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穂乃果「ことりちゃんの誕生日をお祝いしたい」


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1:
2年○組教室
海未(穂乃果、今何と………!?わ、私の誕生日など祝ってくれたこともないのに、こ、ここ、ことりの誕生日を祝うとはどういうことですか穂乃果!!!!)
穂乃果「海未ちゃーん?話聞いてる?」
海未「あ、え、いや、聞いてます聞いてます。どうしたんですかけけけ結構唐突ですね、はは、はははは(悟られるな……悟られてはいけないぞ園田海未いいい!)」
穂乃果「うーん、そういえばμ'sのメンバーの誕生日のお祝いしたことないなぁって。もう夏休み入っちゃったし、私の誕生日も過ぎちゃったから、まずはことりちゃんから順々にやりたいなーなんて」
海未「なるほど……(良かった……ことりだけ特別ということではないのですね……)」
穂乃果「で、海未ちゃんはこんなことされたら嬉しいとか、そういうのある?」
2:
海未「そうですね……ちょっと考えてもいいですか?」
穂乃果「うん、何か思い付いたら言ってみて!」
音ノ木坂学院屋上
海未(とは言ったものの、私も家族以外に誕生日パーティのようなものを企画してもらったことはないですし、困りましたね……)
海未「穂乃果にされて嬉しいこと……そうですね……」
海未の脳内
穂乃果「海未ちゃん、ハッピーバースデー!いつも穂乃果と一緒にいてくれてありがとう!」チュッ
 
海未「はわ、はわわわ、何ですか穂乃果!急にそんな、は、破廉恥です!」
にこ「なんだか知らないけど積もりに積もった感情が爆発してるわよ」
海未「へあっ!?い、今私変なこと言ってましたか?」
真姫「思いっ切り声に出てたわよ」
凛「海未ちゃん、穂乃果ちゃんに何をされたのかにゃー?」
海未「な、何もされてませんよ!」
ことり「遅くなってごめーん!生徒会の仕事が長引いちゃって」
海未「こ、こここここ、ことり!?」
3:
ことり「海未ちゃん、どうしたの?」
海未「い、いや、なんでもないです……」
希「さっき突然『穂乃果、破廉恥です!』って叫んだくせになんでもないんかなー?」
海未「の、希ーーー!!!(こ、ここは私がどう思われようと、穂乃果との計画をことりにバラしてしまうわけには……)」
海未「いや、ちょっと精神統一をしていたら頭の中で穂乃果が邪魔をしてきてですね」
真姫「どんな邪魔よ……(海未、なんか変ね)」
絵里「海未って、いつもそんな感じなの……ハラショー……」
海未「いや、そういう訳じゃないです!たまたまですよ!」
ことり「ふふっ、海未ちゃんもそういうとこあるんだね(……海未ちゃん、なんか隠してる?)」
海未(な、なんとかなりましたかね……ううぅ……気をつけねば……)シュン
希(海未ちゃん、なんか企んでるんかな?)
