絵里「卒業、か……」back

絵里「卒業、か……」


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1:
―部室―
絵里「……ねえ、にこ」
にこ「なによ」
絵里「そろそろ卒業シーズンね」
にこ「……そうね」
絵里「μ'sに加入して、ラブライブ目指して……思えばあっと言う間だったわ」
にこ「それだけ充実してたってことでしょ」
絵里「ええ、その通りだわ」
絵里「入学したばかりの頃や、片意地張って穂乃果達と対立してた時では考えられなかった」
にこ「絵里と希は結局最後に入ったしね」
絵里「ふふっ、そうだったわね」
絵里「でも……そんな楽しい日々ももう終わり」
にこ「絵里……」
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2:
絵里「私たち三年生はもうすぐ卒業……」
絵里「それに併せてどうしても成し遂げたいことが私にはあるの」
にこ「成し遂げたいこと?」
絵里「希と結ばれて処女を卒業したい」
にこ「『卒業』を強引に下ネタにするのやめてくれる?」
絵里「やっぱり希も強引なのは嫌がるかしら?」
にこ「そういうことじゃないわよ!」
にこ「あの最初のシリアスな口ぶりは何だったの!」
絵里「あれは前戯、もとい前座よ」
にこ「ほんの少しセンチな気分になった数分前の自分を叱りたい」
絵里「そんなことより、私と希の卒業式のことなんだけど」
にこ「学校の行事とアンタ達の情事を一緒くたにしないで」
5:
にこ「……ったく、少しは雰囲気ってもんを大事にしなさいよね」
絵里「確かにそうね」
絵里「いきなり全裸で誘っても雰囲気ぶち壊しでしょうし」
にこ「人の話聞きなさいよ!」
絵里「私としては、希とドッキング出来ればなんだって良いんだけどね」
にこ「卒業は口実でただヤりたいだけでしょ、アンタ」
絵里「……にこ、勘違いしないで欲しいのだけれど」
絵里「私は本当に希のことを特別に想ってるの」
にこ「そんな言葉信じられるわけないじゃない」
8:
絵里「……入学したばかりの私は、自ら壁を作って周りと距離を置くことを選んでいた」
絵里「それが、学校を背負う生徒としての在るべき姿勢と信じていたから」
にこ「き、急にどうしたのよ」
絵里「希は、そんな私を見て自分と通じる部分を感じ取ってくれて」
絵里「内心怖かったはずなのに、勇気を出して大きな一歩を踏み込んできてくれた」
にこ「……あの時はまだ内気な性格が強かった希がね」
絵里「……嬉しかったわ」
絵里「孤高であることを望んだのは私自身」
絵里「でも、それでも……孤独であることに正直寂しさを感じていた」
絵里「そんな時に現れてくれた人が……大切な存在にならないわけないじゃない」
9:
にこ(……今までの言動はまぁ、アレだけど。希のことを本気で想っているのは確かなのかもしれないわね)
絵里「にこ、貴女にも少なからずこの気持ちが分かるはずよ」
絵里「誰よりもアイドルに憧れた故に孤立してしまった……」
絵里「そんな貴女にとってμ'sは特別な存在でしょ?」
にこ「当たり前よ。μ'sは私にとってかけがえのない宝物なんだから」
絵里「ふふっ、そうよね」
にこ「……悪かったわね絵里。私、勘違いしてたわ」
絵里「気にしないで。分かってもらえた様で良かったわ」
フゥ
絵里「喋りすぎて喉が乾いたわ…………希のオシッコが飲みたいわね」
にこ「やっぱりアンタは段違いの変態よ!!!」
11:
にこ「何でアンタはいっつもそうやって下ネタで落とそうとするのよ!」
絵里「でも、希はなかなか堕ちてくれないのよね」
にこ「……開いた口が塞がらないわ」
絵里「つまり今のにこはイラマチオし放題ということね」
にこ「シベリア送りにするわよ!このポンコツ!」
にこ「……こんなのに目を付けられた希が不憫すぎる」グスッ
絵里「そしてこれから唾を付けに行くわ
にこ「……もう勝手にして」
絵里「それじゃあね、にこ」
ガチャ
バタンッ
タッタッタッタッ
にこ「…………こんなにも可能性感じない展開もなかなか無いわよね」
12:
―教室―
ガララッ
絵里「希、交尾しましょ」
希「えりちはいつも発情期やなぁ」
絵里「……相変わらず淡泊ね」
絵里「知ってる?ヒトって一年中発情期なのよ」
希「そうだとしても、それをむき出しにしてる人は少ないと思うよ」
絵里「一般的にはそうでしょうね。……けどね、希の母性が私の野性を刺激するの」
希「えりちに理性は無いの?」
絵里「希……私もう我慢できない。二人で一緒に卒業して晴れやかな門出を迎えましょう」ヌギ
ガララッ!
にこ「……そこまでよっ!」ザッ
15:
希「あ、にこっち」
にこ「希!……は、まだ無事のようね」ホッ
絵里「にこ……ごめんなさい今日は3Pの気分じゃないの」
にこ「奇遇ね、私も全っ然そんな気分じゃないから!」
希「それで、にこっちは一体どうしたん?」
にこ「別に。絵里が希相手に暴走してないか気になっただけよ」
絵里「心配いらないわ、私はいつだって冷静よ」
にこ「アンタは少し黙ってて」
16:
にこ「希も希よ。アンタが甘やかすから絵里が調子に乗るんじゃない」
希「うん……そうかもね」
希「ゴメンね、にこっち」
にこ「私に謝っても意味無いでしょ」
希「……もしかして、ウチがいない間絵里ちの相手してくれてたん?」
にこ「まぁ、そうね」
希「絵里ちの相手は大変だったんじゃない?」
にこ「ホントに大変だったわ……希はこんなのと一緒でよく平気ね」
希「う?ん、案外慣れてしまうもんやね」
にこ「ちょっと?、希はまともなままでいてよね」
希「ふふっ、その点は大丈夫やって」
キャッキャッ
絵里(何か強い疎外感を覚えるチカ……)
1

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