。
僕は無意識的にすぐに電話をきり、携帯の電源を切っていました。
とにかく怖かった。今でもあの一件が夢だったのか現実だったのか分かりません。
あれ以来あまり実家には帰らなくなりました。
534: 本当にあった怖い
不思議過ぎです><
535: 本当にあった怖い
トワイライトゾーンみたいだなぁ(((( ;゚Д゚)))ガクブル
592: 本当にあった怖い
封印された扉
信じるか信じないかは別として知り合いに変わったやつがいる
小学校時代からの友人で、現役の住職をやってるやつがいる
私自身は霊感なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだが
こいつのせいで 何回かありえない現象にあっている
とまぁ書こうと思ったのですが、セリフが多いからとか
私が好戦的だと不評なので、住職の親父さん大住職から聞いた話書きます
大住職のお寺は、何十代と続いたわりと古いお寺です。
当然建物もかなり古く、いまだに釜戸なるものも存在します
この話しはその釜戸の横にある、封印された扉の話です
場所柄、あの悲惨な戦争の戦火にお寺は、巻き込まれませんでした
大住職のお父さんは、大変人が出来ておられて、戦火に巻き込まれた人たちの避難先として、お寺を開放していたそうです。
人づてで、他府県からの方も避難して来てたみたいです。
多いときには数十家族もお寺に住んでいた時もあったようです
戦争も終わりに近い時期、大住職のお父さんが、寝ていると
軍靴の音が 聞こえてきたそうです。一つや二つではなく
数十人が行進しているようなそんな音だったそうです。
594: 本当にあった怖い
そしてドンドンドンと、激しく扉をたたく音がする、急いで
玄関にでたが、玄関ではない 釜戸の横の勝手口を叩いている
大住職のお父さんは なんでそんな所を思ったそうですが、
勝手口の扉を開けたそうです。するとそこには、一人の軍人さんが立っており、大住職のお父さんを顔を見ると靴を揃え敬礼をし、
「私は南方******隊の******であります。私の家族が大変お世話になっていると聞き、お礼に参りました」
その当時、帰還兵というのは神様のようなもんで、お国のために戦ってきたというもので大住職のお父さんは大変恐縮し、
すぐに家族の方をお呼びするので、お座りになってお待ちください
と家族の方をよびいったそうです。
家族の方と一緒に戻ると、その帰還兵の姿はなく、扉もしまっていたそうです。
1ヶ月ほどあと戦死の官報がお寺の方にきたそうです
終戦までに5回か6回くらい 同じような事があり、きまって釜戸の横の勝手口にやってきてたそうです
やがて終戦になり大住職のお父さんは死んでも家族のことを思ってここに来る 
悲しいがそれは仏さんの為にならないと扉を封印したそうです
家族には、そういう方達がいたのをわすれないようにと
塩とお供え物をするよう 言い残したそうです
今でも住職の家では、毎年勝手口にお供え物をしている
639: 本当にあった怖い
異常に長い人
俺は霊を信じない。信じないっつか、今までそう言った類の体験をしてないから、信じられない
でもたった1度だけした不思議な体験を話そうと思う。
季節は4?5月、冬の布団が暑く感じる季節だったの覚えてる。
夜中にふと暑くて目が覚めた。枕元の携帯で時間を確認したら確か2時40分頃。
1度起きるとなかなか寝つけなくてゴロゴロしてた。
うつ伏せになり眠れるかなぁ…って時に耳元で「パンッ」と音がした。
俺は「家が軋む音かな…」と思いつつ眠りにつこうとした。そしたらまた「パンッ!」と鳴った。
実感した。あきらかに人が手をたたく音。慌てて顔を音の鳴る方へ向ける。
そこには……人が立ってた。人がベッドの真横で俺を見下ろしてた。
よくこう言った話しだとここで気絶したり、金縛りになったりするんだけど、実際遭遇すりゃわかる。
そんなグッタイミングで金縛りにもならないし、人間そんな簡単に気絶などしない。
俺は慌てて体を起こした。さっきは寝ていてわからなかったが、目の前の人物は異常に「長かった」
顔、腕、足と言った各パーツが異常に長い。
部屋が真っ暗で外見はハッキリわからなかったが、全体的に黒っぽかったのを覚えてる。
640: 本当にあった怖い
「………誰?」
自分でも情けない程ビビってた声。その人物は何も答えない。
俺がもう1度「……誰だよ」って言った瞬間、その人物がスーーッと近付いてきた。
「殺される」
霊や化け物の方がよっぽどマシだ。夜中に知らない人が立ってて、何も言わずに近付いてくる。
この状況は本当に洒落にならなかった。
そいつは俺の目の前まで来て「○△※□」と言った。
心臓バクバクで頭パニクってて何を言ったかわからない。
そいつがもう1度「○△※□」と言った。(○△※□は伏せてあるが隣人の名字だ。)
俺が「○…○△※□なら、隣の家だけど」と答えると、
そいつは振り返りスーーッと消え……なかった。
その人物は普通に扉を開け、俺の部屋を出ていった。
そこで俺は夢じゃないんだ、霊じゃないんだ…と実感した。
641: 本当にあった怖い
俺は暫く固まった後、緊張からの開放と生きている安心からその場に座り込んだ。
段々と落ち着いてきて「泥棒だ!」と実感し、携帯を手に取り両親に電話をした。
俺の部屋は3階で両親は2階。泥棒が両親の部屋の前を通るかも…と思うと無性に怖くて「何とか起こさないと!」と思った。
母親が寝ボケた声で「もしもし…」と出る。俺は何をどう伝えたらいいかわからずただ「起きて」を連呼した。
母が父を起こし、電話で事情を説明した。と言っても変な人がいた…くらいだが。
事情を説明している内に「これだけ時間がたてば泥棒もどこかから出ていったのかな…」と安心していた。
正直、両親の部屋に行く勇気がなかったんだ。
暫くして両親が階段を登ってくる音が聞こえた。
642: 本当にあった怖い
扉のノブがガチャッと音をたてる。扉の向こうの両親が言った。
「○○、鍵開けてくれ」
この言葉は一生忘れないと思う。なんか目の前がまっ白になっていった。
さっき泥棒はそこの扉から出ていったのに…
体を震わせて鍵を開ける。両親が俺の顔を見るなり驚いていた。
余程酷い顔色をしてたんだと思う。それから3人で家の隅々をまわった。
玄関、窓等、泥棒が入りそうな所は尽く無事だった。
両親はそれでも「警察呼ぶか?」と言ってくれたのが凄く嬉しかった。
こんな粋狂な話しを信じてくれてるんだな…と。家族の優しさを感じた。
その日は両親の部屋で休み、何事もなく朝を迎えた。
母が洗濯物を干しながら隣人と挨拶をしてる。父が新聞読みながら飯を食べてる。
そこにあるのはいつもの朝の光景。
俺は自分にあれは夢なのだと言い聞かせた。
夢であるはずがない。
でも夢だったのだと。
643: 本当にあった怖い
テレビを見ていると母が血相を変えて家に駆け込んできた。
父と俺が驚いて母を見ると、母はこう言った。
「○△※□…さんの所の旦那さん、亡くなったって」
…血の気がひいた。景色がグニャっと歪んだ。
