絵里「希と付き合いたい」back

絵里「希と付き合いたい」


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1:
16:40@生徒会室(Tue)
絵里「…というわけなの。」
にこ「なんでも良いけど、この話のために生徒会室を私物化するんじゃないわよ。」
絵里「う…ごめん。」
にこ「なんで希の事になると周りが見えないのよ…」
絵里「お、おっしゃる通りです…」
真姫「て、いうか…まだ付き合ってなかったの?」
絵里「ええっ!?」
にこ「にこも、もう付き合ってるんだと思ってたわ。」
絵里「そんなわけないじゃない!」
絵里「希は…みんなに優しくしてくれるから。」
真姫「でも、確かに希の性格じゃ、みんな親友って感じね。」
絵里「そうなの!このままじゃ、誰かに希をとられちゃう…」
にこ「そんな、物みたいに扱うのやめなさいよね。」
5:
真姫「で、それはいいのだけれど…」
真姫「なんでこの二人なのよ。」
にこ「にこは真姫ちゃんといれて嬉しいニコっ♪」
真姫「バッ、バカ言ってるんじゃないわよっ」アセアセ
絵里「ちょっと!目の前でいちゃいちゃしないでよね!!」
真姫「誰がいちゃいちゃなんか…」
にこ「ニコはぁ?アイドルだから、彼女なんていないニコっ♪」
絵里「え…二人って、付き合ってるんじゃなかったの…?」
真姫「なんで私がにこちゃんなんかと…」
にこ「ちょっと、どういうことよ!?」
真姫「そのままの意味よ。」
にこ「キィィーッ!!」プンスカ
10:
真姫「まあとりあえず、私はにこちゃんとは付き合ってなんかないわ。」
にこ「そういうこと!」
にこ「仲のいい?先輩後輩ね!」
絵里「なんでハテナなのよ…」
真姫「それより、きっとエリーが私たちをそう見てるように。」
真姫「私たちはエリーと希をそんな目で見てるわ。」
にこ「だから、にこ達はもう二人が付き合ってると思ってたのよ。」
絵里「…でも、付き合ってなんかないわ。」
絵里「希と、そういう話をした事もないし…」
にこ「それなら、希に好きになってもらうしかないんじゃない?」
絵里「そ、そんな事…」
にこ「出来ないじゃなくて、やるの!」
にこ「じゃないと、先に誰かと付き合っちゃ「それだけは嫌!!」
真姫「……それなら、当たって砕けるしかないんじゃない?」カミノケクルクル
絵里「ちょっと!砕けちゃ駄目じゃない!!」
真姫「こ、言葉のあやよ…」
12:
にこ「そういえばアンタ達。」
にこ「どこかに遊びにいった事とかあるの?」
絵里「え……」
絵里「あっ!駅前のカフェでしょ!それにショッピングモール。」
絵里「あ、あとは…希の家にもお邪魔した事あるわ…///」
にこ「あいつの家はほぼみんな行ってるでしょうがっ!!」
にこ「じゃなくて、テーマパークとか!!」
絵里「…」
絵里「そういえば…」
絵里「私、希とどこにも遊びにいった事…ない?」
絵里「どうしよう、にこ!」
絵里「希、私の事嫌いなのかしら!?」
にこ「あーもう!!」
にこ「ほんっとアンタってめんどくさいわねえ!!」
絵里「ええっ!?」
13:
真姫「にこちゃんの言い方はあれだけど…」
真姫「行った事が無いなら、行く価値はあるわね。」
真姫「そこで振り向いてもらえるように頑張らないと。」
にこ「そもそもアンタ達は生徒会でずっと一緒だったんだから。」
にこ「いつでも行く機会はあったでしょうに…」
絵里「だって、μ'sに入るまではそれどころじゃなかったし…」
絵里「それに、希もそんな話してこなかったから。」
絵里「あんまりそういう所好きじゃないのかと…」
にこ「とりあえず、アンタは今週末希をどこかに誘いなさい。」
にこ「プランはみんなで考えればいいから。」
絵里「そ、そんな!もし断られたら…」
にこ「あーもうまだるっこしい!!」
にこ「真姫、絵里のケータイ!」
真姫「はい、にこちゃん。」
絵里「ちょっちょっと!」
絵里「まだ心の準備が…」
prrrrrrr prrrrrrr
14:
『もしもし?』
絵里「のっ希!?」
希『うん、みんな大好きのんたんやで??』
絵里「あ、あの、その、えっと…」
絵里「きょ、今日は、とても天気がいいわね!」
にこまき ガクッ
希『…』
希『そ?やねえ。』
希『どしたん、えりち?』
絵里「えっとその…ウ”ッ」バシィィィ!!
