【最近寒いですね】善子「黒い何かに追われる」【SS】back

【最近寒いですね】善子「黒い何かに追われる」【SS】


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善子「おはようルビィずら丸」
花丸「おはよう善子ちゃん」
ルビィ「うゆゆぅ……おはよう善子ちゃん」ヘター
2:
善子「元気ないわね、ルビィ」
ルビィ「うゅぅ…ふぃ?」ウトウト
花丸「ルビィちゃん怖い夢??を見たらしいずら」
善子「へぇ、どんな夢?」
ルビィ「それが……思い出せないの……」
善子「思い出せない…?…のに怖いの?」?
ルビィ「うん…朝起きたときは覚えてたはずなんだけど……」
4:
花丸「まあ夢ってそういうものずらよ」
善子「うーん…私は……なーんにも覚えてないわね」ペカー
ルビィ「ルビィも夢のこと覚えてないよ……でも怖いんだ……すっごく」
花丸「怖い気持ちだけ覚えちゃったずらね」
善子「それならあるわね♪朝なんとなく気持ちが良かったから良い夢を見たのかしら♪」
5:
キーンコーンカーンコーン
ガラララッ
花丸「おっ授業ずら」
ルビィ「うぅ……」ウトウト
善子「1時間目なんだっけ?」
花丸「数学Aずらよ」
善子「はぁ…」
6:
先生「ウンタラカンタラペロリンチョナントカカントカペー」
善子(眠いわね……)ウトウト
花丸「……………」カキカキカキ
カキカキカキ
ルビィ「うゆゆぅ……………」zzzz
善子「ふんっ!!」?
善子(寝ないわ!!)
ルビィ「ぅ……うぅ……」zzzz
善子(ルビィ……スゴく険しい顔して寝てるわ……)
ルビィ「う……ぐぐぅ………」zzzz
花丸(ルビィちゃん寝顔が怖いずら)カキカキカキ
ルビィ「ピギャアアアアアアアアア!?!」ガバッ
善子「!」ビクッ
花丸「!?」ビクッ
7:
ルビィ「わあっ……ご……ごめんなさい……」
先生「夜しっかり寝て学校に来ましょう」
ルビィ「うぅ……すみません」ペター
花丸「大丈夫ずら……?」
ルビィ「うん……へいきだよ……」
善子「………」
9:
休み時間……
善子「ルビィ本当に大丈夫なの?」
ルビィ「ふんば……るびぃ」シナー
花丸「ちゃんと寝てるのに変ずらねぇ」
善子「また変な夢見たの?」
ルビィ「ピッ!!そうだ!!」
ガサゴソッ
花丸「どうしたずら?」
ルビィ「夢のこと覚えてるうちにメモしたの!」
ガサゴソッ
善子「さすがね」
ルビィ「あったぁ!」
花丸「どんな夢ずら?」
ルビィ「ええと……黒い何かに……追われてる……?…」
善子「なにそれ?」
ルビィ「わかんないよぉ……」
花丸「その夢は怖かったずら?」
ルビィ「うん」
10:
善子「怖いの?……黒い何か……たしかに怖いかもしれないわね……」
ルビィ「おうちだ!!」?
