紗南「アイドルが違うアイドルの特技を使えたら面白いと思わない?」back

紗南「アイドルが違うアイドルの特技を使えたら面白いと思わない?」


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1:
シンデレラガールズ随一のゲーマー、三好紗南のssです。
※キャラが少し崩壊してます。
※のあさんが行動的で交友関係が広いです。
※出番が少しなのにみくにゃんが不憫です。
以上の事柄を御了承いただけると嬉しいです。
2:
紗南「…って、晶葉ちゃんに言ったら笑われた。」
モバP(以下P)「良かったな、反応してもらえて。」
紗南「実際には『それを実現させる装置はとうの昔に作った』って鼻で笑われた感じだった。」
P「え、そういう意味で笑ってたの晶葉。」
紗南「だからさPさん、一緒に遊びに行かない?」ニカッ
P「仕事があるんだ無理に決まってんだろ。」
紗南「えーいいじゃーん!たまには一緒に遊ぼうよー!」ジタバタ
P「むぅーりぃー、月に四回休みがあるか無いかぐらいで、残業手当すら貰えない俺に突発的な休みなんてむぅーりぃー。そもそも有給休暇の申請が通った事もないしぃー。」ハッハッハー
紗南「うわ、社畜モードに入ってる……なら私にも考えがあるから良いもん!」バッ!
P「おうやってみろー。もし今すぐ休暇が出来たら一日中お前に付き合ってやるよー。」
紗南「絶対だかんねー!絶対の絶対だかんねー!!」
タッタッタッタッ…ガチャッ、バタン
3:
P「……はあ、有給休暇が欲しい。」
ちひろ「何甘えたこと言ってるんですか。」ドサドサドサッ
P「…え、何この書類の束。」
ちひろ「私が有給休暇貰ってる間に溜まった事務仕事です☆」
P「おい待て何でそれがこっちに来るんだよ。」
ちひろ「あなたの仕事はあなたの処理。私の仕事もあなたの処理って言うことわざを知ってますか?」ニッコリ
P「なーに言ってんだ…え、マジで俺がこれ全部?」
ちひろ「あ、最近は物価と共にドリンクの値段も上がるかもしれないって噂を御存知ですか?もしくは…プロデューサーさんが私を襲ったて言う根も葉もない噂を……」
P「ぐぬぬ、最後のはかなりヤバい……まあ良いですよ、いつもの事ですし。」ハァ…
ちひろ「フフッ、頼れるプロデューサーさんは大好きですよ♪」ニコッ
4:
…タッタッタッタッ、バンッ!!
紗南「やったよPさん!今から有給休暇オッケーだって!!」
P「は?」
ちひろ「え?」
紗南「あと、これからは申請したら必ず通るようにするって社長が言ってたよ!!」
P「…は?」
ちひろ「…え?」
紗南「じゃあ早晶葉博士のラボにレッツゴー!」グイグイ
P「ちょ、待て待て待て。本当に取れたのか?」
紗南「あたし一人じゃダメだったけど、ある人に相談したら社長とネゴシエイトしてくれたんだ!」フンス!
