善子「スワッピングぅ??」back ▼
善子「スワッピングぅ??」
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?ある日の部室?
千歌「そう!雑誌に特集があったんだけど面白そうじゃない!?」
善子「今すぐ捨てなさい、そんな雑誌」
千歌「ねぇ、梨子ちゃんも面白いと思うよね!?」
梨子「え・・・。うーん・・・」
曜「あはは・・・。それは何のためにやるの?」
3:
千歌「ほら、あれだよ!」
千歌「旅行から帰ってきたら『やっぱり家はいいな?』って言うでしょ!?」
千歌「そんな感じ!!」
梨子「なるほど・・・」
善子「ちょっと!なに納得しかけてるのよ!」
曜「つまり原点に戻るって事だよね・・・?」
善子「・・・もうつっこむのも疲れたわ」
6:
曜「でも、どのカップルでするの?」
千歌「んっふっふ?。それは、私と梨子ちゃんと曜ちゃんと善子ちゃんカップルだよ!」
善子「いやよ!私は!」
梨子「まぁまぁ。こんな経験なかなか出来ないよ?よっちゃん」
善子「別にしたくないんですけど!?」
梨子「あ、じゃあ私とよっちゃんのペアでお願いします」スッ
千歌「りょうか?い!!」ビシッ
曜「じゃあ、千歌ちゃんとだね。よろしくね」
千歌「うん!でも曜ちゃんとだといつもと変わらないかも・・・?」
7:
曜「じゃあ、いつもと違うコトする・・・?」
千歌「え・・・」
善子「ストーップ!!なんかエロい意味に聞こえるから!!」
曜「冗談だってー」
梨子「ふふっ。でも何をすればいいのかしら・・・」
千歌「普通にデートで大丈夫!!!」
善子「もうなんでもいいわ・・・」
千歌「今度の日曜に別々でデートね!!」
曜「了解でありまーす!!」ビシッ
10:
?日曜・沼津?
梨子「おはよう、よっちゃん」
善子「おはよう、リリー・・・」
梨子「あれ、元気ないわね?」
善子「まぁ、いきなりスワッピングと言われてもって感じだし・・・」
梨子「いいじゃない。付き合ってた時みたいにデートすればいいだけよ?」
善子「・・・付き合ってた事は皆には秘密って言ったでしょ」
梨子「まぁまぁ。誰もいないんだし」
善子「誰に聞かれるか分からないんだし、ダメ」
12:
善子「とりあえず、どこ行く?」
梨子「BiViでいいんじゃない?映画でも観ようよ」
善子「いいわね」
梨子「付き合ってた時よく行ったよね」
善子「さっきのつっこみ聞いてた!?バカなの!?」
梨子「あはは・・・。大声のつっこみでばれちゃうよ」
善子「誰のせいよっ・・・!」
13:
梨子「なに観ようか、映画」
善子「ん?、そうねぇ」
梨子「あ、この映画は?最近話題だし」
善子「どれ?この映画、ずら丸とルビィも観たって言ってたわね」
梨子「これにしよっか」
善子「いいわよ、それで。お菓子とか買う?」
梨子「じゃあ、ポップコーンとジュースでも買おうかな」
善子「買ってくるわ。先に席で待ってて」
梨子「うん、ありがとう」
・・・・
・・
・
17:
・・・・
・・
・
曜「おはよう!!」
千歌「はぁはぁ、遅刻しちゃった。ごめんね?」アハハ
曜「私も今来たばっかだよ。汗かいたでしょー?涼みに喫茶店でも入ろっか?」
千歌「ありがとう!」
千歌「ふぅ・・・。あー、涼しいー」
曜「ふふ。あ、なに飲む?」
千歌「オレンジジュース・・・」
曜「りょうかい」
20:
「おまたせしましたー」ゴトッ
千歌「ありがとうございます!おいしー!生き返る!」チュー
曜「・・・こうやって、二人きりで話すのも久しぶりかもね」
千歌「そうかなー。・・・うーん。たしかに、そうかも」
曜「・・・なんでスワッピングなんて提案したの?」