花丸「おうち?」
ルビィ「ルビィはおうちの中で黒い何かに追われてるの……それで……」
善子「それで?」
ルビィ「忘れちゃった……でも怖いところで目が覚めたんだと思うよ……」
善子「殺されるとか?!」
ルビィ「うゆぅ……そんなぁ」
花丸「それは怖いずらねぇ」
11:
その夜……
ルビィ「よしっ……」
ダイヤ「何をしているのです?」
ルビィ「花丸ちゃんがね、昔学校の階段でやってたみたいにまくらもとにバナナを置いておけば怖い夢見ないんじゃないかって」
ダイヤ「はぁ…それはあの足を切る妖怪では……」
ルビィ「うゆぅ……やめてよぉ……怖いよ」フルフルフル
ダイヤ「あっすみません……久しぶりに絵本でも読んであげましょうか?」
ルビィ「ルビィは大丈夫!もう高校生だもんっ」
ダイヤ「ふふふ、そうですわね」
パツン
ダイヤ「おやすみなさいルビィ」
ルビィ「おやすみおねえちゃん」
13:
翌朝……
善子「おはようずら丸……ルビィは?」
花丸「おはよう善子ちゃん、まだルビィちゃんは来てないずらよ」
善子「大丈夫かしら……」
ガラララッ
テトテトテト
ルビィ「お……おはよう……」ペタッ
花丸「ルビィちゃん大丈夫ずら?」
善子「真っ青よ!?赤い髪が青をより引き立ててるわ!」
ルビィ「う……ふんばるびぃ……」ムキッ
14:
花丸「くまがすごいずらよ…ちゃんと寝たの?」
ルビィ「寝たんだけどねぇ……また怖い夢をみて……」プワー
善子「こんどはどんな夢よ?」
ルビィ「また……黒い人に……」
花丸「人?」
ルビィ「おおきな……黒いひとに……追われるびぃ……」フクフク
善子「昨日は黒い何かとしかいってなかったわね……」
ルビィ「うゆゆぅ……おおきな人だったみたい……」
花丸「どうすればいいのかわからないずら…寝ておやすみもできないし」
善子「北方塞がりね」
花丸「つっこまないずら」
ルビィ「大丈夫……だよぅ……」ヘナー
15:
授業中……
先生「ウンタラカンタラピーヒャラピーヒャラキムラカエラニコンニチワ」
善子(地理は書くこと多くて嫌になっちゃうわ……)カキコキ
ルビィ「う……ゆゅ……ぅ……」zzzz
善子(苦しそうな顔して……)
ルビィ「ぅぎ………ぁあ………」zzzz
善子「先生、黒澤さんが辛そうなので保健室につれていきます」スタッ
花丸「マルもいくずら?」
ルビィ「んぐ……ぁ」zzzz
善子「ほら起きて」ゴイゴイ
ルビィ「ん……ゅぅ……善子ちゃん……」
16:
ルビィ「ごめんね善子ちゃん……ルビィちゃん……」ウルル
花丸「大丈夫ずら?」
ルビィ「うん」
善子「それより……また……“あの夢”だったの?……」
ルビィ「………うん……」
善子「………わかんないけど……寝ないほうがいいわね……ずら丸、本かしてあげなさい」
花丸「うん」ヒョイ
ルビィ「ありがとう……」
善子「じゃあ私たちは授業にもどるわね、休み時間にまた来るから」
花丸「本の感想聞かせてね」
17:
休み時間……
善子「じゃあ保健室いきましょ」
花丸「うん……」ト
テケテケテケ
花丸「ちゃんと読んでくれてるかなぁ」
善子「さあね……」
コンコン
善子「失礼しまーす」
ガラララッ
19:
ルビィ「……ぁぐぅ………」zzzz
善子「寝てるわ!」
花丸「また辛そうな顔ずら」
グイグイ
花丸「起きてルビィちゃん!」
善子「起きなさいよ!」
グイグイ
ルビィ「ん………ぶ……ぐぅ………わあっ!?」ビクッ
花丸「やっと起きたずら……心配したよルビィちゃん」
善子「また寝ちゃったの……」
ルビィ「ご……ごめんね花丸ちゃん…善子ちゃん……ルビィは約束守れなくて……」
善子「いいのよ…仕方ないもの…ずっと起きてるなんて無理だし」
花丸「でもこれじゃ本当になすすべなしずらね……」
ルビィ「……どうすればいいのかなぁ……」
20:
その夜……
ルビィ「むっ!!」ペタッ
ダイヤ「……………何を……」
ルビィ「ルビィは寝ないよ!!徹夜ルビィだよ!」ギンギン