P「ある人?」
5:
《数分前・社長室》
紗南『しゃちょー!今からPさんに休みをあげてよー!』
社長『ハッハッハッ!突然言われても無理に決まってるだろう。急に人がいなくなる事は凄く困ることなんだよ?その大変さは君や隣のお姉さんもしっかりと知ってるはずだろう?』
紗南『む、むぅ……』
社長『ハッハッハッ!何も言えまい。そもそも日本男児が定められた休み以外の休みを取ろうなどと……』グチグチ
スッ、スッ、スッ
のあ『ここに【Pのタイムカードと給与明細書】、【Pが数十回有給休暇を申請したけど一度も通すことが無かった社長のありがたいお言葉を収録したボイスレコーダー】、【労働基準監督署署長の携帯電話番号】があるでしょ。』
社長『』 ダラダラダラダラダラダラ
紗南『…?どういうこと?』
のあ『ゲームで言う限定条件の解除をしたわ。もう一度社長にお願いしてみなさい。』
紗南『分かった!Pさん、今日有給休暇使いたいんだって。…いい?』
社長『……ハッハッハッ!良いに決まってるだろう?休息も立派な仕事だからな!!』
紗南『本当に!?じゃあPさんが貯まってたって言ってた休暇もちゃんと出るんだね!?』
社長『そ、それは保証しきれないないなぁ…突発的な事が起こったら困るしねぇ、うん。』
ピポパポポ…
のあ『署長さん、高峯のあよ…プラネタリウム以来ね。年賀状見たわ…奥さんと子供さんに挟まれた署長さんの笑顔、こちらも頬が緩んだわ。』フフッ
社長『出る!出るとも!!いっぱい貯まってるから言ってくれればすぐにオールOKさ!!』
紗南『やったー!じゃあPさんの所に行ってくるー!!』
ダダダダダダ…
社長『(まあいい…今回は休みを出すが休暇申請したら何かしら理由を付けて……)』
のあ『…さっきの言葉、しっかり録音したから。』カチッ
社長『』
のあ『それじゃ、私も失礼するわ。』
タッタッタッ…ガチャッ、バタン
6:
《現在》
紗南「こんな感じ。」
P「のあは一体何者だよ。」
のあ「私は私、それ以外の者ではない…それを一番知ってるのは貴方でしょ、P。」クスッ
P「え、あ…はい。」
ちひろ「(シレッとプロデューサーさんの隣にいた!!)」
紗南「条件は全て揃った!さあ行こうPさん!三好紗南が命じる!我に従えー!!」グイグイ
P「あー…まあ、約束は約束だ。今日1日付き合おう。」イエスユアハイネス
のあ「交渉の成功報酬はピザをお願いするわ。その間に髪を緑に染めてくるから。」
P「あー…あとで食いに行くか。ちなみに俺は今の髪色の方が好きなんだが。」
のあ「…フフッ、ありがとう。」
ガチャッ……バタン
ちひろ「」ポカーン…
ちひろ「……残業、確定かぁ。」シクシク
7:
《晶葉ラボ》
晶葉「…で、ここに来たと。私の都合も聞かず。」
P「それに関してはすまないと思っている。」
紗南「行く道中で電話したけど繋がらなかったんだもん。」
晶葉「それで留守だと思わなかったのか?」
P「え、晶葉って外に出掛けるの?」
紗南「仕事以外は家に引きこもるってるんでしょ?」
晶葉「胸張って否定出来ないが、スパナ投げていいか?」ビキビキビキ
晶葉「まあいい…私用は先ほど終わったからな。」ハァー…
紗南「私用?」
晶葉「私の開発した作品の試運転のお願いしたのだが…まあ明日には結果を教えてくれるだろう。」
晶葉「ちなみに紗南が言ってる物だが…前に聞いて懐かしく思ってな、昨日メンテナンスをした所だ。扉の向こうにセットアップしてある。」
P「ほぅ、なら…」
晶葉「ああ、すぐに使えるぞ。」ピッピッピッ…
トビラノカイジョヲカクニン、オープンシマス。
ガシャン!ヴィーーン
8:
晶葉「まずはシステム起動を行うための場所だ。」
P「ひ、広いな…」
紗南「バスケが出来る広さだね。」
晶葉「そしてこれが腕に装着する機械だ。くぼみの場所にアイドルデータカードを置き、そのデータをフィールドに立体映像化させる…」ヨイショット…
晶葉「名付けて!『ソリッドアイドルビジョンシステム』だ!!」ババーン!
紗南「…ああ、どっかで見たと思ったら遊●王だ。しかも初代主人公達の方。」
晶葉「アレを参考にしたからな。闇のゲーム機能も付けようとしたが誰も得をしないからやめた。」
P「やべぇ、すげぇやりてえ。」ドキドキ
10:
晶葉「使い方はまず、このアイドルカードをデュエルディスクに乗せる。」スッ
紗南「名称はそのままなんだね。」
晶葉「するとアイドルが立体映像で投影される。」
ヴォォォン!
周子『はーい、シューコだよー。』フリフリ
P「第四回総選挙1位、おめでとうございます。」ペコリ
紗南「あたしもその人気にあやかりたいので今後ともどうぞよろしくお願いします。」ペコリ
晶葉「ホログラム相手に何やってんだ君達は。」
P「…しかし再現度が高ぇな。」マジマジ
晶葉「そしてアイドルカードを置いた場所の下、トラップカードを入れる場所に別のアイドルカード…今回は《ピュアバレンタイン》渋谷凛を入れるか。」スチャッ
ピコピコン!
