死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『みっちゃん』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『みっちゃん』


続き・詳細・画像をみる

5:

工場で夜勤勤務していた時の話。
話をまとめるのが苦手なので、読み難いかもしれませんがお付き合いください。
普段は3?6時くらいに仕事が終わるのですが、その日は仕事も特に無く0時過ぎに帰れる事に。
特に何事も無く車で1時頃にボロ家(アパート)に着き、駐車場にバックで車を停めようとした時の事でした。
いつもならただ前後に注意しながら車をバックさせるだけなのですが、
その日はなぜかバックしている最中に顔を上げてアパートの方に目を向けました。
すると、3階の窓の方に顔があり、その顔は私の方を見ていました。
普通に顔があるだけなら「誰か起きてるんだな」と思って別に気にしないのですが……
その顔、緑色な上に皺で顔がただれていて口と目が空洞のように真っ暗だったんです。
視界に入った途端にゾクッと嫌な感じが全身に走り、毛が逆立ちました。
勿論すぐに顔を下に向けましたし、すぐにブレーキを踏んだその振動のおかげか、
とりあえず車を駐車場に停める事に集中する事にしました。
その後は上を見ないようにして車から降りて、自分の部屋までダッシュしました。
それでも無性に怖くて仕方なくて、すぐに親が寝ている布団を揺すり起こし今起きた事を説明しました。
「あの部屋の人、悪戯好きだから」とか慰めでもいいから言って欲しかったのかもしれません。
しかし、親から帰ってきた言葉は私の期待を裏切るものでした。
「あの部屋、結構前から誰も住んでいないよ」と。
去年の11月2日にあった話しでした。
日記を読み返していたらこのときの事が書きなぐってあって「あぁ、丁度明日で1年か」と思い投下。
ちなみに今でも3階のその部屋には誰も入居していません。ボロのせいかなw
181:
自販機
俺の先輩の話
先輩が友人の家に遊びに行った時のこと
その日は泊まる予定で行ったらしいので夜まで酒飲んだり、日ごろの愚痴を言ったりしてたそうだ。
夜になると買い置きしてた飲み物が切れたから、先輩が近所の自販機まで飲み物に買いに行ったらしい。
自販機に行ってはみたものの飲みたい物はなくコンビニへ行こうとした時に
向かい側にあった砂利道をフッと見たら100m先くらいに大型の自販機を見つけたそうだ。
とりあえずそっちの自販機へ行ってみると、まぁ目ぼしい飲み物があったそうだ。
お金入れてボタン押して飲み物をとったまではよかったんだが、お釣りを取ろうとしたら
自販機の下に落っことしたそうだ。真っ暗だったし仕方ないから自販機の下覗いたんだって。
そしたら奥にモジャモジャしたのが見えたらしいんだけど、目を凝らすとそれが人(女性?)だってことと
モジャモジャしたのは髪の毛だってことがわかったそうだ。
一瞬人形かな?って思ったらしいんだけどソレの目がコッチを物凄い形相で睨んでたらしい。
あまりにもビックリしすぎて声にもならず腰が抜けそうになって
そのまま走って友人の家まで逃げ帰ったそうだ。
家に飛び込んできた先輩を見て最初友人は???って感じだったそうだけど
先輩が起きた事を話そうとした時、友人が一言だけ
「あぁ、やっぱりいた?」
疑問は多いんだけど先輩に聞いてもそれ以上のことは話してくれなかった。
駄文失礼。
319:
フランス人形
こういうスレ初めて来た
なんか書けば楽になるような気がするんで書いてみる
嫁のフランス人形が怖くてキツイ。
結婚する直前まで知らなかったけど、嫁はフランス人形が趣味だった。
結婚するまでは3体しか持ってなかったけど、現在では20体近くある。
それが寝室にずらっと並んでる。
で、運悪く俺はフランス人形が非常に苦手。
苦手というかすごく怖い。
怖くて嫁と一緒じゃないと寝室に入れない。
例え平気でも、あの40の目が虚空を見つめてる部屋に入って面喰わない人は少なくないと思う。
やめて欲しいというか勘弁してほしい。
でも嫁の唯一の趣味だし、人形もけっこういいお値段してるけど
嫁の稼いだ金で限りなく趣味の範囲で買ってるから文句も言えない。
一部屋で済ませてるんだし別々に寝ようとさりげなく打診してみたけど
一緒の布団じゃないと嫌だって言われたら一緒に寝るしかないだろ。
それで笑って欲しいんだが、最近寝室に人の気配を感じるようになってきた
ちょっとノイローゼになってきてるんだとも思ったけど、家に友達と二人きりで居るときに
『寝室に奥さんいるの?』なんて言われるとさすがに辛い。
嫁自身に対する不満は一つもけど、正直離婚する理由にはなってる。
ホントに30過ぎてるのにどうしようもない男だよ
323:
人形は魂入っちゃうからなあ。
変な魂が入る前に自分の魂入れちゃう方がいいよ。
もしかしたら奥さんがすでに入れてるかもしれないけどね。
浮気しないように見張ってるかもな。
327:
どちらにせよ、寝室に人形やらポスター
等、目の在るものは置かない方がいい
337:

