キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」十冊目【中編】back

キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」十冊目【中編】


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乙!
キモオタがかっこいい!
480: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/19(日)23:38:31 ID:l0c
グレーテルの登場頻度高いぞロリコン!と言われても気にしない番外編
【お千代の癖とバッグ・クロージャー】
現実世界 司書の部屋 ホワイトデーの日の夜
司書「ただいまー。二人ともごめんねー、少し遅くなっちゃった」ガチャッ
ヘンゼル「おかえり。夕飯の支度できてr」
グレーテル「甘い匂いがする……!お菓子……ううん、生クリーム使ってるお菓子の匂い……!」ガタッ
お千代「グレーテルはするどいなぁ〜。図書館の館長さんがホワイトデーにくれたの、ヘンゼル君とグレーテルちゃんとどうぞって。ケーキだよ〜」ウフフ
グレーテル「ケーキ……!イチゴが乗ってるの、あるかな……?」ワクワク
ヘンゼル「駄目だよグレーテル、ご飯の前なんだから」
グレーテル「大丈夫……見るだけ……。わぁ……美味しそうなのがいっぱいある……。私知ってる、こういうのをインスタにアップすると『いいね』がいっぱいもらえるんだよね……?」←よくわかってない
ヘンゼル「また変な知識を覚えて…。インターネットで食べ物の画像ばっかり見るのやめさせなきゃ…」
お千代「ふふっ、現実世界のケーキは凝ってるから見るだけでも楽しいよね。あっ、ヘンゼル、その紙袋は取っておいてね」
ヘンゼル「ん、いつもの所にしまっておくよ」
小夜啼鳥「……お千代さん、以前から気になっていた事があるのですが」
司書「わっ、小夜啼鳥さん。どうしたの?気になる事って?」
小夜啼鳥「紙袋が手に入るたびに保管してますが…それ本当に使うんですか?引き出しの中パンッパンですよ」
481: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/19(日)23:44:57 ID:l0c
小夜啼鳥「あまり口うるさく言いたくはないですけど、流石に度を越えてますよ。割り箸とか取っておいても使いませんって」
司書「で、でもね……」
小夜啼鳥「包装紙なんかもキレイに取ってますけど必要あります?輪ゴムに関してはもう捨てませんか?こんなにいらないでしょう」
司書「で、でも捨てるのもったいないから…。それにいつか使うかもしれないから…ね?」
小夜啼鳥「納豆に付いてたカラシとか使わないでしょう。小袋のソースも使っているところ見た事無いですよ」
司書「うっ…なんていうか、物が無い時代に生まれたからそういうの捨てるの抵抗があって…」
小夜啼鳥「まぁそれらは百歩譲るにしても…パンの袋を止めるアレはもう捨てましょう。山ほど保管して何に使うって言うんですか、絶対に使い道無いでしょう。流石にあれはゴミですよ」
ヘンゼル「そこまでだ小夜啼鳥。いいじゃないか、お千代がパンの袋を止めるアレを保管してたところで君に迷惑かけているわけでもないんだから」
小夜啼鳥「そうは言いますがいらないものは捨てなければ片付きませんよ?パンの袋を止めるアレなんかいらない物の最たる例でしょう」
グレーテル「もしも……明日飢饉になったらカラシだって貴重な食料だよ……。パンの袋を止めるアレだって役に立つかも知れないし……」
ヘンゼル「そうだよ。パンの袋を止めるアレだって……ほら、メモとか立てるのに使えるし、そうだよねお千代?」
グレーテル「うんうん……使い道あるよね……。パンの袋止めるアレにまだパンの匂い残ってるかもしれないし……ねっ、お千代ちゃん?」
お千代「今すぐ捨てるから二人とももうやめて…フォローされても悲しいだけだから……」ズーン…
おしまい
また明日に!
482:
和んだッ!異論は認めん!
484:
グレーテルの登場頻度高いぞロリコン!
486:
グレーテルの登場頻度高ry
てかグレーテルがさりげなくかまど探してる…危険!危険!
488: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:22:13 ID:mnS
崩れていくシンデレラの世界 崩落していく魔法使いの屋敷
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「……ティンカーベル殿」
キラキラキラ…
キモオタ「……ドゥフフ、どうでござるかアリス殿。我輩の親友は一味も二味も違うでござろう?」
キモオタ「ティンカーベル殿は我輩にとって初めての親友でござる。アリス殿は彼女を消滅させることで我輩の戦意を喪失させようと考えたのでござろうが……」
キモオタ「ティンカーベル殿の方が一枚上手でしたな。失った存在は大きいでござるが…彼女の選択によって少なくとも我輩は一切の迷いなくお主と対峙できそうでござる」
キモオタ「ドゥフフwww我輩の戦意を削ぐつもりが、決意を新たにさせてしまうなど大誤算でござるなぁwww」
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「それにしてもwww我輩の様なオタクに命を託すなどティンカーベル殿は相当なチャレンジャーでござるよwww」コポォ
キモオタ「しかし問題ないでござる。その選択は誤りではなかったと、この豚めが証明して見せるでござる」スッ
キモオタ「……さて、我輩もここに長居は出来ませんな」スッ
――マッチ売り「頑張ってね、お兄ちゃん。おとぎ話が消えちゃわないように……みんなのこと助けてあげてね?約束だよ…?」
――ティンカーベル「約束してくれたじゃん?絶対に【ピーターパン】の世界を取り戻してくれるってさ」ニコッ
キモオタ「……マッチ売り殿。ティンカーベル殿。安心してくだされ、お主等が託してくれたこのマッチと瓶詰めの妖精の粉…そして仲間達がいれば我輩に出来ないことなどなにもありませんぞ。さて、そろそろ……」グッ
キモオタ「友との約束を果たしに行きますかな」
489: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:25:24 ID:mnS
不思議の国のアリスの世界 キノコ生い茂る森
・・・
赤鬼「…赤ずきんの奴、遅いな」ソワソワ
人魚姫の声『いやいやいや、赤ずきんが【シンデレラ】の世界へ向かってからそんな時間経ってないんですけどー?流石に焦り過ぎっしょー』
赤鬼「それはそうだが……キモオタを連れてくるだけだぞ?そう考えたら遅くないか…?」
人魚姫の声『まったくさー、落ち着きなって赤鬼ー!私達がソワソワしてたってなーんにも変わらないっしょー?』
赤鬼「しかし、気がかりな事が多すぎてな…落ち着けってのが無理な話だ。この【不思議の国のアリス】以外の世界はどこも消滅を始めちまってる、他の連中が無事にこの世界に移動出来ていればいいけどな。それにキモオタの事も気になる」
赤鬼「詳しくは聞けなかったが、ティンクが消されちまったって話だ。あいつらは大層仲が良かったからな、キモオタは相当深い心の傷を負っただろう…」
人魚姫の声『大切な人と会えなくなるって、ある意味死んじゃうよりも辛いかんね…。あたしも身に覚えがあるからさ、しんどいの解るよ』
人魚姫の声『相手が友達でも、愛した人でもさ。今まで一緒に居るのがフツーだった相手と会えなくなるのは、寂しいなんて言葉じゃ全然足りないしねー』
赤鬼「まぁ…キモオタは心の強い男だ。大丈夫だとは思うが…流石に心配でな」
鬼神『消滅する世界と運命を共にしたであろう同胞を想うならばいざ知れず…人間共の心配をするなど愚の極みだな、青二才」
赤鬼「そんな風に言うなよ。オイラにとっちゃあ鬼も人間も同じ仲間、そこに違いなんかねぇんだ」
鬼神『フン、相変わらず虫唾の走る物言いだ。いいか青二才、腑抜けていようが甘かろうが貴様は鬼だ。鬼である以上、アリスとか言う人間の小娘如きに敗北する事は決して許さん』
鬼神『鬼は常に勝者であるべきだ。だが腹立たしい事に…現状は奴の思惑通りに事が運んでいる、貴様がこの地に居る事も他の連中が集う事さえも奴の計画通りなのだろう』
赤鬼「まぁ…そうだろうな。オイラ達を完全に排除しようってなら、とっくに襲ってきてるだろうしな」
鬼神『これがどういう事かわかるか青二才?あろうことか奴は鬼を舐めてかかっている…。掌を這う虫ケラなどいつでも潰せるのだと…!自分にとっては鬼などとるに足らない相手だと…!畏怖するに値しない瑣末な存在であると…!鬼である我々を軽視しているのだ!!』
赤鬼「お、おい鬼神…?」
鬼神『思い知らせてやれ青二才…!種族として優位なのはどちらなのか!生殺与奪を握っているのは鬼であるという事をあの小娘の身に刻んでやれ!』ゴゴゴゴゴ
490: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:28:17 ID:mnS
赤鬼(こいつが物騒で過激派だってのはいつもの事だが…)
鬼神『聞いているのか青二才?そもそも貴様が腑抜けているから舐められているんだぞ、わかっているのか!?』グオォ
赤鬼「なぁ鬼神…仮の話なんだが、もしもオイラが『アリスを倒すために力を貸してくれ』って言ったら、お前は…オイラ達に協力をしてくれるのか?」
鬼神『……』
赤鬼「こうなった以上…オイラ達はアリスとの戦いは絶対に避けられない。アリスを止めて、消えちまったおとぎ話の世界を元通りにしなきゃならない」
赤鬼「お前は鬼の尊厳を傷つけられたってんでアリスを憎んでるんだろう?だったら、オイラに戦う為の力を貸しちゃくれねぇか?」
鬼神『状況が状況だ、貴様に力を貸してやる事も…やぶさかではない』
赤鬼「おぉ…!お前は少しばかり乱暴だが協力してくれるってんなら心強い!アリスを倒して思いなおさせるって事も出来る!」
鬼神『ただし。甘ったれの貴様にその覚悟があるのならば、の話だ』
赤鬼「ん?戦う覚悟が出来て無いって言いたいのか?」
鬼神『戦う覚悟ではない、殺す覚悟だ。『止める』『倒す』などと言っている甘ったれにその覚悟ができているとは思えんがな』
赤鬼「……っ」
鬼神『貴様が望むのなら力は貸してやる。だがその場合…アリスとその一派は皆殺し、根絶やしだ。俺が出る以上それ以外の決着はありえんと思え』
491: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:32:12 ID:mnS
赤鬼「待てって鬼神!そりゃあこれは戦いだ、命を奪っちまう事もあるだろう。だが殺さずに解決できるってんならそうすべきだろ!?お前の力があれば命を奪わずに捕える事も…」
鬼神『捕えてどうする?この期に及んで説得でもするというのか?貴様、本当にその行為に意味があるとでも思っているのか?』
鬼神『そもそも…話し合いを無意味に感じ、解り合うことなど到底できないと知ったからこそアリスという小娘は自らの願望を暴力によって叶えた。違うか?』
赤鬼「……」
鬼神『フン、貴様が納得しようがしまいが俺には関係ないがな。そんな甘い考えで戦っていてはあっという間に俺に身体の主導権を渡すことになるだろう』
赤鬼「ま、待て!俺の身体で好き勝手する事は許さねぇぞ!?」
鬼神『知った事か、俺に身体を渡したくないのならば死に物狂いで戦え。そしてあの愚かな小娘を殺し、同胞を殺した報いを与えろ』
赤鬼「どうしてそうなるんだ鬼神…!オイラ達の目的はアリスを殺す事じゃあねぇだろ!」
鬼神『青二才が、アリスは全ての元凶。ならば奴を殺すことこそが唯一の解決策だ。フン…これ以上は何を話したところで無駄だ。力を借りる覚悟が出来たのならば呼べ、いつでも連中を根絶やしにしてやる』フッ
赤鬼「待て鬼神!話はまだ終わっちゃあ…クソ!なんだってあいつはあんな考えしかできねぇんだ!」バンッ
人魚姫の声『あたしには鬼神の声聞こえないケドさ…二人が話してんのアリスをどうするかって話でしょ?まぁ、難しい問題だよねー…あたしは命まで奪わなくてもとは思うケド、まーみんなが納得するカタチにすんのは相当難しいっぽいよね…』
赤鬼「あぁ、難しい問題だよ…。確かに鬼神が言うようにアリスを殺してしまえばこの一件はとりあえず解決するかもしれない、でもよぉ……そりゃあ、違うだろ?」
赤鬼「確かにアリスはとんでもない事をしでかした、易々と許される事じゃねぇよ。故郷を消された赤ずきんやティンクを見てりゃあ尚のことそう思う。だとしても……」
赤鬼「相手を殺して解決…なんて方法をとり続けてりゃあ、いずれ取り返しのつかない事になる。その結果が、今の鬼と人間の関係だってあいつはなんでわからねぇんだよ…」
492: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:34:56 ID:mnS
人魚姫の声『人間と鬼との関係…。えっと、確か……』
赤鬼「世界によって違いはあるだろうが、どこも大きくは変わらないはずだ」
赤鬼「オイラの世界の例でいえば…人間は村々を襲う鬼を恐れ畏怖し、そして憎んでいる。一方の鬼は心無い人間に女子供を殺され住処を追われ、人間を憎んでいる」
人魚姫の声『鬼は鬼で人間を憎む正当な理由があって、人間には人間で鬼を憎む真っ当な理由があるって事かぁ…でもそこまでこじれたらどっちが正義とか悪とかの話じゃないんじゃね?』