周子(エプロン)『…あのさ、プロデューサー。あたしの気持ちを込めたチョコレート、受け取ってもらって…くれないかな?』フフッ
P「わーお。普段言わないだろう言葉を周子が言ってる。」
紗南「しかも服装まで変わってるのが凄いね。」
晶葉「こんな感じにアイドルを変化させて助手のハートを射抜けば勝ちだ。」フンス!
11:
P「……随分アバウトな勝利判定だな。俺がいなきゃ出来ないのか?」
晶葉「その辺も抜かりない。二人がデュエルディスクを装着すれば中心にホログラムの助手が現れて勝敗の判定もしてくれる。」
ホログラP『………』
P「なるほど、確かに俺に似ているな。」
紗南「…あれ?でも今起動してるのは1つだよね。なんでホログラムのPさんが真ん中にいるの?」
晶葉「……ん?バカな、デュエルディスクは1つしか作動………」キョロキョロ
晶葉「……つかぬことを聞くが助手よ、そこにあったもう1つのデュエルディスクを知らないか?」
P「今来た俺が知るわけないだろ。」
「最強のデュエリスト…それを決める日がついに来たわね。」
晶葉「誰だ!!」
スッ……
のあ(サイバネティック)「さあ、あなたもディスクを手にして立ちなさい…紗南。」ファサ…
12:
P「……晶葉、のあに使い方を教えてたのか?」
晶葉「そんな覚えはない。」
P「…ここまで来ると人外説が出てくるんだが。」
晶葉「それは失礼だろ。…どっちに失礼かは詳しく言わないが。」
P[しかしデュエルディスクが衣装に似合うな……」
紗南(ピコピコ☆ゲーマー)「その勝負、受けて立つ!!」ババッ!ガシャン!!
P「そしてさすが紗南、着替えから何まで行動が早いな。」
晶葉「…あ!私の付けてたデュエルディスクをいつの間に!!」ガーン!
紗南「絶対勝つからねー!」ブンブン!
P「ありゃ全く話を聞いてないな。」
のあ「行くわよ…紗南。」
紗南「よっし、こぉい!!」
のあ・紗南『デュエル!!』パシィーン!!
13:
P「…勝手に使ってるが良いのか?」
晶葉「まあこの機械、作ったのはいいが対戦したことは無いからな…データが欲しかったから逆に助かる。」スチャッ
紗南「あたしはこのカード、《カリスマギャル》城ヶ崎美嘉を召喚!」パシン!
ヴォォォン!!
美嘉『はぁーい!城ヶ崎美嘉参上?★』キラン!
P「紗南は正統派で来たな。」
晶葉「総選挙でも上位に入ったからな。てかちゃっかりカードまで持ってってるし。」
紗南「このまま行かせてもらうよ!!」ババッ!
紗南「そしてこの城ヶ崎美嘉を《さくらふわり》相葉夕美に特技チェンジ!」パシン!
14:
ピコピコン!
美嘉(和服)『桜色のメッセージ。ねえ、届いてるかな…Pさん。』
P「なんか新鮮だな…憂いの帯びた表情が凄く良い。」ホゥホゥ
晶葉「ギャルがおしとやかになると魅力が倍増する…なるほどな。」カキカキ
P「それも研究の資料?」
晶葉「個人的な物だがな。」カキカキ
晶葉「さて、結果は如何に?」クルッ
ホログラP『いい…実に素晴らしい。』ホゥホゥ
晶葉「なかなかの威力だが…倒すまでは至らないか。」
P「え、勝つと俺死ぬの?」
のあ「私のターン…《セクシーキャット》前川みくを召喚。」パシン!
ヴォォォン!!
みく『にゃんにゃん♪前川みくだよ!』
P「出すとは思った。」
晶葉「だな。」
のあ「そして私は、ここで前川みくを《百獣の王》向井拓海に特技チェンジ。」カシャン
15:
ピコピコン!
みく(ライオンミミ)『ワーイールードハートにゃー!猫科のみくライオンに噛み付かれたらケガじゃすまにゃいからね!』ウィンク!
