善子「Aqoursのみんなにトリック・オア・トリート!」back ▼
善子「Aqoursのみんなにトリック・オア・トリート!」
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津島家…
善子「遂に来たわ…!スクフェスの新規URにこのヨハネが!」
善子「当然、私のリトルデーモンで手に入れてない人はいないわよね?」
善子「そして今宵はハロウィン…。Aqoursのみんなの家にお菓子を貰いに行くわよ」
善子「私がURになった記念だもの!この衣装を着ていけば、みんな気前よーくお菓子をくれるはず♪」
善子「ふふ…我が眷属たちに選択させましょう…!甘き贄を差し出すか、堕天使の洗礼を受けるか…」キメッ
善子「ククク…!ハァーッハッハ!」
善子母「善子うるさいわよ!またお隣さんに怒られるでしょ!」
善子「ご、ごめんなさいママ!」
2:
渡辺家…
善子「まずは家が近い曜さんからね」
ピンポーン
曜「お客さんだ、はーい」ガチャ
善子「曜さーん!トリック・オア・トリート!」ジャーン
善子「お菓子をくれなきゃイ・タ・ズ・ラ…しちゃうわよ?」キメッ
曜「善子ちゃん!ハロウィンの衣装すっごく似合ってるよー」
善子「ありがと。ふふ、ヨハネは可愛いから何を着ても似合うのよ?」
曜「あはは、そうだね!お菓子をあげればいいんだね。何かあったかな?」ガサゴソ
曜「チョコにクッキー、あとしょっぱいのだとポテチもあるね」
曜「はい、どーぞ!」ドッサリ
善子「…」
3:
善子「曜さん…もしかしていつもこんなにお菓子をストックしてるの?」
曜「ぎくっ…!た、たまたまだよ!今日だけ!」
善子「本当かしらね?前みたいに体重増えちゃうわよ?」
曜「よ、善子ちゃんだって今あげたお菓子食べたら太るぞ?」
善子「私は堕天使よ?食べても太らない体質だもーん」
曜「えー、何それ!善子ちゃんずるいよ!」
5:
善子「じゃあね曜さん、いい夜を」
曜「これからみんなの家に行くんだ?気をつけてねー」
善子「ええ、じゃあまたね」
バタン
善子「さすが曜さんね。幸先のいいスタートを切れたわ」
善子「さ、バスに乗って次の家に行くわよ!」
6:
国木田家…
善子「花丸の家はお寺…。堕天使には酷な場所だわ…」ソローリ
善子(それにしても…夜のお寺はなんか怖いわよね…)ビクビク
花丸「あれ?善子ちゃん?」ガラッ
善子「わひゃいっ!?」ビクゥッ
花丸「わあっ!び、びっくりしすぎずらよ!」ドキドキ
7:
善子「は、はぁーいずら丸!今宵はハロウィンよ!トリック・オア・トリート!」
花丸「“はろうぃん”…?それって何ずら?」キョトン
善子「もう!こないだ衣装作るときに説明したでしょーが!」
善子「仮装した子供が近所の家を回るのよ。“お菓子かイタズラか?”って聞きながらね」
花丸「ふむふむ、そうだったずら」
花丸(って善子ちゃん…その覚醒衣装でバスに乗ってきたずらか…)
善子「だからずら丸、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうわよ?」
花丸「うぅ、イタズラはいやずら…。いつもは貰い物のお菓子があるけど今日は切らしてるし…」
8:
花丸「そうずら、これがあった!はい善子ちゃん、のっぽパン!」
善子「えぇ…全っ然ハロウィンぽくないわよ…センスゼロだわ」
花丸「失礼な!のっぽパンは素晴らしいずら!栄養の塊ずら!」
花丸「マルはこれを食べて成長したずら。のっぽパンのおかげで胸も大きくなったんだよ?」
善子「何してるのずら丸!ありったけののっぽパンを献上しなさい!」
花丸「がってんずら!」
9:
善子「じゃあね花丸、いい夜を」
花丸「あんまり遅くなる前に帰るずらよー」
バタン
善子「…まさかハロウィンにのっぽパンを貰えるとは思わなかったわね」
善子(…お、大きくなるのかしら)ワクワク
10:
小原家…
善子(でっか!小原家でっか!)