父と母が何か話してたが耳鳴りでよく聞こえない。ただひたすら昨日の事を思い出していた。
「○△※□」…昨日の人物は確かにそう言った。○△※□さんの家を俺が教えたんだ…俺のせいだ……
母が「詳しい事を聞いてくる」と言い、隣へ走っていった。
暫くして母が帰ってきて「何か夜中に急だったって。多分心臓か何か…」と言った。
俺は母に「こ、殺されたとかじゃないの?」と聞いた。
母はキョトンとして「殺される訳ないでしょ。昨日まで元気だったのに…怖いねぇ」と答えた。
後に○△※□さんが亡くなったのは夜中の3時頃だった事がわかった。
俺は霊を信じない。あれは死神だった、そんな事を言われても信じない。
昨日5年ぶりに現れた人物が、親の名前を問いかけてきた事も信じない。
目の前の親の死体も信じない。
信じたくない。
644: 本当にあった怖い
家間違える死に神萌え
645: 本当にあった怖い
最後の4行がなければ、今夜は寝ないで過ごしたな。
646: 本当にあった怖い
死神「ちょwww家間違えたwwテラハズカシスwwwwww」
704: 本当にあった怖い
医食同源
 よく冷えた冷酒を二合程飲んで俺は、次の料理に目をやった。
「もみじおろしを乗せてポン酢をかけた白子の湯引き」
 おれの好物である。
 この店の板前は俺の学生時代からの友人で、料理の腕前は確かである。
 この男の招きで今日の晩飯は、彼の経営する割烹料理屋でとあいなった。
 何か相談事でも有るのかと思って来てみたが、特に何を話すでもない。
「今日は奥さんは?」
 いつも店を一緒に切り盛りしている。奥方の姿が今日は見えない。
「あぁ、今日はちょっと・・・」
 口ごもるような感じで歯切れが悪い。
 先月来た時は、奥方が御懐妊と言う事をこの男から聞いて。
 おれと一緒に乾杯したものだが・・・。
「ん、この白子は変わった味がするな」
「気づいてくれたか?ちょっと手に入らない特別な材料を使ってみたんだ。お前、それ、好きだろう。それを食わせてやろうと思って今日は呼んだんだよ」
 こいつは、昔っから黙って何か世話を焼いたり親切をしてやるタイプなのだ。
 決して恩着せがましく言ったりしない。だから付き合いが続いているのだと思う。
 この男の奥方ともおれは良く知った仲である。この夫婦は、傍から見ると非常に仲が良く見える。
 妻と折り合いが悪くてむしゃくしゃして誰かと話したかったのだろう。それが証拠に、この白子はあまりうまくなかった。
705: 本当にあった怖い
 その夜俺は、自宅であるアパートに帰ってウイスキーのボトルを半分ぐらいラッパ飲みであおって、早々に寝床に潜り込んだ。
 誰構う事無い一人暮らしは、気楽でいい家族なんか抱え込む奴はバカだ。
 嫁さんの機嫌を伺ったり、夫婦喧嘩の憂さ晴らしに他人を巻き込むなんてまっぴらだよ。などと考えながら俺は、眠りに落ちた。
 妙にリアルな夢を見ている。
 奴が怒鳴っている。
「それは俺の子供じゃないのか?なんでなんだ?」
「俺より奴の事を愛しているんだろ?お前の裏切りは許さない!」
 俺は夢の中で奴に謝り続け、そして恐怖した。
 やがて、奴は、いつもカウンターの中で器用に使っている包丁で俺に斬りかかって来た。
 俺は、夢の中で気絶する。そして、また夢の中で今度は激痛によって目を覚ます。
 俺の肩口で、ノコギリが音を立てて何かを切り離した。
 俺の腕である。
 そこで俺は、また夢の中で気を失った。
706: 本当にあった怖い
 翌朝 おれは、目を覚まして五体満足なのを確認した。
「大丈夫だ・・・」
 まだ全身がなんとなく痛む。変な夢を見た。
 奴の奥方と俺は、確かに、まぁ、そう言う関係だ。
 その罪悪感からあんな夢を見たんだろうか?
 おれは、どっちかと言うと嫌な奴で他人の痛みなんて屁とも思わない方なんだが。
 寝床から起き上がって、リタリンと言う抗鬱剤をウイスキーで所定量以上流し込む。俺は、元々躁うつ病の気が有るのだ。
 シャワーを浴びて今日の現場に出動だ。
 おれの仕事は、色んな業界の著名人からインタビューを取って、業界紙に記事を書く事なのだ。
 今日の現場は、某農業大学の研究室だ。そこの教授に有り難いお話を聞いて記事をでっちあげる。
707: 本当にあった怖い
 研究室に着くと助手の学生が教授の所に案内してくれると言う。
 大学の一角はさすがに農大だけあって、きれいに手入れされた畑になっている。
「あそこです」
 鶴のようにやせた白髪の老人が、地面に鍬を振り下ろしていた。
 挨拶もそこそこに、今日のテーマは「医食同源」と言う事で話し始めた。
「よく俗説で、自分の具合の悪い部分の肉を食べればいいって言うでしょ?」
「ほぅ、」
「例えば目が悪い人は、鯛や鮪の眼肉を食えとか」
「有りますね。リュウマチで手が上がらない人に熊の手とかね」
「あれは効果が有るんでしょうか?」
「有るのも有れば、無いのも有ります」
「けど、同じ哺乳類なら、大体同じ成分で臓器が作られてるだろうから、
体を構成する要素を多くとると言う点では、理にかなってそうですが」
「まぁ、単純にはね。そうなんだけど、例えば髪の毛を食べれば髪が濃くなるなんて事は無
い訳で」
「そうですね。」
「しかし、外国の例で言うと興味深い事実が有るんですよ」
「へぇ、どんな事が有ったんですか?」
「南洋の人食い土人の話では、人間の脳みそを食べると賢くなるって言うんです。他所の部
族の兵士を殺してその脳みそを食べると相手の作戦が読めるようになる。こう言うんですね。
その他にはアメリカで連続殺人鬼がやはり、殺した女性を調理して食べておったと。そうする
と自分が殺される妄想を抱くようになった。殺せば殺すほど殺される恐怖を味あうわけですな
。これから考えると共食いの場合は細胞レベルでの消化が出来ずに、神経細胞や脳内物質
が消化器官から本来の持ち場へ帰って元の場所でやっていた様に働いてしまう。記憶ごと運
ばれてしまう・・・。どうされました?」
おれは、涙が溢れて止まらなくなっていた。
710: 本当にあった怖い
よく似てるって言われるよね、白子
711: 本当にあった怖い
人の脳みそ食うと狂うんじゃなかったっけ?クル病とかなんとか・・・
712: 本当にあった怖い
ちょ、クル病の訳がねえよ。あれはビタミンBの不足じゃねえか?
狂牛病と同じ病気になるはず。発病したならな。プリオンの所為?
713: 本当にあった怖い
>>712
そういえば、日本でもミイラを薬として使ってたじゃない。あれは平気だったのかねぇ。
744: 本当にあった怖い
>>713
ミイラを薬として輸出してたらしいね。
資源にも限りがあるからw自然と大量生産へと進むワケで、
日本でも、古いモノは乾燥して布目がある。新しいモノは湿り気があり布目がないとかの
記述が残ってるそうねw
714: 713 2006/05/08(月) 21:09:56 ID:QwQr/ONx0
あ、そういや、それに関して面白い話を聞いた事がある。メモ帳にまとめるから投下していい?
