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初めてのバイト先がとんでもない所だった


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いいスレに出会えた
107: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:11:50.52 ID:jWVEwHEF0
ええ話やないかい泣けるでホンマ
108: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:12:12.13 ID:BeeJT2OW0
いいね
111: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:19:41.80 ID:Jnfzpbqe0
給料日という大きなモチベーションを得た俺は一層仕事に精が出るようになった。
この頃には、少しずつ社長やAさんBさんに頼まれたことがこなせるようになっていき、そして頼まれることも増えてきた。
またそれが嬉しくて仕事に励むようになった。
そんなある日、昼の営業時間が終わって店で休憩してると社長さんと女将さんの怒号が事務所から聞こえてきた。
女将「あんたは頭固いねん!!」
社長「誰に口きいとんじゃ、おどれは!!」
どこのヤーさんですか、あなたたちは。
AさんもBさんも自宅に帰っていて、今職場にいるのは俺だけ。
社長「ごらぁ!奴隷!!」
これは飛び火してきそうな予感。
112: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:25:38.03 ID:Ng/UY2HG0
ここでまさかのお呼び出しw
113: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:26:23.44 ID:N5SFnSII0
wktk
115: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:26:33.48 ID:Jnfzpbqe0
俺「は、はひぃ!!」
てんぱりながら駆け足で事務所へ向かう。
女将「厨房を走らない!!」
ああ、出た対岸の火事が飛び火したやつだ。
社長「今はそんなん関係あらへんやないか!」
女将「はぁ?!」
社長「なんやこら!」
あ、あの俺を呼んだ意味はなんなんですかねぇ。
俺「あの、俺を呼んだ意味は…」
社長「口からこぼれただけじゃ、ひっこんどれ!」
口からこぼれたものが、どなり声になるんですね。
もうどうでもいいやってなって厨房に戻る。
相変わらず怒号が飛び交う中、会話を聞いているとなんとなく話の全貌が見えてきた。
116: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:27:32.77 ID:Ng/UY2HG0
社長ww
121: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:33:46.82 ID:Jnfzpbqe0
どうも女将さんは新しいバイトの子がほしいもよう。
お客さんのお世話を1人でするのはそろそろしんどくなってきたとのこと。
社長さんはお前は店の経営のことを考えてものを言ってくれと。
女将「あんたがパチンコやめたら、新しい子の給料も払えるわ!」
社長「お前が無駄遣いやめたら考えたるわ!」
女将「それにあんたは1くんが来てから、楽しそうやんけ!」
社長「それのなにが悪いねん」
女将「わたしにもお気に入りの女の子がほしい!」
なんだ、ただの夫婦喧嘩じゃないか。
ここで社長さんが折れたのか、なにも言わずに厨房に入ってくる。
社長「もうあいつには何話してもあかんわ」
俺「ははははh…」
社長「俺が折れたらな、いつ離婚してもおかしいないわ」
そう思うならもっと手前で折れることはできないのだろうか。
122: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:37:33.74 ID:s7rM9fUS0
>そう思うならもっと手前で折れることはできないのだろうか。
なんかいい。
123: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:42:32.46 ID:dX+G5mT50
追いついた
面白い
お気に入りの女の子に期待
124: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:43:50.27 ID:Jnfzpbqe0
まぁ、夜の営業時間はとてつもなくぎくしゃくしていた。
AさんBさんは何食わぬ顔で通常運行、社長さんは俺に女将さんの悪口を聞こえるように言ってくる。
逆に女将さんはやたらと俺を呼びつけて仕事を押し付ける。
来客も少なかったはずなのに、ある意味1番疲れた日なのかもしれない。
営業時間が終わって、店じまいをしながら女将さんと話していた。
女将「なんか今日はごめんねww」
俺「いや、まぁだいぶ慣れました」
女将「あんたもなんか逞しくなったねww」
俺「そんな…」
女将「ほんまね、わたしが折れなあの人と離婚してまうやろうからねww」
お ま え も か。
夫婦そろって同じこと言ってんじゃ、世話ないわ。
俺「そ、そうですね、女将さんが折れてるから上手くいってるんですよ」
女将「でしょーwwさすが1くん、分かってるわーwwww」
いやぁ、俺ってばなんて策士。
女将「よし、バイトの募集かけてみよう!ww」
やっぱり折れてないやないかい!
126: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:47:24.20 ID:H/ypsRWt0
これは面白い
127: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:48:49.42 ID:tJcCjwl70
新しい女の子バイトwktk
128: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:48:52.97 ID:s7rM9fUS0
本気の喧嘩ができる同士は仲の良い同士
132: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:54:30.42 ID:sUP0t1xN0
女将www
133: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:54:48.06 ID:Jnfzpbqe0
そんなこんながありつつ1週間後のある日、昼休憩をしていると来客を知らせるチャイムが。
割と営業時間外にもお客さんが来て、オードブルや夕食の注文してきたりするのでそれかと思い店の表まで出てみる。
俺「いらっしゃいませー」
おとなしそうで、若い女の子が立っていた。
女「あ、あの」
俺「はい…?」
若い子が来るような店でもないし、たぶん不信感全開で相手していたと思う。
女「今日は面接を受けにきました…」
俺「…あぁ! ちょっと待っててくださいね!」
事務所に戻って、女将さんに新しいバイトの子が来たことを伝える。
女将さんは嬉しそうな顔をして一目散に客席に向かっていった。
134: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:55:50.75 ID:JCuhtjEx0
女の子ktkr
135: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:56:46.25 ID:OMXrUfRi0
しえん
136: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 20:58:46.34 ID:3O+/atcZ0
きになる
142: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:01:18.99 ID:Jnfzpbqe0
女の子の印象はとにかく、おとなしそうで普通の子だった。
おそらく高校生くらいで、なぜか少し羨ましくも感じた。
表からは女将さんの笑い声が聞こえてきて、相変わらずだなぁと思っていた。
事務所で寝転びながら一服している社長に
俺「社長、面接行かんでええんですか?」
社長「認めへんー」
俺「子供ですか」
社長「奴隷が社長になんちゅう口きいてんねん!」
なんでこんな気がたってんだよ。
俺「ほら」
社長「しゃあないなー、あー、めんどくさ」
散々悪態をつきながら社長は事務所を出ていった。
結局この人も折れてなかったのである。
することもなくて暇だなぁと雑誌を読んでいると、社長が早くも戻ってきた。
もしや落としたのか…?
社長「おい、奴隷」
俺「…はい?」
社長「いやぁ、若い女の子ええなあww」
最低だ、あんた。
144: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:03:33.03 ID:ICko9N8z0
社長wっwww
145: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:04:12.13 ID:l5ruPYNl0
こういうとこいいなぁ
146: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:04:13.24 ID:chTOWnRz0
wwwww
147: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】(1+0:
社長籠絡されんなwww
149: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:10:32.91 ID:Jnfzpbqe0
俺「へー」
社長「なんやそのケダモノを見るような目は」
俺「さぁ?」
社長「お前最近、態度でかなってないか?」
ちょっと怖くなってきたので厨房に逃げることにした。
しばらくすると女将さんが女の子を連れて厨房に入ってきた。
女将「あ、奴…じゃなくて、1くんww」
俺「あのねぇ…」
女の子「?」
いい加減、人権問題で訴えるぞ。
女将「明後日から働いてくれるKちゃんね!」
女の子「Kです!よろしくお願いします!」
Kちゃんは深く俺におじぎをして、顔をあげて俺に笑顔を見せた。
あ…若い女の子いい!
俺「は、はい!こちらこそ!!」
社長「いやぁ、下心怖いわー!ww」
しゃ、社長め…。
150: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:12:03.35 ID:ICko9N8z0
男って単純
151: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:12:36.86 ID:AmxPo9910
A兄貴の女への扱いが気になる
154: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:15:13.09 ID:Jnfzpbqe0
俺と同じでKちゃんもその日は、それだけで帰っていった。
この日の夜の営業時間にAさんBさんにも、新しい子が入ってくることが伝わった。
B「また足手まといが増えるんか…」
もうほんとごめんなさい。
A「…女?」
なんでちょっと嬉しそうなんだよ。
そんなAさん、この日はやたらと絡んでくる。
A「おい」
俺「はい?」
A「新しい子、見たんか?」
俺「ええ、はい」
A「…女?」
なんで今度は照れくさそうなんだよ。
ちょっと意地悪してみたくなった。
俺「さぁ?男だったらいいですねww」
A「…ちっ」
そんな分かりやすく舌打ちします?
156: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:17:35.86 ID:LCPP9PU20
>>1
この手の飲食店ってホール担当がめっちゃ楽に見えるんだがそうだった?by 元キッチン
158: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:22:18.97 ID:Jnfzpbqe0
>>156
暇なときはそう見えるけど、実際はそうじゃないぞ。
来る時は宴会で50?60人の相手を今でこそ3人だけど、昔は女将さんと非常勤のおばあちゃんと2人でさばいてたんだぞ。
もう想像もできないくらいの忙しさだと思う。
157: ◆qfhJ29hlHg 2012/12/09(日) 21:17:36.11 ID:98yOlhEn0
>>154
AとBって何歳くらいなの?
158: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:22:18.97 ID:Jnfzpbqe0
>>157
Aさんは40代後半、Bさんは60代前半。
平均年齢高めな職場でした。
160: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:28:34.55 ID:Jnfzpbqe0
翌々日、Kちゃん初出勤の日。
Kちゃんは学生ということで、夕方からの出勤だった。
K「おはようございます!」
事務所から颯爽と現れたKちゃん。
長い黒髪を後ろで束ねて、面接のときに見たときより凛として見えた。
社長「おう!今日から頼むなーww」
B「おはよー」
A「お、おはよ!」
A、あんただけは絶対に許さんぞ。
ちなみにこの日も俺が挨拶しても無視だったからね!
さっそく女将さんがひきつれて、仕事のノウハウを教えにかかった。
A「おい」
俺「はい?」
A「女やないか…ww」
あ、嬉しそう。
むしろにやけてんじゃねえか。
この日はなんだかとてもいい雰囲気で厨房が回っていた。
おそるべし若い女の子の力。
162: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:34:39.51 ID:Jnfzpbqe0
仕事も終わり、店じまいをしていた。
これが人が1人増えるだけで、すさまじく早く終わる。
単純にKちゃんの要領がいいのもあったと思うけどね。
K「あ、あの!」
俺「はい?」
洗った食器を拭いているとKちゃんに勢いよく声をかけられた。
K「ど、どれい…!」
なぜか恥ずかしそうな顔をして、俺の名を呼ぶKちゃん。
正しくは名前でも何でもなく、ただの人権問題である。
俺「え?」
K「ご、ごめんなさい!!」
顔を真っ赤にしてどこかに行ってしまったKちゃん。
俺はなぜ彼女から奴隷呼ばわりされたのかも分からず、とりあえず店しまいを続けることに。
女将「こらぁ、奴隷!!」
客席のほうから聞こえる女将さんの怒号。
なんで俺が怒られてんだ。
168: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:40:32.28 ID:Jnfzpbqe0
俺「はひぃ!」
急いで客席に向かう。
女将「あんたねえ、せっかくのKちゃんの努力を無駄にしたんやな!」
なんのことですか。
K「いや、ほんとに1さんは悪くry」
女将「黙っとって!」
あぁ、飛び火した。
奴隷呼ばわりされたけど、これには素直にKちゃんに同情した。
この職場に来たことを。
俺「あの、なにを怒ってry」
女将「わたしがKちゃんにあんたを奴隷呼ばわりすれば、打ち解けられるよって言ってあげたの!」
俺「は?」
女将「Kちゃんがあんたと打ち解けたいって言うから!」
な、なんちゅう切り込み方…。
俺「普通に話していたら打ち解けますから…」
女将「最初っからそう言うてよ!」
じゃあ聞いてくださいよ!
