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P「アイドルとこたつ」


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千早「……」
真「……コタツがあるね」
響「おお?、ホンモノ初めて見たぞ!」ウキウキ
貴音「おはようございます」ヌクヌク
伊織「……おはよう」ヌクヌク
千早「それ、どうしたんですか」
貴音「こたつです」
真「そんなこと僕も千早も分かってるよ!」
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2: 以下、
貴音「寒いでしょうし、とりあえずお入り下さい」
真「いいのかな……」ウーン
千早「まあ、勝手に置いたということはないでしょうし」
響「1人ずつだと入りきらないから自分、貴音の隣でもいい?」
貴音「勿論です」
真「悪いね響、貴音」ヨイショ
3: 以下、
千早「それで、何があったのかしら?」ヌクヌク
伊織「そんな尋問みたいにしなくてもいいでしょ? 悪い事してる訳じゃないんだし」
千早「べ、別にそんなつもりは」
貴音「コタツは真、良きものですよ」ヌクヌク
真「あれ、呼んだ?」
伊織「違うに決まってるでしょ馬鹿」
真「バカって言うな!」
4: 以下、
伊織「今朝、プロデューサーと小鳥が話してたのよ。最近寒くなったって」
伊織「それで、プロデューサーが『事務所にコタツがあったらいいですね』って言ったわけ」
伊織「そしたらコタツを出す事になったの、以上」
響「なんか今、話がすごい飛んだ気がするぞ」
貴音「小鳥嬢が事務所にこたつがあるのを見つけていたのです」
伊織「珍しく物置を整理した時にね」
伊織「それで小鳥が『じゃあ出しますか』って」
5: 以下、
真「小鳥さんの勢いがスゴイね」
伊織「冗談を真面目に返されてプロデューサーも動きが止まってたわ」
伊織「私もホント、何言いだしてるのかと思ったわよ」
真「でもコタツのこと結構気に入ってるね、伊織」
伊織「……うるさい」ヌクヌク
千早「社長はコタツ出して良いなんて言ったの?」
伊織「ノリノリだったわよ」
千早「……大丈夫なのかしら、この事務所」
伊織「……さあ?」
6: 以下、
千早「この下に敷いてる畳も事務所にあったの?」
貴音「それは私の家から持ってきました」
真「コタツの上と、あそこにダンボールで置いてあるミカンは?」
貴音「私の家から持ってきました」
千早「……四条さんもコタツが好きなのね」
貴音「やはり、日本の冬にこたつは欠かせません」パクパク
響「ちょっと貴音、ミカン食べすぎだぞ」
貴音「私が食べる分、響の分を減らせばよいのです」パクパク
響「ちょっと!」ガナハッ!
7: 以下、
真「でも事務所にコタツがあるなんて、なんだか嬉しいな?」
千早「真の家にもあるの?」
真「いや、おばあちゃんの家にあるから、なんだか懐かしくて」
千早「そうなの。私はコタツに入るの初めてだわ」
響「自分も初めてだぞ。沖縄はコタツいらなかったし」
伊織「私も初めて」
真「まあ、あの広い家にコタツじゃ足りないだろうしね」
貴音「勿体ない事です」パクパク
響「貴音、ミカン食べ過ぎると病気になるんだぞ」パクパク
貴音「わ、私はそのような嘘には騙されません!」
8: 以下、
伊織「アンタ達はこんなに小さい暖房でいいの?」
真「この狭さが逆にいいんだよ」
伊織「ま、まあなんていうか、その……たしかに落ち着く感じはあるわね」
響「あ、伊織がデレた」
伊織「うるさい!」