赤鬼「あぁ、どっちの種族も同族の弔いの為に敵を殺した。復讐の大義名分のもとに相手の命を奪った。そしてそれは新たな憎しみになって…結局、鬼と人間の間には深い溝が出来たままだ」
人魚姫の声『なんつーかさ……なんか空しいよね。だってそんなの真実の無い戦いだよ、結局そんな事繰り返したって争いは無くならないし…』
赤鬼「どっちにしろ、オイラが考えを曲げなけりゃあ鬼神が力を貸してくれる事はねぇだろうな…。これを機にあいつにも考えを改めて貰えねぇかと思ったんだけどな」
人魚姫の声『今のままじゃ無理っぽいねー。力借りれたらすっげぇ心強かったっぽいし、残念だよねー』
ザッ
赤ずきん「何を話しているかと思えば、そもそも鬼神の力を借りようって事が間違いなのよ。まったく……」フゥ…
赤鬼「おぉ、戻ってたのか、赤ずきん。心配したぞ」
キモオタ「おおっとwww我輩もいるでござるよwww」コポォ
赤鬼「キモオタ…。見たところ怪我なんかはしてなさそうで何よりだ。しかし、その、なんだ……どうやら大変な目にあっちまったようだな……」
キモオタ「全くでござるよwwwティンク殿は消されるでござるしwww赤ずきん殿の手を煩わせてしまうでござるし、踏んだり蹴ったりとはこの事ですなwww」コポォ
赤鬼「お、おう…?」(なんだ?ティンクのことで落ち込んでると思ったらそうでもねぇな…)
493: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:37:07 ID:mnS
赤鬼「なんつぅか…こんな事言っていいのかわかんねぇんだけど。なんだか思ったより元気そうだな」
キモオタ「ドゥフフwwwティンカーベル殿を失って我輩がもっと落ち込んでると思ったのでござるな赤鬼殿www」
赤鬼「そりゃあなぁ…。傍から見てもお前らは仲良かったし、あいつは賑やかだった分居なくなっちまうと悲しいだろ」
キモオタ「ご心配には及びませんぞwww確かにショックではござるけど、今我輩にできる事は落ち込むことではない故にwww」
ヒソヒソ
赤ずきん「彼に聞いた話だと…ティンクは自ら消されるようアリスに仕向けたらしいわ」
赤鬼「わざとか?なんでまたそんな事を…」
赤ずきん「キモオタの足を引っ張りたくなかったんでしょう。だから彼を鼓舞して自分は消える事を選んだのね……自分を犠牲になんてなかなか出来る事じゃないわ、凄いと思うもの」
赤鬼「なるほどなぁ、身体は小さいってのに肝は据わってるよなぁ…」
赤ずきん「彼女の覚悟を無駄にしない為にも、私達で絶対にアリスを止めなければいけないわね」
赤鬼「そうだな、オイラ達が腑抜けてちゃあいけねぇよな。気ぃ入れて挑まねぇとな」
キモオタ「赤鬼殿www赤ずきん殿www何をヒソヒソと相談しているでござるかwww我輩の陰口ですかなwww」
赤ずきん「何言ってるのよ、陰口ならあなたが居ないところで言うにきまってるじゃない」
キモオタ「ちょwww出来れば言わないでいただけた方がありがたいwww」
赤ずきん「冗談よ。それよりも他の仲間達もこの世界に集まっているでしょうし…今後どうするかを決めるためにも一度集まった方が良いんじゃない?」
赤鬼「そうだな、お前のお話ウォッチを使えばあっという間にあいつらをこの場に呼ぶ事ができるんだろ?」
キモオタ「その通りwwwでは作戦会議を行う為にも皆に呼び掛けてこの場に来ていただくとしますかなwww」コポォ
494: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:40:10 ID:mnS
しばらくして…
ヘンゼル「いつかはこうなるだろうと思っていたけど…遂にこの時が来てしまったね、もうアリスとの戦いは避けられない」
赤ずきん「そうね。でも私達だってただ指をくわえて状況を眺めていたわけじゃない、そうよね赤鬼?人魚姫?」
赤鬼「おうよ、短い修業だったが…それでも数日前のオイラ達とは比べ物にならない程だと自信を持って言えるぞ」
人魚姫の声『うんうん、私だってできる事はそんなないけど役には立つつもりでいるしさ、大船に乗ったつもりでいて欲しいんですけどー?』
裸王「ハッハッハ!頼もしい事だ、もちろん我々も筋肉を研ぎ澄ませていたぞ!ヘンゼルはもちろんのこと、グレーテルも自主的に修業に参加してくれたからな!我々の筋肉パワーをアリス達の目に焼き付けてみせよう!」マッチョ
グレーテル「私、マッチョには程遠いけど……お兄ちゃんと一緒に戦う……。私、頑張る……アリスちゃんやっつける……」フンスッ
司書「私は戦いでは役には立てないと思うけど、支援くらいは出来ると思います。特に、おとぎ話の知識に関しては頼ってもらって大丈夫です」
ドロシー「わ、私も支援が中心になるかと…怪我の治療のやり方は一通り覚えたので…。あ、あと道案内ならできると思います…が、頑張ります!」
ライオン「ドロシーちゃん…少し見ない間に頼もしくなって。僕は嬉しいよ…あっ、もちろん僕自身も頑張るよ!」
キモオタ「さて、まずは我輩の呼び掛けに応じてくれてありがとうでござる。ひとまず、皆の無事な姿を見る事が出来て安心したでござる」
桃太郎「ちょっと待ってくれキモオタ。お前が呼び集めたのは…本当にこれで全員?」
キモオタ「そうでござるよ。赤ずきん殿、赤鬼殿、人魚姫殿、裸王殿、ヘンゼル殿、グレーテル殿、司書殿、ドロシー殿、ライオン殿に桃太郎殿」
キモオタ「そしてこのキモオタを加えたメンバーでアリス殿に挑むことになるでござる」
司書「あの…キモオタさん、ラプンツェルさんは……?」
赤ずきん「そう言えば居ないわね…。いつもフラッとどこかへ消えるから気にしていなかったけど、この場に呼び出せなかったという事はもしかして…」
桃太郎「まさか…ラプンツェルは逃げ遅れておとぎ話の世界もろとも消える事になったって事か…!?」
495: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:42:26 ID:mnS
キモオタ「いや、ラプンツェル殿はこの場には居ないでござるが。消滅に巻き込まれたとかではないでござる、キチンとこの世界のどこかには存在してますぞ」
裸王「むっ?それはどういう事なのだ?ラプンツェルがこの世界に来ているというのならばこの場に来ない、あるいは来れない理由があると言うのか?」
キモオタ「むぅ…なんと言いますか。実際におはなしウォッチでの呼び出しを見てくれれば理解してもらえると思うのでござるが……例えば」スッ
キモオタ「ティンカーベル殿、応答してほしいでござる。今すぐ、我輩の下に集まってくれますかな?」
シーン…
グレーテル「なんの反応も無いね……」
ドロシー「ティンクちゃんは……その、消えちゃってるから反応がないのは、当然ってことなのかな…?」
キモオタ「そうでござるな、存在していないティンカーベル殿に連絡をつなぐ事は不可能。しかし……ラプンツェル殿、応答してくれますかな?我輩のもとに集まって欲しいでござる」
ザザッ ザーザー
司書「なんだかノイズがひどいですね…。電波が悪い…なんて携帯電話じゃないですしね、何故でしょう」
キモオタ「理由は解らんでござるが少なくともラプンツェル殿は生きてこの世界に居るでござる。それは間違いないでござろう」
ライオン「それじゃあ…ラプンツェルさんはどういう訳か今、応答できない状況だって事だねぇ…でも少なくとも生きてるって事は安心していいのかな?」
桃太郎「そうとも言いきれないぞ、この世界に居るは居るが大怪我をして動けないのかもしれない」
赤鬼「確かにその可能性も拭えねぇな…無事でいてくれるといいんだが…」
496: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:44:34 ID:mnS
赤ずきん「それで…これからどうするつもり?まずはラプンツェルを探すの?」
キモオタ「むむむ……実はまだ悩んでいるのでござるよ……」
ドロシー「どうするかはキモオタさんにお任せしますけど…早く決めなきゃアリスちゃんが襲ってくるかもしれないです…よ?」
キモオタ「いや、それに関しては大丈夫だと思いますぞ。アリス殿は我輩に『ハートの女王の城に居る、そこで決着をつけよう』と告げたでござる、その気になればあの場で我輩を消す事も出来たというのに…」
裸王「自ら居場所を明かすあたり…誘っていると見て間違いあるまい」
ライオン「誘ってる…?どうしてそんな事を…?」
赤ずきん「アリスにとって私達は邪魔者よ。特にキモオタは予想外の異物、今まで散々邪魔をされた分いたぶって殺してやろうって考えじゃあないのかしら?」
キモオタ「その通りなのでござるがそうも直球で言われると恐ろしいでござるなwwwしかし、そのおかげで向こうから襲ってくるという事はまずないでござろう、城にたどり着くまでは」
桃太郎「そう考えるのが普通だな…。ならば城へ急がなくてもある程度は安全にラプンツェルを探す事も出来ると言う訳だが……」
ヘンゼル「僕は反対だね。ラプンツェルさんには悪いけど、戦える状態にあるかどうかも解らない人を探すのに時間を割くのは…この状況じゃ下策だと思うよ」
グレーテル「ラプお姉ちゃんは優しい良い人なのに……見捨てちゃうの……?」ジトー
ヘンゼル「そうじゃないよ。アリスが絶対に襲ってこないって保証は無いんだ、皆で分担して探している最中に襲われたら何もできないままに全滅…なんて事だってあり得る。そうなれば最悪だ」
キモオタ「この世界は完全にアリス殿のホーム、我々にとってはアウェーもいいとこでござる。今、この広い世界で孤立するのは避けるべきでござるな」
497: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:48:10 ID:mnS
キモオタ「……決めたでござる。ラプンツェル殿には折を見て連絡をする事にし、我々はひとまずハートの女王殿の城を目指すでござるよ」
桃太郎「ラプンツェルの安否も気になるけど…全滅したら何の意味も無いからなぁ、そうするのが妥当だと拙者も思う」
キモオタ「皆もこの方針で納得してくれるでござるか?」
赤鬼「なぁ、キモオタ一つだけいいか…?」
キモオタ「赤鬼殿?なんでござるかな?」
赤鬼「アリスと戦うってのは解るが…具体的にはどうするんだ?いや、なんというか、殺しちまうつもりなのか…?」
キモオタ「いやいやいやwww我輩にそこまでの度胸は無いでござるよwww」
赤鬼「そうか…」ホッ
赤ずきん「でも、向こうはこっちを殺しにかかるわよ?だからこっちも殺す気で…なんて言わないけど、方針を定めておかないと危険じゃないかしら?」
ヘンゼル「そう言えばアリスの時間停止に対抗する手段はどうなってるの?あれをなんとかしなければ勝ちなんか望めないと思うけど…」
キモオタ「ご心配なくwww時間停止の対策もバッチリでござるし、勝ちパターンの計画もあるでござるからwww」
キモオタ「知っての通りアリス殿は魔法のランプを所有しているでござる。そして我輩が知る限り、残る願いは一つ……おそらくこれは最後の切り札として残すはずでござる」
キモオタ「おとぎ話の世界と現実世界を消した恐るべきランプでござるが…これを奪ってしまいさえすれば、その時点で我々の勝利は確定でござる」
司書「ランプを奪い、アリスさんを拘束…そして世界を元に戻す。といったところでしょうか」
ライオン「そ、そんなにうまくいくかな…。絶対に抵抗してくると思うなぁ……」
キモオタ「当然一筋縄ではいかないでござろう。しかし、ランプさえ奪ってしまえば失った世界も消えてしまった人々も全て蘇らせる事が出来るでござる。それにアリス殿の命を奪う事無く、この一件を丸く収める事も可能でござろう」
498: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:51:10 ID:mnS
キモオタ「故に、我々はアリス殿や仲間達と戦う事になると思うでござるが……最優先すべきはランプの奪取、この作戦で行きたいでござる」
裸王「うむ、敵とはいえ無駄に命を散らす事もあるまい。私はその案に賛成だ!私の背筋もそうすべきだとささやいている!」
キモオタ「皆の者も…この作戦で良いでござるか?」
赤ずきん「私達は異論は無いわ」
桃太郎「そうだな、拙者も賛成だ。戦いは避けられないだろうけど…それはもう仕方がない」
キモオタ「では善は急げでござる、早城に向かうとしますぞ!ドロシー殿、案内をお願いできますかな?」
ドロシー「は、はい!任せてください!」
グレーテル「……?」
ヘンゼル「グレーテル?どうかしたの?空なんか見て」
グレーテル「……ねぇ、みんな……お空の上、見て……あそこ、何か飛んでる……」
赤ずきん「あれは…ドラゴン?というよりは……東洋の龍かしら?」
司書「確かにそう見えますね、でも…この【不思議の国のアリス】の舞台は西洋。それにこのおとぎ話に龍は登場しません、おそらく別の世界から来たのだと思いますが……」
キモオタ「別の世界から来た龍ですと…?まさか……」
ドロシー「……っ!!キモオタさん!み、見てくださいあの龍の腕……!右腕が無いです……!」
キモオタ「なんですと!?という事はあの龍は!」
499: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/21(火)01:54:53 ID:mnS
今日はここまで
不思議の国のアリス編 次回をお楽しみに
集う仲間!
