桃太郎「はーい諸君!オレァ桃太郎、素敵で不敵なナイスガイさ!」back ▼
桃太郎「はーい諸君!オレァ桃太郎、素敵で不敵なナイスガイさ!」
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1:
桃太郎「拾われるなら断然美女!」
婆「うめぇ桃ならこっちへ来い!まじぃ桃ならあっちいけ!」
桃太郎「無しだよ無し無し!桃のハンドル左にきっちゃうよ!」
7:
桃太郎「おいおい!どっかで姫が川で水浴びとかしてないのかよ!」
桃太郎「しけてんなー!くそったれー!現実はこれだから‥‥‥?」
?「‥‥‥」
桃太郎「サイドミラーになんかうつった?」
?「‥‥‥」
桃太郎「なんあれ!?スゲー美女!!!」
9:
キキーッバタンッ
?「‥‥‥?」
桃太郎「はぁい!ハニー!」フッサァ
?「‥‥‥失礼ですがどなたでしたっけ?」
桃太郎「初対面さ!ただ前世を含めると‥‥‥わからないけどね!」キリッ
?「はぁ‥‥‥」
10:
桃太郎「単刀直入に言うよハニー」
?「‥‥‥」
桃太郎「俺の子供を生んでくれないか?」
?「‥‥‥え?」
桃太郎「え?じゃあない、さぁ子づくりしよ‥‥‥?」
?「‥‥‥」
桃太郎「セイセイセイ!下半身お魚さんじゃあないのユー!」
人魚「人魚ですから」
11:
桃太郎「「人魚ですから」じゃあねーよ!」
人魚「ご、ごめんなさい」
桃太郎「マジありえねーんですけどー!」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「俺のときめきどうすんの?プライスレス?ふざけんじゃねーよカス」
人魚「ごめんなさい‥‥‥」
桃太郎「「ごめんなさい」じゃあねーよ」
12:
桃太郎「とりあえず慰謝料払おうぜ!俺の心のケアマネジメントってやつをよー!」
人魚「お、お魚なら」
桃太郎「ざけんな淡水魚!慰謝料にお魚貰ってわーいやったー!って」
桃太郎「オレァどこの田舎者だよ!都会っ子なめてるとぶっ飛ばしちゃうよ!」
人魚「お金は‥‥‥その‥‥‥」
桃太郎「何?持ってないわけ?さすが魚、「浮き世離れしてるアタシ可愛い」ってやつ、死ね」
13:
桃太郎「仕方ねー‥‥‥」
人魚「ごめんなさい‥‥‥」
桃太郎「見せ物小屋に売っぱらうから来いよ!」
人魚「え‥‥‥?い、嫌です!」
桃太郎「来いって言ってんだろ!!」ガスッ
人魚「ぎゃんっ!!」
桃太郎「ほら乗れ!!」
人魚「やだ!やだー!!」
桃太郎「手間かけさせんじゃあねーよ!!」ガスッ
人魚「あぐっ!!痛い!!やめてください!!」
桃太郎「乗れよ!!!」
14:
桃太郎「チワース!!見せ物小屋ですか!?人魚売りに来ました!!」
人魚「‥‥‥」
鬼「いらっしゃ‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥ウソー‥‥」
15:
時はずっと昔!
人間がまだ鬼から被害を被っていた頃にまで遡る!
鬼ヶ島に鬼退治に行った桃太郎が鬼を懲らしめる!
これが皆が知っているであろう正史!
しかしこの世界の桃太郎は違う!
拾われるなら美女と贅沢な願いを追いて二十余年!
結果鬼を放置しすぎた世界!
16:
本来なら十年余り前に鬼どもは桃太郎に懲らしめられ!
弱っていたところを人間から迫害でも受けたのであろう!
鬼どもは歴史から姿を消す!
だがこの世界の鬼は十年余りの猶予期間を与えられた!
その間に鬼どもはその勢力を鬼ヶ島から本土までのばした!
人間も軍を成して鬼どもを迎撃するものその勢いすさまじく!
本土の1/5は鬼どもの手に落ちていた!
17:
鬼A「見せ物小屋に入るやつが見せ物持ってやってきたぞ!」
鬼B「鴨が葱を背負ってきたって!?」
鬼C「ありえねー!莫迦がきた!」
桃太郎「な、なんで人間の領土に鬼さん等が居るんスか‥‥‥?」
鬼A「はぁ?この領土の君主だった者を討ち、城を攻め落としたからに決まってんだろ!」
桃太郎「八尾魯挺の君を‥‥‥討っただと‥‥‥」
鬼B「商品二匹がご入場ー!!」
桃太郎「や、やめろー!!」
人魚「‥‥‥」
18:
桃太郎「‥‥‥」
鑑定鬼「‥‥ふむふむ」
桃太郎「‥‥‥」
鑑定鬼「普通の人間とは些か違うようじゃが三等じゃな」
桃太郎「俺が三等!?このはんさむを捕まえておいてか!!?」
鑑定鬼「知らん、人間の美的感覚なんぞ理解できんわい‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
鑑定鬼「じゃが、お前さんの連れてきた人魚は等級をつけられぬ程の上玉じゃのう!」
桃太郎「この淡水魚がか!!?」
19:
鑑定鬼「連れていけ」
鬼A「あいあい‥‥‥」
桃太郎「離せ!下等生物!!爬虫類が!!」
鬼A「黙れよ、人間が」ガスッ
桃太郎「イッテ!!てめえ!!ぶっ殺すからな!!!」
鬼A「すげぇな!気を失わねーとかすげぇよ!人間のくせに!!」
鑑定鬼「この人魚はこのまま将軍に通せ」
鬼B「あいあい‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
20:
桃太郎「‥‥‥」
鬼A「‥‥おい!さっさと歩け人間!」
桃太郎「どこまで行くんだよ‥‥‥?」
鬼A「三等の意味わかってねーな」
桃太郎「知るか爬虫類」
鬼A「三等は価値無し、つまりお前は死ぬまで強制労働」
桃太郎「ざっけんじゃねー!!」
鬼A「行き先は炭鉱までー!」
21:
桃太郎「(八尾領の炭鉱と言えば八尾山の炭鉱だろうな‥‥‥)」
桃太郎「(方角的にもそっちに向かってるしよー‥‥‥)」
鬼A「‥‥‥」
桃太郎「小便してー!!縄をほどいてくれ!!」
鬼A「漏らせ」
桃太郎「‥‥大人になって何が悲しくて袴に小便垂れなきゃなんねーんだよ!」
鬼A「うるせーなぁー‥‥‥」
桃太郎「うるさかねーよ!!人の尊厳を守ろうぜ!ストップ捕虜虐た」
鬼A「下等な人間に尊厳?知るか」
桃太郎「‥‥‥」
鬼A「さっさと歩けカス」
桃太郎「(殺してやるよお前ら全部)」
22:
桃太郎「(革命だ、奴隷となっている屈強な炭鉱夫かき集めて革命してやる)」
鬼A「‥‥‥」
桃太郎「(お前の顔は覚えた、俺がこの手で殺してやる)」
鬼A「着いたぞ」
桃太郎「‥‥‥」
鬼A「今回は一人だ」
鬼D「あいあい‥‥‥」
