【俺ガイル】由比ヶ浜「温泉を求めて?」back

【俺ガイル】由比ヶ浜「温泉を求めて?」


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また例の電車に揺られている…そう、今回もあの秘湯に向かっているのだ。…ふかふか考え事をする……ふかふか?俺が日本語の修辞的なミスを犯したと読者の方は思われるかも知れないが……由比ヶ浜結衣が腕に抱きついて寝息をたてていたらこういう表現になってしまうのも致し方ないと思いませんか?……ヤバイ……ドキドキする……柔らかすぎだろ由比ヶ浜……どこがとは…い、言えないが……
八幡「お、おい……起きろよ由比ヶ浜」
最寄りの駅に着きそうなので声をかける。
結衣「ん……うんん……おはよ……もうついたの?」
普段聞かないような色っぽい声に少しドキッとする……
結衣「…じゃあ降りよっかヒッキー」
八幡「……腕離してくれないと立てないんですけど?ヶ浜さん?」
そんな柔らかいものを押し付けるようにベッタリくっつかれたら別のとこがたってしまうのだが?俺が理性の化物でないなら困ってしまうんだが?
結衣「…なんで?このまま行けば良いじゃん?」
八幡「……おい由比ヶ浜、いい加減にしないと……」
結衣「ふーん……またあたしの事だけおいて温泉に行っちゃうんだ……」
八幡「ごめんなさい……」
前回の事でまだ由比ヶ浜結衣は怒っていた……
由比ヶ浜の迫力に気圧され何も言えなくなりそのままなんとか電車から降り駅から出たが彼女はまだ俺の腕にしがみついていた
八幡「なら……行くか…」
結衣「うんっ!」
さぁ?て今回はどうなる事やら…
3: 以下、
山に入り少し進んだ辺りで由比ヶ浜に声をかけた
八幡「なぁ……由比ヶ浜……実際問題このままの体勢で行くのはちょっと……」
結衣「……そうだね……じゃあ離すね…ヒッキー」
そう言って腕を離すが今度は手を握る由比ヶ浜
八幡「ちょっ……」
結衣「何?…ゆきのんとは手を繋ぐのにあたしとはダメなの?」
八幡「ダ、ダメじゃないです……」
本日の由比ヶ浜さんは相当おっかないです……
柔らかい手の感触にドキドキしながら山道を進む……あの時とは違う沈黙……
すると突然、由比ヶ浜が口を開く
結衣「ねぇ……ゲームしようよヒッキー」
4: 以下、
八幡「ゲ、ゲーム……?こんなところで出来るゲームって……しりとりぐらいか?」
結衣「ううん、ジャンケンで勝った方が負けた方に何でも命令できるゲーム」
こんな山道でそんなハイリスクハイリターンなゲームするやつ聞いたことないぞ
結衣「無茶な命令はナシだから安心してね」
安心ってなんだろ?
結衣「ジャンケンっ!!……」
突然言われて勢いでグー出す
由比ヶ浜はパー
5: 以下、
結衣「ふふっ……やった!……やっぱり急に言われるとグーを出す人が多いのって本当だったんだっ!」
ガッツポーズをする由比ヶ浜……た、楽しそうで何よりです(困惑)……
八幡「どんな命令をするつもりだ?由比ヶ浜……」
結衣「それ!」
八幡「ん?」
それってなんだ?
