同僚女「実家から会社通ってんの? ダッサwww」男「ううっ……」back

同僚女「実家から会社通ってんの? ダッサwww」男「ううっ……」


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1:
同僚女「社会人のくせに実家通いはヤバイでしょー」
男「……すみません」
同僚女「だって、いい年してお母さんにご飯とか作ってもらってるんでしょ?」
男「はい……」
同僚女「悪いけど、あなたを一人前の男として見ることはできないなー」
男「そうですよね……」
               
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・(´・ω・`)「あ、停電だ」
          
7:
(実家ぐらしってことは貯金ガッツリあるな…)
               
          
9:
同僚女「そこで、私から提案があるんだけど」
男「なんですか?」
同僚女「私のマンションで暮らさない?」
男「ど、どういうことですか?」ドキドキドキ
同僚女「やだ、そんなに身構えないでよ!」
同僚女「私も夜一人だと寂しいことがあるし、もう一人ルームメイトが欲しいなーぐらいの感覚よ」
男「そういうことですか……」
               
          
14:
同僚女「嫌になったら、すぐ出ていってくれればいいんだし」
同僚女「私もそこらへんはサバサバしてるから、全然気にしないし」
同僚女「ねえ、どう?」
男「そうですね……」
男「ぼくはいいんですけど、お父さんとお母さんが許してくれるかどうか……」
同僚女「そんなのいい大人なんだし、許してくれるに決まってるじゃない!」
男「でも……」
               
          
17:
同僚女「あー、分かった分かった!」
同僚女「だったらこうしよう」
同僚女「私があなたのお父さんとお母さんを説得してあげる!」
同僚女「これでどう?」
男「いいんですか?」
同僚女「私から提案してるんだしね、それぐらいはやらなきゃ」
男「じゃあ今日はぼくの実家にご案内します!」
同僚女「よろしくね」
同僚女「あ、そうだ。リポビタンD飲んでおこっと」グビッ
               
          
18:
バイタリティ溢れすぎてませんかね
               
          
20:
この同僚女、中身おっさんやないかwww
               
          
21:
電車――
ガタンゴトン… ガタンゴトン…
同僚女「電車はどこまで乗るの?」
男「終点までです」
同僚女「へえ、結構遠いのね」
同僚女(こりゃ帰りは結構遅くなっちゃうかも……まあいいけど)
               
          
24:
終点――
同僚女「ここからはどうするの? バス? それとも自転車かなにか?」
男「いや……どっちでもないですよ」ピューイッ
魔女「ひっひっひ、呼んだかい?」ヒュオッ
男「今日もよろしく頼むよ」
同僚女「ホウキに乗った……魔女!?」
魔女「さあ、乗っておくれ。飛ばすからねえ」
ドヒュンッ!
同僚女「新幹線より、ずっとい!」
               
          
25:
急展開
               
          
31:
同僚女(ホウキに揺られること、およそ3時間……)
魔女「はい、到着だよ」
魔女「あたしの力で送れるのはここまでだ。どうか許しておくれ……」シクシク…
男「ありがとう。泣かないで、魔女のおばあちゃん」
男「さ、ここからは歩きましょう」
同僚女「うん」
同僚女(ホウキを降りた私の目の前には広大な密林が広がっていた――)
               
          
33:
こいつ毎日何時に起きて出社してんだ?
               
          
34:
同僚女「なんなの? この密林……」
男「ここを通らないと、ぼくの実家にはたどり着けないんです」
男「さ、入りますよ!」ガサガサ…
同僚女「ええっ、まだ心の準備が!」
男「密林の中では、無数の毒蛇や虎が襲ってきますから、なるべく気配を消して下さいね」
同僚女「消し方なんて分からないわよ!」
               
          
42:
毒蛇「シャーッ!」
男「はっ!」ベシッ
毒蛇「シュルル……」ビクンビクン
虎「ガルルァッ!」
男「とうっ!」バシッ
虎「ガルゥ……」ドサッ
同僚女「殺しちゃったの……?」
男「いえ気絶させただけです」
同僚女(日頃頼りない彼が毒蛇や虎を手刀でやっつけていく姿は、まさに驚きであった)
               
          
45:
ドドドドドドドドドド……!
同僚女「土石流みたいな川ね……」
男「時300km以上で流れてますからね」
男「しかも、川の中には恐竜をも9.58秒で食い尽くすスーパーピラニアがいます」
同僚女「そんな……! どうやって渡ればいいのよ!?」
男「もちろん、こうします」ヒョイッ
男「あなたを肩車してぼくが渡れば、安心です」ザブザブ…
同僚女「でもピラニアが……!」
男「大丈夫、スーパーピラニアの牙といえど、ぼくの体には歯が立ちませんから」ザブザブ…
同僚女(彼のいうとおり、無数のスーパーピラニアが彼を食べようとしては、脱落していった)
               