ダイヤ「セロテープで目をこじ開けたらまばたきできませんよ……」
ルビィ「あっ……」
ダイヤ「そうですね……たのしい夢を見られるように今日の楽しかったことでもお互い話しましょう」
ルビィ「うんっ」
ダイヤ「そうですね…今日は授業中に鞠莉さんが………」
ルビィ「あははは」
ルビィ「体育のとき善子ちゃんがね……」
ダイヤ「ふふふ」
…………
21:
(^8^)(・8・)('8')「チュンチュンチュンチュン」
ダイヤ「………ふぅ」チラッ
AM6:45
ダイヤ「ルビィは……」
ルビィ「………………」zzzz
ダイヤ「うふふ、いつもの可愛らしい寝顔に戻ってますわ……」
ダイヤ「さあルビィ起きる時間ですよ」
22:
善子「あー遅刻遅刻っ……ってマンガじゃないんだから」ドタバタ
お母さん「7時半にちゃんと起こしたわよ!!」
善子「ごめーん!!いってきまーす」
お母さん「いってらっしゃーい」
ガチャン
善子(ルビィ……大丈夫かしら……)
善子「あっバス!!」
?「ぷー」
23:
善子「げへっ……ギリギリセーフね……」
先生「アウトだよポンコツ!!」
善子「すみません…」シュン
花丸「善子ちゃん遅いずらよ」ボソボソ
善子「ああ、ちょっと起きるのに失敗して……ルビィは大丈夫?」ボソボソ
善子「一応来てるみたいだけど……」ボソボソ
花丸「それが……」
先生「国木田静かにしろぉ!!」
花丸「善子ちゃんずら」
善子「私ィ!?」
先生「津島ァ!!」
24:
休み時間……
ルビィ「えっと…あなたは……」
善子「堕天使ヨハネよ」
ルビィ「ああ、ヨハネちゃん!おはよう」
花丸「ちょっと善子ちゃん来るずら」
グイッ
善子「ん"っ!」
ルビィ「あっ」
トテテテテテテ
花丸「ルビィちゃんが……おかしいずら……」
善子「は?おかしい?」
花丸「うーん……なんとなくずら……でもおかしいずら」
善子「今日さっきしかしゃべってないし……」
花丸「なんとなくだけど……ルビィちゃんじゃない……みたいな……」
善子「ルビィじゃ……ない…?……」
花丸「なんとなくずら……」
善子「………」
25:
授業中……
先生「じゃあ黒澤、アッタマテッカテーカがホンワカパッパになったのは?」
ルビィ「はい!ドラえもんのエンディングです!」
どっ
みんな「ワッハッハ」
善子「…………」
花丸「…………」
善子(元気になったのは良いんだけど……やっぱりずら丸の言うとおり……おかしいわね)
花丸(やっぱり違うずら……)
26:
放課後……
花丸「……ルビィちゃんちょっと来るずら……」
ルビィ「ん?どした?」
善子「ダイヤも呼ぶわよ?」
花丸「呼ぶずら……」
?10分後?
ダイヤ「遅れてすみません……」ハアハア
善子「わかってる?」ボソボソ
ダイヤ「ええ……ルビィのことですね……」ボソボソ
善子「やっぱりおかしいのよね」ボソボソ
ダイヤ「朝起きたとき私の名前を聞いたのです……最初は寝ぼけてるのかと思いましたが……」ボソボソ
ドンッ!
花丸「ルビィちゃん……」
ルビィ「お?」
花丸「ルビィちゃんじゃない?」
28:
ルビィ「え………なにいってるの?……どうみたってルビィじゃん?」
善子(しゃべり方?…よね……性格……見た目はそのままルビィなのに……)
ダイヤ「………ルビィ……あなたが中学校に入学したとき記念に私があげたものは覚えていますか?」
ルビィ「う……ああ覚えてるよ……あれだろ?腕時計」
ダイヤ「………」
花丸「あなたは何者ずら……?…」
ルビィ「おい……おいおい……」
ダイヤ「見た目はルビィそのものなのに……私が今まで共に過ごしてきたルビィとは……」
善子「誰なの?」
花丸「あの夢と関係あるずら?」
ルビィ「……るせえ!!」ドンッ
ガラッ
ダイヤ「あっ!」
ルビィ「うるせええ!!」
ダッダッダッ
善子「追うわよ!!」
花丸「うんっ」
ダイヤ「ええ!!」
29:
?30分後?