715: 本当にあった怖い
いいよ
718: 1/3 2006/05/08(月) 22:17:56 ID:QwQr/ONx0
ミイラ商隊
先達て断っておくが、これは事実か否かはわからない話である。僕個人の見解では、嘘だろうと思っている。
ひょんな事からダ・ヴィンチの人体解剖の話になった。ついで、ミイラの話になった。
「ミイラを作る時は内臓を掻き出さなけりゃならないんだよ。でないと腐るからね」
と友人がさも訳知り顔で言う。
代々と続く薬屋の息子だから、詳しいのかも知れないが、鼻に着く。
「内臓を取り出すだろ、その後脳を出して……」
「切開するのか?」
「いや、耳掻きみたいなのを鼻に突っ込むんだそうだよ。鼻の置くの肉を抉って、そこから脳髄を掻き出すんだとか」
「随分グロいね」
「でも外人も日本人もそれを薬として服用したんだってね。ミイラを薬にしたんだと」
と言って、またも知った風な顔をして話し出す
719: 2/3 2006/05/08(月) 22:18:36 ID:QwQr/ONx0
「そのミイラ薬って『何でも治る』とか『不老長寿の妙薬』って宣伝だったんだって。
ミイラって、遺跡にあるものじゃない?でも、そうそうしょっちゅうミイラなんて見付かると思う?
それにエジプトの砂漠だよ?見付からずに野垂れたらたまらないじゃない。
とはいえ、金になる。金は欲しいが、リスクは大きすぎる。ではどうするか?
そこであらわれたのが『ミイラ商隊』。
別にキャラバンでエジプトに死体発掘に行くわけじゃないんだ、もっと簡単な方法を取る事にしたんだよ。
無いのなら、作ったらはやい、ってわけでね。作る事にしたんだって。
誰々が死んだ、という話を聞いたら墓地に埋まるのを待つ。墓地に埋まったらその夜のうちに掘り返して墓を暴く。その死体を盗んで干すんだって。
ところが、エジプトのミイラ職人の様な知識が無いからとりあえず血抜きして、五体を刻んで、内臓を出して天日に晒すんだ。
干物みたいに、時には往来も気にせず肉片を晒したそうだよ。
その商売は大当たりした。だから、次から次にミイラを作った。だけど死人を待ってちゃ埒があかんってなわけで、まぁ、人を殺しだしたわけだ。
何人かでグループを組んで、特に若い男が良いとされていたので、10代の男を殺す。殺したその場で五体を解体し持ち去るんだ。
だから、その場に残っているのは尋常じゃ無い血液だけ。
それがまた手慣れている者達になると、その場で内臓も引きずり出すので、町中に乾いた血液でバリバリになった内臓がポツンと残される。
720: 3/3 2006/05/08(月) 22:19:13 ID:QwQr/ONx0
そんなわけで、ミイラ商隊は儲けに儲けた。
だけど利は更なる利を欲すわけで、今度は新商品を作ってもっと儲けようとした。それが『いきのいい新鮮なミイラ』ってのだ。
要するに死体の肉片なんだな。そんなもの常識で考えればわかりそうなものだが、これがまた、売れた。
乾干しになったミイラより、新鮮なのが効くと思ったのかみんなこぞって買ったそうだ。
それが売れ出したら、もう内臓も捨てるはずないわな。んで、脳味噌も。
脳味噌は特に高かったらしい。『新鮮な脳味噌のミイラ』は大いに売れて万能の霊薬として誰もが欲しがったとか。
ところが、すぐにその商売は廃業になってしまったんだ。
一つは、商人達が行方をくらました事なんだが、もう一つは、服用した人間が奇病にかかってしまった事。
その『脳味噌のミイラ』を服用した人間は一時身体はすこぶる軒高になるんだけど、二三日もしないうちに頭痛を訴えるんだ。
それから、嘔吐。と身体機能麻痺。それから痴呆。
最初のうちは液状のものを出すんだけど、しまいには豆腐の様な塊をぼろぼろと吐き出す。
吐いても吐いても止まない程、ぼとぼと、と灰色がかった血色混じりのものを吐く。
そのうち身体は動かず、阿呆みたいなって死んでしまう。
もうわかってるとおもうけど、自分の脳味噌をゲロってたんだって」
「嘘だろー。それは流石に」
「どうだかね。少なくとも、俺は昔からなにかってぇと先祖代々の霊薬として頂いてるけどね。まぁ、乾燥してるんだか成仏したんだか、何とも無いけど」
722: 本当にあった怖い
まあミイラの薬効はアレなんだけどな。
752: その1 2006/05/09(火) 15:24:19 ID:vLr5R34S0
悪魔の書
昔俺は横浜に住んでたんだけれども、俺が厨房の時の話。親父が教会の神父やってたの。
神父にしては結構ざっくばらんな性格で、結構人気もあったんだ。
まぁ俺なんて信心深いほうじゃないし、一家の
決まり事と言えば、食事の前に軽く祈るくらい。んで割と平穏な日々が続いてた。
ある日、姉貴がアンティークショップでファッション雑誌くらいの大きさの、
古書を買ってきたんだ。この姉貴が結構なオカルトマニアで、その手の物に目がないわけ。
何か買ってくる度に親父は、
「聖職者の娘がこんな趣味に走って洒落にもならん」
的な事を愚痴ってたんだ。中には数点、結構やばい物もあったらしく、親父が
「これは今すぐ返して来い、処分しろ」
と注意する事も度々あった。
今回買ってきた物も、どうやら洋書のオカルトめいた本らしかったんだ(姉貴は英語堪能)。
早買ってきたその夜、俺と姉貴(俺も無理やり付き合わされた)で、
「悪魔を呼び出す方法」ってのをやってたんだ。30分くらいやってたかな。
特に何も起こらなかったので、興冷めして2人でTVでも見る事にした。
んで夜になって、家に親父が帰ってきた。開口一番、
「何だこの獣の匂いは?犬でも連れ込んだのか?」
そう言うと、姉貴の部屋から匂いがすると言って、部屋に入るなりその洋書を見つけた。
「00子(←姉貴の名前)、ちょっと来い!!」
親父は凄い剣幕で怒鳴り、姉貴と俺は急いで姉貴の部屋へ向かった。
「…00子。お前これがどんな物か分かってるのか?」
「いや…ただの交霊術の本でしょう?」
「馬鹿野郎!!この本のカバーは本物の人皮だし、書いてある事は全部邪悪な黒魔術だ!!
 良いか?ただの黒魔術の本なら対して害はないが、これは恐らくアンチキリストの
 教団か人物かが本気で呪いを込めて作った本だ。普通人皮なんて本当に使おうなんて
 思うヤツは滅多にいるもんじゃない…すぐに処分する!!」
そう言うと親父は、本を取り上げて家から少し離れた教会へと戻って行った。
753: その2 2006/05/09(火) 15:25:35 ID:vLr5R34S0
1時間ほどして親父は家に戻ってきた。
「獣の匂いがまだ消えてない…お前ら、まさか本に書いてある事を何かやったか?」
姉貴が渋々白状すると、親父の平手打ちが飛んだ。親父の暴力は初めて見た。
「オカルトにはまるのは別に良い。だが自分が実行してどうする!!