善子(わぁ…カメラ付きインターホンだ。玄関に監視カメラも付いてるし)ジロジロ
善子(って私、完全に不審者じゃないの!とりあえず押してみましょう)
ピンポーン
鞠莉『ハァーイ?あれ、善子じゃない!こんな時間にどうしたの?』
善子(ほっ…良かった。マリーが出てくれたわ…)
善子「マリー、トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうわよ!」
鞠莉『ワォ!今日はハロウィンね!善子、ベリーキュートだわ!』
鞠莉『いま開けるわ、入っていいわよー』
11:
善子「…」キョロキョロ
善子「…」ソワソワ
鞠莉「はい紅茶よ。ってどうかしたの?そんなに挙動不振で」
善子「だ、だって…こんなに大きい家に入ったことなかったから…」
鞠莉「大したことないわよ?。それよりハロウィンのお菓子でしょ?とびっきりのスイーツを作らせるわ!」
善子「…え?作らせる?」
13:
小原家シェフ「お待たせいたしました津島様、こちらブラックダイヤモンドになります」
シェフ「マダガスカル産のアイスクリームにイタリア産トリュフを添えた一品です」
シェフ「食用の金箔は23カラットの物です。どうぞご賞味くださいませ」
善子「…」ダラダラダラ
鞠莉「ほら善子!美味しいわよ、遠慮せずに食べて♪」
善子「あ、は、ハイ…」パク
善子「あ、あの…この金ピカのデザートはお幾らなの…?」
鞠莉「んー?10万くらいかしら」
善子「じゅっ…!?」ピタッ
善子(…と言うことは…このスプーン一杯が1万くらい…)ガタガタガタ
善子(の、喉を通らないわよぉ…)
14:
鞠莉「バーイ善子!またいつでも遊びに来てね!」
善子「えぇ、今日はありがとう…。美味しかったわ、いい夜を」
鞠莉「今度は一緒にハロウィンのコスプレしましょ♪」
バタン
善子「さすが小原家…想定外のダイナミックさね…。なんか悪いことをした気分だわ…」
善子(でも…めちゃくちゃ美味しかったなぁ…///)トローン
善子「さてと…近くにあるのは黒澤家ね。ここも大きい家だから緊張するわね…」
15:
黒澤家…
善子「純和風の大きな家ねぇ…。やっぱり和菓子とか食べてるのかしら」
ピンポーン
ルビィ「はーい…あっ、善子ちゃん!どうしたの、こんな時間に?」
善子「はーいルビィ、トリック・オア・トリート!お菓子かイタズラか?選びなさい♪」
ルビィ「あ、ハロウィンかぁ。それルビィがデザインした衣装だね。善子ちゃんすごく似合ってるよ!」
善子「ふふん、ヨハネは何でも着こなせちゃうんだから」
善子「ってルビィこそどうしたのよ、こんな時間に着物を着て」
ルビィ「あ、実は今からね…」
ダイヤ「ルビィどうしたの?早く茶道の稽古を始めますわよ?」
善子「はーいダイヤさん、満月に誘われてヨハネが降臨したわよ?」キメッ
ダイヤ(…また珍妙な事をやりだしたんですのね、この堕天使は)ハァ
17:
ダイヤ「なるほど、今夜はハロウィンでしたか…」
善子「そうよ、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうんだからっ!」
ダイヤ「ではお菓子をあげましょう。あなたにイタズラされても癪ですものね」
善子「むきー!なんて失礼なリトルデーモンなの!」
ダイヤ「そうですわ、あなたも茶道の稽古に参加なさい。ちょうどお茶菓子も出ますし」
善子「へ?」
18:
ダイヤ「…」シャカシャカシャカ…
ルビィ「…」セイザ
善子「???っ!」プルプル
