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【モバマス】凛「…はあ、プロデューサーって…」


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凛「プロデューサー、今帰るところ?」
P「ああ。仕事が思いの外スムーズに片付いたから、早く帰ってコナン見るんだ」
凛「何というか…プロデューサーって残念だね。飲みに行ったりとかしないの?」
P「誘われたら行くけど、自発的に行くことはあまり無いな…と言っても、楓さん達くらいしか誘ってくれないけどな」
凛「プロデューサーって孤独死しそうだね。もっと人と関わりなよ、コミュニケーション力が問われる立場でしょ」
P「酷い言われ様だな…そこまで言うなら、凛が付き合ってくれよ」
凛「!…別に、いいけど」
P「いいの?じゃあこの後、夕飯でも食べに行くか」
凛「う、うん。行く…行くよ」
P「それじゃあ、19時に実家の花屋さんまで迎えに行くよ。それでいいか?」
凛「…分かった。待ってるから」
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2: 以下、
【凛宅にて】
凛「どうかな。この服装、変じゃないかな」
凛「白のワンピースなんて私らしくない気が…でも、男の人はこういうの好きって聞くし…」
凛「ジャケットはデニムかな…それともフォーマルな方が…」
凛「ねえ、これとこれ、どっちがいいかな」
ハナコ「…」
凛「…はあ、何をウジウジ迷ってるんだろう、私。プロデューサーと食事に行くだけなのに…」
凛「…何?お母さん、今何て…え!?プロデューサーもう来てるの!?」
凛「うーん…そ、それじゃあ行ってくるから!応援しててね、ハナコ!」
ハナコ「…」
P「お疲れ様、凛」
凛「…早いよプロデューサー。19時に迎えに来るって言ったじゃん…まだ18時半」
P「ご、ごめん…遅いといけないと思って…」
凛「早過ぎるのもダメなの!…プロデューサー、あんまり女の子の扱いに慣れて無いでしょ」
P「ごめんごめん、凛ならエスコートされ慣れてるよな。今日は比べられないように頑張るよ」
凛「…アンタが初めてだよ」
P「…え?」
凛「な、何でもない!ほら、早く行くよ、プロデューサー」
P「お、おう」
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凛「…って、タクシーで迎えに来たの?」
P「車持ってないし、プライベートな外出に社用車使うわけにもいかないだろ。ほら、先に乗って」
凛「別に歩けるのに…タクシー代勿体無くない?」
P「ご、ごめん」
凛「別に謝らなくていいよ。次から気をつけてよね」
P「次?もう次のこと考えてんのか」
凛「こ、これからこういう機会が増えるかもしれないでしょ。…っていうか、増やしてよ」
P「何か言ったか?」
凛「何でもないよ…ああもう、運転手さんにも笑われてるし…はあ」
P「あ、この辺で大丈夫です。領収書?大丈夫です。あ、細かいの用意するんでちょっと待ってて下さいね」
凛「…はあ」
P「はい、どうもありがとうございました。ほら、凛もお礼言って」
凛「あ、ありがとうございました…ってプロデューサー、子供じゃないんだから言われなくてもお礼くらい出来るよ!」
P「ごめんごめん。そろじゃあ、この後ちょっと歩くぞ」
凛「…もう」
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P「っていうか、売れっ子になっても相変わらずマスク付けないんだな、お前」
凛「私らしくないから。…ねえ、プロデューサー。今の私達、周りからはどう見えるかな」
P「む。確かに騒がれたらマズイな。ほっかむりでもしとくか」
凛「余計に騒がれるよ!そうじゃなくて…いや、もういい」
P「変な凛だな…よし、このビルだ。エレベーターで結構上まで上がるからな」
凛「大きなビルだね」
P「…来たな、ほら乗って乗って。では、上へ参りまーす」
凛「…プロデューサー、ムードって言葉知ってる?」
P「ムドー?ドラクエ?」
凛「…もういい」
P「着いた!どうだ凛、今日はここでディナーだ!」
凛「うわあ…良い雰囲気だね。プロデューサーがこういうお店を知ってるなんて意外だな」
P「この前、あいさんに連れて来て貰ったんだ。あ、予約してた東郷の知り合いです」
凛「…」
P「流石あいさん、知り合いなだけで待遇が違う!ほら、行くぞ凛」
凛「…うん」
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P「ほら、座って座って!どうだ、この夜景」