善子「はあっ……そっちは?」
花丸「見つからないずら」
ダイヤ「はあっ……はあっ……こっちもいませんでしたわ」
善子「逃げられたのね……」
ダイヤ「今日……家に帰ってくるでしょうか……」
善子「わからないわね……」
花丸「110番するずら」
ダイヤ「そうしますわ」
ピッポッパ
ダイヤ「………はい……妹です……名は……ルビィ……はい……はい……お母様に?……はい」
プッツ
ダイヤ「あとは私と警察にに任せてください……すみませんご迷惑を……」
善子「大丈夫よ……」
花丸「おともだちずら」
善子「何かあったら教えてよね」
ダイヤ「わかりましたわ……帰り道に手がかりを見つけたらすぐわたくしに……」
善子「もちろんよ」
花丸「じゃあ」
ダイヤ「ええ、また明日」
30:
その夜……
善子「…………」
善子(ルビィ……どうしちゃったのよ……)
善子「そういえば」
善子(やっぱりあの……黒い何かに追われる夢………?)
善子(そんな……たかが夢でルビィが……)
善子「たかが夢で……ルビィは苦しんでたのよね……」
善子「ふぁ?……眠くなってきちゃった……」
プツン
…………………
32:
善子「…………私の……部屋……」
(ガチャン)
玄関のドアが開いた……
善子「誰か来たの?」
スッスッ
ギィ?
善子「誰……」ムクッ
善子「!」
善子(く………黒い………何……あれ………)
スッスッ
善子(やだ……近づいてくる……)
善子「嫌っ!」ドタッ
ダッダッダッ
善子「来ないで!!」
ガチャン
33:
善子(何よ!?あれ!!黒い!黒い何かが!!)
黒い何か「…………」ヌッヌッ
善子「嫌っ!やめて」
ダッダッダッ
善子「はあっはあっ……こないで!!」
善子(はあっ……疲れた……)
ずっと走って……マンションからだいぶ離れたかな……
善子「はあっ……はあっ……もう……大丈夫かしら……」
ムクッ
黒い何か「…へ……へ…へ……」
善子「いやぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
34:
善子「ああああああ」ガバッ!!
お母さん「朝からうるさいわよ!!」
善子「…………え……」
(^8^)「チュンチュン」
AM7:15
善子「…………ごめん……」
善子(夢………)
お母さん「あさごはんちゃんと食べなさいよ?」
善子「うん………」
善子「いただきます」
パリッパリッ……
善子(………えっと……)モグモグ
35:
お母さん「怖い夢でも見てたの?」
善子「………うん」モリッモリッ
善子(どんな……だっけ……)
お母さん「あんたもちっちゃい頃は怖い夢みたっていって夜中にお母さんの布団の中に飛び込んできたのよ♪」
善子「あはは」モッモッ
善子(怖い夢……よね……見たのよね……まあ思い出せないものよね……夢なんて……)
36:
学校………
善子「おはようずら丸…」
花丸「おはよう善子ちゃん」
善子「ルビィは?」
花丸「来てないずら……」
キーンコーンカーンコーン
ガラララッ
先生「おはようございます……ついさっき連絡網を回したのですが…黒澤さんについてです」
善子「っ!」
花丸「………」
ザワザワ
先生「昨日から行方不明となっています……これからプリントを配ります、詳しいことはそちらを読んで」
パラパラ
ザワザワ
善子「…………」
花丸「…………」
先生「少しでも心当たりのある人はすぐに先生や警察に教えて下さい」
37:
昼休み……
善子「ずら丸いくわよ」
花丸「どこに?」
善子「とりあえずダイヤのところよ」
グイッ
タッタッタッタッ
善子「……ルビィは……」
花丸「………どこにいっちゃったずら……」
ガラララッ
39:
3年生の教室……
ダイヤ「あっ……」
善子「来たわよ」コロッ
花丸「こんにちはずら」ペ
ダイヤ「……ルビィのことは……なにも」
花丸「昨日帰って来なかったずらか」
ダイヤ「ええ……警察も今探しているらしいのですが……私は…うっ………」ポロポロ
ダイヤ「私は自分の妹が……」ポロポロ
花丸「泣かないで……ダイヤちゃんは悪くないずら……」ポンポン
ダイヤ「…うっ……しかし……」ポロポロ
