犬「わん」男「危ないっ!」トラック「ブイーン」  男「車は危ないんだ、気を付けろよ」犬「わん」back

犬「わん」男「危ないっ!」トラック「ブイーン」  男「車は危ないんだ、気を付けろよ」犬「わん」


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1:
数年後
男「ただいまー。っと、さっさと課題終わらせて寝るか」
ピンポーン
男「はいはーい」ガチャ
美少女「こ、こんにちわ!」
男「あー・・・引っ越して来た人?」
美少女「いえっ、違います!」
男「・・・誰かの家族?」
美少女「いいえ!」
男「じゃあ、誰?」
               
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6:
美少女「あの、以前動物を助けた事はありませんか?」
男「ああ・・・あるけど?」
美少女「・・・!!」
美少女「貴方は、どこの学校に通っているんですか?」
男「・・・A高校だけど」
美少女「わかりました。今日のところは帰らせていただきます」
美少女「では」
ガチャン
男「いや、誰だよあいつ」
               
          
8:
男「よっ、友」
友「よう、男。課題終わったか?」
男「おう、ばっちり」
女「あら、男」
男「おう、おはよう」
女「課題終わったのよね、見せて」
男「いいけど・・・今までも友がいたろ?」
友「俺にも見せて男」
男「お前ら・・・」
               
          
10:
先生「課題集めるぞー」
女「あ、男。あんたの課題間違ってるわよ」
男「は?」
女「答え、一問ずれてる」
男「あ・・・」
女「ま、私は満点だけどね」ニコッ
男「てめえ!気付いて黙ってやがったな!」
女「どんまい4点!」
男「あ・・・っのやろう・・・」
友「え?ずれてるの?」
男「・・・」
               
          
13:
男「4点・・・」
友「0点!?」
女「何で写すだけで間違うのよ」ヒラッ
男「このやろおおおおお!その100点よこせ!!」
女「・・・ぷっ」
男「・・・帰る」
女「あらっ、怒った?」
男「うるせえ」
               
          
14:
男「ただいまー」
美少女「お帰りなさいです。早いんですね」
男「おう、さくっと帰ってきたからな」
美少女「課題はどうでしたか?」
男「4点だったよ。ったく、女のやつめ」
美少女「そうですか」
・・・
男「・・・・・・そうですかじゃねーよ!お前何でいんの!?」
美少女「はい、居候することにしました」
男「しましたじゃない!誰の許可でこんなこと!訴えるぞ!?」
美少女「貴方の親御さんには連絡いたしました。鍵もいただけました」
美少女「独り暮らしさせるのは心配だったらしいですよ。たまには顔見せてあげてください」
男「やかましい!お前の家に帰れ!!」
美少女「訳ありで家がないんです・・・・・・」
男「はあ!?」
               
          
15:
美少女「せめて、一週間でいいので」
男「・・・・・・貯金は」
美少女「いちもんなしってやつです」
男「・・・親戚は」
美少女「みんな絶縁状態です」
               
          
18:
美少女「お願い致します。・・・無理・・・ですか?」
男「無理ではないけど・・・何で俺が」
美少女ウルウル
男「ああああああああ!!わかったよ!!一週間だけな!?!?」
美少女「!!! ありがとうございます!!!」
男「ただし!食費は出せ!バイトしろよ!」
美少女「はいっ」ニコッ
               
          
20:
男「・・・朝か」
男「朝飯はコンビニでパンでも買って行こう」
美少女「あっ、男さん、おはようございます!」
美少女「朝ごはんの準備、できてますよ!」
男「ああ・・・そっかあ・・・・・・」
男「嬉しいような・・・うーん・・・・・・」
               
          
22:
男「じゃ、学校行ってくるから。バイト探せよ」
美少女「はーい」
バタンッ
男「昼飯は・・・学食でいいか」
美少女「あっ、大丈夫です。お弁当ありますよ」
男「・・・バイト探しにいくんだよな?」
美少女「セーラー服着て朝からバイト探しですか?印象最悪じゃないですか」
男「・・・」
美少女「A高校に編入するんです。あ、よろしくです」
男「はあ!?」
               