千歌「あはは、曜ちゃんは何でもお見通しだね」
曜「まぁ、理由までは分からないけどね」
21:
千歌「私と梨子ちゃんと付き合ってるのは知ってるでしょ?」
曜「まぁ、千歌ちゃんの恋愛相談とかよく乗ってたし・・・。それで?」
千歌「梨子ちゃんとデートとかしてもね」
曜「うんうん」
千歌「私の事を見ていないんだ」
曜「そんなこと・・・」
千歌「あるよ、分かっちゃうんだよね。梨子ちゃんの大好きだから分かるんだ」エヘヘ
曜「・・・つまり、梨子ちゃんは千歌ちゃんの事を好きではないと?」
千歌「少なくとも恋愛的な意味ではね」
24:
曜「スワッピングと関係あるの?」
千歌「梨子ちゃんね、気づかれてないと思ってるけど、いつもあの子の事を目線で追ってるんだよ」
曜「・・・?」
千歌「知りたい?この話は毒だよ」
千歌「曜ちゃんをむしばんでゆく・・・」
曜「・・・でも、その話は私も関係あるんでしょ?聞くよ、私」
27:
千歌「善子ちゃんだよ」
曜「・・・嘘」
千歌「あ、別に善子ちゃんと浮気してるとかじゃないよ!?」
曜「まぁ、分かってるけど」
千歌「梨子ちゃんは、練習中でも部室でも、どこでも善子ちゃんを見てるんだ」
千歌「露骨に見てる訳じゃないから。私しか気づいてないと思うけどね、善子ちゃんすら気づいてないみたいだし・・・」
曜「あの二人を試してるの?スワッピングまでして」
千歌「最低でしょ?私って・・・」
・・・・
・・・
・
30:
・・・・
・・・
・
善子「んー!面白かったわね!」
梨子「ええ、久しぶりに恋愛モノ観たけど良かったわ」
善子「・・・」グーッ
梨子「ふふ、そろそろお昼にしよっか?」
善子「い、今のは私じゃなくて悪魔だから!私の中の悪魔の音!」
梨子「チョコレートパフェが美味しいお店知ってるの。そこに行きましょ」クスッ
善子「うん・・・。ありがと」
32:
いらっしゃいませー
梨子「サンドイッチとチョコレートパフェとコーヒー二つ下さい」
梨子「サンドイッチは分けっこしましょ?ここのは、大きいから一人だと食べきれないのよ」
善子「まぁ、いいわよ。・・・いい店ね、落ち着くわ」
梨子「よっちゃんが好きそうだと思ったんだ。一度連れてきたかったの」
善子「千歌ちゃん嫉妬するわよ・・・?そういうことばっかり言ってると」ズズッ
梨子「・・・曜ちゃんとはどう?上手くいってる?」
35:
眠いので寝ます
58:
善子「いい人よ。告白された時はびっくりしたけどね」
梨子「…そうなんだ」
善子「リリーは千歌ちゃんとはどう?」
梨子「上手くいってるよ……?」
善子「そう、良かったわ」
梨子「……もう一度やり直したいって言ったらどうする?」
善子「冗談でも、やめて。曜ちゃんが悲しむし、そんな事出来ないに決まってるでしょ」
60:
梨子「よっちゃんは優しすぎるんだよ。相手の事ばっかり気遣うだけが優しさじゃないよ?」
梨子「自分の欲望に素直に従うのも大事だと思うな」
善子「・・・なによ。自分から振っといて」
梨子「ごめんなさい。あの時は仕方なかったの・・・」
善子「・・・」
梨子「本当にごめんなさい・・・」
61:
善子「・・・理由なんてどうでもいいのよ。私が振られたっていう事実は変わらないんだし」
善子「リリーの事好きだった。ううん、愛していたわ」
梨子「なら「そんな簡単に別れて、またくっついてなんて嫌よ」
善子「・・・・・・リリーの為なら何でも出来たわ、あの時は。でも今は・・・ね」
梨子「そう・・・」
善子「うん・・・」
63:
梨子「・・・・・・最近、キスした?」
善子「はぁ?何よいきなり!?」
善子「このシリアスな空気ぶち壊しじゃない!?」