善子「……なんの手がかりもないわよね………」
花丸「そういえば……“あの夢”と関係あるの?って聞いたら…起こっちゃったずらね」
ダイヤ「しかしたかが夢……」
善子(夢………夢……私も………今朝……)
40:
起こっちゃった→怒っちゃった
41:
ダイヤ「引き続き……何か手がかりを見つけたら」
花丸「わかったずら!」
善子「ええ」
善子(夢……夢……私が見たのは………)
善子「思い出せないわ……」
花丸「?……善子ちゃん大丈夫ずら?」
善子「大丈夫よ……」
花丸「次は美術ずら…このまま美術室にいくずら」
善子「うん……」
44:
善子「はぁ?……今日はビデオみるのね……私感覚派よ…他の誰かの作品に影響されるような人間じゃないわ……」トホホ
花丸「適当に変なもの書けば現代美術として評価されるわけじゃないずらよ」
ビデオ「ピカソ……そのキュビズムのどうのこうのを探る旅……ウンタラカンタラ」
善子「…………ふぁ」ウトウト
善子(眠くなってきちゃった……)
ビデオ「20世紀……戦争がどうのこうのでナンタラカンタラ」
善子「………」
45:
善子「あ"っ!!」ガバッ
善子「…………家……」キョロキョロ
善子「………夕方……かしら…………」
(ガチャッ…ギィ)
善子「おかえりー」
善子「晩御飯なーに?」
タッタッタッタッ
善子「え……」
黒い何か「…ね……ね………ね……」ヌッヌッ
善子「きゃあああああああ」バッ
タッタッタッタッ
善子(何よ…!!………何なのよ!!…)
ドタッ
黒い何か「……ね…ね……ね……」ヌッヌッ
善子「こないでぇ!!」
ダッダッダッ
46:
善子「はあっはあっ」
ダッダッダッ
善子(目に……写っちゃった………あれは)
黒い何か「…ご………ね……ね……ね…」ヌッヌッ
善子「いやっ!!こないで!!くるなぁ!!」
タッタッタッタッ
善子(いくら走っても……追いかけてくるっ………)
黒い何か「…ね……ね……ん……」ヌッヌッ
善子「あっ」ドテッ
バタン
善子「ぎっ……痛っ……」
黒い何か「…ね……ご…ね………」ヌッヌッ
善子「やめて……こないで………ゆるして……許してくださいっ……」ブルブル
善子(人……人だわ……誰………なの?……見えるのに見えない……)
黒い何か「に…ね……ね……ね……」ヌッヌッ
善子「はあっはあっはあっ」
善子(これで……終わっちゃうの?……)
47:
パンッ
花丸「ちゃんと見ないと感想書けないずらよ」
善子「へっ…………」
ビデオ「そこでピカソはウンタラカンタラのためにナントカカントカヘに移住します」
花丸「感想は写させてあげられないずら」
善子「はっ………」
善子「夢っ……夢よ!!」
花丸「夢?」
善子「今ならまだ覚えてる!!黒い……黒い何かに!!黒い人に!!…………追いかけられるの」
48:
花丸「ほんの2.3分しか寝てないずらよ」
善子「えっ!?それしか経ってないの!?」
善子「でも見たの!!夢を!!」
花丸「…………ルビィちゃんも…黒い何かに追われる夢をみてるって……」
善子「はっ!」
善子(そうだ!!ルビィ、ルビィも黒い何かに追われる怖い夢に悩んでた)
先生「うるさいですよ国木田さん津島さん!見ないなら出ていってください!」
善子花丸「あっ…すみません…」
49:
放課後……
ダイヤ「何か……関係があるのでしょうか……」
花丸「善子ちゃんも……ルビィちゃんがいなくなる前と同じ夢を……」
ダイヤ「それでは善子さんも……」
善子「やっ……言わないでよ!……たかが……夢よ……」
ダイヤ「…………」
花丸「何か他に覚えてないずら?」
善子「もうほとんど忘れちゃった……でも……」
ダイヤ「でも?」
善子「あの“黒い人”………私とあんまり変わらないくらいの大きさだったわ……」
花丸「うーん……」
ダイヤ「何か分かったところで……何も進まないのですけどね……」
善子「………」
花丸「どうしようもないずら」
善子(このまま……しばらくしたら……ルビィみたいに別人になっちゃうのかな……)
51:
善子「ただいまー」
お母さん「おかえり、連絡網来たわよ、ルビィちゃん……」
善子「…………」
