彡(゚) (゚) 「せや、風船にポエム括り付けてどっかに飛ばしたろ!」back

彡(゚) (゚) 「せや、風船にポエム括り付けてどっかに飛ばしたろ!」


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1:
彡(゚) (゚) 「さ?てどんなポエムにするかいな」
彡(゚) (゚) 「よし!」
こんな日々からぬけだして
ずっと延々歩いてく
時にはプンスカ起こるのも
仕方がないかもしれないね
だけれどたくさんある日々で
怒りばかりもつまらない
踏んづけてやれその気持ち
いつかゴールに出会うから
彡(゚) (゚) 「く?我ながら会心の出来やな」
彡(゚) (゚) 「よし、飛ばしたろ」
(*^◯^*) 「あ、庭の木に風船が引っかかってるんだ。取りに行くんだ!」
(*^◯^*) 「あれ、手紙が付いてるんだ」
(*^◯^*) 「濡れてるんだ。昨日の雨のせいかな」ビラ
   だ
 っ
 プン
  し
 た
   い
 ん
 ゴ
(*^◯^*)
(*^◯^*) 「大変なんだ!これはSOSなんだ!」
8:
(*^◯^*) 「トイレ貸してやらなくちゃならないんだ」
(*^◯^*) 「しかし誰が出したんだ」
(*^◯^*) 「気象予報で風光を調べて推察するか」
13:
(*^◯^*) 「クッ風向だけでは推察はできんか」
(*^◯^*) 「分かるのはここから北だということ」
(*^◯^*) 「そして紙の湿り具合からここからそれほど遠くないということだ」
15:
(*^◯^*) 「しかし…なぜ文字がバラバラなのだ」
(*^◯^*) 「まるで文章が元々あったかのように…」
(*^◯^*)
(*^◯^*) (まて…そもそもなぜ書き手は手紙でこれを伝えたのかっということだ…)
19:
(*^◯^*) 「そうだ…わざわざ手紙を書く必要性はなかった」
(*^◯^*) 「だれかに電話でもすればいいか…という話だ」
(*^◯^*) 「足がつく携帯では伝えられない…つまり」
(*^◯^*) 「書き手は…何かに追われている!」
22:
すごい(こなみ)
24:
(*^◯^*) 「ならば、俺がこの書き手を救う必要はあるのか…?」
(*^◯^*) 「何らかの犯罪の最重要人物かもしれないんだぞ!」
(*^◯^*) 「いや…脱糞の危機に陥ってるものに犯罪者かどうかは関係ない!」
(*^◯^*) 「だれであろうと…救い出す!」
32:
(*^◯^*) 「だが見直してみると文字が子供らしい」
(*^◯^*) 「よく言えばあどけない。悪く言えば下手くそ」
(*^◯^*) 「まさか…書いたのは小学生か」
(*^◯^*) 「携帯を使えなかったのもそれならうなづけるが…」
J( 'ー`) し「高校生にもなって、何なのこの散らかりようは!」
彡(゚) (゚) 「うるさいねん!将来のプロポエマーになんやその言い方は」
33:
(*^◯^*) 「だが、小学生でも手紙より早い通信手段はあるはずだ」
(*^◯^*) 「どちらにせよ、追われている人間には間違えない」
(*^◯^*) 「脱糞に小学生も大人も関係ない」
(*^◯^*) 「誰であろうと俺のような目には会わせない!会わせてたまるか!」
(*^◯^*) 「あ、時間なんだ」
(*^◯^*) 「学校に行くんだ!」
34:
学校「キーンコーンキーンコーン」
(´・ω・`) 「ポジハメ君、おはよう」
(*^◯^*) 「おはようなんだ!」
(´・ω・`) 「いやー昨日の台風すごかったねえ。ポジハメ君は大丈夫だった?」
(*^◯^*) 「まあ、弱い風だったし雨もあまり降らなかったから大丈夫だったんだ!」
彡(゚) (゚) 「おう、二人ともおはようやで?」