鬼A「しっかり働けよ、下等生物なりにな」
桃太郎「おい、お前」
鬼A「なんだ?」
桃太郎「俺の顔を覚えておけ‥‥‥」
23:
鬼D「んじゃこれ鶴嘴ね」
桃太郎「‥‥‥」
鬼D「下に降りたら監視役の鬼が数人いるから指示を貰ってね」
桃太郎「‥‥‥?梯子がないぞ」
鬼D「脱走防止のために外してるからね」
桃太郎「だったらかけろよ、他人様を働かせようと」
鬼D「転がり落ちてね」ガスッ
桃太郎「‥‥あ?‥‥‥アギャーーーーー!!!!」ズガガガガガッ
24:
桃太郎「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
監視鬼「新入りか!?」
桃太郎「‥‥‥」
監視鬼「したらば、とりあえず補充にあそこ掘ってくれ」
桃太郎「補充?」
監視鬼「さっき一人死んだから」
死体「‥‥‥」
桃太郎「うおっ!?」
監視鬼「早く行け」
桃太郎「‥‥‥」
25:
炭鉱夫A「ゼーゼー‥‥‥!!」ガッガッガッ
炭鉱夫B「ゼーゼー‥‥‥」フラッ
監視鬼「休むな!!」ガスッ
炭鉱夫B「うっ!!‥‥ゼーゼー」ガッガッガッ
炭鉱夫C「ケヒュー‥‥‥ケヒュー‥‥‥」ガッ‥‥ガッ‥‥
桃太郎「チィ‥‥‥!」ガッガッガッ
26:
桃太郎「(あまかった‥‥‥使える駒がない‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(ギリギリまで弱らせた状態で労働を強いるとは)」ガッガッガッ
桃太郎「(鬼ごときが上手に奴隷を運用するじゃあないか)」ガッガッガッ
炭鉱夫D「ゴホッ!!‥‥‥ゼー‥‥ゼー‥‥!!」ガッガッ
桃太郎「(この環境、奴隷の衰弱具合‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(俺とて長居はできん‥‥‥もって五日とよんだ‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(それ以上は居れば牙が抜ける‥‥‥!)」ガッガッガッ
桃太郎「(抵抗する意志を奪われる‥‥‥!)」ガッガッガッ
27:
桃太郎「(だが考えようによっては五日ある‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(五日あれば作戦の一つや二つ考えられよう‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(少しは使える駒はいないか‥‥‥)」ガッガッガッ
?「‥‥‥」ガッガッ
?「‥‥‥」ガッガッ
桃太郎「(あの二人か‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(少々心許ないが致し方ない‥‥‥)」ガッガッガッ
桃太郎「(この際贅沢は言えん‥‥‥)」ガッガッガッ
30:
人魚「‥‥‥」
将軍鬼「人魚とは実在していたのだな‥‥‥」
鑑定鬼「ええ、ワシも驚きましたぞ」
将軍鬼「不老長寿の秘薬と謳われる人魚がな‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
将軍鬼「どれ食すとするか‥‥‥」
鑑定鬼「不老長寿に興味がおありで?」
将軍鬼「ある、人の夢だ‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
32:
人魚「なりませんよ」
将軍鬼「魚が口答えしたぞ‥‥‥」
鑑定鬼「ホッホッホッ、人語を喋れる魚とはまぁ稀有ですな」
将軍鬼「だが‥‥‥食す‥‥‥」
人魚「いえ、そうではなく不老長寿になりたいのであれば定められた食し方をなさらないと」
将軍鬼「定められた食し方‥‥‥?」
人魚「私もよくは知りませんが、そのような伝承があります」
鑑定鬼「これはまた抽象的な‥‥‥」
34:
将軍鬼「貴様は定められた食し方を知らぬのか‥‥‥?」
人魚「知りません‥‥‥」
将軍鬼「本当か‥‥‥」ゴウッ
鑑定鬼「‥‥‥言わぬなら殺されますぞ、将軍殿は興味を失うのが早い」
人魚「‥‥‥あ、姉が人間に捕らわれ不老長寿の秘薬にされたことがあります」
将軍鬼「‥‥‥」
人魚「本当にこれ以上は‥‥‥」
将軍鬼「それは八尾領でのことか‥‥‥?」
人魚「はい‥‥‥」
将軍鬼「鑑定鬼、八尾領の書物を調べろ‥‥‥」
鑑定鬼「御意‥‥‥」
35:
桃太郎「はぁ!!?」
鬼D「なんだね?」
桃太郎「こんだけ働かせておいて食が粟の団子一つだと!!?」
鬼D「‥‥‥」
桃太郎「あいむはんぐりー!!わかる!!?おー腹ーペーコーペーコー!!!」
鬼D「そんな我が儘な奴隷には飯抜きだね」
桃太郎「すいやせん!!!」
36:
死体「‥‥‥」
桃太郎「おーい!死んでんのか!?」
死体「‥‥‥」
桃太郎「死んでんなら飯貰うぜ」
?「お、おい!仏さんから飯取り上げんなよ!!」
桃太郎「うるせー!!死人に口無しなら飯食えねーだろ!!ぶっ殺すぞ!!!」
?「ひぃ!!」
桃太郎「あ?お前‥‥‥オラ!!ちょっと来いよ!!!」
?「や、やだよ!!!」
桃太郎「来いって言ってんだろ!!!」ガスッ
?「いで!!!」
37:
?2「‥‥‥」
桃太郎「よう‥‥‥」
?「離してよ!!」
桃太郎「お前、士だろ?」
?2「‥‥‥」
桃太郎「隣、座るぜ」
?「勘弁してよ!!!」
?2「‥‥‥」
38:
?2「‥‥‥」
桃太郎「なんか喋れよ」
?「離してー!!!」
桃太郎「うるせー!!」ガスッ
?「くおっ!!!」
桃太郎「おい猿!」
猿「俺、猿じゃないし!!!」
桃太郎「自分で喋りたくないらしい、このムッツリについて教えろ」
?2「‥‥‥」
猿「‥‥‥知らん!!」
桃太郎「糞猿が!!!」ガスッ
猿「うっき!!!」
39:
?2「やれやれ騒がしい‥‥‥」
桃太郎「お、喋った」
猿「喋ったし俺行っていい?」
桃太郎「ダーメッ☆」
猿「やっぱり?」
?2「‥‥‥」
桃太郎「まずはお前の名から訊こうかな」
戌吉「戌吉‥‥‥」
40:
戌吉「其は八尾領君主八尾魯挺の君直属の士‥‥‥」
桃太郎「生き恥だ、生き恥がいる‥‥‥」
猿「主死んだのに侍女が生きとる‥‥‥」
桃太郎「滑稽!!あまりにも滑稽!!!」
猿「ダセー!!こいつ何偉そうに護れなかった君主の名を出しちゃってんの!!!」