なんてやり取りを女将さんとしていると、横でKちゃんがくすくす笑っていた。
女将さんには理不尽な怒られ方をしたけど、Kちゃんが笑ってくれて少し嬉しかった。
169: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:40:59.63 ID:YD6gHTLbO
面白い支援支援
172: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:46:20.83 ID:gSrxmEui0
Kちゃんかわゆす
174: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:47:11.93 ID:Jnfzpbqe0
社長が女将さんと喧嘩する理由が少しわかったような気がした。
店も閉め、帰ろうと自転車に乗った。
ちなみに店から家まで自転車で10分くらいで、Kちゃんも自転車だった。
俺「じゃあお疲れさまでした」
K「お疲れさまでした!」
家に帰ろうとすると、後ろからKちゃんがついてくる。
なんぞ。
後ろを振り返る、Kちゃんと目が合う。
K「家の方向、一緒みたいです…ww」
俺「そ、そうなんですか」
一緒に帰りましょう、なんて言えるわけもなく俺が少し前を走っていた。
K「あ、あの!」
俺「はい?」
振り返るとKちゃんは自転車から降りていた。
K「せ、せっかくなんで一緒に帰りません?」
俺「そ、ソッスネ」
変な緊張のせいか裏声になったことを覚えてる。
176: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:49:37.92 ID:4V5mdNQJ0
まじかよw
180: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 21:54:51.44 ID:Jnfzpbqe0
Kちゃんの歩幅は俺に比べると狭くて、合わせて歩くと少し窮屈に思えた。
K「面白い職場ですよねww」
俺「まぁ…」
K「1さんはもう長いんですか?」
俺「いや、俺もつい先月から」
K「えー、見えないなぁ!そう言えば、いくつなんですか?」
俺「15ですけど…」
K「わ、わかっ!」
Kちゃんは芸人もびっくりするくらい、びっくりしたリアクションをしてみせた。
ていうか、Kちゃんも高校生じゃないのか?
俺「Kちゃんは…?」
K「1回生、大学です!」
なんと3つも上だったもよう。
職場の近所に大学があって、どうやらそこの学生さんらしく、下宿しているらしい。
186: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:03:54.34 ID:Jnfzpbqe0
K「じゃあここで!今日はお疲れさまでした」
俺「お疲れさまでした!」
そう言ってKちゃんと別れた場所は、2階建てのアパートの前で。
ほんとに大学生なんだなあと思うと、やけに遠い存在に感じた。
次の日からも相変わらずな感じで、ただKちゃんがメキメキ仕事を覚えていくのが印象的だった。
その週末、夜のピークも終わってKちゃんと社長が作ってくれたまかないを食べている時だった。
社長「おう、奴隷、K!」
俺「はい?」
社長「お前らこの後、暇か?」
俺,K「特には…」
社長「よしww仕事終わったら親睦会するで!」
なんだかよくわからないまま、社長に連れ出されることが決まったよう。
ちなみに基本的に社長の休日の過ごし方は、パチ屋に行くか釣りに行くかゴルフに行くか。
だから日曜の夜から連れ出されるのは珍しかった。
191: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:10:23.58 ID:Jnfzpbqe0
完全に仕事が終わったのは11時前だった。
事務所で待っている社長に声をかけると、さっそく出かけるぞ、とのこと。
女将さんは行ってらっしゃい、と見送ってくれた。
俺「どこ行くんですか?」
社長「ん?奴隷部屋」
K「なにそれ怖い」
そうですか、Kちゃんからも奴隷認定されたもよう。
車に揺られて10分ちょい。
見えるのは見なれたカラオケ。
俺「え?」
社長「しゃww歌うぞー!ww」
K「よし!」
なぜかやる気満々な2人。
俺はと言えば、カラオケほど苦手なものはないという具合。
人前で歌うとか恥ずかしくてできねーよ。
受付にて、さも当たり前のように会員カードを出す社長。
社長「フリータイムで」
若いな、おい。
195: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:19:25.24 ID:Jnfzpbqe0
部屋に入り、まず社長がしきる。
社長「まず掛けからな!ww」
まず、の意味がわからん。
社長「1人3曲、持ち歌を歌う。その曲の中で1番特典高かったやつが5000円、次が3000円、けつはなしなww」
K「ふっふっふっww」
もうこれは負けるな、と財布の中を確認した俺。
社長「最初から負けること考えて掛けごと出来るか、あほたれww」
結果?結果はというとですね、それはハイレベルな戦いでしたよ。
Kちゃん→ジュディマリのそばかす
社長→虎舞竜のロード
ともに90点オーバー。
俺→宇宙戦艦ヤマト。
忘れもしない96点にて1位。
俺の掛けごとの原点は、もしかしたらここなのかもしれない。
197: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:21:10.71 ID:NbFZ5O1h0
学生時代を思い出すな
198: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:22:02.24 ID:Ng/UY2HG0
96点すげー!
204: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:30:54.63 ID:SoHEuxII0
おもしろい
192: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:13:30.35 ID:98yOlhEn0
ちょっと分かりにくいのでコテを奴隷にしてください
207: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 22:31:44.73 ID:Jnfzpbqe0
自分で奴隷って名乗るってどーよ。
どうかクソコテとののしらないでくださいいいい。
結局5000円を社長から巻き上げ、Kちゃんも3000円をもらってた。
なんだかんだで明け方まで歌い通して、俺はと言えば喉ガラガラ、社長とKちゃんはまだまだ元気。
店を出た後、朝飯食って帰るぞということで某牛丼チェーンへ。
たらふく食わせてもらって、それぞれ帰路へ。
社長「ほなお疲れー!楽しかったわww」
K「こちらこそありがとうございました!」
俺「おつかれさまでした!」
解散してKちゃんと帰ろうとしていた時だった。
社長「おい、奴隷の分際で変な気を起すなよww」
どーゆー意味や、それは。
K「きゃっ、こわいww」
あんたも便乗しないの。
209: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:33:12.34 ID:BeeJT2OW0
Kちゃんも馴染んでていいなww
220: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 22:42:56.38 ID:Jnfzpbqe0
俺「じゃあ。おやすみなさい」
K「またね!おやすみ!」
Kちゃんを送り届けたあと、俺も帰宅した。
ベッドに倒れこむとそのまま眠りについた。
その後も社長とKちゃんとでカラオケに行くことは恒例行事に。
だいたい月1くらいで暇を合わせて行くことになってますww
少しはしょるけど、バイトを始めて半年がたった頃。
その日はえらく社長がしんどそうで、どうやら風邪っぽかった。
8時には店を閉めるから、片付けを頼むということだった。
社長「晩飯はお前が作れ」
俺「了解です」
社長「俺の包丁好きに使ってええからな。ほなあとは任せるわ」
俺「お大事に…」
そう言って社長は奥へはけていった。
AさんもBさんもそれに合わせて帰り支度を始めた。
ん?待てよ、包丁を好きに使っていいだと?
普段触らせてくれすらもしないのに、ほんとにいいのか?
222: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:44:00.86 ID:98yOlhEn0
>>220
急展開?!
224: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 22:44:52.29 ID:XlbOP6Z60
これは試練なのだ
225: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 22:48:19.32 ID:Jnfzpbqe0
少しくどいけど、職人さんにとって包丁とはとても大事なものなのです。
俺も何度か仕方なく触る機会があって、社長の包丁を触ったんだけど、割とガチで怒られました。
茫然とする俺に女将さんが声をかけてきた。
女将「どないしたん?」
俺「どないしましょ…」
女将「は?」
俺「晩飯、俺が作れって…」
女将「へー、珍しい。いや、そうでもないかww」
俺「へ?」
女将「とにかくKちゃんの分も頼んだでww」
それだけ言い残して女将さんは自分の仕事に戻っていった。
とりあえずある食材で野菜炒めを作ってみた俺。
包丁を握る手が震えて、隣で見てるKちゃんがハラハラしていたように思う。
227: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 22:53:55.43 ID:Jnfzpbqe0
できた野菜炒めをおかずにKちゃんとご飯を食べていた。
K「うーん、やっぱり社長には勝てへんねww」
俺「当たり前でしょ…」
K「でも美味しいよ!」
よくよく考えれば、俺自身、自分以外にご飯を作ったのは初めてでそれを褒めてもらえてうれしかった。
俺「ありがとうございます!」
K「まだまだ修行が必要だね?ww」
俺「精進します」
そういうとKちゃんはいつものように柔らかい笑顔を見せてくれた。
このころにはKちゃんとすっかり打ち解けれていたように思う。
女将さんも俺の作った野菜炒めをそこそこに褒めてくれて、見えない程度にガッツポーズをした。
232: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 23:01:21.93 ID:Jnfzpbqe0
翌日、社長も食べたのか散々ダメだしされながらも、元気になった社長が心なしか嬉しそうだった。
社長「そういやお前あれや、事務所の机見てこい」
俺「え?」
社長「はよ」
なんのことかさっぱり分からず、事務所の机を見ると何枚かちらしが置いてあった。
よく見ると物件のちらしで、手頃な値段の物件には大きく丸がしてあった。
それを眺めていると後ろから社長が
社長「お前、一人暮らししたいんやろ?ここ、俺の知り合いも居るし、悪いようにはならんよ」
俺「いや、嬉しいんですけど、なんで…」
社長「奴隷の面倒見るのが社長の仕事やろww金がないんやったら知らんww保証人のサインはしたる!」
俺「お金のほうは、はい…」
社長「お前金使わんもんなあwwほな次の月曜物件見に行くか!一応母ちゃんに話しとけよ」
それだけ言うと社長はそそくさと仕事に戻っていった。
233: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:02:37.70 ID:Ng/UY2HG0
>>232
社長テライケメンw
ほんとに良い人だなぁ
234: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:03:08.81 ID:ICko9N8z0
ええ奴隷商人やん(TT)
235: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:04:04.88 ID:chTOWnRz0
保証人のサインはしたる!か。
236: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:04:56.84 ID:RliBgElx0
心にグッとくる
239: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 23:07:34.15 ID:Jnfzpbqe0
休憩がてらお風呂入ってきますね!
244: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:18:20.48 ID:nDT7KJS00
原則、保証人は身内以外駄目だろ
245: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:21:24.68 ID:6SUXXC7n0
>>244
親族か親しい人だったはず
255: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:42:11.52 ID:U3Ivhf000
>>244
いろいろあるよ。
連帯で親族のみのあるし
でも大家が社長のしってるひとみたいだしあまりもんだいはないのでは。
254: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:40:57.30 ID:rMcpnVsUP
え?不動産屋だけど会社の代表とか店のオーナーとか全然身内じゃなくても通るよ…
むしろ信用力の問題であって…
遠方の他人とかはちょっと厳しいけど…
248: 名も無き被検体774号+ 2012/12/09(日) 23:29:11.43 ID:1msOoGGfP
Kちゃんは誰似なの?
259: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/09(日) 23:56:38.47 ID:Jnfzpbqe0
ごめんなさい…荒れるだろうなと思いつつ、そのままで風呂あびてました。
保証人の件ですが、社長に詳しくは聞けてないんで予想ですけど、おそらくコネです。
不動産屋も特になにも言わなかったことを考えたら、割とそこまで厳しいものではないのかと…。
>>248
誰だろなぁ…もとかりや?さんに似てると思われます。
261: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:02:17.67 ID:vblgnLHS0
>>259
保証人なんてそんな厳しくないぞ
今は保証会社なんてのもあって保証人なしでも借りれたりするからな
263: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:06:18.97 ID:iCQ0O04D0
その日、仕事を終えて家に帰ると母親をいるのを確認して話をつけに向かう。
俺「なぁ」
母親「なに?」
ただいま、お帰り、なんて会話うちには存在してませんでした。
俺「一人暮らしするわ」
母親「…あんたアホやろww」
しばらく考えたあと母親はそう言って嘲笑した。
俺「なにが?」
母親「普通に考えて、保証人は?うちはそんなんならへんでww」
俺「バイト先の社長さんがなってry」
そこまで言うと母親は急にファビョりだした。
母親「あんた調子に乗ってるやろ!」
俺「もうええわ」
母親「そうやって逃げるんか!」
もうラチがあかないと思い、リビングを出た。
どうせこの家とも母親とももう少しの付き合いだと思えば、特になにも感じなかった。
267: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:13:09.80 ID:iCQ0O04D0
ただ自室に戻ると、結局最後までこうなるのか、という思いがあふれてどうしようもない気持ちになってきた。
最後まで分かりあうことも、譲り合うこともなかったんだと。
次の日、出勤すると社長が真っ先に声をかけてきてくれた。
社長「話したんか?」
俺「まぁ…」
社長「そうか…まぁ、世の中どうにもならんこともあるわな」
俺「そうですね…」
なにも言わずとも社長は理解してくれたみたいでありがたかった。
社長「でもあれやぞ、15歳の一人暮らしは夢があってええぞおww」
やっぱり社長は社長だった。
272: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:19:31.41 ID:UFWQv5cZO
>>267
社長わろたwwww
268: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:15:00.46 ID:tKfQKMb40
追いついた。面白い
273: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:20:14.54 ID:iCQ0O04D0
その日のまかないを食べている時、Kちゃんに一人暮らしをすることになったのを報告。
K「まじか!今度お邪魔してしんぜようww」
俺「え」
K「嫌なのかよ」
俺「そうじゃなくて…」
無邪気に笑うKちゃんが可愛くて、社長の夢があるという言葉も理解できた気がした。
K「引越しの日、教えてよ!手伝いに行くからさ」
俺「はい、ありがとうございます」
なんて話をしながら一人暮らしに夢を膨らませていた。
280: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:32:37.24 ID:iCQ0O04D0
そしてその週の月曜日、俺は社長と物件巡りをしておりました。
あーでもない、こーでもないと社長が一人で言っているのに、若い社員の人は困っておられました。
確か4件目か5件目の物件だった。
割と店からも近くて、なお家賃もそこそこな物件に行きつき、そこに決めることに。
なによりテレビ、冷蔵庫、洗濯機がついていたのが魅力的だったww
そうなれば話もとんとん拍子に進んで入居も無理言って、来週にできるようにしてもらった。
敷金礼金も無事払えて、とりあえず店に戻ることになった。
社長「そーいやお前家具、家電は買うとして家から持っていくもんは?」
俺「いや、割とマジで服しかないです」
社長「うはwwしゃれっ気0やないかwwww」
俺「社長と違って浪費癖がないんです」
社長「奴隷の分際で…wwww」
そうなれば家具と家電も見に行くかってなって、いろんな店をはしごした。
取り置きしてもらったり、大きいものは来週に配達を頼んだりと忙しかったのを覚えてる。
282: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:
>>280
むしろ奴隷は浪費グセがないもんじゃ…?ww
287: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:38:14.44 ID:uUM0EkCu0
>>282
奴隷の分際で偉そうな口を(ry
ていう意味でしょwww
284: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:37:26.26 ID:NvOW5uOQ0
このときもまだ時給750円なのか?