お母さん「うちにも何度か遊びに来たわよね」
善子「うん………」
お母さん「気を付けなさいよ……何があるかわからないんだから」
善子「ねぇ……」
お母さん「何?」
善子「もしも……私が……別人みたいに変わっちゃったら……」
お母さん「何それ」
善子「な……なんでもないわ……晩御飯は?」
お母さん「チンジャオロースとお味噌汁よ……あっ……ピーマン買うの忘れてたわ…今から出掛けてくるわ」
善子「…私行くわよ」
52:
お母さん「……いいの?」
善子「いいのよ……」
お母さん「じゃあはい…500円渡すからピーマンね、あまりは好きなもの買いなさい」
善子「ありがと……じゃあ行ってくるわね」
お母さん「気を付けなさいよ……本当に…何かあったらすぐ110番かうちかお父さんに電話しなさい」
善子「うん、大丈夫よ……じゃあいってきます」
ガチャッ
53:
ヨーカドー……
善子「……袋に入ってるのとバラバラで買うのどっちがいいかしら……」
「「おっ!」」
善子「!」ビクッ
千歌「善子ちゃんもおつかい?」
善子「あらサウザンドソングス……」
千歌「誰?もー!千歌!!千歌だよ!!サウンドソックスじゃないよ!!」
善子「ごめんごめん……私はおつかいよ」
千歌「へへへえらいね♪ハイチュウあげるよ」ヒョイ
ブドウ味
善子「ありがと……」
千歌「………ルビィちゃん……どうしちゃったのかな……」
善子「…………わかんない……」
千歌「……………だよね……わかったら警察にいうもんね……」
54:
千歌「………黒い……何かに追いかけられる夢……」
善子「えっ」
千歌「ルビィちゃんが見てたんだってね……」
善子「…………」
千歌「実はね……私も……おとといくらいから……そんな夢みてるの……」
善子「……え………」
千歌「すっごく怖くて……でもなんだかわからないから夢の内容を覚えてるうちにメモして……」
善子「ルビィといっしょね……」
千歌「もう三回か四回目くらいかな……」
千歌「私……どうなっちゃうのかな……」
善子「………私も」
千歌「え?」
善子「私も同じような夢をみてるの」
55:
善子「昨日の夜と…美術の時間……まだ2回だけど……」
千歌「………」
善子「黒い何かに追われる夢」
千歌「家の中で……ずっと追いかけられて……」
善子「そう!家だわ!」
千歌「うん………」
善子「…………」
千歌「でも……なんにもできないよね……」
善子「………」
千歌「私たちも……ルビィちゃんみたいにどこかにいっちゃうのかな……」
善子「………考えても仕方ないわ……はやくピーマン買わなきゃ……お母さんが待ってるわ」
千歌「ピーマンか……晩御飯は……チンジャオロースだね!!」
善子「ええ!?すごいわね!!」
千歌「嘘!?当たったの?!」
56:
善子「ごちそうさま」パンッ
お母さん「おふろ入りなさい、もう出来てるから」
善子「わかった」
テッテッテ
ガチャッ
ヌギヌギ
ガララ
ジャアアアア
善子「……」
善子(また……‘’あの夢”をみちゃうのかしら……)ゴッシュゴッシュ
モッコモッコ
善子(いつまで続くの……?……)
ジャアアアア
善子(ルビィは……何回くらい見たのかしら……千歌は今三回か四回……私は2回……)
ジャアアアア
善子(あと少し寝たら……私は私じゃなくなっちゃうのかしら……)
チャポン
57:
PM10:50………
善子「………三人も……同じような夢をみてるのよね……」
善子(このまま寝ないように……ずっと起きて……)
善子「本でも読もうかしら」
……………………
61:
善子「は!!」ガバッ
善子「………また……」
善子(あの感覚……恐怖だけが……脳にこびりついて離れない……黒い人……“あの夢”)
善子「3度目……」
善子(本……ずら丸に返さなきゃ……私が…私であるうちに……)
AM3:40
善子「まだ夜も明けてないの……」
寝たら……次はどうなってるかわからない……
62:
トポポポポポ
善子「ふぅ……」
ブラックコーヒー……飲んでもいつも寝ちゃうのよね……
なんとか他に……
善子「そうだわ…散歩するわ!」
運動すればきっとそのまま寝ることはないはず……
ギィ?
