善子「おもいっきり」梨子「甘えていいの？」
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よしりこ
3:
９月１９日
ｻﾞｧｧｧｧｱ
梨子「はぁ...ずっと雨降ってるね」
善子「そーねー...」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「お出掛けできなかったね」
善子「そーねー...」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」
梨子「ねぇよっちゃん」
善子「そーねー...」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」
善子「...」ｼｬﾝｼｬﾝ
ﾍﾟｼｯ
4:
善子「ちょ、なにするのよ！！」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」ｸﾞﾗｸﾞﾗ
善子「あーんやめてぇ！！」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」
善子「...」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「よっちゃん」ﾎﾞｿｯ
善子「ひっ！？」ﾋﾞｸｯ
ﾌｰｯ
善子 ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸ
5:
善子「んなっ、なにするのよもぉ！」
『えぇ！？失敗にこぉ？』
善子「ぎゃぁああああ！落としちゃったじゃない！」
梨子「ふふっ」ﾆｺﾆｺ
善子「わらうなぁ！」ﾑﾆｰｯ
梨子「いひゃいいひゃい」
善子「なんてことすんのよ！」
梨子「だってよっちゃんゲームばっかりに夢中なんだもん」ﾌﾟｸｯ
善子「LP消費するまで待ってなさいよ」
7:
『がんばるにこっ！』
梨子「あーまた始める気だ」
善子「ちょっと黙ってて」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「むっ」ﾑｽｯ
善子「...」ｼｬﾝｼｬﾝ
善子「...」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「ねぇよっちゃん」
善子「なによ」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」ﾋﾟﾄｯ
8:
善子「うっ、変なことしないでよ？」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「変なことって？」ｽﾘｽﾘ
善子「今してるようなこと」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「...」ｽﾝｽﾝ
善子「嗅ぐな！！」ｼｬﾝｼｬﾝ
梨子「もぉ、あれもだめこれもだめって」
善子「当たり前でしょ」
9:
-----
---
-
善子「ふぅ...終わったわよ」
梨子「やった！ならもういいでしょ？」ﾆｺﾆｺ
善子「なにが」
梨子「んー！」
善子「なにそれ」
梨子「むぅ」ﾌﾟｸｯ
善子「膨れたって知らないわよ」
10:
梨子「甘えてもいいって言った...」ﾎﾞｿｯ
善子「はぁ？」
梨子「よっちゃん...今日だけは好きなだけ甘えてもいいって言ったよね」
善子「ま、まぁ...言ったけど」
梨子「ほらぁ...んっ、早く」
善子「うぐっ」
梨子「して？」
善子「はぁ...わかったわよぉ」
梨子「ふふっ」
11:
善子「いい？」
梨子「はやくはやく」
善子 ｷﾞｭｯ
梨子「んーっ」ｷﾞｭｯ
善子「これでいいの？」
梨子「うん♪」
善子「はぁ」
梨子「...」
12:
善子「なんか...」
梨子「ん？」
善子「いつもより恥ずかしい///」ﾎﾞｿｯ
梨子「なに言ってるの」ｸｽｯ
善子「リリーに甘えられ慣れてないからかも」
梨子「なら、私だってよっちゃんに甘え慣れてないけど？」
善子「そうだけどさ...」
梨子「でもせっかくよっちゃんが好きなだけ甘えろって言うから、頑張って甘えてます」ｷﾞｭｩｩ
善子「頑張らなくていいわよ」
14:
梨子「ねぇ」
善子「なによ...抱っこの次は何をご所望で」
梨子「ちゅーして？」
善子「え」
梨子「よっちゃんからちゅーしてほしいなぁ？」ﾆｺﾆｺ
善子「うっ...」