502:
キモオタがカッコいいぜチクショウ!
キモオタのクセにてめーカッコいいんだよチクショウ!
510: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:40:22 ID:XDB
ドロシー「玉龍ちゃんだ…!き、きっと間違いありません!…あれは玉龍ちゃんです!」
キモオタ「で、ござるな!世界の崩壊を察知し、あの者たちもこの世界に来ていたのでござるか。これは心強いwww」
桃太郎「ん?玉龍って確か、孫悟空にベタベタしてた娘の事じゃなかった?えっ、もしかして同一人物なの?」
司書「玉龍さんは【西遊記】に登場する龍なんですが、変化の術が使えるんです。普段はお師匠様の三蔵法師さんを乗せる馬に化けてますが、女性の姿で戦う事もあるんですよ」
桃太郎「へぇー…なんかすごいな。しかし龍なんか伝説上の生き物だと思ってたけど、こうしてみると荘厳っていうかなんて言うか…畏れ多い感じがするな」
裸王「うむ!遠目からでもはっきりと感じる厳かさ!何よりもあの巨体を支える筋肉…是非とも間近で拝見したいものだ!ハッハッハッ!」
鬼神『これは好都合だ青二才、あの龍が居ると言う事は神殺しの猿人もいるはず。二匹まとめてこの鬼神が相手をしてやる』クックック
グレーテル「龍、カッコいい…。でもなんだかおっきいヘビにも見えるね…うねうねってしてるとことか…」
赤鬼「おぉ、確かにヘビに似てるな。女はヘビとかカエルは苦手ってよく聞くがグレーテルは平気か?」
グレーテル「うん、大丈夫…。ザリガニは嫌いだけど、ヘビやカエルは嫌いじゃないし触れるよ…」
赤鬼「おっ、偉いぞ!褒めついでに菓子をやろう、うまいぞ」スッ
グレーテル「わーい…おせんべいだ…」ウキウキ
鬼神『先程の仕返しのつもりか…?聞いていないフリとはいい度胸だな青二才』ギリッ
ドロシー「きっと【かぐや姫】の世界が消えて悟空さんやかぐやさんと一緒にこの世界に来たんだと思います…。合流したいですけど、大きな声を出しても届かないと思うし…どうしよう…」オロオロ
キモオタ「心配ご無用www声は届かなくとも我輩のサイリウムを光らせればこちらの存在を伝える事は出来ますぞwww」スッ
511: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:41:54 ID:XDB
ドロシー「あっ、そうですよね。こっちから見えるって事は向こうからも見えるって事ですもんね」
キモオタ「そうでござるwwwさて、おはなしサイリウムを光らせて…と、さぁいきますぞwww」
ピカー
キモオタ「ふんっ!はぁっ!玉龍殿にぃぃ!届けぇぇ!!我輩のパッションンン!!!」フリフリ
一同「……」
赤ずきん「キモオタ。ティンクが居ないから私が代わりに言っておくけれど……相変わらず気持ちの悪い動きね」
キモオタ「ちょwww我輩が渾身のオタ芸を披露しているというのになんという仕打ちwww」フリフリ
赤ずきん「そもそも踊る必要は無いでしょう。向こうは空から見ているのだから光を発するだけで合図としては十分よ」
キモオタ「そう言われてみれば確かにwwwいやはやwww無駄なカロリー消費でしたなwww」コポォ
ドロシー「あっ…でも玉龍ちゃんの動き止まりましたね。こっちに気が付いてくれたみたいです……あれっ?」
ゴォォォッ
ライオン「ええぇぇっ!?か、彼女こっちに向かって来てるよ!?」
ドロシー「ま、まさかこんな狭い場所に降り立とうとしてるんじゃ…!あわわ…どうしよう…!」オロオロ
ヘンゼル「こっちだドロシー、そんなところに立っていたら下敷きにされるよ。裸王さん、お千代とグレーテルをお願い」グイッ
裸王「うむ、任せよ!皆の者も出来るだけ距離を取るのだ、頭を守り身を伏せよ!」ヒョイ バッ
キモオタ「ぶひいいぃぃぃ!!!何故このような事にぃぃぃ!!」ズサーッ
ベキベキベキ!!バキバキバキバキー!!
512: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:44:58 ID:XDB
パラパラパラ……
玉龍(龍形態)「……」ズズゥゥン
人魚姫の声『うわーっ、陸の上にはこんなデカイ生き物居るんだ!?木とかメッチャ倒れてるし地面もえぐれてるし、ヤバくない!?』ワクワク
赤ずきん「何をワクワクしているのよ…。こっちはアリスと戦う前に死んでしまうところだったわよ…」ハァ
桃太郎「皆の者、無事か!?怪我をした者がいればなら拙者のもとへ!すぐに治癒する!」
裸王「うむ、こちらは平気だ。しかし間近で見るとその凄まじい姿に圧倒されてしまうな!神々しいとはまさにこの事!」マッスル
桃太郎「神々しいってのは同感だな、なんかもう畏怖すら感じるし。流石は龍…って感じがする、威厳とか凄いし…」
キモオタ「二人とも玉龍殿に幻想を抱き過ぎると夢が壊されますぞwww」コポォ
桃太郎「何言ってんだよキモオタ、玉龍殿のこの姿…まさに威風堂々って感じでさ、きっと凄く威厳あふれた喋り方とかすr」
玉龍(龍形態)「ドロシー!猪hキモオター!いやー、プチ久しぶりッスね!皆に愛されるプリティドラゴン、玉龍ちゃんのお出ましッスよー!」
ドロシー「も、もぉー!危ないからあんまり無茶しないでよ玉龍ちゃん!し、死んじゃうかと思ったよ!」
玉龍(龍形態)「タハー!メンゴメンゴッス!でもドロシーもうちの真の姿近くで見るの久しぶりッスよね?どうっすか?可愛いっすか!?可愛いっすよね!?どうなんすか!?」ウキウキ
ドロシー「どうもこうもないよ…。でもどっちかといえば可愛いって言うより、カッコいいって感じかなぁ…」ハハハ…
玉龍(龍形態)「カッコイイ!?それは男の子に使う褒め言葉ッス!うちみたいなキュートガールには相応しくないッス!褒め直して欲しいッス!」ジタバタ
桃太郎「……なんか、思ってたのと全然違う」ドヨーン
裸王「ハッハッハ!随分とフランクな龍も居たものだ!私とした事が外見で判断してしまうとは…裸王ミステイクッ!」マッチョ
513: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:47:01 ID:XDB
孫悟空「玉龍テメェ!今は龍の姿だってわかってんのか!?馬鹿デケェ図体で無茶してんじゃねぇ!あやうく殺しちまうところだっただろうが!」ゴッ
玉龍(龍形態)「フフフッ…うちは今、本来の姿に戻っているッス!先輩のゲンコツ程度じゃあ痛くも痒くもないッスよ!」ドヤァ
孫悟空「おう、そうか。痛みを伴わねぇと反省出来ねぇってんなら仕方ねぇな…伸びろォ!如意棒ォォ!!」ビュバッ
玉龍(龍形態)「先輩!?それは愛のムチにしては激しすぎるッスよ!?わかったッス!ちゃんとミナサンにあやまるッスから!如意棒は勘弁ッス!」
シュウゥゥゥ スタッ
玉龍(女の子形態)「さっきは危ない真似して申し訳なかったッス!龍の姿は久々でうっかりしてたんス!悪気は無かったからどうか許して欲しいッスよ!」ペコッ
孫悟空「ったく、やればできるってのに手間掛けさせやがる…」
桃太郎「おぉっ、本当に一瞬で娘に変身した。龍ってすごいな…」
赤鬼「いきなり龍が降りてきたのには驚いちまったが、大事にならなかったわけだしな!あんまり気にする事ぁねぇぞ、なぁ?」
赤ずきん「まぁ…みんな無事だったわけだしいいんじゃないかしら?流石に次は気をつけて欲しいけれどね」
玉龍「ありがとうッス!いやー、みんな優しくて玉龍ちゃん感激ッスよ!」
孫悟空「ったく、調子が良い奴だぜテメェは。っと、そこの半裸のおっさんとライオンは初めてだな。俺の事は孫悟空って呼んでくれ、消えちまった【西遊記】の主人公だ。よろしく頼む」
ライオン「えっとえっと、僕は【オズの魔法使い】のライオンだよぉ、よろしくね」
裸王「悟空よ!自己紹介感謝する!我が名は裸王!【裸の王様】の主人公を担っている!我が筋肉ともどもよろしく頼む!」マッスル
玉龍「そしてうちは玉龍ッス!悟空先輩とは肉体関係にある仲ッスy」
孫悟空「だからテメェはガキが大勢いる前で何言ってやがんだ!つぅか事実無根だからな!?こいつの戯言は基本的に信じねぇでくれ」ゴスッ
514: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:48:30 ID:XDB
ドロシー「……?」キョロキョロ
キモオタ「ドゥフフwwwしっかしお二人は相変わらずですなwwwまるで漫才を見ているような掛けあいですぞwww」コポォ
玉龍「ははぁーん…夫婦漫才ッスね?」ニヤリ
悟空「……」ゲシッ
玉龍「無言で攻撃をするのはやめてほしいッス!……ってドロシー?キョロキョロしてどうしたんスか?」
ドロシー「あの、かぐやさんは…?かぐやさんは一緒じゃないんですか…?」オロオロ
玉龍「あー……」
孫悟空「……」
ドロシー「えっ、えっ…?なんなんですかその沈黙…。ま、まさかかぐやさんに何かあったんですか…?」
孫悟空(ドロシーは知らねぇ。かぐやが連れ去られちまった時、こいつは既に別の世界に居た。かぐやがさらわれた事も、【かぐや姫】の世界が消滅しかけた事も、玉龍がかぐやに化けて一時的にしのいでいた事も知るはずねぇ)
孫悟空(かぐやの一件…ありゃあ完全に俺達の責任だ。アリスにとっちゃかぐやは邪魔な存在、それを知っていながらあいつを一人にしちまった俺達の責任だ。当然、ドロシーには何一つ非なんざありゃしねぇ。だが……)
孫悟空(ドロシーは気弱で優しい娘だ。何かと世話を焼いてくれたかぐやがさらわれちまったと知れば…。当然悲しむだろう、悪くすりゃあ自分を責めちまうかもしれねぇ…)
孫悟空(それはあまりに不憫だ、だからキモオタにも伝えなかったわけだしな…。隠し事を続けるってのは気が進まねぇが…かぐやの事はドロシーには黙っておくべきだな。こいつの為にも…それがいい。適当に誤魔化して…)
ドロシー「こ、答えてください悟空さん…!かぐやさんは、かぐやさんは無事なんですよね!?」
515: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:49:55 ID:XDB
孫悟空「あぁ、無事だ。かぐy」
玉龍「ドロシー…。言うのが遅くなってしまったッスけど、実はかぐやはアリスにさらわれてしまったみたいなんス…」
孫悟空「おい、玉龍!」
玉龍「ドロシーがキモオタ達と別世界へ渡った少し後ッス。うちと先輩が離れている隙を狙われて…連れ去られたッス。それからはうちがかぐやに化けてあの世界の消滅を防いでいたッスけど…」
キモオタ「なん…ですと…!?あの強力な力を持つかぐや殿が…!」
ドロシー「そ、そんな…!かぐやさんが…?なんてこと…」ヨロヨロ
司書「わわっ、ドロシーちゃん大丈夫?立てる…?肩貸すよ?」
ドロシー「ご、ごめんなさい…。大丈夫、大丈夫です…。ちょ、ちょっとショックで……ごめんなさい」
孫悟空「玉龍テメェ…!なんで言っちまうんだ!?こいつがショックを受ける事なんざ目に見えてただろ!?」
玉龍「黙ってたってそのうちわかる事ッス!ドロシーはうちらの仲間なんス、かぐやの事だって当然知る権利があるッスよ!」
孫悟空「そうかも知れねぇが実際こいつはふらつくほどショック受けてんだろうが…!言わねぇ事も優しさじゃねぇのか!」
ドロシー「ふ、二人とも良い争わないでください…!わ、私は大丈夫です…さっきは少し驚いて、ふらふらっとしちゃっただけで、もう平気です…あはは」
一同「……」
ヘンゼル「……無理して笑わなくたって良いでしょ、ドロシー」
ヘンゼル「かぐやさんは君にとって大切な人なんでしょ?だったらショックを受けて当然だよ、周りに気を使って笑う必要なんかないよ」
516: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:50:48 ID:XDB
ドロシー「そうかな……」
ヘンゼル「そうだよ。落ち込みたいなら落ち込めばいいし、泣きたいなら泣きなよ。僕でよかったら胸くらいなら貸すよ?」
グレーテル「今回だけは……見なかった事にしてあげてもいい……」プイッ
ドロシー「ありがとう…。ヘンゼル君もグレーテルちゃんも優しいね、でも大丈夫…確かに悲しいけど、私が泣いたところで何も変わらないもんね」
ドロシー「それなら今は…私にできる事をやるだけだよ。かぐやさんを助けるため、アリスちゃんを止める為…私が今できる事を一生懸命やるよ!」
玉龍「おぉー!ほら見るッス先輩!ドロシーは少し見ない間に見違えてたくましくなってるッスよ!」ドヤァ
孫悟空「なんでテメェが自慢げなんだよ。だがまぁ…俺の心配は余計なもんだったな」
キモオタ「そもそもアリス殿の恐ろしさを間近で見ていながら戦いを決意している時点でドロシー殿はなかなか勇気がありますぞwww」
赤ずきん「そうね。彼女が何もできない臆病者なら、そもそもこんな場所に居ないわよ。立派なものよ」
裸王「うむ、我が城でもドロシーは皆の力になろうと一生懸命努力していたのだ!筋肉を付けるには至らなかったが…あの努力は称賛に値する!」マッスル
司書「うんうん、礼儀正しいしドロシーちゃんは素敵な女の子だよね、ヘンゼル?」ニコニコ
ヘンゼル「そうだと思うけど…。なんで僕に聞くの?」
グレーテル「……」プクー
ドロシー「み、みなさんあんまり褒めないでください…!わ、わたしはそんな大層な人間じゃないですから…」アワワ
ドロシー「そ、それよりも今はハートの女王様のお城を目指しましょう。キモオタさんの話では、アリスちゃんはそこで待ち構えているんですよね?」
キモオタ「そうでござるwwwまぁ積もる話もあるでござろうがそれは道中にてwww今は一先ず城を目指すでござるよwww」
517: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/03/27(月)01:54:37 ID:XDB