ソロソロ
善子「いってきまーす」ボソボソ
63:
善子「ふぅ……肌寒いわね」
外はまだまだ真っ暗で…また“あの夢”を思い浮かべてしまう……
てってってって
善子「夜明け……海まで歩いて……日の出をみようかしら」
ライジングサン
てくてくてくてく
善子「………まだね………」ポー
このまま砂浜に座ってたら……
また……
もう……
64:
善子「!」ギンッ
ギィ?
善子「誰………」
人らしき物「ゆ………て………て…」ヌッ
善子「っ!!」
色が……ついてる……やっぱり人………知ってる……知ってる人!!
だけど
善子「いやっ!!」バッ
ダッダッダッ
わからない……知ってる人と全く同じ顔……なのに……名前が出てこない……
謎の人「て……ね……ね……ご……」ヌッヌッ
善子「こないで」
ダッダッダッ
………………………
65:
トントン
「なにしてるの?」
善子「えっ」
果南「こんなところで寝てたら風邪引くよ?」
善子「…か……果南………えっと……今」
果南「五時半、もちろん朝のね」
善子「そっか…私寝ちゃったんだ……」
善子(でも……まだ私だ……)
果南「私はいつものランニングでここまで来たら見覚えのあるだんごを見たから」
善子「そう………ごめんね……」
66:
善子(夢……まだ覚えてる……あの顔……黒かった人の顔……誰?…見たことあるのに……どこかに引っ掛かって出てこない……)
善子「ありがとう……じゃあ私帰るわ」
果南「……大丈夫なの?顔色悪いよ?」
善子「平気よ………ごめんね…じゃあまた学校で」
果南「うん、じゃあね」
善子(誰……私の中で大きかった……すごく近くにいたはずの人……だけど名前が出てこない……)
67:
ガチャ
お母さん「ちょっとなにやってたの?!」
善子「ごめん……日の出が見たくなったから……海まで……」
お母さん「わけわかんないわよ!」
善子(また寝ちゃった……四回目の“あの夢”……千歌は……3、4回………
ルビィは……あの日が最初だとして、授業中に一回、その夜もう一回……次の日の授業……それで次の日はもう……
ルビィじゃなかった………だとしたら私は……)
善子「あと一回……」
お母さん「はあ?!」
68:
学校……
善子「ずら丸おはよ……」ボー
花丸「おはよう善子ちゃん……大丈夫?」
善子「さあ……」
花丸「つらそうな顔ずら……いなくなる前のルビィちゃんみたいな……もしかして……」
善子「そうよ………」
花丸「善子ちゃんまでいなくなっちゃったら……マルは……」
善子「だ……大丈夫よ……私は…夢なんかに負けないわ……」ムッ
花丸「……」
69:
善子「………そうだ……そうだわ!!千歌!!」
花丸「?」
善子「千歌も同じ夢をみてたのよ!!」
花丸「えっ?」
善子「いくわ!!二年生の教室に」ダッ
花丸「あっ…待ってーマルもいくずら?」
70:
二年生の教室………
曜「千歌ちゃんは……今日おやすみみたい」
梨子「珍しいよね千歌ちゃんが休むなんて」
善子「ええ!!じゃあおうち?!」
曜「まあ…そういうことだね」
善子「ああもう!!ずら丸!!今日は私も休むっていっといて!!」
花丸「えっ!?」
善子(確かめずにはいられない……五度目の夢を見た千歌を……)
72:
「わんわんっ!!ばうばう!!グルルルルル」
善子「……………」
美渡ねえ「わざわざごめんね…お見舞なんて……」
善子「いつから……ですか?」
千歌「うるるるるる!!ばうばう!!」フシュー
美渡ねえ「朝……起こしにいったら……」
善子「………どうするんですか?」
美渡ねえ「明日……いつもの千歌に戻ってなかったら…都内の病院につれていくよ……」
千歌「アンアンッ!!」
美渡ねえ「ほらビーフジャーキーだよ…」
千歌「アウアウ!」ペロペロ
善子「…………」
善子(終わった……私の……最後の希望が)
73:
善子「ありがとうございました」
美渡ねえ「また…千歌に会いに来てあげてね」
善子「はい……」
恐らく昨夜五度目の夢を見た千歌は……
犬のように吠えて……ビーフジャーキーをしゃぶっていた……
ルビィは五度目の夢を見た次の日……別人のように変わって……どこかへ消えた……
