信長「美濃からマムシの娘がくるか」back

信長「美濃からマムシの娘がくるか」


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1:
稲葉山城城内
道三「尾張の若殿はうつけと聞く。」
道三「しかし、尾張の領主である織田信秀殿はなかなかの器量人じゃ。敵対するのは得策ではない。帰蝶、おまえを尾張のうつけの嫁に出そうと思う。」
帰蝶「はい。わかりました。父上がそう申されますのなら、この帰蝶、そのうつけとやらに嫁ぎましょう。」
道三「うむ。さすがわが娘じゃ。わしの意をよく汲んでくれる。父としてこれほどうれしいことはない。」
道三「ところで」
帰蝶「なんでございましょう?」
道三「もし、おまえがうつけをわが息子としてふさわしくないと思うなら、この短刀でうつけを刺せ。」
道三「信秀がその程度の跡継ぎしかおらぬとしたら、織田と敵対したところで恐るるに足らぬ。よいな?」
帰蝶「分かりました。父上。しかし、もしうつけがわたしを魅せるほどの男であれば、この短刀、父上を刺すことになるかもしれませぬ。」
2:
織田信長は尾張の嫡男として生まれてきたものの尾張を継ぐものとしての自覚がなく、毎日遊びほうけていた。うつけの評判どおり一国を統べる能力がなかった。ゆえに一族どころか歴代の重臣ですら信長のもとを離れていった。
4:
清洲城城内
帰蝶「帰蝶でございます。」
信長「苦しゅうない。もっと近こうよれ。」
信長「おぬし、帰蝶という名前なのか。」
帰蝶「そうでございます。しかし、本名ではありませぬ。」
信長「どうしてじゃ?なぜ本名をわしにおしえぬ。」
5:
帰蝶「あなた様はうつけとの評判でございます。うつけとの評判の者がこの戦乱の世で生き残ることはできませぬ。」
帰蝶「ですからわたくしもこの尾張に長く居ることはないでしょう。ですからわたくしは本名を教えるほどあなた様と親しくなる必要はないのでございます。」
信長「ふふ、こやつ言いおるわ。ならば、そなたは帰蝶という名を捨てよ。わしが新しく名をそなたに授けることにする。」
帰蝶「まあ。」
信長「美濃の国から来たのだから、お濃がよいな。よし、きまった。そなたをこれからは濃姫と呼ぶことにする。」
帰蝶「まあ、濃姫などと。」
信長「いま、帰蝶はうつけとともに消えた。これからそなたは濃姫として新しく生まれかわったわしと長く添いとげるのじゃ。」
濃姫「と申されますと?」
信長「わしはこの尾張をよく治め、天下を狙う!それができればわしはうつけではなかろう?」
濃姫「ふふ、やっぱりあなた様はうつけでございますわ。」
6:
稲葉山城城内
道三「わが婿は尾張の領主として着実に勢力をひろげているようじゃな。」
斉藤家家臣「そのようでございますな。」
道三「一度は信秀殿の死とともに一族、重臣が婿殿からはなれていったものの、また一族、重臣が婿殿のもとに帰参しつつある。」
道三「おもしろい。一度わが婿にあってみよう。そしてほんとうにあの男がうつけかどうか確かめてみたい。」
斉藤家家臣「はい。それは妙案でございますな。さっそく手配いたしましょう。」
道三「頼むぞ。」
7:
清洲城城内
信長「義父上がわしに会いたいと?」
平手政秀「使いの者からそのような伝達がございました。」
信長「おもしろい。お濃が嫁いできたものの、わしは一度も義父上に会ったことはないのだ。会ってみよう。」
平手政秀「おやめください。斉藤道三殿はマムシと呼ばれた男ですぞ。若輩なる殿が道三殿と会見なされても、軽くあしらわれるだけでございます。」
信長「だから行くのよ。これでわしが道三殿に食われてしまえば、わしの実力はそこまでのもの。この身は滅ぶまでよ。」
平手政秀「なんということをおっしゃいますか。」
8:
美濃の国
道三「あれが婿どのか。汚い服を着おって。まったくなんという格好をしておる。それが義父に会う格好か。それに鉄砲を大量に装備しておるな。鉄砲は威力こそ絶大であるが、費用がかかるうえに、扱いには熟練の腕が必要。効率的ではない。」
斉藤家家臣「とおくから信長殿の様子をご覧になられるのも良いですが、信長殿との会見の時間に遅れますぞ。」
道三「べつに構わぬ。やはりあの男はうつけじゃ。会見の時間に間にあわんでもよい。もうしばらくやつの様子を眺めておく。」