1/3
一年くらい前の話
自分が仕事している地域はこの時期、夜中に霧が出ることが多い。
田舎で道も暗いので、霧が出ている時は視界が悪くて車の運転が怖いくらいなんだ。
その日は深夜2時頃に仕事が終わって家に帰ろうと車に乗って会社を出た。
やっぱり霧が凄くて前が見えないのでゆっくり走ってたんだが、
五分くらい走ったとこで会社に忘れ物をした事に気付いて戻ることにした。
ちょうどUターン出来るスペースまで走ったら、轢かれたタヌキの死体があった。
この辺りはタヌキや野良猫が多く、車に轢かれてしまうのも
珍しくはないんで、その時は気にも留めなかった。
その道で轢かれた動物を見ることも多かったし。
338:
2/3
会社に戻り忘れ物を取るとさっきと同じ道を走った。
さっきのUターンした辺りで携帯に着信があったので、車を寄せて止めて電話に出る。
大した用じゃ無かったので、また車を出そうとしたら
ライトが照らすぎりぎりくらいの位置にさっきのタヌキの死体があった。
そして、その数メートル横の田んぼと道路の間で何か大きい物が動いている・・・
霧でよく見えないが、それは大人二人がしゃがんだくらいの
大きさでギクシャクと奇妙な動きで田んぼから道路に上がろうとしているように見えた。
ライトの明かりにそれが近づくにつれて、はっきり見え始めたそれを自分は蟹だと思った。
そんな大きい蟹が居るはず無いと分かってるんだけど、横に広い胴体?に上を向いた
楕円形の突起が二つ、横に付いた脚を動かして動いてるのが分かったから。
怖いと言うか不思議な感じでじっと見ていると、
急にそいつが、ざざざざざと言うような感じで素早く動いた。
そして、凄いさでタヌキの死体を掴んで車の前を横切ると霧の中に消えてしまった。
339:
3/3
それは蟹じゃなかったなかったんだよね。
坊主頭で異常に白い裸の人。
体の右半分と左半分がくっついた二人で一体になってる奇形のようなやつ。
蟹の目玉のように見えた楕円形の突起は二つの頭だった。
それが蟹のように四つん這いで横に動いてた。
それから、霧の出てる日はその道を避けてる。
ちょっと思ったのは、その道でよく動物が轢かれてるのはあいつのせいなんじゃないかって。
数年前に高校生が飛び出して車に轢かれた事故も、
もしかしたらあの蟹人間?に追いかけられて・・・とかだったら怖いなと。
350:
>>339
おもしろかった
場所をもう少し詳しく
362:
>>350
ありがとう。
東北の田舎だよ。
震災の被害ほとんど無かった県。
363:
シンメトリー
小学生の頃、ひまわり学級という障がいを抱えた子供が通うクラスがあった。
そこに、ずんぐりした軽度の知的障害を抱えた男子が通っていた。
そいつを仮にAと呼ぶことにする。というか名前知らないし。
ひまわり学級は普通、一般学級とは異なるタイムスケジュールで進んでいるため、
その学級の生徒を見る事は稀なことだった。
それ故に一般生徒は、ひまわり学級についてほとんど知らないのが普通だったのだが、
このAの知名度はかなりすば抜けており、一種の学校の名物君になっていた。
その理由としては、Aは気になる物は全て左右対称じゃないと気が済まないと言う、
極めて重度の強迫性障害を持っていたからだ。
Aは異常なほどシンメトリーに拘り、左右非対称の物に関しては、
自らが納得するまで弄って、何とかシンメトリーにしようとしていた。
これは現場を最初から見た訳ではないから何とも言えないが、
一度、授業中にAの金切り声を聞いたことがある。
その後、窓際にいた友人に話を聞いてみると、
どうやらAが中庭の細木の枝を只管折っていて、それを先生に止められたらしい。
しかし先生に腕を引っ張られながらも、金切り声をあげながら、
何とか残りの枝もへし折ろうと執着してた……とのことだった。
数日後、中庭の細木が見事一本の棒のようになっていたんだから、
どれだけAの執念が凄まじいかよく分かると思う。
とは言っても、全ての物に対して執着する訳ではなく、
あくまで己の琴線に触れた物のシンメトリーだけに執着するらしい。
事実、他の細木には通常どおりだったし、人体模型や建築物などのシンメトリーもガン無視だったらしい。
ここで場面は変わるが、同じクラスの女子にHっていう子がいたんだが、その子が交通事故に合った。
幸い、命に別条はなかったものの、右足の脛から下あたりまでを失ってしまった。
一応、数ヵ月後には学校に顔を出す様になったが、リハビリかなんかで、
ちょくちょく遅れて登校したり、早退したりも多くなった。
そんな感じの生活が続いていたある日、事件は起こった。
Hがリハビリの為に早退することになり、別の女子に連れ添われながら教室を出て行った。
それからほんの少し間が空いて突然、廊下の方から女子の悲鳴が聞こえた。
その時は、自分も当事者だったので良く覚えている。
364:
俺は廊下側の席に座っていたので、何事だろうと、そっと廊下を覗いてみたところ、
AがHを押し倒し、左足を掴んでグイグイと引きずっていたのだ。
慌ててクラスの男子と一緒に飛び出して、Aを無理やりHから引き剥がした。
先生も飛び出してきて、何とか事態は収拾したのだが、
Hの方は、引きずられながら左足を引っ掻かれたらしく、所々に血が滲んでいた。
連れ添った女子の方も、顔を殴られたらしく泣いていた。相当怖かったんだろうと思う。
一方Aの方は、取り押さえられながらも、奇声をあげて、無茶苦茶に暴れまくっていた。
その時、初めて執着しているAを間近で見たが、目を剥き出しにし、
涎を垂らしながら唸る姿は、本当に鬼気迫る様な感じがした。
それから3人とも先生に連れていかれて、授業は一時中断。
その後、戻ってきた先生に自習を言い渡され、その日は昼間で授業が開かれることはなかった。
Aはその後もHに執着し続けたらしく、自分の学年の廊下をウロウロ巡回したり、
教室を覗いてくるのをたびたび目撃した。
これは後から聞いた話なのだが、その時にはすでにAは、
学校側から自宅謹慎するように言われていたらしい。
それでも親の目を盗んでは学校に無断で侵入し、廊下や教室を監視していたらしいのだ。
そう言う事もあってか、Hが再び学校に来たのは、
Aが転校か何かで来なくなってから暫くしてのことだった。
それからは何事も無く過ごし、Hは別の普通学校に進学していった。
365:
それから月日は流れて成人式。
小学校の同窓会に出席し、久しぶりに会う友人達との再会を喜んだ。
それからは集まった友人たちと乾杯し、様々な思い出や、近況について語り合った。
そんな感じの話をしていて、ふと。上記のAについてのエピソードを思い出した。
今思えば、笑い話にするには不謹慎すぎる話題だったが、酒が入っていたせいか、
再会に浮かれていたせいか、何気なく話題にだしてしまった。
するとヘラヘラ笑ってた友人達のうち数人がピタリと押し黙り、
お前聞いてないのか? と神妙そうな顔で訊ねてきた。
一瞬ふざけてるのかと思ったが、あまりに真面目な感じだったので、
一体何のことなのか、詳細を聞いてみた。
友人曰く、Hは中学二年くらいの時期に、通り魔に襲われて亡くなったらしいのだ。
当時、地元の新聞にデカデカと出てたらしく、どうやらHは、
左足を切り取られ、出血多量で亡くなったらしい。
左足は路傍に捨てられており、何故か右足の義足の方も、取り外されて捨てられていたらしい。
人通りの少ない道での犯行で、目撃情報は無く、犯人も未だに捕まっていない。
ただ、事件発生数か月前、現場付近で奇声をあげながらうろつく、
謎の人物が目撃されているとのことだった。
Aの行方は、未だ知らない。
430:
中国で体験した怖い話
今仕事で中国に住んでいます。
ここで観た事や体験したことを書きます。
・近所の天使像
住んでいるアパートから歩いて5分のボロ住居の前に、
高さ60cmくらいの石膏製の天使像が置いてあった。
まあそこそこ見栄えのする像だったが、なんとそこの住人は汚いモップ干しとして使用w
上品な天使とその頭に掛けて干されている汚いモップが、
なんともいえないコントラストをかもし出していた。
ところが、2,3年前から天使像に異変が発生。
両目から血の涙のような跡がつくようになった。
天使の膝元に子供がいるデザインなのだが、子供の両目からも血の涙
を流した痕跡がある。そして日増しにその量は増え続け、
天使と子供の顔はもはや血まみれといった有様だった。
日本人なら目を覆いたくなるような状態の像だったが、そこは中国人w
何も気にしていないようだったが、モップ干しの