301: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:52:08.05 ID:iCQ0O04D0
>>284
書き忘れてたけど、半年たって800円にしてもらたよ!
286: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:37:48.33 ID:hWedbdS60
15歳じゃそんなに必要以上に金を使う考えもないでしょ、免許もないから乗り物買ったりもできないし。
288: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:38:20.44 ID:iCQ0O04D0
正直お金が足りなくて、社長に前借させてもらった。
俺「すんません、ちょっと足りないです…」
社長「だろうなww」
俺「いくつかキャンセルいれてきます」
社長「あほかお前はww出世払いでええよwwちなみにお前は奴隷のまま出世せんけどなww」
そう言って社長はいつものようにげらげら笑った。
絶対に奴隷からジョブチェンジしてやると決めた瞬間だった。
そんなこんなで家具家電もある程度買い終わり、店に帰る途中だった。
社長「そういやさー」
俺「はい?」
社長「俺も母子家庭やったんやぞ!」
そう社長が話し出した。
290: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:39:30.37 ID:R+msMCAQ0
>>288
おっ!?
289: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:39:10.44 ID:TaidSa1k0
ほう
294: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 00:47:42.74 ID:iCQ0O04D0
俺「そうなんですか?」
社長「おー、気づけば親父とお袋は仲悪くて、気づけば離婚して母親に引き取られとったww」
案外、社長が俺にちょっかいを出してきたり、俺に理解を示したりしてくれるのは
こういうところにあるのかもしれないと思った。
社長「母親は普通やったんやけどさ、俺がどないしようもなくてさww
 高校やめて家飛び出して、ふらふらしとったら母親が倒れて、時間がないことも知って」
社長「だからいつまでもろくでなしでも居れんし、お前似たような感じで弟子入りして
 やっと独立できるくらいになった23のときに母親はお陀仏だww」
社長「もう後悔しかないよなwwでも母親もう裏切りたくないからどんだけ辛くても店を続けてこれた。
 だからなんや、お前も最後にもう一回くらい母ちゃんと話しとけ。
 後悔は引きずって生きていくもんやないからな」
そう社長は言うと、なぜか俺の頭をげんこつでたたいた。
俺「いてっ」
社長「こうやって本気でぶつかっていくねんでww
 あ、手は出したらあかんぞww」
なんとなく社長の言いたいことは分かった。
そして今まで自分自身も母親から逃げてきたんだと思い知らされた。
303: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:55:11.26 ID:zhwGUbjp0
なんだか心あったまるなww
俺もそんな楽しそうな職場に行って見たいものだ
305: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 00:59:41.33 ID:evYfjMGj0
俺が4月に就職するところもこんな感じだと嬉しい
一週間だけ研修に行ってるけどアットホームな感じでよかった
307: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:02:42.84 ID:iCQ0O04D0
社長には感謝してもしきれないほどの感謝をしつつ家に帰った。
母親はまだ帰ってきてなくて、仕方なく晩飯を作って待つことに。
社長がまかないを作るのを見て覚えただけの料理だったけど、そこそこのものが食卓に並んだ。
母親と飯食うのなんて何年ぶりだろうと思いながらも、待っていると意外に普通に時間に帰ってきた。
俺「ちょっとええか?」
聞こえたのか聞こえてないのかスルーされた。
俺「無視すんなや」
母親「なに?」
俺「とりあえず飯作ってみたから食べてみて…」
母親「食べてきたからいらん」
俺「そっか…」
仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせつつもショックじゃなかったと言えば嘘になる。
俺「話あるんやけどさ…」
母親「一人暮らしの話ならしいひんからな」
俺「今日は折れへんから、逃げへんから」
母親「しつこいわ!」
このままいけば、おそらくいつものように終わってしまうだろう。
でもそれだけは避けたくてなんとかしたくて必死だった。
310: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:06:06.90 ID:WAIjjkFR0
母親がこんななのに>>1はまともに育ったんだな
311: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:08:21.00 ID:uUM0EkCu0
はちゃめちゃな親を持った子どもって、
反面教師にして大人びたしっかりした子になるか
同じくはちゃめちゃになるかの両極端なイメージ
312: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:08:50.94 ID:iCQ0O04D0
俺「なにがそんな気にくわんの?」
母親「全部、あんたの全部。
 昔はわたしに好かれようと取り繕うのも、今もお金を入れていい気になってるのも全部!」
ああ、もうどうしようもならなんだと実感してしまった。
社長には申し訳ないけど、ある意味ここまで言われるとすっきりした。
俺「ならそれでええ。
 来週出ていく、そのときだけ行ってらっしゃいってだけ言ってくれん?」
母親「知らんわそんなもん」
最後の最後まで突っぱねられた。
そのあとは母親は大きな音を立てて家を出て行った。
俺は1人分には作りすぎた飯をかきこむようにして食べたよ。
もうどうしようもないくらいに不味かった。
気づいたのは飯って大勢で楽しく食うから美味いだってこと。
314: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:11:07.03 ID:evYfjMGj0
泣けるなこれは・・・
316: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:13:07.99 ID:ApOcTWEI0
うわあ…悲しすぎる…
俺のかーちゃんがまともななのが幸せなことだと実感した
317: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:15:51.27 ID:iCQ0O04D0
なぜか鼻水だらだら、嗚咽鳴りやまぬ状態で社長に電話をかけていた。
社長「おい、どうし…」
俺「ごべんなざい…!」
社長「なんや急にwwどないしたんや。
 待ったるから落ち着いてから話せ、な?」
しばらく鼻をかんだり、せき込んだりしてから電話を取り直す。
俺「ごめんなさい…」
社長「15にもなって情けないwwww」
俺「結局分かりあえんかったです。でもある意味すっきりしました」
社長「ほんまか…まぁ奴隷にしたら頑張ったんやないかww」
社長はそれだけ言うとあとは他愛もない話を1時間弱くらいしてくれた。
酒を飲んでいるのか、おんなじ話を行ったり来たりしてたけど、それがたまらなくうれしかった。
320: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:22:34.92 ID:NvOW5uOQ0
良い親父だな
321: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:25:49.89 ID:oyBiJNa80
追いついた―
>>1さんがこのバイト先を選んだのも
何かの運命としか思えん
322: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:26:08.61 ID:iCQ0O04D0
翌日、社長のもとに行ってお礼を言うと社長は「なんのことやww」と素知らぬふり。
Aさんは俺の腫れたまぶたを見てほくそ笑む、Bさんは女に振られたんだと茶化してくる。
なんだか相変わらずだなあと思うと、ものすごくほっとした。
さて翌週、やってきました引越しの当日。
家を出る前にこれでもかってでかい声で「行ってきます!」って言ったった。
母親は家にはいなくて、もちろん返事なんてあるわけないんだけどね。
ボストンバック1つに入る荷物をまとめて店に向かう。
店に着くと社長と女将さん、AさんBさん、そしてKちゃんまでいた。
多くね?
俺「あの、これは…」
社長「みんな暇人やねんてwwww」
A「あーあ、競馬…」
B「腰痛いのに…」
K「学校サボったったww」
もうどうしようもない人たちだなっと思うと、にやにやが止まらなかった。
324: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:27:39.25 ID:YiPGbQy30
都合良すぎるわ、深夜アニメの見過ぎだろ
327: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:32:38.44 ID:Vy5VvzqJ0
>>324
むしろアニメ化すれば良いのでは?
325: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:28:03.42 ID:evYfjMGj0
やべぇよ・・・涙が・・・
330: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:33:25.30 ID:iCQ0O04D0
俺と社長がカギを取りに行って、Aさん、Bさんは取り置きの家具を取りに行ってくれることに、
Kちゃんと女将さんは日用品の買い出しに行ってくれた。
こんだけの人数がいれば、本当に早くに引越しは終わってしまって、夕方頃にはすべて配置も終わって出来上がってしまった。
俺「本当に今日はありがとうございました!」
社長「いまさらwwよし今日は引越し祝いするぞww」
社長の一言でみんな疲れているはずなのに、店に戻ってオードブルやら懐石やらを作り始める。
もちろん俺も右に左に上に下にこき使われて、それは豪勢な夕飯が完成した。
またそれを家まで運び入れた頃には、もう夕飯時を少し過ぎた頃でした。
332: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:41:28.65 ID:iCQ0O04D0
家に戻ると、もうそれはどんちゃん騒ぎ。
一応お隣さんには挨拶に行って断りを入れておいた。
入居初日から通報とかシャレにならないからねww
風呂場でビールかけしたり、伊勢海老が宙に舞ってたり、もうそれはすごかった。
雰囲気というか勢いというか、飲まされたり吸わされたりしたのはここだけの話。
ある程度食い終わって、そろそろお開きかと思っていたころだった。
Kちゃん「明後日の誕生日会をしたいと思います!」
あ、そういえば明後日って俺の誕生日だったわ。
祝われることも少なかったしすっかり忘れてた。
AさんBさんはヨソウガイデスといった顔をしておられる。
女将さんが冷蔵庫からケーキを取りだしてきて、ラッピングもされてないことを見ると手作りだった。
みんなにバースディソング歌ってもらって、明後日したかったけど忙しいから今日にした、と言われて
もうどうしようもない気持ちになって、生まれて初めて幸せで泣いた。
333: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:43:27.98 ID:axAkSXUU0
家族みたいでいいな
340: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 01:48:49.53 ID:axAkSXUU0
1と同い年か1歳年上かも
345: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:56:52.56 ID:iCQ0O04DI
>>340
最近、21になったよ!
353: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:19:18.86 ID:axAkSXUU0
>>345
2つ上だったw
俺は1より学歴あんのにニートとか…
こんなダメな俺に一言
359: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:26:30.45 ID:iCQ0O04DI
>>353
学歴じゃないよ。
やるかやらないかだよ。
俺も一個間違ってたら今でもニートだったと思う。
共に頑張ろうよ!
342: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 01:52:19.15 ID:iCQ0O04DI
誕生日会までしてもらって、AさんBさん、Kちゃんは明日が早いということで帰っていった。
女将さんも家の用事があるからということで一緒に帰路へ。
社長はまだちびちび飲みながら、色々と話していた。
社長「なあ、1」
珍しく名前で呼ばれて驚いた。
俺「はい?」
社長「お前、この仕事続けるつもりか?」
俺「できることなら」
社長「いや、そうやなくて、やりたいかやりたくないかや」
俺「やりがいも感じてますし、やりたいですね」
珍しく社長がまじなトーンで話していたので、若干緊張していた。
社長「弟子入りってわけやないけど、社員として働かんか?