4:
ジャーネー バイバーイ オツカレー
穂乃果「どう海未ちゃん、なんか思い付いた?」
海未「い、いえ…」
穂乃果「そっかぁ。またいつでも思い付いたら言ってよ!そんじゃ穂乃果も帰るね」
希「何話してるん?」
海未「の、希!?」
希「どうせなんか企んでるんやろ?ウチにはわかるんよ」
穂乃果「さすが希ちゃん察しがいい!実はね……」
希「なるほどなぁ。それで海未ちゃん、練習の前にあんなことに……」
穂乃果「えっ、なんかあったの!?」
海未「私が『誕生日に何をされたら嬉しいか』を考えてたら、妄想が無意識のうちに言葉に出ていたらしく……」
穂乃果「ほうほう、どんな内容?」
海未「いや、大したことじゃないんです」
希(海未ちゃんからしたら、相当大したことなんやろうな……)
希「よし、じゃあウチが一肌脱いだる!3年生にもこっそり話しとくよ」
穂乃果「おおー!希ちゃんありがとう!」
希「いえいえー。じゃ、また明日ね」
5:
海未の家
海未「ふぅ……なんとか切り抜けましたね……もともと変なことを考えた私が悪いんです、自重しなければ……」
ことりの家
ことり「海未ちゃん、何をしようとしてるの……?」
6:
翌日
海未「1.2.3.4.1.2.3.4. ……(眠いです……昨日ずっと『誕生日に何をされたら嬉しいか』を考えていたらいつもより寝る時間が遅くなってしまいました……あとで穂乃果に話しておかないと……)」
ことり(海未ちゃんが何をしようとしてるのか、穂乃果ちゃんに聞いてみたら何かわかるかも……)
穂乃果「じゃあ、この辺りで休憩にしよう!」
8人「はーい」
希「えりち、にこっち、ちょっと来てくれる?」
絵里「オッケー、ちょっと待ってて」
にこ「どうしたのよ突然」
希「まぁまぁ、えりちが来てからね」
真姫「私たちは蚊帳の外ってわけ?」
希「あら、真姫ちゃんも勘付いてたん?」
真姫「ちょっとね。昨日の海未の慌てよう、どう考えても普通じゃないもの」
絵里「ごめん、おまたせ。どうしたの?」
希「いや実は、昨日な……」
7:
真姫「なるほどね、それで……」
凛「海未ちゃん変だにゃーって思ってたけど、そういうことだったんだにゃー」
絵里「確かに昨日の海未はすごい慌てっぷりだったものね」
花陽「でも、そういうことなら協力したいです」
にこ「ここは、毎年地球一スウィートな誕生日を過ごすにこにーが」
真姫「にこちゃん、声大きい」
にこ「あ、すみません……」
希「ということで、みんなよろしく♪何か思い付いたら、ウチに言ってな!」
海未「へくしっ!(誰かが噂でもしているのでしょうか……)」
練習後
穂乃果「ふぅー、疲れたー!海未ちゃん、ことりちゃん!一緒に帰ろう!」
ことり「はーい♪(海未ちゃんがいたら、穂乃果ちゃんに聞けない……)」ギロッ
海未「今行きます!(ことりがいたら穂乃果に話せないじゃないですか!)」ジロッ
穂乃果(二人ともどうしたんだろう、目が怖い……)
8:
帰り道
穂乃果「ねぇ、二人とも夏休みの宿題やった?ちょっとわかんないところがあって、教えて欲しいんだけど……」
ことり「ことりはあとちょっとで終わり。海未ちゃんは?」
海未「私もあと少しです。でも意外です、穂乃果が真面目に宿題をやっていたなんて」
穂乃果「穂乃果のことバカにしないでよー!穂乃果だって、やるときはしっかりやるんだよ!」
ことり「ふふっ、今度勉強会しよっか♪」
海未「そうですね、穂乃果がこのまま順調に宿題をすすめるとは限りませんし」
穂乃果「むむむむむむ……」ジト目
ことり「ところでー……二人とも最近なんか変わったこととかある?(ぼんやりとでもなにかわかればいいんだけど……)」
穂乃果「そうだなー……あ、一昨日の夜、テレビで怖い話見てたらなんか視線を感じちゃって!その夜はトイレ行けなかったよ……」
ことり「あ、それことりも家で見てた!怖かったよねぇ……海未ちゃんは、最近なんかあった?」
海未「私ですか……実は」
ことり(!?)
9:
海未「実は、どうも最近作詞が上手くいかないんです」
ことり(!??!?!?!)