          
24:
先生「転校生の美少女ちゃんです。皆仲良くするように」
美少女「よろしくお願いしますっ」
男「嘘だろぉー・・・」
友「超かわいいじゃん見ろよ男」
               
          
25:
友「ちーす!よろしく美少女ちゃん!友ってよんで!」
美少女「はい、友さん」
友「堅いよ堅い!呼び捨てでよろしく!」
美少女「こんにちわ、男さん!」
男「友に構ってやれ。俺学食行くから」
美少女「お弁当あるって言ってるじゃないですか!」
男「・・・」
美少女「それに、男さん」
男「・・・」
美少女「今日財布持ってますか?」
男「えっ」
美少女「カバンから抜いておきました!」
男「・・・」
美少女「お弁当、食べましょう!」
               
          
26:
美少女「こちらになりま〜す!!」
友「ね・・・ねえ?どういう・・・ご関係に・・・?」
美少女「男さんの彼女です!」
男「ただの居候だ」
友「・・・」
女「あら、男。今日弁当なのね」
男「ああ」
女「自分で作ったの?」
友「美少女ちゃんだと」
女「はあ!?」
男「居候だからな。ただの」
女「男女一つ屋根の下に・・・!?」
美少女「そうなりますね」
女「〜〜〜!?!?/////」
男「ちげーって!!!!」
               
          
27:
女「なるほど」
男「わかったか?」
女「美少女ちゃん、男に襲われたら私に相談してね。他言しないから安心していいわ」
男「お前一つもわっかてないな」
美少女「美味しいですか?」
男「まあ・・・」
美少女「頑張ったので嬉しいです」
女「・・・私も、頑張らないと」
友「・・・」
               
          
28:
男「ただいまー」
男「美少女がバイト探し行ってる間に課題終わらせるか」
美少女「ただいまです」
男「おかえり、バイト決まったか」
美少女「はいっ、コンビニです」
男「時間は?」
美少女「深夜2時から7時です。高校生ってばれなかったので」
男「・・・まあいいや」
               
          
29:
男「ふぁ・・・」
男「朝か」
美少女「くう・・・」
男「・・・おい、朝飯くらい食え、起きろ」
美少女「あう、男さん。おはようございます」
美少女「冷蔵庫に朝ごはん入ってます。準備しますね」
男「いつ作ったんだ?」
美少女「バイトに出る前です。あっ、お弁当もあるので、楽しみにしてくださいね」
男(大変だっただろうな・・・今日は美味いって言ってやるか)
               
          
34:
男「ふう、昼休みか」
友「あいつ話なげーもんな。疲れた」
男「数学の山田。途中から背骨の話してたもんな」
友「ほんとだよ」
女「男!!」
女「べっ、お弁当作りすぎちゃったんだけど!?」
男「・・・そうか、お疲れ」
女「お疲れじゃないわよ!食べたいっていいなさい!!」
美少女「男さーん。お弁当食べましょう」
美少女「・・・女さんがとても敵対的な目をしています」
女「・・・あ、あら。そうかしら?」
男「弁当作りすぎちゃったらしいぞ」
美少女「私食べましょうか?」
女「何言ってんのよ!」
友「・・・」
               
          
35:
男「結局両方食わされた・・・」
友「どうだった」
男「腹がいてえ」
友「幸せな悩みだなあ。お前らの横でメロンパン食うの辛かったぞ」
男(でも・・・どっちも美味かったな)
友「・・・ま、見守らせてもらおうかね」
               
          
36:
美少女「男さん、帰りましょう」
女「あっ、男。帰るの?わ、私も帰るんだけど・・・?」
男「そうか、じゃあな」
女「誘いなさいよ!!」
男「でも・・・お前家逆じゃ・・・?」
美少女「まあ、いいじゃないですか。女さん、帰りましょう」
男「まいいけどな」
女「う・・・うん、帰ろっ」
               
          
37:
女「じゃ、じゃーね!」
美少女「はいっ、女さん。また明日です」
男「じゃーな」
美少女「女さん、楽しそうでしたね」
男「そうか?」
美少女「はい、いつもより楽しそうでした」
男「お前、まだ二日目だろ」
美少女「それでも、この二日の中で一番綺麗な笑顔でした」
男「そうか」
               
