穂乃果「しょ、しょく……さ……何て読むの……?」back

穂乃果「しょ、しょく……さ……何て読むの……?」


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1:
━━西木野和菓子学院
穂乃果「ここがこれから穂乃果が通う学校……あ、まず編入試験あるんだったっけ」
穂乃果「……お父さん、穂乃果は頑張るよ!」
?回想?
穂乃果「ありがとうございましたー!」
親父「穂乃果、そろそろ店閉めるぞ」
穂乃果「うん!」
親父「……それと、ちょっとばかり話があるから片付け済ませたら俺の部屋のとこに来い」
穂乃果「へ? うん…」
穂乃果「お父さん、片付け終わったよー。話って…」
親父「いいからそこ座れ」
穂乃果「はーい」
親父「……お前、学校卒業したらどうするんだ?」
穂乃果「そんなの穂むらを継ぐに決まってるじゃん」
親父「……あぁ、そのことなんだけどな……」
穂乃果「えっ!? 継がせない…!? 何でっ、どういうこと!?」
親父「今のお前の技術じゃ穂むらは任せられねぇってことだ」
穂乃果「そ、そんなっ…」
親父「だからよ、ちょっと勉強してこいや」
穂乃果「勉強?」
親父「編入の手続きはもう済ませてある。明日からお前が通う学校は音ノ木でもゆーてぃーなんたらでもねぇ…」
親父「西木野……西木野和菓子学院だ!!」
3:
穂乃果「よーし、頑張るぞー! えーと、編入試験の会場は……こっちかな」
穂乃果「おぉ、人がいっぱいいるよ! 穂乃果も負けてられないなー!」
スタスタスタ…
真姫「……」
穂乃果「ほぇ? 穂乃果と同じくらいの歳の子…?」
穂乃果「ねぇねぇそこの人、あの子って…」
「えっ、あんた真姫様を知らないの!?」
穂乃果「真姫、様……?」
「西木野真姫様。この学校のトップ、学園長の愛孫……西木野の名前はそれだけで和菓子界の頂点に君臨することを意味してるのよ」
穂乃果「ほぇー、すごいんだねー」
真姫「今回はこの私直々に審査をしてあげるわ。光栄に思うことね」
ザワザワ……
穂乃果「あれ? みんないきなり顔を青くしちゃってどうかしたの?」
「あわわわ……うわぁぁぁぁ!!!!」
穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ!」
ガシッ
「離してっ、離してーっ!!」
穂乃果「何で帰ろうとしてるの? だって今から編入試験あるんじゃ…」
「だからよっ! もし真姫様に“不味い”なんてレッテル貼られた日にはもうこの国で和菓子なんか作れない……職人としての死を意味するのよ!!」
穂乃果「……??」
真姫「全員帰ったみたいね、楽でいいわ。凛、日本茶の用意を」
凛「はいにゃ! 真姫様!」
真姫「……ふぅ、腕を上げたわね。凛」
凛「えへへへー」
穂乃果「ほんとほんと! こんな美味しいお茶飲んだの初めてだよ! ずすすすぅーっ」
真姫「でっしょー? 茶を淹れさせたらこの凛は……って」
凛「お、お前誰にゃー!?」
4:
穂乃果「編入試験受けにきたんだけど…」
凛「なっ…」
真姫「……貴女、正気?」
穂乃果「もちろん! 穂乃果はここでいっぱい勉強して穂むらを継ぐんだから!」
真姫(ほむら…? 聴いたことない店ね、最近開業したのかしら?)
凛「真姫様、どうするの?」
ヒソヒソ
真姫「……面倒ね、まぁでも審査をお爺様から任せられたのだから蔑ろにするわけにもいかないし」
穂乃果「ねーねー、試験はー?」
真姫「……仕方ないわね。特別に試験を行ってあげるわ」
穂乃果「わーい! ってそれが当然だよね? 編入試験があるからわざわざここまで来たんだから」
凛「お前っ、真姫様になんて口の利き方…」
真姫「この“栗”を使って一品作りなさい。その味で合否の判断を下すわ」
穂乃果「栗……作るのは何でもいいの?」
真姫「えぇ、ある程度他の材料は用意してあるから調理器具も好きに使っていいわ」
穂乃果「うん、わかった!」
6:
穂乃果「栗、かぁ……何にしようかなぁ……うーん、うーん……」
穂乃果「まず何を作るにしても栗を使える状態にしておかなくちゃ……痛っ!」
穂乃果「痛ーいっ! 針が刺さったー! 痛いよ痛いよーっ! なんでこんなとげとげしてるのー!?」
真姫「……」
凛「……」
穂乃果「針……とげとげ……そうだっ!」
穂乃果「出来たっ!」
凛「真姫様はお前なんかに付き合ってる時間なんてないんだからさっさと……って、これは…!?」
真姫「……!」
凛「栗そのままじゃん! 今まで何してたの!? あぁもうっ、真姫様こんなやつに構う必要なんか」
穂乃果「へぇ、貴女にはこれがただの栗に見えるんだ?」
凛「え…?」
真姫「なるほどね、器に使ったってわけ」
凛「あ、ほんとだ……真ん中に切れ目がある」
穂乃果「うんっ、ほらほら早く開けてみて!」
真姫(この中に一体何が……)
スッ
真姫「痛いっ!」
グサッ
凛「あぁっ、真姫様っ!」
穂乃果「あははははっ!」
凛「こ、このーっ!」
7:
パカッ…
真姫「これはっ……茹でた栗……え、これだけ?」
凛「舐めてんのかにゃ!?」
穂乃果「いいから食べてみてよ」
真姫「し、仕方ないわね……一口だけ……」
真姫(一見、茹でただけの栗に見えるけど……何か秘密が……?)
