八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」back

八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」


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【ガルパン】まほ「このバスはジャックした」
【俺ガイル】めぐり「比企谷くん……ここから出してよぉ……」
希「ことりちゃんにお母さんて間違えられた」
絵里「ねぇ、希……相談があるんだけどいいかしら」
みほ「笑ってはいけない西住流?」
渋谷凛「プロデューサー……スキ」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:21:54.28 ID:bUv+jJwJ0
「……」
「……そう、そうよね」
何を言えばいいのかわからなくて黙っていたら、雪ノ下が俯いてしまった。
何に納得したのだろうか。そうよねって、なにが。
……さて、どうしたものか。
十中八九、雪ノ下は本気だ。本気で、俺に交際を申し込んでいると見える。
ここでこの告白を真に受けたとしたらどうなるか。
たとえこれがドッキリや冗談のたぐいだとしても、俺がからかわれ、黒歴史が一つ増えるだけだ。
枕を濡らす日々が始まるが、、それだけで済む問題であるとも言える。
大体、雪ノ下雪乃は嘘をつかない人間だ。ここは本気ととらえて間違いない。
……いや、文化祭で学んだばかりじゃないか。そして、さんざん自己嫌悪に陥ったばかりじゃないか。
しっかりしろよ比企谷八幡。
雪ノ下でも嘘をつく。
そして、それを許容できずにいる自分自身に嫌悪したんだ。
今さっきの事だ、もう忘れたのかよ。
ならば、冗談であり、ドッキリである…つまり嘘である可能性も、やはり考慮に入れておいた方がいいだろう。
まあそれでも、やはり俺のやることは変わらないのだが。
「雪ノ下」
「なにかしら、比企谷くん」
俯いたままに雪ノ下は応える。そのため、表情は見えない。
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/13(日) 20:22:36.49 ID:bUv+jJwJ0
手に力が入っているのがわかる。
肩がこわばり、スカートのすそでも握っているのだろうか。
まあ、机越しだから下半身は全く見えないけどね。
「それは、勘違いだ」
「は?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:23:02.90 ID:bUv+jJwJ0
雪ノ下が顔を上げた。
ぽかん。そう表現するとちょうどいいような、間の抜けた顔をしている。
「それはどういう意味かしら」
まあ、意味わかんないよな。
だから、しっかりと説明してやることとしよう。
「この文化祭ではいろんなことがあったよな。相模が依頼をしてきて、お前のねぇちゃんが余計なことを言って混乱を生んで。そして、お前はその混乱をものともせずに、その過負荷を問題なく一人で消化していった。でも、体調を崩したんだよな、過負荷に耐え切れずに。そんな折に俺がお前をお見舞いに行って。恩着せがましいかもしれないが、結構お前のサポートをしたと思うんだよ」
「……何が言いたいのか、さっぱり話が見えてこないのだけれど」
濡れた瞳がまっすぐ俺を見据える。
いや、まっすぐじゃないな、瞳は小刻みに震えている。混乱しているのだろうか。
何を言っているのかさっぱりだ、告白の返事はどうなっているのか。
そう訴えかけているように見える。
「まあ聞け。それから、俺が文実をまとめ上げたわけだろ?お前が倒れたから、その代わりというかなんというか、まあ、手助けをしたわけだ。お前にはできなかったことを、俺はやってのけた。それに――」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:23:49.88 ID:bUv+jJwJ0
「比企谷くん」
雪ノ下が話を遮る。
「ちょっと待って。自慢を聞きたいわけではないのよ。話が脱線しすぎだと思うのだけれど。嫌なのであればそう言ってくれれば、私はそれで納得できるの。だから、結論を言ってちょうだい」
「結論から言ったじゃねぇか、勘違いだって」
「何を言っているのよ……勘違いって、いったい何が」
「お前が俺に、その……好意、を寄せていること。それ自体が勘違いだ」
好きとか恥ずかしくて言えなくて、結局詰まってってしまったが、それでも言うべきことは言った。
雪ノ下は友達がいない。
一応由比ヶ浜とは友達と呼べる関係なのだろうが、由比ヶ浜はあの通り残念な子だ。助けになることはほとんどないと思う。
なにせ、雪ノ下は完璧超人だからな。由比ヶ浜でなくとも、人の助けを必要とする場面なんてなかったはずだ。
つまり、助けられたり人を頼ったりといったことに慣れていない。
だから、そういった感謝の念やら何やらを恋愛感情と勘違いしてしまったということだ。