玉龍「あっ、ハートの女王の城で思いだしたんスけど…。一体、ハートの女王の城ってどこにあるんスか?しばらく飛んでたッスけど影も形も見えなかったッスよ?」
赤鬼「そりゃどういう事だ?城なんてもん目立って仕方ねぇはずだ、空から探してりゃあすぐに見つかるんじゃねぇのか?」
孫悟空「いや、それがさっぱりでな。辺り一面に森が広がっていて城はどころか建物すらほとんどねぇんだよ」
玉龍「ドロシーはしばらくこの世界に居たんスよね?何か知らないッスか?」
ドロシー「あっ、えっと、それはね…。うーん、なんて説明したらいいんだろう……」
ドロシー「この世界は確かに【不思議の国のアリス】なんだけど、この森が広がっている『世界』はハートの女王様のお城がある『世界』とは違う…?というか…」オロオロ
裸王「むむっ?同じ世界でありながら違う世界…新手のなぞなぞかね?ハッハッハッ!」
グレーテル「……わかんない」
キモオタ「申し訳ないでござるけど微塵も理解できませんなwww」コポォ
ドロシー「うぅ…説明下手ですいません…」ショボーン
司書「大丈夫、私はなんとなくだけど理解できたよ」
キモオタ「流石は司書殿でござるなwwwでは我輩にもわかるように説明していただきたいwww」
司書「そうですねぇ…図で表すとわかりやすいかも知れませんね」ゴソゴソ
司書「少し待ってくださいね、図にしてみます」
524: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/01(土)01:30:48 ID:1Qj
みなしゃん元気しとぉや。>>1ばい
突然の報告になって申し訳なかが
本日(四月一日)ば持ちましてこんSSば打ち切らしぇてもらうけん
今までん応援して下しゃった皆しゃんほんまにありがとばいござおった
本日からは新作『グレーテル、お菓子裁判にかけられる』ば連載いたするばい
引き続き応援よろしゅうお願よかたするばい
525: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/01(土)01:32:16 ID:1Qj
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城 裁判所
アリス「しゃて…それやあ早グレーテルのお菓子裁判ば始めようとよ。裁判官はボク、アリスが勤めるとよ。よろしゅう」
帽子屋「検察官はうち、こん帽子屋にお・ま・か・しぇ・よぉ〜」ブホホ
グレーテル「被告人のグレーテルばい……」
ヘンゼル「ちょこっと待ったとよ。裁判官と検察ばキミ達がやるって?そぎゃんの公平な裁判になる訳がなかやあなかか」
ヘンゼル「そもそもなんばいこれ?お菓子裁判ってなん?グレーテルは裁判にかけられるクサうな事はしていなかけれど、なんかの間違いやあなかのか?」
帽子屋「失礼しちゃうわねぇ…!ここはハートの女王の裁判所なんばいもの、やったら裁判官も当然【不思議の国のアリス】の住人が務めるべきよねぇ、やったらアリスちゃんは適任ばいと思うわよぉ?」
アリス「そげん事ばいヘンゼル。それにキミはグレーテルに罪は無いと主張しとるクサうやけど、こうしてボクの手元には彼女に対する告訴状が存在するとよ。告訴しゃれとる以上裁判は避けられなか」
ヘンゼル「告訴状…!?一体、どぎゃん理由でグレーテルが告訴しゃれたってゆうんばい!」バンッ
アリス「まぁわかりやすく短く説明すると『グレーテルは事あるごとにスニッカーズのステマばしとる、これは裁かれるべき犯罪である』といった具合ばい」
ヘンゼル「バカバカしか…!なしそぎゃんことで裁判なんかやらなきゃならなかんばい、ほんまに君達不思議の国の住人はどっか頭がおかs」
グレーテル「よくわかんなかけど……。うち……スニッカーズ大好いとぉ……」
帽子屋「ほらごらんなしゃい!やっぱりグレーテルちゃんは有罪よ!スニッカーズが好いとぉんばいもと!」
アリス「そうばいな、自首とゆう訳か。賢明な判断ばい」
ヘンゼル「そうはしゃしぇなか、僕が弁護人ば務める!グレーテルば有罪になんかしゃしぇるものか。グレーテル、僕にどいでんが任しぇて、すぐにしまやかすから」
グレーテル「はーい……うち、お兄ちゃんのゆう事ちゃんと聞ける……。おとなしく待っとう……でもそん間におやつば食べよう……やーん、スニッカーズ……」モグモグ
ヘンゼル「グレーテル、話がややこしくなるけんスニッカーズは食べなかで」
526: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/01(土)01:33:25 ID:1Qj
アリス「告訴状によるとグレーテルは昨年の後半から主に番外編でスニッカーズのステマばしとるとのことやけん。それもいっぺん二度やあなか」
ヘンゼル「番外編とか言っちゃうのか」
アリス「ハロウィンにはスニッカーズ、クリスマスにもスニッカーズ、バレンタインも当然スニッカーズ…もはやスニッカーズのCMのオファーば狙っとるとしゃえ思える頻度であり――」
ヘンゼル「異議あり!グレーテルは確かにお菓子が好いとぉばい、でもそれはスニッカーズに限った事やなか!スニッカーズのステマばしとるのはグレーテルではなく、作者の方ばい!」
帽子屋「異議ありよぉ!おかしかわねヘンゼルちゃん、あんた達の作者グリム兄弟が亡くなりよったとが1800年代…スニッカーズが発売しゃれたとは1900年代よぉ?これって明らかにムジュンしとるわねぇ?」
アリス「そん通りやけん。ヘンゼルの異議申し立てば却下する」
ヘンゼル「ちごうとる!そっちの作者やなか!僕が言っとるのはこんSSの……」
帽子屋「こんSS…?ヘンゼルちゃんはなんば言っとるのかしらねぇ?」
アリス「しゃぁ…。ヘンゼル、君達の作者はグリム兄弟以外に存在しなか。あまりデタラメな事ばゆうようなら退廷しゃしぇる、よかいな?」
グレーテル「お兄ちゃんがんばれー……」モグモグ
ヘンゼル「クッ…なんで僕にはメタ発言が許しゃれてなかんばい…!」
アリス「裁判ば続けようとよ。また、グレーテルは番外編での出番が異常に多いとゆう指摘もあるとよ。これは先のステマの件との関連性が深いと推測しゃれる」
ヘンゼル「異議あり!やけんそれは作者がロリコンやけんばい!グレーテルに非は無い!」
アリス「ヘンゼルの異議申し立てば却下するとよ。グリム兄弟にそぎゃん趣味は無い、ロリコン作家は一人で十分ばい」
ヘンゼル「番外編とか言っとうくしぇに作者に関しては頑なとかズルイぞ…!」
グレーテル「お兄ちゃん……慌てなくても大丈夫……」
ヘンゼル「グレーテル…?ましゃか、なんか無罪ば決定づける証拠があるのか?」
グレーテル「ううん、無いたい…。でも焦ってもなんにもならなかよ……一緒にスニッカーズば食べて落ち着こう……」モグモグ
ヘンゼル(クッ…やっぱり僕が一人でなんとかするしかいなかのか…!?)モグモグ

527: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/01(土)01:34:48 ID:1Qj
本日はここまで
【次回予告】
妹の無罪ば主張するヘンゼルやったが、それば証明する事が出来なかまま裁判は進んでいった
一方、アリスと帽子屋によって提示しゃれる証拠品はどれもグレーテルの有罪ば示すものばかり
もう駄目ばい…。ヘンゼルが諦めかけたそん時、裁判所に飛び込んできたとはお千代やった
ざわめく陪審員達ばよそに、彼女が高らかに掲げたそんお菓子はケツまでチョコたっぷりのトッポやった
ヘンゼルとグレーテル、そいでお千代はこん裁判に勝利する事がでくるのか!?
次回『グレーテル、勝訴』 お楽しみに!
以上ば持ちまして今年のエイプリルフールネタとしゃしぇてもらうけん
打ち切りは当然すらごとばい!次回からきっちり続き書いていくたいんで引き続き応援よろしゅうお願いするばい!
(グレーテルのお菓子裁判は連載しとらん)
528:
ええっ?!お菓子裁判続かいなかんやろか?!?!
529:
なんねこれ...
勝手に変換しゃれるのか...
※おーぷん2のエイプリルフール仕様です。
530:
いやー、びっくりした
533:
こwらw
盛大に吹いたわw
エイプリルフールには騙しゃれなかったけどな!
てか仕様ばいか?イッチそちらの方ばいかと思ったw
542: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:44:25 ID:bLP
標準語バージョン
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城 裁判所
アリス「さて…それじゃあ早グレーテルのお菓子裁判を始めよう。裁判官はボク、アリスが勤める。よろしく」
帽子屋「検察官はアタシ、この帽子屋にお・ま・か・せ・よぉ〜」ブホホ
グレーテル「被告人のグレーテルだよ……」
ヘンゼル「ちょっと待った。裁判官と検察をキミ達がやるって?そんなの公平な裁判になる訳がないじゃあないか」
ヘンゼル「そもそもなんなのこれ?お菓子裁判って何?グレーテルは裁判にかけられるような事はしていないけれど、何かの間違いじゃあないのか?」
帽子屋「失礼しちゃうわねぇ…!ここはハートの女王の裁判所なんですもの、だったら裁判官も当然【不思議の国のアリス】の住人が務めるべきよねぇ、だったらアリスちゃんは適任だと思うわよぉ?」
アリス「そういう事だヘンゼル。それにキミはグレーテルに罪は無いと主張しているようだけど、こうしてボクの手元には彼女に対する告訴状が存在する。告訴されている以上裁判は避けられない」
ヘンゼル「告訴状…!?一体、どんな理由でグレーテルが告訴されたって言うんだ!」バンッ
アリス「まぁわかりやすく短く説明すると『グレーテルは事あるごとにスニッカーズのステマをしている、これは裁かれるべき犯罪である』といった具合だ」
ヘンゼル「バカバカしい…!どうしてそんなことで裁判なんかやらなきゃならないんだ、本当に君達不思議の国の住人はどこか頭がおかs」
グレーテル「よくわかんないけど……。私……スニッカーズ大好き……」
帽子屋「ほらごらんなさい!やっぱりグレーテルちゃんは有罪よ!スニッカーズが好きなんですもの!」
アリス「そうだな、自首という訳か。賢明な判断だ」
ヘンゼル「そうはさせない、僕が弁護人を務める!グレーテルを有罪になんかさせるものか。グレーテル、僕にすべて任せて、すぐに終わらせるから」
グレーテル「はーい……私、お兄ちゃんの言う事ちゃんと聞ける……。おとなしく待ってる……でもその間におやつを食べよう……じゃーん、スニッカーズ……」モグモグ
ヘンゼル「グレーテル、話がややこしくなるからスニッカーズは食べないで」
543: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:46:54 ID:bLP
アリス「告訴状によるとグレーテルは昨年の後半から主に番外編でスニッカーズのステマをしているとのことだ。それも一度二度じゃあない」
ヘンゼル「番外編とか言っちゃうのか」
アリス「ハロウィンにはスニッカーズ、クリスマスにもスニッカーズ、バレンタインも当然スニッカーズ…もはやスニッカーズのCMのオファーを狙っているとさえ思える頻度であり――」
ヘンゼル「異議あり!グレーテルは確かにお菓子が好きだ、でもそれはスニッカーズに限った事じゃない!スニッカーズのステマをしているのはグレーテルではなく、作者の方だ!」
帽子屋「異議ありよぉ!おかしいわねヘンゼルちゃん、あなた達の作者グリム兄弟が亡くなったのが1800年代…スニッカーズが発売されたのは1900年代よぉ?これって明らかにムジュンしてるわねぇ?」
アリス「その通りだ。ヘンゼルの異議申し立てを却下する」
ヘンゼル「違う!そっちの作者じゃない!僕が言っているのはこのSSの……」
帽子屋「このSS…?ヘンゼルちゃんは何を言っているのかしらねぇ?」
アリス「さぁ…。ヘンゼル、君達の作者はグリム兄弟以外に存在しない。あまりデタラメな事を言うようなら退廷させる、いいな?」
グレーテル「お兄ちゃんがんばれー……」モグモグ
ヘンゼル「クッ…なんで僕にはメタ発言が許されてないんだ…!」
アリス「裁判を続けよう。また、グレーテルは番外編での出番が異常に多いという指摘もある。これは先のステマの件との関連性が深いと推測される」
ヘンゼル「異議あり!だからそれは作者がロリコンだからだ!グレーテルに非は無い!」
アリス「ヘンゼルの異議申し立てを却下する。グリム兄弟にそんな趣味は無い、ロリコン作家は一人で十分だ」
ヘンゼル「番外編とか言ってるくせに作者に関しては頑なとかズルイぞ…!」
グレーテル「お兄ちゃん……慌てなくても大丈夫……」
ヘンゼル「グレーテル…?まさか、何か無罪を決定づける証拠があるのか?」
グレーテル「ううん、無いよ…。でも焦ってもなんにもならないよ……一緒にスニッカーズを食べて落ち着こう……」モグモグ
ヘンゼル(クッ…やっぱり僕が一人でなんとかするしかないのか…!?)モグモグ
544: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:48:00 ID:bLP
【次回予告】
妹の無罪を主張するヘンゼルだったが、それを証明する事が出来ないまま裁判は進んでいった
一方、アリスと帽子屋によって提示される証拠品はどれもグレーテルの有罪を示すものばかり
もう駄目だ…。ヘンゼルが諦めかけたその時、裁判所に飛び込んできたのはお千代だった
ざわめく陪審員達をよそに、彼女が高らかに掲げたそのお菓子は最後までチョコたっぷりのトッポであった
ヘンゼルとグレーテル、そしてお千代はこの裁判に勝利する事が出来るのか!?