梨子「・・・私は出来なかったわ。千歌ちゃんと」
善子「しなかったんじゃなくて?」
梨子「ええ・・・」
善子「ふーん・・・」
64:
梨子「私はレズビアンではないって、気づいたの」
梨子「女の子が好きなのではなくてよっちゃんを好きだったんだなって・・・」
善子「・・・」
梨子「改めて聞くわね。最近キス・・・した?」
善子「・・・ぃや」
梨子「ふふ。実は私と同じじゃないの?よっちゃん」
善子「もうやめてっっ!!聞きたくない!!」
65:
梨子「よっちゃんは優しいから、曜ちゃんの告白を受け入れたんだよね?」
善子「違う・・・。違うわっ・・・・・」
梨子「一方的な恋ってつまないよ。よっちゃん」
善子「もうやめてよっ・・・。お願いっ・・・・・」
梨子「私はよっちゃんの幸せが一番だよ」
梨子「本当に『好き』でもない人と一緒にいることがよっちゃんにとって幸せなの?」
66:
善子「ううっ・・・うう・・・」グスッ
梨子「あ、ごめんね。別によっちゃんを責めてるわけじゃないのよ?」アセアセ
善子「・・・ぅん」
梨子「ごめんなさい。せっかくのデートなのに」
善子「・・・いいわよ。許してあげる」
善子「リリーとの最後のデートだもんね」
梨子「・・・・・・うん」
善子「どこいこっか?」
梨子「・・・雑貨屋は?昔よく行ったよね」
善子「いいわよ。行きましょう」
67:
・・・
・・
千歌「はぁ・・・。今頃デートしてるのかなぁ・・・。あの二人」
曜「まぁ・・・ね?一応スワッピングだし」
千歌「はぁ・・・・・・」フーッ
曜「そんなー。露骨に落ち込まないでよー。うちらもデートなんだしさー」
千歌「逆に聞くけど、デートって気分?」
曜「よ、ようそろー・・・。確かに違うかも・・・」
68:
千歌「ねぇ・・・。曜ちゃん達はキスってもう・・・した?」
曜「ぶっー!ゲホッゲホッ!い、いきなり何!?」
千歌「まぁまぁ。恋話だよ、こ・い・ば・な」
曜「あの純粋だったちかっちは何処にいったの・・・?」ヨヨヨ
千歌「私はさ・・・まだなんだよね。えへへ、それで聞いてみたの」
69:
曜「そうなんだ。ちょっと意外。梨子ちゃん大好きオーラ出してるのにね」
曜「・・・それで、さっきあんな事言ってたんだ」
千歌「うん。他のカップルてどうなんだろうって」
曜「果南ちゃんのところはラブラブだしね。生徒会室とか理事長室でもイチャイチャしてるっていう噂もあるし」
曜「花丸ちゃんとルビィちゃんも影でチュッチュやってそうだしねー。あれでいて」
千歌「へー。そうなんだ・・・」
曜「まぁ、後半は私の憶測だけどね」テヘッ
千歌「ははっ・・・。もう乾いた笑いしか出ないよ・・・・・・」
曜「ようそろ・・・」
71:
千歌「それで曜ちゃん達は・・・?どう?」
曜「い、いやぁ・・・。恥ずかしいって・・・」ハハッ
千歌「いいじゃん、いいじゃん」
曜「えー・・・。あー、えー。うん?よ、ようそろ・・・」
千歌「うん?どうしたの?」
曜「私達もしたこと無いかも。キス・・・」
千歌「へぇー・・・そうなの」
76:
曜「ま、まぁ。善子ちゃん恥ずかしがり屋だし?仕方ないよ!ね!!」
千歌「梨子ちゃんはね。いっつもそういう雰囲気になった時は逃げちゃって結局してくれないんだ」
曜「へ、へぇ?・・・」
千歌「曜ちゃんは?」
曜「そ、そうかも・・・?デートの時や泊まりにいった時も何も無かったし・・・」
曜「私からしようとした時も・・・・・・・」
曜「はは、偶然だよね・・・?」
千歌「さあ」
83:
千歌「そろそろ出ようか。普通に遊ぼう!デートなんだから」
曜「・・・うん。そうだね。ようそろー!!」
・・・・
・・
?雑貨屋?