          
51:
男何者だよ
               
          
53:
兵士A「おっ、人間が来たぞよ?」
兵士B「殺っちゃう? 殺っちゃう? ウーパールーパー?」
兵士C「久々の獲物だぜ!」
同僚女「やっと川を渡り切ったと思ったら、なんなのよあいつら!?」
男「心配いりません。ただの血に飢えた兵士ですよ」
男「ですが、装備はAK47やM16とあなどれません! 気をつけて下さい!」
               
          
55:
今どこの国にいるんだよ
               
          
56:
兵士A「撃て撃てぇぇぇぇぇっ!!!」
ガガガガガガガッ
男「ぼくが盾になります!」キキキキキキンッ
男「さあ、先を急ぎましょう!」キキキキキキンッ
男「ある程度攻撃したら、彼らは満足して巣に戻りますから!」キキキキキキンッ
同僚女「ひいいいっ!」
               
          
62:
ギシギシ… ギシギシ…
同僚女「なんなの、この吊り橋……」
同僚女「手すりがないし、幅が10センチぐらいしかない上に、底が見えない……」
男「落ちると無限地獄へまっさかさまです」
同僚女「無限地獄ってなに?」
男「文字通り、永遠に無限大の苦痛を味わわされる地獄です」
男「なので、決して落ちないように」
同僚女「そんなこといわれても……きゃっ!」ズルッ
               
          
63:
男「おっと」ガシッ
同僚女「きゃあああ、落ちるぅぅぅぅぅぅっ!」
男「大丈夫です! ファイトーッ!」グイッ
同僚女「いっぱーつ!」
男「ね?」ニコッ
同僚女「リポビタンD飲んでおいてよかったわ……」
               
          
65:
伏線回収乙
               
          
68:
リポD伏線だったのかよ
               
          
70:
ドラゴン「ギャオオオオオオンッ!」
同僚女「きゃああっ! ドラゴンだわ! 初めて見た!」パシャッパシャッ
男「ぼくらを通せんぼするつもりのようですね」
男「30秒待ってて下さい。すぐに決着をつけます!」
男「行くぞ!」
ドラゴン「ギャァァァァス!」
               
          
73:
ドラゴン「ジャブ! ジャブ! ジャブ!」シュッシュッシュッ
男「くっ!」
ドラゴン「火を吐く! ……と見せかけてジャブ!」シュッ
ドラゴン「ジャブ! ジャブ!」シュッシュッ
ドラゴン「尻尾を振りまわす! ……と思わせてジャブ!」シュッ
男「くっ……!」
同僚女(なんというジャブの連打! 男君が防戦一方だわ! アドバイスしないと!)
同僚女「男君、ボクサーは足への攻撃に弱いわ!」
男「なるほど! ローキック!」ベシッ
ドラゴン「いてっ! ギ、ギブアップ!」
               
          
77:
同僚女(ドラゴンを倒すと、炎も凍りそうな極寒の大地が私たちを待ち受けていた)
ビュオォォォォォ……!
同僚女「さ、寒い!」
男「なにしろ−150℃ですからね……」
男「ぼくが抱きしめてれば、寒いですが体温低下は防げます」ギュッ…
男「しばらく我慢して下さい」
同僚女「あ、あ、ありがと……」ガチガチ…
               
          
80:
グツグツ…… ボコボコ……
同僚女「今度は暑いわ……」
男「ここは溶岩地帯です。あの溶岩に触れたら、骨はおろか魂まで溶けてしまいます」
男「絶対に触らないようにして下さいね」
同僚女「ノドが渇いちゃった……」
男「でしたら、ぼくの汗をなめて下さい」
同僚女「うん……あ、ポカリスエットの味がする!」ペロペロ…
男「ぼくは七種類の汗を出せますから」
               
          
81:
なんで汗に種類があんだよww
               
          
84:
クイズ魔神「ようこそ、クイズ空間へ!」テレッテー
同僚女「なんなのこいつ!?」
男「クイズ魔神です。彼のクイズを間違えると即死しますので、うかつに声を出さないように!」
同僚女「うん!」
クイズ魔神「問題」
クイズ魔神「ぼたもちは春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶが、夏と冬は?」
男「夜船と北窓!」
クイズ魔神「正解だ。通るがいい」
               
          
85:
えぇ…
               
          
86:
ちょっと待ってどういう事?
               