希『?』
絵里「こ、今度の日曜日…どこか遊びに行かないかしら?」
希『おっええなあ…ほな。』
希『なんや近くに新しい水族館できたみたいやねんけど、行かへん?』
希『クラゲさんよーさんいるらしいねん♪』
絵里「えっええ!!クラゲね!!行きましょう!!」
にこまき(くらげ……?)
15:
希『ほなまた、詳しい事はメールするなー?』
希『生徒会、頑張って。』
絵里「ええ!頑張るわ!」
絵里「またね、希。」
希『はーい。』
pi
絵里「……やったわ!」
絵里「希をデートに誘えたっ!!」
絵里「これで勝ったも同然よ!!」
真姫「何に…って、聞いたら負けなのかしら?」ボソボソ
にこ「実は希と遊園地行った事、あるのよね…」ボソボソ
真姫「エリーのためにも言わないであげましょう…」
絵里「ありがとう二人とも!!」
絵里「私、がんばるわ!!」
16:
13:00@駅前通り(Sat)
真姫「…で、いきなり呼ばれたと思えばなに?」
絵里「あの…明日着ていく服を、一緒に選んで欲しくって…」
真姫「そんなの、いつも通りで良いじゃない!」
絵里「だって、明日はデートなのよ!?」
絵里「…可愛い服…見せたいじゃない…」シュン
真姫「ッ!!///」
真姫(なにこのエリー…すごくかわいい。)
真姫「し、仕方ないわね…特別よ?」
真姫「あ、でもそれなら、ニコちゃんも呼んだ方が…」
絵里「にこからは…」
絵里「『はぁ!?服!?服見るくらいならプランたてなさいよ!!』」
絵里「ってお叱りを…」
真姫「…にこちゃんらしいわね。」
真姫「それじゃ、服は私と見ましょうか。」
真姫「あとでにこちゃん呼んで、プランを考えましょ?」
絵里「真姫…ありがとうっ!!」ギュッ
18:
真姫「!?!?」
真姫「ちょっ、ちょっと!///」
真姫「ここ駅前よ!?みんなが見てる!!///」アセアセ
絵里「あ…その…ごめんなさい…」
絵里「嬉しくって…」
真姫「もう…エリーったら…」
真姫「次は無いんだから!」
絵里「…それじゃ、真姫。」
絵里「今日はよろしくね?」
真姫「ええ、期待してていいわ!」
19:
絵里「真姫、このカーディガンどうかしら?」
真姫「赤いのはちょっと子供っぽくない?」
真姫「エリーなら、こういうモスグリーンとか…」
絵里「いいわねそれ!」
絵里「なら、コートは薄手でいいわね。」
絵里「あと、パンツとシャツかしら…」
真姫「こっちのタイトスキニーでいいんじゃないかしら?」
真姫「エリー、スタイルいいんだし。」
絵里「ちょっと、ライン出過ぎじゃない…?」
真姫「惚れてもらうんだから、アピールしなきゃね。」
絵里「そう…」
?「おっあれは……クスッ。」
20:
18:30@駅前カフェ
にこ「じゃ、こんな感じでいいかしらね。」
真姫「ええ。ま、なんとかなるんじゃない?」
絵里「二人とも本当にありがとう。」
にこ「ま、それはちゃんと成功してから言いなさい。」
にこ「あと、ちゃんと聞くのよ?」
絵里「ええ、分かってるわ。」
真姫「この真姫ちゃんのコーディネートに間違いは無いんだから。」
絵里「真姫も、今日は昼から付き合ってくれてありがとう。」
絵里「いつか、お返しをさせてもらうわ。」
真姫「いいのよ、そんなの。」
真姫「私も、楽しかったから。」
にこ「それじゃ、にこはこころ達のご飯作らなきゃだから帰るわ。」
絵里「にこ、どうもありがとう。」
にこ「…頑張りなさいよね。それじゃ。」
21:
真姫「そろそろ、私も帰ろうかしら。」
絵里「良かったら、何か食べて帰らない?」
絵里「少し行ったところに、美味しいスペイン料理のお店があるのよ。」
絵里「今日のお礼。」
真姫「そうね…たまにはいいかもね。」
絵里「じゃあ、行きましょうか。」
22:
10:50@水族館(Sun)
絵里「…希、まだかしら。」
絵里(楽しみすぎて、一時間前に来てしまったなんて…)
「お?い、えりち?。」
絵里「希!」
希「お待たせ。待たせちゃった…?」
絵里「いいえ、今来た所よ?」
絵里(い、言ってみたかったのよね…)ドキドキ
希「そっか、良かった。」
希「ほな、入ろうか♪」
絵里「ええ…」
(にこ「とりあえず、会ったら服をほめなさい!」)
絵里「希…」
希「んー?」
絵里「その服、似合ってるわ。」
絵里「ワンピース、似合うのね。可愛いわ。」
希「う、うん…ありがと///」
絵里(希が照れてる!!ハラショー!!)