穂乃果「えっ、どうかしたの海未ちゃん!?」
海未「夏休みだからか……あまり詞のイメージが浮かんでこなくて……といっても、誰かに話してどうにかなることでもないんですが」
ことり「でも、それは困ったよね……(んー、ことりの勘違いなのかなぁ?)」
海未「そうだ、この後穂乃果の家で作詞大会でもしませんか?何か思いつくかもしれません(ことりが部屋を出た隙にでも穂乃果に話してしまいましょう……)」
穂乃果「お、楽しそう!やろう!ことりちゃんは来る?」
ことり「うん♪(勘違いならいいけど、やっぱり気になる……)」
10:
穂乃果の家
海未「今考えてるのが、こんな感じのテーマなのですが……」
穂乃果「ほえええ!海未ちゃんっていつもこんなたくさんのテーマを同時並行で進めてるの?」
海未「え、いや……いつもは、この中でいいフレーズができたものから手を付けるんです。あとは、たまに真姫が曲を先に持ってきてくれるってこともあるんですが」
ことり「すごいメモ書きの跡だね……」
海未「思い付いたらすぐ書かないと忘れちゃうんです」
穂乃果「ふむふむ、今一番できそうっていうのはどんなテーマなの?」
海未「季節的にも次はハロウィンなんてどうかな、と」
穂乃果「いいねいいね!なんかいいフレーズないか出し合ってみようよ!」
…………
11:
ことり「じゃあことり、ちょっとお手洗いに……」ガチャ
海未「じゃあついでなので休憩にしましょうか。ことりが帰ってきたら私もお手洗いをお借りします」
ことり(……と見せかけて、海未ちゃんと穂乃果ちゃんがなにか話さないか盗み聞き!ちょっと悪いけど……)
海未「穂乃果、この間の話なのですが」
穂乃果「あ、なにか思いついた?」
海未「えぇ。結局大したことは思い付かなかったんですが、穂乃果を筆頭に皆でドッキリを仕掛けてみるというのはいかがでしょう」
穂乃果「ふむふむ、それでそれで?」
海未「それで最終的にことりが『モウイヤー(;8;)』となっているところでネタバラシをしたら、面白くなるんじゃないかと思うんです」
ことり(!!……ことり、ドッキリにかけられるの!?なんで?どうして?ことり、みんなに嫌われるようなことしたかなぁ?)
穂乃果「そうだ!そのあと……」ガチャ
ことり「ただいまー。海未ちゃん、次どうぞ!」
海未「あ、ありがとうございます」ガチャ
12:
ことり「……どのあと?」
穂乃果「へっ!?聞こえてたの?」
ことり「ドア開ける前に、ちょっとだけ。……海未ちゃんがね、昨日の練習前に何かを隠そうとしてたんだけど、穂乃果ちゃん、なにか知らない?」
穂乃果「う、うーん……(バレてはいないみたいだけど……もう、海未ちゃんったら!聞かれちゃったなら、ドッキリの話もなしかなぁ……)」
ことり「」ジーーーッ
穂乃果「ほ、穂乃果はわかんないなぁ……あ、さっきの『そのあと』っていうのは、今度の勉強会の話だよー。えへへへ」
ことり(もう、穂乃果ちゃんの嘘つき……)
ガチャ
海未「すみません、お待たせしました。このフレーズの続きなんですけど……」
13:
時は過ぎ、9月11日 2年○組教室
穂乃果「というわけで、今日は特別ゲストに東條希さんをお迎えしましたっ」
希「みんなのアイディア持ってきたよ♪」
海未「明日はどんな流れにしましょう?」
穂乃果「んーとね、まず海未ちゃんには謝っておきたいんだけど……こないだの作詞大会のとき、ドッキリのことほんのちょっと聞かれちゃったらしくて……ドッキリの線はなしにしようと思うんだ」
海未「なるほど……それは仕方ないですね」
希「海未ちゃん、にこっちと同じ考えだったんかー。ちょっと意外やね」
海未「にこもドッキリ案だったのですか?」
希「『このスーパーアイドルにこにーが言うんだから間違いない!!』って言うとったけど、ことりちゃんに聞かれてしもたんなら、にこっちと海未ちゃんの意見は残念ながらって感じやね」
穂乃果「むむむ……他のみんなはどんな感じだった?」
14:
希「真姫ちゃんは『部室にキーボードを持ち込んで、私の伴奏でハッピーバースデーの歌をうたうってのはどうかしら』って言うとったね。花陽ちゃんと凛ちゃんは今日帰り道で、真姫ちゃんを連れてプレゼントを買ってくるって」
穂乃果「なるほど……じゃあ明日の流れなんだけど…………」
海未「いいですね、そうしましょう!」
希「オッケーわかった!じゃあみんなに伝えとくね」
穂乃果「よーし、明日はがんばろう!」
一方その頃 音ノ木坂学院理事長室
親鳥「ごめんね、ことり。急に呼び出しちゃって」
ことり「ううん。どうしたの、突然?」
親鳥「私、明日出張で家に帰れないのよ。だから、はい」
ことり「……?これは?」
親鳥「あらことりったら、自分の誕生日も忘れたの?誕生日は明日だけど、先に言っておくわ。おめでとう」
ことり「あっ!そっか……私最近、μ'sのことで夢中になってて自分の誕生日、すっかり忘れてた。ありがとう、お母さん!」
親鳥「どういたしまして。ことりにとってこれからまたいい1年になりますように!(ことり、本当にスクールアイドルの活動が好きなのね……)」
ことり(そういえばみんな、ドッキリ仕掛けてこないなぁ……やっぱり勘違い……?)