          
87:
訳が分からないよ・・・
               
          
89:
パァァァァァァ…
同僚女「まぁ、光り輝いていてキレイな空間ね……まるで天国だわ」
天使A「コッチヘオイデ……」
天使B「イラッシャイ……」
同僚女「可愛らしい坊やたちだこと……」
男「ダメです! 天使の誘いに乗ってはいけません!」
同僚女「えっ!?」
男「誘いに乗ったら最後、一瞬で魂を抜き取られてしまいます!」
同僚女「危ないとこだったわ!」
               
          
91:
男「さ、今日はここでキャンプしましょう」
同僚女「うん……」
同僚女「ところで、もう一週間ぐらい経過したけど、会社どうしよう……」
男「大丈夫ですよ、この地域は時間の進み方がとても早いんです」
男「なので、会社を出てからまだ二時間と経っていません」
同僚女「そうなんだ……」
同僚女「でも老けるのが早くなっちゃったりしない?」
男「その点はご心配なく!」
               
          
92:
同僚女(あれから幾つの難関をくぐり抜けただろうか)
同僚女(雷雲の谷、死神軍団、絶望の集落、ハイパーブラックホールなどを突破し、ようやく……)
男「さ、見えましたよ!」
男「あれがぼくの実家です!」
同僚女「わぁっ、大きい! まるでお城じゃない!」
男「お父さんはここら一帯の王なので……」
同僚女「へえ、そうなんだ」
男「どうぞ! 中にお入り下さい!」
               
          
93:
同僚女「ところで、ご両親はどんな人なの?」
男「どんな人といわれても、普通の人ですよ。平凡な両親です」
同僚女「うーん……たとえば身長は?」
男「どちらも160ぐらいですね」
同僚女「へぇ〜、男君は170はあるのに、二人とも小さいんだ」
               
          
96:
父(160m)「お帰り」
母(160mm)「お帰りなさい」
同僚女(やっぱりこういうことか……)
男「あのお父さんお母さん、今日はぼくから頼みがあるんだ」
父「なんだい?」
母「なにかしら?」
同僚女(あ、お母さんの方が声が大きいんだ)
               
          
98:
男「ぼく、同僚女さんと一緒に暮らしたいんだ!」
男「だから今日でこの家を出ていく!」
父「な、なんだと!?」
母「いけないわ、そんなこと!」
男「!」ビクッ
男「ど、どうして……?」
               
          
102:
父「だって……なぁ?」
母「ええ、外の世界はあまりにも危険すぎるわ!」
男「ううっ……それはそうだけど……」
父「だろう?」
母「実家を出るのはもっと経験を積んでからになさい」
同僚女(ここは私が助け船を出さないと!)
同僚女「なにいってるんですか! 外の世界よりこの世界の方がよっぽど危険ですよ!」
父「うむむ……」
母「うぐぐ……」
               
          
103:
父「たしかに……いつまでも実家やこの世界でぬくぬくしていては自立心が養えぬ」
父「この娘のいうとおり、危険かもしれぬ」
母「おっしゃるとおりね、あなた」
同僚女(そういうことじゃないけどまあいいや)
父「しかしなぁ……」
母「そんな急にはねえ……」
男「お願いだよ、お父さんお母さん!」
父「うむむむ……わしは押しに弱いのだ……」
               
          
104:
父「よかろう……許す!」
父「お嬢さん、息子をよろしくお願いします」
母「甘やかして育ててしまったから苦労するかもしれないけど、よろしくね」
同僚女「はいっ!」
同僚女「これで私たち、晴れて一緒に暮らせるわね!」
男「嬉しいです!」
               
          
105:
同僚女のマンション――
同僚女「ここが私のマンションよ」
男「広いですし、キレイな部屋ですね〜」
男(それにいい匂いがする……)クンクン
同僚女「実はさ……」
同僚女「私、ホントはあなたにそんなに興味ってなくて」
同僚女「ちょっとの間、二人暮らしってのをやってみたかった、ぐらいのつもりだったんだよね」
同僚女「どうせあなたなら、手ぇ出してこないって分かってたし」
男「あ、そうなんですか……(やっぱり……)」
同僚女「だけど、私……あの実家への旅路であなたに本気で惚れちゃったみたい」
同僚女「あんなにたくましくて頼りがいがあるなんて、知らなかったから……」
男「え……!?」
               
          
109:
同僚女「だから……」ヌギッ
男「え、え……!?」
男「あ、あのっ! ぼくそういうのしたことなくって……」ドキドキ…
同僚女「大丈夫、手取り足取り教えてあげるから……」
同僚女「今日は危険日だけど……いいよね?」スッ…
男「あ、あの……ぼくっ……あっ……!」ドサッ
男(お父さん、お母さん……外の世界はやっぱり危険な魅力でいっぱいです……!)
おわり
               
          
111:

               
          
112:
エロ展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そしてオワタ━━━━\(^o^)/━━━━!!
               
          
113:

               
          
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