桃太郎「糞笑える!!!肩書きだけ立派なカスが肩書き名乗りだしたよ!!!!」
猿「うきゃきゃきゃきゃ!!!!」
桃太郎「腹がよじれる!!!糞!!!うんこ士!!!!」
41:
戌吉「‥‥‥」
猿「もしかして怒ったぁ?」
桃太郎「怒んなって!」
戌吉「‥‥‥失敬!!」ガスッ
猿「うぎゃー!!!!」
戌吉「其、少々立腹した故に‥‥‥」
猿「なんで俺だけなんだよー!!!」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「半分は正解故に半分は容認せざるを得ない‥‥‥」
猿「だから、なんで俺だけなんだよ‥‥‥」
42:
桃太郎「半分?全部じゃあないの?」
戌吉「‥‥‥八尾魯挺の君は生きている」
桃太郎「‥‥‥そうなの?そこらへんはよく知らねーや」
猿「生きてるわけねーだろ!公開処刑で斬首されたんだから!!」
戌吉「八尾魯挺の君は不死の体にある‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥んん?」
猿「うきゃきゃきゃきゃ!!!頭おかしいぞ犬!!!」
戌吉「失敬!」ガスッ
猿「うぎゃー!!!!」
43:
桃太郎「人魚‥‥‥不老長寿の秘薬‥‥‥」
戌吉「‥‥‥八尾魯挺の君はその薬を服用し不死の体を手に入れていた」
猿「人魚なんているわけねーだろ!!!」
桃太郎「いるよ?知らねーの?糞猿は黙ってろよ」
猿「え‥‥‥?いんの?‥‥‥マジで?」
桃太郎「‥‥‥」
猿「不死が斬首されたらどーなるの?斬首されてたよ」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「‥‥‥」
猿「生首で生きてんの?」
桃太郎「おい黙れ」
44:
桃太郎「不死ねー‥‥‥興味ねーな‥‥‥」
戌吉「不死とは永遠の時間、その死すら許されぬ存在となることに君は悩んでおられた‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「しかし鬼との戦争に勝つために君は決断なされたのだ‥‥‥」
桃太郎「最近の話だなー‥‥‥」
戌吉「少し歴史を語ろう‥‥‥」
桃太郎「なぁ、こいつ詳しくね?実は八尾魯挺の君なんじゃね?」
猿「え?違うよ」
戌吉「話を聞けい!!」
桃太郎「(歴史とか興味ないんスけど)」
猿「(忠犬は主のこととなると必死だなー)」
45:
鬼が本土への侵略行為を始めたのは五年前のこととなる!
鬼ヶ島から最も近き荒蕪領の海岸に上陸した鬼は!
たったの四日で荒蕪領を制圧し本土侵略の根城をそこに構えた!
飛脚が遣いに走る間にも次々領土を制圧していき!
各領土に凶報が届く頃には荒蕪領を含んだ四つの領土が鬼の手中に落ちていた!
さらにその間に鬼ヶ島から全ての鬼を本土へ移民させていた!
この間、たったの七日!
侵略度から計算して半月!
半月足らずで本土全てが制圧されてしまうと思われたが!
46:
しかしここで嬉しい誤算があった!
鬼どもは本土の大きさを知らなかったのだ!
鬼ヶ島で戦力を蓄えていたものの!
鬼ヶ島で繁殖できる鬼の数は大したものではない!
鬼どもの絶対数!
圧倒的兵力不足!
短期戦で決着をつけるつもりであった鬼どもの姿勢も疲弊に繋がり!
それらが相まって鬼どもの侵略は一旦止まる!
その情勢に気づいた人間は直ちに各領土の君主を集め!
対策を練るための時間を手に入れた!
48:
奇襲、策略、謀略、総力戦!
与えられた時間を使い人間は鬼どもにあらゆる戦略で戦いを挑んだものの!
全ては敗戦に終わった!
侵略の攻め手を欠くものの鬼どもの戦力は!
籠城で人間に後れをとるほど脆弱なものではなかった!
鬼どもが籠城していることに勝ちを急いだ人間!
結果悪戯に戦力を低下させる!
これは鬼どもにとって嬉しい誤算!
49:
そのまま戦局は消耗戦にもつれ込んだが!
人間側のジリ貧!
どう転んでもこのままでは負け戦!
追い詰められた君主達は秘策にでるしかなかった!
人魚から獲られる不老長寿の秘薬!
これを手に入れ不死の軍勢を造り鬼どもに対抗しようと考えたのだ!
桃太郎「おい!サラッとひでーよ!!」
猿「鬼より鬼みてーな指導者だな!!」
戌吉「英断されたのだ、立派と言っていただきたい‥‥‥」
桃太郎「自分が苦悩しつつ服用してんのに兵には押しつけかよ!!」
猿「秘策ってことは内緒で服用するつもり満々じゃねーか!!」
戌吉「まぁ聞け‥‥‥」
50:
戌吉「それから君主殿等は人魚を捜した‥‥‥」
戌吉「して一番に人魚を見つけたのが八尾魯挺の君であった‥‥‥」
戌吉「だが人魚の絶対数からでは、不死の『軍勢』を造ることは不可能であった‥‥‥」
戌吉「しかし八尾魯挺の君は諦めなかったのだ!」
戌吉「本来なら服用しなくていい立場にある八尾魯挺の君が!」
戌吉「自らの身を挺して培養手段を探ると!」
戌吉「不死に成られたのだ!!」
桃太郎「‥‥‥」
猿「‥‥‥」
戌吉「なぁ立派だろう!!そう思うだろう!!」
桃太郎「歪んでる‥‥‥」
猿「成りたかったんじゃない?不死に」
51:
戌吉「我が君が服用しなければ」
戌吉「もしかしすれば其が実験体として不死に成っていたかもわからぬ」
桃太郎「‥‥‥」
猿「‥‥‥」
戌吉「其は良き君主に巡り会えた‥‥‥」ホロリッ
桃太郎「もうどうでもいいや、本題に入るぜ」
猿「本題?」
桃太郎「ああ、思ったよりお前ら使えそうで安心したし」
猿「使う?」
戌吉「八尾魯挺の君ー!!」
52:
桃太郎「革命だ、まずは鬼どもに統治された八尾領を奪回する」
猿「‥‥‥えー!!!!革め」
桃太郎「声がでけー!!!」ガスッ
猿「はぅ!!!!」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「どうせ戌吉は律儀に君が行動を起こすのを待ってるんだろ?」
戌吉「いかにも‥‥‥」
桃太郎「馬鹿野郎!!!」
戌吉「ぬ‥‥‥」
桃太郎「不死に目を付けられ捕虜になっていたらどうする!!?」
戌吉「その発想はあまりにも奇抜故に思いつかなかった‥‥‥」
桃太郎「「戌吉ーたーすけてー!」」
戌吉「君ー!!!!」
桃太郎「(猿より馬鹿かもしんね‥‥‥)」
53:
戌吉「乗ろう!その革命!君を迎えにいかないと!!」