梨子「ねぇ、いいでしょ」ﾎﾞｿｯ
善子「だ..._」
ﾑﾆｯ
15:
善子「むぐっ」
梨子「ダメ禁止だよ？いくらでも甘えていいんでしょ？」
善子「くぅぅ...なしこめ、調子に乗りおって...」
梨子「そんなことないよ」ﾆｺﾆｺ
善子「絶対乗ってる」
梨子「ちがうよ」ｷﾞｭｯ
善子「うっ」
梨子「...」
善子「な、なにさ...」
16:
梨子「私ね...いつも我慢してるの」
善子「がまん？」
梨子「そう、我慢」
善子「なにをよ...」
梨子「よっちゃんにこうして...」ﾋﾟﾄｯ
善子「っ...」
梨子「甘えること」ﾎﾞｿｯ
善子 ﾄﾞｷｯ
17:
善子「な、...別に我慢しなくたって」
梨子「だめなの、よっちゃんの前では頼れるお姉さんでいたいから」ｸｽｯ
善子「うわっ、めんどくさこの先輩」
梨子「そうなの、私ってそういうとこ意地っ張りだし、めんどくさいかもね」
善子「...」
梨子「...」
善子「ま、まぁ...私はリリーのそういうところ」
梨子「ん？」
19:
善子「す、すすす...」
梨子「ちゃんと言って？」
善子「...好き...かな...///」
梨子「ふふっ、ありがと」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
善子「あーもぉ、これじゃいつもと同じじゃない！」
梨子「そうだね、私がよっちゃんを甘やかすのはいつも通りだね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
善子「もう大丈夫よ、撫でてもらわなくても」
梨子「ん、そっか」
善子「...なんで寂しそうにするのよ」
梨子「んー...わかんない」ｴﾍﾍ
21:
善子「と、とにかく、今日はリリーが私に甘える日だから」
梨子「でもさっき言ったでしょ、いつもは我慢してるって」
善子「それがどうしたのよ」
梨子「やっぱりさっきので確信したの、私」
善子「...？」
ｷﾞｭｩｩｩ
善子「うごごごご！」
梨子「よっちゃぁぁん」ﾄﾛｰﾝ
善子「！？」ﾄﾞｷｯ
22:
梨子「私ね...１回甘えちゃうと...」
梨子「歯止め...効かなくなるみたい」ﾎﾞｿｯ
善子「なっ...そこは頑張って止めなさいよ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梨子「むりぃ...よっちゃんのこと好きなんだもん...甘えたい...ずっとこうしてたいの」
善子「ま、やばいって...」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
梨子「ねぇよっちゃん」
善子「タイムタイム、ほんとに///」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
梨子「さっきから心臓の音、すごいよ」ﾂﾝﾂﾝ
善子「あんっ...ちょ、どこ触って///」
梨子「ふふっ」ｷﾞｭｯ
23:
善子「だ、だめ...、おわりおわり！！」ﾍﾟｼｯ
梨子「いたっ」
善子「はいおしまい！もう晩御飯作るわよ！」ｽﾀｯ
梨子「むぅ...」
善子「拗ねたってだめよ、ほら」
梨子「もっとぉ！もっとしたい！よっちゃんといちゃいちゃしてたぃぃい！」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
善子「だぁぁあ五月蝿いわねぇ！子供みたいなことしないの！」
梨子「んーんー！」ｸﾞｲｸﾞｲ
善子「だめよ、ご飯作るんだから」
梨子「...」ﾌﾟｸｯ
善子「ダメ」
25:
梨子「いや」
善子「いや、じゃないの」
梨子「いくらでも甘えてもいいって言ったでしょ」
善子「そうだけど、ご飯は作るの！」
梨子「なら、ご飯食べた後...」
梨子「あとでならいいよね」
善子「ん、約束するわ」
梨子「ありがと♪」
善子「まったく、調子良いんだから」
梨子「今日はよっちゃんに全部ご飯作ってもらおっと」
善子「そのつもりよ、座ってテレビでも見てて」
26:
梨子「あ、そうだ」
善子「なに？」
梨子「海の家のメニューあったでしょ」
善子「堕天使の涙のこと？」
梨子「うん、もしあんなの出してきたら、後でお仕置きしてあげるね」ﾆｺｯ
善子「うっ...善処します」
梨子「楽しみだなぁ...お仕置き、じゃなくてご飯」
善子「普通に作ります、絶対普通のご飯作ります」
梨子「お願いね」ﾆｺﾆｺ
28:
...