張本人と思われる掃除のばあさんが突然発狂急死してから事態は急展開。
ボロ住居の主人が誰かに、こんな不吉な像は捨ててしまいなさいと忠告されたらしく、
即日天使は首をたたき折られて近くの畑に廃棄された。
今でもその像は畑に捨てられたままだが、以前にも増して嫌な雰囲気を漂わせている。
・自室のテレビ
ある日、自室に置いてあったテレビがバチッと音を立てて画面が映らなくなった。
中国のテレビ番組は言葉がまったく判らないため、エロDVD鑑賞専用に使っていたものだw
ところが、映らなくなった画面を改めて見てみると、ひとつの大きな手形がついていた。
しかも形が不自然と思ってよく見てみると、指の数が全部で八本あった。
そのときは驚き2chに投稿するも、自分でやったんだろwと誰にも信用されず。
手形を写真に撮影した後、雑巾でふき取ったが、
何か油のようなものが凝り固まった後のような手形で、力を入れて苦労してふき取った。
自分の部屋にこんな妖怪みたいなのがいたなんて、自分でも信じたくないし。
まだあるけど、需要があれば書きます。
434:
・嫌な色のマンション
同じ中国在住の日本人同僚の知人がマンションを買ったと聞いた。
同僚曰く「安かったけど、でも何かすごく変な色のマンションなんだよね」
同僚は知らなかったが、実はそのマンションのことを俺は知っていた。
そのマンションは、昔中国の文革時代の処刑跡地に建てられた物件らしい。
当初はまともな色合いの物件だったが、
その後マンション内のあちらこちらで幽霊騒動など怪事が相次ぎ
挙句の果て、変死者や自殺が多発するようになって、風水師に相談したらしい。
その苦肉の策が、何とも言えない強烈かつ嫌な色でマンションを塗りつぶし、色の呪力で
怨霊を抑えるというものだったらしい。
その事実を同僚に教えてあげたのは言うまでもないw
442:
・天使像の理由
>>430のボロ住居の天使の話だが、その家の住人たちは時に犬を常食していたらしい。
近所で野良犬の姿が見えなくなると、ああまたあの家か、てな感じだった。
ところが、そのボロ住居の住人は毎年春になると凶暴になる病気?にかかることが多く
医者も原因がわからず、お手上げ状態だったようだ。
その住人の言うことによると、その住居には夜になると犬が入ってくるらしい。
しかもその犬はこの世のものではなく、右半身と左半身にきれいに切り分けられた
半身の状態で入ってきてその住居の住人をじぃっと見ているそうだ。
そんなこんなで魔よけのつもりで置かれたのが、くだんの天使像だと聞いた。
477:
目撃
数週間前大阪で環状線乗ってた時体験した話
ちょうどお昼くらいだったかな
わりと混んでたし同じ場所居合わせた人いるかも
電車が福島か野田(どっちか忘れた)で止まったままなかなか発車しないんだよ
まぁJRがトラブルで遅れるのは珍しくないし自分も急いでる
訳じゃなかったからそんなに気にしてなかった
ふと外見ると駅員が懐中電灯で電車とホームの間照らしながら
車両の入口ひとつひとつになんか聞いて回ってる
同じように自分の車両にも駅員が来た
自分は中の方に座ってたから端の入口で駅員が言ったことは遠くて全然聞き取れなかったんだ
でもそれを聞いた人たちが『えっ…』てかんじでざわつきだしてなんかヤバいんじゃね?って思った
次に真ん中の入口
これは近かったのでなんて言ってるか聞き取れた
『先程電車とホームの間に子供が落ちたのを目撃された方が
何人かいらっしゃるのですがご存知ありませんか?』
むちゃくちゃ鳥肌立ったわ
その電車は結局10分くらい停車して普通に出発した
ニュースにも出てなかったし本当に何もなかったみたいでよかったけどあれは何だったんだろう…
481:
>>477 
なかなかじわりとした怖さがあるな。
俺も環状線はよく使うだけに。
478:
「…何人かミタ」ってところがグッとくるな
520:
お遍路
俺が、ある親しい人から聞いた話。伝聞に長文スマヌ
今から十数年前、彼女が仕事の帰りだったか、深夜に大阪方面へ車を走らせていた。
そうしていたら、とある道端に20?30人のお遍路さんの軍団がいたそうだ。
遍路巡りのバス待ちかと思い、そのまま彼女は横を通り過ぎたのだが、
ふとバックミラーを見たら、さっきいた人たちがいない。
彼女は「え?」と思ったのだが、そのまま車を進めたそうだ。
そしてある日、彼女の妹も、同じような集団を同じ現場で見たことがあると話したそうだ。
曰く旦那とドライブ中に遭遇し、妹は見えて、旦那見えてなかったらしい。
見た場所やその集団が一致したことに、彼女は何を思ったのか、あくる日あの現場へ再び向かった。
車を止めて、あの集団が立っていた場所をよく見てみると、そこは断崖絶壁の海岸だった。
更に道を挟んだ反対側は山。
そして道が大変狭く、一人ならともかく、あんなに大勢立てれる訳がないそうだ。
更には、海側にはガードレールというか柵が並んでいたが、一部だけ欠けていたらしい。
怖くなった彼女は、直ちに車に乗り込み、走らせると、近くのドライブインに寄った。
そこの店員とさり気なく、あの目撃談を話してみると、
どうやらあの現場は目撃談多発地帯だったようで、
数年前、バスの転落事故で大勢の死者が出たらしく、その後お坊さんが供養したそうだ。
しばらくしたある日、彼女は、信仰している宗教(密教系)のお坊さんと話す機会があり、
あのお遍路さんの集団の事を話したところ、そういうのを見る人はたくさんいるらしい。
そしてあの集団は、怖いものではなく、むしろ道中安全を祈る存在だそうだ。
なお、彼女はその集団の顔が見えたそうだが、笑顔は笑顔でも、本当に生きている人の笑みで、
確かにお坊さんの言うとおり、安全を祈ってるようだったらしい…。
以上です。怖いというより、むしろ優しい雰囲気ですね。
長文失礼しました。
560:
不気味な姉弟
怖いってか不気味な話だけど該当スレわからないからここに投下するね
今から15年くらい前かな
当時、親戚が水道設備を営んでいてそこで短期バイトしてた俺は
他県のある村というか住宅が数十棟ぐらいしかない小さな集落みたいな感じの一画にある
一軒家に社長(親戚)、社員A(社長の息子)、社員B、俺の四人で浄化槽の埋設工事に行ったんだ。
で、午前中は浄化槽を埋めるための大きな穴を掘る作業して、
施工主は留守で10時になったから皆で休憩のために現場近くの
小川に横一列に腰掛けて買ってあった缶コーヒー飲んでたんだ。
皆で談笑してると社員Bが穴掘ってる時に小さな動物の骨がたくさん出てきたので
ペットの埋葬場じゃないかなんて話してたら、後ろから木の棒みたいのが尻に当たる
感触がしたんで振り向いたら、パッと見20?30歳ぐらいの小太りの男が鎌持ってこっち見て立ってるわけよ。
で、下見たら俺に当たったのは棒じゃなくて錆びきった鎌で、
それ見て頭来て「何してんだ!てめえ!」って叫んだわけね。
小太りの男が一瞬ビクってしたあと、また持ってた鎌投げつけて来たのよ。
男と俺たちの距離は8mぐらいあって錆びてる鎌とは言えあきらかに危ないし
知的障害者かもと思ったけど、そのまま黙って立ってたから
近寄って「なんなんだよ!」って怒鳴ったのよ。
そしたら騒ぎを聞きつけた近所の婆ちゃんが出てきて「その子は許してあげて」とか言うのよ。
婆ちゃんの話を聞くと、その男はやっぱり知的障害者で集落から少し離れた場所に
母親らしき人と住んでいるとの事だったが、母親らしき人と伝えたのは婆ちゃん自身も
男と一緒に歩いてる女の人をたまに見かけるだけで挨拶しても喋らないからわからないとの事だった。
怪我もなかったし穏便に済ましてやろうと言う社長の一言でその男は開放され帰って行った。
知的障害とは言え、鎌投げられて殺されかけたかもしれない
俺は納得はいかなかったが休憩も終わり仕事に戻った。
ちなみに落ちてた鎌二本はまた投げられたら危ないから
浄化槽と一緒に埋めようと言う事にして拾っておきました。
561:
で、午前中の仕事が終わり昼飯を食べて午後2時ぐらいだったか穴も掘り終わり
いよいよ浄化槽を埋めようとした時、また男が現れた。
しかも今度は婆ちゃんが話していた母親らしき女も一緒に。
謝りにきたのか?と思ったけど二人とも黙って立ってるだけで、現場の一軒家に入ってくる様子はない。
女は不気味な雰囲気を出していたのよ。
それもそのはず右手は男と手を繋いでいるが左手に抱えていたのは灰色の毛が生えた動物しかも首ないの。
最初人形かと思ったけど気づいたときはゾっとした。
でも、作業の邪魔をするわけでもなく一軒家の外から黙って見てるだけなので