(*^◯^*) 「おはようなんだ野球民君!」
35:
クラスメイトかよwww
40:
(*^◯^*) 「いやー今日大変なことがあったんだ!」
(´・ω・`) 「台風で?」
彡(゚) (゚) 「まさかの再脱糞か?」
(*^◯^*) 「野球民君、掘り返すのはやめるんだ!」
彡(゚) (゚) 「大丈夫やって、土に埋めた糞を掘り返す奴なんてなかなかおらん」
(*^◯^*) 「そう意味じゃないんだ!まあいいんだ」
41:
(*^◯^*) 「実はSOSの書かれた手紙が届いたんだ」
(´・ω・`) 「SOS?」
彡(゚) (゚) 「何のやねん」
(*^◯^*) 「脱糞したいんゴって書かれてあったんだ」
(´・ω・`) 「それが手紙で!?」
彡(-) (-) 「んなもん書くやつどこの変態やねん」
42:
(*^◯^*) 「何とかこの手紙主を救ってやりたいんだ」
彡(゚) (゚) 「ほえ?ポジがその手紙を見たのはいつや」
(*^◯^*) 「朝なんだ!」
彡(゚) (゚) 「で、手紙はいつ出されたんや」
(*^◯^*) 「わからないんだ!でもそんなに濡れてなかったからきっと近くから来たんだ!」
彡(゚) (゚) 「もう漏れてる…ていう可能性は無いか?」
(*^◯^*)
43:
(*^◯^*) 「そんなことは無いんだ!絶対漏らしてないんだ!」
(*^◯^*) 「僕は信じてるんだ!」
(´・ω・`) 「ちょっとポジハメ君、みんなが見てる…」
(´・ω・`) 「また冷たい目が…」
(*^◯^*)
(*^◯^*) 「で…でも彼は追われてるんだ。どちらにせよ…」
(*^◯^*) 「悪事をしているなら止めさせなくてはならないんだ」
(*^◯^*) 「それが手紙を受け取った僕の義務なんだ!」
彡(゚) (゚) 「追われてる?悪事?何でわかんねん」
(*^◯^*) 「だって????だから」
彡(゚) (゚) 「ふむ…まあ確かに手紙でそない文章送る必要はないわけやからな」
彡(゚) (゚) 「怪しさは満点や」
彡(゚) (゚) 「まあ、頑張って送り主突き止めや」
(*^◯^*) 「手伝ってくれないかなんだ!」
彡(-) (-) 「嫌やわそんなもん。『脱糞したいんご』なんて文章送る奴、絶対ロクなやつやないわ」
(´・ω・`) 「ポジハメ君…僕もこれいたずらだと思うよ」
(*^◯^*) 「そんな…」
(*^◯^*) 「いいんだ!一人で探すんだ!」
44:
学校「キーンキーンカーン」ゲコウデース
(*^◯^*) 「とりあえず俺の家の北付近を調べるか」
(*^◯^*) 「目撃情報…は台風だったからあまり期待できそうにねぇな」
(*^◯^*) 「とりあえず聞き込みをして、ぶらぶら歩くか」
(*^◯^*) 「人間の糞があったら諦めよう」
46:
(*^◯^*) 「風船が飛んできたとか見ませんでした?」
おばさん1「知らないわね?」
(*^◯^*) 「?なんですけど」
おばさん2「その時外に出てなかったからねえ」
(*^◯^*) 「あ、野球民君のお母さん。こんにちわ」
J( 'ー`) し「あらポジハメちゃん」
(*^◯^*) 「?なんですが知りませんか」
J( 'ー`) し「風船?飛んでたような気も…」
(*^◯^*) 「本当ですか?いつ?」
J( 'ー`) し「夜中ぐらいね。黄色だったから夜中でも目立ってたわ」
J( 'ー`) し「窓から見たの」
(*^◯^*) (黄色!間違えない。俺に飛んできた風船だ!)
(*^◯^*) 「それがどこから来たのかは!?」
J( 'ー`) し「分からないわね?ゴメンなさいね」
(*^◯^*) 「そ、そうですか…ありがとうございます」
47:
(*^◯^*) (北から飛んできたというのはこれで間違いのないものとなった!)