25:
9月12日 放課後
海未「ことり、この間一緒に作詞した『ハロウィンみたいな格好して踊るやつ』の衣装についてなのですが……」
ことり「??」
穂乃果(よし、まずは第一段階クリア!みんなに伝えなきゃ!)スマホポチー
花陽「あ、穂乃果ちゃんから『部室に集合!』ってLINEが来たよ!」
凛「よーし、テンション上がってきたにゃ!かよちん、真姫ちゃん!部室に行くにゃー!」
真姫「?ぇ、二人とも、ちょっと待ちなさいよ!」
希「あ、穂乃果ちゃんから連絡来たよ♪」
絵里「じゃあ、部室へ行きましょう」
にこ「ここはスーパーアイドルにこにーの本領発揮ね!行くわよ!にっこにっこにー?」
希(今日の主役はことりちゃんなんやけどな……)
26:
海未「なるほど……いい感じですね」
ことり「ちょっとお金かかっちゃうかもしれないけど……今ある部費と合わせたら、いいのができると思う!」
海未「その意気です!……あ、ごめんなさい足止めしてしまって。部室に行きましょうか(さて、穂乃果たちはうまく準備できているでしょうか……)」
アイドル研究部部室
穂乃果「よーし、準備完了!みんな、今日はファイトだよ!」
6人「おーっ!」
………… ガチャ
ことり「ごめーん、遅くなっちゃ」
穂乃果「せーのっ!」
8人「ことりちゃん、お誕生日おめでとう!」
ことり「えっ!?ええっ!?」
27:
穂乃果「隠しててごめんね?実は、ことりちゃんの誕生日をお祝いしたくて、みんなで色々準備してたんだ」
ことり「うそ……」
海未「夏休み中、私が練習前に『穂乃果、破廉恥です!』って無意識のうちに言ってしまったの、覚えてますか?あの時からもう話は動いてたんです。『誕生日に何をされたら嬉しいか』……みんなでアイディアを出し合ったんですよ」
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん……(ことり、嫌われてなかった……!やけにみんながこそこそしてたのは、こういうことだったんだね……!)」
希「ということで、本日の主役、南ことりさーん。こちらへどうぞ?♪」
ことり「う、うんっ!」
28:
真姫「じゃあ、みんな準備はいいかしら?」
凛「もちろんにゃ!」
花陽「おっけーです!」
穂乃果「いいよー!いつでもこーい!」
海未「はい!」
にこ「にこの美声をとくとお聞きなさい!」
希「にこっち、あとでわしわしな?」
絵里「二人とも……今日の主役はことりよ。真姫、私達も準備完了よ!」
?♪
8人「Happy Birthday to you?♪……Happy Birthday dear ことりちゃーーん……」
ことり「ふーーーーーっ」
8人「Happy Birthday to you?♪」パチパチ
29:
花陽「花陽と凛ちゃんと真姫ちゃんから、ことりちゃんにプレゼント……もしよかったら、使ってくれるとうれしいな……!」
凛「昨日3人で選んだんだ!」
ことり「花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、ありがとう!(わぁ、衣装づくりには欠かせないチャコペンシルだ!嬉しい……!)」
絵里「私達からも……ことりはマカロンが好きだから、最近テレビでも有名なスウィーツショップのマカロンを買ってきたの」
ことり「うわぁ?、これ食べてみたかったの!ありがとう、3人とも♪」
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ…………
30:
帰り道
ことり「あ、そうだ……穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりね、二人が良からぬことを企んでるんじゃないかなって思ってて……あの、その、ごめんなさい!」
海未「いえ、元はといえば私が練習の前に変なことを口走らなければ良かったんです。私の方こそ、変な勘違いをさせてしまって……」
穂乃果「もう、海未ちゃんったら!バレたらどうしようもないんだからね!」
海未「ごめんなさい……」
穂乃果「へへっ、冗談だよ?!海未ちゃんがいろいろ頑張ってくれたから、今日こんなに楽しく出来てるんだよ!」
ことり「でも、ことりはこうやってサプライズしてもらえたけど、次からはできなくなるよね……」
穂乃果「そうだねぇ、絵里ちゃんの番からは平和に楽しくできたらいいな。今度はことりちゃんも手伝ってね!」
ことり「うん!」
穂乃果(絵里ちゃんの誕生日かぁ、どうしようかな?)