気にせず作業を続けようってことで埋設する浄化槽を吊り下ろすためにロープを掛けてたのよ。
作業中はあの首無し動物でも投げられたら気持ち悪いななんて気が気じゃなかった。
で、何事もなく浄化槽を埋設し終わって余った土をトラックに乗せてたら
土の中から社員Bがまた骨見つけたのよ。動物の頭蓋骨。
何の頭蓋骨かわからないけど、猫っぽいし、魚っぽいし、でもサイズ的に人間じゃないね
なんて言ってたときピンと来た「これ猿だ・・・」
そこでみんなさっき女が抱えていた首無しの動物を思い返しまたゾッとした。
ちなみにその時はもう二人は辺りにいなかったのでなぜかほっとしたのを覚えている。
頭蓋骨は気味が悪いからトラックに積まずに小川に捨てておいた。
562:
で、埋設工事が終わり二人に出くわす事もなく無事に帰ったわけですが、
それから何ヶ月か経ったときに社長と話す機会があって、あの時の工事気持ち悪かったっすねw
なんて話してたら
社長が工事後、施工主に聞いた話だとあの二人は親子ではなく姉弟らしく
近隣の住民もいつから住んでいるのか知ってる者は少ないとの事だったらしい。
施工主の家に埋まっていた骨はやっぱり猿だったようで
施工主が庭で発見した猿の首を処理に困って埋めておいてあったそうだ。
施工主の家には度々動物の死骸が投げ入れられていたそうで
昔警察に相談したところ犯人は姉弟で、
姉妹の母親が泣いて謝ったので二度とさせない約束で許したそうです。
まあ、不気味な姉弟の話でしたが、話の途中で一番驚いたのは姉弟の母親が
「その子は許してあげて」と言ったあの近所の婆ちゃんだったことです。
なんで自分が母親だって事を俺たちに正直に言わなかったのか腑に落ちない話でした。
564:
>>562
乙。
母親だっていうのを隠して「その子は許してあげて」って…。
親がそんなだから人に迷惑をかける池沼になるんだよ。
ケガしなくてよかったね。
574:
貝殻地蔵
当時毎日欠かさず書いてた日記の中に、
今でも忘れられない、怖い体験が詳しく書き込まれているのを最近見つけたから、投下しようと思う。
小説風に気取って書いてた日記をそのまま投下するのはあれだから、少し手直しして。
といっても、小説風なのには変わんないんだけど。
高校2年生の夏、高校生活も中盤に入って、かなり中弛みして調子に乗っていた時期の話。
高校は違えど、幼稚園の頃から付き合いが続いてる幼なじみ3人(それぞれ名前をA、B、Cとしておく)と俺で、海に行くことになった。
Cの父親の社宅(といっても10階建てのマンション)の一室を借りることができたのだ。
前々からみんなで海に行きたいと話していたので
「宿代がタダで海を堪能できるなら行くしかないっしょ!」
的な軽いノリで、海に行くことは決まった。テンションが上がりまくりだった。
行くことが決まったその日のうちに、話題は『何泊するか』に。
しばらく話し合った後、結局、三泊四日することに決まった。
文才が無く話が中々進まなくて申し訳ないけど、ここで少し、A、B、Cの話をしておく。
Aは家も隣同士の一番の仲良し。
友達想いで優しい奴。不正とか悪口とか、そういうのが大嫌いな今時珍しい、絵に描いたような
正義漢。ちょっとうざい。顔も良く、総合的なスペックは高い。勿論嫉妬。むかつく。
Bは眼鏡掛けて長身な電車オタク。そりゃもう、かなりのオタク。
電車のことはこいつに聞けば間違いない。そして何かと真面目な奴で、
今回のプチ旅行の計画もほとんどこいつに任せっきりだった。
Cは垂れ目で、性格もおっとりしている。心が無駄に広く、まったく怒らない。
怒ったところを見たことがない。身長が4人の中で一番小さい。
因みに俺はネット大好きな人間。なんか全てにおいて平凡。あ、陸上部部長。
昔から、何かと一緒だった。四人でつるんで色んなことして遊んだ。
576:
なんだかんだで旅行スタート。旅行一日目。現地には正午をちょっと回った辺りに到着した。
千葉県(言っていいのか?)の、山に面した有名な砂浜。
…から3kmほど離れたところに、C父の会社の社宅はあるらしかった。
有名な砂浜までは電車を何本も乗り継いで行き、その砂浜からは、歩き。
大量に荷物を持ってきていた俺達には地獄としか言いようがなかった。
炎天下の中、干からびかけながら、延々と続く道を歩いた。左手は海のはずなんだけれど、
その道沿いには鬱蒼とした林があって、海を眺めることすら出来ない。
つか、歩き始めて1kmくらいで気付いた。
周りに本当に何もねえ…コンビニすら見当たらない、ガチの田舎じゃねーか。
俺「夕飯とかどうすんの…?」
A、B「現地調達」
俺、C「マジで?」
B「いや、調味料とかは持ってきたけど。釣り具とかモリ持ってきてるし、色んなもん捕まえてきて、食おうぜ」
俺「その計画、穴だらけじゃない?大丈夫?お前に任せて大丈夫?」
そんな感じの他愛もない(けど死活問題な)会話をしてるうちに、社宅に到着。
なんというか、いかにも昔に建てましたみたいな、古臭いマンションだった。
玄関のところに蟹。エレベーターの中にも蟹。やべえ、田舎凄ぇ!とかみんなで話してた。
俺達(の為にC父)が借りた部屋は八階の角部屋。
せまいエレベーターで八階まで行き、部屋の中に入ると、古臭いながらもめちゃくちゃ広い部屋だった。
ベランダからは、マンション裏に広がる海が一望できた。
詳しく書くと、ベランダから見えるマンションの裏は広い磯で、その向こうが海。
磯ではシュノーケリングや磯遊びが存分に出来そうだった。
俺達は全員砂浜で遊ぶより磯で遊ぶ方が好きだったので、凄くテンションが上がった。
テンションの上がった俺達はすぐに海パンに着替え、意気揚々とマンション裏の磯辺に向かう。
マンションの玄関を出て裏へ回ると、舗装もされていないとても細い道(獣道と言っても過言ではない道)
が、林を経由して、磯へと伸びている。
ここを通らなきゃ磯には行けないらしい。俺達はその道を雑談しながら進んでいった。
579:
途中。
俺「なに、これ?」
道の脇に、お地蔵さんが置いてあった。脇、と言っても、道の三分のニは占領している。
そして妙なことに、地蔵の首?周りにはボロボロの御札が何枚も貼り付けられていた。
ボロボロなんだけど、余りに貼り付けられ過ぎていて、
首周りの地肌(と言っていいのか?)がまったく見えない。
そしてお地蔵さんの手前には、様々な『貝殻』が、うず高く積まれていた。
異常に量が多い。土台から溢れて道に散乱してるレベルだ。
A「なんだこれ…気味悪いな」
Aの言う通りだった。
林の中というシチュエーションも重なってか、結構不気味な雰囲気を醸し出している。
みんなで地蔵を観察したけど、海で遊ぶ方が地蔵を見つめるより
よっぽど重要だったから、すぐに道を進みだした。
地面に散乱した貝殻が、踏まれてパキパキと鳴った。
…そこから歩いてすぐに磯には出れたのだが、道の終わりに、なんか、真っ赤で巨大な鳥居があった。
そこをくぐって磯に出る、みたいな。
その時は、
気味悪いというよりかはなんでこんなところに鳥居?地蔵ならまだ分かるけど、鳥居っておかしくね?
みたいな気持ちが強かった。
まぁ、そんな気持ちも頭からぶっ飛ぶくらい、その日は遊びまくった。
周りに俺達以外誰もいないし、ちょっとしたプライベートビーチ…ん?磯?…みたいで、超楽しかった。
一日目終了。
二日目は砂浜行ったりでまた楽しみ。
それは三日目の夜に起こった。
580:
三日目の夕飯はAが台所で見つけたバーベキューセットでのバーベキュー。
(具材は地元民に教えてもらったスーパーで買った肉と磯で捕った魚、蛸、サザエなど)
問題は、その夕食の、後。
磯に持って行ったバーベキューセットとかを片付けて、
マンションに戻る途中。お地蔵さんのところで…Bが。
右手に持っていたバーベキューセットを纏めたバッグを、お地蔵さんの頭にぶつけてしまった。
勿論悪気はない。なにしろ、道が狭い。
予期せず当たってしまった。…と、その瞬間。
ぽろり
と、お地蔵さんの頭が地面に落ちた。
うわ、へし折っちゃったの?と、みんな口々に呟き、
Bがやっべー、罰当たる、みたいに言いながら苦笑してたのをよく覚えている。
やべえよこれどうすんだよ、と俺は慌てて頭を拾い、元の場所に戻そうとした。
その時、違和感に気づいた。
俺「ん?これ、元々頭とれてたんじゃねーの?それをお札でぐるぐる巻きにしてたっぽいぞ?」
地蔵は神聖なもの(?)だから、普通のガムテとか接着剤じゃなくて、お札でとめていたんだろうか?
とりあえず、さっきのぶつかった衝撃くらいでぽろりといくもんじゃないだろう。