信長「ん?あの男はだれじゃ?」
9:
藤吉郎「拙者が観て参りまする。」
信長「禿ねずみか。頼んだぞ。」
藤吉郎「そなたは誰ですかな?拙者は織田上総介が家臣木下藤吉郎と申す。」
明智光秀「お役目ご苦労にございまする。拙者の名は明智十兵衛と申します。拙者は斉藤家の家臣ではありませぬが、斉藤家とは縁がある者です。稲葉山城までの道のり、拙者に案内させてくださいませ。」
藤吉郎「おお、これはありがたい。わが織田家は斉藤家とは姻戚関係にあるものの、いままで美濃の国には足を踏み入れたことはございませぬ。ぜひ、案内してくだされ。」
明智光秀「わかりました。では、こちらでございまする。」
藤吉郎(この男の顔、凶相がでておるな。これは波乱を起こす者の顔じゃ。油断してはならぬ。)
藤吉郎「ではお願い申しあげまする。」
11:
稲葉山城城内
道三「遅い!婿殿はなにをしておるのじゃ。」
斉藤家家臣「殿、信長殿とて一国の主ですぞ!いくら相手がうつけとの評判であろうとそのような簡素な格好は失礼でございます。」
道三「たわけ!失礼なのは婿殿の方じゃ。義父を待たせるとは・・・。」
斉藤家家臣「殿、信長殿が来られましたぞ!」
道三「むう!」
信長「義父上。いかがなされました?」
13:
道三(長く待たせると思うたら、正装に着替えておったのか。それにこの男の立ち居振る舞い、完璧だ。)
信長「どうしたのです。義父と婿が会うにしても、一国の主と一国の主が出会うのですぞ。そのような簡素な服装ではあいてに失礼ではないのですかな?」
信長「義父上をマムシとよばれる用心深い男と訊いていたのですが。いやはや見当違いでしたか。」
道三(見事、この男にたばかられたわ。さっきこの男が汚い服を着てここに向かっておったのはわしがこの男の一行を監視しているのを見破ったから、油断させるために汚い服をきておったのだ。そうすれば、さすがのわしも油断する。
そして油断して簡素な服装のわしのところへ今度は正装をして会見する。そうしたら、正装の信長と簡素な服装のわしとで、わしが笑いものになる。)
道三(わしがマムシと呼ばれる用心深い性格を熟知していたからこそ、やつはその性格を逆手に取ったのだ。)
道三(もし、これが戦場であったならばどうなっていただろうか・・・)
信長「そろそろ時間ですな。拙者はこれにて。」
道三「うむ。今日はご苦労であったな。帰路、気をつけられよ。」
信長「では、失礼いたしまする。義父上もお身体にお気をつけて。」
斉藤家家臣「殿。やはり信長殿はうつけでしたな。」
道三「うつけか。将来、わが息子たちはそのうつけの馬を引くことになるだろう。いや、油断していればこのわしですらも・・・」
斉藤家家臣「?」
15:
数日後・・・
道三「・・・ということなのじゃ。」
義龍「父上は織田殿をよくお褒めになられますが、尾張とはいつ敵対関係になるやもしれぬ仲。ご自重くだされ。」
道三「できる男を褒めてなにが悪い。」
義龍「拙者も父上の息子としていままで父上を支えてまいりました。しかし、この拙者ですら父上からお褒めの言葉を一度もいただいたことはないのですぞ!」
道三「貴様、もしかして婿殿に嫉妬しておるのか?」
義龍「けっしてそのようなことは・・・」
道三「義龍・・・わしと血のつながったお主には申しわけないが、美濃の国を婿殿に譲りたくなった。」
義龍「なんですと?父上。」
道三「この稲葉山は日ノ本のちょうどど真ん中に位置しておる。この山から見渡せば、東は関東、北は北陸、西は京までを望むことができる。美濃はそのような土地なのじゃ。」
道三「わしも若かりしころ天下を夢みてこの美濃を手に入れた。日ノ本六十余州を見渡せるこの地であれば、天下を手にいれることができるかもしれない、と。」
道三「しかし、わしはもう若くない。だが、婿殿はまだまだ若い。可能性がある。あの男がこの地を手にしたならば、きっとわしの夢をかなえることができるだろう。」
義龍「その夢、拙者では駄目なのですか?」
道三「貴様ならば天下を手に入れられるとでも?」
16:
義龍「ええ、拙者は家臣たちにも采配に定評があります。言わせていただきますが、拙者の采配の腕はおそらく父上を超えるでしょう。いわんやあの信長などとは比べ物にはなりますまい。」