凛「…はあ、凄いね」
P「それだけ?相変わらず無愛想だなあ。あいさんと一緒に来たときの薫なんて、それはもう微笑ましいくらいにはしゃいでたぞ!」
凛「プロデューサーさ、こういう場面では、別の女の人の名前を軽々しく口にしない方がいいよ」
P「こういう場面?」
凛「良い雰囲気のお店に、女の子と一対一で来たら」
P「ご、ごめん。次があったら気をつける」
凛「とりあえず、今のところ、私の中では次は無いから」
P「…なんか難しい年頃なんだな、凛も。さて、何食べる?ここはオムライスが絶品だぞ!」
凛「…何ライスでもいいよ」
P「じゃあオムライスのデミグラスソースな!すみませーん、えーと…あ、ごめん凛、俺お酒飲んでいい?」
凛「私が飲みたい気分だよ」
P「ダメに決まってるだろ!まさか飲んだことなんてないだろうな!…あ、はい、それで大丈夫です」
凛「…」
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P「さて…と。そう言えば凛、その服可愛いな」
凛「!そ、そうかな…」
P「うん。いつもクールな感じだけど、今日はクールとキュートのハーフ&ハーフって感じ」
凛「ふふ…何それ」
P「やっと笑ってくれたな。まあ、俺の前では自然体でいてくれて構わないんだけど」
凛「でも、最近は前よりずっと自然に笑えてる気がするよ。やっぱりアイドルは楽しいからね」
P「いいなあ、お前達の様子を見てると、俺もちょっとだけアイドルやってみたいと思う時があるよ」
凛「…ふ、ふふふっ」
P「な、何だ?どうした」
凛「あ、アイドルやってるプロデューサーを想像したら可笑しくって…」
P「ひ、酷い…」
凛「ごめんごめん…でも、プロデューサーがアイドルになったら、私は応援するよ。大ファンになってあげる」
P「ふん、ありがとよ」
凛「ほら、料理が来たよ。美味しもの食べて機嫌直しなよ」
P「…いつの間にか立場が逆転してるな」
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凛「良い匂い…食べていい?プロデューサー」
P「勿論、召し上がれ」
凛「頂きます」
P「俺も頂きますっと…うん、美味い!」
凛「うん、本当に美味しい!そんなに味が分かる方じゃないけど、ソースが美味しいね…って、プロデューサーのはケチャップじゃん」
P「ケチャップの方が食べたかったんだよ」
凛「ふふ、子供みたい。こっちのソースのも食べてみなよ。ほら、あーん」
P「いいよ、恥ずかしいから!」
凛「ほら、早く。腕が疲れちゃうから」
P「わ、分かったよ…うん、美味しい」
凛「プロデューサーのも一口ちょうだい」
P「いいけど、自分で取れよ。食べさせるなんて嫌だからな」
凛「私だって嫌だよ、恥ずかしいし…うん、ケチャップも美味しい」
P「ええ…」
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凛「…ご馳走様。本当に美味しかったよ。今度、私からもあいさんにお礼言わなくちゃ」
P「喜んで貰えて何よりだよ。さて、そろそろ帰ろうか」
凛「…ちょっとだけ待って。もう少しだけ夜景、見ていたい」
P「どうぞ。お会計だけ済ませてくる」
凛「あ、私も出すよ。お母さんからカンパ出たし」
P「俺が連れて来たんだ、アイドルの財布を開けさせてたまるか。こんな時くらい、いい顔させてくれ」
凛「…ごめん、ありがとう」
凛「…ふう。もう魔法の時間は終わりか…早かったな」
凛「なんだかんだで今日は成功かな…何が成功かは分からないけど…」
凛「…また連れて来て貰えるかな」
P「お待たせ、凛。もうちょっと景色見ていくか」
凛「ううん…もう十分堪能したよ。帰ろう、プロデューサー」
P「うん、じゃあ行こうか。もうエレベーター来てるから」
凛「…プロデューサー、今日はありがとう。なんか我儘でごめんね」
P「我儘なんてとんでもない、今日の凛は凄く良い子だったよ。どういたしまして」
凛「良い子…か」
P「なあ凛。また良い店が見つかったら、一緒に行ってくれるか?」
凛「!…勿論だよ、そのときは『良い女』って言わせてみせるから」
P「お、おう…っと、帰って録画したコナン見なきゃ」
凛「…はあ、プロデューサーって…」
おしまい
11: 以下、
ssでよく凛に振り回されるので、今回は逆に振り回してやりたかった
お付き合い頂いた方、ありがとうございました。
依頼だしてきます
14: 以下、

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