(*^◯^*) 「よし、まあいいだろう!あとは少し街中を見て回って帰ろう」
(*^◯^*) 「」カアーカアーカラスノナキゴエー
(*^◯^*) 「やはり帰るか。もう夕方だからな」
48:
鍵「ガッガッカチャカチャ」
鍵「ガチャ」
(*^◯^*) 「その前に風船の引っかかってあった木を調べてやろう」
(*^◯^*) 「大切な手がかりだから…おっ」
(*^◯^*) (葉っぱ?この木の葉っぱではない。形が違う)
(*^◯^*) (…ニヤリ)
72:
(*^◯^*) 「葉っぱが地面に落ちていた」
(*^◯^*) 「見回ったがこれは庭にある木の葉ではない」
(*^◯^*) 「十中八九風船に付いていた葉だろう」
(*^◯^*) 「まずこの葉が何の種類の樹木から落ちてきたものなのか、調べなくてはならないな」
73:
(*^◯^*) 「葉の大きさ、硬質、鋸歯の細かさ、そして今の季節に鑑みれば…」
(*^◯^*) 「これはアキニレと言う樹木の葉だな」
(*^◯^*) 「分布は本州中部以西…この地域もその範囲にある!」
(*^◯^*) 「よし、となればこのアキニレがある近辺に手紙主がいるはずだ!」
(*^◯^*) 「明日探し出して、トイレを貸す!」
(*^◯^*) (頼む…それまで耐えてくれよ手紙主!)
75:
J( 'ー`) し「全くまだ散らかってるの?この変な葉っぱも捨てちゃいなさいよ」
彡(゚) (゚) 「うっさいねん!その葉っぱは次のポエムに添えるために公園で拾ったやつや!」
彡(゚) (゚) 「ポエムには葉っぱ。最高の組み合わせやないか!」
J( 'ー`) し「はいはい。どうせ痛々しい偏屈ポエムでも考えているんでしょ」
彡(゚) (゚) 「クッソ覚えとれよ!プロポエマーになっても一切老後の世話したらんからな!」
J( 'ー`) し「そうですか。わかりましたよ」ガチャッバタン
彡(゚) (゚) 「マッマは何でワイの才能を認めてくれへんのや」
彡(゚) (゚) 「昔はパッパと一緒に褒めてくれたのに…」
彡(゚) (゚) 「そのパッパも今はいいひんし…」
彡(゚) (゚)
彡(^) (^) 「せや!このセンチメンタルな気分をポエムにしたろ!」
76:
彡(゚) (゚) 「出来たやで?」
僕はおかしくなったのか
前を向けなくなったんだ
弱音や文句は吐かないが
心や意志は儚いな
つらいのにひどく転んだり
素直な気持ちは削れてく
たまには自信とやら伸ばせ
自信は指針となり返る
彡(゚) (゚) 「ファー!ここにプロポエマー見参やな」
彡(^) (^) 「思わず自分にほれてまうわ」
   
彡(゚) (゚) 「よっしゃいつも通りあの裏山に登ってから風船を飛ばしたろ!」
彡(゚) (゚) 「と言っても今日は遅いし明日やな」
77:
翌日
学校「キーンキーンカーン」トウコウジカンデスヨー
(*^◯^*) 「とりあえず手がかりを得たんだ」
(´・ω・`) 「あのあと本気で調べたの!?」
彡(゚) (゚) 「ようやるなぁ、脱糞野郎なんか無視すりゃええのに」
(*^◯^*) 「そうはいかないんだ。誰も脱糞させるわけにはいかないんだ!」
(*^◯^*) 「それが電車、車、バスの中だと思うと…」
(*^◯^*) 「考えただけでゾッとするんだ」
(´・ω・`) 「ポジハメ君は教室だったもんね…」
(*^◯^*)
78:
(*^◯^*) 「それより昨日野球民君のお母さんから有力な情報を貰ったんだ」
(*^◯^*) 「感謝してると言ってほしいんだ」
彡(゚) (゚) 「ワイのマッマがか?何を知っとったんや?」
(*^◯^*) 「手紙の括り付けられていた風船は北から飛んできたんだと…」
彡(゚) (゚) 「え!?手紙って風船に括り付けられとったんか?」
(´・ω・`) 「そうだったんだ。てっきりポストに入れられてたんだと思ってた」
(*^◯^*) 「そういえば言ってなかったんだ」
彡(゚) (゚) (風船やと…風船で手紙…)
彡(゚) (゚) (もしかしてワイか?)
80:
彡(-) (-) (いや、絶対ないな。『脱糞したいンゴ』なんて恥ずかしい文章夢の中でも書かんわ)
(*^◯^*) 「どうしたんだ野球民君?」
彡(゚) (゚) 「いや、何でもないわ」
彡(゚) (゚) 「脱糞野郎の捜索がんばりや」
(*^◯^*) 「もちろんなんだ!」
彡(゚) (゚) (まあ創作をがんばんのはお互い様やけどな)
彡(^) (^) (くぅ?上手いっ!座布団一枚!)