もちろん最初は薄給やで?今と比べて3万上がったらええとこや」
俺「そんな‥俺でええんですか?」
社長「お前やから、や、あほたれww」
ここまで言うと社長はイタズラっぽく笑った。
348: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:03:20.04 ID:nI40RgRP0
>>1は残念ながら家族には恵まれなかったけどいい人達に巡り会えて良かったな。
350: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:05:10.13 ID:iCQ0O04DI
俺「奴隷ですけど、よろしくお願いします」
社長「自分で名乗るなww」
そのあともしばらく話して、社長も明日に備えて帰っていった。
後片付けに追われたのは言うまでもない。
もうね風呂場から漂うビールの匂いが1番手こずったww
翌日、出勤すると社長の調理場の隣の小さなスペースに綺麗なまな板と使いこなされた包丁が置いてあった。
俺「おはよーございます!」
社長「おう!これからあれが奴隷の調理場やww
まあ、誕生日プレゼントみたいなもんやww」
俺「あ、ありがとうございます!!」
社長「しばらくは使わさんけどなww」
それでも自分の持ち場が出来たことが嬉しくて
なんというか初めて自室をもらえた小学生と同じような気持ちだと思う。
352: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:14:14.18 ID:iCQ0O04DI
案外、マイ調理場を使う時は早くにやってきた。
むしろその日のうちにやってきた。
仕事が片付き、社長が賄いを作るタイミングの時。
社長「今日からお前が作れww見ててやるから!」
俺「は、はい!」
A「Kちゃん、大丈夫やろか‥」
おい、Aよ、それはどういう意味だ。
もう最初は包丁の使い方から教えてもらった。
やたらその日はキャベツのみじん切りが多かったww
回数を重ねるに連れて、だしの使い方、味付けの仕方、盛り付けのやり方。
揚げ物のコツ、生ものの扱い方、賄いを通して本当にいろんなことを教えてもらった。
日に日にKちゃんが賄いを見る顔が変わって、驚き感動しているのが目に見えるくらいに分かった。
354: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:19:45.72 ID:NvOW5uOQ0
なんか腹減ってきた
355: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:20:00.15 ID:AUXdor8K0
ほんとに、社長が良い人すぎて泣ける
356: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:22:54.09 ID:zQuRiMJ4I
どうでもいいことだけど、千切りじゃなくみじん切り?
359: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:26:30.45 ID:iCQ0O04DI
>>356
みじん切りですよー。
まだ千切りは早いと、とりあえず包丁使えということでしたので。
357: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:23:38.82 ID:iCQ0O04DI
年末年始は忘年会、新年会で忙しくて、ほんとに目が回っていた。
毎日のように何十人単位でお客さんが来て、それを捌いてから賄い作りながら社長に技術的なことを教えてもらう。
そのせいで社長もKちゃんも女将さんも帰るのが12時を過ぎるのに、誰一人笑いながら付き合ってくれた。
ちなみに年末、31日まで仕出しに追われて仕事が終わったのは19時を回った頃だった。
Kちゃんもこの日まで地元に帰らず出勤していた。
仕事も片付き、店を出る頃には8時を回っていた。
社長「おう、奴隷、K!」
俺「はい?」
社長「お年玉や!これで美味いもん食べてこいやww」
そう言って社長から諭吉さんを受け取る。
ほんとにこの人は太っ腹すぎる、ほんとのお腹もそうだけど。
俺,K「ありがとうございます!」
社長にお礼を言いながら、良いお年を、とみんなで声を掛け合いながらKちゃんと帰路についた。
363: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:32:38.34 ID:dcrcWpsX0
いい恩人に恵まれてよかったな…
頑張れ!
365: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:34:09.63 ID:iCQ0O04DI
俺「どうしましょっか、これ」
K「うーん、使っちゃいますかww」
そう言ったkちゃんに釣れられ近所のイオンへ。
野菜や肉、お菓子やジュースをこれでもかというくらいに買い込んだKちゃん。
K「鍋しよう!しかもすき焼き!ww」
俺「年越し鍋てきな?」
K「なんか聞こえた気がしたけど空耳かな?」
ひ、ひどくないですか?
買い込んだ食材を二人で持ちながら、俺の家へ。
流れで俺の家になったけど、Kちゃんが家にくるのは引っ越しのとき以来。
K「さあ、なにが転がってるかなww」
そう言って俺が鍵を開けるやいなや、部屋に突撃していったKちゃん。
俺が遅れて部屋にはいると、
K「相変わらず殺風景ww」
むしろ引っ越しのときからなにも変わってない。
366: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:34:31.36 ID:WyOLIlmw0
料理人の世界がこんなに甘いわけねーだろ
372: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:42:32.96 ID:P1H4xaiX0
はよはよ
375: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:44:32.32 ID:iCQ0O04DI
時間も時間だったんですき焼きのタレぶち込んで、薄めてそこに食材をぶち込む。
あとはこたつに入りながら、卵に絡めて食べれば死角はなかった。
こたつの中でちょいちょい当たるKちゃんの足にどきどきしてたww
K「年越しを1さんとするとは‥」
そりゃ不満しかないわな、分かります。
俺「彼氏の1人も作らんからですよ」
まあ、居たらいたでショックなんですけどね。
K「1さんに言われたくないww」
ごもっとも。
ていうか、完璧に脈なしじゃないか。
俺「俺は好きな人が居るからまだマシです」
K「わ、わたしもいるもん!」
俺「へー」
K「なにその嘘つきを見るような目は」
軽くにらみ合いになっていると、さっきから激しく足を蹴られる。
ちょいちょい爪が刺さって痛い。
俺「痛いんですけど」
K「好きな子、教えろ奴隷」
やばい、ちょっとご褒美かもしれない。
377: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:47:55.01 ID:NvOW5uOQ0
ぶち込んだり絡めたりちょいちょい当てたり蹴られたり
378: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:48:14.47 ID:KAOSPS+y0
あれ、この流れ・・・
379: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:48:28.92 ID:clf2sqAf0
くそー
リア充爆発しろ
383: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 02:54:08.63 ID:iCQ0O04DI
俺「奴隷呼ばわりされて誰が言うか」
K「お、お願い‥?」
上目遣いを駆使してきたKちゃん。
なかなかの策士である。
俺「ビッチ」
K「は?!まだ処女だし!」
自爆してやんの。
別に処女厨でもないけど、なんとなく嬉しかったのは言うまでもない。
俺「そうですね、」
K「奴隷にいじめられる陵辱‥」
俺「ガチで凹んだ感じですか?」
K「どうでもいいから好きな人教えて!」
なんでこの人はこんなに必死なんだと思いながらも
もうどうにでもなれということで遠回しに言ってみることに。
俺「わざわざうちに奴隷2号として働きにきた人です。
Aさんに気に入られてやたら絡まれてる人です。
女将さんの秘蔵っ子です」
ここまで言ってKちゃんを見てみると、しばらく考えている素振りを見せる。
ここまで言って他に可能性を探る必要はあるのだろうか。
K「あっ!」
おう、だいぶ時間かかったな。
384: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:55:41.65 ID:PLTwtJ800
はよはよ続きを・・・!
386: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:56:05.62 ID:AUXdor8K0
(°_°)ドキドキ
387: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 02:56:25.23 ID:KAOSPS+y0
あぁ・・・
398: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:02:30.51 ID:iCQ0O04DI
K「Bさんと見せかけて‥わ、わた、し?」
Bさんに見せかける意味あんのか。
俺「そうですよ!悪いですか?」
K「逆ギレ?意味分からん!」
俺「Kちゃんはどないやねん!」
K「絶対言わない!」
ここまで言って、急にあることが思い浮かんで笑えてきた。
Kちゃんも気づいたのか釣られるように笑い出した。
俺「まるで社長と女将さんやww」
K「間違いないww」
ひとしきり笑い終わったあとKちゃんが切り出した。
K「わたしは奴隷1号のこと好きだよww」
急にそんなこと言い出すものだから心臓が止まるかと思った。
テレビからは除夜の鐘が鳴っていて、俺の早くなる鼓動とは対比しているようだった。
399: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 03:02:43.83 ID:5euIPHM60
ワクワク
407: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 03:10:32.23 ID:AUXdor8K0
はよはよ( ゚д゚)
408: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:10:56.77 ID:iCQ0O04DI
俺「え、あ、あの」
K「あー、お子ちゃまには刺激が強すぎたかな?ww」
俺「あ、Kちゃん嫌いやわ」
K「両想いが分かった途端、振られたパティーん?」
俺「付き合いましょうか」
K「職場恋愛とかやだぁww昼ドラみたいww」
やだぁ、とか言うKちゃんが楽しそうなのは言うまでもない。
またKちゃんがこざかしく足で俺の足を蹴ってくる。
K「やだ‥ぬめぬめ」
あ、忘れてた。
俺ってば緊張すれば手汗と足汗やばいんだよね。
そう言ってKちゃんに小突かれながら年明けを迎えた。
414: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:18:15.66 ID:iCQ0O04DI
気づけば二人ともコタツで寝てたみたいで、朝起きるとKちゃんが置き手紙を残して帰っていた。
K「あけおめ!とりあえず実家帰ってくるね。
また4日に店で会いましょう!好きだぞ、このヤロー!」
朝から超絶ニヤニヤタイムの始まりである。
しかしそれの終わりはあっけなく終わりを告げる。
8時過ぎになった携帯。
社長からだった。
俺「あけまry」
社長「10分で用意しろ!」
それだけ言われて切られた。
なぜあの人はこうも全てが唐突なのか。
415: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 03:19:02.75 ID:sFoGGAwd0
やっと追い付いた
きつねそば食ってくる
417: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 03:20:37.08 ID:SdFH9as+O
羨ましいぞコノヤロー
431: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:38:02.28 ID:iCQ0O04DI
ほんとに10分足らずで着た社長。
相変わらずプロデューサースタイル。
こだわりでもあるのかな、この格好。
とりあえず連れていかれた場所は初詣で賑わう神社。
賑わうと言っても規模自体は小さいし、少し待つだけで参拝できた。
お賽銭を入れて、お願いを唱える。
社長「今日も勝てますように‥」
あんた声に出てるよ。
しかも一日単位じゃなくて一年単位でお願いしてください。
俺はといえばこの幸せが続くようにとかありきたりなお願いをしてた。
社長「よし、ほな次行くで!」
社長に連れられて次に向かったのは走り慣れた道。
そうパチ屋である。
この時点で9時前なのに、もう並んでる人が10数人。
心なしかみんなの顔が晴れ晴れとしているように見えた。
439: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:47:31.02 ID:iCQ0O04DI
結局開店の10時になる頃には並びも50人くらいになり、抽選の結果俺が3番、社長が21番という結果に。
社長「おー、神よ‥」
残念そうに空を見上げる社長。
あなた仏教ですよね?
俺はうち慣れたって言ったら怒られるんだろうけどエヴァのまごころへ。
社長はパチンコの島へ。
俺も社長も順調に出玉を増やし続け、帰る頃には二人で20万オーバーの勝ち。
正月にも出るもんなんだと感心した。
二人でほくほくしながら帰る途中、上機嫌の社長。
社長「よし、飲み屋行くでww」
俺「居酒屋?キャバクラ?」
社長「ここでキャバクラやない意味が分からんww」
俺「あ、ごめんなさい」
ここでKちゃんの顔が浮かんだ俺はものすごく純情な子であろう。
445: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 03:54:20.42 ID:iCQ0O04DI
社長「付き合い悪いのう、奴隷の分際で」
俺「いや、彼女が‥」
社長「そんなも‥え?お前に彼女?奴隷やぞ、お前」
さすがにそれは酷くないか。
俺「はい、つい昨日日付が変わる前に」
社長「お前クビや」
新年早々社長からクビを切られた俺。
社長「つまり、俺のお年玉を使ってナニしたんやろ?!」
俺「俺は社長と違ってそんな手は早くないです」
社長「誰がやりチンぞ、おんどりゃあ!」
俺「普通にKちゃんとお年玉で鍋して付き合うことになったんですってば」
社長「あれやろ、鍋だけに突っつきあったんやろ?」
もうだめだ、この人なにいっても無駄だ。
448: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:00:20.67 ID:zQuRiMJ4I
(足を)突っつき合ってたやん
449: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:00:54.33 ID:sFoGGAwd0
社長に言っちゃったのか
先走り過ぎだろw
450: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:01:02.35 ID:iCQ0O04DI
俺「もうええです」
社長「おい、拗ねんなやwwちょっとからかっただけやないかww」
俺「そーですかー」
社長「おまwwただ嬉しい反面、息子と娘が付き合うみたいで変な感覚やわww」
そう言うと社長は照れ臭そうに笑った。
社長「しゃあないな、ほな普通に飯いこかww」
仕方なさそうに俺をちょっと良さげな飯屋に連れていってくれた社長。
終始Kちゃんとの話で盛り上がってました。
社長「俺も若い子と付き合いたいなあww」
俺「聞きましたよ、社長が◯店の◯ちゃんと歩いてるの見たって話」
カマかけたった。
社長「え、まじで?」
俺の方こそ、「え、まじで?」
454: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:08:01.07 ID:iCQ0O04DI
社長「まあ、喧嘩は多いにするべきやでww」
あんたら夫婦はやりすぎだけどな。
社長「ただ仕事中にそれを引きずったらあかん」
思いっきりあんたらが喧嘩したあとギクシャクするけども。
社長「あとは、そうやな。
身内に手ぇ出したんやから、最後までしっかり責任とれよ」
この言葉だけはすごくズシンときた。
俺「はい」
社長「近親相姦奴隷野郎めww」
もはやただの悪口でしかない。
そんなこんな話をしながら、がっつり食べてそれぞれ帰路についた。
457: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:20:28.60 ID:iCQ0O04DI
正月3が日は休みだったんだけど、ほんとに仕事がないとすることがないのに気づかされた。
部屋に片付けるほどのものもなく、1人でパチ屋に行こうとも思わない。
ふと母親のことが頭をよぎったけれどすぐに取っ払った。
気がつけば結局食材を買い込んで、いくつか料理を作っていた。
そんな3が日を過ごしながら、4日を迎え職場での新しい1年が始まった。
相変わらずなAさんBさんだったけど「今年もよろしく」の言葉がとても嬉しかった。
昼時にはちらほら地元のお客さんが来てくれたが、夜は暇で暇で。
女将さん曰く、夜が忙しくなるのは1週間たってからだという。
kちゃんも定時に出勤してきたものの、暇そうにしていて、社長から聞いたのか女将さんから突かれていた。
俺はKちゃんとのことを直接女将さんから突かれることはなかった。
が、この月末、俺の給料袋にはくっきりと「社内恋愛者」と書いてあった。
467: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:36:12.44 ID:3TelSAjd0
オチというか
どこまで書くかみたいなのはもう決まってるの?