31:
数日後 穂乃果の家
雪穂「おねーちゃーん、ご飯できたって」
穂乃果「はーい」
穂乃果「ふわぁ?……(眠い……生徒会の仕事って忙しいなぁ……練習もだいたい途中からになっちゃうし、やっぱり絵里ちゃんはすごいや……ん、絵里ちゃん……生徒会……そうだ!)」
翌日 生徒会室
ことり「えっ?」
海未「大丈夫なのですか?」
穂乃果「んー、多分。えへへ。でも、絵里ちゃんにとっても思い出深いだろうし、きっと喜んでくれるんじゃないかなって!」
ことり「でも、そう都合よく絵里ちゃんを誘導できるかなぁ?」ガチャ
にこ「私に任せなさい!」
海未「に、にこ!?」
32:
にこ「このアイドル研究部部長の私が力を貸してあげる!って言ってんのよ」
穂乃果「というわけで、今回はにこちゃんにお手伝いしてもらうことになりましたっ!」
海未「でも、どうやって?」
にこ「今度のハロウィンイベントの準備のために、アイドル研究部が合宿をやるって話、あったわよね」
ことり「」コクッ
にこ「その合宿の会場をここにするのよ」
海未「……?」
穂乃果「合宿はみんなで一日過ごすでしょ?当然途中で日付も変わる。だから、合宿の日を絵里ちゃんの誕生日前日にセッティングすれば……」
ことり「絵里ちゃんの誕生日になった瞬間をみんなで祝える!」
にこ「そういうこと!」
海未「なるほど……上手く考えましたね」
穂乃果「まぁ、考えたのはほとんどにこちゃんなんだけど……へへへ」
にこ「というわけで、真っ暗ドッキリハラショーバースデー作戦、気合い入れていくわよ!」
 
3人「お、おー……(作戦名が絶望的にダサい……)」
33:
9月28日 アイドル研究部部室
にこ「……ということで、明後日の合宿はこの校舎で行うことになったわ」
絵里「許可はもう取ってあるわよね?」
穂乃果「もちろん!この間にこちゃんが生徒会室で申請していったよ!」
希「なら大丈夫やね♪」
にこ「集合は20時よ。各自晩ごはんは済ませておくようにね」
8人「はーい!」
にこ(今回こそは私の作戦で絵里を超絶ハッピーな気分にさせてやるわ!見てなさい!)ニタァ
真姫(にこちゃん一人でにやにやしてる……キモチワルイ)
34:
9月30日 
19時半 音ノ木坂学院玄関
凛「かーよちん!」
花陽「凛ちゃん、来てたんだ!」
凛「うん!合宿楽しみで、すごい早く来ちゃった!へへっ」
花陽「ふふっ、凛ちゃんらしいね。……そうだ、せっかく早く着いたし、花陽たちだけでもリハーサルしよっか」
凛「あ、サプライズパーティーのことかにゃ?おっけー、いこいこ!」
同時刻 生徒会室
にこ「流れの確認はできたわね。3人とも、今日はよろしくにこ♪」
3人「おーっ!」
40:
20時 アイドル研究部部室
にこ「全員揃ったわね」
海未「では、今日のこの後の流れについて改めて説明します。もう外も暗いので、今日はこの後音楽室で発声練習をします。目安としては、1時間半?2時間程度と考えてくれればいいかと思います…………」
穂乃果(あとは23時を過ぎたら、穂乃果が『肝試しをしよう!』ってみんなを無理矢理肝試しに連れ出して……)
ことり(日付が変わって、暗いところが苦手な絵里ちゃんをたーっぷり怖がらせてから……)
にこ(私の合図でパーティー開始よ!)