 お前は賢い子だから、知識を得るだけで満足出来る子だと思っていたが…」
そう言うと親父は、泣く姉貴に、明日0輔(←俺の名前)と一緒に教会に来なさい、
と言ってその日の話はそれで終わった。その夜の事。トイレに起きた俺がボーッとしてると、
誰かが家の中を歩き回る音が聞こえた。親父か姉貴だろ、と思い大して気にしなかった
んだけど、玄関のチャイムが鳴った。3回。夜中の3時過ぎだ。こんな時間に尋ねて来る
人なんていない。俺は玄関に見に行ったんだけど、誰もいない。
部屋に戻ろうとすると、今度はトイレの「内側」から3回ノックの音が。すぐさま
調べたが、誰も入ってない。今度は台所から「ピシッ」という乾いた音が3回。
流石に怖くなってきた所、親父が2階から降りてきた。
「悪魔は、3と言う数字を好んで使う。心配するな。まだ(進入段階)だから。
 (制圧段階)に移る前に…」
「ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
親父の言葉を遮るかの様に、2階の姉貴の部屋から絶叫が聞こえた。
俺と親父は急いで姉の部屋へと駆け上がった。ドアを開けた。姉がいた。
一瞬、何なのかよく分からなかった。姉貴の様な姉貴の様でない物がいた。
姉貴はベッドに座ってこちらを見ていたが、何かがおかしかった。
数秒経って気がついたんだけど、目が全部黒目だった。舌を出していた。
長すぎる。わけのわからない言葉でわめき散らしていた。
「進入段階をこんなに早く終えて制圧段階に移行するなんて…0輔!!
 00子を今すぐ教会に連れて行くから手を貸せ!!」
親父の命令で俺は、姉貴が暴れて傷つかない様に手足を縛り、姉貴を担いで
車庫に置いてあるランクルへと急いだ。車内でも姉貴は暴れに暴れ、取り押さえるのが
やっとだった。運転する親父に俺が
「取り憑かれたの??」と聞くと
「そうだ」と言い、
「叫んでるこれ、何語??」と聞くと、
「正確なことは言えんが十中八九、ヘブライ語」
と答えた。
754: 本当にあった怖い
wktk
755: その3 2006/05/09(火) 15:29:11 ID:vLr5R34S0
教会に向かう途中、ランクルで3回黒猫を轢いた。信号が青になったばかりなのに、
すぐ赤に変わったりした。3回エンストした。親父は冷静に運転し、何とか教会についた。
暴れまわる姉を、教会の椅子に縛り付け、親父は奥の部屋から色々な道具を持ってきた。
「まさか映画とかでやってるような悪魔祓いやんの?やったことあんの!?」
「1度だけある」
「成功したの?」
「その時1人じゃなかったんで、上手くいったと思う…」
「俺に手伝える事は」
「人間の霊じゃないんだから、迂闊な事はするな。00子の後ろに立ってろ。
 もし万が一ロープを引きちぎったりしたらすぐ押さえつけろ」
そういうと親父は、よく映画で見るような「父と子と精霊の?」的な事を読み上げて、
姉貴に聖水を振り掛けたりしていた。聖水が顔にかかる度に、姉貴は凄い形相で吼え、
「あの女が承諾するからいけないんだ(イエスを身ごもったマリアの事?後で親父が教えてくれた)」
とか、
「あいつが死んだりしなければ俺たちは王になれたんだ(死んだイエスの事?これも後で親父から)」
などと叫んでいたらしい(ここは何故かラテン語だったそう)。
30分ほどたっただろうか。ふと姉貴が我に返った様に
「お父さん、助けて!!」
と叫ぶようになった。俺が姉貴に近づいて話しかけようとすると、
「エクソシズムの最中に、悪魔に話しかけるな!!00子かも知れんし、
 悪魔かも知れん。無視しろ」
と親父が注意した。
そして、親父は必死に悪魔の名前を聞き出そうとしていた。名前が分かれば、悪魔の力が
激減するらしい。親父も俺もビッシリ汗をかいていた。姉の口からは糞尿の匂いがした。
「汝の名を名乗れ!!」
「lmvdじthつbhbんgfklbんk(←意味不明な言葉)」
「聖なんとかかんとか(←うろ覚えすまん)の名において命ずる、汝の名を名乗れ!!」
「い一ーーーーーーーーーーーっいっいっいーーーーっ」
756: その4 2006/05/09(火) 15:30:23 ID:vLr5R34S0
親父が、聖遺物のキリストが死後包まれた布の断片(親父も本物かどうかは
知らんと言ってたが、効果があったので聖なる物には間違いないかも)を姉貴の
額に押し付けたとたん、黒目の姉が椅子をロープごと引きちぎって叫んだ。
「お 前 ら は 8 月 に 死 ぬ ! !」
それと同時に、教会の窓という窓が
「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ」
と鳴り出した。何かと思って見たら、窓の外にカラスがビッシリ。嘴で窓を
つついていた。この真夜中にカラスが一斉に行動するなんてありえない。
流石に限界だった俺は、多分眠るように気絶したんだと思う。
気がついたのは深夜の緊急病院。どうやら姉は脱臼してたので、あの後すぐに
親父が病院に連れて行ったらしい。俺は軽い貧血と診断されたようだ。
「姉貴に憑いてたヤツはどっか消えたの?」
「ああ、今のところはな」
「また来る?」
「来るかもしれんし、来ないかもしれん。あっちの世界に時間軸はないから」
「8月に死ぬ、って怖くない?」
「思ったより短時間で済んだんで、そんなに強い悪魔じゃなかったんだと思う。
 下級なヤツのつまらん捨て台詞だ。気にすんな」
758: 終わり 2006/05/09(火) 15:31:24 ID:vLr5R34S0
「結局の所、悪魔ってなんなの??」
「分からん…分からんが、ああいうのがいる事は確かだ。1つお前に言っておく。
 今回はまだ憑依の途中だったんで、00子の人格がまだ残ってたから
 上手く言った。将来お前が神父になるとは思わんが、もしも(完全憑依)された
 ヤツに出会ったら、その時は…」
「その時は?」
「逃  げ  ろ  !  !」
その後、姉貴にも俺にも変わった様子もなく、8月に家族の誰も死ぬ事もなく、
普通に暮らしていた。3年前。出来ちゃった結婚で姉貴が結婚した。
その子供の体に666の刻印が…なんてオチはないが、3歳になった息子が
先日妙な事を言ったのだと言う。
「ママ、海に行くのは止めようね」
と。
760: 本当にあった怖い
GJ 面白かった
761: 本当にあった怖い
GJ!
よし!今度は神父シリーズだ!
765: 本当にあった怖い
神父GJ!新しいな
関係ないが神父でも悪霊と戦うのだろうか?