道三「・・・だろうな。たしかに貴様の采配の腕はすばらしい。しかし、貴様は思慮に欠け、世の常識を超えようとはせぬ。それが駄目なのじゃ。」
義龍(親父はわしを愛しておらんのだ。だからじつの息子であるわしよりも信長を気にかけておる・・・)
19:
??「フフ。」
義龍「だれだ。」
元土岐家家臣「拙者は先君土岐頼芸公が家臣でございまする。申したきことがあり参上仕りました。」
義龍「なにごとだ?申してみよ。」
元土岐家家臣「失礼でございますが、ほんとうに殿は道三公のご子息なのでしょうか?」
義龍「なにをいうか!斬り捨ててやる。そこになおれ!」
元土岐家家臣「お待ちくだされ。よく考えてごらんなさい。不自然でございましょう?」
義龍「なにがだ?」
元土岐家家臣「道三公は小柄でございます。そして、お母君も小柄でした。しかし、殿は大柄でございます。そして、先君である土岐頼芸公は・・・」
20:
元土岐家家臣「大柄でございました。」
義龍「うむ。そうだな。しかし、それだけではわしが父上の子ではないという証明にはならぬ。小柄な両親から大柄な子が生まれてくることもあろう。」
元土岐家家臣「しかしどうですかな?」
元土岐家家臣「それに訊いたことがございましょう。道三公が土岐頼芸公を美濃から追放されたとき、その妻を自らの正室として迎えいれていたことを。そうして生まれたのが・・・」
21:
元土岐家家臣「あなた様なのです。」
義龍「た、たしかに。わしが生まれたのは、父上が美濃を取って間もないころ。もし、わしが本当に父上の息子であれば、そのような時期に生まれるわけがない。」
義龍「かといって土岐家家臣時代の父上が当主の正室に手を出せるはずもない。」
元土岐家家臣「そうでございましょう?」
22:
義龍「・・・やはり間違いない。わしは父上の息子ではないのだ。わしはおそらく土岐頼芸の息子。斉藤道三という男はわしの父であると偽っていたのだ。」
義龍「だから、この男はわしを心の底から愛することができないのだ。息子でないのだから、血がつながってないのだから。」
義龍「斉藤道三・・・許さぬ!」
元土岐家家臣(われわれ元土岐家臣団はあの成り上がりものの道三を気にくわんのだ。もともと同僚、いや目下であったあやつになぜ従わなければならぬ。)
元土岐家家臣(そう思っているやつは多い。なぜなら斉藤家の家臣団はみな土岐頼芸公の家臣であったのだからな。)
元土岐家家臣(義龍公が道三を倒せば美濃は事実上土岐家に還ることになる。)
23:
清洲城城内
平手政秀「殿、美濃で一大事が起こっています。」
信長「何事であるか。申してみよ。」
平手政秀「斉藤道三殿が嫡男、義龍が斉藤家の不満分子を集め謀反を起こしている模様!」
信長「ふむ、義龍め、元土岐家の家臣を招集し、義父殿に反旗をひるがえしおったか。」
信長「道三は裸一貫で美濃を乗っ取った男。ゆえに斉藤家の大部分の家臣が元土岐家の家臣。このままではろくに兵力を持たぬ義父殿が不利。」
信長「丹羽長秀はおらぬか?」
長秀「はっ。殿お呼びでございましょうか。」
信長「義父殿の援軍に出る。陣ぶれをだせ。」
長秀「しかし、殿。美濃とわが尾張の兵力の差は歴然。美濃の大部分を掌握した義龍にたいし、わが軍と道三公の兵力をあわせてもとても義龍軍の兵力におよびますまい。」
信長「そんなことは百も承知。しかし、義にかえることはできん。」
長秀「はっ。承知いたしました。陣ぶれをだしましょう。」
24:
長良川の合戦
義龍「突撃せよ!斉藤道三が首必ず討ち取るのじゃ。」
道三「ここまでか。みなのもの、いままでよくやってくれた。あとのことはもうよい。下がれ。」
道三軍兵士「しかし・・・」
道三「よいのじゃ。もう、ここから逆転は不可能。あとは死を待つだけ。婿殿が軍をあわせても焼け石に水であろう。」
光秀「道三公!」
25:
光秀「明智十兵衛、義により美濃各地の浪人集をあつめ、道三公の援軍にまかりこしました。」
道三「十兵衛か。もうよい。貴様もさがれ。」
光秀「道三公!いまは浪人の身であれど、昔、あなたに仕えていたころのご恩、忘れられるものではありません。」
道三「ふっ。そういえばお主、昔わしに仕えておったな。しかし、貴様は元をたどれば土岐の血を引くものであろう?なぜわしに味方するのだ?土岐家を追放したわしが憎くないのか?」