470: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:39:15.22 ID:iCQ0O04DI
>>467
許されるなら今現在まで書きたいけど、多分途中で飽きられて流れるよww
それまでお付き合いいただければ嬉しゅうございます
474: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:40:57.88 ID:R+msMCAQ0
>>470
楽しみにしてるから、気ままにやっていってね
468: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:37:09.98 ID:iCQ0O04DI
Kちゃんと付き合うことになったものの、1月いっぱいはほんとに忙しくてそれどころじゃなかった。
やっと客足が落ち着き出した頃には、今度はKちゃんのテストが始まろうかという時期。
それでも店でほぼ毎日顔を合わせて、冗談言い合ってる関係で満足していた。
ただ1人を除いて。
A「おかしい、こんなことは許されない‥」
後々知ったんだけど、Aさん妻子持ち。
だけれども時たま見せる冷たい目が割と本気なんじゃないかと思わせた。
実際に社長にも相談したりもした。
社長「あいつは根暗やから気にすんな!ww」
なんか違う気がするんだけどなあ‥。
471: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:39:31.87 ID:R+msMCAQ0
Aさん怖いな
478: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:46:09.39 ID:Df8VsA7UO
Aさん…
いよいよとんでもない職場の幕開けかな?
479: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:47:41.80 ID:iCQ0O04DI
そんなこんなでKちゃんのテストも終わり、春休みへ。
店も落ち着きを見せ、暇な日暇な日忙しい日をループするように。
そんなある日、土曜日のことだった。
社長「明日から月曜まで連休なwwKと好きなとこ行ってこいww」
俺「ほんまですか!」
社長「ゴムいるなら言えよ?ww」
完全になめられてる。
その日の夜、帰り道にKちゃんを遊びに誘う。
俺「この週末、どっか遠く行きません?」
K「駆け落ち?!ww」
俺「やっぱええです」
K「冗談だようww」
このあとちょちょいと話し合った結果、なぜかKちゃんの地元へ行くことに。
483: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 04:55:54.44 ID:iCQ0O04DI
突貫工事で決まった「K,s地元ツアー」←命名Kちゃん。
翌日の朝早くから電車で揺られること、はや3時間。
そこからバスを1時間待って、バスに揺られて30分強。
俺の地元が都会だとは言わない。
ただ割とドープな田舎に彼女は住んでおられた。
K「よし、ついた!こっからまた歩くよ?ww」
俺「お、おう」
途中、Kちゃんの行ってた学校とか教えてもらいながら歩く、ただただ歩く。
K「よし、ついた!ww」
満足げに立ち止まったKちゃん。
目の前に立つのは一軒家。
ナニコレドウイウコト?
485: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 04:59:27.92 ID:R+msMCAQ0
>>483
ほうほう
487: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 05:01:22.64 ID:iCQ0O04DI
俺「あ、あのこれは‥」
K「たっだいまー!!」
待たんかコラ。
家の奥からお帰りーとたくさんの声が聞こえる。
K「連れてきたよ!」
K母「あらまあww」
俺「ど、どうも、こんにちは!」
Kの母ちゃんであろう人に挨拶をしていると、小さい男の子が走り回る。
えらく年の離れた兄弟かと思えば、Kちゃんの姉の子供だそうです。
なんだか状況が飲み込めないまま、Kちゃんに言われるがままに家に上げてもらった。
489: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 05:07:33.44 ID:iCQ0O04DI
リビングに顔を出すと、まあ、それは賑やかだった。
K父、K母、K祖母、K姉、K姉旦那、K姉息子。
こういうの初めてだったからだいぶ戸惑ってたと思う。
K母「わざわざ遠いところありがとねえww」
K姉「思ったより普通だww」
K姉旦那「こら!」
K姉息子「ね?、遊ぼうよ!!」
そして無言でリビングのソファに腕を組んで座っておられるK父。
いろいろとカオスすぎて吐き気を催してた。
それでもとりあえず昼飯時だったのもあり、みんなでご飯を食べることに。
飯食うのが狭いと感じるのって素敵なことなんだな。
490: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:08:39.13 ID:R+msMCAQ0
ふむふむ
491: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:08:57.74 ID:sFoGGAwd0
こ、これは…
492: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 05:13:59.49 ID:iCQ0O04DI
K父「食べる前に!」
K父の声にビクついた。
そりゃそうだ、だってまだちゃんとした挨拶だってしてない。
K父「お前は誰だ」
心の準備が出来てなかった俺としたらこのはどこだと聞きたい。
俺「Kさんとお付き合いさせていただいている1です。
この度は、仕事が休みということもあり、挨拶に伺わせていただきました」
K父「仕事?」
俺「ええ、現在板前の修行中です」
周りからはへー!と声が漏れる。
実情はといえばただの奴隷なんだZE☆
K父「若いのにしっかりしてんだなあ‥
俺が16の時なんてそんなしゃべれなかったよww
なめてかかってすまないねww」
急にK父の態度が軟化して、驚くほど肩の力が抜けるとともに緊張がとけた。
495: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:18:33.08 ID:3HN8zi7Q0
>>492
>お前は誰だ
俺なら泣いちゃうレベル
493: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:15:59.63 ID:5HchrG0IO
wktkして見ておる
496: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:21:11.60 ID:UISlwQ2v0
追いついた。
追いついてしまった。
497: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 05:22:04.56 ID:iCQ0O04DI
そのあとは子供の遊び相手させられたり、まだ雪が積もっていてKちゃんと雪合戦したww
俺の地元はほとんど雪が降らなくて、降っても積もることなんてなかったから
リアルな積雪を見たことなかったから、正直バスを降りた頃から雪を触りたくて仕方なかったww
夕飯もご馳走になり、お風呂までいただいて
寝る場所はKちゃんの部屋に布団をしいてくれていた。
Kちゃんの部屋でなにするわけもなく二人でゴロゴロしていた。
K「今日は急にごめんねww」
俺「こういうのは前もって言って欲しいですね」
K「ご、ごめん‥」
俺「でも雪合戦できたんで許しますww」
K「子供かwwww」
そんな話をしながら寝ることに。
寝る前に隣の部屋からベットがきしむ音がしたのは気のせいだと思いたい。
K姉夫婦よ、頼むぜ‥。
498: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 05:24:14.61 ID:iCQ0O04DI
ね、眠い。
そろそろ限界でごわす。
こんなぐだぐだな話に付き合ってくれてありがとうごぜいやす!
また明日暇を見つけ次第書いていくよ。
それではみなさんおやすみなさいまし!
499: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:26:33.41 ID:R+msMCAQ0
>>498
乙?続き楽しみにしてるよ!
俺も限界だから寝る
500: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:28:02.25 ID:UISlwQ2v0
明日も頼むよ奴隷
501: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:28:48.34 ID:KbP5XopE0
おっつー!
502: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:29:28.83 ID:3HN8zi7Q0

楽しみにしてるよ
503: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 05:30:54.06 ID:zQuRiMJ4I
おやすみー
566: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 12:54:57.75 ID:ZhddXk930
これは良スレ
583: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:14:20.97 ID:iCQ0O04D0
どうも、おはようございます奴隷です。
俺がどんだけ叩かれてもいいけども、それをフォローして荒れるのは辛い。
気に入らないことがあってもスルーできるのが大人なんだZE☆
ちなみに昨日は社長の体調が非常によろしくなく休みですた。
まだまだ俺に社長の代わりは務まりません。
火曜日の仕込みは火曜日の朝にしますよー!
と言っても、そんなに予約も入ってないんだけどね。
よし、ぼちぼち再開していきますね!
585: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:15:43.08 ID:SxvoVXIq0
>>583
ゆっくりまったり行こうぜ
589: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:16:57.81 ID:ZhddXk930
待ってたよ?!
593: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:23:42.09 ID:iPhSocPN0
待ってました!
続きが気になるんでお願いします
596: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:27:21.60 ID:iCQ0O04D0
そんなこんなでKちゃん宅、ご訪問は無事終えました。
次来る時は鍛えた腕で料理をふるまってくれ、というお父さんの言葉にプレッシャーを感じつつこの上ない喜びだった。
また地元に帰ってきてからは相変わらずの日々で。
4月には1年記念日とやらとしてもらったり、昇給があったりと社会人としてやっと歩みだせたような気がた。
確かその年の7月のことだったかな。
B「おい奴隷?」
俺「はい?」
なにか作業の手伝いだろうかと思いBさんのもとへ。
B「今日もう帰ってええか?ww」
俺「まだ18時ですよ」
B「いや、なんかしんどくてな?、歳かもしれんなあ」
確かに最近Bさんの元気がなくて、顔色が良くないことにはうすうす気づいていた。
でも体調の心配をすると年寄り扱いすんな!って怒られるもんだから基本はノータッチでいた。
そんなBさんが自ら体調が悪いと口にするんだから、よっぽどなんだろう。
B「社長、すまん今日しんどいし帰らせてもらうわ」
社長「はいよ。明日休んで病院行ってきぃや」
社長も気づいていたのだろうか。
Bさんは「すまんな」とだけ言い残して帰っていった。
605: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:36:21.49 ID:iCQ0O04D0
翌日、もちろんBさんは休んでいて、Aさんが元気がなかったのをよく覚えている。
Bさんはよく怒鳴る人なんだけども、その人がいないだけで厨房がやけに静かなんだよね。
その日の夕方、店に電話があった。
社長が電話を取ったんだけども、口ぶりからしてお客さんではないことが分かった。
分かった、大事にな、とだけ言って電話を切った社長。
俺「Bさんですか?」
社長「おー、しばらく休むそうやわ」
俺「そんなに悪いんですかね?」
社長「まぁどないかなるやろww」
そう言って社長は笑うんだけれども、どこかいつもと違っているような気がした。
609: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:39:28.88 ID:evYfjMGj0
鬱展開・・・なのか・・・
611: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:40:45.38 ID:aTDpgp6T0
Bさんを殺すなw
612: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:43:16.65 ID:dLxJDg+40
うっ・・・Bさんはいいやつだった・・・
613: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:50:34.81 ID:/usYfP7Y0
人物が生き生きしてるからねたでもいいんだけど
仕入れは誰がしてるんだろう。卸の配達だけなのかな。
魚は結構市場まで買いに行く人が多いけれど。当然卸やですますひともいるけど。
規模的に月に150から300万ぐらいだと思うけど結構仕入れがあるはず。
女将がいくのかな。
まあこの時期は宴会でかきいれどき。しっかり儲けないと。
民宿みたいなところで宴会をうけるところってほんとにこんな感じ。
お運びさんも女将だけのところもあるし。
料亭みたいなところだとパートの仲居さんもうちょっとほしい。
619: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:59:49.88 ID:iCQ0O04D0
>>613
仕入れは、うちの店にもう一つ鮮魚を扱ってる支店があるんだけどそこから仕入れてるよ。
もともとはそっちのほうが本店だったらしいけどね。
野菜系は卸の配達ですよー!