真姫(私は音楽室でピアノを弾いてエリーを怖がらせる役目ね)
花陽(花陽は肝試しの前までにこっそり色んなところからこんにゃくをぶら下げておかないと……)
凛(凛は部室の被り物で絵里ちゃんを驚かせて……)
希(ウチはえりちと一緒のグループでえりちを生徒会室まで誘導やね……)
41:
音楽室
?♪
真姫「花陽、お腹から声出てる?喉から出したら痛めるわよ」
花陽「は、はいっ!」
海未「穂乃果、もう少し肩の力を抜きましょう」
穂乃果「あれ、力入ってたかな……えへへ」
絵里「希、今のいい感じよ!」
希「ほんと?にこっちもさっきのよかったんじゃない?」
にこ「これぐらいにこには朝飯前にこね」
真姫「調子乗らないで。じゃあ、もう一度行くわよ」
凛「あ、真姫ちゃんちょっと待って!」マラカスシャカー
花陽「そ、それって……」
凛「へっへーん!凛、マラカスも振るにゃ!」
ことり「凛ちゃんかわいい?♪」
真姫「カラオケじゃないんだから……まぁいいわ、始めるわよ」
♪きっと青春が聞こえる/μ's
海未「さて、そろそろいい頃合いですし終わりにしましょうか」
絵里「じゃあ、このあとはどうする?何もなければ明日も早いし寝てしまおうかと思うんだけど」
8人(えーーーーーっ!?)
42:
にこ(やばい……確かにこの後肝試しまでの時間のこと考えてなかった……!でも絵里を寝かせてしまうわけにはいかない!)
ことり「それなら、衣装づくりを手伝ってほしいかなぁ」
にこ(ナイスことり!自然かつ理由としてはぴったりの誘い文句!)
にこ「そ、そうね!じゃあみんなで手分けして『ハロウィンみたいな格好して踊るやつ』……これまだタイトル決まってないの?」
海未「『Dancing stars on me!』です」
にこ「それの衣装を作るわよ!」
23時過ぎ
ミシンカタカタカタカタカタ……
にこ(穂乃果、そろそろいい頃合いだけど……)
凛「あれ?そういえば穂乃果ちゃんは?」 
花陽「さっきふらっと部室から出ていったのは見たけど……」
ガチャ
穂乃果「どわっはっはっは。みなのしゅう、せっかく学校で合宿しておるのじゃし、ここはひとつ肝試しでもしないかね?」
希(なんなんそのコスプレ……)
凛(ちょっと寒くないかにゃー?)