光秀「拙者は元は土岐のものであれど、道三公に天下の器を見申した。あなたこそが天下を取れる男ですぞ。」
道三「十兵衛よ、貴様天下をとるためであれば主家を裏切るのであるか?なんという姦雄よ。それではわしと同じではないか。」
光秀「構いませぬ。」
道三「野望を秘め主家を裏切るのは悪い結果しか生まぬぞ?現にわしがそうだ。主家を裏切ったため、いま、こうしてツケを払わされておる。」
道三「貴様はわしの写し鏡のような男じゃ。貴様の最期もけっして良いようにはならぬ。天罰が下るであろう。」
光秀「戦乱の世に生まれたからには天罰も覚悟のうえ。殿はお引きください。あとは拙者が引き受けます。」
道三「ならぬ。十兵衛。貴様は兵を引け。貴様は得難い人物だ。ここで死ぬ男ではない。そして伝えよ。織田信長という男に。」
道三「この道三が死後、美濃の後継者はわが婿、信長公であると。」
27:
光秀「なぜ、そのような男に美濃を譲るのでありますか?」
道三「あの男こそ真に天下を取ることができる男ぞ。あの男がこの日ノ本六十余州を望む稲葉山を手にすれば、京に立つは織田が旗ぞ。」
道三「いけ!十兵衛!もはや支えることはできぬ。」
義龍「いけぇ!道三が軍崩れておるぞ。」
光秀「道三公・・・」
28:
尾張・美濃国境付近
信長「尾張が領主織田上総介信長、義により道三公の援軍にまかりこした。」
光秀「ここはお引きくだされ。その程度の援軍をよこしたところで道三公を助けることはできませぬ。」
信長「だれだ?貴様は。」
藤吉郎「この男は明智十兵衛と申すものでございます。いまは浪人者でございますが、斉藤家と縁がある者でございます。」
信長「そうか。貴様は道三公と縁がある者か?ならばなぜ道三公を助けぬのだ?」
光秀「道三公は・・・もはや勝てる見込みがありませぬ。」
信長「そんなものはやってみなくてはわかるまい。」
光秀「いえ、あなたが一番よくわかっているはず。この戦がどれだけ無謀なものかを。」
信長「ぐっ!義父上・・・」
29:
長良川の合戦
道三「義龍よ。ここからでは聞こえぬか。ならば風を便りにしてきいてくれ。お主が気づいておったように貴様はわしの実の息子ではない。」
道三「しかし、わしは貴様を愛していた。誰よりも。たしかにわしは信長に美濃の当主を譲ろうとした。しかし、これにはわけがあるのだ。」
道三「兵には兵の、将には将の役割がある。智謀に優れる信長が当主につき、采配に優れる貴様が将についておれば天下をとることも夢ではないだろう。」
道三「見たかった。わしの二人の息子が天下を取る姿を。」
義龍「斉藤道三はあそこぞ!みなの者、討ち取れ!」
道三「義龍!わしはここぞ!わが首を取ってみごと親父の仇を討ってみせよ。」
30:
尾張・美濃国境付近
光秀「勝敗は決したようですな。結果は・・・言うまでもありますまい。」
信長「義父殿・・・いや親父・・・くっ!」
光秀「ところで、上総介殿。道三公より言伝がございます。」
信長「義父殿がわしに?うむ。聴こう。」
光秀「美濃は義龍公ではなく、上総介殿、そなたに譲られるとのことです。」
信長「わしに美濃を?なぜ。」
光秀「わかりませぬ。しかし、道三公はこうおっしゃられました。日ノ本六十余州を望む稲葉山を上総介殿が手に入れられれば、京に旗を立てられるのは上総介殿であると。」
信長「義父殿はわしが天下を取れると申すのか。」
光秀「ええ。」
信長(親父・・・そこまでわしを買ってくださってたのか。感謝いたしますぞ。)
32:
なにこれ面白い
37:
今川義元「武田殿、北条殿よろしいですな?」
晴信「・・・」
氏康「・・・」
義元「御両方、異存はありませんな?」
晴信「当方は当面長尾輝虎と交戦中であるがゆえ、後方を今川殿にまもっていただけるとありがたい。」
氏康「左様。こちらも先の長尾家の小田原攻めにより疲弊しておる。この今川殿の提案、感謝いたしますぞ。」
氏康(・・・食えぬ御仁よ。美濃の斉藤道三の死を天下取りの好機とみおったか。道三の死により、織田と斉藤は同盟関係が破棄された。これによりやつは京までの大名を各個撃破できるようになった。)
晴信(わしも北条殿もともに越後の長尾輝虎に脅かされている。やつがいなければ逆に北条殿と組み、こやつの天下取りを阻止できたものを・・・)