貴音「他の者を近くに感じられるのも、こたつの良い所です」ギュウ
響「?♪」ギュウ
千早「ふふっ」
ガチャ
P「お、千早、真、響おはよう」
9: 以下、
千早「おはようございます」
真「おはようございますプロデューサー!」
響「はいさいプロデューサー!」
P「早コタツに入ってるな」
千早「まあ、せっかくありますし」
真「暖かくて、コタツはやっぱりいいですね」
響「自分、コタツって初めてだから凄い新鮮な感じだぞ!」
P「そうかそうか。いや?、でも本当寒くなってきたよな?」
伊織「……アンタは入らないの?」
P「え?」
千早真「!」
10: 以下、
P「いや、一応まだ仕事中だしさ」
響「えー、プロデューサーも一緒に入ろうよ!」
真「そ、そうですよ!みんな忙しくなって、プロデューサーとゆっくり話す時間も無かったですし!」
P「良いのかな……」
千早「外に出ていたんですし、少し休んだ方がいいですよ」
P「まあ、みんながそんなに言うならちょっとお邪魔しようかな」
P「で、俺どこ入るの?」
伊織「あ……」
千早「えっと、その……」
11: 以下、
貴音「あなた様も、私と響のように入られてはどうですか?」
響「あ、そうだな。誰かと一緒に入ったら?」
真「えっ!」カアァ
P「いや、さすがにそれは……」
千早「……」ソワソワ
伊織「じゃ、じゃあ私の……」
真「ぼ、僕が伊織のところに移るよ!」バッ
12: 以下、
P「おー、わざわざ悪いな」
伊織(ちょ、ちょっと何で来るのよ!)ヒソヒソ
真(みんなの前でプロデューサーと密着なんて恥ずかしくて出来ないって!)ヒソヒソ
真(……それに、目の前で他の人に密着される位なら共倒れだよ)フフッ
伊織(う?……ヘタレ)ボソッ
真(う、うるさい!)ヒソヒソ
P(何を小声で話してるんだろ?)ヨイショト
千早(くっ……)
13: 以下、
真(というか……)
千早(四条さん、イタズラ好きなのかしら……)
伊織(……人の気を知ってか知らないけど)フン!
貴音「ふふっ……」パクパク
P「それが終わったら今日はもうミカン食べたら駄目だからな」
貴音「そ、そんな! まだ10個しか食べておりません!」シジョーン!
P「10個も食べちゃいけません」
伊織(因果応報ね)パクパク
14: 以下、
P「それにしても、伊織もコタツに馴染んでるな」
伊織「何よ急に」
P「いや、伊織も一般庶民の感性に近づいたかなと」
伊織「何よ、まるで私が高飛車だったみたいな言い方は」
真「あれ、違うの?」ニヤニヤ
伊織「そういう事言うのね」ギュッ
真「イタタタタ! つねるのは駄目だって!」バタバタ
伊織「この伊織ちゃんに楯突こうとした罰よ」ニヒヒ
15: 以下、
P「勿論、良い意味でだよ。伊織は凄いと思ってさ」
伊織「だから何なのよさっきから……」
P「俺たちとは住む世界が違かったのに、自分の意思でこっちに来て」
P「アイドルとしても順調に進んでる」
P「事務所の皆とも仲良く接しているし」
P「自分から目線を下げて、良い意味で庶民になってくれたなと思ってさ」
伊織「う、うぅ……」カアァ
16: 以下、
響「お、伊織が照れてるぞ」アハハ
千早「人前で褒められて恥ずかしいのね」フフッ
貴音「恥ずべき事ではありませんよ。ただ、それでこそ水瀬伊織です」ウフフ
真「ね、ツンデレ伊織?」ハハッ
伊織「う、う……」
伊織「うるさーーい!!」
17: 以下、
?その2?
美希「……」グデー
美希「あふぅ……」
美希「……」
美希「……zzz」
ガチャ
春香「おはようございまーす!」
雪歩「おはようございます」
やよい「おはようございますっ!」ウッウー!