次回『グレーテル、勝訴』 お楽しみに!
以上、今年のエイプリルフールネタ。標準語版
以下、本編デス
545: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:50:38 ID:bLP
司書「この世界に存在するはずのお城が空から見つからない理由…」
司書「それはきっと【不思議の国のアリス】の筋書きを追っていくとわかりやすいと思います。ドロシーちゃん、間違っていたら言ってね?」
ドロシー「は、はいっ!」
司書「【不思議の国のアリス】の冒頭で主人公のアリスはお姉さんと一緒に川辺で休日を過ごしていました。おそらく自宅からそう遠くない場所だと思います」
司書「この川辺やアリスの自宅がある世界、ここはキモオタさんや私達が住んでいた現実世界と同じ様な場所です」
キモオタ「つまり魔法も無ければ不思議も無いってことでござるなwww」
司書「そうですね。そこでアリスは一匹の白ウサギが走っていくのを見かけます、それ自体は珍しい光景ではなかったんですが彼は洋服を着て時計を手にしていました」
司書「白ウサギに興味を持ったアリスは彼を追っていきます、そして白ウサギが飛び込んだウサギの穴に潜り込みます。するとその先は……不思議の国でした」
赤ずきん「なるほどね。アリスが住んでいた世界…これを仮に『アリスの故郷』として、その世界は『不思議の国』とは別の次元にある。ということかしらね?」
赤鬼「お、おい人魚姫。オイラにゃあサッパリなんだが……お前はわかったか?」
人魚姫の声『えっ?あっ、うん。……バッチリ理解してんですけどー!』
赤ずきん「……つまり『アリスの故郷』と『不思議の国』は地続きにはなっていないそれぞれが独立した世界という事よ。だけどそれらは両方ともこの【不思議の国のアリス】の世界の一部、ということ。そうよね?」
司書「私の見解ではその通りです。更に言えば『不思議の国』も『三月ウサギの庭がある世界』と『ハートの女王の城がある世界』は別物だと考えています」
司書「作中で、アリスがそれらの世界を行き来するには身体の大きさを変える必要がありますから。地続きになっていない別の空間、と考えた方が自然だと思います」
546: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:54:05 ID:bLP
司書「図で示すとこんな感じでしょうか…?」つ【メモ帳】
『アリスの故郷』
・主人公アリスが元々住んでいた場所。魔法も不思議も存在しなくて現実世界のよう
『不思議の国』
・三月ウサギの庭がある場所
・ハートの女王の城がある場所
・…etc
これらの世界には魔法や不思議が存在する。同じ『不思議の国』ではあるものの地続きにはなっていない?行き来するには特別な方法が必要
↑全てをひっくるめて【不思議の国のアリス】の世界
それぞれの世界を行き来するにはウサギの穴を通ったり、不思議な扉を使ったり、身体の大きさを変えて小さな扉を通るなどする必要がある
いくつかの異世界が【不思議の国のアリス】を形成している、と考えるとわかりやすいかも
司書「……って考えなんだけど、あってるかな?ドロシーちゃん?」
ドロシー「す、すごいです!その通りです、お姉さんは本当におとぎ話のこと詳しいんですね。わ、私、尊敬しちゃいます!」
司書「ふふっ、ありがとう。あっているなら良かった」ニッコリ
グレーテル「お千代ちゃんは司書なんだからこれくらい簡単なの…。ドロシーちゃんはもっと頑張った方が良いと思う……」ジトーッ
ドロシー「う、うん。つ、次はみんなの役に立てるように頑張る…!」
ヘンゼル「……ねぇキモオタお兄さん。なんだかグレーテルは事あるごとにドロシーに突っかかるんだけど、何故だかわかる?」ヒソヒソ
キモオタ「さぁwww何故でござろうなwww誰かに嫉妬でもしているのではござらんかなwww」コポォ
547: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:57:10 ID:bLP
孫悟空「しっかし、そりゃあ城が見つからなかったのも納得だ。俺達が居るこの場所と、城がある場所は別の世界っつーか別の次元っつーか…そういう事なんだろ?」
玉龍「ひとつの【不思議の国のアリス】の中に幾つもの世界?空間?があるとか考えもしなかったッスよ。不思議な事もあるもんッス!」
司書「なにしろここは『不思議』の国のアリス。ですからね」
キモオタ「ドゥフwww魔法や怪奇現象には慣れっこでござるがwwwそれでもこの世界の不思議っぷりはまたレベルが違うのでござろうなwww」コポォ
ヘンゼル「まぁ例えレベルが違おうが結局は魔法でしょ?魔法なんて今更珍しいものでもないし、冷静に対処すればどうとでもなるよ」
赤ずきん「確かにそうね。魔法なんて特別なものでもないもの」
桃太郎「いやいやいや!そりゃあお前達はそうかもしれないけど!拙者達は魔法って未だに新鮮だぞ!?裸王殿もそうでしょう!?」
裸王「むっ?いや、我が国にも魔法は存在し魔法具もあるのでな、驚くほどではない。とはいえ赤ずきんやヘンゼルの持つ魔法具などと比べれば見劣りするものだがな!ハッハッハ!」
桃太郎「マジか…。もしかして魔法が存在しないおとぎ話の住人って拙者だけ!?」ガビーン
ライオン「で、でも桃太郎さんも不思議な力持ってるでしょ?普通の人は治癒能力なんか持ってないし、十分すごいよ!」
キモオタ「普通の人は桃から生まれないでござるしねwww」コポォ
桃太郎「あー…確かに拙者の治癒能力も不思議といえば不思議か…。いや、でもこれ生まれつきだしそんな感じしないんだよなぁ」
赤ずきん「私の猟銃やヘンゼルの火打ち箱なんかは所詮魔法具ですもの。生まれ持ったあなたの能力の方がずっとすごいと思うわよ?」
桃太郎「そ、そう?そうか、そうかもしれないなぁー!赤ずきんが言うならそうかもな!」パァァ
ヘンゼル(あんまり話した事無かったけど、なんだかこの人ちょろい感じだな…)
ドロシー「あ、あのぉ…。私、一つ皆さんにお伝えしたい事があるんですけど…いいですか?」オドオド
548: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)00:59:38 ID:bLP
キモオタ「もちろんいいですぞwwwなんですかな?伝えたいこととはwww」
ドロシー「えっと、さっきお姉さんが説明して下さったこの世界の仕組みなんですけど…。一つ付け加えと言うか、補足というか……」
司書「うん、何かな?」
ドロシー「お姉さんが説明して下さったとおり【不思議の国のアリス】にあるいくつかの世界を行き来するには特別な方法が必要なんです」
キモオタ「確か、小さくなったり、謎の扉を使ったり…あとはウサギの穴をくぐったりですかな?」
ドロシー「そ、そうです。そのウサギの穴…アリスちゃん達はラビットホールって呼んでいたんですけど…。それで、えっと……」
ドロシー「アリスちゃんの望みを叶えるため、このおとぎ話の重要人物達は協力しあってるってのは知っていると思うんですけど。私がいた頃は集まって作戦会議とかお茶会もよく開いていたんです、三月ウサギさんの庭で……です」
赤鬼「まぁそうだろうな。でもそう考えると大変だな、そいつら全員同じ場所で行動してるって訳でもねぇだろうし、会議の為にわざわざ小さくなったりなんやらして集まるってのもなぁ」
人魚姫の声『その度にあっちの扉行ってこっちの穴くぐってー…ってのも面倒っちぃよねー。ぶっちゃけだるいって感じするー』
ドロシー「そ、それなんです。元の道順だと時間がかかります、だからアリスちゃんは本来この世界には存在していなかったラビットホールをもう一度作らせたんです。自分達が効率よく移動できるように」
キモオタ「なるほどwww筋書き通りのルートだと遠周りになる故、近道を作ったとwww言わば従業員用の通路といった具合ですなwww」
ドロシー「そ、そうですね。だから今では、それぞれの世界にいくつかのラビットホールがあるんです。それを使えば……近道できます。ここから女王様のお城への行き方も、私覚えてます。だから力になれると…思います」
ヘンゼル「へぇ、すごいじゃないかドロシー。この世界に居た君だからこそ解る情報だ、早名誉挽回出来たね」
ドロシー「そ、そんな…ことないデス…」テレテレ
グレーテル「……」プクー
549: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)01:01:22 ID:bLP
司書「それなら、ドロシーちゃんにそのラビットホールに案内してもらって…ハートの女王のお城に向かう、というのが良いのかな?」
孫悟空「おう、そうなるな。あっちは俺達の事を待ちかまえてんだろ?さっさとケリを着けちまった方が良いだろうな」
玉龍「玉龍ちゃんとしてはうちと先輩との恋に決着をつけて欲しいッスけどね!」
孫悟空「なぁキモオタ、オメェ達は準備できてんだろ?だったらもう城に直に向かっちまおうぜ」
キモオタ「そうでござるなwww善は急げでござるwww」
玉龍「タハー!焦らし上手ッスね先輩は!」
赤ずきん「…ねぇドロシー、そのラビットホールの事だけど」
ドロシー「あ、うん…。なにかな…?」
赤ずきん「さっき『アリスはもう一度ラビットホールを作らせた』って言ったわね?あれどういう意味かしら?以前にも作らせた事があるという意味?」
ドロシー「そ、そうらしいです。まだ私が居なかった頃の事なので、話で聞いただけなんですけど…」
ドロシー「以前、この【不思議の国のアリス】にはアリスさんが作らせた別のおとぎ話の世界に通じるラビットホールがいくつかあったようなんです…」
キモオタ「ほう…。別のおとぎ話へ通じるラビットホール…でござるか?」
ドロシー「は、はい。青い鳥さんや世界移動の魔法具を手に入れるより前の事らしいんですけど…」
550: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)01:03:30 ID:bLP
裸王「うむ…?別のおとぎ話へ向かうラビットホールを作れるのならば、何故アリスはわざわざ世界移動が出来る魔法具を奪ったりしたのだ?」
桃太郎「確かに、そのウサギの穴で移動できるってならわざわざ奪う必要も無いように思えるな」
ドロシー「あ、あの…そのラビットホールは、安定していなかったんですよ」
赤ずきん「それ、どういう事かしら?」
ドロシー「例えば…赤ずきんさんの頭巾は行きたい場所を指定して、そのおとぎ話の世界へ行く事ができますよね?」
赤ずきん「そうね。基本的にはそう使うわね」
ドロシー「【不思議の国のアリス】の中で使う分には望む場所と場所をつなぐ事が出来たようです。でも別のおとぎ話の世界へ移動するとなると難しかったみたいで…」
ドロシー「別のおとぎ話の世界へ繋がるラビットホールでは、行先を指定する事が出来なかったんです。掘ってみるまで、その穴がどの世界に行くのかわかりません」
キモオタ「ほう、それでは少々使い勝手が悪いでござるなwww」
ドロシー「きっとアリスちゃんもそう思ったんだと思います。だからもう別のおとぎ話の世界へ繋がるラビットホールはアリスちゃんの命令で埋めちゃったみたいです」
赤ずきん「埋めた…?行き先が解らないとは言ってもそれは掘る前の話でしょう?一度掘って行き先が解ったなら、それはそれで使い道があるでしょうに」
ドロシー「う、うーん…。私が居なかった頃の話だから、詳しい事はちょっとわかんないけど…。やっぱり持ち運びが出来る魔法具と比べたら劣っちゃうから…かな?」
赤ずきん(それだけの理由でわざわざ埋めたりするかしら?使い勝手が悪いから使わなかったとして、放置しておいて損なんか無いでしょうに)
赤ずきん(推測の域を出ないけど、何か別の理由があって…アリスはそのラビットホールを埋めたのかしら……?)