……思い起こされるのは中学時代のイマイマシイキオクうへへへへへへ。
「そんなことないわ。私は、あなたを慕っている。ええ、好きよ」
「っ……」
先ほどの動揺は影も残っていなかった。
いつもの強かな目で、雪ノ下はまっすぐにこちらを見ている。
それだけは確かだと、ゆるぎない事実であるとうったえるかのように。
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:27:03.58 ID:bUv+jJwJ0
「勘違いではないわ。それだけは確信してる」
……俺は何を動揺しているんだ。
勘違い。雪ノ下の俺への思いは勘違いでしかないんだ。
ちょっと優しくされただけで惚れてしまう、ボッチ特有の勘違い。
だから、これを真正面から受け止めては駄目だ。
「いや、違うな。それはお前の勘違いでしかない」
「っ、だから……!」
変わらぬ態度にしびれを切らしたのか、雪ノ下の語調が強くなる。
「ちょっと優しくされたからって勘違いしちまったんだよ、お前は。俺はあの程度なら誰に対してでもやるし、そもそもが誰かの為にやったことじゃないんだよ。気に入らないからやった、自分の好きなようにしたかった。ただ、それだけだ」
「……それの何がおかしいというの。優しくされて好きになって、それが駄目だというの?」
「ああ、駄目だ」
「なにが」
「すべてが」
雪ノ下の顔が険しいものとなる。
いつもの氷の目とは違う。何かに耐えているかのような、そんな顔だ。
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:36:21.29 ID:bUv+jJwJ0
「あなたは私の好意を、好意と認めないと、そういうこと?」
「なんせ、勘違いだしな」
「勘違いだったとしても、私は現に、あなたを好意的に感じている。あなたの優しさは私の勘違いだとしても、この気持ちは勘違いでも何でもないわ」
なおも食い下がる雪ノ下。平行線だなぁ……
考えろ。
反論できない要素を並べて畳み掛けろ。
大丈夫だ。今の雪ノ下なら言いくるめられる。
そうしないと。
そうじゃないと。
多分、この奉仕部は――
「お前、今まで人を好きになったことはあるか?」
「ないわ」
即答である。
まあ、わかってた。
「じゃあ、今のお前の気持ちが恋愛感情だって、どうしてわかるんだよ」
「それは……」
「な?わからないはずなんだよ。これが初めて抱く恋愛感情であるなら、その感情は世間一般的に言うと違うものである可能性が高いとは思わないか?」
「ねえ、本当にあなたは何がしたいの?なぜ、こんなことになっているの?」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 20:54:33.90 ID:bUv+jJwJ0
雪ノ下の瞳がじわりと滲んでいく。
「それはさ、多分友達とかそういうのに対するもんだと思うんだよ」
「……それはないわ。由比ヶ浜さんがいるもの」
雪ノ下は友達がいない。
であるなら、友人に対する信頼や友情といった感情を恋愛感情と勘違いしている可能性は十分にある。
たしかに同姓の友達なら由比ヶ浜がいるが、しかし男は一人もいないだろう。
「男と女は違うよ。男女間の友情ってのは、巷で存在が議論されるほど特殊なものだ。だから、恋愛感情と錯覚したとしてもおかしくはない」
「たとえそうだったとしても、私はあなたを」
「もし俺とお前が付き合ったら!」
雪ノ下がビクンと震える。
今にも泣き出しそうな顔で、肩で息をしている。
吐息がこちらまで聞こえてきて、そこでようやく、自分が大きな声を上げていたことに気がついた。
見つめる瞳は、今にも壊れてしまいそうで。
それは仔猫のように弱々しく、いつもの女王然とした姿は影も形もない。
「いや、なんでもない」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 21:06:45.95 ID:bUv+jJwJ0
「また、一人で何かを抱え込もうとしているの?」
俺は、応えることができなかった。
雪ノ下の好意が本物、それくらいはわかってる。
素直にうれしいし、この文化祭で雪ノ下の事もいろいろ知れたと思う。
――もう一歩くらい、踏み込んでも、いいのだろうか。
由比ヶ浜に対してそう思ったのは、もちろん雪ノ下に対してもそうだ。
もう一歩くらい、距離を縮めたっていい。
しかしそれは大きな勘違いだったのかもしれない。
近づきすぎてはいけないと、由比ヶ浜を突き放したあの職場訪問。
あの時の選択は、きっと違っていなかったのだ。
近すぎる距離は不和を生み、すべてを破壊する。
俺と雪ノ下が付き合えば、由比ヶ浜は遠慮をするだろう。
雪ノ下に気を使い、俺との接触は極力避ける。
部室にも来なくなるかもしれない。
ハニトーを食べに行く約束も、多分なくなる。
それはなんというか――嫌だ。
「……そう、そうなのね」
――あなたは、そういう人よね。
俯いてしまった彼女は、いったい何を思ったのだろう。