18: 以下、
小鳥「おはよう春香ちゃん、雪歩ちゃん、やよいちゃん」カタカタ
春香「ホントもう、外は寒くてしょうがないですよー」コタツコタツー
小鳥「お仕事の時間もまだだし、ゆっくりしてていいわよ」ウフフ
雪歩「あ、美希ちゃんおはよう」
美希「うー……春香雪歩やよい、おはよー」ヌクヌク
春香「おはよう美希。そんなコタツに体全部入れちゃって、もう」
やよい「コタツから出られなくなっちゃいますよ?」
美希「ミキはコタツから出る気はないの!」エヘン
19: 以下、
春香「ずっとそのまま、かたつむりみたいに……いや、『こたつむり』だね」アハハ
雪歩「でも、美希ちゃんの気持ちも分かるかも」ヌクヌク
やよい「そうですね、コタツ暖かいですもんね!」ヌクヌク
美希「……」ヌクヌク
春香「……」ヌクヌク
雪歩「……」ヌクヌク
やよい「……」ヌクヌク
雪歩「あ、春香ちゃん美希ちゃんやよいちゃん、お茶淹れてくる?」
春香「お願いしてもいい?」
美希「ミキもー」
やよい「じゃあ、私お手伝いします!」
20: 以下、
雪歩「じゃあ淹れてこよっか、やよいちゃん」スッ
やよい「はい!」スッ
春香「……」
美希「……」
春香「さすが雪歩とやよいだね」
美希「うん」
春香「相当な精神力が無いと、あんなにすんなりとコタツから出られないよ」グデー
美希「コタツに捕らわれないとは、雪歩とやよいはなかなかやるの」グター
小鳥(……なんていうか、何の会話なのかしら)カタカタ
21: 以下、
やよい「おまたせしましたー!」
雪歩「はいどうぞ、2人とも」コトッ
春香「ありがとう雪歩、やよい」
美希「ありがとー、雪歩やよい……」ハッ
雪歩「どうしたの、美希ちゃん?」
美希「……お茶飲むのに体を出さないといけないの」
春香「そこまで悩むことかなぁ」
美希「うーん……」
美希「……ストローってあるかな」
やよい「さ、探してみますっ」タッ
22: 以下、
やよい「美希さん、ストローありましたっ!」
美希「ありがとうやよい!」
春香(湯呑みにストローさしてる……写真撮っとこ)パシャ
美希「いただきまーす」チュー
小鳥(湯呑みに入ったお茶をストローで飲むって中々シュールね)カタカタ
美希「熱いの!」ゴホゴホ
やよい「はわっ!」
春香「美希、そんな一気に飲んだら熱いに決まってるでしょ」アハハ
雪歩「み、美希ちゃん大丈夫?」
23: 以下、
美希「やっぱり普通に飲むの」
小鳥(美希ちゃんも、結構すんなり体をコタツから出したわね)カタカタ
春香「……」ズズッ
やよい「……」ズズッ
雪歩「……」ズズッ
美希「……」ズズッ
春香「お茶、おいしいね」フー
やよい「そうですねー」ハワー
雪歩「コタツも暖かいね」ヌクヌク
美希「なんだか、時間がゆっくりに感じるの」グデー
小鳥(これ、アイドルの会話なのかしら……)
24: 以下、
――
―――
――――
ガチャ
P「ただいま戻りました」
小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん、もう少し静かにお願いします」コソコソ
P「どうしたんですか?」
小鳥「コタツのほう、見て下さい」
P「?」チラッ
25: 以下、
春香「スースー……」
雪歩「スゥ……」
美希「スピー……」
やよい「クー……」
小鳥「お仕事までまだ時間ありますよね?」
P「それまで寝かせといてあげますか」
小鳥「はい」ウフフ
29: 以下、
なごむなぁ
30: 以下、
?その3?
真美「律っちゃん、一緒にコタツ入らない?」ヌクヌク
律子「いいえ」カタカタ
亜美「え?っ! いいじゃん、一緒に入ろうYO!」ヌクヌク
律子「よくない」カタカタ
真美「いいかげん、真美たちも暇だって?!」バタバタ
あずさ「テキーラ」ヌクヌク
亜美「っ……ラジオまでまだあるのに?」
31: 以下、
真美「人間、暇があるのはいいことなのだ亜美君よ」ウンウン
亜美「良くないでしょ、アイドルとしては」
律子「働きなさい」カタカタ
真美「いいじゃん律っちゃん、まだ時間あるんだしー」
あずさ「焼酎」ウフッ
亜美「ウルガモス」
真美「ストップストップ! 亜美までそっち行っちゃ駄目!」
亜美「メンドイ」グター
真美「言っちゃ駄目だよそれは!」
33: 以下、
あずさ「ハイボール」ウフフ
真美「ルールちゃんと教えたよね、あずさお姉ちゃんにも」ヒソヒソ
亜美「モチのロンに決まってるっしょ!」
律子「……酔ってます?」
真美「好きなお酒も、さすがに仕事前には飲まないって?」アハハ
あずさ「?♪」ニコニコ
亜美「でも、なんだかだんだん酔ってるように見えてきた……」
真美「だ、大丈夫っしょ! あずさお姉ちゃんだし!」
34: 以下、
あずさ「シルビア」ウフ
亜美「あずさお姉ちゃん、それって誰かの名前か何か?」
律子「……カクテルの名前」
亜美「え?っ、またお酒ぇ?!? やっぱあずさお姉ちゃん酔ってるんじゃない?」
真美「いくらお酒が好きでも、もうちょっと真面目にやってよ、もう!」ブー
あずさ「うふふ、ごめんなさい」
亜美「いやまあ、そのマイペースさこそがあずさお姉ちゃんだけどね」アハハ
律子「……」カタカタ
あずさ「……」
真美「……」
亜美「……」
真美亜美(……『ね』!?)