そういう結論をみんなで出して、なんだ、最初っからとれてたなら焦って損した、と笑いあった。
Bが頭を手にとって首の位置に戻し(というか乗っけて)、
手をぱんぱんと二回叩いて、「すみませんでしたぁ」と言った。
C「お地蔵様に手って叩いていいの?」
俺もそれは思った。
B「大丈夫じゃね?行こうぜ」
Bはそのことに関して大して気にせずにまた林の中の道を歩き出した。
部屋へ戻ると、みんなここまでの疲れが出たのか、布団も引かず畳に突っ伏して寝てしまった。
それを見ていた俺も急に眠くなって、壁に寄りかかって、寝た。
585:
不意に目が覚めた。
今何時だろうと思って壁に掛けられた時計を見てみると、時計が八時半あたりで止まっていた。
バーベキューから戻ってきたくらいがそんくらいの時間だった気がする。
とりあえず携帯を見ようと携帯に手を伸ばしかけて、風呂や歯磨きをしていないことに気づいた。
周りのみんなは爆睡している。
みんなは寝てるしなんとなく暗闇が怖かったから、
部屋の電気をつけようと思って電気のスイッチを押した。
…明るくならなかった。
はあ?停電?と思ってしばらくパチパチ押すのを繰り返していたけど、
無駄だとわかって、じゃあ風呂は諦めようと思った。
暗闇の中のシャワーとか怖すぎる。
せめて歯だけでも磨こうと思って、俺は洗面台に向かった。
ところが、そこで異変に気づいた。洗面台の排水溝に、物凄い量の髪の毛が詰まっていたんだ。
こんなに髪が長い奴は俺達の中にいない。気持ち悪いと素直に思った。生理的に無理。恐怖を感じた。
なんだよこれどういうことだよ…必死にその場で考えようとしたけど、恐怖の方が勝って、
とりあえず、みんなが部屋に居る部屋に戻ろうとした。その瞬間
ばあんっっっ!!
と玄関に何かがぶつかったような音が響いた。
心臓が口から吐き出されるかと思ったほど俺はびびった。
そしてまた、
ばあんっ!!
これで二回目。
ばあんっっ!!
三回目。
ばだあああんっ!!
一際大きい四回目。
そして静寂。
もう俺は何がなんだかわかんなくなっていた。気持ち悪い。吐き気すらする。
恐怖で叫び声を上げることすらできなくなっていた俺は、
泣きそうになりながらじりじりと後退りし、みんながいるところまで戻ろうとした。
なぜ、後退りか?玄関から目が離せなかったんだ、怖くて。
588:
すると、その緊張感をほぐすかのように。
かかか、かん…というような音を立てて、みんながいる部屋の電気が…ついた。
A「なんだよ今の音…」
B「うるっせえな…」
C「なに…?」
それと同時に、みんなが起きる声がした。
良かった、これでかなりほっとした…そう思って玄関から目を外し、俺は振り返る。
俺「今」
意味分かんねえことが起きたんだよ、と言おうとして俺は言葉を失い、顔面の筋肉が凄い勢いで引き攣った。
この瞬間を俺はこの先一生忘れることはないんだろう。
みんなが座っている部屋の中央に。
俺に背を向けるようにして、女が、立っていた。
伸びまくって床についているひじきみたいな髪の毛。
和服のような、とにかく汚いズタボロな服。腰に鈴がいくつもついていたと、高2の俺は記述している。
そこで俺は気付く。俺に対して背を向けてるんじゃなくて、Bを見ているんだと。
B「なんだよ、そんなとこに突っ立って口あけて、何してんだよ、お前」
俺に向かって怪訝そうに言うB。その鼻から、鼻血が流れ出していた。
B「え?鼻血?…ってか目が痛ぇ。目。目が。」
その目は、人間ってこんなになれるんだと思うほど充血してて。
B「目が!!」
Bは急に騒ぎだした。首から上がいつの間にか真っ赤になっていて、うっ血してるようだった。
鼻血からの展開が急すぎて、なんか俺もついていけない。ってか、その前に恐くて一歩も動けない。
Bから目を離してAを見ると、Aは、鼻血を流しながら女を動揺した顔で見上げていた。
Cは、Bどうしたんだよ、大丈夫!?と至って普通な反応。
どうやら、Aと俺にしか女が見えてないらしかった。
こいつは人間じゃないっていうその事実を飲み込むのに、数瞬かかった。
というか、さっきから、女がブツブツと何かをつぶやいている。
594:
「 ソワカ シキソ ンミッタ ソワカ カシコミカシコミマモウス 」
聞き取れれたのはこんくらいだけど、ぶつぶつ呟いてた。
そわかとかしこみかしこみまもうすだけは、はっきり聞き取れた。
そのうち自分も鼻血を流していることに気付いた。拭ったところで、動かなきゃという思いに駆られる。
だけど、足がすくんで助けに行くことが出来ない。そこで、
俺「A!!」
と、叫んだ。叫んだといっても、自分でも驚くほどぱっさぱさに渇いて掠れた声で、だ。
Aは俺に呼ばれてはっとしたようで、「C、来い!」とCに声をかけると、
かなり素早い動きでBをお姫様抱っこして、女の横を素早く通り抜けこっちに向かって走ってきた。
Cも困惑した顔でこっちに走ってくる。
Aは俺をこして玄関前まで止まらずに走り、
A「C、開けてくれ!」
とCに頼み、Cに玄関を開けてもらって、Bを抱えたまま弾かれるように外へ出て行った。
CはAの後についていこうとして、玄関で俺を振り返り、「早く!」と俺を手招きした。
俺はというと、まだ動けなかった。なんか、立ったまま腰が抜けた気分だった。
視線をCから、女に移す。
…女は、ぶつぶつ言いながら、こっちを振り返ろうとしていた。
その緩慢な動きのなかで、横を向いた女の「首」に…えぐられたような傷跡があるのに気付いた。
ぐろい。気持ち悪い。
吐きそうな気分になり――俺は、女がこっち向きになるにつれて、目が痛くなっていることに初めて気付いた。
600:
あ、やばい。
そう確信した瞬間、Cに方を強く引っ張られた。
C「行くぞ!!」
いままで聞いたこともないCの怒鳴り声ではっとし、足が動いた。
そっからはもう、Cの手を握って引っ張りながら、無我夢中に逃げた。
エレベータまで行くとAがエレベータの扉を開けて待っていてくれて、
一階まではエレベータで降りた。そっからは俺がBを背負い、真夜中のランニングが始まった。
とにかく、マンションから遠ざかりたかった。
後日談とかあるけど、とりあえず、ここまでで終了にします。
こんな話を最後まで見てくださって有難う御座いました。
つか、独り言多いの気にスンナ。
多分高2でも中二病だったんだよ。
小説風の日記とか、痛くて読むのきつかった。
まあ、要望が多ければ後日談もまとめて明日、投稿したいと思います。
こんなに色んな人が見てくれると思ってなかったんで、後日談まとめてないっす。
614:
>>600
みんな読みたいから後日談まとめといて
607:
久々に読んでみたいのがあったんで
いくつかまとめで検索してたんだが
プレゼント
http://syarecowa.moo.jp/199/33.html
これはガチできついわ
怖さも半端ないがそれ以上に吐き気がとまらね
649:
貝殻地蔵 後日談
後日談。
というか後編みたいになってしまった。
@マンションを飛び出た俺達は一心不乱に砂浜近くの交番を目指した。
なんとか交番に辿り着くと病院に連れていかれそうになったけれど、
お巡りさんに懇願して、近くの山中にある大きなお寺に連れていってもらった。
お寺にいた若いお坊さんに今までの経緯を話すと、祖父に同じような話を聞いたことがあるという。
お坊さんは俺達を本堂に通し、そこに古い文献を大量に持ってきて、俺達に話を始めた。
その話は長いので、箇条書きにする。
・君達が頭を落としてしまった地蔵は俗称で貝殻地蔵と呼ばれるものである
・いつ出来たか不明
・全国各地にあると伝えられる
・貝はお供え物
・貝は定期的に集めて埋めなければいけないが、私の父の代でそれが途絶えていた
・その地蔵周辺は良くないものが溜まるスポット
・良くないものを封印しているのがその地蔵
・過去に雷で地蔵の頭が落ちた時、災害が起こり、
それをとめる為に大規模な封印が行われた。首周りの御札はその時のもの。
・君達が見た女は地蔵が壊れたことによって現れた。恐らく放たれた良くないものの一つで、
力が強かったため、君達にも姿が見えたのではないだろうか。
・その地蔵の封印には多くの僧侶や神主などが関わってきた。そして封印後に死ぬ人もいた。
女が呟いていたのは多分お経や詔。となるとそれらが効かない可能性があり、再封印は難しいかもしれない。
・君達がお供え物の貝殻を踏んだのと頭を落としてしまったのが非常にまずかった。
けれど、放置していた私達僧侶が一番悪い。すみませんでした。