善子「ツナ缶開けて...」
梨子 ｼﾞｰｯ
善子「あとは冷凍の豚バラ肉と...」
梨子 ｼﾞｰｯ
善子「ちょ、リリー、ここにいられると邪魔なんだけど」
梨子「気にしないで」
善子「いや邪魔なんだって」
30:
梨子「よっちゃん、エプロン似合うわよね」
善子「そう？...あれ、前も同じことで褒められた気がするけど」
梨子「うん、とっても似合ってる」
善子「...なんか企んでるでしょ」ｼﾞﾄｯ
梨子「料理楽しみだなぁ」
善子「...」
梨子「ふんふんふん♪」
31:
善子「どうしよ...業務用の胡麻ドレッシングでいいかな...ある程度量使っても...」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
ｷﾞｭｯ
善子「うひゃあ！！？」
梨子「...♪」ｷﾞｭｯ
善子「ちょ、台所でなにしてるのよ！」
梨子「よっちゃんのエプロン姿見てたら、我慢できなくなっちゃった」ﾃﾍﾍﾟﾛ
善子「てへぺろ♪じゃないわよ！危ないでしょ！」
梨子「えーいいじゃない、まだ包丁使ってないしガスも使ってないし」ｷﾞｭｳｩｩ
善子「まず離れて！」
32:
梨子「いや！」
善子「なんでよ！？」
梨子「そのまま続けて？」
善子「動きにくいわよ！それに甘えるのはご飯の後って言ったわよね」
梨子「我慢できない」
善子「我慢して」
梨子「できない！」
善子「リリーのこと嫌いになるわよ！」ｸﾜｯ
梨子「それでも！」
34:
善子「...」
善子「ほんとに嫌いになるから」ﾎﾞｿｯ
梨子「うっ...うぅ」ｼｭﾝ
善子「あっ」
梨子「ごめんなさい...」ﾄｯﾄｯﾄｯ
善子「あの、リリー、違うの」ｱｾｱｾ
梨子「テレビ見て待ってるね」ｼｮﾎﾞﾝ
善子「...」
善子「言い過ぎちゃった...」
36:
...
梨子「...」ﾎﾞｰｯ
善子「はい、できたわよ」
梨子「うん、ありがと」
善子「リリーの料理には敵わないと思うけど、どうぞ」
梨子「どれどれ...」
善子「よいしょっと」
梨子「いただきます」
善子「いただきます」
37:
-----
---
-
梨子「ん、ごちそうさまでした」
善子「どうだった？」
梨子「そうね...パスタに使ったソースだけど、これ市販のじゃないわね」
善子「そうよ、ヨハネ流で作ってみたの」ﾄﾞﾔｯ
梨子「美味しかったけど、絶対これカロリー高いよ」
善子「うぐっ、いたいとこ突いてくるわね」
38:
梨子「ツナ缶使ってるし、胡麻ドレッシングで味つけてるし」
善子「うぐぐ...」
梨子「まぁでも、美味しかったよ」ﾆｺｯ
善子「ほんと！？」
梨子「６５点」
善子「低い...」
梨子「ふふっ」
39:
善子「...」
梨子「...」
善子「あの...梨子」
梨子「なに？」
善子「ん」ｽｯ
梨子「？」
善子「おいで」ﾎﾞｿｯ
梨子「...うん」
ﾀﾞｷｯ
40:
善子「...」ｷﾞｭｯ
梨子「...」ｷﾞｭｯ
善子「あの...その...」
梨子「...」
善子「さっきは...ごめん...」
梨子「よっちゃんは悪くないよ...」
梨子「私こそ...ごめんなさい...調子にのりました」
善子「ん」ｷﾞｭｯ
41:
梨子「ごめんなさい」
善子「謝らないで」
梨子「でも...」
善子「正直言うと」
梨子「ん？」
善子「...」
善子「嬉しかったから」ﾎﾞｿｯ
梨子「うれしかった？」
善子「うん...」
善子「いつもこんなことないんだもん...私のこと必要としてくれてる感じがして...嬉しかった」
42:
梨子「...それは誤解だよ、よっちゃん」
善子「え？」
梨子「今日だけじゃないよ」
梨子「私はいつだって、よっちゃんのこと必要としてるから」