確かにかき入れ時!前にちょろっと書いたけど忙しい時は非常勤のおばあちゃんが居るからね。
なんやかんやで回ってますね!
615: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:54:39.28 ID:N6HCUgzk0
Bさんって50ぐらいの人だよな?
619: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:59:49.88 ID:iCQ0O04D0
>>615
んや、当時60前半だったよー。
614: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 13:52:41.51 ID:iCQ0O04D0
結局1週間くらいBさんは休んでいた。
さすがに本格的に心配になっていたところに、Bさんが久しぶりに出勤してきた。
厨房に入ってきたBさんは私服でまずそれが驚きだった。
厨房に仕事着以外で入ってくるな、と怒る人だったからね。
それにやけにやつれて見えた。
俺「お久しぶりです!」
A「兄さん、大丈夫なん?」
B「すまんwwまたしばらく入院してくるわ!癌らしいわww」
俺「え?」
B「胃がんやってよ。まだそんなに進んでないらしいからちょろっと胃取るだけでええらしいわ」
A「そんな…」
なんで癌ってだけでこんなに絶望感があるんだろうね。
Bさんは明るく話していたのに、なぜかよくないことばかり考えていた。
社長「まぁ、ちょっと間の休養やと思って行ってこいやww」
B「ちょっとは心配しろやww」
しばらく社長とBさんが笑いながら話していたけど、到底なにか言えそうにもなくて。
ただ元気のない声で行ってくるわ?と言ったBさんを見送った。
616: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:55:17.06 ID:hvOrvQc40
Bさん…
617: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 13:55:51.89 ID:evYfjMGj0
(´;ω;`)
622: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:06:35.97 ID:9pwXkDx30
Bさん...癌だなんて…
623: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:06:43.91 ID:iCQ0O04D0
社長「まぁ、お前らそんなにへこむなww
 客もいつも通り来る、Bさんの心配もええけどお前らの仕事量が増えるんやから自分らの心配しろよww
俺「はい…」
社長が言うとおり、少しお客さんが多めに入った日は、もうほんとてんてこ舞いだった。
何度も社長に強く怒られた。
実質、社長が自分の持ち場とBさんの持ち場を掛け持ちしていて、それの補助を俺がするような感じで
色々とへまもやらかしたし、以前と比べて上手く流れることがなくなった。
ほんとにそのことが申し訳なくて、この時期本当に精神的に参っていたと思う。
それを見とったのか仕事終わりに社長に呼び出された。
625: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:13:04.11 ID:iCQ0O04D0
社長「相当へこんどるなww」
俺「なにも出来なくて申し訳なくて…」
社長「あほかww」
社長は仕方なさそうに笑った。
社長「働き始めて1年そこそこのやつが、なんか出来るかなんて期待しとらんわww
 Bさんはもうこの仕事始めて50年弱やぞwwお前に代わりがつとまるかww
 俺と商売始める前は、旅客船のコックやっとったバリバリの料理人やぞww」
俺「そうですよね…」
社長「まぁ、ええ機会やないかww
 俺もお前に多少無茶言うてる、その中で色々と出来ること増やしていけな」
俺「ありがとうございます」
期待してない、ほんとにこの言葉に救われたと思う。
ふっきれたわけじゃないけど、割り切って仕事に努めることができるようになった。
確か毎週、月曜日はBさんのお見舞いに行っていた。
手術自体も問題なく終えたみたいで、術後治療を受けているBさんも以前より一回り小さくなったように思った。
627: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:27:57.32 ID:iCQ0O04D0
術後2週間で退院できるということで、意外にあっさりと終わったみたいで驚いた。
仕事にも9月から復帰することがきまり、また戻ってきたら散々怒られるんだろうけど嬉しかった。
確か入院していた最後の月曜日だったかな、みんなでお見舞いに行った。
俺「もうすぐ退院ですね!」
B「もう寝とるだけとかつまらんわww」
社長「俺もちょっと入院して休みたいww奴隷が足引っ張りまわるで大変やったわww」
B「相変わらず頼りにならんねんなww」
俺「ご、ごめんなさい…」
このころにはBさんもすっかり元気で、相変わらずの憎まれ口を叩いていた。
しばらくBさんと話していたらAさんに外に呼び出された。
席をはずすことを社長に伝えて外に出る。
A「ほらコーヒー」
俺「ありがとうございます、どないしたんですか?」
A「お前頑張れよ」
俺「え?」
A「兄さんも今まで通り仕事できんなると思う、そうなればお前が代わりをするんやで」
Aさんからこんなこと言われたの今までになくて驚いた。
普段は無視か嫌味を言うかだったのに。
俺「Aさん、気でも触れましたか?」
A「お前しばくぞ」
そう言ってAさんは本当に俺をしばいてきた。
俺「しばいてるやないですか!ww」
そのあと、Aさんからいろんな話を聞いた。
自分も昔はBさんにどえらく怒られ続けたこと。
今でもBさんにあこがれ続けていること。
今の俺に少しだけ期待をかけてくれていること。
629: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:35:21.14 ID:iCQ0O04D0
その日の帰り、いつものようにKちゃんと一緒に帰っていた。
K「最近1さんかっこいいよ」
俺「なにがですかww」
Kちゃんが急にそんなこというもんだから変にドキドキした。
K「私の中の料理人って社長とAさんBさんしか知らないけど、だんだん顔つきがそうなってきてるっていうかww」
俺「なんか俺、今日あたり事故で死ぬかもしれん」
K「え、やだ」
俺「Aさんにも初めて褒められたというか、期待された」
そういうとKちゃんは嬉しそうに目を細めて笑った。
K「ずっと前からだよww」
俺「え?」
K「Bさんが入院した頃かな、仕事中にぼそっと奴隷のこと頼むで、ってww」
俺「あのヤローww」
もうたまらなく嬉しくて、にやにやしながら帰った。
630: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:38:07.17 ID:dLxJDg+40
追いついたー
支援
628: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:31:12.07 ID:0W717ZhF0
胃癌で自覚症状あったら末期だろ・・・
633: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:40:35.74 ID:iCQ0O04D0
>>628
俺もBさんが入院した時に色々調べたけど、多くはそうみたいだね。
体調不良が分かってすぐに検査してもらって結果が出たみたいだから、そればっかりはBさんの運が良かったのかと。
その夏、お盆は仕出しで気が狂うほどに忙しかった。
Bさんが1日だけ戻ってきてくれて、やっぱりものすごく怒られた。
でもなんかそれが懐かしくて嬉しくて、にやついていたらまたさらに怒られた。
お盆が過ぎて落ち着いてからKちゃんの地元にまた行って家に泊めていただいたり
Kちゃんと海水浴に行ったり、社長と釣りに行って黒人になってみたり、ほんとに楽しんだように思う。
秋口に入ったときだったかな、仕事も終わって家でくつろいでいるとチャイムが鳴った。
635: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:46:47.28 ID:iCQ0O04D0
Kちゃんか社長かと思いながら、ドアを開ける。
俺「はいー?」
そこに立っていたのは母親だった。
なんでいまさら、って言うのがまず第一に思ったことだった。
家の場所は伝えてなかったけど、生活圏はものすごく近いから家の場所が知れるのは時間の問題と考えていた。
母親「これ」
俺「なんやねん」
母親から渡された茶封筒は少しのふくらみをもっていた。
母親「あんたにもろた給料」
俺「は?」
母親「結婚することになった。この街から出て行くから。じゃ」
俺「ちょっと待てや!」
母親はそれだけ言うと、呼び止める俺の声も無視して帰っていった。
中には12万円入っていた。
手切れ金だということを理解するのに時間はかからなかった。
理解した途端に、どうしようもなく涙があふれてきた。
636: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:51:26.03 ID:f+HXKqlAP
毒になる親ってやつか
637: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:53:44.69 ID:PGDchaZVi
こんな母親でも>>1にとってはたった1人の母親だしなー
638: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 14:57:46.86 ID:Gem+CK4L0
ほんとにくず親なら金返したりしないし、金額なんて覚えてないよな
どこかに良心の呵責があったんかな
まあ自己正当化ともいうがw
639: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 14:57:54.07 ID:iCQ0O04D0
結局そんなもんだったのかと、12万円程度の繋がりだったのかと思えばなんとも言えない気持ちになった。
特に思い出があったわけじゃないけど、色々と思い出されて辛くて仕方なかった。
昔から冷たく当たられているのは分かっていた。
それでもたまに見せてくれる笑顔が嬉しくて、褒めてくれるのが嬉しくて。
いい子を演じていたわけじゃないけど、少しくらいは認めてほしかった。
今はちゃんと社会人としてやっていけてること、知ってほしかった。
もうどうしようもなくて、外に出てワーワー泣きながら歩いていた。
今考えればよく通報されなかったと思うよww
なんでか気づけば駅前のほうまで歩いてきていた。
もうこのころには涙も出なくなっていて、ただフラフラしていた。
641: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 15:04:48.71 ID:iCQ0O04D0
「おう、奴隷やないか!ww」
社長の声がしたと思って横を見ると、スナックのママに見送られる社長がいた。
そういえば行きつけのスナックだったかと思い、急いで鼻水をすすった。
俺「どうも」
社長「なんやお前も飲みに来たんか?ww」
俺「いや…」
社長「なんや釣れへんなー」
俺「すんません」
社長がつまらなさそうな顔をしていて、申し訳ない気持ちになって会釈だけしてその場を立ち去ろうとした。
社長「あ、ママー、もうちょっとだけ付き合ってくれへんか?」
ママ「ええ、いいですよwwジュース用意してきますね!」
社長「ってことで付き合え奴隷ww」
無理やり社長に引きずられスナックの中へ。
中に入るとカウンターでママがジュースをついでくれていた。
642: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 15:12:16.07 ID:iCQ0O04D0
ママ「はい、どうぞ!」
俺「ありがとうございます…」
社長「さっきから元気ないけどどないしてんなー」
社長が横からつついてくる。
ママが社長に制止を入れて、残念そうな顔をする社長。
俺「手切れ金もらいました。
 母親が結婚を機にこの街を出ていくらしいです」
社長「そういうことか…」
ママと社長はただ真剣に話を聞いてくれていた。
思ってることをすべて吐き終わったころ、社長が口を開いた。
社長「こいつなww俺の元カノやねんwwww」
そう言って社長はママに指をさした。
ママ「もう40年以上前の話やけどねww」
なんのことかさっぱりだった。
644: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 15:20:00.40 ID:iCQ0O04D0
社長「こいつと結婚しとけば子供が出来たかもしれんww
 まぁ、俺の精子はほぼないんやけどな、相性とかもあるしなwwww」
ママ「種なしがなにを偉そうにww」
社長「ただ今の女将さんと結婚してガキは出来んかったけど、今は奴隷という息子とKちゃんっていう娘が居る。
 60手前にしてこんな幸せ味わえると思わへんかったからお前には感謝しとんやで!」
ママ「なんでそれをわたしの前で言うんですかww」
社長「ただのお前を選ばんでよかったわっていう皮肉やwwww」
どこか今まで社長に息子と言われてもピンとこなかった。
でもなぜか今回は、本当にそう言ってくれているように思えてたまらなく嬉しかった。
俺「こんな元カノの店で飲んだくれる父親嫌ですけどね」
ママ「ごもっともww」
社長「お前ら…ww」
少し母親の存在自体を思い出にしていける、そんな気がした夜でした。
648: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 15:33:35.60 ID:iCQ0O04D0
9月に入ってからはBさんも復帰した。
それでも予約の入っている日以外は、お休みという体のことも考えたシフトに変わっていた。
Bさんの居る日は、ひたすらBさんの横について仕事を教えてもらう。
居ない日は社長に料理のノウハウを教えてもらった。
11月某日、Kちゃんから電話があった。
俺「もしもしー」
K「重大事実です」
俺「はい?」
K「生理がこないの…」
俺「え…」
血の気が引くとはきっとこういうことなんだろうと実感した。
K「どうしよう…」
俺「まじで?」
K「うっそぴょーんww」
真剣に考えて損した。
ものの数秒の間に、報告する人、これからのことを考えた俺がバカだった。
俺「切るで」
K「たんま!今年のクリスマス、社長と女将さんの結婚記念日!ソースは女将さん!」
俺「なんと」
K「意外に社長もロマンチストだよねww聖夜に結ばれるとかwwww」
俺「それでなにか計画しようと」
K「ご名答!また色々考え次第連絡するね!」
今まで社長からもらってばかりだったから、少しわくわくしてきた。
649: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 15:35:15.69 ID:evYfjMGj0
Kちゃんかわええ
653: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 15:39:00.53 ID:8k+3viI60
親父さん奴隷の本当の親父さんみたいだ
頑張れ奴隷
654: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 15:40:38.26 ID:UAaHI38K0
追いついた。みてるぞー!