真姫「……っ!」
パクッ
穂乃果「……」
凛「……」
真姫「……」
穂乃果「どう?」
真姫「……貴女、何をしたの?」
凛「真姫様…?」
真姫「ここに用意された食材はどれも一級品のもの、それなのに、それなのに…」
真姫「どうしてっ、どうやったらこんな不味いものが出来上がるのよ!?」
穂乃果「え……」
ガーン
真姫「おええぇぇぇぇっ…」
ビチャビチャ
凛「ま、真姫様ーっ!」
穂乃果「……」
シュン
真姫「生のじゃがいものような食感だわ……とても栗とは思えない……充分に茹でられてはいるはずなのに、そして栗の甘味も完全に消え去っていて、無味……一週間断食した野犬ですらも吐き捨てる悪魔的な一品だわ」
真姫「わ、私の口が……犯されたぁ……うわぁぁんっ……ひぐっ……」
凛「ま、真姫様が怒ることを忘れて泣き出すなんて…」
穂乃果「あ、あの……合否のほどは……」
真姫「不合格に決まってるでしょっ!! さっさと消えなさい!!」
凛「今度街で見かけたらぶっ殺すにゃ!」
穂乃果「そ、そんなぁ……」
8:
━━穂むら
穂乃果「ただいま……」
親父「おう穂乃果、試験はどうだった?」
穂乃果「ど、どうだろうね……」
親父「まぁ腐っても俺の娘だからな。編入程度の試験で落とされるなんてあるめぇ」
穂乃果「ははは……」
穂乃果(言えない……穂乃果のせいで穂むらに野犬が吐き捨てるくらい不味いのレッテルが貼られたなんて……)
?数日後?
親父「おう何してんだ、さっさと仕度しろ」
穂乃果「ほぇ?」
親父「今日からお前、あっちの寮に入るんだろ。寝惚けてんのか?」
穂乃果「え、え……?」
親父「何だお前、合格通知まだ見てねえのか?」
穂乃果「ご、合格…? 穂乃果が!?」
親父「お前以外に誰がいんだ」
穂乃果「や、やった……やったーっ!! 」
穂乃果(なーんだ、あの子不味いとか言ってたくせに、素直じゃないんだなー)
穂乃果(うん、そうだよ、小さい頃からお父さんのお手伝いしてた穂乃果の和菓子が美味しくないわけないもん)
穂乃果「じゃあ行ってくるねー!」
10:
━━西木野和菓子学院
真姫「……」
スタスタ
穂乃果「あ、えーと、確か……真姫ちゃんだ!」
穂乃果「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーんっ!!」
真姫「うぇっ!? あ、貴女はこの前の…」
穂乃果「穂乃果だよ、高坂穂乃果」
真姫「何で貴女がこんな所にいるのよ!?」
穂乃果「もうー、真姫ちゃんは素直じゃないんだからー」
真姫「は、はぁ…!? うぶっ、おえぇぇぇぇっ…!!」
ビチャビチャ
穂乃果「わわっ…」
真姫「あ、あんたの顔を見ると急に吐き気が……」
穂乃果「へぇ、大変だねぇ…、まぁこれからよろしくね!」
真姫「よろしくしないわよっ!!」
12:
花陽「ふえぇぇ……やばいです……このままじゃ退学ですぅ……」
花陽「ど、どうしたらぁ……」
先生「では授業を始めます。餡を使った菓子をペアになって作ってもらいます。不味かったら退学。以上」
花陽「だ、誰か助けてぇぇ……!!」
穂乃果「あ、貴女が小泉花陽ちゃん? 穂乃果たちペアらしいからよろしくね!」
花陽「ごめんなさい……ごめんなさい……」
穂乃果「え? 何でいきなり謝られてるの?」
花陽「花陽がどんくさいせいで高坂さんまで退学確定ですぅ……」
穂乃果「いや、それはちょっと困るんだけど……あと穂乃果でいいよ」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……実は花陽……」
穂乃果(話を聞くと花陽ちゃんはこの学院でダントツ最下位の成績の超ダメダメっ子だった)
穂乃果「大丈夫だよ! 自信もとうよ!」
花陽「う、うん……」
花陽(そういえばこの人ってあの厳しい編入試験を通過して入ってきたから、もしかしたらすごい人なのかな…?)