35: 以下、
亜美(自分で言っといてあれだけど、思いつかない!)
真美(もう、何してんの亜美?っ!)ジロー
亜美(うあうあ?! 真美がちょ→見てくる!)
亜美(ヘルプミー、あずさお姉ちゃーん!)チラッ
あずさ(お酒にあったかしら……)ウーン
亜美(なんだかダメっぽい! それじゃあ……)チラッ
律子「……」カタカタ
亜美(律っちゃん!)ジー
36: 以下、
律子「……」カタカタ
亜美(律っちゃぁぁん!)ジトー
律子「……」チラッ
亜美(うぅぅ……)ウルウル
律子「……」ハァ…
律子「値下がり」
亜美「!」パアァ
真美「!」
あずさ(うふふ……)
37: 以下、
真美「律っちゃん、サイコー!」
亜美「このご恩は忘れませぬーっ!」ハハー
亜美「……あ」
真美「……」ジロー
亜美「……」チラッ
律子「ヌクレイン」
亜美(さすが律っちゃ……)
亜美「……え?」
真美「あれ?」
あずさ「あらあら?」
39: 以下、
律子「はい、終わり!」
亜美「あぁ! ちょっと待ってよ、律っちゃん!」
真美「終わらせないでよ?」
律子「時計見なさい、もう仕事の時間よ!」ビシッ
あずさ「あら、ほんとですね?」
亜美「もうそんな時間なの??」グテー
律子「ほら、早くコタツから出て」グイグイ
亜美「で、でもまだいおりんが!」
40: 以下、
律子「伊織はもう下に来て待ってるみたいよ」
あずさ「それじゃあ、早く行かないといけませんね」
亜美「うえぇ……しょうがないな?」シブシブ
律子「じゃあ、行きましょうか」
あずさ「それじゃあ真美ちゃん、行ってくるわね」
真美「いってらっしゃ?い」ヌクヌク
亜美「見せつけるようにコタツに入るなー!」ウガー
真美「あ?、温かいな?」ンッフッフー
律子「真美、少ししたら小鳥さん帰ってくると思うから、それまで留守番頼んだわよ」
真美「ラジャーッ!」グッ
41: 以下、
あずさ「それじゃあね、真美ちゃん」
亜美「後で覚えてろー!」ズルズル
律子「はいはい、行くわよ」グイグイ
バタン
真美「……」
真美「んっふっふ?! なんだかんだしりとりやってくれた律っちゃ『ん』!」
真美「これでホントにお?わり!」アハハ!
真美「さ?て、亜美たちが帰ってきたら何しようかな??」ンッフッフ?!
42: 以下、
これで765プロは終わりです。コタツに入る千早が見たいです。
次はオマケのつもりで作ったものですが、上の話よりも長くなってしまいました。
あくまでオマケです(短いとは言ってない)
43: 以下、
? とある事務所 ?