こんな話を長々とされた。
お坊さんはあの地蔵周辺がまずいだけで、今のところ、
俺達に何かがとり憑いたりはしていないと思っているらしい。ほんとかよ。
勿論半信半疑で聞いていたけれど、気付くとBは普通の寝顔に、
俺達は気分が悪いのが和らいでいたので、あぁ、大丈夫なんだと安心した。
日が昇ると、「私が車で君達の荷物をとってくる。あそこに戻るのは怖いだろう?」と
お坊さんが言うので、マンションの場所を教えて、荷物をとってきてもらうことにした。
お坊さんが荷物をとりに行っている間にBは目を覚ました。
困惑しているBにAが状況説明。Bはつかれたような顔をして、その話を聞いていた。
650:
Aが話をしている途中にお坊さんが戻ってきた。出掛けた時より顔が憔悴してやつれている。
「これはまずいことになったなぁ」
お坊さん苦笑。
「ごめんなさい」
俺達は全員で深々と頭を下げた。
「いやいや、責めようとしたんじゃなくて」
お坊さんは申し訳なさそうにした。そしてじゃあ、これ、と言って俺達に荷物を渡してくれた。
「部屋に散らばっていたものは適当に詰めといたよ。何か無いものがないか確認してくれ」
「ありがとうございます」
俺達は中身を開けて…
そこでBが「なんだよこれ」と呟いた。
Bのバッグの中身には。大量の女の髪の毛が絡み付き…そして中身の一番上に、
地蔵の頭
が入っていた。
「????」
お坊さんはそれを見た瞬間からお経を唱え始めた。
一区切りつくと、
「君達はもう帰りなさい。後は私達に任せてもらって大丈夫だから」と言って、
地蔵の頭を抱えて険しい顔付きでお経を唱えながら、お寺の本堂から出ていってしまった。
取り残された俺達は唖然としていた。
「…帰ろう」
とAがぽつりと言い、Bの荷物の中身の髪の毛を取り除き、俺達は帰路についた。
帰りの電車では誰も喋らなかったし、帰ってからもこの話題はしなかった。
旅行中に撮った写真も怖くて現像出来なかった。
以上で終わりです。
あんなに強烈な体験をしたのはあの時が初めてでした。
失禁しててもおかしくなかった。
この後心霊写真事件とかあったんだけど、区切りが良いのでここで終わります。
文才が無くだらだらと書いてしまいすみませんでした。
貝殻地蔵を見つけた際には、是非、気をつけてください。
あ、Bが実はとり憑かれていんだけれど、それはまた別の話。
327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 01:53:02.68 ID:Zg76RHXD0
真岡署益子交番連続自殺
三ヶ月後(実話)
2007年12月13日
2007年12月13日午前6時頃、栃木県益子町益子の真岡署益子交番の2階仮眠室で、
この交番に勤務する同署地域課の巡査(23)が、
腹部から血を流して死亡しているのを、同僚の巡査部長(59)が発見した。
畳の上に拳銃が落ちており、枕元に
「迷惑かけてすいません 拳銃で自殺したことごめんなさい」
というボールペンの走り書きがあった。
巡査は寝たまま撃ったとみられ、弾丸はへその脇から体を貫通、畳にめり込んだ状態だった。
死因は失血死。
巡査と巡査部長の二人は、13日午前2時に仮眠を終えて警らに出る予定だった。
しかし、巡査が「腹の調子が悪い」と申し出たため、巡査部長は一人では警らできないことから
午前3時25分頃から、真岡署の当直勤務を応援するため交番を出ていた。
2008年2月10日
2008年2月10日午後5時頃、栃木県益子町益子の真岡署益子交番の2階トイレで、
同交番で勤務中だった巡査長(27)が右側頭部を拳銃で撃って自殺しているのを、
同僚の巡査部長(60)が発見した。
トイレ内には「自分は弱い人間です。生きていくことに疲れました」と書かれたメモが残されていた。
自殺した巡査長は2006年3月から同交番で勤務。
昨年11月から、家庭内の悩みを上司に相談していたという。
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/13(水) 11:05:31.26 ID:HdPkcV6UO
母の手帳
一人っ子の私は、両親にとても愛されながら育ってきた。
特に母は私を可愛がり、 私が何か失敗をしたり、
ちょっとした悪さをしたりしても怒ったりせず、ニコッと笑って許してくれた。
親としては少し甘いのかもしれないが、私はそんな母が大好きだった。
ある日、学校から帰って来て、リビングでテレビを見ていると、電話が鳴った。母からだった。
「真奈美、今スーパーに買い物に来てるんだけど、冷蔵庫にニンジンがあるか、ちょっと見てくれる?」
私は「ちょっと待ってね」と言いながら、キッチンに向かった。
そして冷蔵庫を開けようとした時、あるモノが目に留まった。
冷蔵庫の上に置かれた、一冊の手帳。
あれ?と思いながら、私は冷蔵庫を開け、ニンジンがあるかないか確認して母に伝えた。
電話を切った後、私は、そっとその手帳を手に取った。
手帳は、母が昔から肌身離さず持ち歩いている物で、ずいぶんボロボロだった。
私は小さい頃から、この手帳の事が気になっていた。
何をしても笑って許してくれた母。でも覚えている。
私が何か失敗や悪さをする度に、母がこの手帳にサラサラと何か書いていたのを。
そしてそれは今も・・
私は手帳に何が書いてあるのか、ずっと知りたかった。
好奇心に支配され、罪悪感を抱かずに私は手帳を開いた。
無作為に開かれた手帳のページの真ん中には、こう書かれていた。
『 今日の真奈美?3点 残り168点』
947: 本当にあった怖い名無し :2006/11/21(火) 22:06:15 ID:tNOblJ230
おかあさん
夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ?ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ?い」と
応える声がする。もういっかい呼ぶとまた「はあ?い」。
2階へ上がったところで、誰かが玄関の戸を開ける音が聞こえた。
「しゅんすけ、帰ってる??」母だ。
なあんだ。さっきの声は気のせいか。
下へ駆け下りると、誰も居ない。
「・・・おかあさん?」呼んでみると、「はあ?い」。
風呂場の方だ。
洗面所をのぞいても、誰も居ない。
風呂の戸を開けて入る。「・・・おかあさん?」
「・・・はあ?い」
すぐ後ろから声がした。
母の声じゃない。怖くて振り返ることが出来ない。
524:
めしや
まだ宮崎の田舎に住んでた小学校三年の時、姉と2人で「マザー2」ってゲームにハマってたんだ。
俺ん家は「ゲームは土日に3時間だけ。」って面倒な決まりがあって、
普段スーファミのカセットは居間に封印してあるんだが、
このゲームだけはどうしても我慢できなかった。
幸い自分の部屋にはスーファミ本体とテレビがあったので、
夜中こっそり居間にカセットを取りに行っては姉とマザー2をやり込んだ。
んで実際にプレーするのは俺。
姉は隣りでお菓子食べながら見てて、俺が詰まると色々と知恵出してくれるアドバイザー。
俺より2つ年上だったんで凄い頼りになった。
今でもハッキリ覚えてるが、
その頃はゲップーって敵に大苦戦してて、ひたすらレベル上げしてたんだ。
はえみつ使えば楽勝だって事も知らずにな。