          
38:
・・・
・・・・
・・・・・・
男「おはよう、美少女」
美少女「むにゃ・・・おはようございます。男さん」
男「飯用意しといたぞ」
美少女「ありがとうございます」
男「って・・・」
               
          
39:
男「もう1ヵ月だぞ!?一週間だけじゃないのかよ!」
美少女「えっ!?もう家族みたいな扱いじゃないんですか!?」
男「何でだよ!貯金貯まったろ!独立しろよ!!」
美少女「いやですよ!つーかバイトだけで暮らせませんよ!」
男「そういえばどっから学費でてんだよ!そっからもらえよ!」
美少女「バイトからですよ!おかげで貯金ゼロです!」
男「はあ!?!?ゼロ!?」
               
          
40:
美少女「残念でしたね!ここでもう少し過ごさせてもらいますよ!」
男「学費だけで飛ぶか!?ゼロ!?」
美少女「制服だって高いんですよ!まだ払ってないのも入れればマイナスですね!」
男「お前・・・話が違・・・」
美少女「なんとなく流してくれるものかと」
男「・・・」
美少女「というか、こんないたいけな少女を独り暮らしさせようなんて、正気ですか」
男「・・・」
美少女「それこそ襲われたらどうするんですか」
男「・・・」
美少女「ほんと冷たいですね」
男「おかしいだろおおおおお!?!?お前が悪いんだからな!?」
               
          
41:
女「朝からどうしたの遅刻なんか」
男「い・・・いや・・・」
美少女「ちょっと・・・色々ありまして・・・」
女「ったく、もう」
               
          
43:
友「今日の体育、男女でやるんだよな」
女「そうね」
美少女「何するんですかね」
男「・・・知らないほうが幸せだぞ」
女「あんた、しってんの?」
美少女「体育委員でしたね」
友「何なんだ?」
男「・・・マラソンだ」
               
          
44:
友「おえっ、今どんくらいだ?」
男「半分くらいじゃないか?」
女「余裕ね」
友「お前体力あるな・・・」
美少女「はあっ・・・はあっ・・・」グラッ
男「あっ、おい!」
友「大丈夫か!?美少女ちゃん」
女「大丈夫!?貧血っぽいわね・・・早く休ませてあげないと・・・」
男(深夜のバイトのせいで寝不足か・・・やっぱ止めさせればよかった!)
男「わりい、俺美少女つれてくから、先行っててくれ!」
友「おう」
女「手伝おうか?」
男「一人でいける、先行ってくれ!」
女「うん・・・」
               
          
45:
男「保健の溝橋どこいった?」
男「まあいい・・・とりあえずベッドに寝かせてやろう」
ドサ
数分後
美少女「・・・男さん」
男「おう」
美少女「マラソンは・・・?」
男「お前、貧血でぶっ倒れたんだぞ。休め」
美少女「・・・そうですか。ごめんなさい。お手間かけさせたようですね」
               
          
47:
・・・
美少女「男さん」
男「あん?」
美少女「その。言わなければいけない事があります」
男「なんだ?バイトクビにでもなったか」
美少女「いえ・・・ずっと、私、男さんを騙してました」
               
          
48:
男「・・・なんだよ?」
美少女「私・・・人間じゃ、ありません」
美少女「その、あのとき助けていただきました」
男「まさか、あの時の・・・」
ピョコッ
男「お前・・・その、耳・・・尻尾・・・」
               
          
50:
男「・・・は?」
美少女「あのとき助けていただきました」
男「・・・最初に会った時に聞いてたあれだよな?」
美少女「はい。助けた動物の話」
美少女「助けていただいた、猫です」
男「・・・犬なんだけど」
美少女「え」
男「俺が助けたの、犬だよ」
               
          
52:
美少女「え?いやそれ猫ですよ」
男「いや犬だよ。わんって言ってたし」
美少女「マンホールに落ちてたのを助けたんですよね?」
男「トラックにひかれそうなとこ助けたんだけど」
美少女「はあ?冗談やめません?おもしろくないですよ」
男「いや、まじ」
美少女「えっ」
               