穂乃果「じゃあ穂乃果、餡子買いに行ってくるねー!」
花陽「ほぇ…? あ、餡はこの生餡を使って…」
穂乃果「え? これ? ぼろぼろしてるじゃんっ、これが餡子って花陽ちゃんったら冗談キツいなー」
花陽「い、いや…まずこの生餡を鍋で練ってから……ってそんなことも知らないのぉ!?」
14:
花陽「えーと、鍋に水と砂糖を熱して…」
穂乃果「ふむふむ…」
花陽「煮たってきたらさっきかの生餡を投入するの」
穂乃果「へー」
花陽「で、焦げ付かないようにヘラで伸ばしたり返したりしながら…」
花陽(何で花陽が教えてるんだろ……でもなんだか自分よりだめだめな人がいると自信もてるっていうか……)
穂乃果「わぁー、すごいすごい! 餡子だ! 穂乃果が知ってる餡子になってきてる! あっつ!!」
花陽「跳ねてくるからお鍋に顔近付けたら危ないよぉ…!」
穂乃果「うぅ…、顔が餡子まみれだ…」
花陽(この人やっぱりダメだっ、花陽がしっかりしなくちゃ! 自分らしい和菓子……今なら作れそうな気がするよ)
花陽「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「はいっ」
花陽「完成した餡をトレイに移してあら熱をとっておいて!」
穂乃果「おっけー!」
花陽「花陽はそのうちにっ」
ガシャガシャ
穂乃果「土鍋に水……それと、米っ!? まさかっ…」
花陽「和菓子には自信はないけど、お米に関しては花陽の右に出る者はいないっ!」
穂乃果「おぉっ!」
花陽「穂乃果ちゃんっ、どんぶりセット!」
穂乃果「ほいっ」
花陽「炊きたてご飯を盛大に盛り付けますっ!」
穂乃果「ほかほかだー!」
花陽「そしてっ、練り上がった餡をダイナミックにその上にかけるっ!」
穂乃果「おぉーっ!!」
花陽「おあがりよっ!!」
ドーンッ
20:
先生「では次のペア」
花陽「お願いしますっ!」
穂乃果「しますっ!」
先生「これは……?」
花陽「花陽特製、アンライスです!!」
先生「アン・ルイス……?」
花陽「アンライス!!」
先生「ふむ…、とても美味しそうには思えないが」
花陽「食えばわかるっ!」
先生「よかろう……では一口……」
パクッ
先生「むっ…!」
先生「この米は……糯米を使用しているのか……それと、ほんのり鼻に通る味……桜を練り込んだな」
花陽「その通りです!」
先生「なるほど……」
穂乃果「す、すごい……!」
花陽「……どうでしょう?」
先生「……うむ、不味い」
花陽「うぇ!?」
穂乃果「からのー?」
先生「桜餅をどんぶりに見立てての発想は見事だ。しかしながらどうにもこうにも不味い」
先生「どうして炊きたての熱々の米を使った? 冷ませば餡との一体感も生まれて少しはマシになっただろう」
花陽「愚問ですね……米は炊きたてっ、それ以外は有り得ませんっ! 一つ一つの具材を最高の状態で食べる人に提供する……それは職人としての誇り」
先生「……」
32:
先生「小泉・高坂ペアは不合格により学院を退学」
穂乃果「待ってください!!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんっ…」
先生「言い訳なら聞かんぞ」
穂乃果「違います! 確かに、花陽ちゃんの作った餡子丼が不味かったのは認めます!」
花陽「ふぇぇ…ぐすっ…」
先生「だったら…」
穂乃果「まだ時間はあるはずです! 授業終了まであと五分あります!」
先生「五分で何が出来ると」
穂乃果「先生が満足する一品をご用意してみせます」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……そんなの無理だよぉ……」
穂乃果「無理じゃないっ! 諦めなければ無理なことなんて何もないよっ!」
先生「悪あがきか…、まぁよかろう。ただし一秒でも遅れたらその時点で審査するまでもなく即刻退学だ、いいな?」
穂乃果「はいっ! さぁ花陽ちゃん、手伝って」
花陽「な、何をするつもりなの…? たった五分で…」
穂乃果「これだよ」
ゴソッ
花陽「こ、これはっ…!!」
穂乃果「これをこうしてああして、最後に…」
花陽「あ、あと三十秒きったよ…!!」
穂乃果「大丈夫、もうすぐ……よし、出来たっ!」
花陽「おあがりよっ!!」
ドーンッ
34:
穂乃果「審査お願いしますっ!」
花陽「しますっ…!」
先生「ふむ…、どうにか時間内には間に合ったみたいだが…」