時間は大体午前1時、丁度今位の季節で寒かったので毛布にくるまってゲームしてた。
必死に雑魚と戦闘してる時、姉が不意に
「タケ、テレビ消して。」
て言ってきた。
俺は訳がわかんなかったから焦って
「何で?眠いの?じゃあコイツ倒したら戻ってセーブするからちょっと待ってよ。」
と返した。が
「ゲームの電源は切らなくていいから…テレビ消しな。」
姉は締切ったカーテンの方を見ながら静かに呟いた。
俺は少し怖くなってテレビを消して布団に潜り込んだ。
「どうしたの?」
恐る恐る聞くと、姉は息だけの声で囁いた。
「庭の方で足音が聞こえる。」
俺ん家は周りを砂利に覆われていて、
人が歩いたりすると「ジャッ、ジャッ」て音がするからすぐわかるんだ。
俺はゲームに夢中で全然気がつかなかったけど、姉は結構前から気付いてたらしい。
で、余りにも立ち去らないから俺にテレビを消させたんだと言っていた。
526:
耳を澄ますと確かにジャッ、ジャッ、と庭先の方から聞こえる。
本当に怖くなって
「犬か猫でしょ?」
と聞くが姉は答えない。
じっとカーテンの方を睨んでる。次第に足音が近付いて来るのがわかった。
足音が窓外のすぐ近くで止まった。怖くてたまらなくなって姉の腰にギュッとしがみついた。
暫くして
「あのぉ…、すいません。」
甲高い女の人の声が呼び掛けてきた。
姉は答えない。俺は目を瞑り必死で姉の体にしがみついた。
「起きてますよね?…困ったコトになったんで、ココ開けてもらえませんか?」
来訪者が来るにはズレすぎたこの時間帯と深夜の暗さが恐怖を煽り、
怖い夢でも見てる感覚になった。
暫くの沈黙の後、外にいる女が窓に手を掛ける気配があった。
ガタガタと窓が揺れだした時、不意に姉が立ち上がった。
俺を振りほどいて部屋の引き戸を開けた。
「おかーさーん!!窓の外に誰かいるーー!!来てーー!!おかーさーーんっ!!」
姉はありったけの声で叫んだ後、
廊下の電気を片っ端から点けて俺の手を引いて親の寝室まで走った。
寝室に着き電気を点けると、母さんはまだ寝ていた。
ちなみにウチは母子家庭で父親はいなかった。
姉が揺すり起こし事情を説明すると、困惑した顔で
「こんな時間に…夢でも見たんじゃないの?」
違うよ!と俺が口を挟もうとした時
ピンポーン
553:
玄関でチャイムが鳴った。
母さんは驚き、慌てて玄関に駆けて行った。
玄関の電気を点けると、擦りガラス越しに赤い服を着たシルエットが浮かび上がった。
「どなたですか!?」
「夜分遅くに申し訳ありません。…実は急ぎの用事があって
 この辺りで公衆電話を探していたのですが、
どうしても見つからなくて…」
「もし宜しければ御宅の電話を貸して頂けないでしょうか?」
俺は何だ電話かぁ、とホッとしたのだが
「…申し訳ありませんが、こんな時間に見ず知らずの人を
 家に上げる訳にはいきません。どうかお引きとり下さい。」
母さんはキッパリと断った。
その時は電話位貸してあげればいいのに、と驚いたが、今思えば当然だな。
いくら田舎とはいえ大人が母親しかいない家に、深夜に訪ねて来た他人を上げるのは危険だ。
だが尚も
「お願いします。本当に困ってるんです。電話を貸して下さい。」
と食い下がる。
が、母さんは断固として
「申し訳ありませんが、他を当たって下さい。」
と断り続けた。
暫く言い争う感じでやり取りが続いた後、女は急に静かになった。
やがて玄関先にあった傘立てから傘を抜くのが見てとれた。
そしていきなり
「ガンッ!!」
傘の先の方を持って、柄の部分で玄関の擦りガラスを叩き始めた。
554:
再び狂気を感じた俺はその場に固まってしまった。
女は玄関のガラスを突き破らんばかりに強く叩いてくる。
「いい加減にしなさい!!警察を呼びますよ!!」
母さんは少し怯んだようだが、強い口調で外の女を一喝した。しかし女は叩くのを止めない。
「あんた達は居間に行ってなさい!お姉ちゃんは警察に電話!!」
俺は固まって動けなかったが姉に手を引かれ、居間へと走りだした。
バーンと音がしたので振返ったら、母さんが玄関脇にあった靴棚を倒してた。
バリケードを作ってたんだと思うが、今考えるとあんまり意味無い気が…
母さんもパニクってたんだと思う。
居間に着き、電気を点けると俺はテーブルの下に潜り込んだ。どこでもいいから隠れたかった。
警察への電話を終えたらしい姉も潜り込んできて、二人で抱き合い震えながら泣いていた。
暫くすると母さんも居間にやってきた。玄関からはまだガンガンとガラスを叩く音が聞こえてくる。
台所から一番大きな包丁をとってきて、テーブルの下にいる俺達を見つけ
「大丈夫だから、ね?お母さんがいるから大丈夫だよ?」
とたしなめてくれた。
だがそう言う母さんも顔が真っ青で凄く汗をかき震えていた。
やがて玄関の方から音がしなくなり、家の中が静かになった。
そして母さんが玄関の方へ歩き始めた時
「ガンッ!!」
と居間の窓から激しい音がした。俺と姉は「わぁーっ!!」と絶叫して気を失いそうだった。
555:
どうやら玄関は諦め、電気の点いてた居間の方に周り込んで来たらしい。
母は果敢にも窓の方に歩みよりながら
「居たいならずっとそこに居なさい!!もうすぐ警察がくるから、どうなっても知らないよ!!」
普段見せた事の無い様な勢いで怒鳴り、シャッとカーテンを開けた。
「…ヒッ!!」
裏返った母さんの悲鳴が聞こえてきた。
母さんの悲鳴を聞いて俺も窓の外を見た。
そこにいたのは明らかに男だった。
濃い髭、ボサボサに伸びた髪、真っ赤なワンピース。ニタニタ笑いながら部屋の様子を伺ってくる。
本当に狂気を感じ、声すら出なかった。
母さんも後退りし、固まっている。
そして男は窓越しに叫びだした。
聞こえた範囲で書くとこうだ。
「ぎゃははは……めしやだ!
 俺………流せるのに!!ぎゃははっ!!馬鹿が!!ぎゃははははっ!!」
そう言って奴は走り去って行った。
すんげぇ適当だが最初の"めしや"ってのは"メシア"だと思ってる。
邪教に嵌って気が触れた人なのかもしれん。
とりあえず奴が去った後も恐怖が拭えなくて、姉と二人で母さんにしがみついて泣きじゃくってた。
それからかなり時間が過ぎてようやく警察が来たので、
「遅いよ!!なんでもっと(ry」と凄く罵った覚えがある。
頭にドが付く程の田舎だからしょうがないのだが。
556:
それからしばらくは、家族三人で寝室で寝る様にしてた。
とりあえず覚えてるのはここまで、高校の時位にもふと思い出して
「あれ何だったの?」
と母さんに尋ねたが
「わかんないよ。警察の人からも結局見つからなかったって連絡だったし。」
いまだに正体は不明のままみたい。
621 :612:
ばりばり
はじめに、私は先日ひどく怖い夢をみました。
それで誰かに聞いてもらいたく、ここに書き込むことに決めたのですが、
テンプレの過去ログ倉庫を拝見させてもらったところ、
その中にある『猿夢』という話と大変似通った内容であることに気づきました。
それを読んで私自信かなり驚き、似たような話を書くことに若干ためらいもありましたが、
決してパクリや創作ではないので読んでみてください。
私は学校にいた。中学校だ。もう随分前に卒業した。
これが夢だとすぐに気づいたのは、あまりにも校内がしーんと静まりかえっていたからだ。
何より、今の自分に中学校に来る用事などない。