義元「異存がないようでしたら、今日の会見はここでお開きにしとうございます。各々方、くれぐれも今日の取り決めに背くことのなきよう、よろしくお頼み申しますぞ。」
38:
駿河城
太源雪斎「殿。お見事な駆け引きでございましたな。武田と北条と同盟を結び後顧の憂いを断つことができましたゆえ、これで上洛軍に兵力を集中させることができますな。」
義元「すべては雪斎、そちのおかげよ。余の幼いころからそちが後見してくれたゆえに、いまの余があるのじゃ。」
雪斎「いえいえ、すべては殿のお力でございます。もともと殿は今川家を継ぐことのできなかった身。それを相続争いに勝ち抜き、駿河一国であった今川家を遠江、三河を併合し、日ノ本随一の大名家と成長させたのは、殿、あなた様のお力でございますぞ!」
義元「うむ。わが今川家は足利将軍家の血を引く家系。尊氏公、義満公、余がかならず上洛し、足利幕府を再興いたしますぞ。見ていてくだされ。」
雪斎「ぐふっ。」
39:
義元「いかがした?雪斎。」
雪斎「わが・・持病が・・悪化したようでございます。この・・・太源雪斎・・・殿・・の天下・・見とうございましたぞ・・・」
義元「なにを言っておる、雪斎。気をたしかにもつのじゃ。余は二万五千の軍勢をもっておる。上洛を果たすのは赤子の手を捻るよりたやすいこと。だから、雪斎よ、その日まで生きて見届けるのじゃ。」
雪斎「・・・」ガク
義元「・・・雪斎、天より我を見届けてくれよ。」
義元「元康、元康は居らぬか?」
元康「はっ。ここに」
義元「そちと二人で話がしたい。ついて参れ。」
元康「ははっ。」
40:
駿河国
元康「殿。殿はこの富士の山のように大きい男であられますな。」
義元「元康よ。今度の上洛戦、そちが先鋒をつとめてくれぬか?」
元康「は?この若輩なる拙者がですか?」
義元「うむ。今度の上洛戦、最初の戦いは織田であろう。そちはむかし、織田の人質であったはず。織田の領内を知り尽くしておろう。先鋒には適任じゃ。」
元康「はっ。たしかに拙者はむかし、織田の人質でございました。しかし、いやでございます。拙者は殿のお側にて戦いとうございます。」
義元「ならぬ。いままで余がそちの親代わりとなっておったが、そちもそろそろよい歳じゃ。いい加減親から離れなければならぬ。」
義元「それに、この先今川家を担うのはそちであると思うておる。そちも知ってのとおり、わが息子氏真はモノノフとしては暗愚じゃ。そちが氏真を見事補佐し、わが右腕として働いてほしい。そのためにこの度の戦にてそちに手柄を立ててほしいのじゃ。」
元康「そうでしたか。殿はそこまで拙者を買って・・・。分かり申した。この元康、みごと殿の御期待に答えてみせましょう。」
義元「頼むぞ。」
41:
義元「見よ、これが二万五千の上洛軍じゃ。」
元康「す、すごい。これだけの兵を招集するだけでも難しいことなのに、その二万五千の軍勢を細かく分散し、その一部隊ひとつひとつにそれぞれ役割を持たせておる。殿はこの軍勢をひとりで統率なさるというのか。」
元康「織田軍は多く見積もっても五千の兵しか持たぬと聞きます。この軍勢ならば見事上洛できましょうぞ!」
42:
稲葉山城
義龍「ついに今川が天下取りに動きだしたか。」
斉藤家家臣「そうでございますな。」
義龍「これは織田を殲滅する好機よ。今川家にたいして同盟を打診せよ。斉藤と今川で織田を挟撃するのじゃ。」
斉藤家家臣「承知いたしました。では早。」
義龍「いや、まて。今すぐにではない。時を待つのじゃ。まずは今川と織田を食いつぶさせる。そのうえで今川家と同盟を結ぶのじゃ。できるだけこちらに有利に同盟を結べるように状況を見計らうのじゃ。よいな?」
斉藤家家臣「ははぁ。」
43:
尾張国、今川軍軍事行動中
元康「これが織田の生命線である。鷲津砦と丸根砦でございます。しかし、生命線といえども、織田の兵力は清洲城に集中しており、この両砦にあまり兵力を割かれておりませぬ。」
義元「うむ。了解した。この両砦への攻撃はそれぞれ一部隊ずつでよかろう。」
義元「よし!第一部隊、第二部隊、突撃せよ!」
44:
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45:
清洲城城内
滝川一益「伝令!」
信長「一益か。申してみよ。」
一益「今川軍の攻撃により、鷲津砦、丸根砦が陥落いたしました。」