悪魔はともかく、悪霊は想像しにくい
812: 本当にあった怖い
何かがおかしい彼女
数年前の話。
彼女を駅前で待ってた所、信号が青になり、道路挟んだ向こうから
彼女が歩いて来た。ふと何の気なしに、目の前の横断歩道を渡って来る彼女を写メで撮った。
俺「おー」
彼女「ちょっとトイレ行って良い?」
会って早々なんだ、とは思ったが、駅のトイレに入る彼女を見送った。
約2分後、再び信号が青になり、通行者が目の前の信号を…目を疑った。
トイレに行ったはずの彼女が歩いてくる。しかも服が違う。イタズラにしても、
絶対無理。トイレで着替え、再び向こう側の道路に全力疾走したとしても
時間的に2分程度では絶対無理なのだ。大体、そんなことしたら俺の目に止まる。
俺は何も言えなかった。何の根拠も無かったが、「後から来た彼女が本物だ」
と思ったのだ。その後、居酒屋で食事してる時、どうしても気になってさっきの
写メを見た。確かに姿かたちは彼女だ。だが何か違和感を感じる。何かがおかしい。
まず、昼の3時で超晴天だったにも関わらず、影がない。他の通行人にはあった。
そして、右手が左手より少し長い。俺は体が震えてきた。目の前の彼女は
良い気分で飲んで、すでに出来上がっている。そして1番違和感を感じたのが顔だ。
俺は何の気なしに、彼女の顔の右側を指で隠してみた。すると、顔の左側だけ
般 若 の 様 な 顔 だ っ た
今もその彼女と付き合っている。
859: な 2006/05/10(水) 15:40:41 ID:8wZgt6koO
サイレン
携帯からだけど。マジ話。
今から十年前、当時小三だった俺は、仲のいい友達の家に遊びに行った。
その友達の家は農家で、街から少し外れにあった。 俺を入れて四人で自転車で行くことにした。(以降俺、A、B、Cとします)
家に着いて友達が迎えてくれた(以降、Dします)
着いてすぐ当時よくやっていたセガサターンで遊んだ。
860: な 2006/05/10(水) 15:41:49 ID:8wZgt6koO
続き
セガサターンも飽きてきたころ、Dが「実は近くにやばそうな廃墟があるんだよね」と突然言い出した。
当時心霊系にめちゃくちゃ興味があった俺達は、セガサターンを止め話しを聞いた。 小三だったので今まで肝試しをしたことがなかった。テンションの上がった俺は「これは行くしかないしょ!」当然みんな賛成。 自転車で向かった。
861: な 2006/05/10(水) 15:42:37 ID:8wZgt6koO
続き
廃墟まで自転車で10分(田舎の10分は結構遠い) 廃墟まではいくつか難所がある。身代わり地蔵が五体並んでるとか、工場の溜池みたいなのがあって、そこでは事故が多発するとこで常に花が置いてあるとか。(後にそこでも体験。)
みんなテンションがおかしかったから、猛スピードで廃墟についた。着いて間もなく血の気が引いた。AとCはすぐに帰りたがった。
863: な 2006/05/10(水) 15:48:16 ID:8wZgt6koO
続き
Dが「とりあえず入ろう」俺とBは賛成、AとCも賛成して入ることにした。
ドアを開けた「ギィィィ」と映画のような効果音がしたと同時に生暖かい空気を感じた。意外な広さにびびりながら周りを見渡した。(隣のトトロのあの家ににている) みんな固まって歩いた。俺は最後尾で、DとBが先頭でまず台所のようなとこに向かった。ごく普通だった。
864: な 2006/05/10(水) 15:49:11 ID:8wZgt6koO
続き
次に居間に行くと、それまで静かだったBが足を止めた。居間に入ろうとしない。「なにこれ!足動かん!」他のみんなは居間に入っている。Bからは涙がこぼれている。しかもその涙は自然に出ている感じだ。
それを見てただ事じゃないと思い、居間をでてBを掴んだ瞬間!大きな音が家中になった。その音は空襲警報みたいなサイレンぽい音でみんな条件反射でしゃがんだ。
865: な 2006/05/10(水) 15:51:01 ID:8wZgt6koO
続き
誰かが「台所!」と微かに叫んでるのが聞こえ、台所のほうを見ると、男が立っている!白衣らしきものを着て後ろを向いてる。
みんな耳を押さえながらそいつにくぎづけ。その男はゆっくり振り返って、ポケットに手を入れて無表情でこっちへ向かってきた! 無我夢中で玄関へ走った!動けなかったBも走ってた。玄関に走り着いたが、ドアが開かない!「やべーよ!」もう号泣。その時サイレンが止んだ。
866: な 2006/05/10(水) 16:00:29 ID:8wZgt6koO
続き
サイレンは止んだが足音が聞こえてる。振り返ると白衣の男が目の前にいた!
みんな凍りついて立ち尽くした。Dだけがドアを開けようとしていた。
白衣の男は奇声を上げるように笑い始めた!それと同時にまたサイレンがなりはじめた!その時ドアが突然開き、みんななだれるように外に出た!
自転車に飛び乗り逃げた。逃げながら後ろを見るとドアが静かに閉まっていくのが見えた。
867: な 2006/05/10(水) 16:01:14 ID:8wZgt6koO
続き
自転車で友達の家に逃げ着いて、友達のお母さんに訳を話したら叱られた。 そのお母さんもその廃墟のことを知ってました。この体験が最初にして一番強烈でした。
終わりです。他の体験はまた今度かきます。
898: 本当にあった怖い
確執
GW中に爺様婆様の家に行った。
婆様は看護婦だった。
私「何か怖い話しない?」
婆様「う?ん、ないねぇ。何号室の誰々さんが出たとか、
 解剖の後に人魂が・・・とか聞いたけどねぇ」
私「そっかぁ」
婆様「ナースステーションに何人かでいたとき
 カラカラって病室のドアが開く音がしたり
 車椅子のキィキィって音聞いたくらいだねぇ」
私「(それ十分怖い) 病院以外でなんかない?」
婆様「そうだねぇ・・・」
で、何個か怖い話しを聞かせてくれた。
婆様「アンタが小さい時死んだMおばちゃん覚えてるかい?