桃太郎「そのためにここからの脱走‥‥‥」
戌吉「どうするんだ‥‥‥?」
桃太郎「ちょっと待て、おい猿!」
猿「え‥‥‥?」
桃太郎「俺達は利が一致したがお前はどうする?」
猿「え‥‥‥?」
桃太郎「「え‥‥‥?」じゃあねーだろーが!!!」ガスッ
猿「うきゃー!!!!」
54:
猿「お前さー、『まずは』八尾領の奪回って言ったけどさー」
桃太郎「‥‥‥ああ!?やるのかやんねーのかどっちか訊いてんだよ!!!」
猿「ま、まぁ!きかせてくれよ!八尾領奪回したあとどーすんだよ?」
桃太郎「決まってんだろ」
猿「‥‥‥」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「皆殺しだ」ゴウッ
猿「(‥‥‥こ、こえー)」
戌吉「(この殺気‥‥‥何者なんだ‥‥‥)」
桃太郎「やっぱ手伝え!命令だ!」
猿「うきっ!?」
桃太郎「粟団子半分やるから」
猿「‥‥‥それ、仏さんから取ったやつじゃ‥‥‥」
桃太郎「安心しろ、そっちじゃない方だ」
猿「な、ならやるよ!(刃向かえねーって!)」
55:
監視鬼「キビキビ働けー!!」
桃太郎「‥‥‥」ガッガッガッ
猿「‥‥‥なぁ、あれから丸三日普通に働いてるけどこれでいーのかな?」ガッガッガッ
戌吉「知らぬ‥‥‥」ガッガッガッ
桃太郎「‥‥‥猿ー‥‥‥猿ー‥‥‥」ガッガッガッ
猿「‥‥‥!?な、なにー?」ガッガッガッ
桃太郎「ここ足で踏んどけ‥‥‥」ガッガッガッ
猿「わ、わかった‥‥‥!」ガッガッガッ
桃太郎「‥‥‥よし、いくぞ戌吉」
戌吉「あぁ‥‥‥」
56:
桃太郎「引き止めに来たら鶴嘴で刺せ」
戌吉「え?ああ‥‥‥え?」
監視鬼A「仕事に戻らんか!!」
桃太郎「死ね!!」ザクッ
戌吉「御免!!」ザクッ
監視鬼A「ぎゃー!!!」
猿「なっ!?真っ向勝負かよ!!?」
監視鬼B「なんだ!?」
戌吉「どうするんだ!?」
桃太郎「だから武器さえあればこっちのもんなんだって」
戌吉「武器って!?」
桃太郎「金棒があんだろ!ヨイショー!!」ガスッ
監視鬼B「ギャー!!!」
57:
桃太郎「よし!片付いた!」
猿「策なんていらねーじゃん!!」
桃太郎「策なしでどうやって脱出すんの?」
猿「そのまま梯子を昇れば!」
桃太郎「梯子?」
猿「あ、ねーや」
桃太郎「足を離せ猿」
猿「おう!」
桃太郎「引火したら爆発するからそーっと来いよ」
猿「おう?」
桃太郎「戌吉、鉄板取ってこい」
戌吉「‥‥‥まさかな」
58:
桃太郎「ガス泉を捜すまで丸三日かかった」
猿「んなアホな」
炭鉱夫A「バカな」
炭鉱夫B「あり得ない」
桃太郎「爆発させて衝撃波で昇るぞイェー!!」
戌吉「ついていく男を間違えた‥‥‥」
猿「なんで俺にガス泉踏ませてたんだよ!」
桃太郎「爆発が強すぎたら困るから調整のために」
猿「調整って!」
桃太郎「今だ!!鶴嘴に鶴嘴ぶちあてて火花起こすぜイェー!!!」
猿「バカヤロー!!!」
戌吉「南無‥‥‥」
59:
ボッカーンッ!!
鬼D「何事!?」
鬼E「ガス爆発!?」
鬼F「あれだけガスには気をつけろと言っていたのに!!」
桃太郎「死ねるなこれ」
猿「生きてたー!!」
戌吉「何人か炭鉱夫が死んだぞ!!」
桃太郎「どうせあのまま働いてたら死ぬんだ!」
桃太郎「一割でも生存確率があるなら得と考えろ!!」
猿「もーやだ!こいつ!!」
60:
ヒュルルルルー
桃太郎「戌吉、お前武器があったら鬼何匹殺せる!?」
戌吉「何匹?一匹倒せるかどうか‥‥‥」
桃太郎「なら奇襲かけるぞ!確実に一匹倒せよ!」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「飛んでる方向が良い!」
桃太郎「着地と同時に俺が注意を引くから戌吉は鬼の拠点に突っ込んで武器を取り戻せ!」
猿「ちょっと待って!?戦う気なの!?」
桃太郎「戦わないよ!!」
猿「そうか良かったー!!」
桃太郎「虐殺に行くだけだ」
猿「バカなー!!」
61:
00:00:00:00
桃太郎「作戦開始だ!!」ズダッ
戌吉「わかった!!」ズダンッ
猿「うぎゃー!!!!」ズザザザッ
62:
ゴシャーンッ!!
鬼D「鉄板が降ってきた!?」
鬼E「あっぶねー!あやう」
桃太郎「‥‥‥!!」ガツンッ
鬼F「ギャー!!!」
00:00:02:87
鬼D「え?」
鬼E「人間!?」
63:
00:00:03:02
桃太郎「ふんっ!!」ガンッ
鬼D「ギャー!!」
鬼E「てめ!!」
戌吉「後ろから斬りたくはないが!!」ザクッ
鬼E「ギャー!!!」
64:
00:00:03:23
桃太郎「遅い!!」
戌吉「最だ‥‥‥」
猿「あいつ強すぎだろ‥‥‥」
桃太郎「刀取ってくるまでに何秒かかる!?」
戌吉「‥‥‥」
猿「あいつ何者なんだよ」
猿は知らない
桃太郎は敵地に赴いても鬼どもを壊滅させる事のできる
究極のファイターである正史を
65:
戌吉「では其はここで‥‥‥」
桃太郎「八尾魯挺の君を探しに行くの?」
戌吉「それが其の務め故に‥‥‥」
桃太郎「俺も行く」
戌吉「何故‥‥‥?」
桃太郎「不老長寿の秘薬のことで少し気がかりがあるんだ」
戌吉「‥‥‥ならば共に来い」
桃太郎「お前が俺について来い」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「来い」
戌吉「あい、わかった‥‥‥」
猿「(あいつについて行けば安全なような気がする‥‥‥)」
猿「(少なくとも鬼の勢力地を出るまでは‥‥‥)」
猿「ま、まってー!!!」
66:
猿「なぁなぁ」
桃太郎「あれ、猿ついて来ちゃったの?」
猿「俺だって仲間だからな!」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「‥‥‥」
猿「なんで無言になるんだよ!!」
戌吉「ところで気がかりとはなんだ‥‥‥?」
桃太郎「えーとだな‥‥‥」
猿「無視!?無視しちゃうの!!?」
67:
桃太郎「人魚が一匹鬼の手に落ちちゃってんだよ」
戌吉「なんだそんなことか‥‥‥」
猿「あんまり関係ねーよ!」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「‥‥‥」