先生(見た目はさっきと変わってないようだが……またあの不味いの食べるのやだな……)
穂乃果「ささっ、豪快に一口」
先生「……」
パクッ
先生「んっ、んんっ、な、なんだこれは…!?」
先生「この贅沢な甘み……そして口の中でまろやかに溶けていくとろみ……お前、蜂蜜を使ったな?」
穂乃果「さすが先生。そうです、穂乃果はこの蜂蜜を使いました!」
穂乃果「甘くとろみが強い蜂蜜を花陽ちゃんが作っためちゃマズイどんぶりに浸るくらいぶっかけることによってさっきまでの不味さを完全に消し去りました!」
穂乃果「そしてまだ温かいお米の熱によって蜂蜜の粘性は更にとろとろに……最高の食感を生み出したんです!」
穂乃果「いかがでしたか? 穂乃果特製蜂蜜丼のお味は?」
先生「うん、蜂蜜美味しい」
ペロペロ
花陽「お、美味しい……ってことは、花陽たち…」
穂乃果「うんっ、合格したんだよっ! やったやった!」
花陽「退学にならずにすみましたぁぁ…!! ひぐっ…、ありがとう、穂乃果ちゃぁんっ…!!」
先生「い、いや……美味いの蜂蜜であって、お前たちの」
穂乃果、花陽「「御粗末っ!! ありがとうございましたっ!!」」
37:
穂乃果「いやぁー、花陽ちゃんがあんな不味いの作った時はどうしようかと思ったよ」
花陽「しゅ、しゅみませぇんっ…」
穂乃果「でもまぁ、二人とも退学にならなくてよかったよかったー」
花陽「でもびっくりしました…、あんな前代未聞の和菓子で合格しちゃうなんて…」
穂乃果「お父さんがね、いつも言ってるんだ。蜂蜜は美味いって。この味だけは人間の力じゃ作り出せない自然由来の美味さだって」
花陽「ふぇぇ、すごいんですね、穂乃果ちゃんのおやっさん」
穂乃果「蜂蜜嫌いな人はいないし、使い勝手もいいしね!」
花陽「なるほどぉ、勉強になります……困ったらとりあえず蜂蜜をぶっかける、と…」
メモメモ
海未「蜂蜜丼……ふざけた和菓子を……こんなもの和菓子と呼べません」
パクッ
海未「ただ蜂蜜の味がするだけではありませんか」
海未「……気に入りませんね、あの編入生」
40:
?翌日?
穂乃果「今日は砂糖細工の授業かー、まぁ退学とかならないみたいだから気楽にやれていいね」
花陽「んしょ、んしょっ…」
グニグニ
穂乃果「おや? 花陽ちゃん、何作ってるの?」
花陽「えへへ、おにぎり! これだったら難しい技術いらないしね」
穂乃果「おぉー! すごいすごい! じゃあ穂乃果はお饅頭作ろうかなー! 丸めるだけだしー」
グニグニ
海未「……っ」
「うぉーーっ! すげぇーーっ!」
穂乃果「ん? なんだろ?」
花陽「どうしたんですかぁ?」
「あれ見てよ、あれ! 園田さんの砂糖細工!」
穂乃果「ほぇ?」
花陽「ぴゃぁぁーーっ!!」
穂乃果「あ、あれはっ…!!……何?」
「えぇ!? 見てわかんないの!?」
花陽「穂乃果ちゃん、あれは鳳凰です! しかもスカイツリーのてっぺんに羽を広げている姿……こんなものを砂糖細工で表現できるなんて、もう学生のレベルじゃないですっ…!!」
41:
穂乃果「へぇー、すごいねー、あの人」
花陽「すごいなんてものじゃないですっ! 園田さんは一年生の中で一番西木野真姫様に近いと言われている超超エリート!」
穂乃果「うん、わかるよわかるよ、だってこれ見た目も綺麗だけど、味だってすごいもん! 美味しいっ、上品な甘さっていうのかな」
モグモグ
花陽「ふぁぁ……頬っぺたが落ちちゃいそうですぅ??////」
モグモグ
穂乃果「でしょでしょっ! 食べるのが勿体ないけど美味しいからつい手が伸びちゃうよー」
モグモグ
花陽「わかりまふぅ……はむはむっ……////」
モグモグ
海未「先生、拙いながら完成致しましたので評価をお聞かせ願えないでしょうか?」
先生「ふむ、園田さんの作品なら私も見るのが楽しみだな。どれ…」
海未「ありがとうございます。ではこちらに……!?」
穂乃果「はぐはぐっ…!!」
モグモグ
花陽「むしゃむしゃむしゃっ…!!」
モグモグ
海未「あ、貴女たちはっ……!!」
45:
海未「な、何をしているのですかっ!?」
穂乃果「何をって……穂乃果たちは甘いものが食べたくなったから、そこにあった…」
花陽「びゃああああああっ!!!!」
穂乃果「花陽ちゃん?」
花陽「はわわわわわ……こ、これっ、そ、園田さんの砂糖細工の…」
穂乃果「あ……」
海未「……」