656: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 15:45:30.55 ID:MuIKmW320
やべーおもしれー
661: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 16:14:25.77 ID:iCQ0O04D0
ごめんなさいまし、用事ができたのでしばらく外します。
また夜には戻ってこれると思いますゆえ、、。
665: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 16:16:21.94 ID:f+HXKqlAP
>>661

ゆっくりでおk
662: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 16:15:51.81 ID:WjPDjaZc0
まってるよー
663: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 16:15:55.03 ID:/YYP6Q3B0
支援
668: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 16:21:37.87 ID:t+gueeB00
支援
709: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 19:20:59.15 ID:SV68qg9E0
昨日からいるけどおもしろい
奴隷はよ
710: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 19:23:22.92 ID:iCQ0O04DI
ただいま帰りやした!
宅食作って届けに行ってきて、そこでおばあちゃんの話し相手してますた。
童貞とおさらばしたのは今書いている年の夏のことでした。
描写とかはごめんなさいいいい。
普通に普通の流れで普通に突っつき合いました。
じゃあまたまったりやっていきますね!
713: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 19:30:34.34 ID:LB22+v0k0
うぅ・・・
ふう?
714: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 19:30:49.75 ID:rwnRcaEY0
きたあああああああああ
楽しみにしてるからまったりどーぞwww
719: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 19:42:21.32 ID:iCQ0O04DI
2度目の年末。
忙しさにも少し慣れてテンパることも少なくなった。
忙しいのには間違いないんだけど、仕事終わりにはKちゃんと俺の家でサプライズの計画を練っていた。
だんだんと具体的になっていく計画に胸が高鳴っていた。
そしてやってきたクリスマス。
オードブルの注文がいくつかあっただけなので、それをこなして営業終了。
前もって女将さんと社長には時間をあけといてもらっていた。
準備が整うまでの間、社長はパチンコへ。
女将さんはKちゃんと買い物へ。
俺は1人厨房へ。
いやー、1人の厨房ってほんと広いなあと思いながら包丁を握ってた。
724: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 19:54:44.86 ID:iCQ0O04DI
社長に教えてもらったこと、ひねり出しながら調理していく。
作ったのは社長が一番得意とする天ぷら。
女将さんも天ぷらが一番好きだって言ってたからね。
頃合いを見計らって社長と女将さんを呼び戻してもらう。
Kちゃんが作ってきてくれた飾り付けを事務所にもほどこした。
先に戻ってきたのは女将さんとKちゃんだった。
女将さんは部屋の様子を見て最初は驚いてたけど、時期に納得したみたいで嬉しそうにしてた。
社長もしばらくして帰ってきた。
K「社長さん、女将さん、結婚記念日おめでとうございます!」
社長「おー、なんやなんやww」
俺「社長、女将さん、良かったら食べてください!」
テーブルに並んだ天ぷらを見ると社長は嬉しそうに目を細めた。
社長「盛り付けがまだまだ粗いわ‥ww」
女将「あ、奴隷が社長泣かしたww」
社長「は?!泣いてないわ、ぼけ!」
女将「じゃあこっちに顔見せてみーやww」
社長「黙っとれくそアマ!」
どうしてこうなるのか。
725: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 19:55:27.24 ID:mm2GjZoEi
和食はクリスマス暇だもんね
726: ◆r./ypoXaII 2012/12/10(月) 19:57:15.86 ID:IGyUK5dE0
>>1は幸せそーだな
731: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 20:09:15.47 ID:iCQ0O04DI
女将「いや?、美味しいよ1くん!」
とにかく女将さんはべた褒めしてくれて、すごく嬉しかった。
逆に社長はなにも言わずに食べていて、少し不安になる。
俺「やっぱまだまだですよね」
社長「おう。せやけど美味いでww」
俺「え?」
社長「今日は息子としてこうやってやってくれたんやろ?
息子の作った飯を美味く感じひん親なんか居らんやろww」
俺「ありがとうございます‥」
家族ってこんなんなのかな、なんて思いながら社長と女将さんのする思い出話を聞いていた。
社長「お前らもせっかくのクリスマスをww」
K「どうせ2人でいてもすることないですしww」
俺「うぐぐ‥」
社長「よし、じゃあこのあと4人でカラオケいくかww」
まあ、これはこれで悪くないんですけどね。
736: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 20:16:41.63 ID:iCQ0O04DI
少し慣れたカラオケ。
けったいなクリスマスイベントしようでと言い出した社長。
王様ゲームからのポッキーゲーム。
なんだ、ただの合コンか。
社長「お前の唇やらかいな、おいww」
俺「顔洗ってきます‥」
社長の唇は硬かった。
その後も俺とKちゃん、社長と女将さんとでデュエット対決をしてみたり。
Kちゃんとロードオブメジャーの親愛なるあなたへ、歌って2人を泣かせたったww
次の日も仕事だっていうのに、ゲラゲラ笑いながら朝まで歌ってたよ。
739: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:
>>1は、関西人?
743: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 20:28:22.36 ID:iCQ0O04DI
>>739
西日本、とだけ。
770: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 21:19:26.20 ID:iCQ0O04DI
割とこのあと目立ったなにかがあったわけでもなく、普通の日常。
Kちゃんは3回生になって、就活が始まる?と打ちひしがれていた。
俺もやっとBさんの仕事の少しをこなせるようになっていった。
秋になって、Kちゃんの就活が本格的になり出したと同時に
Kちゃんと些細なことで喧嘩することが増えた。
ほんとにしょうもないことなんだけども、ぶつかることが耐えなかった。
なかなかちゃんとした話し合いもできないまま時間だけが過ぎていく。
見るに耐えかねた女将さんから呼び出しをくらった。
女将「Kちゃんの話ちゃんと聞いてあげてる?」
俺「いや、なんか話せる機会がなくて‥」
女将「あんた、振られても知らんで!」
俺「そんな重い話じゃ‥」
女将「Kちゃん、地元で就職するかこっちで就職するか悩んでるんやで?」
言われるまで気づかなかった。
大学生にとっての就職がどれほど意味をもつものか。
そんな苦労も大してせずにこれた自分の甘さを同時に恥じたよ。
776: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 21:29:19.73 ID:iCQ0O04DI
仕事が終わって、Kちゃんに電話をかけると家にいるとのこと。
最近はKちゃんも学校関係で出勤日数も減っていてなかなか時間が合わなかったんだ。
Kちゃんの家に着くとKちゃんはなんとも言えない顔をして俺を家にあげた。
俺「なんか久しぶり‥」
K「そうだね、」
俺「あのさ、就職で悩んでるんやろ‥?」
K「まあね‥」
もう少しの会話ですらもギクシャクしちゃって気まずかった。
俺「俺はさ、こっちで就職してほしい」
K「わたしもそうしたいけど‥」
この後の言葉をKちゃんは濁した。
でもなんとなく言いたいことが分かった。
もし別れたら、といったニュアンスが感じとれた。
778: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 21:32:02.45 ID:KVcn6sZm0
うお…この流れは…
779: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 21:35:27.35 ID:5k577svV0
分かれるのか?
783: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 21:38:00.03 ID:iCQ0O04DI
俺「今すぐに、とは言えない。
それでも俺が一人前になれたら、そのときは結婚したいと考えてる」
18のガキがなに言ってんだと思われるだろうけど、もうほんとにここまで考えていた。
K「男の人ってズルいよね‥ww」
Kちゃんはそう言って仕方なさそうに笑った。
K「夢の前じゃ現実がどうのこうの言えないよww
わたしは先に行ってるからちゃんと追っかけてきてね!」
俺「はい」
今までの気まずさが嘘のようにこの後は将来のことを話したよ。
とりあえずまた年明けにKちゃんの両親に話をしにいくことになった。
婚前交渉とかじゃないけどねww
837: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 22:51:58.12 ID:/zP4KmLP0
>>783
婚前交渉の意味わかってるかお前?
853: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 23:36:42.56 ID:Df8VsA7UO
>>783
婚前交渉はとっくにしてるだろwww
791: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 21:57:03.23 ID:iCQ0O04DI
年明け、電車に揺られバスに揺られ、Kちゃんの実家へ。
人一人の人生の決定を伝えにいくんだから、緊張しないわけがなかった。
K「ただいま、あけおめー!」
俺「あけましておめでとうございます!」
前みたく家族総出で出迎えてくれて、コタツの中でおせちをつついてた。
K「お父さんとお母さんに話があります!」
K父「ん?」
ついに始まるな、と思った途端自然と背筋が伸びた。
K「下宿先で就職先を探すことに決めました」
K母「そう」
K父「それはどういうことか分かってるね?」
K「1さんと話し合って決めたの」
Kちゃんがそう言うとみんなの視線が俺をに向いた。
俺「夢は一人前の料理人になることです。
その夢はKさんが居ないと叶うことはありません。
無理は承知ですがよろしくお願いします!」
K父「つまみがないんだよなあ、なんか作ってくれるか?」
何度も頷いたあと、K父はそう言った。
794: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 22:00:47.62 ID:oUDgltdcO
やっと追いついた?
同じところで暮らして(働いて)きた1とKちゃんの青春の描写を読んで、めぞん一刻の読後感を思い出したわ
続き期待してます
795: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 22:02:15.86 ID:iCQ0O04DI
K母に聞くとあるものはなんでも使ってくれたらいいと言うことで
適当につまみになるものを何品か作った。
俺「簡単なものですけど‥」
机に並べた小料理をK父は嬉しそうに食べてくれた。
K父「もう立派な職人だねww
娘のこと、頼むよ?」
俺「は、はい!」
K父「旦那が料理をしてくれるなんて幸せだなKww」
お、お父さん、気が早いです。
何はともあれ18のガキを認めてくれたこと、人としても夢を追うことにしても。
ほんとに心の広いK父にただただ感謝でした。
799: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/10(月) 22:07:14.77 ID:iCQ0O04DI
も、申し訳ないです。
明日、昼の予約が入ったみたいなので仕込みもあり朝早いのでそろそろ床につきます。
多分来れるのは夜になるだろうけど、その時までスレが残っていたらまたお付き合いください!
マイペースでやらせていただいて感謝感謝です。
ではではおやすみなさいまし。
800: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 22:09:24.58 ID:yGZ5ZV0LO
おやすみ
のんびり待ってる
802: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 22:09:41.63 ID:kT9+PypA0
おつ!
まってるよー
810: 名も無き被検体774号+ 2012/12/10(月) 22:16:28.15 ID:tZEs8/Y70
良スレだなー
つい読みふけってしまった
141: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:03:34.00 ID:VhTldBvsI
帰り着いたので書いてくね!
明日も早いんで少ししか書けないだろうけどorz
Kちゃんの実家から帰ってからは相変わらずで
春先には俺が車の免許を取りにいって、配達に駆り出されることも増えた。
確か夏前くらいだったかな。
昼休憩のときにKちゃんから電話がきた。
俺「どしたん?」
K「希望の会社から内定きた!」
俺「まじか!やったやん!」
K「やばい、泣きそうww」
嘘つけ、ゲラゲラ笑っとるやないか。
俺「社長と女将さんに報告してくる!」
携帯をスピーカーにして事務所で昼寝をしてる社長のとこへ。
女将さんはデスクワークをしていた。
俺「Kちゃん内定決まりました!」
女将「やだっ!Kちゃん!やだっ!」
社長「‥‥‥」
K「社長さん、女将さんやったりましたよ!ww」
社長爆睡中。
女将さんに至ってはなにが言いたいのかさっぱりである。
女将「あんた起きてよ!Kちゃん内定とれたよ!」
社長「‥‥え?!え?!」
女将さんに揺すられて眠気まなこの社長の目がかっぴらく。
もうこの後は社長と女将さんと俺とで肩組んではしゃいだ。
気づけば電話はきれていた。
147: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:15:06.24 ID:VhTldBvsI
すぐにでもKちゃんの就職祝いをする勢いだったんだけど
Kちゃんの両親が週末にこっちまでお祝いに来るらしいので、両親も巻き込んで店でしようということに。
確か土曜の夜だったんだけど、この日は臨時休業。
夕方辺りから社長、AさんBさんとで仕込みに入る。
社長「今日は俺がお前の補助に入るわ!」
俺「え?」
社長「お前のためにKちゃんはこっちで就職したんやで?