          
54:
美少女「ええー!?!?」
美少女「どうしてくれるんですか!?男さんに助けてもらった恩返しとして、バイトしてプレゼント買ったのに!?」
男「あー・・・え?俺が悪いの?」
美少女「もう帰らないといけない時期せまってるんですけど・・・」
美少女「恩返しが済めばこっちにいられる。じゃなければ5週間で帰らないといけないんです」
美少女「どうするんですか!?」
男「しらねーよ!?」
               
          
55:
美少女「私他にしないといけない事あるんですけど」ウルウル
男「そういわれてもな・・・」
男「なんか可哀想・・・なのは俺だけど、今からは最後の一週間って事だろ?」
男「その用事、付き合ってやるよ」
美少女「本当ですか!?」
               
          
58:
男「明日から学校休んでさ」
男「俺は一週間くらい大丈夫だから」
美少女「男さん!ありがとうございます!!大好きです!!」
男「都合いいこといってんじゃねーよ・・・」
女「そ・・・そっかぁ・・・」
女「やっぱ・・・あの二人・・・」
女「私・・・失恋・・・しちゃったのか・・・」ポロ
女「グスッ・・・ウッ・・・」ポロポロ
               
          
59:
男「と、まあ朝なわけだが」
男「今日はどうすんの?」
美少女「P県の、V町に行きたいです」
男「遠いな・・・まあ新幹線で2時間くらいか」
美少女「うぇっ」
男「なんだよ」
美少女「切符買えません・・・」
男「はあ・・・買ってやるよ、くそ」
               
          
60:
男「ふう、着いたな」
美少女「はい。ありがとうございます」
男「で?」
美少女「こっちです」
男「了解です」
               
          
61:
美少女「ここです」
男「・・・ここは?」
美少女「野良になる前は、人に飼われていました」
男「・・・捨てられた?」
美少女「いえ。とてもいいかたでしたが・・・その、病気で」
男「・・・ごめん」
美少女「い、いえいえっ。こちらこそです」
               
          
62:
男「今日は泊まっていくか、ここらへん回りたいだろ?」
美少女「・・・はい」
美少女「散歩していたルートに入りました!」
美少女「ここです!ここの家のバカ犬、まだ健在でしたか、忌々しい・・・!」
美少女「空き地・・・もっとあったんですけどね」
               
          
63:
男「この旅館でいいよな」
美少女「はい。こんなとこできてたんですね」
男「結構綺麗だよな」
美少女「そうですね、新しいはずです」
美少女「何で部屋が一緒なんですか」
男「仕方ないだろ、さすがに高かったんだよ」
美少女「もう少し離れてください」
男「これ以上無理だ」
美少女「・・・何かしたら許しませんから」
男「何もしねーよ」
               
          
64:
美少女「本当に何もしてきませんでしたね」
男「事後かもよ?」
美少女「ひっ・・・本当ですか!?」
男「ばか、冗談だよ」
美少女「ただのセクハラですよ!まあ何もないならいいです」
美少女「今日も1日散歩でいいですか?」
               
          
65:
・・・
・・・・・
美少女「明日は、R県のL町に行きたいです」
男「ああ・・・いいぞ」
美少女「今日は、散歩でいいです」
男「おう、じゃあ明日の朝出発な」
               
          
66:
・・・
・・・・
・・・・・・
男「で、ここはどこなんだ?」
美少女「ここは・・・私の生まれ故郷です」
男「・・・?」
美少女「私、保健所から引き取っていただいて、あそこで暮らしてました」
美少女「その前は、ここに」
男「きれいな山だな」
美少女「そうですね、一度も行った事ないですけど」
男「あ、市街で捕まったのか。てっきり」
美少女「はい。残りの3日、ここで過ごしていいですか」
男「最後だもんな。いいぜ、宿を探そう」
               
          
67:
美少女「・・・だめですね、今日はもう宿に帰りましょう」
男「ああ、わかったよ」
・・・
・・・・
美少女「今日もだめ・・・帰りましょうか」
男「だめって何だ?」
美少女「見つかりませんでしたから・・・」
男「・・・?」
               
          
68:
美少女「最後の日・・・ですね」
男「ああ・・・今日1日でお前とお別れか・・・」
美少女「寂しいんですか?」
男「・・・バカ言うなよ」
美少女「・・・寂しがって・・・くれないんですね・・・」ボソッ
               