猿「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
戌吉「はぁ!!?」
猿「なんそれ!!めっちゃヤバいじゃん!!!」
桃太郎「ヤバいよな」
68:
戌吉「八尾領一番の使い手である其が末端レベルと同格であるというのに‥‥‥」
猿「そんなやつが不死になったらもう終わりじゃん!!人間殲滅されちゃう!!」
桃太郎「人間が殲滅されんのはいいけど殺せないやついるとヤベーし」
猿「ヤベーのはてめーの頭だ!!」
桃太郎「このー♪猿のくせに生意気だぞー♪」ガスッ
猿「アウチー!!!!」
戌吉「気がかりというよりかは早々に奪還しないといけないのでは‥‥‥」
桃太郎「やー、なーんか引っかかってんだよ」
猿「引っかかるよ!あったり前だろ!!不死に成られちゃうかもしれな」
桃太郎「うるせー猿!!」ガスッ
猿「痛いー!!!!」
69:
桃太郎「冷静に考えろ!」
戌吉「其は冷静そのものだ‥‥‥」
桃太郎「お前らが指揮官である状態で不老長寿の秘薬手に入れたらどうする?」
猿「使ってみたくなるー!!」
戌吉「自分で使いたくはないがな‥‥‥」
桃太郎「俺だったらガチガチに拘束して抵抗できないようにした末端をモルモットにする」
猿「(鬼め‥‥‥)」
戌吉「(確かに不死に反逆されては困るが‥‥‥)」
桃太郎「不老長寿の秘薬を部下に使うとか下剋上してくださいみたいなもん」
桃太郎「指揮官であるやつが不老長寿に憧れでもない限り使われねーって!」
猿「なんだ、問題ねーな!」
戌吉「ふー‥‥‥」
70:
問題大有り
鑑定鬼「‥‥‥まさか八尾魯挺の君が不老長寿の秘薬を使っていたとは」
鑑定鬼「八尾魯挺の君の遺骸を捜すのじゃ!」
鬼G「あいあい‥‥‥」
鬼H「あいあい‥‥‥」
鬼I「あいあい‥‥‥」
鬼J「あいあい‥‥‥」
鑑定鬼「斬首の刑に処したのじゃ、よもや生きておるとは思わぬが‥‥‥」
71:
桃太郎「それになーんか制約があると思うんだよなー」
戌吉「制約?」
桃太郎「人魚ってかなりでかいじゃん」
猿「しらねーよ」
戌吉「でかいな、魚の部分は大人二人分ほどある‥‥‥」
猿「はいはい俺だけ除け者なんですねー」
桃太郎「一口喰うだけで良いなら一匹で数百人分の不死ができる」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「でも軍勢は出来ないんだろ?」
戌吉「ああ、そう仰られていた‥‥‥」
桃太郎「簡単なのなら食う量、難しいのなら時期みたいに制約があると思うんだよなー」
猿「え、本気無視‥‥‥?俺無視‥‥‥?」
72:
桃太郎「だから一番に八尾魯挺の君が不死であるかの確認」
桃太郎「不死でなかったのなら迷信、問題解決」
桃太郎「不死であったなら不老長寿の秘薬の情報を聞き出す」
桃太郎「何にせよまずは八尾魯挺の君だ」
猿「そっかー、迷信の線もあるもんなー」
戌吉「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
猿「ど、どした?」
桃太郎「迷信の線に全力をかけたい気分なんだよ‥‥‥」
桃太郎「不死なんかあっちゃあならない‥‥‥」
猿「うき‥‥‥」
73:
鑑定鬼「‥‥‥んん?」
桃太郎「‥‥‥んん?」
鬼G「‥‥‥」
鬼H「‥‥‥」
猿「ウソー‥‥‥」
鬼I「‥‥‥」
鬼J「‥‥‥」
戌吉「これは‥‥‥」
74:
鑑定鬼「おやおやこれはこれは、いつぞやの三等‥‥‥」
桃太郎「三等?お前の鑑定眼を腐ってんじゃねーの?」
猿「逆らうなよー!!」
鬼J「‥‥‥」
戌吉「くっ‥‥‥!」
鑑定鬼「三等は三等らしく炭鉱で働いているはずなのじゃが‥‥‥」
桃太郎「炭鉱?ああ、ぶっ壊してやったよ、全部な」
猿「い、犬ー!!勝てるー!!?」
戌吉「三匹相手にするのに奇襲を使った其等が」
戌吉「五匹と真っ向勝負して勝つ確率は‥‥‥」
戌吉「零だろうな‥‥‥」
猿「カッコよく弱音吐くなー!!」
75:
?「誰かいるのか‥‥‥」
鑑定鬼「‥‥‥おお」
桃太郎「うおっ!?」
?「ちょうど私の後ろにいるのであろう‥‥‥」
猿「あれ、な、生首だよな‥‥‥」
戌吉「君ー!!!」
魯挺「‥‥‥その声、戌吉か?手を貸してくれんか?手足が動かないのだ」
鑑定鬼「素晴らしい!」
桃太郎「バケモンが‥‥‥」
76:
戌吉「君!!このようなお姿になられて!!」ガバッ
魯挺「久しいな戌吉‥‥‥」
鑑定鬼「いかん!八尾魯挺の君を奪え!!」
鬼G「あいあい!!」
桃太郎「行かせてたまるかよ!!!」ガンッ
鬼G「ギャ!!!」
鑑定鬼「邪魔をするな三等!!」
桃太郎「戌吉ー!!八尾魯挺の君を連れてけ!!!」
戌吉「わかった!!貴様はどうする!!?」ダッ
桃太郎「不死の情報を爬虫類なんぞに渡してたまるか!!!」
桃太郎「ここは俺と猿で食い止める!!!」
猿「おう!!!」
猿「ってふざけんなよー!!!」
戌吉「恩に着る!!」ダッ
猿「戻ってこいポチー!!!」
77:
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
鑑定鬼「なんとまぁ‥‥‥手駒が三人も‥‥‥」
鬼G「‥‥‥」
鬼H「‥‥‥」
鬼J「‥‥‥」
猿「桃太郎ー!!!」
鬼I「フーッ!!フーッ!!」ギリギリ
桃太郎「あががががが!!!!」
鑑定鬼「こいつは面白いわい!連れ帰って闘技場のショーに使おう!」
猿「‥‥‥や、八尾魯挺の君を逃したのに随分余裕だな」
鑑定鬼「んん?」
猿「うひっ!!」
鑑定鬼「まぁ逃げられはせんじゃろう‥‥‥」
鑑定鬼「ここはもう鬼の住処じゃからのうフォッフォッフォッ!」ガスッ
猿「‥‥‥!?」ガクッ
桃太郎「‥‥‥‥‥‥」
78:
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
桃太郎「起きろって!!」ガスッ
猿「うぎゃ!!!!」
桃太郎「やっと起きたか‥‥‥」
猿「‥‥‥ここはどこだ?確か鬼と戦ってて‥‥‥牢屋‥‥‥?」
桃太郎「やられちゃった!!」
猿「やられちゃったじゃねーよー!!!」
桃太郎「やられちゃったもんはしょーがないだろ!!」
猿「クソー!!!お前なんかについて行くべきじゃなかったー!!」
桃太郎「うるせー猿!!」ガスッ
猿「うわぁー!!!!」
79:
猿「‥‥‥お前よくみたら傷だらけじゃね?」