絵里「き、肝試し!?」
43:
穂乃果「そう、肝試し!二人一組……あー、9人だから2年生は3人で、ここをスタートにして、校内を回って生徒会室まで行ったらゴール!ゴールしたら、次の組の人にLINEで連絡してあげてね!」
希「えりち、ウチといこ?悪霊退散ー!ってしてあげるよ♪」
絵里「こ、心強いわね…(もー!穂乃果ったらなんでそんなこと思いついちゃうのよ!暗いところはダメなの知ってるでしょー!)」
にこ「にこは当然真姫ちゃんと一緒にこね?」
真姫「はぁ……仕方ないわね」
凛「凛はもちろんかよちんと一緒にゃ!」
花陽「う、うん!」
穂乃果「じゃあくじ引きで順番決めるよー!」
?にこまき
?ことほのうみ
?りんぱな
?のぞえり
絵里「わ、私たちがラスト……」
希「落ち着いてえりち、ウチがついとる(まぁウチも驚かせる側なんやけどね)」
穂乃果「じゃあまずは、にこちゃん、真姫ちゃん!行ってみよー!」
海未(それにしても、穂乃果は随分とテンションが高いですね……)
44:
にこまき組
真姫「にこちゃん、近い」
にこ「そ、そそそんなことないにこよ?(自分で企画しておいてなんだけど普通に怖いわよ)」
真姫「絶対近い!(にこちゃん近いって!なんだかにこちゃん体温高いし!もう……)」
にこ「二人一組なんだから仕方ないわよ……ていうか普通に怖いんですけどー!」
真姫「ここを右よね……キャーッ!」
にこ「!?真姫ちゃん!?」
真姫「んもう……何これ……」
にこ「こ、こんにゃく……」
真姫「ど、どうせ穂乃果の仕業ね……んもう、なんかむかつく!行きましょ!」
にこ「……(花陽が着けたのね、いつの間に……まぁでも、真姫が引っかかるなら絵里も引っかかりそうね)」フフッ
真姫「何笑ってるのよ」
にこ「なんでも♪」
45:
真姫「じゃあ、私は音楽室に行くから」
にこ「が、頑張りなさい……(真姫ちゃん、めちゃくちゃ怖がってたじゃない。無理しなくても)」
真姫「」ビクウッ
にこ(思ったそばからさっき引っかかった顔の絵にまた驚いてるし……やれやれ)
にこ「そんなに怖がってるならにこもおともしてもいいにこよ?」
真姫「?えぇ!?に、にこちゃんだって怖がってたくせに……」
にこ「にこは仕掛け人にこよ?これぐらい大したことないわ!」
真姫「ま、まぁ……心強いっちゃあ心強いわね……(どうせにこちゃんも一人で待つのは怖いんでしょ……)」
穂乃果「あ、二人が着いたみたいだよ!じゃあ、穂乃果たちもいこっか!」
46:
ことほのうみ組
ことり「ふ、普通に怖いね……」
穂乃果「わっ、夏休みにやってた怖い話の番組のこと思い出したゃった……」
ことり「もう、穂乃果ちゃんやめてよぉ!」
海未「そういえば、絵里の番で、真姫がピアノを弾くんでしたよね」
穂乃果「真姫ちゃん、一人なのかな?」
ことり「にこちゃんもいそうだよね」
海未「にこなら『いやああぁ、真姫ちゃん一人にしないで!』とか言ってそうです……」
にこ「っくしゅん!……もう誰よ、私のこと噂してるのは」
47:
ガチャ
穂乃果「あれ、誰もいない……」
ことり「やっぱり、にこちゃん真姫ちゃんと一緒なんだね」
海未「頃合いを見てこっちに来るように言わないといけませんね」
穂乃果「そうだねぇ……ん?ねぇねぇ、月、すごく綺麗じゃない?」
海未「ん、そうですね(穂乃果、月が綺麗ですね……)」
ことり「わあぁ、ほんとだ!綺麗!」オメメキラキラ
穂乃果「じゃあ、次は凛ちゃんと花陽ちゃんの番だね」スマホポチー
花陽「あ、穂乃果ちゃんたち、生徒会室に着いたって!」
凛「よーし、肝試しいっくにゃー!」ガチャ
48:
希「えりち、怖いん?」
絵里「な、なんか二人になると静かだしちょっと怖いわね……」
希「安心してや、ウチがいるやん?」ニコッ
りんぱな組
凛「かよちんそんなに強く腕掴まないでよ?」
花陽「や、やっぱり、怖いから……」
凛「かよちんは怖がりさんだにゃ?。凛がいるから大丈夫!」
花陽「あ、ありがとう、凛ちゃん」