551: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)01:04:39 ID:bLP
ドロシー「えっと…それじゃあ女王様のお城への近道、案内しますね…?みなさん、準備はいいですか…?」
キモオタ「もちろんですぞ!今の我輩はかなりノっておりますからな!友との約束を果たすため、渾身のオタ芸を披露しますぞwww」
赤ずきん「えぇ、私達はいつでも戦える。そうよね、赤鬼、人魚姫?」
赤鬼「おう!鬼神の奴は頼れねぇし自分達の力でなんとかしねぇとな!」
人魚姫の声『うんうん!アタシもバッチリサポートすっかんね!』
ライオン「ぼ、僕達も頑張ろうね。やれることは、やったもんね…!」
桃太郎「ああ、そうだ。金太郎や食わず女房や舌切り雀…他にも大勢の協力があってこそ拙者達はここに居るんだ、ちゃんと礼を言わないといけないしな」
裸王「ヘンゼル!そしてグレーテル、千代よ!我らが過ごした日々はこの時の為のもの!各々が力を出し切れば決して破れる事は無い!気を強く持ち、戦いの望むのだ!」マッチョ
ヘンゼル「うん。僕達には取り戻さないといけない物がたくさんある、そのためにもアリスから魔法のランプを奪還しないとね。でも、二人とも無理はしないでよ?」
お千代「もう、ヘンゼルってば…。それはこっちのセリフだよね、グレーテルー?」
グレーテル「うん、お兄ちゃんはいっつも無理する…。私達は無理しない、だからお兄ちゃんも無理しないで……約束」
ヘンゼル「…そうだね。わかったよ、約束だ」
裸王「ハッハッハッ!我が鍛え上げられし筋肉も美しき兄妹愛の前では霞んでしまうな!否…!ならば更に鍛えるのみッ!」マッスル
孫悟空「さぁて…気合入れて行くぜ玉龍。かぐやの奴、いつまで寝てんだって叩き起してやらなきゃなんねぇからな」
玉龍「そうッスね!そして全部解決したらもう一度天竺への旅を続けるッス!」
ドロシー「私も…全て終わらせて、償いをして…普通の女の子に戻ります…!」
キモオタ「では皆の者…!ハートの女王殿の城へ、行きますぞ!」ザッ
552: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)01:06:52 ID:bLP
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城
アシェンプテル「……」
三月ウサギ「どうしたプテル?」
帽子屋「もう三月ウサギちゃんはデリカシーないわねぇ〜…アシェンちゃんは元々キモオタちゃん達の仲間だったのよ?元とはいえ、仲間と戦うのは気が重いのよぉ〜」
アシェンプテル「そんな事は無い。舞踏会で王子と出会ったのも、桃太郎やラプンツェルと友人になったのも、キモオタ達と友達だったのも……シンデレラだ。私ではない」
アシェンプテル「私はアシェンプテル、奴等とは何一つ接点の無い灰かぶりだ。赤の他人と戦う事に気を重く感じる事など無い」
帽子屋「あらそう?まぁどっちでもいいけどねぇ、そんなことよりあの負け犬女王をからかって遊びましょうよぉ」ブホホ
白ウサギ「ちょ、ちょっとやめてください!ハートの女王様は未だかつてない程機嫌が悪いんです!アリスさんの呼びかけでなんとかこの場には来て下さいましたが…刺激しないでください!お願いします!」
ハートの女王「白ウサギ!!大きな声を出すでない!首を刎ねられたいか!?」ギロリ
白ウサギ「ひいぃっ!申し訳ございません!!」ペコペコ
ハートの女王「雪の女王め…あのような屈辱は初めてだ…!奴は既に死んだが…それで許されるものではない…絶対に許さん、絶対にだ…!」
ハートの女王「……確か我等には向かう連中にはヘンゼルとグレーテルが居たはずだ。雪の女王はその二人を大層可愛がっていたそうだ…。ならば……」ブツブツ
チェシャ猫「……アリス。解っているとは思うが、奴等はお前が持つ魔法のランプを狙ってくるはずだ。気を抜かぬように」
アリス「大丈夫だよチェシャ猫、僕達の勝利は決定的だけど…それで付け入るすきを与える程、ボクは愚かじゃあない」
チェシャ猫「それならばいいのだがな…」
アリス「さぁ…噂をすればようやくお客様のご到着だ。みんな準備は出来ているね?時間だ、ルイスの…そしてボクの【不思議の国のアリス】の住人総出で――」
アリス「思う存分、連中をもてなしてやろう」
553: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/03(月)01:11:06 ID:bLP
今日はここまでです
いよいよ、いよいよ!頑張れキモオタ頑張れみんな!頑張れグレーテル!
不思議の国のアリス 次回に続きます
556:
お菓子裁判と本編の落差
567: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:53:03 ID:7Va
グレーテルのお菓子裁判編 第二話『グレーテル、勝訴』
・・・
帽子屋「――っと、アタシが言いたい事はこれくらいかしらねっ。十分グレーテルちゃんの有罪が証明できたと思うわよっ!」
アリス「あぁ、とてもよくわかった。彼女がスニッカーズのステマをしていた事はもはや明確だ、だが形式上ヘンゼルにも聞いておこうか…。ヘンゼル、被告の無罪を証明する証拠はあるかい?」
ヘンゼル「……」ギリッ
帽子屋「準備する時間も無かったものねぇ〜。仕方ないわよぉ〜」ブホホ
ヘンゼル「クッ…僕はまたグレーテルを守れずに終わるのか…!」
アリス「主張が無いのなら判決に移らせて貰うけれd」
バターン!!
司書「…ヘンゼル!グレーテル!」
ヘンゼル「お千代…!」グレーテル「あっ、お千代ちゃんだ…」
帽子屋「あらあら、新しい弁護人の登場かしらぁ?もうアタシ達の勝利は決まったようなものだし手遅れなんじゃなぁい?」
アリス「帽子屋、油断しないように。彼女は頭が良い、何か勝算があって…あるいは重要な証拠をつかんで来たに違いない」
ヘンゼル「ここに来てくれたって事はグレーテルの無罪を主張する証拠を持ってきてくれたんだね!?」
お千代「えっ?私はグレーテルが裁判にかけられてるって聞いたから応援にね?グレーテルお腹すいたでしょう?はい、お菓子だよ〜」つ[トッポ]
グレーテル「わーい…最後までチョコたっぷりだ……」ポリポリ
ヘンゼル・アリス「……」
568: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:53:50 ID:7Va
ヘンゼル「お千代…!悪いけど今はそんな場合じゃ…!」
お千代「大丈夫、安心してヘンゼル。『グレーテル、勝訴』ってサブタイトルで有罪になったりしないよ」
ヘンゼル「それ言い出したら僕は何のために頑張ってるのかわからなくなるんだけど」
お千代「それにこれ、グレーテルのこと話したらキモオタさんが渡してくれたの。ヘンゼルが不利になってたらこの手紙を読ませて欲しいって」つ[手紙]
キモオタの手紙『どうやら追いつめられているようですなwwwこういう時は発想を逆転させるのでござるよwwwナルホド君www』
ヘンゼル「ナルホド君って誰だよ…」
キモオタの手紙『グレーテル殿が『ステマをしていない』事は証明できないかもしれないでござる。しかし、『別の事』ならばグレーテル殿自身が証明できるのではwww』
ヘンゼル「グレーテル自身が証明できる事……そうか!」
帽子屋「これ以上は時間の無駄よぉ?アリスちゃん、とっとと判決をくだしちゃいましょうよぉ〜」クネクネ
アリス「そうだな。では被告人グレーテルに判決を言い渡す、判決は――」
ヘンゼル「待った…!僕には、僕達にはまだ証言できる事がある!」
帽子屋「無駄な足掻きだと思うわよぉ〜?」ブホホ
ヘンゼル「グレーテル、耳を貸して。ゴニョゴニョゴニョ……できるね?」ヒソヒソ
グレーテル「……できるよ。でも……いいの?」
ヘンゼル「うん、思う存分語っておいで。必ず君の事を守ってくれる、頑張って」
グレーテル「がってんしょうち……」スッ
569: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:54:55 ID:7Va
グレーテル「それじゃあ…今からスニッカーズが世界一おいしくて飢饉を救えるすごいチョコバーだってことを説明するよ……」
アリス帽子屋「!?」
グレーテル「スニッカーズはアメリカで生まれたとてもおいしいチョコバーだよ……」
グレーテル「スニッカーズは世界中で大人気なの…。だから世界中の売り上げを合わせると一年間で二十億ドルにもなるんだって…」
グレーテル「すごい金額だね…。でもそれだけ世界中で愛されてるってことなの……どうしてそんなに人気があるのか説明するには、まずスニッカーズがどうして出来たのか――」
グレーテルの熱いスニッカーズ語りは三時間にも及んだ
スニッカーズの歴史から始まり、今に至るまでの数々の出来事を淡々と語り、加えてスニッカーズが飢饉を救う優れたチョコバーである事を力説した
その姿は自分の潔白を証明しようという事よりもむしろ、自らが愛しているチョコバーを認めて貰う為のようにも思えた
「あんな風に夢中になって熱く語るグレーテルは初めて見た」と、ヘンゼルは後に語ったという
グレーテル「……これで、おしまい。スニッカーズがすごいチョコバーだってこと、みんなに伝わってたらいいな……」
グレーテル「このSSを読んでくれてる皆もスニッカーズ買ってね…。全国のスーパーやコンビニで絶賛発売中だよ…。おなかがすいたらスニッカーズ、だよ……?」
帽子屋「なんてこと…!急な裁判で準備なんかできなかったはずなのに…!予想外よっ、こんなのっ!」
アリス「油断した…。グレーテルのマーズ社(スニッカーズ作ってる会社)に対する露骨なすり寄り…!見え見えのアピール…!こんなものはもうステマじゃあない…!これはもはや……ただの宣伝!」
ヘンゼル「そうだ!これはもうステルスしていないマーケティング!装いも隠しもしない純粋な販促!こんな風に堂々と宣伝ができるグレーテルに…ステマなんかする理由があるのか!?答えろアリス!」
アリス「ぐぬぬ…!」
570: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:55:32 ID:7Va
アリス「クッ…!まさか最後の最後で…!」
ヘンゼル「大方、言いがかりをつけてグレーテルを退場させることで作者のモチベを下げる事が目的だったんだろう?そうすれば君達が有利なままこのSSは打ち切られるだろうからね」
ヘンゼル「だがそのたくらみもここまでだ!さぁ裁判官らしく証拠の基づいた公平な判決を下せ!」
帽子屋「ア、アリスちゃん…。流石にこれはどうしようもないわよぉ…?」
アリス「ぐぬぬ…。被告人グレーテルは……無罪!これでいいんだろう、ヘンゼル…!」ギリッ
 無 罪
ヘンゼル「やった…!僕達は遂に無罪を勝ち取ったんだ!グレーテル!お千代!」ワッ
グレーテル「お千代ちゃん、たくさんお話したらのど渇いた…。飲み物ちょうだい…」
司書「うん、がぶ飲みミルクコーヒーでいい?」
グレーテル「わーい…がぶ飲みミルクコーヒーだ…」ガブガブ
ヘンゼル「……まぁ、いいけどね。グレーテルの無罪が証明されたんだし……」
こうしてグレーテルはこの裁判に勝訴した。だが油断してはいけない、アリスはこちらの戦力を削ぐためにまた新たな裁判を始めるだろう……。
……数日後
アリス「さぁ、それじゃあ早ヘンゼルのシスコン裁判を始めよう。裁判官はボク、アリスが務める」
帽子屋「検察官はおなじみ帽子屋よっ!今回はイヤになるほど証拠が集まったから絶対に勝っちゃうわよぉ〜」ブホホッ
ヘンゼル「……」
グレーテル「おにいちゃんがんばれー」
おしまい
571: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:57:01 ID:7Va
不思議の国のアリスの世界 ハートの女王の城
ザッ
キモオタ「……ここがハートの女王の城でござるか」
ドロシー「は、はい、アリスちゃんはこの場所を中心に作戦を進めてきました。人質が捕えられている牢屋もこの敷地にあります、奪い集めた魔法具もこのお城の宝物庫に保管されているはずです…」
赤ずきん「まさに彼女の本拠地、と言ったところね」
赤鬼「それにしても随分とデカイ城だな…。旅の途中でいくつかの城を見てきたが、その中でも特にデカイ部類に入るぞ」
裸王「うむ、だが単に広大なだけではない。派手でありながら丁寧な造りをしている、おそらく生半可な攻撃など通用しない強固な城!決して見かけ倒しではないだろう!」
スタッ