先生「どうした野球民。座布団みたいな顔してないで席につけ」
彡() () 「あ、ハイ」
81:
学校「チーン」ゲコウデスヨー
(*^◯^*) 「さて、今日はアキニレのある近場を探すか」
(*^◯^*) 「アキニレの場所で手紙主の場所をしぼる!」
(*^◯^*) 「だが…その上で問題なのは」
(*^◯^*) 「あのアキニレの葉が、付いたのか、付けられたのか…という点!」
82:
(*^◯^*) 「前者ならば…絞り込むのは簡単だ」
(*^◯^*) 「台風というのは風向があまり変わらない」
(*^◯^*) 「よって、俺の家を起点とし、アキニレがある場所を結んだ半直線上に手紙主はいる…と推察される」
(*^◯^*) 「しかし…後者ならなかなか絞り込めない」
(*^◯^*) 「葉っぱを取ってきてそれを風船に付けた人間が手紙主となる」
(*^◯^*) 「町中の人間が被疑者だ、絞り込みようがない…」
83:
(*^◯^*) 「だが…脱糞の危機におかされているものがどうして葉をつけるだろうか」
(*^◯^*) 「手紙というのは追われている人間ということで説明がつく」
(*^◯^*) 「だが葉を付ける理由はどこにでもないではないか!」
(*^◯^*) 「付いたもの…と考える方が適切ではある」
84:
(*^◯^*) 「お、あった!この公園にあったのか!」
(*^◯^*) 「間違いない。これがアキニレの樹木だ!」
(*^◯^*) 「よし、あとはここから片っ端に家を回っていくだけ…」
(*^◯^*) 「いや…待てよ」
85:
彡(゚) (゚) 「さ?てポエム飛ばしたやで?」
彡(゚) (゚) 「前のポエムのは夜中12時ぐらいに飛ばしたな?」
彡(゚) (゚) 「なんでワイは台風が荒れくれる中、夜中に裏山に行こうと思ったんやろうな」
彡(゚) (゚) 「やっぱあれは早く飛ばしたいっちゅう思いが強かったんやろうな」
彡(゚) (゚) 「それだけ傑作やったっちゅうことか」
彡(゚) (゚)
彡(゚) (゚) 「さーて次は誰に届くかな」
二分後
彡(゚) (゚) 「ファッ!雨が降ってきたやないか!」
彡(゚) (゚) 「クッソ!やけど、ワイの想いがこもったポエムや!絶対に届くはずや!」
86:
(*^◯^*) 「クソ、雨が降ってきやがった!」
   
(*^◯^*) 「しょうがねえ!あそこに行くのは明日にするか」
(*^◯^*) 「せっかく手紙主の居場所をほぼ突き止めたと言うのに!」
(*^◯^*) 「まあいい。あせらずに行こう」
(*^◯^*) 「手紙主…明日まで我慢してくれ!」
87:
TV「コノフキンデゴウトウジケンハハッセイシタモヨウデス!ゲンバノタモリサーン」
彡(゚) (゚) 「ただいまやで?」
J( 'ー`) し「あら、おかえり。遅かったわね」
彡(゚) (゚) 「裏山に行ってたんや」
J( 'ー`) し「裏山に?またポエムを送ってたんじゃないでしょうね」
彡(゚) (゚) 「ワイの勝手や。ほっとけや」
J( 'ー`) し「……」
彡(゚) (゚) 「なんやねん」
J( 'ー`) し「いや…あなたはお父さんに似てるなと思うだけよ」
彡(゚) (゚) 「パッパに?」
J( 'ー`) し「そう、プロポエマーの夢を持ってたお父さんに」
彡(゚) (゚) 「……」
89:
J( 'ー`) し「野球民…お父さんは夢を追いきれなくなった」
J( 'ー`) し「それは家族というものを持った人の宿命なのかもしれない」
J( 'ー`) し「でもね、私たちから離れてても、お父さんが頑張れるのはあなたがいるからなのよ」
J( 'ー`) し「あなたに夢を叶えてほしいって本気で思ってるからなの」
J( 'ー`) し「だから…あまりお父さんを憎んだりしないであげてね…」
彡(゚) (゚) 「なに言うてるんや。ワイはパッパを憎んだことなんてないぞ」