のあ「みく、ライオンに身売りするなんて…失望したわ。」ハァ…
P「みく、悩みがあるなら聞くから元気出せ…な?」
紗南「あ、あたしはかっこいいと思うよ!」アセアセ
ホログラP『みく…自分を見失うな。』
みく『え、ひどくない?』
晶葉「…ホログラム同士で会話は可能、と。」カキカキ
16:
晶葉「…1戦目は紗南が優勢だったか。」
P「そもそもこの勝負形式で決着はつくのか?」
晶葉「まあ決着より動作確認の方を主にしているからな。決着云々はこれから変えていくよ。」
P「で、この戦いはこれで終わりか?」ニヤリ
紗南「そんなわけないだろう!決着が付くまで終わらせないから!!」キリッ
のあ「ええ、その通りよ。」キリッ
紗南「あたしは城ヶ崎美嘉に続き《カリスマちびギャル》城ヶ崎莉嘉を召喚!」パシン!!
ヴォォォン!!
莉嘉『やっほー☆城ヶ崎莉嘉だよー!』イエーイ!
紗南「そして城ヶ崎莉嘉を《キューティーメイド》諸星きらりに特技チェンジ!」パシン!
17:
ピコピコン!
莉嘉(メイド)『りかりかりーん☆りかちゃんメイドがごほうししちゃうぞー☆注文しちゃう?しちゃう?うきゃー☆』
P「いつもとそんなに変わらんな。あ、こっちにカフェオレ1つ。」
晶葉「私はサンドイッチを。」
美嘉『むぇー、在庫が切れてるから持ってけないにぃ?…』ショボーン
紗南「(あったら持ってったのか…)」
ホログラP『在庫、ないのか…』ショボーン
P「あいつも飲むのかよ。」
晶葉「飲めるわけないだろ。」
18:
のあ「私のターン。私はこのカード…《白妙のじゅ…絢姫》小早川紗枝を召喚。」スッ…
ヴォォォン!!
紗枝(洋服)『この格好も嫌いではあらへんけど…出歩かれへんなぁ。』クルクルー
P「おい、今噛んだろ。」
のあ「噛んでないわ、読めなかっただけよ。」
P「『あやひめ』な。『じゅん』と読みたくなる気持ちも分からなくはないが。」
晶葉「(前に間違えて読んだのを指摘されたから自分で調べたんだろうな、助手。)」
のあ「…そして、私は小早川紗枝を《文明開化》一ノ瀬志希に特技チェンジ。」スチャッ
19:
ピコピコン!
紗枝(和服)『ふにゃぁー…うちはこのままおやすみやから、勝手に撮影しといてなぁー♪…すやー』
P「oh……いいなこれ。」
晶葉「さすがのあ、攻めの切り口が鋭いな。」カキカキ
P「洋服から普段の和服に変える所までの流れがなんとも……」
晶葉「気持ち悪いぞ助手。…さて、結果は?」
ホログラP『まこと、良き物を見させてもらいました。』フカブカ
P「おいアイツ土下座してるぞ。」
晶葉「助手よ。もし土下座したら紗枝がアレを演じてくれると言ったら?」
P「するだろ何言ってんだお前。」
晶葉「…機械の方に異常は無し、と。」カキカキ
20:
晶葉「しかし助手もなかなかしぶといな。」
P「まるで早く死ねと言わんばかりの発言だな。」
晶葉「研究の解析を早くたいからな…ま、そんな事を言ってる内に。」
P「…3戦目だな。」
紗南「あたしのターン!《全力熱血》日野茜を召喚!!」パシン!
ヴォォォン!!
茜(私服)『うぉぉぉ!燃えてますかぁ!私は燃えてますッ!!』
P「さっきとは違う正統派パッションで来たな。」
晶葉「元々パッションは情熱、激情という意味だからな。」
紗南「そして日野茜を《シンデレラガール》十時愛梨に特技チェンジ!!」カシャン!
P「シンデレラガールズか…確かに更に強くなりそうだな。」
晶葉「(あれ?たしかあの時の愛梨は……)」
21:
ピコピコン!
茜(薄着)『ぷ、プロデューサー!なんか熱くないですか?脱ぎましょう!脱いで涼しくしましょう!!クッ、胸がつかえて脱ぎにくいです…!!』グイグイグググ…
P「おいっ!!こらぁ!!ちょ、止めろ晶葉ぁ!!茜の性格が強すぎてのんびりできてねぇ!!!」
晶葉「紗南ぁー!早くカードを抜けぇー!!」
紗南「えっとえっと…」モタモタ
茜『脱げましたー!!』スポーン!!