結衣「あたしの事由比ヶ浜じゃなくて結衣って呼んでよ!」
こういう感じのゲームって事か……ちょっと抵抗あるが…まぁそれくらいなら…
八幡「いいぜ……由比ヶ……結衣」
結衣「やったっ!ヒッキーが結衣って呼んでくれたしっ!」
お可愛い事で
6: 以下、
結衣「じゃあ二回目いくよ?」
八幡「何?……まだすんのか?」
結衣「まだ一回しかしてないじゃん!ジャンケンっ!!」
その手は食わん……チョキを出す
由比ヶ浜はパー
アホめ
八幡「俺の勝ちだ……命令はさっきの命令の取り消しだ」
結衣「えぇ?ヒッキーひどーい……なんか他の命令にしてよ…」
八幡「他の命令?……そうだな……俺の事お兄ちゃんて呼んでみてくれよ」
結衣「っ!?……ヒッキーきもーい!サイテー!……でも、いいよ……」
お兄ちゃんと顔赤らめながら彼女は言った……
おいおい、俺が上目遣いの仕草に弱いってどっからか漏れてんのか?……可愛すぎる…ちょっと照れる……
八幡「ま、まぁ……こ、小町のが……可愛いい……」
結衣「そんなぁ?やり損だし」
八幡「そういうゲームだろが」
由比ヶ浜も機嫌がなおったらしい……それにしてもこのゲームちょっと楽しくなってきたぜ?……
7: 以下、
ゲームをしているとあっという間に目的の秘湯に着いた。
軽く由比ヶ浜が袖を引く……そして俺の右肩に手をおいて顔を近づける…
結衣「八幡……ここが例の秘湯?……なんかヘンな臭いするね……」
今度は俺が由比ヶ浜の耳元で囁く。
彼女の髪から甘い匂いがする…
八幡「結衣、これは硫黄の匂いってやつだ……化学で腐卵臭とかやっただろう?」
二人の仲の急接近に疑問を持たれる方も多いと思う……だがこれは、あの後のゲームで由比ヶ浜がお互い何かを発言するときは耳元で囁くなんていうハードルの高いルールを課したことが原因である
8: 以下、
八幡「結衣……ちょっと温泉の方を見てきたいんだが……」
結衣「ダメ……あたしも一緒に行く」
因みに由比ヶ浜とも手を繋いでる……が、雪ノ下の時はただ手を繋いでるだけだったが由比ヶ浜のルールで恋人繋ぎでガッシリ握りあっていた……今回は何かヤバイぞ……
9: 以下、
脱衣所に入ると由比ヶ浜は俺の腕に抱きついてきた……柔らかい感触と近すぎる距離に顔が熱くなる……
甘い匂いが強くなったと思ったら耳元で由比ヶ浜が囁いた
結衣「誰もいないね…」
八幡「めったと人が来ない場所なんだろ……ここで他の人を見たことがない」
結衣「そうなんだ……ラッキーだね!」
八幡「なら俺はそとで待ってる……」
結衣「ここまで来てそれはないんじゃない?八幡」
っ!?……軽く耳たぶを噛まれた……
ちょっとゾクゾクする……や、ヤバイ……じゃ、じゃなくて…
八幡「お、おい……それは」
結衣「先入っててね!」
やりすぎだって言おうとしたがあっという間に由比ヶ浜はガッシリ組んでいた腕を離し脱衣所から出ていった……
今回由比ヶ浜さんのブレーキは壊れているようです。
10: 以下、
いつもなら体中の力が抜けてこの温泉に心まで溶けていくような錯覚を覚える俺だが……緊張している……今日の由比ヶ浜と一緒に温泉を入って何も無しに出ることが出来るのだろうか……後ろの方でお湯の跳ねる音がした……近付いてきた……
結衣「ふぅ?本当に良い温泉だねぇ?ここ」
由比ヶ浜はすぐ後ろに座ったようだ
由比ヶ浜が裸の状態で耳元で囁かれたりでもしたら理性が決壊する自信がある…
八幡「毎度思うが本当に穴場だ」
結衣「…………なんか言った?八幡?」
どうやら温泉に心が溶けるくらい癒されているらしい
八幡「……なんでもねーよ」
束の間の沈黙……どこかで葉音が聞こえる……緊張でくつろげていなかった俺も力が抜ける……ふぅ……何度入っても温泉は良いものだ
11: 以下、