桃太郎「お前が寝てる間に二勝した」
猿「二勝?」
ドスドスドスッ
桃太郎「来た‥‥‥」
猿「来た?」
鬼B「闘技場に来い!」
桃太郎「またかよ!?」
猿「闘技場?そういやあの鬼もそんなこと言ってたな‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」フラッ
猿「お、おい、大丈夫かよ‥‥‥」
桃太郎「レベル上げ中なんだよ‥‥‥」
猿「‥‥‥」
80:
桃太郎「‥‥‥くぅ‥‥‥」ボロッ
猿「大丈夫かー!!死ぬなー!!!」
桃太郎「うるせー猿!!」ポスッ
猿「うぎゃ?パンチ力がねーぞー!!!」
桃太郎「うるせー‥‥‥、休ませろ‥‥‥」
猿「お、おう‥‥‥」
見張鬼「‥‥‥」
猿「‥‥‥」
猿「(お、俺がなんとかするしかない!!)」
81:
猿「‥‥‥」
見張鬼「‥‥‥」ウトウト
猿「‥‥‥ちょーっと鍵を拝借しますよー‥‥‥」ソロー
見張鬼「‥‥‥」ウトウト
猿「‥‥‥」
見張鬼「ックシュンッ!!」
猿「嘘です嘘です嘘ですやん!!!」
見張鬼「‥‥‥」ウトウト
猿「なんだクシャミか‥‥‥驚かせんなよ!!女みたいなクシャミしやがってよー!!」
猿「鍵借りんぜ!」シュバッ
見張鬼「‥‥‥」ウトウト
猿「‥‥‥」
猿「やりゃできんじゃん俺‥‥‥」
82:
猿「‥‥‥ヨイショ!ヨイショ!」
桃太郎「‥‥‥」
ドスドスドスッ
猿「うわ!鬼が来る!!隠れねーと!!!」ガサガサッ
桃太郎「‥‥‥」
鬼B「‥‥‥」ドスドスッ
猿「あいつは確か‥‥‥呼びに来たやつだ!」
猿「てことは‥‥‥脱走がバレる‥‥‥」サァー
桃太郎「‥‥‥」
猿「なんとかしないと!なんとかしないと!!」
猿「(でもよく考えたらこいつ助ける義理もねーよーな‥‥‥)」
猿「‥‥‥いかんいかんいかん!!」
猿「助けるんだ!!」
桃太郎「‥‥‥」
84:
鬼B「‥‥‥」
見張鬼「‥‥‥」ウトウト
鬼B「‥‥‥」ポンポン
見張鬼「‥‥‥?」パチクリッ
鬼B「‥‥‥」チョイチョイチョイッ
見張鬼「‥‥‥」ボーッ
鬼B「‥‥‥」
見張鬼「‥‥‥あ」
鬼B「あ じゃねーよ!!!」
85:
見張鬼「桃太郎が逃げたぞー!!!」
鬼C「なんだと!!?」
鬼B「捜せ!!捜し出せ!!!」
猿「どうしよどうしよどうしよ!!!」
猿「‥‥‥と、とりあえず物置かどっかに隠れないと!!!」
桃太郎「‥‥‥」
猿「チックショー!!!‥‥‥!?」
キィ‥‥‥
猿「物置かな!!?あっこ!!?」
86:
バタンッ
猿「フーッ、助かったー!!!」
?「あ、あの‥‥‥」
猿「ウソー‥‥‥」
?「だ、誰ですの?」
猿「‥‥‥」
桃太郎「通りすがりの桃太郎さんだ‥‥‥」
猿「も、桃太郎!!気づいたのかー!?」
?「桃太郎?あの闘技場で残虐無比に闘うあの桃太郎?」
桃太郎「てめぇは確か観客席で将軍の隣に座ってた‥‥‥」
鬼時「将軍の娘の鬼時ですわ‥‥‥」
猿「よ、よりにもよってそんな部屋に‥‥‥」
桃太郎「いや、ナイスだ猿」
猿「えー‥‥‥ウソー‥‥‥」
87:
桃太郎「てめぇを人質に使う!!」
猿「やったー!!将軍の娘が人質なら逃げ切ったも同然だー!!!」
鬼時「誰かー」
猿「やめてー!!!」
桃太郎「騒ぐな!!!」
鬼時「まだ立場がわかっておられぬよ」
桃太郎「鬼を呼べば‥‥‥」
猿「呼べば?」
鬼時「呼べば?」
桃太郎「鬼どもが来た所でてめぇを公開強姦する!!」
鬼時「な、何を言い出すかと思えば!!ははは恥を知りなさい!!!」
桃太郎「いや、やる!!!‥‥‥猿が!!!」
猿「そうだ!!公開強姦だ!!!」
猿「はん!!!?」
88:
桃太郎「俺が残虐非道であるならば、猿は性欲過剰!!!」
桃太郎「鬼だって余裕で強姦できる!!!」
猿「(なんか俺がどんどん変態になっていく‥‥‥)」
鬼時「お、犯される前にあなた方を取り囲んでしまえば問題ありませんわ!!!」
桃太郎「てめぇの命も質に入っていることを忘れんな!!
鬼時「‥‥‥!?」
桃太郎「こっちにゃ二人居るんだ!!!」
桃太郎「手が出せないことをいいことに見せつけるよう!!!」
桃太郎「ねぶるように強姦してやる!!!」
桃太郎「猿が!!!」
猿「うっきー!!!」
90:
鬼時「‥‥‥」
猿「でもよ、手が出せないならあいつ盾にして‥‥‥」ボソボソッ
猿「そのまま逃げちまえばいいんじゃないのかよー‥‥‥?」ボソボソッ
猿「疫病ありそうな鬼のお相手なんてごめんだぜ‥‥‥」ボソボソッ
桃太郎「‥‥‥猿」ボソボソッ
猿「なんだよ‥‥‥?」ボソボソッ
桃太郎「俺は今、足が動かないんだ‥‥‥」ボソボソッ
猿「‥‥‥」
鬼時「な、何をコソコソと!!殿方二人で!!い、イヤらしいですわ!!!」
桃太郎「猿はド変態だから鬼であるお前に種付けしたいらしいぜ!!!」
鬼時「な、なんですってー!!!?」
猿「もーどーにでもなぁれー‥‥‥」
91:
鬼B「鬼時様ー!!!」ガンガンガンッ
猿「ヤバいぜ桃太郎!!ドアの外に鬼がいる!!!」
桃太郎「隠れるぞ!!」
猿「おう!!」
桃太郎「バカヤロー!!変態紳士なら主君をエスコートしろよ!!!」
猿「あ、そっか!!!」
鬼時「こ、こっちに来るんじゃありませんわ!!!」
桃太郎「わかってんな!!!」
桃太郎「なんか言ったら後ろから処女膜貫いてたっぷり注ぎ込んで孕ませるからな!!!」
桃太郎「猿が!!!」
猿「うき!」
鬼時「ひぃ!!!」
92:
鬼B「鬼時様!!」バタンッ
鬼時「な、なんですの?騒々しいですわよ‥‥‥」
鬼B「桃太郎が脱走しました!!来ては‥‥‥おりませんな‥‥‥」キョロキョロ
鬼時「‥‥‥」
猿「うき」
鬼時「‥‥‥!?」ゾゾッ
鬼時「あ、あなたの目は節穴ですか?おりませんでしょう‥‥‥」
鬼B「そのようです!」
鬼時「さ、下がりなさい、いつまで部屋を眺めれば気が済むのですか?」
鬼B「し、失礼////」
桃太郎「‥‥‥」
猿「‥‥‥」
93:
鬼時「くっ‥‥‥!このような辱めを‥‥‥!」
猿「あー助かったー‥‥‥うまくいったな‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
猿「桃太郎ー‥‥‥?」
桃太郎「Zzz...Zzz...」
猿「(ね、寝やがったー!!!)」
鬼時「もう満足でしょう!!いい加減になさい!!!」