善子「...うん、ありがと」
梨子「ん」
善子「お風呂、入っちゃいましょうか」
梨子「一緒がいい」
善子「当たり前でしょ」ﾎﾞｿｯ
梨子「ふふっ」
43:
ﾁｬﾎﾟﾝ
梨子「ふぅ...」
善子「んーっ、湯船は天国ね」
梨子「墮天してるくせに？」
善子「細かいことはいいのよ」
梨子「ガバガバ設定だよね、よっちゃんのそれ」
善子「リトルデーモンのくせにいっちょまえのこと言わないの」
梨子「なんてダメな上司...」
善子「このヨハネになにか文句でも？」
梨子「ないでーす」
44:
善子「ふんっ」
ﾋﾟﾄｯ
善子「ちょっとリリー、くっつきすぎ」
梨子「いいでしょ？」
善子「先に言っておくけど、お風呂でいちゃいちゃするのは無しだから」
梨子「えー」ﾑｽｯ
善子「いっつもそれで逆上せちゃうでしょ」
梨子「主によっちゃんがね？」
善子「原因はリリーだけどね」
45:
梨子「よっちゃんだって途中から乗り気になるくせして」ﾎﾞｿｯ
善子「んなっ、リリーが変なとこ弄るからでしょ！！」
梨子「変なとこって？」
善子「うっ」
梨子「変なとこって？？」ﾆｺﾆｺ
善子「ううぅ、うるさい！」
梨子「ねぇ、答えてよぉ」ｸﾞｲｸﾞｲ
善子「だぁぁあもぉ先にからだ洗うから！」ﾊﾞｼｬ
梨子「あっ、私が洗ってあげよっか？」
善子「拒否する」ｷｯﾊﾟﾘ
46:
梨子「...」ｼｭﾝ
善子「そのあからさまにガッカリされると申し訳なくなるんだけど」
梨子「私が洗ってあげたいのに...」
善子「いや自分でやるから」
梨子「甘えていいって言った...」
善子「甘える甘えない関係ないでしょ」
梨子「ちっ」
善子「あっ、今舌打ちしたわね、リリー絶対舌打ちした」
47:
梨子「なら私の体はよっちゃんが洗って」
善子「え」
梨子「ね？それならいいでしょ」ﾆｺﾆｺ
善子「くぅぅ...わかったわよ...わかったから私が洗うまで湯船浸かってなさい」
梨子「はーい♪」
善子「こんなご機嫌なリリー見るの久しぶりかも」
梨子「気のせいよ気のせい」
善子「むぅ...」
48:
ｻﾞｧｧｧｧｱ
ｷｭｯ
善子「ふぅ...」
梨子「終わった？」
善子「ええ、それじゃ、私は先に出るわね」ﾀﾞｯ
梨子「待ちなさい」ｸﾞｲｯ
善子「うごご！！」
梨子「約束...したよね」ﾆｺｯ
善子「...ちっ、流石に誤魔化せなかったか」ﾎﾞｿｯ
49:
梨子「なんて？」
善子「なんでもないわ」
梨子「私、よっちゃんが体洗ってくれるまでここを動かないから」
善子「なに言ってるのよ」
梨子「このままここに座り続けて、風邪引いたりでもしたらよっちゃんのせいだから」
善子「あーもぉめんどくさこの先輩！」
梨子「寒くなってきたなぁ」ﾁﾗｯ
善子「分かったわよ洗うわよ！」
梨子「よっちゃんは優しいなぁ」ﾆｺﾆｺ
50:
ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ
善子「こんな感じですかなしこ先輩」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ
梨子「んー、もう少し力入れて」
善子「このっ、このっ！」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ
梨子「あーいいかんじー」
善子「なんでっ！私が！こんなこと！！」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ
梨子「背中はもういいよ」
善子「はぁ...それじゃ、先あがるわね」
51:
梨子「なに言ってるの？」
善子「え？」