彡(゚) (゚) 「それはマッマも同じや」
彡(゚) (゚) 「憎まれ口叩いたりするけどマッマの愛は受け取ってるつもりや」
彡(^) (^) 「いつもありがとうやで、マッマ」
J( 'ー`) し「野球民…ありがとうね」
J( 'ー`) し「最近の野球民の様子が気になったからね…いきなり変な話してゴメンね」
彡(^) (^) 「ええんやで」
J( 'ー`) し「じゃあもうすぐでご飯出来るから、待っててね」
105:
翌日
学校「トウコウジカンデスヨー」
(*^◯^*) 「とうとう手紙主の居場所を突き止めたんだ!」
(´・ω・‘) 「嘘でしょ!?」
彡(゚) (゚) 「とうとう突き止めたんか。えらい早いな」
彡(゚) (゚) 「誰の家やったんや」
(*^◯^*) 「それは…」
(*^◯^*)
(*^◯^*) 「行ってみなくちゃわからないんだ!」
107:
学校「ゲコウデスヨー」
(*^◯^*) 「さて今日こそはあそこに行かなくてはならないな」
(*^◯^*) 「俺が推理の末にたどり着いたあそこにな」
(*^◯^*) 「だが…手紙主は追われている人物だ」
(*^◯^*) 「会ったときにどんな行動に出られるかわからない…」
(*^◯^*) 「護身用に何か持っていくか」ブッシュナイフモチー
108:
男「」・・・ーン
男「」・・・ポーン
男「」・・・ンポーン
男(うるさいな!) ピンポーン
男「はいはい今出ますよっ!」ガチャ
(*^◯^*) 「この色の風船に見覚えはないですか?」
男「…!」
(*^◯^*) ニヤ
(*^◯^*) 「あがらせてもらっても?」
男「え…ああ」
109:
(*^◯^*) 「私が申し上げたいことは…」
(*^◯^*) 「脱糞はもう大丈夫なのか…ということです」
男「あ…? え、ええ大丈夫。トイレに入って」
男「いや、それより…なんで君はこの家を突き止められたの?」
(*^◯^*) 「少し頭を働かせれば分かることです」
110:
(*^◯^*) 「まず?でして」
男「ほうほう」
(*^◯^*) 「?が?なので」
男「え?」
(*^◯^*) 「そして?なので」
男「いや、それは無理やりすぎ…」
(*^◯^*) 「それで半直線上にあるとわかりました」
男「ええ…うん」
111:
(*^◯^*) 「ここからが問題です」
(*^◯^*) 「絞れたといっても、範囲内に家はたくさんあった」
(*^◯^*) 「ですがそこで疑問に思ったのです」
(*^◯^*) 「はたしてここから風船を飛ばしたところで僕の家まで届くのだろうか…と」
112:
(*^◯^*) 「風船の中身はヘリウムではありません」ボヨンボヨン
(*^◯^*) 「浮かばない風船は落ちるしかないのです」
(*^◯^*) 「つまり…私の家まで風船を飛ばすには」
(*^◯^*) 「あなたのように、マンションに住んでいる方でないとありえない!」
(*^◯^*) 「半直線上にあるマンションはここだけでした」
113:
(*^◯^*) 「後は簡単です。このマンションの最上階から一軒ずつ回る」
(*^◯^*) 「そして風船に反応を見せる人を見つけ出せばいいだけです」
男「さっきのピンポーンと連続でなっていたのは」
(*^◯^*) 「ええ、そういうことです」
115:
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
男「なるほど…」
男「今までの話を聞くと、君は僕が追われている…と思ってるようだけど」
(*^◯^*) 「はい」
(*^◯^*) 「あなたが罪を犯している人間ならば…潔く償っていただきたい」
男「……」
男「よくその推理で僕が犯人だと断定できるね」
男「逆に尊敬するよ」
(*^◯^*)
(*^◯^*) (お、俺の推理が褒められている!)
