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【艦これ】夕立が顔をペロペロする話


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1:
ぺちゃ、ぺちゃ
……なんだ?
顔がくすぐったい……
「……提督さん……」
ぺちゃ、ぺろ
生暖かいもので顔中を撫でまわされている……?
水気も感じた
「んんぅ……はむ……」
頬のあたりを吸われている
2:
この感覚……昔家で飼っていた犬の行動に似ているな
だがうちの鎮守府に犬なんていたっけ……?
昔の記憶に想いを馳せながら目をゆっくりと開けると
夕立「提督さん、提督さん……」
夕立が俺に馬乗りになって顔を舐めまわしていた
ぺろ……ぺろ……
顔に生暖かく水っぽい感覚が広がる
真っ赤な目を細めて必死に顔を動かしている姿はまさしく犬だ
だが夕立は犬そのものではない
普通に人間の形をしている
提督「うわっぷ……何やってんだ夕立……」
夕立「わふ……」
取り敢えず夕立の顔を抑え引き離す
体を起こそうとしたがすぐに手を抑え付けられ、さらに馬乗りにされているため出来なかった
3:
夕立「提督さん……夕立、なんだか体が熱いっぽい……」
提督「体が熱いって……風邪引いたのか?」
夕立「ううん、そうじゃないっぽい……」
提督「ならどうしてだ?」
夕立「分からないっぽい……でも、この状態になった時にまず提督さんのことが頭に浮かんでここまで来たの……」
提督「……俺の顔を舐めてたのは?」
夕立「なんだか我慢できなかったの……それに提督さんと触れ合ってる時は収まっていく気がしたっぽい」
あれ、これ発情期じゃね?
いやでも如何に犬みたいだって言っても人間だぞ?
だが俺の上で顔を真っ赤に染めて息を荒くしている子はまさしく発情しているとしか言いようがない
4:
提督「なぁ夕立、姉妹の子で今までにこんなことになった子はいたか?」
夕立「ふぅ、多分いなかったぽい……はぁ……はぁ……」
提督「なら夕立だけの特性……?改二でもかなり特殊な子だし……うわっ!」
夕立「提督さぁん……」
ぺろぺろと夕立が俺のことを再び舐めまわしてくる
ざらざらとした舌が顔を這い回る
提督「こ、こら!やめろって!」
夕立「くぅん……」
残念そうに一旦顔を離した
こちらに哀愁のこもった目を向けられ、どうにかしてやりたいという気持ちに駆られる
だがこんなものいったいどうしたらいのか
5:
提督「夕立、とりあえず俺の身体から離れようか。起き上がれん」
夕立「嫌っぽい!提督さんが逃げちゃうもん!」
提督「逃げないって」
夕立「駄目!」
聞き入れてくれない
どうやらこの体勢のまま事態を解決させる必要があるようだ
といっても、俺が能動的に出来ることなんて正直ない
提督「……わかった。好きにしろ」
夕立「本当!?わーい!!」
抵抗をやめ、夕立が満足するまでなすがままにされるしかないだろう
6:
夕立「ぺろぺろ……じゅる」
早顔舐めを再開する夕立
鼻先がふれるほど近くに顔がある
湿気を帯びた舌が口と鼻の間を舐めとる
夕立「なんだかここ酸っぱいっぽい……でもおいしいっぽい」
提督「待て待て穴には突っ込ふがっ!」
夕立は俺の鼻の穴にまで舌を突っ込んできた
大きさゆえに中ほどにまでしか侵入できない舌が、どうにかして先に進もうと激しく揺れる
そして舌先を尖らせて鼻の穴ごと塞いでしまった
鼻水と夕立自身の唾液が混じった液体がじゅるじゅると吸われている
7:
口の辺りも顎が覆いかぶされているので息が出来ない
鼻で空気を吸い込もうとすると夕立の唾液が混じって逆に苦しくなる
提督「ふぐー!」
1分くらいでヤバいと感じたため首を激しく振って夕立から顔を離した
夕立「っぽい……?」
提督「ぜぇ……はぁ……」
息を整える
夕立は俺が地味に死にかけていたことには全く気付く様子もなく不思議そうな顔をしている
鼻周りが夕立の唾液まみれなため非常に生臭い
夕立「提督さん!なんだか治ってきたっぽい!だからもうちょっとお願いね?」
提督「……息をふさぐようなのはやめてくれよ?」
8:
今度は目蓋の辺りを舐めまわしてくる
ああ、風呂に入りたい
夕立は寝起きの目から少しこぼれる涙をぺろぺろと舐めとる
夕立「提督さんの涙ってこんな味なんだぁ……」
提督「普通舐めるものじゃないぞ……」