猿「うき?」
猿「‥‥‥」
猿「(え?俺がこれから脅迫しなきゃならないの?)」
鬼時「出ておゆきなさい!!!」
猿「うきー‥‥‥」
94:
鬼時「鬼の国実現のためとはいえこんなこ」
猿「何がクニだよ!!クンニさせろオラー!!!」
鬼時「イヤーッ!!!」
猿「ごめんねごめんね!!!」
鬼時「ケダモノ!!」
猿「桃太郎が悪い!!」
鬼時「変態はあなたでしょう!!」
猿「うき?」
鬼時「桃太郎さんは残虐なところはあれども勇敢に闘う戦士でありましょう!!」
猿「え?」
鬼時「この変態!!!」
猿「えー!!まさかの俺損ー!!?」
96:
鬼時「イヤラシイ!!!スケベ!!!」
猿「‥‥‥」
鬼時「歩く性欲!!!嗚呼野蛮人!!!ド変態!!!」
猿「‥‥‥」
鬼時「近寄られただけで妊娠してしまいそうですわ!!!この猿!!!」
猿「‥‥‥」ブチッ
猿「お嬢ちゃん‥‥‥俺キレちまっただよ‥‥‥」
鬼時「へ?」
猿「見るよりも、見せつけたい!!!」スルスルスルッ
鬼時「ぎゃー!!!!!」
猿「見てー!!!俺の立派な一物を見てー!!!」
鬼時「あぎゃー!!!!!」
97:
鬼時「きゃー!!!」パタパタパタッ
猿「待てー!!!」ブルンブルンッ
鬼時「きゃー!!!」パタパタパタッ
猿「もーっと見てみて!!!」ブルンブルンッ
桃太郎「‥‥‥」ユラッ
猿「あ、桃太郎ー!!起きたのか!!?」
桃太郎「五月蠅くて寝れねーよ!!」ガシッ
猿「や、やめて!!」
桃太郎「敵地のど真ん中で全裸鬼ごっこか?しかも人間が鬼役か?」ミリミリ
猿「もげる!!」
鬼時「なんて光景!!この世のものとは思えませんわ!!!」
桃太郎「鬼に気づかれたらどうする?バカなのか?」ミリミリ
猿「勘‥‥弁し‥‥て‥‥‥」
桃太郎「ホントに性欲過剰だな!!糞猿!!!」グチャ
猿「(あ‥‥俺‥‥‥女の子になっちゃうんだねー‥‥‥)」
猿「うぎゃぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」
鬼時「わぁぁぁああああああああああああああああああ!!!」
98:
猿「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」グッパッグッパッ
桃太郎「よし!いける!!」ゴシゴシッ
鬼時「‥‥‥」
鬼時「‥‥‥え?」
鬼時「な、ななななしった!?」
鬼時「殿方のいいい一物を掴んだ手を私の服の裾でなしりましたの!!?」
鬼時「もう‥‥‥お嫁にいけませんわ‥‥‥」
鬼時「‥‥‥あの方に貰っていただくしかありませんわ‥‥‥」
桃太郎「おい!!起きて服着やがれ!!!」ガスッ
猿「朝かー、なぜだろう新しい朝のような気がする‥‥‥」
鬼時「お召し物ですわ、あなた」
猿「‥‥‥はん?」
99:
鬼時「わ、私、マーキングされましたので‥‥‥」
鬼時「あなたに、臭いをつけられましたので‥‥‥」
鬼時「一生あなたのもの、一生尽くしますわ‥‥‥」
猿「‥‥‥なんぞこれ?」
桃太郎「さぁ?夢見る乙女の脳内は知らないし」
桃太郎「鬼の文化も知らないけど‥‥‥」
猿「‥‥‥」
桃太郎「ハッピーウェディング猿‥‥‥」
猿「‥‥‥」
鬼時「‥‥‥////」
猿「やだー!!!!!」
鬼時「素直じゃありませんの、あなたの臭いが付いた女ですわよ////」
桃太郎「‥‥‥犬に近いのかなー、鬼って?」
猿「やだー!!!!!」
100:
桃太郎「さて、脱走だが‥‥‥」
猿「やだー!!!!!」
桃太郎「うるせー猿!!」ガスッ
猿「ぎゃぼー!!!!」
鬼時「あなたー!!!」
桃太郎「ワンセットが長い!!!」
猿「とりあえずこいつを盾に使って」
鬼時「喜んで盾になりますわ!!!」
桃太郎「じゃあお前らはそれで逃げろ」
猿「え?」
桃太郎「俺は‥‥‥」
猿「‥‥‥?」
桃太郎「人魚に会いに行く‥‥‥」
101:
猿「‥‥‥人魚なんてどうでもいいだろー!」
猿「一緒に逃げよーよ!!」
鬼時「そうですわ!最上階まで行くだなんていくら桃太郎さんでも」
桃太郎「最上階だな?」
猿「バカ女ー!!!言わなきゃ止められたかもしれないのにー!!」
鬼時「ご、ごめんなさい‥‥‥」
鬼時「私‥‥‥本当に‥‥‥」
鬼時「おバカで‥‥‥お間抜けで‥‥‥」ホロリッ
猿「げ、元気出せよー」
鬼時「慰めてくださるなんて‥‥‥」
鬼時「あなた、愛しておりますわ!!」ガバッ
猿「ホントなんなんだよコレ‥‥‥」
桃太郎「戌吉と八尾魯挺の君が無事でいるかはわかんねーんだ」
桃太郎「保険はかけとこう‥‥‥」
102:
猿「保険かけるってなんだよ?人魚連れて脱走でもするつもりか?」
桃太郎「決まってんだろ」
猿「‥‥‥」
鬼時「‥‥‥」
桃太郎「殺す」
猿「(やっぱりー!!?)」
桃太郎「俺は城壁をよじ登って最上階を目指すから‥‥‥」
猿「俺たちは中の注意を引きながら逃げる!」
桃太郎「できるか?」
猿「将軍の娘が人質なんだ!うまくやるよ!」
鬼時「お任せあれですわ!!」
桃太郎「もし生き残って再会できたら‥‥‥」
猿「武勇伝でも酒の肴に盛り上がろう!」
桃太郎「‥‥‥またな!」
103:
猿「どけどけどけ!!人質がどうなってもいいのかー!!」
鬼時「イヤー チカヨッテハ ナリマセン ワ ミンナー」
鬼時「ワタクシガ コロサレテ シマイマス ワー」
鬼K「‥‥‥」
鬼L「‥‥‥」
鬼時「タスケテハ ナリマセン ワー デキルナラバ ソット ミチヲ アケテー」
鬼時「ワタクシノ ダンナサマノ ジャマヲ シナイデー」
鬼M「‥‥‥」ジリジリ
鬼N「‥‥‥」ジリジリ
猿「(あ、そっか、俺ここで死ぬんだ‥‥‥)」
104:
鬼時「退きなさいと言っているでしょう!!」バシンバシンッ
鬼K「あー!!鬼時様ー!!!」
鬼L「あー!!もっとー!!!」
猿「‥‥‥」
鬼時「この分からず屋!!!」バシンバシンッ
鬼M「おふぅ!!」
鬼N「にゃあん!!」
鬼時「さぁ行きましょう、あなた!!」
猿「‥‥‥」
鬼時「どうかなされましたの?」
猿「なんで俺のときはコメディタッチなんだ‥‥‥」
鬼時「‥‥‥?」
猿「行こう」
鬼時「はい!三歩後ろからお供しますわ!!」
猿「前面に出ろよー!!」
105:
鬼A「よう久しぶりだな!」
桃太郎「おお‥‥‥これは‥‥‥」
鬼A「覚えてる?」