少々不気味ではあったが、緑色の廊下や歩くとミシミシいう教室は懐かしかった。
しばらくぶらついていると、廊下の隅にあるトイレが目に付いた。
「はは、懐かし」
中学時代の私は胃腸が弱く、授業中にトイレに駆け込むこともしばしばあった。
だから、変な言い方だが、トイレは結構身近な存在だった。
キィっとドアを開けて中に入る。相変わらず汚い。
私はなぜか吸い込まれるように個室に入った。
洋式トイレにどかっと腰を下ろす。
「何で、俺こんなことしてんだ・・・?」
そこでようやく私は、自分の行動の異常さに気づいた。
そう、”なんで私は夢の中でトイレの個室なんかに入っているんだ”と。
じわじわと恐怖感が芽生え始めた。
「怖い・・怖い!何で俺トイレなんかに入ってんだよ・・!」
軽いパニック状態に陥り、キョロキョロと周りを見回した。
すると、動いたはずみで、かさっという音が上着のポケットから聞こえた。
何だろうと思って引っ張り出してみると、それは何の変哲もない一枚の紙。
くしゃくしゃに丸まっていた。
622 :612:
開いてみる。そこには私の筆跡と思しき字でこう書かれていた。
『ばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばり』
「ばりばり・・・?」
意味が分からない。
元々字が汚い私であるが、そこに書かれている字はそれに輪をかけて汚く、
ひどく焦って書いたような印象があった。
首をかしげて疑問符を浮かべていると、一番奥の個室から物音がした。
「!!!」
びっくりした。誰もいないと思っていたのに。音は断続的に続いていた。
自然とそっちに耳を傾けると・・・
「ばり・・・ばりばり、ばりっ・・・・ばりばり」
心臓が飛び出るかと思った。ばりばり・・・紙に書いてあったのはこのことだ。
でも、この音源がなんであるのかは、全く見当がつかなかった。
ただ言えることは、なにか軽い感じの音ではなく、なんとなく重い感じの音だった。
私は今すぐ逃げ出したい気持ちだったのに、
どういうわけか壁をよじ登って、上から音源の個室を覗き見ることにした。
もちろん細心の注意を払って、音一つたてないようにだ。
私は見た。
私の個室からは隣の隣に位置するため、
すべて見ることは出来なかったが、音源が人間であることは分かった。
それも女の子だ。黒髪の。おかっぱで。
そう、まるでみんながイメージする”トイレの花子さん”そのまんまだ。
髪の毛が邪魔で何をしているかは分からなかったが、
そいつが何やら頭を上下に動かすたびに、またあの「ばり、ばり」という音が響いた。
私は自分でも驚いたが、信じられないほどの勇気をもって、さらに身をのりだした。
そこで私は見た。
623 :612:
少女が人間の生首を、頭蓋骨からばりばりと食ってるのを・・・
私は絶叫した!もうなりふりかまっていられない!殺される!
ドアを蹴破って個室を飛び出した。
足がもつれて男性用便器に激突したがそれどころじゃない!
振り向けば一番奥の個室が薄く開きはじめていた。
「やばいやばいやばいやばいやばい!!!」
全力疾走。トイレを出て階段を目指す。
母校だけあって校内の地理は完璧だった。自分がいるのは地上三階。
3段、4段飛ばして階段を駆け下りる。すぐに一階にたどり着いた。
そこで私は異様な光景を見た。
下駄箱には片足の無い少年や、和服姿の女の子、
そのほかにも、妖怪のような気持ちの悪いやつらがうようよしていた。
でもそいつらは、私を珍しがっていたようだが敵意は無さそうで、
すぐに襲いかかってくるような気配はなかった。
私はほっと安心する間もなく、校庭に出る扉に飛びついた。
一つ目の扉にはカギがかかっていて開かなかった。
二つ目も三つ目も、四つ目にもカギがかかっていたのだが、
これだけ内カギ?のような仕様で、ひねれば簡単に開くカギだった。
開けるなり、また蹴破るように外に飛び出した。
「やった! 助かった!」
やった、助かった・・・?
自分で言ってなんだか変な感じがした。何で外に出ただけで助かったなんて言えるのだろうか。
ここにきてやっと私は思い出した。
「・・・俺、この夢見たことある・・・」
624 :612:
そう、前に一度だけ、これと同じ夢を見たことがある。
あのばりばりというメッセージも、前の夢で自分が書いたものなのだろう。
この扉を出てすぐ右手に、フェンスを切り取って作ったような簡単なドアがある。
前の夢ではそこを出た瞬間に目が覚めたのだ。
だから、ゴールが近いということを知っていたから、「助かった」などと言ったのだ。
例えばりばりが追っかけてきたとしても、ダッシュで走ればもう追いつかれないという自信すらあった。
そう思って、私は扉のほうを見た。
絶句した。
私が通っていたころのその扉は、常時開け放たれていた。
それなのに今は閉まった状態であり、おまけにごつい錠前までしてあった。
「うそ・・・うそうそウソだろふざけんなっ!!!」
私はすっかり忘れていたのだ。
最近小学校や中学校も物騒になってきており、
登下校時間以外は全ての門を閉めておくことになっていたのだ。
私が前にこの夢を見たときには、そんな規則はまだなかった。だから門はいつも開いていた。
私はどうしていいか全く分からず、天を仰ぎみた。
するとトイレの窓から、誰かがこちらを見つめているのに気がついた。
ばりばりと目が合った。
鳥肌がぶわっとたった。全身の毛穴が開く感じ。
背筋が凍ったような気がして、体温も急激に下がっていった。
「逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!」
私はとにかく走った。あいつから少しでも離れなきゃいけなかった。そこで私は思い出した。
たしか給食センターの車が入る門がある。あれはかなり低いので、よじ登ることだってできるだろう。
そこへ向かってがむしゃらに走った。確かめてはいないが、
すぐ後ろにばりばりがいるってことが何となく分かった。
しかも自分よりい。50Mもしないうちに追いつかれるような勢いだった。
もうここからは感覚というものがほとんど無かった。
ただ走って、門が見えて、それを全身で這うようにして登った。
最後は転がり込むように、門の外へ身を投げ出した。
626 :61

続き・詳細・画像をみる


猫と犬がいちゃいちゃしてるgifくれ

店員「お弁当温めますか?」ぼく「はい」店員「はい」レンジピッ店員「800円になります」ぼく「スッ1000円」

【悲報】蓮舫が書類公開を拒み続ける理由 国籍法や公選法だけでなく旅券法・税法にも違反の可能性w

【閲覧注意】路上で ”両手がない” 男女6人が発見される

アニメ監督「クッソ…話が原作に追い付きそう…せや!」

【Twitterで話題の動画】 これはなんニャ!? カーペットに対する猫の新鮮な反応がかわいい

【朗報】新田恵海さん、笑顔に生気が戻る

久々にファミコンソフト棚を整理しました 他

社民・又市幹事長「民進は『安倍暴走政治を止めよう』という新潟県民の世論を読み誤った」

「死」してから目覚めるゾンビ遺伝子が発見される:研究結果

【悲報】自作PCしてから半年…

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『みっちゃん』

back 過去ログ 削除依頼&連絡先