116:
男「それにしても……」
男「この風船を送り付けられたのは僕だけじゃなかったんだね」
(*^◯^*) 「え?あなたが出した風船でしょう?」
男「いや」
(*^◯^*;)
(*^◯^*;) 「いや…待ってくださいよ。じゃあ私が探し出したあなたは…」
男「たぶん…君の探している人間ではないよ」
男「君が何か知ってるのかと思ってずっと話を聞いてたけど…」
(*^◯^*;) 「そ…そんな」
117:
男「僕も驚いているんだよ」
男「そんなアホみたいに大雑把な推理でここまで来た君…」
男「恐らくは偶然にたどり着いたであろう風船についていたこの手紙…」
男「この二つが僕の未来を暗示しているようでね…」
(*^◯^*) 「あなたへの手紙…?」
男「ああ…読むか? 濡れているが」
(*^◯^*) 「……」
(*^◯^*) 「!」
 お

  は
 や
   り
 直
   せ
   る
男「強盗の罪を罪を償うという未来を……」
119:
(*^◯^*) 「あなたがテレビでやっていた強盗事件の犯人だったんですね…」
男「ああ…まあ僕にもいろいろあってね」
男「とりあえず生きるためにやった」
(*^◯^*) 「……」
男「……」
(*^◯^*) 「でも…」
男「わかってるよ。きっともう僕は逃げられないよ」
男「警察からも…運命からも」
男「大人しく警察に自首するさ」
男「手紙も『お前はやり直せる』と言ってくれることだしな……」
(*^◯^*) 「……」
121:

彡(゚) (゚) 「ほえ?あの強盗犯は捕まったんか」
彡(゚) (゚) 「やけど、家族持ちっていうことはいろいろ事情があったんやろうなぁ」
彡(゚) (゚) 「もっとも許されることではないけどやな…」
彡(゚) (゚) 「……」
彡(゚) (゚) 「なんか、やりきれんけど不快じゃない不思議な気分やな」
彡(゚) (゚) 「この気持ちをポエムで表したるか…」
うすくて崩れやすいけれど
飲み込んだくらい大切だ
だけど残酷なこの場所に
息を吹かれてとばされる
シャカシャカくすぐる雑音は
人の愛をも揺さぶって
リアルを削って中身だす
もうめくられないようにしたい
彡(゚) (゚) 「…何を伝えたいんかわからんくなってもうたな」
彡(゚) (゚) 「まあ、明日飛ばすか」
122:
翌日
(*^◯^*) 「というわけで手紙主は分からなかったんだ」
(*^◯^*) 「だけれど、強盗犯を捕まえたんだ!」
彡(゚) (゚) 「ポジ…なぜその二つが結びつくんかワイにはわからんぞ!」
(*^◯^*) 「僕だってわからなかったんだ!」
(*^◯^*) 「今までの手がかりで探し出した人は手紙を出した人じゃなかったんだ!」
(*^◯^*) 「だけれど追われているっていうのはガチだったんだ!」
(*^◯^*) 「そこを捕まえたって話なんだ!」
123:
彡(゚) (゚) 「嘘こけ、今朝のテレビじゃ自首っつっとったんやぞ」
(*^◯^*) 「それは…僕が自首させたんだ!」
(*^◯^*) 「といいたいところなんだけどあの手紙が大きかったような気がするんだ」
(*^◯^*) 「偶然風船によって流れ着いた手紙の内容がその人の気持ちを揺り動かしたんだ」
(*^◯^*) 「僕はそれの後押しをしただけなんだ」
彡(゚) (゚) (偶然風船…昨日…?)
彡(゚) (゚) (気持ちを揺り動かした…?)
彡(゚) (゚) 「ポジ…それはどんな文章やったんや?」
(*^◯^*) 「文章っていうよりか『お前はやり直せる』っていう一文だけなんだ」
(*^◯^*) 「心当たりがあるんだ?」
彡(-) (-) 「いや…違うようやな…すまん」
124:
彡(゚) (゚) 「ところでポジ」
(*^◯^*) 「どうしたんだ野球民君?」
彡(゚) (゚) 「何でお前が裏山にいんねん!」
(*^◯^*) 「そりゃあ、野球民君が言うところの脱糞野郎の正体を知るためなんだ!」
(*^◯^*) 「でも野球民君自身が脱糞野郎とは思いもしなかったんだ!」
(*^◯^*) 「アガサ・クリスティーもビックリなんだ!」
彡(゚) (゚) 「ファッ!」
125:
(*^◯^*) 「僕の家に風船を飛ばせるところはあのマンション除けばもうここぐらいしかないんだ」
(*^◯^*) 「しかも、野球民君の右手には黄色い風船が握られてるんだ」
(*^◯^*) 「言い逃れは出来ないんだ!」
彡(゚) (゚) 「いっいや、待てや!ワイはポエムを飛ばすために風船を持ってるんや!」
彡(゚) (゚) 「断じて『脱糞したいんご』なんて書くためやない!」
(*^◯^*) 「そこまで言うんならそのポエムを見せてほしいんだ」
彡(゚) (゚) 「分かったわ!見せりゃええんやろ!」
彡(゚) (゚) 「ワイの魂を込めた最高傑作、見て驚けや!」
12

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