梨子「まだ背中だけしか洗ってもらってないけど」
善子「...冗談よね？」
梨子「？」
善子「首かしげたってダメよ、これ以上はほんとに」
梨子「よっちゃんさ、考えてもみてよ」
善子「なによ」
梨子「石鹸、２人で泡立ててね」
梨子「抱き合って、お互いの体で洗いっこするの、絶対気持ち良いと思うの」
53:
善子「...」
梨子「やりたいと思わない？」
善子「...__思わない」
梨子「なにかな今の間は」ｸｽｯ
善子「うううっさい！変態なしこ！」ﾀﾞｯ
梨子「あっ、ちょっとよっちゃん！」
善子「リリーなんて知らない！もうあがるからほんとに！」ﾃｸﾃｸﾃｸ
梨子「ちがうちがう！鼻血、鼻血出てるよっちゃん！」
54:
善子「え、うそ！？」ﾀﾞﾗｧｰ
ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
梨子「もぉなに一人で興奮してるの」ｾｶｾｶ
善子「し、してない！」
梨子「ティッシュ持ってきてあげるから座ってなさい」
ｶﾞﾗｯ
梨子「たしか洗面器のとこにティッシュが...」
善子「こ、これじゃ私が変態みたいじゃない///」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
55:
-----
---
-
善子部屋
梨子「もう大丈夫？」
善子「うん、これくらい平気よ」
梨子「ごめんね、からかいすぎちゃったね」ｱﾊﾊ
善子「ふんっ、知らない」ﾌﾟｲｯ
梨子「ごめんってよっちゃん」
善子「...」ﾑｽｯ
梨子「ねぇこっち向いてよ、拗ねてないで」ﾂﾝﾂﾝ
56:
善子「はぁ...もぉ」
梨子「ごめんごめん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
善子「やめて！」ﾍﾟｼｯ
梨子「もぉ、なんで今日は撫でさせてくれないの？」
善子「私が甘えてるみたいじゃないこれじゃ」
梨子「いいじゃないいつも通りで」ﾆｺﾆｺ
善子「むぅ...」
梨子「ふふっ」
善子「嬉しい...けどさ」
梨子「嬉しいけど？」
57:
善子「私が甘えちゃったら、リリー甘えてこないんだもん」
梨子「ふふっ、そんなことが理由なのね」
善子「私と一緒の時くらい...今日くらい逆になってもいいと思ったの」
梨子「そっか」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
善子「また撫でるし...」
梨子「十分甘えさせてもらったよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
善子「...」
善子「嘘つき」
58:
梨子「嘘じゃないよぉ」
善子「また我慢してる」
梨子「してないよぉ」
善子「さっきのお風呂のだって、本当はしてほしかったくせに」
梨子「...」
善子「鼻血流して、ただ私をからかって遊んだだけみたいになったけど...」
善子「本当は、本気だったくせに」
梨子「...」
梨子「ふふっ、私のこと何でもわかってるんだね」
59:
善子「この堕天使ヨハネを誰だと思ってるのよ」
梨子「桜内梨子の恋人かな」
善子「うぐっ」ﾄﾞｷｯ
梨子「でしょ？」
善子「そうだけど...」
梨子「なんで目そらすの」
善子「ふんっ」ﾀﾞｷｯ
梨子「わわっ」
善子「今度ね...」ｷﾞｭｯ
梨子「ん？」
60:
善子「お風呂でしてくれたお願い」
善子「また今度してあげるわ...次は鼻血流さないから」
梨子「ふふっ、わかった」ｷﾞｭｯ
善子「ん」
梨子「てかよっちゃん、あんな態度だったけどほんとはやってみたかったんでしょ」ﾆﾔﾆﾔ
善子「うっさい」ﾎﾞｿｯ