信長「うむ!して、その両砦はいかほどの軍勢により落とされた?」
一益「鷲津砦が千の手勢、丸根砦にいたっては八百の手勢にて陥落いたしました!」
信長「ふむ。今川は二万五千の軍勢のうち千の手勢と八百の手勢で両砦を落としたということじゃな。」
一益「はっ。どうやら今川公は二万五千の軍勢をまとめて行軍させるのではなく、細かく分散して行軍させることにより、より効率的に兵を動かしている模様でございます。」
信長「よし、わかった。一益。清洲城内にて待機しておれ。わしは奥にいく。指令は追ってだす。よいな?」
一益「ははぁ!」
46:
勝家「今川勢は兵を分散させて攻撃しているだと?」
池田恒興「はっ。そのようでございます。そうすることにより効率的に攻撃できるのでしょう。現にさっき落とされた鷲津、丸根砦と同時に数々の支城が落とされてございます。」
林通勝「なんという用兵の妙じゃ。それなら敵は大軍といえど、あっという間に砦、支城を落とし、清洲まで接近するではないか。この清洲が今川軍に食われるまで時間の問題じゃ。」
勝家「殿は何をなされておるのじゃ。」
恒興「それが奥に引きこもっておられるようでございます。指令は追って出すようでございます。」
通勝「なにが追って出すじゃ。さっきから全然殿から指令が来んではないか。もう今川軍がそこまで来ておると申すに。」
勝家「もう、うってでるしかなかろう。幸いにも敵は戦力を分散させておる。うまくいけば敵部隊を各個撃破できるだろう。」
通勝「馬鹿者!それこそ敵の思うつぼじゃわい。うかつに出撃すれば敵に囲まれるであろう。袋叩きにあうぞ。」
勝家「ならばそなたはどのような策が良いと思われる。」
通勝「篭城じゃ。これしかあるまい。清洲城がどれだけ大軍から守れるかわからぬが、清洲の防御力に賭けるしかあるまい。」
勝家「篭城だと?それこそ下策も下策。大下策じゃ。敵はこの城にも間者をはなっておるやもしれんのだぞ。現にこの城の何人かは今川方に内通しておろう。篭城などすればのど元に刃物を押し付けられるようなもの。」
佐久間信盛「お二方の言い分、どちらにも理がある。あとは殿の判断におまかせするしかあるまいて。」
林通勝「その肝心の殿の判断がないのだから困っておるのだろう。」
47:
信長「・・・」
濃姫「重臣どもが騒いでおりますがよろしゅうございますか?」
信長「・・・」
信長「騒ぐな。待て。」
 ・
 ・
 ・
シュッ
信長「むっ!来たか。報告せよ。」
簗田「今川義元公、田楽桶狭間に本陣をすえている模様!」
信長「であるか。」
48:
信長「お濃、つつみを打てい。」
人間五十年下天ノウチヲ比ブレバ
夢幻ノ如クナリ
一度生ヲウケ滅セヌモノノアルベキカ
信長「お濃、湯漬けをだせ。久太郎は具足を。藤吉郎は馬を引けい!」
信盛「なんと殿が単騎で出陣なされたぞ。」
勝家「主君に遅れをとるのは家臣の恥。我らも出陣いたすぞ。」
49:
熱田神宮
信盛「一番隊、佐久間信盛隊到着!」
勝家「二番隊、柴田勝家隊到着!」
長秀「三番隊、丹羽長秀隊到着!
恒興「四番隊、池田恒興隊到着!ちなみに林殿は清洲城の守りに当たられるとのこと。」
信長「うむ。了解した。これですべての隊が揃ったようだな。」
勝家「殿!熱田神宮に本陣を据えられるのでありますな。なるほど、さすがの今川勢も伝統ある神社には攻め寄せられるまい。まさしく盲点よ!」
長秀「殿の着眼点、恐れ入ります。」
50:
信長「たわけ!我らが攻めるは桶狭間よ。熱田神宮などは集合場所に過ぎん。」
信盛「桶狭間を攻めるですと!なりませぬ!敵軍のど真ん中ではありませぬか。無謀すぎます。熱田神宮を拠点に戦えば、勝てるとは申せませぬが、生き残ることはできましょう。」
信長「うぬらはいよいよもってうつけよ。なぜ敵が熱田神宮に攻めてこないと考える?伝統ある神社ならなぜ敵は攻められないと考える?なにも根拠がないではないか。」
信長「戦は勝ってこそ意味があるものぞ。生き延びるだけの戦であれば、それは戦とは呼ばぬわ。桶狭間には敵の本陣があるのだぞ!そこを攻めてこそ勝利を得られるというもの。」
信盛「しかし、生きてこそ、再起の可能性もありましょう!危険を犯してまで勝ちにいく必要性はありませぬ。」
信長「いや、我らは死なぬ。必ず勝てる!」
51:
信長(藤吉郎!)