ダイヤ「粗茶ですが…」スッ
ルビィ「頂戴いたします…」スッ
善子「ち…頂戴いたし…ま…」プルプル
善子「いったーい!も、もう限界よー!」ビッターン
19:
善子「足いった!もう何なのよ!お茶なんて飲めればいいじゃないの!」ズズズ
善子「あっつ!にっが!!」
善子「あ、でもお菓子はうっま」パクパク
ダイヤ「やっっっかましい!ですわ!」
善子「ひいっ!」ビクッ
ダイヤ「何ですのあなた!ぶっぶっぶーのぶー!ですわ!もう全てが間違ってますわよ!?」
ルビィ「お、お姉ちゃん落ち着いてー!」
善子「ひぃい…リトルデーモンの反乱だわ…!」ガタガタ
ダイヤ「リトルデーモン言うな!」
20:
善子「えと…お菓子ご馳走様でした。いい夜を…」ペコリ
ルビィ「また遊びに来てね、善子ちゃん!」
善子「ええ。その…騒いでごめんなさいダイヤさん…」
ダイヤ「…もういいですわ。わたくしも無理やり参加させてしまいましたし」
ダイヤ「それよりも、暗くなってきたから気をつけて帰りなさいね」ニコッ
善子(や、優しい…)ジーン
21:
善子「次は果南さんの家ね。…ん、あの後ろ姿は…」
果南「?♪」
善子「ちょうどいい所に果南さんが歩いてたわ。ふふ、驚かせちゃおっと!」
果南「遅くなっちゃったな。早く千歌の家に行かなきゃ」テクテク
善子「堕天使奥義!堕天流くすぐり地獄ー!」コチョコチョ
果南「うわあっ!?なにすんのこの変態!」ガシッ
善子「へ?」ブンッ
クルッ
善子「ふぎゃん!」ドサッ
果南「…って善子!?」
23:
善子「信じられないわ!普通かよわい女の子を一本背負いする!?」プンプン
果南「だからごめんって。痴漢だと思ったからさ」
果南「でも善子だって突然くすぐるから悪いんだよ?」
善子「うっ…まあ、そうね」
果南「ていうかどうしたの、その格好?それ今度のライブで着る衣装だよね?」
善子「今日がハロウィン本番だからAqoursみんなの家を回ってるの。果南さんもトリック・オア・トリートよ?」
果南「お菓子をあげなきゃイタズラされるんだっけ?うーん、でも今の持ち合わせはこれしかないかな」
果南「まあいいよね。これ千歌にお裾分けする干物!少し分けてあげるよ」
善子「あ、ありがと…」
善子(えぇ…ついにお菓子ですら無くなったわ…)
果南「今から千歌の家に行くんだ。ちょうどいいし善子もおいでよ」
善子「そうね、一緒に行きましょう」
24:
高海家…
ピンポーン
千歌「はーい!」ガチャ
果南「こんばんは千歌、はいこれ干物のお裾分け」スッ
千歌「わあ、ありがとう!あれ、善子ちゃんも一緒だったんだね」
善子「ふふふ、闇夜を切り裂いて堕天使ヨハネ参上…!」キメッ
善子「今宵はハロウィン。さあ千歌さん、このヨハネにお菓子をあげるかイタズラされるか、選びなさい?」
千歌(わあ…袋にチョコやらパンやら干物やら一杯だよ)
25:
千歌「うーん、今うちに何かお菓子あったかな」ガサゴソ
善子「あ、そこにクッキーがあるじゃない。それでいいわよ?」
千歌「だめー!これは私が食べるんだからー!」
千歌「そうだ、確かこっちに貰い物があったっけ」ガサゴソ
善子(なにかしらね?)ワクワク
千歌「はい善子ちゃん、みかんだよ!」ドッサリ
26:
善子「ひいっ!そ、それはヨハネがもっとも嫌いな悪魔の果実!?」
千歌「えー!美味しいのに。ビタミンたっぷりでお肌スベスベになるよ?」
善子「お肌に良くても嫌いなの!」
千歌「…じゃあさっき善子ちゃんが欲しがってたクッキーにする?」