梨子「はいはい」
梨子「寝よっかそろそろ」
善子「...うん」
61:
ｺﾞﾛﾝｯ
梨子「おいで、ほらほら」
善子「私のベッドなのに」ﾎﾞｽﾝｯ
梨子「早くお姉さんの胸にいらっしゃい」ﾆｺﾆｺ
善子「いや」
梨子「なんでよぉ」
善子「今日は私がするの」
ｷﾞｭｯ
善子「梨子が抱き締められる番」
62:
梨子「...」
善子「...」
梨子「...」
善子「リリー？」
梨子「ずるい」ﾎﾞｿｯ
善子「なにがよ」
梨子「なんでもない」ﾓﾌﾓﾌ
善子「あんまり顔を胸に近づけないで、息がくすぐったい」
梨子「すんすん」
63:
善子「こらっ」ﾍﾟｼｯ
梨子「いたっ」
善子「絶対わざとよね」
梨子「まぁね」
善子「もぉ...」
梨子「ふふっ」
善子「電気、消すわよ」
梨子「うん」
ﾋﾟｯ
64:
善子「はぁ...なんか疲れた、１日中引きこもってただけなのに」
梨子「なに？私のせいだって言いたいの？」
善子「ふんっ、知らない」
梨子「ふふっ、私は今日は甘やかされ放題で素敵な１日でしたけど」ﾆｺﾆｺ
善子「リリーのは甘えるってのとなんか違う気がする...」
梨子「なにか？」
善子「なんでもないわよ...んっ」
善子「リリーの髪の毛」
梨子「？」
善子「...いい匂い」ﾎﾞｿｯ
65:
梨子「今なんて言ったのよっちゃん」
善子「んなっ、別に...なにも」
梨子「うそだぁ、言ったよ」ﾆﾔﾆﾔ
善子「言ってない！！」
梨子「そうかなぁ」
ｸﾞｲｸﾞｲ
善子「ちょ、頭押し付けないで」
梨子「好きなだけ嗅いでいいよ」
善子「ちょ、ちょっとぉ！///」
66:
梨子「ほらほらぁ」
善子「もぉほんとにやめて、こっちが我慢できなくなるから！」
梨子「いいよ我慢しなくても？」ｸｽｯ
善子「もう知らない、ばかなしこ！」
梨子「先輩にばかってことないでしょ」ﾂﾝﾂﾝ
善子「ふんっ」ｽﾀｯ
梨子「え、起きちゃうの？」
善子「...」ｶﾞｻｺﾞｿ
梨子「？...電気もつけないでなにしてるの」
67:
善子「ん、これ」
梨子「なにこれ」
善子「はいここまでー」ｽｯ
梨子「え、ちょっともう一回ちゃんと見せてよ！？」
善子「梨子」ｷﾞｭｯ
梨子「わっ」
善子「その...あの...」
梨子「もぉ、どうしたの？」
善子「誕生日...おめでとう」ﾎﾞｿｯ
梨子「え？」
68:
善子「これからも...その...よろしくおねがいします」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
梨子「ん...ふふっ、ありがと」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
善子「ん」
梨子「でもどうしたの、今になって」
善子「プレゼント、机に置いておくから明日の朝見て」
梨子「今見たいかも」
善子「だめ」
梨子「電気つけるね」
善子「だめー！！」ｷﾞｭｯ
梨子「んにゃっ！」ﾎﾞｽﾝｯ
69:
善子「だめ」
梨子「え、そんなに？」
善子「今すごい顔してるから...私」
梨子「？」
善子「顔真っ赤だから...見られたくない」
梨子「...あーわかった」
梨子「おめでとうって言うの照れてたんでしょ」
善子「うっ...」
梨子「だからこのタイミングだったのね」ｸｽｯ
善子「うっさい」
70:
ﾁｭｯ
梨子「ありがと、よっちゃん」
善子「ふんっ...///」
梨子「...」
善子「...」
梨子「ねぇ」
善子「なに？」
梨子「好き」
善子「知ってるわよ」
梨子「ふふっ」
71:
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