 Mおばちゃんねぇ、死んだ後2?3年この家にいたのよ」
私「Mおばちゃんってニャン(猫の名前)飼ってたおばちゃん?」
婆様「そうそう。なんだかねぇ、未練があったんだと」
以下、婆様の話。
899: 本当にあった怖い
Mおばちゃんは生前、とても優しいおばちゃんだった。
あくまで他人に対しては、優しかった。
身内である兄弟には一切心を閉ざし、口を利かなかった。
(それには訳があるけど省く)
Aおばちゃん(Mおばちゃんの妹?)とは特に仲が悪く、
会えば必ず喧嘩をする程だった。
そんなMおばちゃんが病気で亡くなった。
病気のことを誰にも言わず、一人でひっそりと家で息を引き取った。
婆様は娘二人と遺品を整理したが、遺言らしき物は見つからなかった。
ボケもなくしっかりした人だったのに、と婆様は納得できなかった。
結局Mおばちゃんは、他人を信用していなかったようだ。
長女(母)「遺言を書くってことは死を認めることだから、書かなかったのかもねぇ」
次女「お母ちゃん(婆様)にくらい、何か言っとけばよかったのにねぇ」
婆様「惜しい人を亡くしたねぇ」
葬式等も終わり一段落付いた頃、婆様の家でおかしなことが起こり始めた。
屋根からコン、コンと音がしたり
外にある物干し竿がガタガタガタっと誰かに揺らされる音が出たりした。
外へ出ても雨も降っていないし、何か揺らす物もなかった。
900: 本当にあった怖い
おかしな事が2年以上続いたある日、Aおばちゃんが倒れた。
病気も何もなく、原因不明だった。
危篤状態が何日も続き、かなり危険な状態にあった。
Aおばちゃんの娘さんは霊的な物だと思い、そういう物を見る人の所へ行った。
(霊媒師な何かだと思われ)
娘さんは一人じゃ心細いっつーので婆様も付き添いでその人のところへ行った。
娘さんがその人(霊媒師/仮にBさんとする)に説明し終わると
納得したように頷き、婆様にこう言った。
Bさん「お願いがあります。」
婆様「はぁ、私にできることなら・・・」
Bさん「何年か前、あなたに関わりが深い方が亡くなってませんか?」
婆様「えぇ、2年程前にMというのが亡くなりましたが・・・それが何か?」
Bさん「その方とこの娘さんのお母さんは、仲が悪かったでしょう」
婆様「はい、とても・・・」
Bさん「そのMさんはですね、とてもゴウの深い人(未練のある人)でね・・・
 一番上が天国、あるいはあの世だとしたらMさんは一番下にいる人なんです。
 とてもじゃないけれど、今のままでは成仏できない。
 まだ遺品や何やら、Mさんの家に置いてあるでしょう?」
婆様「あらかた整理はしたんですが、まだ残ってます」
Bさん「すぐこれらをMさんに持たせて(供養)下さい。
 それから、生前Mさんが好きだった物をお供えして、 お供えした物は海に捨ててください。」
婆様「あの・・・それとAさんと何か関係があるのでしょうか?」
Bさん「Mさんは、Aさんを向こうへ・・・あの世へ連れて行こうとしています」
婆様「え!?」
Bさん「MさんはAさんの肩に憑いています。
 このままではMさんもAさんも報われません。
 逝くところへも逝けません。
 どうかMさんの遺品をMさんに持たせ、お供えをしてください。
 お供え物は1週間に1度。
 お供え物はその日のうちに海を捨てる。
 これを3ヶ月程続けて下さい」
901: 本当にあった怖い
婆様はBさんに言われた通り遺品を供養し、お供えを続けた。
その間に何度かMおばちゃんを家で見たそうだ。
婆様「Mちゃん、どうして?アタシはMちゃんのために教会にお祈りもしに行くし
 お供え物もしてる。
 なのにどうしてまだいるの?
 早く向こうへ逝っちゃって!」
婆様はMおばちゃんを見かけるたび、こう言ったそうだ。
(Mおばちゃんはキリスト教だった)
Bさんの言うとおりにしたからなのか、
あるいはAおばちゃんが頑張ったのかはわからないが、
Aおばちゃんはなんとか回復した。
婆様「Mおばちゃんの着物や何やらはまだ残ってたし、
 ニャンはウチにいたから気になったんだろうねぇ」
私「ニャン、誰にも懐かなかったしね・・・
 Mおばちゃんが好きだったんだろうね・・・」
私も婆様もこの話しをしながら泣いてしまった。
この話しを聞いた夜、どうやら私ら(私と従姉妹家族)が来たせいか
Mおばちゃんが家に来たっぽい。
夜中まで私一人で起きていたら屋根を歩く音がした。
始めカラスが屋根にいるのかとも思ったが、
どう考えても人が歩く音だった。
長いし文才なくてスマソ。
他に聞いた話も後でうpすると思う。
903: 本当にあった怖い
おめん屋
今から5、6年程前の初夏の話。
知人が持っているある地方の別荘を貸してもらえる事になったんで、
俺と彼女は車で小旅行にでかけたんだ。
チェックイン時間とか気にする必要もないので、途中に色々寄り道していたら
予定よりおそくなってしまった。
昼間は、はしゃいでいた助手席の彼女も少し疲れたのか口数が少ない。
陽が落ち始め、あたりがだんだんと薄暗くなる感じ。
それに少し風が出てきたようだ。
そんな中、海岸沿いの細い国道を目的地に向かって単調に流していた。
俺の方も知らない道、ほとんど対向車もなく寂しい感じの上に、
これまた街灯がつくかつかないかの淡い紫色の夕暮れに
なんか妙な帰巣本能みたいなのを感じていた。
そんな時、彼女が「あ、おめん屋さんだ」と前方を指さした。
904: 本当にあった怖い
確かに進行方向の左前方に何か小さな小屋みたいなのが見える。
心持ちスピードを落として近づくと、そこに屋台がぽつんと止まっていた。
もう何年も前に営業をやめたであろう朽ち果てたドライブインの駐車場にそれはあった。
俺は「ホントだ。確かにおめん屋、、、だな。」とつぶやいた。
というのも、ひとり用のリヤカーの荷台部分に百葉箱のような小屋が組まれており、
そのこやの壁面におめんがずらっと飾られていたんだ。
「へー、変わってるね。こんなの見るの初めて。」と彼女は少し元気が出てきたようだった。
縁日の屋台なんかでは、たまに見かけることもあったが、移動式は俺も初めてだった。
彼女はシートベルトが邪魔だとかぶつぶつ言いながら、窓から身を乗り出すようにして
車の通過にあわせて、おめん屋の方をずっと見送っていた。
それからしばらく走っている間、彼女は何かを考えていたようだが、
「ね、今のおめん屋さん、ちょっと覗いてみようよ。」と言い出した。
俺は、わざわざUターンしてまで、、、と少し面倒に思ったけど、
彼女の意見に従うことにした。
905: 本当にあった怖い
戻ってみると、電信柱の街灯の光にぼぉっと照らされた
おめん屋がたたずんでいた。
車を降りて、改めて見てみると、
屋台の屋根には黄色やオレンジ色の羽のかざぐるまが数本、
からからと音をたてて回っていた。
四方の壁には、縦4段で横に等間隔にびっしりとおめんが並べられているようだ。
そしてそのおめんは縁日ではあまり見たことがないようなものばかりだった。
普通ならアニメやゲームのキャラクターを模したものもありそうなものだけど
なんというか、、、表情がないというか、薄ら笑いを浮かべているというか。。。
一言で言えば不気味なおめんばかりなんだ。
材質も変わっていた。
普通のおめんはてかてかと光沢のあるプラスティックみたいな感じなのに
ここのおめんは、なにかつや消しのゴムみたいな変わった材質で出来ているようだった。
昔、映画であった「犬神家の一族」に出てきた「すけきよ」みたいな感じ。
906: 本当にあった怖い
店の人は?と見回すと
丁度屋台の反対側に、道路から隠れるような所にいた。
俺達には背中を向けた、つまりこちらからは顔が見えない状態で。椅子に腰掛けていた。
彼女が「こんばんは。」と声をかけると、店の人がゆっくりと振り向いた。
少しびっくりした。
薄暗いので気づかなかったけど、その人はおめんをしていたんだ。
しかも、例の薄気味悪い無表情なおめん。。。
「おやお客さんかい。」
おめんのせいか、少し聞き取りにくかったが
声の感じでその人がおばあさんだとわかった。
907: 本当にあった怖い
一瞬、俺と彼女は顔を見合わせたが俺はこの人の営業スタイルなのかな?とおもった。
彼女もそう判断したらしく、気を取り直して二言三言、言葉をかわしていたが
気味の悪いおめんばかりなのは変わらない。
結局、欲しいおめんがなかったのでひやかしだけになってしまった。
車に乗り込んで彼女が助手席から再び礼をいって立ち去ろうとした瞬間、
海側からびゅぅっと、突風があたりを吹き抜けた。
かざぐるまが、からからからと激しく音をたてて回り、
おめんがバタバタと風と壁の狭間ではじけ、
ほとんどのおめんが地面に落ちてしまった。
「あっっ」と俺達は声をあげた。
908: 本当にあった怖い
落ちたおめんに対して出た言葉じゃなかった。
唯一、風に飛ばされなかったおめん。
屋台の正面の真ん中にかかっていたおめん。
それがすぅっと屋台の中に引っ込んで、ぽっかりと黒い穴が現れたかと思うと
パタンッとその穴をふさぐ小さな扉が閉められたように見えた。
屋台の周りにはおめんが散乱していた。
おばあさんは向こうを向いたまま、うつむき気味に身じろぎもせずじっとたっている。
次の瞬間、ガタガタガタと音がしてはっと我にかえった。
909: 本当にあった怖い
屋台が小刻みに震えている。
おばあさんを見ると、やはりじっとうつむいたまま動かない。
なぜか、おめんをつけているかどうか確認するのが怖かった。
ガタガタ音はだんだん大きくなり、
ミシッとかメリッとか言う音も混じってきた。
「早く、、、早く出して。。。」と震える声で彼女が言った。
俺はあわててアクセルを踏み込み、、その場を後にした。
バックミラーに写るおめんやが遠のいていき、次のカーブで見えなくなった。
数日後。
当然彼女は嫌がったが昼間に行くということで説得し、
帰りにそこの前を再び通ったけどもうおめん屋はそこにはいなかった。
836: 第一夜 2006/05/10(水) 13:23:57 ID:0zfG5UVO0
晴美の末路
へへへ、おはようございます。流石に皆さん怖い話をしなさる。今日は生憎天気が悪いようで。
あの時も丁度今日みたいな雨空だったな。あ、いえね、こっちの話でして。え?聞きたい?