その瞳には何が移っているのか、うかがい知ることはできないけれど。
けれど。
雪ノ下の顔から滴り落ち、机に落ちた一滴の雫が。
すべてを理解してしまった彼女の心を表しているようで。
きっと、傘をさしていいのかどうかもわからないほどの、微妙な雨がぽつぽつと降り注いでいるのだろう。
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 21:07:36.92 ID:bUv+jJwJ0
――その後、由比ヶ浜が部室に来るまで会話はなく。
ただ、気まずい沈黙だけが横たわっていた。
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/16(水) 20:00:20.64 ID:kjt7MoXK0
「なにやってんだろ」
自分の部屋、ベッドの上にて。
誰もいない部屋で、そう呟く。
一人言はボッチの癖であり、習慣である。
――よく、1人は耐えられても独りは耐えられないという話を聞く。ネットで。
俺はいつでも1人だし、独りだ。
ボッチの真髄を究めた者からしてみれば、独りの孤独など孤独のうちに入らない。
むしろ独りにしてほしいまである。
「……俺はそういう人間だったはずだ」
そう、そういう人間「だった」
夕刻、奉仕部部室。
由比ヶ浜がいつもの奇妙なあいさつとともに入ってくると、雪ノ下はすぐに部活終了の合図を出して部室を出て行った。
疲れたから帰ると言った彼女の表情は見えなかった。見れなかった。
俺は、視線を机の上の雫から少しも動かすことができずにいたのだ。
由比ヶ浜が何かを言っていた気もするが、何も頭に入っては来なかった。
涙。雪ノ下が初めて見せた弱さ。
その意味を考えることに意識が集中していた。
あれは、誰を想っての涙だったのだろうか。結局は、何も分からずじまいだが。
「俺は、表面だけの、上っ面だけの慣れ合いが大嫌いだったはずだ」
気がつくと由比ヶ浜も部室から消えていた。
外を見れば、太陽がもうほとんど沈んでいた。一体どれだけの時間をこうして過ごしていたのか。
時刻は大体午後7時。
机の上には鍵が残されていた。それを拾い上げる。
この部室の鍵。
いつもは雪ノ下が管理をしていたため、今までそうして手に取ることはなかった。
あいつはもう先に帰ってしまったため、ここにはいない。人気が少ない部室棟とはいえ、流石に施錠をしないわけにもいかないだろう。
仕方がないので返しに行くことにした。
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/16(水) 20:00:50.61 ID:kjt7MoXK0
『ん?雪ノ下じゃないのか』
鍵を返しに行った時の、顧問の第一声がそれだった。
やはり、雪ノ下が返すのが当然という認識なのだろう。
適当に返事をしたと思う。よく覚えていない。
『そうか。まあ、あの子には大分負担をかけてしまったからな。ゆっくり休んでほしいものだ』
負担をかけたのは、誰だろうか。
相模南か。雪ノ下陽乃か。それとも文化祭実行委員か。
――比企谷八幡かもしれない。
『君もご苦労だった、今日はよくやったよ。休みは2日間あるからな。十分に休養をとると良い』
鍵を平塚先生に渡し、職員室を後にする。
そのあとどう帰ったのかは覚えていない。気がついたらこうしてベッドの上に制服のまま寝転がっていた。
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/16(水) 20:01:23.97 ID:kjt7MoXK0
ふと、電気がついていないことに気がついた。外は夜の帳が下り、辺りは真っ暗で何も見えない。
しかし、電気をつける気力すら湧いてこなかった。
「どうでもよかったはずだろ。雪ノ下とどうなろうが、由比ヶ浜とどうなろうが、奉仕部がどうなろうが、俺には関係のない話なはずだろう」
振り返ってみればみるほど、自分の行動が不可解でならなかった。
さんざん忌み嫌ってきた慣れ合いを肯定するようではないか。
雪ノ下の告白を勘違いだと、好意ではないと否定することに何の意味がある。
由比ヶ浜や奉仕部の行く先を憂う必要などどこにある。
俺はそんな、嘘で塗り固めた関係が大嫌いだったはずだ。許せなかったはずだ。
最初に雪ノ下と友達になろうとしたのは、彼女に自分に近いものを感じたから。
今日雪ノ下と友達になろうとしたのは、彼女が自分と違うということを知ったから。
そんな彼女をもっと知りたいと思った。まるで違う二人だからこそ、俺が夢見ていた本物になれる気がして。
それなのに、雪ノ下から歩み寄ってくれたとき、俺はそれを否定し、拒んだ。
……もう、何もわからなくなってしまった。
今まで変わることのなかった、唯一無二で不変の存在であったはずの自分自身すらわからない。
生まれて初めて自分がわからなくなった。
「俺って何だっけ」
「知らないよ」
39: 以下、

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