藤吉郎(はっ!仰せのとおり準備はできております。)
バサバサバサ
勝家「おおっ!白鳥が熱田神宮から飛び立っておる。」
信長「みなの者!よく聞け!この白鳥こそが軍神、ヤマトタケルが化身よ。我らの戦には神の御加護があるぞ。負けるはずがない!。」
織田軍「おおぉぉ!!」
52:
織田軍軍事行動中
信長「藤吉郎よ。今川本陣への行軍はこの方向でよいのじゃな?」
藤吉郎「ええ、殿。この雨雲の動き、これをみれば、わが軍の足音はやがて雨音によって消されるでしょう。そして、風はわが軍にたいして追い風、敵軍にたいしては向かい風となるでしょう。」
信長「さすがは百姓のせがれよ。天気についてよう心得ておるわ。」
一益「今川本陣まであと少しですぞ!」
信長「いましばらくまて、もう少し、雨風が強くなってから敵に攻撃をしかけるのじゃ。よいな?」
55:
桶狭間
義元「雨が降ってきたようじゃな。風も強い。この状況で戦闘を続けては、兵士に疲労がたまるばかりじゃ。一旦戦闘を中止させよう。なにもあせることはない。」
今川家家臣「殿!」
義元「いかがいたした?」
今川家家臣「正面より織田軍が迫ってまいります!」
57:
義元「なんと!それは織田の本隊か?」
今川家家臣「本隊どころか全軍で迫っている模様!」
義元「数は?」
今川家家臣「五千ほど!」
義元「ええい!迎え撃てぃ!兵をわが本陣に集中させよ!」
今川家家臣「迎え撃つにしても桶狭間は窪地であり、大軍勢では入りきれません!本陣に集中できる手勢はせいぜい五百ほどでございます!」
義元「なんと!」
信長「みなの者攻めかかれ!狙うは敵本陣、獲るは義元が首ぞ!」
58:
義元「おのれぇ!弓隊一斉発射!」
今川兵「強い逆風が吹いており、弓はまったく役に立ちません!それどころか敵の弓の威力が増しています・・・ぐふっ!」
小平太「服部小平太参上!今川公、お命頂戴!」
バシュ!
義元「ぐふぅ!・・・まだだ、まだ余の野望は・・・」
新介「毛利新介見参!」
グサッ!!
義元「潰えぬ・・・足利の・・天下は・・・か・・な・・ら・・・ず・・・再・・・興・・・」
毛利新介「毛利新介、義元公の御首みごと討ち取ったり!」
信長「わが軍の大勝利じゃ!勝鬨をあげよ!」
エイエイオー エイエイオー エイエイオー…
59:
藤吉郎「殿、大勝利お見事にございます!」
信長「うむ、貴様もご苦労であった。疲れたであろう。今日はゆるりと休むがよい。」
藤吉郎「ははっ。しかし、よく二万五千の兵にたいし、勝利を確信できましたな。」
信長「ふっ。鷲津砦と丸根砦が落ちたとき、思ったのよ、敵の軍勢は二万五千といえども、その実態は細かく分散されており、一部隊あたりの手勢は千前後であると。おまけに大軍であれば総大将が狙われることは滅多にない。だから本陣の手勢はせいぜい五百程度のもの。」
信長「わが五千の兵を集中して攻めれば、五千対五百になる。二万五千対五千よりも圧倒的な戦力差で戦うことができる。」
信長「だから、すぐに作戦を決断しなかったのは、義元の本陣の正確な位置が判明するまで待っていたのよ。そして、義元の本陣の位置が桶狭間にあることが幸運であった。」
信長「桶狭間は狭い窪地であり、大軍を入れることはできない。自然義元の本陣は今川軍のなかで孤立することになる。」
信長「そうすればあとは簡単、そこへ向け持てる限りの兵をぶつければよい。丸根砦と鷲津砦に兵を置かずに清洲城に兵を集中して配置していたのがよかった。これだけ圧倒的な兵力差で戦うことができたのだからな。」
藤吉郎「なんという用兵の妙!この藤吉郎感服いたしました。」
信長(しかし今回の戦はなんとかしのいだものの、このような勝利は二度とつづかぬだろう。やはり敵に確実に勝利するためには今よりもずっと兵を蓄えておくことが必要じゃな。)
60:
今川軍先鋒
石川数正「殿!今川公、桶狭間にて御討ち死に。」
元康「うむ、その件はすでにうかがっておる。もし拙者が殿のおそばで戦っておったら、拙者も今頃・・・。」