P「oh.No……bra……」
晶葉「でかっ。」
紗南「……」サスサス
22:
《数分経過》
P「俺は何も見ていない。見ていないが…改良の余地があるな晶葉。」
晶葉「そうだな。何故かは分からないが助手はあとで茜に謝罪しながらお米を献上すべきだと思う。」
P「何も言わずに受け取ってもらうよう努力しながら、土下座しつつ俵でピラミッド作る予定だよ。」
晶葉「さて、あっちは?」クルッ
プログラP『いろんな意味でドキドキしました。』
P「アイツは正直だな。顔が美形だし。」
晶葉「面白い冗談だな。今度ビジュアル改変しておこうか?」
P「ジョ●ジ・クル●ニーで頼む。」
のあ「少し意外性はあったけど…まだまだね、紗南。」スラッ…
紗南「クッ!のあさんの反撃が、来る…!!」
のあ「私は《自称・カワイイ》輿水幸子を召喚。」スッ
ヴォォォン!!
幸子(私服)『フフーン!僕にかかれば勝つことなんて楽勝ですよ!』
のあ「そして輿水幸子を《純白の花嫁》北条加蓮に特技チェンジ。」スチャッ
23:
ピコピコン!
幸子(花嫁)『プロデューサーさん、あなたのおかげで今の僕がいるんです。…輿水幸子は、生涯プロデューサーを……なんて、驚きましたか?』クスッ
P「これ実際に言われたら泣くわ。」グスッ…
晶葉「実際に泣いてるしな。…まあ、ということはアッチの助手も…」チラッ
ホログラP『幸子ぉ…幸子ぉぉぉ……』ダバー
晶葉「めっさ泣いてる。」
P「たまに出る意外な発言ってのは心にクるんだよなぁ…」グスグスッ
晶葉「やはりギャップがあると強い…と。」カキカキ
24:
晶葉「またもや引き分けか。」
P「だが、有利不利は見えてきたな。」
晶葉「紗南のパッション正攻法デッキに比べ、のあはキュート正攻法と見せかけたクール・パッションを混ぜたトリッキーデッキ…さすがに翻弄されるか。」
P「なんでクール一筋で使わねえんだよ。」
晶葉「私が聞きたいよ。…デッキをどうやって手に入れたかはさておき、のあが優位なのは変わりないな。このままじゃ紗南は……」
P「……まあ、子供を助けるのが大人の仕事か。」ザッ
晶葉「助手?」
25:
のあ「さあ、私に勝てるかしら?紗南。」
紗南「クッ…あたしじゃ、のあさんに勝てないのか…?」グググッ…
P「…紗南、援護する。」タッ…タッ…タッ…
紗南「Pさん!!」
のあ「P…そう、あなたも敵に回るのね。」
P「のあ…お前には借りがある、情もある、引け目もある。しかしここは……」ググッ…
バサッ!
P(腕にシルバー&なびくマント)「我欲が勝る!!」ダダァン!!
紗南「……途中までかっこよかったのに。」
のあ「その姿のあなたともう一度戦えるとは、光栄ね。」フッ…
晶葉「大丈夫だ。のあも助手も似た者同士だからな。」
紗南「…もう一度戦えるって事は前にもその格好で何かやったのPさん!?」ガビーン!
27:
のあ「私から行くわ。」スッ…
シュン!
のあ「私は……?…《恋愛シンドローム》佐久間まゆを召喚。」パシン
ヴォォォン!!シュン!
まゆ(私服)「……うふふ。こんにちは、Pさん。」
P「……本当に立体映像なんだよな?」
晶葉「当たり前だろ。私が作ったんだぞ。」
P「…まゆ、ホログラムの俺じゃなくてこっちを見てるんだが。」
晶葉「………き、気のせいだろ?」
P「………」スッ…
まゆ「………」ジーッ
P「………」ススッ…
まゆ「………」ジーッ
P「間違いない、こっち見てる。」
晶葉「そんなバカな!!」
のあ「…そして佐久間まゆを安部菜々さんに特技チェンジ。」スコン
29:
ピコピコン!シュン!シュン!
まゆ(メルヘン)「サクマン星人のまゆまゆです♪あなたの心を釘付けにしますからね…ご主人様♪」キュピン♪
P「いかん、結婚したい!」ガタッ!