穂乃果「ご、ごめんね、美味しかったからつい…」
先生「……園田さん、これはどういうことですか?」
海未「す、すみません…! この者たちが勝手に私の作品に触れ、あろうことかそれを食し…」
先生「職人というものは技術だけではなく、管理能力も必要となる。君にはそれが欠けていたみたいだな」
海未「な、何故私が咎められなくては……悪いのは全部」
先生「何も怒っているわけではない。何事も経験だ、次に生かすのだな」
スタスタ
海未「そ、そんな……」
47:
海未「……」
花陽「園田さん、ごめんなさい…!」
穂乃果「何も退学になるわけじゃないんだから、そんなに落ち込まなくても……あ、そうだ!」
穂乃果「穂乃果が作った砂糖細工のお饅頭と花陽ちゃんが作ったおにぎり! 穂乃果たち、不可抗力とはいえ貴女の鳥さん食べちゃったから、代わりにどーぞ!」
海未「……」
花陽「花陽なりに頑張ったんです、海苔のところとかちょっと上手にできたかなっ、て。えへへ、園田さんに比べたら全然ですけど」
穂乃果「さぁさぁ、どっちから食べる? なんなら二つ同時に」
海未「……っ」
バシッ
穂乃果「わわっ…!」
グシャッ…
花陽「あぁぁ….!! おにぎりとお饅頭がぁ…!!」
穂乃果「ちょっと! 何するの!?」
海未「ゴミを私に近付けないで頂きたい」
51:
穂乃果「ごみ…!?」
花陽「おにぎりがっ、おにぎりがぁ……」
穂乃果「ひ、酷い……どうしてこんなこと……」
海未「退きなさい。貴女たちのような三流の相手などしている暇はないのです。もっと技術を磨かなくては…」
海未「高坂さんの実家は和菓子屋を営んでいるとのことですが、こんなゴミを作っているようでは店の程度もたかが知れますね」
海未「早々に畳んだ方がよろしいのでは?」
花陽「……っ」
穂乃果「穂むらを馬鹿にしないで!! 確かに、穂乃果は和菓子職人としてはまだまだだけど……お父さんはっ、穂乃果のお父さんは…」
海未「ふんっ、……まぁ貴女たちが退学になるのも時間の問題でしょう」
スタスタ
穂乃果「……っ」
花陽「穂乃果ちゃん……」
花陽(……穂乃果ちゃんには色々助けてもらってばかりだから、今度は花陽が穂乃果ちゃんの力になってあげなきゃ)
花陽「あ、あのっ!」
海未「……ゴミが何の用ですか?」
54:
?数日後?
穂乃果「しょ、しょく……さ……何て読むの……?」
「おい、聞いたか?」「あぁ、食戟が行われたんだろ?」「くそーっ、見たかったなー! あの園田がやったんだろ? 対戦相手は?」
「同じ一年の小泉……とかいうやつ」「誰だそれ? まぁどうせ勝ったのは園田だろ?」「当然じゃん、そんなの」「だよなー、ははは」
穂乃果「花陽ちゃんが……?」
花陽「びぃえええぇぇぇっ……!!」
ゴロゴロ
穂乃果「あ、花陽ちゃん! 聞きたいことがあるんだけど、しょくなんとかって……って何その荷物!?」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんの嘘つきぃぃぃ……!!!!」
穂乃果「へ……?」
穂乃果「えぇー!! 和菓子対決で負けたから退学ー!?」
花陽「ぐすっ……穂乃果ちゃんの言った通りに蜂蜜使ったのに負けちゃいましたぁ……ひぐっ……!!」
穂乃果「相手は、あの……園田さん……だよね? そんな退学とかする必要ないよっ! ただの学生同士のケンカでしょ!?」
花陽「食戟の取り決めは絶対なんです……だから一度食戟で決まったことは食戟でしか覆せないんですぅ……だから、花陽は、花陽ぁぁっ……」
穂乃果「……だったら」
花陽「ふぇ…?」
穂乃果「だったら、穂乃果が園田さんに食戟で勝って花陽ちゃんの退学を取り消してもらえばいいんだよね?」
58:
花陽「そ、そんなのダメですっ…!! 負けたら穂乃果ちゃんまで退学に…」
穂乃果「大丈夫、絶対に勝つから」
花陽「どこからそんな自信が…」
穂乃果「なんだかね、負ける気がしないんだ……あの人には」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん…」
穂乃果「そういえば花陽ちゃんは園田さんと何勝負したの?」
花陽「花陽は勝つ確信があったからテーマは園田さんに決めてもらったんだぁ」
穂乃果(勝つ確信って……)
花陽「そしてら園田さんは砂糖細工にしましょう、って。だから花陽はおにぎりを作ってそれに蜂蜜をたっぷりぶっかけて艶々にコーティング、でも園田さんの作った七つの宝玉に負けちゃって……」