お前が一番祝ったらなあかんやろww」
俺「ほなよろしくお願いします!」
初めて社長の仕事を本格的にすることに。
ある程度覚悟はしてたけど飛び交う怒号。
「遅い!」
「雑!」
「見栄え悪い!」
三方向から責め立てられ半泣きになりながらも、無事懐石完成。
KちゃんとK両親の待つ客席へ運んでいった。
148: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:17:04.64 ID:9X/hgBGi0
期待
149: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:17:11.49 ID:UHqdbJyY0
完璧に家族やな
151: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:18:05.46 ID:7gv8F9S80
遅い→Aさん
雑→Bさん
見栄え悪い→社長
だな
152: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:19:10.30 ID:vG0TEOYf0
>>151
同意
155: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:21:36.90 ID:VhTldBvsI
K父「おー、すごい!今日は娘のためにありがとうございます!」
K父が目を輝かせながら料理を見る姿にこっちが嬉しくなった。
それがあるから料理人をやってるんだな、と改めて実感。
社長「いやいや、うちのドラ息子に付き合っていただいてるだけでww
今日は思う存分食べて飲んでいってください!
あ、ちなみに今日はこいつが揚げ物、煮物を担当してますんで味は保証しませんww」
K母「1くんが!すごいねえ、ほんとww」
俺「僭越ながら作らせていただきました」
K父「ほー、なんかほんとに職人さんだ!」
ただただ美味しいと言って食べてくれるK家族。
社長、女将さん、AさんBさんとほくそ笑みあったよww
156: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:22:53.61 ID:OZ+GGK+s0
読んでて泣きそう、家族っていいね
157: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:24:11.06 ID:xololGpD0
社長良い人すぎる
158: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:25:10.20 ID:AYUC+Mdl0
心温まる
164: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:32:21.30 ID:VhTldBvsI
ある程度K家族が食べ始めたのを見てAさんBさんは帰るとのこと。
俺「今日はありがとうございました!」
B「中々モノになってきたなww」
素直にBさんに褒められたのは初めてで、脱いで発狂しそうになった。
A「Kを‥頼んだ‥!」
いや、あんた誰だよ。
2人を見送ってから客席に戻ると社長と女将さんも飲んでいた。
K父「ほら、1くんも一緒にww」
俺「いや、今日は‥」
社長「板前ぶんな奴隷がww」
女将「ジュースでもお酒でも好きなもの取っておいで!」
女将さんの言葉に甘えてジュースを裏から持ってきてみんなでワイワイやった。
社長「そういや、なんで事務職なん?」
K「それはですねえ‥ww」
Kちゃんが少し恥ずかしそうに話し出した。
167: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:33:55.25 ID:k27DVpse0
きたか!期待してるぞー
171: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:39:22.38 ID:VhTldBvsI
K「もし1さんが自分の店開いたときにデスクワークの
出来ないお嫁さんじゃ恥ずかしいじゃないですか‥ww」
俺も就職の希望先は知ってたけど理由までは知らなかったから驚いた。
社長「おい奴隷、お前いつの間に独立するつもりなんや」
俺「それは言葉のあやなんじゃ‥」
社長「この後ツラかせ」
なんで怒ってんだよこの人。
K父「まあまあ社長ww」
社長「申し訳ないですwwこいつが独立できるほどの板前になるとは思えませんしねww」
K父「ええ、そうですよww」
どうしてそうなった。
174: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:42:14.68 ID:/eCuBrsN0
やっと追いついた!
さらに、奴隷キター!!
177: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:43:37.33 ID:PfUwfK960
追い付いた
178: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 22:44:44.05 ID:L1EvjmOe0
K父ええ、そうですよじゃねぇだろwwww
181: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:46:04.82 ID:VhTldBvsI
なんだか散々けなされた気持ちになりながらもKちゃんの就職祝いもお開きに。
俺「今日はほんとにありがとうございました!」
K父「なんで君がwwお礼を言うのは俺たちだよww」
俺「いや、食べていただけただけで‥」
K父「謙遜しすぎだww」
酔っ払ったK父に頭をぐりぐりされたけど、不思議と悪い気はしなかった。
K家族「今日はほんとに美味しい料理をありがとうございました」
社長「またいつでもいらしてください!」
女将「お待ちしておりますね!」
ふらふらのK父をK母とKちゃんが支えながら帰っていくのを見送った。
193: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 22:54:36.92 ID:VhTldBvsI
3人が帰っていくのを見送った途端、どっと疲れがあふれた。
俺「つ、つかれた‥」
社長「人様に飯を出すっていうのはそういうことやww」
俺「いつか慣れますかね?」
社長「アホか。慣れたらあかんやろ!
どんな飯でも人様に出すモノを作るときは常に緊張感をもって全力で。
だから疲れるんやろ。俺かて毎日くたくたやわ」
社長はものすごく真剣な顔をしてそう言った。
俺「すいません」
社長「まあ、俺の修業先の大将の受け売りやけどなww」
俺「じゃあいつか俺もそれを受け売りできるように頑張ります!」
社長「無理やなww」
ほんとにこの人は‥。
199: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/11(火) 23:02:10.05 ID:VhTldBvsI
ごめんなさい、風呂入って寝やすorz
ほんとに少ししか書けなくて申し訳ない。
明日から大人数の宴会が入ってるので来れない日も出て来ると思います。
どうか気ままに気長に見ててくれれば嬉しいどす。
あ、今更ですが婚前交渉の意味の履き違え申し訳ないです。
小学生が意味も知らずま◯こ!と連呼するような間違えでしたね‥。
それではおやすみなさい!
みんなもいい夢見てね。
200: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 23:02:56.49 ID:k6qHmMIC0
>>199
おやすみー!
205: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 23:04:08.12 ID:l5Fnufgs0
>>199 おつ!!!!!がんばれよ!
206: 名も無き被検体774号+ 2012/12/11(火) 23:04:36.00 ID:S4KUNOm60
>>199
おやすみおつかれー
楽しみにしてるからねー!
375: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 04:02:28.37 ID:PYofOckWI
おはようございます!
昨日は来れずで申し訳ないorz
帰って攻で寝てますた。
5時出勤なんで少しですけど書いていきますね!
378: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 04:13:11.43 ID:rWH+zvrw0
楽しみすぎて全然寝られなかったぞコノヤローw
379: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 04:14:13.32 ID:PYofOckWI
Kちゃんは就職も決まっても次の年の3月までKちゃんは働いてくれてた。
それでも終わりはあっという間にやってきて、3月の頭にKちゃんがついに店を辞めることに。
看板娘と言われていたKちゃんが店を辞めるとなれば、それはそれは顔なじみのお客さんも
たくさん来てくれて3月なのに毎日のように多くのお客さんが来てくれていた。
K「もう終わるんだよね」
ある日の閉店作業をしているときにKちゃんがふと呟いた。
俺「なんていうか今までお疲れ様」
K「女将さんにはいつでも帰っておいでって言われたけどねww」
俺「なんかあの人らしいね」
K「多分最後の日は泣いちゃうww」
遠くを見ながらそう言うKちゃんの目にはすでに涙が溜まっていた。
Kちゃんが店をやめてからも遠くにいくわけでもないのに俺もつられて感傷的になったりした。
383: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 04:27:33.59 ID:PYofOckWI
ついにやってきたKちゃんの最後の日。
やけにAさんとBさんがKちゃんに話しかけているのが印象的だった。
店の中自体でもいつもよりKちゃんを呼ぶ声が多かった気がした。
社長「ちょっとええか?」
俺「はい?」
社長「店閉めたら‥」
俺「はい、分かってますよ」
社長は閉店後のことを確認するように聞いてきた。
社長「あいつも大人になったよな」
俺「そうですか?」
社長「多分今、娘を見送る父親の気持ちやww」
そう寂しそうに言う社長。
最近、少し社長の背が小さく見えるような気がした19の春
384: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 04:29:28.78 ID:PYofOckWI
ごめんあそばせ、少し早いですが行ってまいります。
今日は昼休み来れるかな、うん。
これから仕事の人、がんばりましょー!
これから寝る人、1日お疲れ様でした!
ではでは行ってきます。
385: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 04:30:38.09 ID:rWH+zvrw0

435: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 22:28:15.65 ID:PYofOckWI
ただいま帰りやした!
明日も仕込みで早いから少しになるけど書いてきますね。
436: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:29:14.62 ID:W7AHzFB40
お疲れさん
437: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:
やった!初のリアルタイム!
439: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:30:55.85 ID:g4NKA5jg0
まってたぜ!
441: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:34:44.66 ID:pVhsXmCx0
お疲れ様
待ってたぜ!
447: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 22:43:08.79 ID:PYofOckWI
その日の夜は特に忙しいこともなく、Kちゃんの送別会をするときのご飯の支度も容易にできた。
閉店作業も終わりご飯を並べきったとき。
社長「整列!ww」
社長がそう言うとKちゃんの前にみんなが一列に並んだ。
もちろん俺も。
社長「K、今まで4年間お疲れ様。
これからは仕事、頑張れな。
だんだん嫁に似てくるお前を見とったらほんまの娘みたいに思ったわww
またいつでも帰って来いよ!」
社長がそう言ったあとに、みんなでお疲れ様でした、と言った。
もうKちゃんはボロボロに泣いていて、慰めようとしてあたふたするAさんが印象的だった。
社長「そして、奴隷からKに話があるそうですww」
社長は少しニヤついて俺に親指を立てた。
451: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 22:51:15.85 ID:PYofOckWI
俺「えっとですね‥」
K「もうなに‥‥」
泣き疲れたのか少ししんどそうなKちゃん。
雰囲気もへったくれもありゃしない。
俺「Kちゃんは就職先の会社でしっかりデスクワークを学んできてください」
K「うん」
俺「俺も一人前になれるように頑張るからさ」
K「うん」
俺「それで2人共一人前になれたそのときは俺と結婚してください」
すごく自然に言えたと我ながら思う。
普段は恥ずかしくて言えないようなセリフでも決意があればそんなことないんだよね。
K「え‥?え‥?」
方やKちゃんはテンパっておられた。
女将「ほらKちゃん、ちゃんと答えてあげな」
女将さんがそう言うとKちゃんは大きく深呼吸をした。
ふとこの時Aさんからの視線を感じたことは気のせいだと思いたい。
458: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:56:25.07 ID:TR5qb3xx0
>>453
いやああああああああああ
454: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:52:35.01 ID:VWE6w5XI0
わくてか
456: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:53:31.89 ID:M6dyb3p30
ふぅう
457: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 22:54:23.28 ID:BT+K/QL2O
Aさんいい加減諦めろよww
459: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 22:57:41.25 ID:PYofOckWI
K「こんな私でよければよろしくお願いします!」
もうこの言葉を聞いた途端、急に足に力が入らなくなって崩れ落ちそうになった。
社長「ふーwwええなあww若いなあwwこそばいなあww」
B「奴隷のくせにカッコつけよってww」
A「‥‥」
なんで無言なんだよ。
俺「それでKちゃん、これ‥」
K「なになに?」
俺「対したあれやないけど指輪、はめてええ?」
実際には割と高かったんだぜえ。
給料3ヶ月分とは言わんけどもww
目をパチクリさせるKちゃん。
フリーズしてそうなので薬指に指輪をはめてあげた。
K「ちょっと緩い‥」
俺「嘘やん」
女将「大丈夫大丈夫wwすぐ私みたいになるからww」
いや、それはそれで嫌だ。
463: 奴隷 ◆2L68aBs.CQ 2012/12/13(木) 23:04:22.36 ID:PYofOckWI
この後は散々社長とBさんにいじられながらも
喜ぶKちゃんの顔を見ているのがただ嬉しかった。
翌日も普通に仕事があるということで、送別会はそこそこに切り上げた。
食べ散らかしたものも片付け終えてKちゃんと帰ろうとした時だった。
社長「すまんK!ちょっと旦那借りるわww」
K「あ、もう是非是非ww先に帰ってますんでww」
何事やと思いながらもKちゃんを先に見送った。
Aさん、Bさん、女将さんもそれぞれ帰り、店内に2人だけになった時だった。
社長「話がある」
俺「でしょうね」
社長「嘘やないわww」
俺「‥お疲れ様でした!」
社長「ちょww待たんかい!」
やけに社長が話しづらそうにしている気がした。
464: 名も無き被検体774号+ 2012/12/13(木) 23:05:25.69 ID:W7AHzFB40
なになに?
466: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】(1+

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