花陽「そういえば、次の誕生日は凛ちゃんだよね」
凛「あ、そっか!もうそんな時期かぁ?。早いにゃ?」
花陽「ここで聞くのは変かもしれないけど……凛ちゃんはなにか欲しいものある?」
凛「それはもちろんラーメン!と言いたいところだけど、凛はかよちんからもらったものならなんでも嬉しいにゃ♪」
花陽「凛ちゃん……」パアアッ
凛「わっ!こ、こんな所にこんにゃくが!」
花陽「あ、花陽がしかけたこんにゃく……凛ちゃん今よく避けたね、ふふっ」
凛「これかよちんが仕掛けたのー?危うく顔にべちーんってなるところだったにゃ!」
花陽「そんなに怒らないでよぉ」
凛「ふふっ、怒ってないよ!いこ、かよちん!」
希「あ、花陽ちゃんから連絡来たよ。えりち、いこっか♪」
絵里「え、えぇ……行きましょうか……」
変なとこで切っちゃってりんぱな組1レスになっちゃった、すんません
49:
のぞえり組
絵里「心なしか肌寒いわ……」
希「えりち、びびってるん?ウチに抱きついてくれてもええんやで?」
絵里「び、びびってなんか……」ギュッ
希「ふふっ、えりちは正直者やねぇ」
希「ところでえりち」
絵里「な、何?」
希「オトノキ七不思議って知ってる?この学校、結構歴史があるから、七不思議があるんやって♪」
絵里「どうしてそんなテンションでそんなこと話せるのよ……」
?♪
絵里「ひっ!!!」
希「お、これは七不思議のうちの一つ、音楽室から流れるピアノやね?」
絵里「ち、ちょっと希、なんとかならないの……?」ウルッ
希「こういうのはね、静かに一曲聞いてあげるのも一つの手なんよ。聞いて欲しくて弾いてるんやし」
絵里「そ、そう……(こんなところにじっとしてるほうが怖いわよー!)」
…………
希「ほら、鳴り止んだ!いこ、えりち」
絵里「……」シュン
50:
ピト ピト……
絵里「さっきから、なんだか足音がするのは気のせいよね……」
希「ん?ウチには聞こえないよ?ほら、後ろにも何もいない」
絵里「な、ならいいんだけど……」クルッ
凛猫「シャーーーーッ!!」
絵里「きゃーーっ!」
希「あ、えりち走ったら危ない!」
ペトッ
絵里「か、顔にいいい!!」ドタッ
希「えりち落ち着いて!これ、こんにゃくやで?」
絵里「はぁ……はぁ…………もう、希と穂乃果は後で説教よ」
希(……なんでウチもなん?)
51:
希「もうすぐゴールやで、気張ってこ」
絵里「……」ガクガク
希「ん、あれは……」
にこ「ん、何よ」
絵里「ひっ!……って、にこ?おどろかせないでよ!」
にこ「おどろかせるって、にこはいつものきゅうりパックしてるだけなんだけど」
希「にこっち、さすがにウチもそれはびびったわ」
にこ「うるさいわね、美容のためには毎日必須なのよ。先生徒会室行ってるから」
絵里「…………にこもブレないわね」
希「そうやね……」
52:
希「あ、生徒会室の明かり!」
絵里「も、もう一気に行くわよ!」
ガチャ クラッカーパーンパパーン
穂乃果「絵里ちゃん!」
8人「お誕生日おめでとう!!」
にこ「日付もまわってるわね。ということで今日は10月1日!にこの真っ暗ドッキリハラショーバースデー作戦成功!!」
絵里「……………………ハラショー……」ペタン
希「ちょっと怖がらせすぎたみたいやね」
絵里「もう……怖いなんてもんじゃないわよ……」シクシク
53:
絵里「まずは……この肝試しの首謀者はにこね」
にこ「うぐっ、な、なんか文句でもあるの?」
絵里「文句しかないわよ!もう、私が暗いのダメだって知っててやったんでしょ!?」
にこ「ドッキリなんだからこれぐらいやらないとだめなのよ!暗くて怖いところから明るいところに入ったとき、あんたなら安心感も喜びも倍増するっておもってやったのよ?」
絵里「た、確かに……」
希「それに、吊り橋効果でウチとの距離も縮まったしね♪」ニヤニヤ
7人「」ニヤニヤ
絵里「か、からかわないでよ!」カアアッ
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