楓「?♪」ヌクヌク
モバP(以下P)「……」カタカタ
P「楓さん、ホントにコタツ好きですね」
楓「はい」ヌクヌク
P「毎日入ってるんじゃないですか?」
楓「おコタに入るのは怠りませんから」ドヤッ
P「……」カタカタ
楓「少しくらい反応してほしいです」シュン
P(可愛い)
44: 以下、
ガチャ
凛「おはようございます」
加蓮「おはよう?」
奈緒「おはよ?」
P「三人ともおはよう」
楓「おはよう」フリフリ
凛「おはようプロデューサー、楓さん」
凛(小さく手振ってる……)
加蓮「楓さんおはよう」
加蓮(綺麗でカワイイってズルいなぁ……)
45: 以下、
奈緒「あー、寒い! 今年の冬は寒いな?」ゴソゴソ
加蓮「その分、コタツが大好きになるね」ヌクヌク
凛「楓さんも、杏と同じ位コタツに居ますよね」ヌクヌク
楓「おコタに入るのは怠らないので」ドヤッ
P(また言ってる……)カタカタ
奈緒「え……あ、あはは」
加蓮「ま、また楓さんは?」アハハ
加蓮(反応に困る……でも)
46: そういえば凛の性格がちょっと違うのを言い忘れてた 2015/01/09(金) 22:15:19.99 ID:64PpAqOC0
凛「フフッ……」プルプル
加蓮(凛には大ウケなんだよね)
奈緒(異常に笑いの沸点が低いんだよな)
楓「?♪」
P(いったいどこら辺を笑ってるんだろ)カタカタ
楓「加蓮ちゃん」
加蓮「はい?」
楓「加蓮ちゃんは今日も可憐ね」ドヤァ
加蓮「えっ」
48: 以下、
加蓮「あ、あはは……」
奈緒(凛が笑ってるから勢いづいた!)
P(ダジャレと言っていいのかそれは……)カタカタ
凛「くふっ……」プルプル
加蓮(凛、そんな面白くないって!)
楓「……」ジー
奈緒(こ、こっち見てる!)
P(矛先が変わったか、頑張れ奈緒)
凛(私にもダジャレ来るかな)ワクワク
49: 以下、
楓「……素直な奈緒ちゃん」
凛加蓮「楓さん嘘はいけないよ」
奈緒「どうゆう意味だよ!」
P「そうですよ楓さん、奈緒はツンデレ属性なんですから」
奈緒「なっ、ツンデレとか言うなってプロデューサー!」
楓「そうでしたね、ごめんなさい」クス
奈緒「なんだよ、そうやってみんなしてアタシで遊んで……」ゴソゴソ
楓「……こたつむりですね」
P「それ、今日一番上手いんじゃないですか?」
加蓮(たしかに)
楓「がーん……」シュン
50: 以下、
凛「奈緒が拗ねちゃったよ。加蓮やりすぎだってば」
加蓮「凛だって乗り気だったでしょ」
凛「まあ、私もやりすぎちゃったかもね」ブチブチ
加蓮「奈緒、謝るから起きてよ。ね?」ムキムキ
奈緒「だったらミカン剥くのやめろ!」ガバッ
P「お、案外簡単に起きた」
凛「ごめんね奈緒。ミカンあげるから許してよ」
奈緒「……そんな雑な剥き方のミカンはやだ」
凛「」
51: 以下、
加蓮「ごめんね奈緒?、はいミカン」スッ
奈緒「……加蓮は許す」パクパク
凛「そんなのズルいって! 加蓮も何か言ってよ!」
加蓮「私は許してもらったもん」フフッ
奈緒「あはは! まあ、凛は色々不器用だもんな」チラッ
P「?」
凛「な、奈緒にだけは言われたくないっ」
奈緒「凛の方が不器用だって!」
凛「ミカンを剥くのが不器用でも、他は奈緒の方が不器用だって!」
P(えらくピンポイントな不器用だな)カタカタ
52: 以下、
楓「うふふ、やっぱり3人とも仲が良いわね」
加蓮(あ、楓さん立ち直った)
奈緒「加蓮、楓さん、アタシより凛の方が不器用だよね!?」
凛「奈緒が不器用じゃなかったら、みんな器用だよ」
楓「じゃあ、試してみる?」
加蓮「?」
楓「プロデューサーもこっちに来ませんか?」
P「え?」
凛加蓮奈緒「!」
53: 以下、
凛「そうだよプロデューサー、こっち来なよ」
加蓮(お、凛が動いた)
P「でも、まだ仕事中だし」
凛「担当アイドルとコミュニケーションとるのも立派な仕事だと思うよ」
P「でも、それなりには話して……」
凛「プロデューサーは私たちの事は大事じゃないの?」
P「いやその」
楓(凛ちゃん……)
加蓮(空回ってるというか、ある意味いつもの凛じゃないというか……)
加蓮「ほら、こうやってゆっくり話す機会も少なくなってきてるしさ?」
楓「プロデューサーも、一息入れませんか?」
P「ま、まあそれもそうだな」アハハ…
54: 以下、
楓(加蓮ちゃん、ナイスフォロー)
加蓮(凛、ちょっと慌てすぎでしょ)
凛(落ち着け、落ち着け私……)
楓(奈緒ちゃんは……)チラッ
奈緒「……」シーン
加蓮(……固まってる)
P「で、俺は何処に入れば?」
楓「ご自由に選んで下さい」
P「ええっ!」
奈緒「なぁっ!」
加蓮(あ、奈緒動いた)
55: 以下、
凛(さすがに密着するのは恥ずかしいけど……)
楓「私の隣でもいいですよ?」ウフフ
加蓮「私も良いよ?」クス
P「おいおい……」
凛「私も、プロデューサーと一緒に入りたいかな」
P「り、凛?」
加蓮(凛、直球すぎない?)