まゆ「本当ですか?まゆは凄く嬉しいですPさ…ご主人様ぁ。」パァァ!
紗南「しっかりするんだPさん!!」ガタッ!
晶葉「(あれ?今、まゆとの会話が成立しなかったか…?)」
ホログラP『俺には…理由がある……耐えねばならぬ…覚悟が……』ポタポタ
紗南「目から血を流してるね。」
晶葉「おそらくPが何を出すか気になるからギリギリ耐えたんだろう。」
P「すげぇな俺。」
30:
P「だが、そこまで期待されては答えなければなるまい。俺の最後の切り札…見せてやる!!」
のあ「やってみなさい、P。あなたにそれが出来るなら…」ファサ…
P「俺は、この場に池袋晶葉を召喚するッ!!」ドンッ!!
晶葉「わ、私か!?」
のあ「ほぅ……」
P「…あ、ヤバいこのデッキキュートがいない。」
紗南「まあ、あたしが使ってたカードをそのまま使ってるんだしね。」
P「…晶葉、悪いけどそこに立ってもらっていいか?」
晶葉「なんだそれは!?それなら私じゃなくて パッションの中から出せばいいだろ!!」
紗南「あたしの個人的見解だけど、こう言うのは進行をスムーズにしないとダレるよ?」
のあ「それとも、人間がここに立ってもホログラムのPは反応しない不良品なのかしら?」フゥ…
晶葉「なっ…!バカを言うな!!たとえカードが無くてもフィールドにアイドルが立てば相手認証と音声認識で識別出来るこのプログラムが不良なわけあるか!!」スタスタスタ!!
31:
晶葉「さあ、立ったぞ!ちゃんと私自身の行動で反応する事を証明してみせてやる!!」ドン!!
紗南「(のあさん誘導がウマいなぁ…)」
P「そして《キラキラ☆ジャンプ》赤城みりあに特技チェンジ!」
晶葉「…………はぁ!?それを私にやれと言うのか!!?」ギョッ!
P「衣装までは変えなくていい!さあ轟かせろ!晶葉、お前の愛らしい魂の音色を…!!」
晶葉「だ、だが台詞まで覚えてないぞ!!」アタフタ
のあ「カンペは用意してあるわ!あなたの声を響かせなさい!!」パンパン!
紗南「(のあさんが叫んでるの初めて見たよ。)」
晶葉「う、うぅ……」プルプル
32:
晶葉「…じょ、助手……私は、いっしょにアイドルが出来て、本当に嬉しい…よ。こ、こ、これからも…もっと楽しくアイドルがしたい、なぁ…////」プシュー…
33:
ホログラP『これで、思い残す事は…ない。』ガクリ
《winner、三好紗南!!》
ワーワー!キャァー!!ステキィー!!!
紗南「歓声まで再現するのか…凄い機能だなPさん。」クルッ
34:
のあ「P、あなたの選択に意見を問いたいわ。」
P「おう、聞こうか。」
のあ「晶葉に言わせるなら《キラキラ☆ジャンプ》じゃなくて《ちびっこアクマ》でしょ。」
P「いーや、あれが至上だね。」
のあ「ならいいわ。次の時はもっとも極上至上な組み合わせを持ってきてあげる。晶葉のベストシチュエーション…楽しみにしておきなさい。」
P「望むところだ。…それはそうと今から飯に行く予定だがピザで良いのか?」
のあ「構わないわ。前に仕事場で勧められたいい場所が近くに……」
紗南「…なーんだろ、この場違い感。」
晶葉「あれを言わせておきながら…助手め……」ユラァ…
P「ほら行くぞお前ら。俺の奢りだ、たくさん食べろ。」クイッ
のあ「またやりましょう…こんな楽しいひとときを今日だけにするのは勿体無いわ。」フフッ…
紗南「…うん!そうだね!!」ニカッ!
晶葉「ま、まあ…私も楽しかったよ。助手!死ぬほど食べ尽くすから覚悟しろよ!!」ビシッ!