善子「・・・」ジッー
梨子「なーに見てるの?」
善子「え!?あ、別に・・・」アハハ
梨子「ふーん・・・?」
善子「あ、あっちにも良さそうなのあるよ!ね!」グイッ
梨子「う、うん」
84:
梨子「あ、ちょっとお手洗いいかな・・・?」
善子「んー。外で待ってるね」
梨子「お待たせ。次はどこいこっか?」
善子「カラオケは?久しぶりに」
梨子「いいね、よっちゃん」
85:
善子「??♪??♪」
善子「ふぅ・・・」
梨子「わぁ。やっぱりよっちゃん歌上手」パチパチ
善子「えへ。そうかな?・・・あ、次はデュエットしましょう!」
梨子「ええ。いいわよ」
善子「はぁ・・・歌いすぎて喉痛いかも?」
梨子「あはは、よっちゃんはしゃぎ過ぎだって」
善子「むっ。リリーだってノリノリだった癖に・・・」プクッー
梨子「ごめんごめん」
86:
梨子「休憩がてら狩野川の景色でも見ようか」
善子「うん・・・」
?狩野川?
梨子「今日はありがとう。よっちゃんとのデート楽しかった・・・」
善子「うん、こちらこそ・・・」
梨子「・・・」スッ
善子「何?」
梨子「プレゼント。今日のお礼かな・・・?開けてみて」
善子「このアクセ・・・」
梨子「よっちゃんさっき見てたでしょ?バレバレだったよ」クスッ
善子「ありがとう・・・リリー」
87:
梨子「よっちゃん・・・」スッ
善子「リリー・・・。んっ」
梨子「ふふ。キス・・・しちゃったね・・・。やっぱりさっきの話。駄目・・・かな?」スッ
善子「だ、だから・・・」
『おーい!!善子ちゃん!梨子ちゃーん!!!!』
善子「ん?なんか声が・・・」
曜「善子ちゃん!偶然だね。私達も遊び終わってココに来たんだ?」チラッ
梨子「・・・・」ニコニコ
千歌「いい雰囲気だったかな。お邪魔しちゃった?」
善子「な、なに言ってるのよ。ただ遊んでただけでしょ・・・?」
千歌「そっかー・・・。今にもキスしそうな雰囲気だったけど・・・」
88:
梨子「そんな事ないわよ・・・」
千歌「どうだか」
曜「本当・・・?それ?善子ちゃん」
善子「だから違うって」
曜「私とはキスしてくれないのに・・・?」
善子「か、関係ないってっ!」
曜「・・・キスして」
善子「はぁ?」
90:
曜「私の事好きなら出来るでしょ」
善子「り、リリーや千歌ちゃんもいるし・・・」
曜「じゃあ、二人には向こう行っててもらうから」
善子「え、あ。む、ムードないしね?」
曜「じゃあ、二人きりでムードがある時はしてくれた・・・?」
善子「それは・・・その・・・・・」
曜「もういい・・・」
善子「・・・ごめん」
91:
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