穂乃果(そりゃあ負けるよ、花陽ちゃん……)
花陽「だからテーマはこっちが決めた方がいいよ! 少しでも穂乃果ちゃんが得意なものに!」
穂乃果「そう、だよねぇ……何にしようかなぁ……」
59:
【食戟】高坂穂乃果 VS 園田海未
テーマ:羊羮
審査員:綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈
花陽「よ、羊羮……? 穂乃果ちゃん、得意なの?」
穂乃果「いや、別にそんなに意味はないけど…」
花陽「え…?」
穂乃果「何でやっても負けないよ、穂乃果は」
花陽「……うんっ、信じてるよ!」
海未「まさか貴女から挑んでくれるとは……嬉しいです、今日で貴女をこの学院から追放できると考えると」
穂乃果「穂乃果が勝ったら花陽ちゃんの退学を取り消してもらうから!!」
海未「いいでしょう。私が勝てば高坂穂乃果、貴女には退学してもらいます!」
穂乃果「負けない、貴女には絶対負けないっ!」
食戟開始……!!
61:
真姫「始まったみたいね…」
凛「高坂って……あの編入試験のアイツっ! でも相手があの園田じゃ結果は決まってるようなものにゃ」
真姫「そうかしら?」
凛「へ?」
海未「……」
シュシュシュシュッ
海未「……」
スパパパパパッ
真姫「さすがね、動きにまったく無駄が無いわ」
凛「ふはぁ??//// ここまで餡の香りが漂ってくるにゃ?」
真姫「極限まで煮詰めて餡の濃度を高めているのね」
凛「でも水分を飛ばしすぎると羊羮じゃなくなるんじゃ…」
真姫「普通なら、そうね。でもここは食戟……誰も普通の菓子なんか望んではいないのよ」
凛「…うん」
真姫「早くも海未の方は羊羮が完成したみたい」
凛「もうっ!? だってまだ10分くらいしか経ってないよ!」
真姫「海未の本領はここからよ、よく見ておきなさい」
凛「あ、あれはっ、羊羮を包丁で細工してる!?」
真姫「海未にとっては素材が練り切りだろうがスポンジだろうが、何だろうと細工を施す際には関係ないのよ。例えそれが餡だろうと、ね」
凛「す、すごい……っ」
62:
凛「えーと、あの激マズ職人の高坂の方は、っと」
穂乃果「…………」
グツグツ
真姫「さっきら餡を煮詰めているだけね…」
凛「なんか見ててつまんないにゃ」
真姫「真剣に鍋をじっと見つめて、何かしているようだけど、ここからじゃ遠くてよくわからないわ」
凛「どうせ焦がさないか心配で離れられないだけでしょ、これだから三流職人は」
真姫「……あれは」
凛「真姫様?」
真姫「ふふっ、あーはっはっは!」
凛「……??」
真姫「そろそろ時間ね」
穂乃果「出来たっ!!」
海未「私の方もとっくに完成しています」
63:
海未「私の方が先に完成していましたので、私から先攻でよろしいでしょうか?」
穂乃果「うん、いいよ」
海未「では…」
コトッ
海未「これが私の羊羮、『黒の水晶』です」
ツバサ「これが、羊羮…?」
あんじゅ「すご?い! 全体に細かい細工が施されてて、本物の宝石みたい」
英玲奈「細工も見事だが、この色……これまでに数々の羊羮を目にしてきたが、これほど黒と表現できるのは初めてだ」
あんじゅ「ほんとに真っ黒…」
ツバサ「そうね、どうしても作業の際には僅な淀みが生じてしまうものだけど、ここまで綺麗な黒は…」
英玲奈「調理を拝見していたが、かなり煮詰めていたようだな」
海未「はい、ほぼ水分は飛ばしていますので強烈な餡の味を堪能できるかと」
あんじゅ「でもそんなことしたら、こんな細工なんか出来るわけが…」
ツバサ「……! まさか、ゼラチンを…」
海未「御名答です。本来、羊羮はゼラチンと餡を混ぜるのですが、これはそうしていません」
英玲奈「だったら羊羮ではないじゃないか! 羊羮対決で羊羮に非ずとは食す価値はないな」
海未「いえ、これは紛れもなく羊羮です」
英玲奈「何だと…?」
ツバサ「そう、この子はちゃんと羊羮を作っているわ」
あんじゅ「どういうこと?」
ツバサ「内ではなく外にゼラチンを使ったのね?」
海未「はい」
ツバサ「よく見てみて。餡の表面には薄くゼラチンでコーティングされている。だからこの様な細工も可能だったのよ」
65:
英玲奈「ほ、本当だ……何という技術……」
海未「さぁ召し上がってみてください」
英玲奈「う、うむ…」