善子「え?いいの?じゃあそっちを貰おうかしら…」
千歌「みかんクッキーだけどね」
善子「ギルティ!」
28:
善子(結局みかんを貰ってしまったわ…)ドッサリ
果南「ありがとね、私までいっぱい貰っちゃって。善子、美味しいから食べてみなよ」
善子「わかったわよ、挑戦してみるわ…」
千歌「じゃーね2人とも、気をつけてねー!」
善子「バイバイ千歌さん、いい夜を」
バタン
果南「最後は隣の梨子の家か。いいもの貰えるといいね」
善子「そうね、後半はお菓子ですらなかったからリリーでビシッと決めてみせるわ!」
善子「じゃあね、果南さんもいい夜を!」
果南「うん、また学校でね」
30:
桜内家…
梨子「うぅ…よっちゃんのURが全然出ないわ…」
梨子「これ以上、課金するのはまずいわね。しばらくは控えないと…」
ピンポーン
梨子「ん?こんな時間に誰かしら?」
31:
子「リリーは東京育ちだもの。きっと普段からオシャレなお菓子を食べてるはずよね」ワクワク
ガチャッ
梨子「よっちゃん!どうしたのこんな時間に?」
梨子「あっ!その格好…もしかしてハロウィンかしら?」
善子「さすがリリー、察しがいいわね。その通りよ!」
梨子(ついさっきまで、その衣装のURよっちゃん狙ってたからね)
善子「ほら見て、Aqoursのみんながお菓子をくれたのよ!ヨハネったら人気者!」ジャーン
善子「リリーの家が最後ってわけ。トリック・オア・トリート!」
善子「お菓子をくれないと…イ・タ・ズ・ラしちゃうぞ!」
梨子「…」
梨子「…玄関にいるのもなんだし、まずは上がったら?」
善子「…ん?それもそうね、おじゃましまーす」
33:
>>31
善子「リリーは東京育ちだもの。きっと普段からオシャレなお菓子を食べてるはずよね」ワクワク
子になってた 訂正
35:
梨子の部屋…
善子「では改めまして…トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!」
梨子「ごめんねよっちゃん、うちにお菓子は無いのよ」
善子「えっ、そ、そうなの?たまに千歌さんや曜さんとお菓子パーティーしてるとか聞いてるけど」
梨子「無いのよ」
善子「えっと…これっぽっちも?」
梨子「無いの」
善子「…」
善子「そ、そう…なのね…それは残念だわ…」
梨子「イタズラ」
善子「ん?」
梨子「イタズラするんでしょ?お菓子をあげないと」
36:
善子「あ…みんなお菓子くれたからイタズラを考えてなかったわ…」
善子「えっと…そうね。堕天使奥義!堕天流くすぐり地獄…」コチョコチョ
梨子「ふざけないで?」グイッ
善子「きゃあっ!?」
善子「あっ、あ…あのリリー…?か、顔が近いんだけど…」
梨子「そっかぁ…イタズラを考えてなかったのね。そんなんじゃ堕天使失格よ?」
善子「うっ…」
38:
梨子「ふふ…そうね、じゃあ代わりに私がイタズラしちゃおうかな?」サワッ
善子「ひゃんっ!?」ビクン
善子「な、な、なんでそうなるのよ!リリーのスケベ!変態!」カァアアア
善子「ヨハネはリトルデーモンのリリーになんて屈しな…!」
梨子「ん?何を言ってるのかな?」
梨子「今日はよっちゃんが小悪魔リリーのリトルデーモンよ?」サワサワ
善子「あっ…ん…!んくぅ…!」ビクン
善子「ち、違う…違うもん…!ヨハネは…ヨハネはぁ…///」ドキドキ
39:
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