元康「織田・・・信長・・・なんという軍略だ。この数倍もの戦力差をひっくりかえすとはな。あの男がまさか殿の首を獲るとは。世の中わからぬものだな。」
数正「全くそのとおりですな。」
63:
清洲城
堀秀政「松平元康様、御拝謁に参られました。」
信長「うむ。お通ししろ。」
秀政「ははっ。」
元康「吉法師どの・・・いや、織田上総介様お久しゅうございます。」
信長「うむ。元康どの、よう参られた。竹千代とお呼びしていた頃が懐かしいですわい。」
元康「今日はどのような御用件でしょうか?」
64:
信長「うむ、元康殿。用というのはほかでもない。貴公、今川家と手を切り、拙者と同盟を結ばぬか。」
元康「異なことをお申しになる。拙者に今川家を裏切れですと?」
信長「貴公もご存知のとおり、氏真公は領主としての器にかける。領主は家臣団、運命共同体の頭ぞ。その器に欠ける者に仕えておっては身を滅ぼすことになる。むりをすることはない。拙者とともに天下を取りましょうぞ。」
元康「なんども申し上げるつもりはございませぬが、拙者はかの義元公から今川家の運命を託された身。織田につくつもりはございませぬ。貴公のお心配りはまことに嬉しいのですが・・・」
信長「・・・でしょうな。これは重要な決断でござる。即断は無理でございましょう。拙者は数日待ちまする。そのあいだにお決めくだされ。」
元康「何日お待ちになろうとも、わが決断は変わりませぬ。あしからず。では、これにて失礼つかまつります。」
信長「・・・」
65:
岡崎城城内
元康「・・・なんということだ。拙者は心が揺らいでおる。無意識のうちにあの男と組むことを望んでおる。」
元康「数正、貴様はどう思う?」
数正「われら家臣団は殿のご決断に従うだけでございます。」
数正「しかし、よく思い出してくだされ。亡き殿のご遺志はなんだったのかを。」
66:
元康「天下を取る・・・か。」
数正「そのご遺志を継ぐことが亡き今川公への忠義でございましょう。それができるのは氏真公ではなく・・・」
元康「みなまで言わなくていい。わしは一国の主なのだ。自分の感情だけで物事を決してはならぬ。べつにわしは天下を取ろうとはおもわぬ。しかし、家臣は守らねばならん。そのためにはより強き者につくべきなのだ。」
数正「・・・ご決断ができたようですな。」
元康「ああ。」
数正「しかし、織田殿につくには『元康』という名ではいろいろと問題がありましょう。『元康』の『元』は義元公からいただいたもの。改名なされたほうがよろしいでしょう。」
元康「うむ。『元』という字は捨て、これからは『家康』と名乗ろう。苗字も『松平』よりもっと縁起のよい苗字がよいな。得川・・・よし、『徳川』とこれから名乗ることにしよう。」
数正「おお。それは良き名でございますな。」
67:
稲葉山城城内
義龍「今川公がお討ち死になされただと!」
斉藤家家臣「左様でございます。」
義龍「おのれ!今川家との同盟はなしじゃ!弱いものと組んでもしかたがない。足を引っ張られるだけじゃ。」
義龍「美濃と尾張の国境に兵を備えよ!後方からの脅威を取り除いたいま、間違いなく織田はこの美濃に攻め寄せてくるであろう。」
斉藤家家臣「了解いたしました。」
義龍「みておれよ・・・織田信長め・・・」
69:
信長は今川義元の侵略から尾張を守った。しかし、だれも気づいていなかった。
この男が天下を取るどころか、日本そのものを変えてしまう男であるということは。
織田信長の戦いはまだ始まったばかりなのである。
70:
今回はここまでです。
一応、その後の展開の構想はありますが、
やるかわかりません。
もしかしたら、信長を打ち切って、秀吉をするかもしれません。
しかし、それもわかりません。
一応、濃姫の活躍も考えています。(出番は少ないけど・・・)
とりあえず、あまり自信がありませんが、
読んでくださった方々に感謝します。
喜んでいただければこれに勝る喜びはありません。
71:
おつかれ
おやすみ
7

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