あんじゅ「いただきま?す♪」
ツバサ「……」
パクッ
英玲奈「う、うぅぅぅぅぅまぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!!!」
あんじゅ「やぁぁぁぁぁぁぁんんんん????っ////////」
ツバサ「くぅぅぅぅぅぅぅぅ餡子あんこあんこあんこ強烈なあんこの味がしゅりゅのぉぉぉぉーーっっ!!!!」
凛「じゅるっ……いいなぁ、凛も食べたいにゃ」
真姫「気が向いたら今度作ってあげるわ」
凛「真姫様も作れるの?」
真姫「当然でしょ」
69:
英玲奈「こんなにも強烈な餡の味を引き出しているというのに、舌触りもまろやか…」
あんじゅ「どれだけ食べてもくどく感じないのはそのゼラチンの膜に秘密がありそうね」
ツバサ「……ヨーグルトね」
海未「まさかそれまで見抜かれてしまうとは……恐れ入りました」
海未「ヨーグルトとから浮き出ている水分ありますよね? これの濾過を繰り返し、純水と見間違うくらいまで透度を高めたものにございます」
英玲奈「それをゼラチンに混ぜておくことによって、舌に触れる際の第一感味を抑えているのか」
あんじゅ「こんな美味しい羊羮初めて食べたわ?」
ツバサ「見事よ、園田海未」
英玲奈「うむ、満場一致のようだな。従ってこの食戟対決、勝者は園田海」
穂乃果「え…」
花陽「ま、待て待てぇーいっ!!」
英玲奈「む…、何だお前たちは」
花陽「まだ穂乃果ちゃんの羊羮をお披露目してないじゃないですかぁぁっ…!!」
ツバサ「あ、そうだったね」
あんじゅ「すっかり忘れちゃってたわ?、うふふふ」
75:
凛「真姫様ー、もうお部屋に戻ろうよー」
真姫「ふふ、面白いものが見れるからもう少し待ってなさい」
凛「面白いもの…?」
穂乃果「穂乃果の羊羮は、『シンフォニア ?白と白の二重奏?』だよ!」
コトッ
花陽「穂乃果ちゃんのくせにちょっとオシャレだっ!?」
海未「……!?」
英玲奈「し、白い羊羮だとぉぉっ!?」
あんじゅ「海未ちゃんの黒いのと対極的ね。それにしても真っ白」
英玲奈「誰が牛乳寒を作れと言ったっ!!」
穂乃果「ギューニューカンじゃないよっ! 羊羮だもんっ!」
英玲奈「何だと…」
ツバサ「白餡……? いや、それだとここまで真っ白な色には…」
あんじゅ「どうやってこんな色を出したの?」
穂乃果「うん、いいよ。教えてあげる」
穂乃果「まず、穂乃果が使ったのはさっき、きんつばさんが言ったみたいに白餡じゃなくて」
ツバサ「綺羅ツバサです」
穂乃果「普通のつぶ餡。これを煮詰めるまでは何てことないんだけど、実は餡子の方は一切使ってないんだ」
76:
ツバサ「どういうこと…?」
穂乃果「使ったのは、本来蒸発してしまう水の方」
英玲奈「水分を全て飛ばした園田海未とまったく真逆というわけか」
穂乃果「餡子の旨味が凝縮されてるからすごく美味しいんだよ」
ツバサ「でもいくら旨味が含まれているとはいっても元の餡には敵わない筈よ」
穂乃果「うん……そのままなら、ね。穂乃果はその餡水を取り掬って、別の鍋でまたそれを煮詰めたの」
あんじゅ「なるほど! それだと更に餡の旨味が凝縮されるわ!」
英玲奈「ちょっと待て、お前が餡ではなく煮詰めた際の水を使って羊羮を作ったことはわかった……しかしこれだけではあの純白の理由になっていないではないか」
穂乃果「うん、あれを固めただけじゃあの白は出せない……だから穂乃果はこれを入れたんだ」
ゴソッ
穂乃果「この…」
穂乃果「牛乳を!」
英玲奈「やはりギューニューカンではないかっ!!!!」
ガタッ
あんじゅ「英玲奈、落ち着いて」
ツバサ「今回は餡の要素も入っていることだし、セーフにしてあげましょう」
78:
英玲奈「ま、まぁ肝心なのは味だからな…」
あんじゅ「えぇ、食べてみましょう」
ツバサ「餡子と牛乳ね…」
穂乃果「待って!」
ツバサ「何?」
穂乃果「その羊羮はまだ未完成。このソースをかけてこそ、完成するんだ!」
英玲奈「羊羮にソースだと……!?」
あんじゅ「画期的ね」
穂乃果「さぁさぁかけますよー!」
トローンッ
あんじゅ「白い表面に金色のソース……美しいわね、惚れ惚れしちゃう////」
ツバサ「そのソースは…?」
花陽(ま、まさか……)
穂乃果「蜂蜜です!」
花陽(やっぱりぃぃっ…!! でもダメだよ、穂乃果ちゃんっ! 園田さんに蜂蜜は、通用しないっ…!!)