          
69:
男「なあ、お前、何探してるんだよ」
美少女「・・・」
美少女「・・・母です」
男「・・・そっか、見つかるといいな」
美少女「ありがとうございます」
               
          
71:
美少女「・・・見つかりません」
男「・・・そうだな」
美少女「もしかして・・・もう・・・」
男「・・・たまたま今まで会えなかっただけだよ、きっと・・・」
「にゃあ」
美少女「・・・!」
猫「にゃあ」
美少女「そう・・・ですか、ありがとう・・・ございます・・・」
猫ドスドスッ
美少女「ひっく・・・うっ・・・」
男「どうだったんだ?」
               
          
73:
美少女「今のかたは、私が小さな頃お世話になったかたです」
美少女「どうやら・・・母はもう・・・」
美少女「でも、言ってたそうです」
男「・・・なんて?」
美少女「猫としての幸せは野良じゃないって、だから、幸せを手にして欲しいって・・・」
美少女「私の事、ずっと思っててくれたみたいです」
美少女「もっと早くこれなくて、ごめんね・・・お母さんっ・・・」ポロポロ
               
          
74:
男「いいお母さんなんだな」
美少女「はい・・・本当に」
美少女「今から、男さんの家に帰れますか」
男「ああ、時間的には、ぎりぎりかな」
美少女「最後に、あそこをみたいです」
               
          
75:
・・・
・・・・
・・・・・・
美少女「ただいま・・・です」
美少女「もう、時間です。・・・男さん・・・」
男「・・・」
美少女「私の勘違いでここに来て、一ヶ月。お世話になりました」
美少女「男さんといて、学校にいって」
美少女「楽しかったです」
美少女「本当に、幸せでした」ポロ
男「美少女」
男「ここは、お前のもうひとつの家だ」
男「・・・思い出してくれよ」ポロ
美少女「はい・・・ありがとうございます」
美少女「本当に男さんには、感謝してばかりですね」ポロポロ
美少女「では・・・お達者で」ニコッ
パアアアアアア
男「美少女!!」
男「元気でな!!来れるもんなら・・・またこいよ!!!」
美少女ポロポロ「・・・はいっ!!」ニコッ
               
          
76:
男「これで・・・俺もまた、一人か・・・」
男「・・・明日くらい、学校、休んでもいいよな・・・」
               
          
77:
・・・
・・・・
男「あいつの荷物か・・・」
男「・・・散らかしっぱなしじゃねーかよ」
男「整理・・・しよう」
男「あいつの靴下、破けてんじゃねーかよ・・・」
男「言えば直したのに・・・」
男「ん?何だこれ」
               
          
78:
男「・・・腕時計・・・」
男「言ってた、プレゼントか・・・」
男「俺がもらってもいいのかな・・・」
カチッ
男「・・・」ポロ
パアアアアアアッ!!!!!!!
男「!?」
               
          
79:
美少女「・・・え?」
男「・・・え」
男「美少女!?」
美少女「何ですか!?何で!?!?」
美少女「あっ!!腕時計!!」
男「あ、これ、俺がもらっていいよな?」
美少女「それで恩返しが成立したってことですか!?!?」
男「え!?!?あー・・・なるほどー・・・」
               
          
80:
「恩返しが済めばこっちにいられる。じゃなければ5週間で帰らないといけないんです」
男「ということは・・・?」
美少女「はい・・・・そういうことですね」
男「・・・」
美少女「泣いてました(笑)?」
男「っせええよ!!!」
美少女「男さん、かわいいとこありますね」
男「今度こそはちゃんとバイトで払えよ!!」
美少女「・・・」
男「・・・貧血になるほど、やんなよ・・・」
美少女「わー・・・男さんかわいい・・・」
男「っせえ!!!!!」
               
          
82:
男「と、いうわけで終わりです!」
友「長々とありがとうございました!!」
美少女「男さんかわいかったですね」
女「ねえ、私だけ失恋エンドってどうなってんの?」
男「ではでは!」
女「無視!?」
男・美少女・女・友・俺「ありがとうございました!!」
男・美少女・女・友「って、何で俺君が!?」
end
               
          
83:
では!
ありがとうございましたー!!
               
          
8

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