そんな事誰も言ってない?はぁはぁ、すみませんね、私も毎日苦しくて。正直この話を誰かに
打ち明けないと気が狂いそうでして。それでは、早暇つぶしにでもお読み下さい…へへへ。
もう10年ほど前になりますかね。当時、私はとある地方の寂れたスナックで働いてましてね。
そこで、店の女の子の1人と良い仲になっちまったんですよ。ま、良くある話です。へへへ。
アパートに同棲してまして。スナックのママも他の従業員もみな承知の上でしてね。
まぁそこそこ気楽に楽しく暮らしてましたわ。しかし、この、仮に晴美としましょうか。
晴美はかなりのギャンブル狂でして。パチンコ・競馬・競艇・競輪・ポーカー・マージャン、なんでもござれでして。これが勝ちゃ良いんですが、弱いんですよ。賭け事にも才能ってありますよね。
案の定、借金まみれになっちまった。それでも何とか、働きながら返してたんですよ。
え?私はどうかって?私はあなた、ギャンブルなんてやりませんよ。そんな勝つか負けるか分からないのに大金賭けられますかいな。以外に堅実派なんですよ。へへへ。…話を戻しましょうか。
同棲しだして、2年ほど経った頃でしたかね。とうとう、にっちもさっちも行かなくなっちまった。
切羽詰まった晴美は、借りちゃいけない所から金借りちゃったんですよ。まぁヤクザもんですよね。
ある夜、アパートに2人でいる時に、男が2人やって来ましてね。見るからにそれモンですよ。
後は大概、お分かりですよね?TVや映画で良くある展開と同じですよ。笑っちまうくらい同じです。
金が返せないのなら、風俗に沈める、の脅し文句ですよ。それでも晴美は1週間、1ヶ月待って下さい、と先延ばししながら働いてましたよ。え?私?私は何も出きゃしませんよ。
ヤクザもんですよ?とばっちりは御免です。え?同棲しておいてそれはないだろうって?
はぁはぁ、ごもっとも。でもね、皆さんもいざ私のような環境に置かれると分かりますって。
837: 第二夜 2006/05/10(水) 13:25:14 ID:0zfG5UVO0
ある夜、いつもの様にアパートに取立てがやって来ましてね。所がちょっと様子が違うんですよ。
幹部って言うんですか?お偉いさん来ちゃいまして。一通り晴美と話した後、
つかつか?と私の方にやって来まして、お前があいつの男か?と聞くんですよ。
ここで違う、とは言えませんわね。認めると、お前にあいつの借金の肩代わりが出来るのか?と聞くんですよ。出来るわけないですよ。その頃には借金1千万近くに
膨れ上がってましたからね。
当然無理だと言いましたよ。そしたらその男が、あぁ、今思えば北村一輝に似た中々の良い男でしたね。あ、へへへ、すみません。
話を戻しましょうか。その男が、ならあの女は俺らがもらう。ってんですよ。
仕方が無いな、ともう諦めの境地でしたよ。私に害が及ばないのであれば、
どうぞご自由に、と。え?鬼?悪魔?鬼畜?はぁはぁ、ごもっとも。でもね、
水商売なんて心を殺さないとやってけないんですよ。晴美に惚れてたならまだしも、正直体にしか興味ありませんでしたからね。え?やっぱり鬼畜?はぁはぁ、結構です。
それでもって、男が妙な事を言い出したんですよ。あの女の事を今後一切忘れ、
他言しない事を誓うならば、これを受け取れ。と言うと、私に膨れた茶封筒を差し出したんですよ。丁度百万入ってましたよ。でもね、嫌じゃないですか。
ヤクザから金もらうなんて。
下手したら後で、あの時の百万利子つけて返してもらおうか、何て言われちゃたまりませんからね。断りましたよ。そしたら、その幹部の連れのチンピラが、ポラロイドカメラでもって私を撮ったんですよ。
そしてその幹部が、この金を受け取らなかったら殺す、って言うんですよ。
何で私がこんな目に、と思いましたよね。渋々受け取りましたよ。そして、
もし今後今日の事を他言する様な事があれば、お前が世界のどこにいても探し出して殺す、と。その時、私は漠然とですが、晴美は風俗に沈められるのでは無く、他の事に使われるんだな、と思ったんですよ。もっと惨い事に。
838: 第三夜 2006/05/10(水) 13:26:40 ID:0zfG5UVO0
晴美はある程度の衣服やその他諸々を旅行鞄に詰め込み、そのまま連れて行かれました。
別れ際も、私の方なんて見ずにつつ?と出て行きましたね。結構気丈な女なんですよ。
1人残されたアパートで、私はしばらくボーッとしてました。明日にでもスナック辞めてどこかへ引っ越そうと思いましたね。嫌ですよ。ヤクザに知られてるアパートなんて。
ふと、晴美が使っていた鏡台に目がいったんですよ。リボンのついた箱が置いてあるんです。
空けて見ると、以前から私の欲しがってた時計でした。あぁ、そういえば明日は私の誕生日だ。
こんな私でも涙がつーっと出てきましてね。その時初めて、晴美に惚れてたんだな、と気がつきました。え?それでヤクザの事務所に晴美を取り返しに行ったかって?