奈緒「わ、私は別に何処でも……」カアァ
加蓮(奈緒からはメチャクチャ緊張してるのが伝わってくる)
楓(……多分、3人の中で加蓮ちゃんが1番器用なんじゃないかしら)
56: 以下、
凛「それで、誰を選ぶの?」
奈緒「は、早くしろよ!」
P「やっぱり選ばないといけないのか……」
加蓮「どうするの、プロデューサー?」クス
楓「誰にしますか?」ウフフ
P(この2人は……)
P(さて、どうするか……)ウーン
P「……」
P「……」ゴソゴソ
57: 以下、
奈緒「……」
加蓮「ふーん……」
凛「プロデューサーは楓さんを選ぶんだね」
P「変な言い方はやめなさい」
楓「どうして私を選んだんですか?」
P「いや、この4人の中で決めるとして、女子高生を選ぶのはマズいじゃないですか」
奈緒「へー」ジー
加蓮「まあ、妥当だね」ツーン
凛「……」ムスー
58: 以下、
楓「ふふっ」トサッ
P「ちょっと楓さん、くっつかないで下さいよ。近いですって」
楓「こうした方が温かいですよ」ウフフ
P「いやいや、でも……」チラッ
凛奈緒加蓮「……」ジトー
P(めちゃくちゃ見られてる)
奈緒(なんでアタシはこんな鈍感を……)ジロー
加蓮(選んだ理由はまともだけど、なんか悔しいな)ムゥ
凛(あんなにデレデレして)ムスー
P(いったい、どうすれば正解だったんだ……)
59: 以下、
凛「……」ゴソゴソ
P「どうした、凛?」
凛「そろそろ仕事に行こうよ」
P「え? ちょっとまだ早くないか?」
加蓮「奇遇だね、私もちょっと早く行きたい気分だったんだ」ゴソゴソ
奈緒「じゃあ、アタシ達は先に車のところで待ってるからな」
P「ちょ、ちょっと待てって!」
奈緒「……バーカ」
加蓮「鈍感」
凛「スケコマシ」
P「なんだよ急に!」
楓「行ってらっしゃい」フリフリ
60: 以下、
ガチャ バタンッ!
P「どうしたんだアイツらは?」
楓「もっと乙女心を知らないとダメですよ」
P「……頑張ってみます」
ジャンケンポイ! アイコデショ! アイコデショッ!
P(……ジャンケンしてる?)
ヨシ! ア、アタシハベツニキニシテナイシ… ヨシヨシ、クヤシガラナイデナオ オイ、カレン!
P「?」
楓(今日は凛ちゃんが助手席なのかしら)ウフフ
61: 以下、
P「じゃあ、俺も行ってきますね」
楓「はい」
P「……スーツ掴んでる手を放して下さいよ」
楓「もう少しだけですから」ギュ
P「……しょうがないですね」ハァ
楓「ありがとうございます」ウフフ
P(いやまあ、嫌な気はしないけど)
楓「?♪」スリスリ
P(……いいのか、これは)
楓(ちょっと3人には意地悪し過ぎちゃったかしら)
楓(……でも、たまにはこういうのも良いかも)フフッ
62: 以下、
以上でおわりです。楓さんとコタツに入りたい。
半年ぶりにSS書くと色々忘れますね。連投するとは思わなかった。
アニメモバマス放送まであと一時間近くに迫りましたね。
なるべく沢山のモバPの担当アイドルが出ますように。
63: 以下、

64: 以下、

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