まゆ「…………………」ニヤリ
35:
《後日・事務所前》
P「いやー、昨日は楽しかったな。」
紗南「今度はあたしと戦ってよー!」
のあ「なら、私は晶葉とバトルね。」
晶葉「いいが、その変わりキュートを使うのは禁止だぞ。私が何されるか分かったもんじゃない。」
P「アレはそれ前提に作られたものだろうが。」ガチャッ
P「おはよーございまー………」
紗南「…?Pさんどうしたの?」ヒョコッ
晶葉「扉の前で立たれると中に入れないだろうが。」ヒョコッ
のあ「…………」ヒョコッ
36:
凛(ウサミミ)「し…シブヤン星から来た、りんりんだよ……///」カオマッカ
卯月(ウサミミ)「シマムー星からやって来ました!ウーミンでーす!」ブイ!
未央(ウサミミ)「私は遠き星…ホンダリオンの王位継承争いで破れた悲しき姫、ミオリンなのだー!」ババーン!!
P「……え、何これ?」
凛「こ、この格好すればプロデューサーから求愛されるんでしょ!!///」カァー…
卯月「今なら3人付いてきてお得ですよー!」エヘヘー
未央「さっきからプロデューサーの求愛シーンが事務所のテレビで流れてるし…こりゃー乗るしかないかなって!」ヘヘン!
P「おい待て何の話だ。」
晶葉「ウサミミ……求愛………………あ、まさか。」サァー…
紗南「どうしたんだ晶葉?」
晶葉「助手、昨日…まゆのメルヘンチェンジで何て言ったか覚えてるか?」
P「え、何か口走った?」
のあ「『いかん、結婚したい!』って叫んだわね。」
紗南「言ってた言ってた。」
晶葉「いや、昨日遊んだ場所なんだが…じつはな……」ゴニョゴニョ
P「?」
晶葉「まゆの衣装ルームが、あの広場の2階にあってだな……」
37:
P「…え、いや待て。だがあの広場は俺達しかいなかっただろう。それを……」
ススッ…
まゆ「おはようございます、Pさん。」ニコッ
P「お、おう…おはよう。」
まゆ「うふふ……あ!晶葉ちゃん、昨日お借りした試運転終わりましたぁ。お返ししますね。」スッ
晶葉「……その様子だと成功したみたいだな。」パシッ
まゆ「はい、本当に楽しかったです。」フフフ…
まゆ「簡易テレポート装置。」
P「晶葉お前一番渡しちゃならん物を……」
38:
まゆ「のささんと紗南ちゃんが戦ってる間にカメラを設置して、のあさんの手札にデュエルディスクに反応しない私のカードを仕込んでみたのですが……大成功でした♪」
紗南「そんな、のあさんに気付かれず手札を…!?」
のあ「………………」←気付いてたけど面白そうだから何も言わなかった
まゆ「そしてのあさんが召還した瞬間に召還音を先にテレポートさせて私が次に現れる…そして!Pさんから直接『結婚したい!』なんて……!!」ポワワワ…
まゆ「まゆへの婚約、言質、ハネムーン……うふふふふふ♪」ニヘラァ
P「あかん、日菜子現象が起こっとる。」
紗南「起こしたのはPさんなんだけどね。」
P「…いや、それよりウサミン星人の衣装も一瞬でテレポートさせたのか?そして音をテレポートとか…ありえないだろ。」
晶葉「私を誰だと思ってるんだ助手。天才科学者・池袋晶葉だぞ?ありえないなんて事はありえない……」
P「おう黙れ14歳。……よくよく考えると14歳は問題児しかいねえな。」
のあ「それは失礼よP。後でみくに謝って来なさい。」キッ!
紗南「…………のあさん、みくさんは15歳じゃ…」
P「お前、嘘だろ……?」
のあ(ウサミミ)「…………」スチャ
P「おい聞けのあ。」
39:
ザワザワ……Pサンキタ?
イマ、コエガ……ウサミミ、ドコニ……
オハヨーゴザイ…ウサミンセイジンガイッパイ!!?
ザワザワ……ザワザワ……
紗南「あー、こりゃPさん大ピンチだね。」
晶葉「骨ぐらいは拾ってやるぞ、助手。」
のあ「さあ、P…あなたの行動を私に示しなさい。」ファサ…
P「………よし。今日も有給休暇、取るか。」キリッ
この後、晶葉からテレポート装置を貰ったPが目の前にいるニュージェネレーション及び追いかけてくるアイドルから脱走犯の如く逃げ回る痛快娯楽喜劇が始まるのだが…それはまた別のお話。
26:
ボクはボクですよ!プロデューサー!
4

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