はぁはぁはぁ、映画じゃないんですから。これは現実の、しょぼくれた男のお話ですよ。
翌日、早スナックを辞めた私は、百万を資金に引っ越す事にしたんです。
出来るだけ遠くに行きたかったんで、当時私の住んでた明太子で有名な都市から
雪祭りで有名な都市まで移動しました。そこを新たな生活の場にしようと思った訳です。
住む場所も見つかり、一段落したので、次は仕事探しですよ。もう水商売はこりごりだったので、何かないかなと探していると、夜型の私にピッタリの、夜間警備の
仕事がありました。面接に行くと、後日採用され、そこで働くことになったんですよ。
それから約10年。飽きっぽい私にしては珍しく、同じ職場で働きました。
え?晴美の事?時々は思い出してましたよ。あの時計はずっとつけてました。北国へ来てから新しい女が出来たり出来なかったりで、それはそれで、楽しくは無いですが平凡に暮らしてましたよ。
私、こう見えてもたま?にですが、川崎麻世に似てるって言われるんですよ。
え?誰も聞いてない?キャバ嬢のお世辞?はぁはぁ、失礼しました。
それで、つい1ヶ月前ほどの話です。同僚のMが、凄いビデオがある、って言うんですよ。
839: 第四夜 2006/05/10(水) 13:28:25 ID:0zfG5UVO0
どうせ裏モンのAVか何かだろうと私は思いました。こいつから何回か借りた事が
あったので。そしたらMが、スナッフビデオって知ってる?って言うんですよ。
私もどちらかと言うと、インターネットとか好きな方なんで、暇な時は結構見たりするんですよ。だから、知識はありました。海外のサイトとか凄いですよねぇ。
実際の事故映像、死体画像、などなど。で、ある筋から手に入れて今日持って来てるんだが見ないか?
ってMが言うんですよ。深夜3時頃の休憩時間でしたからね、まぁ暇つぶしくらいにはなるだろうってんで、見ることにしたんですよ。私は、どうせフェイクだろうと疑ってかかったんですけどね。
ビデオをデッキに入れ、Mが再生ボタンを押しました。
若い全裸の女が、広い檻の中に横たわっていました。髪の毛も下の毛も、
ツルツルに剃りあげられていました。薬か何かで動けなのか、しきりに眼球だけが
激しく動いていました。晴美でした。私は席を立ちたかった。でも何故か動けないんですよ。
やがて、檻の中に巨大なアナコンダが入れられました。何か太いチューブの様な物を通って。大げさじゃなしに、10m以上はあったんじゃないでしょうかね。
それはゆっくりと晴美の方に近づいて来るんですよ。Mが凄いだろ、と言わんばかりに得意げに私の方を、チラチラと横目で見てきます。
それは、ゆっくりと巨体をしならせ、晴美の体に巻きつきました。声帯か舌もやられてるんでしょうか、晴美は恐怖の表情を浮かべながらも、声ひとつあげませんでした。パキパキ、と言う野菜スティックを2つに折った様な音がしました。
晴美の体が、グニャグニャとまるで軟体動物の様になっていったんです。10分ほど経ったでしょうか。それが大口を開けました。
晴美のツルツルになった頭を飲み込んだんですよ。
ここからが長いんだ、とMは言い、早送りを始めました。
それは、晴美の頭部を飲み込み終えると、さらに大口を開け、今度は肩を飲み込み始めました。
胴体に達したとたん、テープが終わりました。続きが、後2本あるんだ、とMが言ったんです。もういい、と私は言うと、逃げるようにビルの巡回に戻りました。
840: 第五夜 2006/05/10(水) 13:32:52 ID:0zfG5UVO0
それからなんですけどね、いつも同じ夢を見るんです。
晴美の顔をした大蛇が、私に巻きつき、締め付けてくるんですよ。そして体中の骨を砕かれ、頭から晴美に飲み込まれるんです。凄まじい激痛なんですが、逆にこれが何とも言えない快感でしてね。
晴美の腹の中でゆっくり溶かされ始める私は、まるで母親の胎内に戻った様な安心感さえ感じるんですよ。え?そのビデオはどうしたかって?Mから私が買い取りましたよ。それこそ、給料何ヶ月分かの大枚はたいてね。
3本全部見て、少し泣いた後、私は全てビデオを叩き壊しました。
841: 終夜 2006/05/10(水) 13:34:02 ID:0zfG5UVO0
それで、深夜仕事をしてると、晴美を感じるんですよ。
ビルなどの屋内を1人で見回るでしょう?すると、後ろからピチャピチャと足音が聞こえてくるんですよ。振り返ると、誰もいない。でまた歩き出すと、
濡れた雑巾が床に叩きつけられる様な音で、ピチャピチャと。晴美かな、
と思うんだけれども、一向に姿を現さないんですよ。感じるのは気配と足音だけ。
そんな事が数日続き、流石に精神的にまいってしまいましてね、今現在、
休暇と言う事で仕事を休んでるんですよ。3日前です。とうとう晴美が現れたんですよ。
深夜、自宅のベッドでボーッと煙草をふかしていたら、白い煙の様な物が目の前に揺れ始めたんですよ。煙草の紫煙かな、と思ったんですが、動きがおかしい。
まるで生きてるように煙がゆ?らゆ?らと形をとり始めたんですよ。
晴美でした。既に溶けかかり、骨が砕けた全身を、マリオネットの様に揺らし、
「まだある」方の眼球で、私を見つめてきました。何かを言いたげに口を動かしていますが、舌が無いのか声帯が潰されているのか、声にならない声で呻いていました。
どの位の時間が経ったでしょうかね。いつの間にか晴美は消えていたんですよ。
恥ずかしい話、私は失禁と脱糞をしていました。はぁはぁはぁ、汚くてすみませんねぇ。
次の日の夜も晴美はやってきました。もう私はね、晴美に呪い殺されてもしょうがないんじゃないかと思い始めてましてね。晴美が再び現れるのを心待ちにしてた部分もあったんです。
やはり、晴美は何か言いたげに口を動かしています。私は駆け寄り、
何が言いたい?私はどうすれば良いんだ?時計、時計、時計ありがとう、
あの時何もしてやれなくてすまない、時計は大事に持ってる、時計は、時計は。
半狂乱のまま、私は叫び続けたんです。すると、晴美が折れた首を健気に私の方に近づけて、言ったんです。途切れ途切れながらも、ハッキリと聞き取れました。
「わたし、あんたのこどもほしかったな」
今日も夜が来る。
862: 本当にあった怖い
>>841
GJ!
なかなか怖くて読み応えがあったよ
また書いてくれ
それにしてもスナッフビデオって今普通にレンタルできるよな
ほとんどヤラセなのだろうか?
843: 本当にあった怖い
不気味なはなし家みたい
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この画像がなんかヤバいらしいんだが……(画像の謎が解けた模様です)
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コメント
1 不思議な
時代を感じる
2 不思議な
晴美の末路はやっぱよう出来てるわ
3 不思議な
JOJOワロタw
4 不思議な
管理人さんへ。
スマートフォンからの閲覧がウイルスがどうだの変なリダイレクトが表示されてサイトが見れません
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広告ブロックするブラウザでは見れるようです
5 不思議な
プリオンって怖い。ウイルスでも細菌でもない、ただのタンパク質なのに、感染すると周りを自分と同じ存在にしてしまうんだと。得体の知れない、邪悪な何かにしか思えない
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