眼球に触れないように目蓋を閉じているが、撫でまわされる感覚自体は収まらない
目蓋から眼球に少し伝わる暖かさと押し付けられる舌のやわらかさ
閉じた目をこじ開けるかのように目蓋の間に舌を這わしてくる
9:
夕立「提督さんのしょっぱいの、もっと頂戴……?」
提督「いだだだだ!そこはダメだって!危ないから!」
わずかに入ってくる舌先を拒むように目を固く閉じる
実際直接目を舐められるのは痛いし感染病なども怖い
こうしてしばらく目を守っていると、満足したのか夕立が顔を離した
夕立「ふあー……なんだか眠いっぽい」
提督「……体の様子はどうだ?」
夕立「大分収まったぽい」
提督「そりゃよかった。ならそろそろどいてもらえるか?」
夕立「んー……」
10:
夕立が頬をすりすりとすりつけてくる
赤い目はとろんとしており、眠気が襲ってきているのは間違いないだろう
提督「……くぁーあ……」
夕立「…………」
そろそろ解放されるという安心感から大きな欠伸が出た
夕立は俺の口もとをじっと見つめている
夕立「提督さんのお口、いっぱい糸が引いてておいしそうっぽい」
提督「は?お前まさか」
夕立「っぽいー!ちゅー!」
提督「んぐ!」
11:
顔をおもいっきりぶつけながら口を合わせてきた
歯と歯がかち合い痛みが走る
キスというにはあまりに乱暴なものだ
夕立は味わうように舌を俺の口の様々な部位に走らせる
手はいつの間にか指を絡ませるように握りしめられていた
じゅるじゅると唾液が吸われる
あまりに強く吸うものだから、舌ごと夕立の口内に持って行かれる
俺が舌を動かし夕立の口内をかき回すと、握られた手にぎゅっと強い力が込められた
目は爛々と妖しく輝き、口元には薄らと笑みが見える
13:
提督「っ痛……」
俺の唇を丸のみするかのような激しい口使い
夕立の八重歯が引っ掛かり、俺の唇が裂けてしまった
血がにじみ出て口内に鉄の味が混じると、夕立は舌を引っ込め出血箇所を吸い始めた
赤い目と伸びた犬歯を見て、まるで吸血鬼のようだとぼんやり思った
夕立「……ごちそうさまでした」
暫くして血が出なくなると夕立は最後に傷口を舐めた
吸われ過ぎて腫れてしまった口がひりひりする
14:
夕立「ふあぁ……くぅ……」
夕立は大きな欠伸をするとそのまま俺の胸の上で寝てしまった
力が抜け、漸く自由になった腕で取り敢えず夕立を抱きながら起き上がった
背中まで伸びた髪のさらさらした手触りと柔らかさが伝わる
提督「あー……朝から災難だった……いや、僥倖なのか?」
腕の中で眠る狂犬を撫でながらぼやく
夕立「んふふ……ぽい……」
背中辺りを擦ると気持ちよさそうに声を出した
心なしか、犬耳のような癖毛がぴょこぴょこ動いている気がする
提督「とりあえず風呂だな……」
唾液でカピカピになった自らの顔を撫でる
夕立をひとまず布団に寝かせ、風呂へと向かうのだった
15:
夕立は目を覚ました後、もういつもの様子に戻っていた
だが数か月おきに同じ現象が起こるらしく、気が付くと朝から襲われたり夜に部屋に侵入して来たりした
おまけに俺の味?を覚えてしまったようで、普段からもご褒美や何かにつけて俺の身体を舐めるような癖がついてしまった
一応指を舐めさせておけば大丈夫ではあるのだが、指を様々においしそうに舐めまわすその光景は駆逐艦とはいえ色々と危ない
夕立「ぺろぺろ……おいしいっぽい!もっと提督さんのこと食べさせて!」
提督「……吸うと腫れるからほどほどにな」
夕立「ぽい!」
提督「あと血を吸うのもダメだ」
夕立「ええー……」
提督「痛いんだぞあれ」
夕立「ちょっとだけ、ちょっとだけでも駄目?」
提督「……今回だけだぞ」
夕立「ぽーい!」
16:
元気な返事と共に、骨を舐めまわすかのように俺の指にむしゃぶりつく
尻尾があったらブンブンと振り回していただろう
夕立はガリッと俺の指を優しく噛んで血を流させた
髪をかきあげながら血を吸い込むその姿に生唾をごくりと飲んだ
血の色と同じ赤い瞳が、血を吸うたびに輝きを増しているかのような錯覚に陥る
まぁ、なんやかんやでそんな夕立も可愛いため空いたもう一方の手で頭を撫でたりしてやる
夕立「ちゅう、ぺろぺろ……」
提督「はぁ……困った犬だなぁ」
噛まれた指の痛みと夕立の舌の感触に何とも言えない気持ちになりつつもぼやくのだった
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