アリス「フフッ、嬉しい事を言ってくれるじゃないか。自慢の城だからな、余所の国の王に褒められるとは光栄だ」クスクス
キモオタ「アリス殿…!」
アリス「やぁ、随分と遅かったじゃあないかキモオタ。まずは逃げなかった事を褒めてやろうか、とはいっても逃げ場なんか何処にもないけどね」クスクス
キモオタ「ドゥフフwww我輩、逃げるなんて選択肢は持ち合わせていないでござるよwww更に言えば負ける気も無いでござるよwww」コポォ
アリス「ふーん…ティンカーベルを失ったことで少しは落ち込んでいると思ったけど…。ボクが思っているよりも君は薄情な人間だったようだな」
キモオタ「何を言うかと思えばwwwティンカーベル殿との別れはほんの一時のものでござるwwwこの戦いが終わればまた会えるでござるのに落ち込む必要などないですぞwww」
アリス「ハハッ、そうだな。ボクを倒して魔法のランプを奪えば彼女を蘇らせることなんか容易い。確かに落ち込む必要なんかない。だがお前は一つ考え違いをしているよキモオタ」
アリス「そんな事をボクが許すと思うか?お前がどんなに魔法のランプに手を伸ばそうとそれは決して届く事はない。それに…この完成された世界に余所者は似合わない」
アリス「お前も、その仲間達も残らず葬り去る。そうすることでこの美しい世界は本当の意味で完成を迎える」
572: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)01:59:17 ID:7Va
アリス「とはいえ…。流石のボクも君達を一度に相手するっていうのは少し面倒だ。だから――この世界の住人総出で、君達を歓迎するよ」パチンッ
ザザッ ザザザッ
ライオン「うえぇっ!?茂みや物陰から大勢の動物たちが…!?」
グレーテル「あっという間に囲まれちゃったね……」
司書「芋虫、大勢の鳥類に森の動物達、代用ウミガメ…。彼等はこの物語の脇役達、そうよね?」
アリス「流石、詳しいね。君の言うとおり、彼等は【不思議の国のアリス】の物語の中の脇役達だ、だがボクにとっては脇役なんかじゃない。大切な仲間だ」
アリス「ボクが命じるまでも無く、頼むまでも無く、君達を始末する手助けをしたいと申し出てくれたのさ」
桃太郎「注意した方が良いぞキモオタ。この獣たち…強さはそれほどじゃあないけど、どいつも強い意志が宿った目をしてる。油断ならない連中だぞ」
キモオタ「ガッテン承知ですぞ!しかし、逃げるつもりは無いとはいえ、完全に退路を遮断されましたな…」
ザッ
帽子屋「んふっ。もちろんあの子達だけじゃないわよぉ?最後の仕上げですものっ、アタシ達が直々に相手をしてあ・げ・る・わよぉ〜!」ブホホ
三月ウサギ「まっ、少しばかり面倒だがこればっかりはやらねぇとな」
白ウサギ「アリスさんの、そして皆さんの願いを遂げるためにも死力を尽くしますよ!」
ハートの女王「……」ギロリ
チェシャ猫「煩わしい。早急に終わらせるとしよう」
キモオタ「やはり【不思議の国のアリス】の重要人物、幹部クラスの面々も勢ぞろいと言う訳でござるか…!」
573: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)02:02:05 ID:7Va
アシェンプテル「キモオタ。お前が戦うべきは【不思議の国のアリス】の住人だけではない、この私もだ」スタッ
キモオタ「シ、シンデレラ殿ォ!?悪魔の鏡の破片の影響とはいえお主やはりアリス殿側に…!」
裸王「むむっ…目付きも立ち居振る舞いも私の知るシンデレラとはまるで異なる…。一見、信じられぬ光景だが…」
桃太郎「それは拙者も同じだ。でもあの『ガラスの靴』を履く事が出来るのは全ての世界を探してもあいつしかいない。
あいつは間違いなく、シンデレラだ」
アシェンプテル「先程からシンデレラシンデレラとやかましい連中だ、あの無様な灰かぶりは死んだ。その名は口にするな」フンッ
赤ずきん「随分と趣味の悪いドレスを着るようになったのね、シンデレラ?」
アシェンプテル「周囲に流されて着せられた豪華なだけのドレスと比べれば随分マシだと思うがな。だがそんな事よりも――」カッ
ヒュバッ
赤ずきん「……っ!」ビッ
キモオタ「赤ずきん殿ォ!」
アシェンプテル「赤ずきん、その無様な名で呼ぶなと忠告したはずだ。二度目は無い」
赤ずきん「そう。それならなんて呼べばいいのかしら?」
アシェンプテル「その必要があるのならばもう一つの『灰かぶり』の名、アシェンプテルと呼べ。もっとも、私の名を口にする事があるとは思えんがな」
キモオタ「アシェンプテル…。司書殿、もう一つの『灰かぶり』とはどういう意味でござろうか…?」
司書「…元々【シンデレラ】にはいくつかバリエーションが存在するんです、元々は民間伝承の物語ですから」
司書「それをシャルルペローが編集したものが『サンドリヨン』日本で最も一般的な【シンデレラ】です。そして彼女が口にしてた『アシェンプテル』はグリム兄弟が編集した、もう一つの【シンデレラ】です。
それはもう随分と昔に消滅してしまったようですけど、その二つのおとぎ話の違いを一言で表すなら――」
司書「もう一つの『灰かぶり』アシェンプテルは継母や姉への復讐を遂げる、という点でしょうか…」
574: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)02:04:31 ID:7Va
キモオタ「復讐…」
アシェンプテル「そうだ、あの継母共を許すつもりはない。だが、あの世界が消えたことで連中も死んだ。不本意ではあるが一応の復讐は果たせたと言えよう」
アシェンプテル「だが私がすべきことは他にもある。それはお前達の心に巣くう『シンデレラ』を殺す事だ」
桃太郎「……」
キモオタ「我々の心の中の…?それは一体、どういう意味でござろうか…?」
アシェンプテル「私にとって『シンデレラ』は周囲に流されて平和ボケし、憎しみを忘れた無様な女。奴はもう存在しないが、お前達は奴の面影を追い続ける」
アシェンプテル「それが我慢ならない。あの無様な女が存在していたという証は、ひとつ残らず灰のように散らさねばならない。故にお前達を始末する、それが今の私の目的だ」
キモオタ「お主は魔法具によって洗脳されているだけでござる!その様なk」
桃太郎「キモオタ。あいつを正気に戻す役目、拙者に任せてくれないか?」
キモオタ「桃太郎殿…?それは構わんでござるけど…」
アシェンプテル「私を正気に戻す?辺境の地の侍が笑わせる、事あるごとに無様に怯えるお前に私の何を変えられると言うんだ?」
桃太郎「……お前、覚えていないか?前にお前の国を拙者とラプンツェルと三人で観光した時の話。拙者、なんだかんだあったけどあの時結構楽しかったんだよ」
アシェンプテル「……さぁ、覚えていないな」
桃太郎「あの時、あいつは冗談のつもりだったんだろうがラプンツェルはお前にこう言ったんだ」
桃太郎「『シンデレラが悪い子になっちゃっても私達が良い子に戻してあげる!』ってさ」
575: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)02:07:12 ID:7Va
アシェンプテル「それがどうした?そんな戯言を引っ張り出してどうしようと言うんだ?」
桃太郎「あいつは今、ちょっと遅れてるけどその事忘れてねぇと思うんだよ。それにお前を元に戻したいってのは拙者だって同じ気持ちなんだ」
桃太郎「拙者達は友達が居ない仲間だってお前あの時言ったけどさ。そんな事ないんだよ、だってお前もラプンツェルも拙者も友達だ。だから拙者はお前を…いいや」
桃太郎「拙者はシンデレラを正気に戻す、それが友としてお前に出来る事だ」
アシェンプテル「田舎侍が…」ギリッ
アシェンプテル「その名を口にするなと……何度も言わせるな!」ヒュッ
キモオタ「桃太郎殿ォー!」
ガキィィィンッ
アシェンプテル「……っ!」
アシェンプテル(私の蹴りを…。ガラスの靴の度を乗せた高の一撃を見切って、刀で防いだだと…!?)
桃太郎「……お前は拙者達の中に居るシンデレラの面影を殺すって言ってたけどさ、そりゃあ無理だよ」
桃太郎「拙者は日ノ本一の侍。そんな憎しみと怒りに任せただけの攻撃なんか、通用しない」
アシェンプテル「……どうやら、真っ先に相手をすべきなのはお前のようだな桃太郎」
アシェンプテル「そこまで言うのならば相手になってやる。私が『シンデレラ』を殺すのが先か、お前が『シンデレラ』を呼びもどすのが先か…だがここでは邪魔が入りそうだ、場所を移す。城内にそれにふさわしい場所がある」
スタッ
アシェンプテルの声「怯えず向かってこれると言うのならば来いヘタレ侍。このアシェンプテルが舞踏の相手をしてやる」
ヒュンッ
576: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/10(月)02:11:38 ID:7Va
今日はここまで!続きは明日か明後日に!
本編と裁判の差がありすぎてヤバい
桃太郎の実力、発揮なるか
次回に続きます!
577:
あ、なんだ今日は本編更新ないのか...
ん?!
番外編からの唐突な本編更新に頭が付いていけない
581: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/12(水)01:15:31 ID:yOc
桃太郎「相変わらずあいつの魔法具はすげぇな…。すぐに後を追いたいところだけど、城の中に戦いに相応しい場所なんかあるのか…?」
ライオン「う、うーん…訓練場ならあるけどあそこはお城の外だから違うかなぁ…?」
キモオタ「ドロシー殿、もしかしてこの城にはダンスホールがあるのでは?」
ドロシー「は、はい。舞踏会が催せそうなくらい広いホールがありますけど…」
キモオタ「それならば…おそらくシンデレラ殿はそのダンスホールに居るはずでござるよ、桃太郎殿」
桃太郎「ん…?どうしてそう思うんだ?」
キモオタ「シンデレラ殿、ドレスを身に纏いガラスの靴を履いていたでござる。ドレスの趣味は変わっていたでござるが…あれは彼女が舞踏会に向かった時のスタイル」
キモオタ「口では無様などと言っておりましたがな…。良くも悪くも自分の人生を変えた舞踏会には何か思うところがあるのでござろう」
桃太郎「確かに…ガラスの靴を使い続けているくらいだしなぁ」
キモオタ「それにあの高を生かすにはある程度広い場所でなければなりませんからなwwwダンスホールという読みはあながち間違いではないかとwww」
ライオン「そ、それじゃあ僕が案内する…!背中に乗ってっ、桃太郎さん」
桃太郎「うん、かたじけない。それじゃあ拙者達はシンデレラを追う、一緒に戦えなくて悪いけどあとの連中は任せた!」
裸王「ウムッ!筋肉神は友情に厚い者に微笑む!桃太郎よ、お主に筋肉の神の加護あらんことを!後の事は任せたまえ!」マッスル
赤鬼「あぁ、こっちの事は気にしねぇでいいからな。全力であいつを正気に戻してくれ!頼んだぞ!」
キモオタ「死んだとしてもちゃんと埋葬しておきますぞwww」コポォ
桃太郎「死なねぇよ!まぁとにかくあいつの事は拙者にまかせてくれ、次会うときは必ずシンデレラも連れて帰るからな!」
シュババッ
582: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/12(水)01:19:00 ID:yOc
チェシャ猫「……良かったのかアリス?」
アリス「何がだい?」
チェシャ猫「アシェンプテルは連中を始末する上で非常に有効な駒だ。名が変わろうと連中にとってあの女は友人だ、攻撃をする事を躊躇するだろうからな」
チェシャ猫「更にあの機動力…一対一の戦いをさせるより、遊撃をさせた方がはるかに戦果をあげられただろう」
アリス「確かにそうかもしれない。だが彼女の相手は桃太郎、ああ見えて実力は本物だ。経験に裏打ちされた強さ、磨き上げられた剣術……そして治癒能力まで備えている」
アリス「高い戦力と治癒能力を持つ桃太郎をキモオタ達と分断出来たと考えれば、これはそんなに悪い流れじゃあない。これでもうキモオタ達は治癒に頼る事は出来ないんだから」
チェシャ猫「まぁ…そう考えれば悪手とは言い難いが」
アリス「何にせよ彼女にかかった魔法を解かなければ元のシンデレラには戻せない。だが桃太郎の能力では魔法を打ち消すことまでは出来ないという事は調べが付いてる」
アリス「何一つ心配する必要なんかないのさ。ボク達はこれからじっくりこいつ等を苦しめてやればいい、それだけだ」
アリス「彼女の行動は想定外だったけど、この程度では何も変わらない。ボク達は――」
ズダーン!!