桃太郎「一時も忘れたことはなかった」
鬼A「人魚連れてきたのお前だしここ張ってりゃ来るかなと思ってよ!」
桃太郎「人魚なんぞどうでもいい」
鬼A「そうか」
桃太郎「‥‥‥」ブワッ
鬼A「ちょっ!!!」ガギンッ
桃太郎「ここで死ね!!」ヒュバッヒュバッ
鬼A「脈絡ねーなーお前!!」ギンッギンッ
106:
鬼A「人間じゃタイマンで俺にゃ勝てねーって!!」ギンッギンッ
桃太郎「爬虫類が!!黙れ!!今殺してやる!!」ガギンッ
鬼A「俺ら一応哺乳類だから!!」ギィンッ
桃太郎「些細なことだろ下等生物!!」ヒュバッ
鬼A「ひでーなー!!!」ブワッ
桃太郎「くっ‥‥‥!?」ズダンッ
鬼A「これが鬼と人間の差だ」
桃太郎「差?頬から血を流し圧倒的に貴様が不利に見えるがな!」
鬼A「‥‥‥んん?」ツー
桃太郎「‥‥‥」
鬼A「ヤルネェ!!」
107:
桃太郎「そろそろどいてもらおうか」ブワッ
鬼A「おっとー?」ギィンッ
桃太郎「‥‥‥腕が落ちてるぞ」
鬼A「は?‥‥‥あれ?ガードする腕がねぇ」
桃太郎「‥‥‥」ズバッ
鬼A「‥‥‥あれ?その刀‥‥‥」
桃太郎「鬼時とか言う小娘の部屋で拾った」
鬼A「あー、鬼宝刀か」
鬼A「通りで後から‥‥後から‥‥」
鬼A「攻撃‥‥‥が‥‥‥来‥ると‥‥‥思っ‥‥‥‥た‥‥‥‥‥」
鬼A「そん‥‥‥‥な‥‥‥もん‥‥‥‥娘の‥‥‥へ‥‥‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
鬼A「‥‥‥」
桃太郎「思い知ったかバーカ!!」
108:
人魚「‥‥‥」
桃太郎「久しぶりだなー魚」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「じゃあ死ね」ザクッ
人魚「‥‥‥ッつ!!」
桃太郎「心臓を刺した‥‥‥遺言くらいなら聞いてやる‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「思い残すことなし、結構!」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
人魚「し、死ねないの‥‥‥」
桃太郎「はあ!!?」
109:
桃太郎「「死ねないの」じゃあねーよ!」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「殺しに来た俺の労力は?プライスレス?ふざけんじゃねーよカス」
人魚「ご、ごめんなさい‥‥‥」
桃太郎「さっさと死ねよ」ザクッザクッザクッ
人魚「‥‥‥!!」
桃太郎「なんで死なねーんだよ?」
人魚「ご、ごめんなさい‥‥‥」
桃太郎「「ごめんなさい」じゃあねーよ!」
110:
桃太郎「お前みたいな歪んだ存在生かしておくわけにはいかねーんだよ」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「死ぬ方法言えよ、やってやるから」
人魚「し、知らないんです」
桃太郎「だからそーじゃねーだろ!」
桃太郎「鬼どもを不死にするわけにはいかねーんだよ!」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「魚が!」
人魚「もう何千年も死ぬ方法を探してる‥‥‥」
111:
人魚「でもわからないの」
人魚「死にたい‥‥‥」
桃太郎「うつ病か、さっさと死ね」
将軍「不老長寿の秘薬の元に手荒なことをするとは何事だ‥‥‥?」
桃太郎「‥‥‥誰だよ?」
将軍「私か‥‥‥?私は将軍だ‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
将軍「人魚から離れてもらおうか‥‥‥?」
112:
桃太郎「オレァ今気が立ってんだよ!!ぶっ殺すぞ!!」
将軍「鬼宝刀か‥‥‥?なるほどそれで私の右腕を倒したか‥‥‥」
桃太郎「死ねよー!!!」ブワッ
将軍「いくら鬼宝刀と言えども接近できなければナマクラ‥‥‥」ブワッ
桃太郎「うおっ!!?」ドゴンッ
桃太郎「‥‥‥はあ?」ゴポッ
将軍「少し扇いでやったらその様かね‥‥‥」
桃太郎「ふざっけんなよ!!!」
将軍「寄るなよ‥‥‥人間が‥‥‥」ブワッ
113:
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
桃太郎「‥‥‥」
将軍「無様‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「思い通りになんねー日だ‥‥‥」フラフラッ
将軍「今更逃げる気か‥‥‥それもいいだろう負け犬‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」フラフラッ
将軍「どこへ行く‥‥‥?そっちは窓‥‥‥自害するつもりか‥‥‥?」
桃太郎「‥‥‥人魚!」
人魚「‥‥‥?」
桃太郎「食われるなよ‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
将軍「‥‥‥」
桃太郎「お前ら二人とも殺してやるよ‥‥‥」
114:
ヒュー
将軍「自ら飛び降り死んだか‥‥‥」
人魚「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥」
猿「案外早い再会だったね」
桃太郎「クソがぁぁああああああああああああああああああ!!!!!」
鬼時「やっ!!!」
猿「負けたのか‥‥‥」
115:
猿「‥‥‥」ドゥルンドゥルンッ
桃太郎「‥‥‥」
桃太郎「‥‥‥なんで糞猿が俺のピーチカーに乗ってんだよ?」
猿「八つ当たりすんなよ、落ちてたんだよ」
鬼時「見せ物小屋に違法駐車してあったのをレッカーでガーッと」
鬼時「そう聞いておりますわ!プリティーな車なので私興味津々でしたの!!」
桃太郎「あーそう!!」
鬼時「‥‥‥そ、そうですわ」
猿「まぁまぁ桃太郎!」
桃太郎「‥‥‥」
猿「次はスマートにいこうよ!」
桃太郎「糞がぁぁああああああああああああああああああ!!!!!」
猿「やれやれ‥‥‥」
116:
これにて閉幕
11
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