結衣「ねぇ??八幡?前にゆきのんとどんな話をしたの?」
八幡「雪ノ下も同じこと聞いてきたぞ……ここでする話なんて他愛もない話だぜ」
結衣「ふ?ん……なんだかよく分かんないや」
八幡「まぁ……なんというかお互い黙ってる時の方が多かった気がする」
結衣「あ?なんか想像つくかも!二人ともこんな感じだったんでしょ?八幡もこっち見ないでゆきのんも近くに座るだけ……みたいなっ?」
八幡「雪ノ下の方は見なかったから知らないが…たぶん当たりだ」
結衣「なら……あたしは……」
急に耳元で声がする
結衣「もっと近づくね」
八幡「な、ならの意味が分からないんだが?由比ヶ浜……」
結衣「ダメダメ!呼び方が元に戻ってる!」
八幡「おい……由比ヶ浜……今日のお前やっぱちょっとおかしいぞ……」
結衣「ヒッキー……」
由比ヶ浜も呼び方が元に戻る。
これでちょっと安心かな……
12: 以下、
と思ったのも束の間、目の前に白い腕が見えたと思ったら背中に柔らかい感触が当たる……あ、あすなろ抱き?……じゃなくて……生まれて初めて触れる女子の胸……柔らかくて弾力がある……どことは言えないが何か固いものも背中に当たる……こうでもなくて……あーヤバイヤバイ!……興奮と熱さで頭がまわらんっ!
結衣「ねぇ……ヒッキー?……どうして分かってくれないの?」
耳元で由比ヶ浜の色っぽい声がした……硫黄の匂いに混じって甘い匂いがする……
八幡「は、離してくれ……このままだと……マジでヤバイ……」
結衣「……このままだとどうなっちゃうの?」
八幡「そ、それは……」
脳内によぎる淫らなイメージ…
13: 以下、
八幡「……」
結衣「あたし……めちゃくちゃドキドキしてる……分かる?」
グッと押し付けられる柔らかい何か……そろそろ決壊する……何がって?理性!!
八幡「あぁ……」
雪ノ下雪乃はおろかあの雪ノ下陽乃でさえここまでの事はしなかった……熱い……喉が渇く……
結衣「あたし……ヒッキーの事……」
俺の事?何だ?……いいやとぼけるのは無しだ……この先彼女が言うことは分かる……それに俺は答えるのか?
14: 以下、
結衣「……ううん……やっぱやめた!」
背中から感触が消えた……腕も離された
結衣「こういう勝ち方しても嬉しくないもん……でもあたしの気持ちは……覚えててよね……」
ヒッキー……とほっぺにキスされた
あの後すぐに由比ヶ浜が上がり続いて俺も上がった。俺は自分が本当に理性の化物の名に恥じない理性の持ち主だと思った……由比ヶ浜は行き道のように腕を組んだり密着はしなかったがどことなく二人とも照れてるような気まずい雰囲気の中そそくさと帰途についた
15: 以下、
奉仕部
いつもの三人でいつもの定位置で各々過ごす……いつもと変わらぬ風景……しかし、温泉に行ってからの由比ヶ浜との事を思い出し照れる……顔が熱くなる……
由比ヶ浜も方も顔を赤くしながらチラチラと俺を見る…
雪乃「……二人とも少し空気がおかしくないかしら?」
八幡「そ、そんなことないぞ」
由比ヶ浜「そ、そうだよ……い、いつも通りだよねヒッキー」
八幡「あ、あぁ……」
由比ヶ浜と目が合う……思わずほっぺたに手を当てる……由比ヶ浜は唇を隠す……あっ ……
雪乃「……今ので大体分かってしまったわ……まさかキスするなんてね」ゴゴゴゴゴ
この後、雪ノ下の絶対零度を彷彿させるような迫力に俺と由比ヶ浜のどことなく照れたような暖かい空気は凍り付くのであった
?終わり?
16: 以下、
以上で由比ヶ浜編終わりです。
お目汚し失礼しました。
まだまだ自分自身このネタで書き足りないのですがどのキャラクターで書こうか迷っています
19: 以下、

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