善子「次は………私よね……」
74:
私が次起きたときには……私はいない……
善子「…………残りの人生……どれくらいなのかしら……」
私が私じゃなくなったら……私はどうなるのかしら……
魂って…?…
どれだけ我慢しても……二日も持たないわよね……
もっと……もっとやりたいことあったのよ……
75:
学校……
花丸「あれっ?!善子ちゃん!?」
先生「津島ァ!今日休みじゃねえのか!?」
善子「来ちゃったわ……」
花丸「どうしたずら!?」
善子「あとで話すわ……」ボー
花丸「………」
76:
お昼休み……
善子「ルビィと…私と千歌は……同じような夢を見て……」
善子「……ルビィが五回目の夢を見て別人のようになっちゃって消えた……
それから千歌は昨日…五回目の夢を見て……おかしくなっちゃった……」
花丸「その夢って」
ダイヤ「例の……“黒い何か”に追われる…」
善子「そうよ……私は今朝…四回目の夢を見た……」
花丸「………それじゃあ」
善子「そういうことよ」
ダイヤ「そ……そんな」
77:
善子「私は……次に寝て起きたら……私じゃなくなってる……」
ダイヤ「……………そんなことが」
花丸「善子ちゃん……寝ないで……マルはもう……善子ちゃんまで……」ポロポロ
善子「ごめんね……私だって……このまま何もできずにみんなとお別れなんて……」
ダイヤ「何も……できないのですね……何か……」
善子「私がサイボーグにでもなれば寝なくてすむかも……」
ダイヤ「……」
花丸「うぅ……善子ちゃん……いかないで……いかないでよぉ」ポロポロ
善子「ごめんね……」
78:
ダイヤ「目が……覚めたら……そのままかもしれません……そのときはすぐ花丸さんと私に連絡を!」
善子「うん………じゃあ私…帰るわ」
花丸「善子ちゃん!!待って……何か……何か!」ボロボロ
善子「追い詰められると……案外なにも思い浮かばなくなっちゃうの……今すぐできること……今すぐやりたいことなんて……」
ダイヤ「ぐっ………」ツー
善子「じゃあね…本当に楽しかったわ…みんなにありがとうって言っておいてほしいわ………次の私も……よろしくね……」
花丸「善子ちゃあん!!」
ダイヤ「うぅ………」
79:
善子「ただいま」
お母さん「あら?早いのね」
善子「うん……………ねえお母さん」
お母さん「なに?今シャークテイルがいいところなの手短にね」
善子「……大好き……お父さんも……」
お母さん「知ってるわよそんなこと……」
善子「ずっと…私のお母さんでいてね……」
お母さん「あたりまえよ」
善子「ふふ…じゃあね……」
お母さん「……シャークテイルもうエンディングじゃない………」
80:
善子「おやすみ………」
もう……終わりよ……
次に目が覚めたらどうなってるのかしら……
千歌みたいに犬になっちゃうのかな……
ルビィみたいに別人になっちゃうのかしら……
まあ……覚めたときのお楽しみって訳ね……
81:
善子「………」バサッ
ギィ?
善子「来た……」
善子(というか……夢なのに……現実みたいに意識が……)
黒い何か「……ね……ね」ヌッヌッ
善子「くっ」バッ
善子(黒いモヤに戻ってる!?……とにかく逃げないと!!)
ガチャン
ダッダッダッ
82:
黒に人「……ご………ご……ね…」ヌッヌッ
善子「ぐっ……はぁっはぁ」
善子(どこへいっても追い付かれる………というか……人の形になって……)
黒い人「め………ね……ん」ヌッヌッ
善子「はぁっはぁっ」
ダッダッダッ
善子(どこまで……どこまでいけば……)
83:
ガシッ
善子「きゃっ」
善子(掴まれた!?……黒い人……いや……色が戻って………)
人「ご………ね……」
見覚えのある顔だったのは……毎日……学校で見ていた……友達の顔だった……
善子「っ…………ルビィ………だったのね」
ルビィ「ごめんね……善子ちゃん」
思えばこの夢を見始めたのは……ルビィがいなくなった次の日だったっけ……
84:

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