アリス「……ッ!」ビッ
赤ずきん「あら残念ね…。額を撃ちぬこうと思ったのだけど頬をかすっただけだなんて……私の腕もまだまだね」
赤ずきん「でも油断はしない方が良いんじゃないかしら?頭が弾けるなんてあなたも嫌でしょう?」
583: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/12(水)01:24:55 ID:yOc
帽子屋「アリスちゃん…!大丈夫っ!?なんなのアレ…不意打ちだわ!許せない!許せないわよぉ!」ムキー
白ウサギ「ち、血が出てるじゃないですかァ!かすり傷みたいですけど化膿したら大変です!すぐに手当てを…!」
三月ウサギ「クッソ!姑息な真似しやがって…!あいつただじゃおかねぇ…!」
アリス「騒ぐな。大したことじゃない」
チェシャ猫「警戒心が薄れていたなアリス。くだらない慢心で全てを台無しにするつもりか?」
アリス「悪かったよ、ボクとした事が内心舞い上がっていたのかもしれない。まぁなんにせよ……まぐれ当たりは二度と無いぞ、赤ずきん」ギロリ
赤ずきん「あら、まぐれ扱いなんて心外ね。なんならもう一発、試してみる?」ガチャッ
アリス「好きにすればいいさ。でも流石に二度目はボクの仲間が黙っていないよ?そうだろう?」
帽子屋「当然よッ!こういう言い方アリスちゃんは好まないでしょうけど…女の子の顔を傷つけるなんて万死に値するわッ!女の子代表としてアタシは許すわけにはいかないわぁ!」
三月ウサギ「次、攻撃するそぶりを見せてみろ。テメェの頭巾が更に深い赤に染まる事になるからな!覚えてろテメェ!死ね!」
赤ずきん「自分たちの事を棚に上げて…。良い根性しているわね」
アリス「まぁそう慌てるなよ赤ずきん、ボク達は逃げも隠れもしない。だがボクが今一番殺したいのはそこの豚だ、悪いけれどそれ以外の連中はオマケでしかない」
赤ずきん「あら、随分な言い方ね…?」
アリス「本音を言ったまでさ。だからボクとしてはわざわざオマケと戦うのに時間を割くなんてバカバカしい事はなるべく避けたい、そこで……だ」
赤鬼「アリスの奴、一体何をしようってぇんだ…?」
アリス「なんてことは無い、少しふるいにかけるだけだ。お前達オマケがどうしてもボクと遊びたいっていうなら、こいつ等の相手をしてからにしてもらおうか」スッ
584: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/12(水)01:28:32 ID:yOc
アリス「さぁ出番だ青い鳥!!こいつらと少し遊んでやれ!」
巨大な青い鳥「お任せください!一人残らず呑み込んでやりますよぉ!!」バッサバッサ
巨大な青い鳥「僕はもうちっぽけな小鳥でも平和の象徴でも無い!アリスさんに頂いたこの身体と力で連中を喰い散らかしてやります!」バッサバッサ
キモオタ「あの者は…!ティンカーベル殿がファミチキと呼んでいた青い鳥殿でござるか!?何故あのように巨大な姿に!?」
ヘンゼル「この世界には身体の起き差を変える魔法具なんて掃いて捨てる程あるんだ、驚くような事じゃないさ。それよりも…」
グレーテル「あんなにおっきな鳥さんに襲われたら……大怪我しちゃうよ……なんとかしなくちゃ……」
アリス「フフッ、それじゃあボク達はこれで失礼するよ。さぁ、みんなも行こう。予定よりも長居し過ぎてしまったからね」
キモオタ「ぬぅっ…!待つでござるアリス殿…!拙者を殺したいと言うのならばこのような小細工をせずに正々堂々と戦えばいいでござろう!」
アリス「ブラフ頼りだった君の口から正々堂々なんて笑わせるね」クスクス
アリス「ボクは正々堂々だろうがそうでなかろうがお前を殺せればそれでいいのさ。今まで散々ボクの邪魔をしてきたお前だ、青い鳥相手に苦戦したりしないだろうけど…少なからず消耗はするだろう?お前も他の連中も」
キモオタ「青い鳥殿と戦わせて我々の戦力を消耗させるのが狙いでござるか…!」
アリス「率直に言えばそうだね、何も万端な状態のお前と戦う必要はないんだ」
キモオタ「なんと卑劣な手を…!しかし我輩は負けませんぞ、必ずお主を…!」
アリス「フフッ、いつだって威勢だけはいいな。それじゃあまた後で会おうじゃないか、キモオタ。ボクはこの城にいる。お気に入りの場所でお茶でも飲みながら待っているからいつでも来るといいさ……あぁ、でも」
アリス「せめて戦える状態で来てくれよ?そうでなければ殺しがいが無いからな」フフッ
スタスタスタ
585: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/12(水)01:34:10 ID:yOc
プチ更新ここまで 次回、vs青い鳥
青い鳥は何故、アリスに味方し戦うことになったのか?
次は木曜日に本編プチ更新+番外編『かぐやと豆』更新予定です
588:
巨大な鳥…ロック鳥助太刀フラグ?
あとアシェンプテルって本人じゃなくて小鳥が目をえぐったんじゃなかったっけ?それとも自分の記憶違い?教えてくだせぇロリコン様。
589: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/14(金)01:22:33 ID:Nx2
番外編更新します
本編の更新はちょい延期、週末の定期更新には間に合うと思うんで申し訳ないけどもうしばしお待ちを…
>>588
流れるようなロリコン扱いで草
ちょっと読み返したら俺の書き方が悪かった
アシェンプテル自身が復讐してるというよりは【アシェンプテル】のおとぎ話に復讐要素がある〜みたいな意味合いでとってもらえたら嬉しい
個人的には【シンデレラ】のみんな幸せエンドより【アシェンプテル】の姉と継母が報いを受ける展開のが好き、王子が妙にえげつないのも好きだwww
590: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/14(金)01:25:20 ID:Nx2
四月に節分ネタをやる事に躊躇などしない番外編『かぐやと豆』
ドロシー「今日は良いお天気だなぁ…」ポケー
玉龍「うおぉーっ!ドロシー!?のんびりしている場合じゃないッス!今日は節分だって言うのに丸腰じゃ危険ッスよ!?」ドタバタ
ドロシー「えっ、えっ!?玉龍ちゃん一体何事なの?せつぶん…?」
玉龍「とにかくこの煎り豆を渡しておくッス!悪鬼が出たら手首のスナップを利かせて投げつけるんスよ!左手は添えるだけッス!」ビュンビュンッ
かぐや「うふふっ、玉龍ずいぶんと楽しそうね」ウフフ
ドロシー「かぐやさん、節分って何ですか…?も、もしかして戦いの訓練みたいなものですか?」オドオド
かぐや「単なる行事よ、物騒なものじゃあないわ。簡単に言えば厄除けね、邪気が発生しやすいこの時期にイワシの頭や柊を飾ることで邪気を引き連れてくる悪鬼を追い払おうという風習よ」
ドロシー「そんな風習があるんですね…。もしかして、この煎り豆も厄除けに使うんですか?」
玉龍「そうッスよ!鬼は豆が苦手って話ッスからね!全力でぶつけて攻撃するッス!目ッス!目を狙うッス!」ヒュヒュッ
ドロシー「えっ、その話って本当?前に見たときは赤鬼さん普通にお豆食べてたけど…?」
玉龍「そこはまぁ個人差があるッスから!ちなみにこの煎り豆は投げて攻撃する他にも食べる事で邪気や病から身を守れると言われてるッス!まさに攻防一体ッスね!」
ドロシー「へー…じゃあ病気にならないようにいっぱい食べた方が良いのかな?」
かぐや「多ければいいというものじゃないのよ、それは年齢の数だけ食べるの。そうすることで丈夫な体を得られると言われているわ」
ドロシー「そうなんだ、なんだか面白い行事ですね」
玉龍「かぐやにも煎り豆をあげるッスからちゃんと年齢の数だけ食べるッス!お手軽に健康な体をゲットするッスよ!」スッ
かぐや「あら、ありがとう。それじゃあ年齢の数だから二十……」
孫悟空「おいおい、かぐや。節分豆は年齢の数だけ食うんだぜ、二十も食ったら食いすぎだろ?」ヒョコ
591: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/14(金)01:31:45 ID:Nx2
かぐや「あら悟空。私こう見えて二十越えているのよ?」
孫悟空「いやいや、そりゃあお前が『月の姫』だった頃の年齢だろ?今はこの日ノ本で赤ん坊からやり直してんだから『かぐや姫』の年齢だけ豆を食うのが筋だろ。ってなると…お前が食う分はこんだけだ」スッ
 一 粒 。
ドロシー「な、なんで一粒なんですか…?もしかしてお二人喧嘩しているとか…?」ヒソヒソ
玉龍「違うッスよ。かぐやは月の民っすから人間とは成長度が違うんスよ。だからじーさんが竹の中から見つけた赤ちゃんかぐやは三ヶ月くらいで年頃の娘に成長したんス。だから外見は大人ッスけどかぐやは実質一歳ちょいなんスよね」
ドロシー「へー…そうだったんだ」
かぐや「悟空、あなたの言い分も解るわ。だけど私の場合は少し特殊だから元の年齢だけ食べても良いんじゃないかしら?一粒なんて食べたんだか食べていないんだかわからないわ」
孫悟空「何言ってんだお前。この手の行事は疎かにしちゃあいけねぇ、キッチリやれってお師匠様も言っていたしな、ここは真面目に年齢分として一粒だけ豆を喰うべきだぜ」
かぐや「あのね悟空…私はこの行事を疎かにしているわけじゃないのよ。ただ一粒だけ食べたって仕方無いという事を――」
孫悟空「ははぁん、なるほどな…さてはかぐや、煎り豆が好物だから少しでも多く食べてぇって事だな?」
かぐや「そうじゃないわ、悟空。私はただ――」
孫悟空「なんつぅか意外だけどよぉ、実はかぐやも結構食い意地はってんだな!食い意地はってるといやぁ猪八戒だが、オメェもなかなか良い勝負かもしれねぇな!ガッハッハ!」
かぐや「猪八戒と、良い勝負……?」カチン
ドロシー「か、かぐやさん…?なんだか目付きが怖いですけど…」
玉龍「あー…先輩やっちゃったッスね。うちは知らないッスよー…」
592: ◆oBwZbn5S8kKC 2017/04/14(金)01:36:23 ID:Nx2
かぐや「……悟空の言う通りね。私はこの体では一年足らずしか生きていないのだから一粒だけ食べる事にするわ」ポリポリ
孫悟空「おう、それがいいぜぇ。食い意地はってるとロクな事ねぇからなぁ」ハハハ
かぐや「さて、次は悟空が歳の数だけ煎り豆を食べる番よ?」ヒョイッ
孫悟空「ん?俺は不老不死になっちまってるしわざわざ豆なんざ食わなくても――」
かぐや「駄目よ。この手の行事は疎かにしてはいけない、そうなんでしょう?それともお師匠様の教えを無視するのかしら…?」
孫悟空「どうした?お前、なんか怒ってねぇか…?」
かぐや「確か…不老不死になる前のあなたの寿命が342歳。それから天界で好き放題した期間が約100年と数十年…」ザラザラザラ…
孫悟空「お、おいかぐや…」
かぐや「それからお釈迦さまに破れて五行山に約500年封印されて…。お師匠様に助けられて天竺までの旅路で数年……」ザラザラザラ…
かぐや「はい、これがあなたが食べるべき煎り豆よ」ドッサリ
孫悟空「馬鹿お前…!煎り豆ばっかりこんなに食えるわけねぇだろ!千粒以上って……馬鹿お前!」
かぐや「あら?私に強いておきながら自分は食べないのね?流石、斉天大聖サマは格が違うわねぇ……?」ジロリ
孫悟空「……わぁったよ、食えば良いんだろ!?ったくよぉ……うぅ、口の中がパサツキやがる…。ドロシー、すまねぇが水くれねぇか?」モシャモシャ
ドロシー「あっはい、すぐに井戸水を汲んできますっ!」トテトテ
玉龍「かぐやって、キレると途端に感じ悪くなるッスよね…」
おしまい(週末にまたお会いしましょう!)
594:
グレーテル(幼女)だけに飽き足らずかぐや姫(1歳ちょい)にまでフォーカスをあてるなんてやっぱり…
595:
一歳に手を出すなんて節操なしだなぁ
596:

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switch品薄、ユーチューバーによる大量買い占めが原因だったことが判明 (※画像あり)

バスを待っていたら一台の車が停まって、窓が開き 「駅に行くんですか?駅に行くなら送ってあげますよ!」

父ちゃんも、仕事から帰ってくると真っ先に抱っこして

おまえらの学部・学科・専攻の立場から幽霊の存在を否定して

俺「はい。ビアガーデン不参加ねー」新入社員「あっはい実はその日」俺「あ〜理由とかいいから^^」

すげぇ休憩方法編み出したから発表するwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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