アワアワ
穂乃果「でも……これって、ただの蜂蜜じゃないんですよ」
あんじゅ「……??」
英玲奈「言われてみれば少し香ばしい匂いがするな」
穂乃果「蜂蜜を煮詰めたものです! 実家にいる時にお父さんから教えてもらったんです」
親父『大抵のものは煮詰めれば味が濃くなって美味くなる』
穂乃果「って」
79:
穂乃果「あ、もう食べていいですよー」
英玲奈「よくわからんが私はお前が嫌いだ」
パクッ
あんじゅ「あ、やわらか?い♪」
パクッ
ツバサ「どんな味がするんだろ」
パクッ
穂乃果「……」
ワクワク
海未「……」
英玲奈「んほぉぉぉぉはぢみ"づぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」
あんじゅ「やっ…んんっ、ぁ……歯に絡み付いてっ、とろとろぉって……んぁっ、ずっと……ずぅっとあまいのぉぉっ……////////」
ツバサ「これはっ、これはこれはこれはこれはぁぁぁぁぁっ!!!! 蜂蜜の味しかしないのに何処からか襲ってくる和の濁流ーーっ!!!!」
海未「っ!?」
花陽「うぁぁ……とろとろのはちみつ……じゅるっ……ふはふはっ……////」
穂乃果「御粗末っ!!」
83:
ツバサ「それじゃ、勝敗を言い渡すわ!」
穂乃果「……」
ドキドキ
海未「……」
花陽(お願いしますっ、お願いしますっ…)
ツバサ「今回の食戟対決、勝者は……」
英玲奈「そ……」
英玲奈「の……」
ツバサ「高坂穂乃果!!」
穂乃果「や、やった……やったーっ!! 穂乃果、勝ったんだーっ!!」
花陽「穂乃果ちゃんっ!!」
穂乃果「花陽ちゃんっ!!」
海未「ま、待ってください!! 納得がいきません!! どうして私の作品があんな蜂蜜が甘いだけのゴミにっ…」
ツバサ「なら説明してあげるわ」
86:
あんじゅ「私ってこう見えてMなのよ」
海未「は……?」
あんじゅ「だから海未ちゃんの綺麗な宝石を壊すよりも、穂乃果ちゃんの絡み付く蜂蜜に犯される方がゾクゾクしたってわけ♪」
英玲奈「ちなみに私は高坂のことが嫌いだから園田に一票入れてやったぞ」
海未「嬉しくありません……というか真面目に審査する気はあるのですか!?」
海未「私の作品は完璧なのですっ、誰にも負ける筈がないのですっ!!」
ツバサ「作品、ねぇ……うん」
ツバサ「美術館に貴女たち二人の羊羮どちらを飾るかって勝負なら、園田さんの圧勝だったでしょうね」
海未「……料理はカタチから、そして香り、味、と……そう教えを受けました」
海未「味で私の方が劣っていた、と……? そんなわけありませんっ、味も含め私の作品は完璧だったでしょう!?」
ツバサ「料理は食べる人間を楽しませるもの。それが菓子なら尚のこと……貴女の羊羮は確かに美味しかったわ」
海未「だったら何故……」
ツバサ「食べてみたらわかるわ。高坂さんの羊羮を」
海未「こ、この私がこんなゴミを…」
あんじゅ「…海未ちゃん」
英玲奈「いいから食ってみろ、園田海未」
海未「……っ」
パクッ
海未「あっ…////」
海未「んぁ…っ、や……なにこれ……らめ、きちゃうっ…、きちゃうのっ、とろとろぉって、からだじゅうがくちゅくちゅされりゅぅっ……あぁぁンンっ……////////」
ビクンビクンッ
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