希「えりちも、似合ってるやん?」
希「昨日、真姫ちゃんと選んでたやんな。」
24:
絵里「え…?」
希「あれ、違うかった?」
希「えりちの金髪を見間違えるはずはないんやけどなあ…」
絵里「っええ、そうよ。」
絵里「真姫に、見立ててもらってたの。」
絵里「あんまり、遊びに行くような服持ってなかったから…」
希「そんなん、別に気にしなくてええのに。」
希「ウチらの仲やん♪」
絵里「ええ、そうだったかもね…」
@建物の影
にこ「なによ…攻失敗してるじゃない…」
真姫「…やっぱり、見に来て正解だったかもね。」
にこ「はあ…仕方ない。何かあったらフォローしてあげましょ?」
25:
11:15@園内
希「んー、気持ちええなあ…」
絵里「そうね。いい天気だし、そこまで寒くないから外でも平気ね。」
希「ほなえりち、先にご飯しよか。」
希「ウチ、おべんと作ってきてん♪」
絵里「ええっ!?」
希「あ…迷惑やった…かな…?」
絵里「ち、ちがうのよ!!」
絵里「そうじゃなくて、えっと…」チラッ
希「…?」
希「あ、もしかして、えりちも作ってきてくれたん?」
絵里「あ…その…うん。」
絵里「喜んで、もらえる…かと…」
希「それやったら言ってくれたら良かったのに?」
絵里「サ、サプライズをしようかと…」アセアセ
26:
@ベンチ裏
真姫「ちょっとニコちゃん…。」
にこ「なによ…」
真姫「にこちゃんの作戦、全部裏目に出てるんだけど…」
にこ「しょ、しょうがないじゃない!!」
にこ「この『初デートで心をつかむ十のやり方』って本に載ってたんだから!!」
真姫「はあ…そんな事だろうと思った。」
にこ「なによー!!」
真姫「ほら、ばれちゃうでしょ。静かにして。」
希「ほな、おべんと交換しよか♪」
希「ウチもえりちのおべんと食べたいし、ウチのも食べてほしいし。」
希「そしたら、解決やろ?」ニコッ
絵里「希…ありがとう。」
希「ええんよ。えりちのその気持ちが、嬉しいから。」
希「それじゃ、いただきます!」
絵里「いただきます。」
28:
12:00@館内
希「うわあ、お魚さんいっぱいや?。」
絵里「奇麗…」
希「先にご飯食べててよかったな。」
希「ちょうど今お客さんご飯中みたいやし、ゆっくり見れるなあ。」
絵里「そうみたいね。」
絵里「さて、どこからまわろうかしら?」
希「えりちえりち!」
希「ウチ、あれ行きたい!!」
絵里「……え?」
31:
@爬虫類館
希「うわあ、カラフルなかえるさん♪」
希「こっちはイグアナやって?♪」
絵里「希…爬虫類とかすきだっけ…?」
希「うーん…この雰囲気とか、いる生き物達とか。」
希「なんかスピリチュアルやん?」
絵里「そう、なのかしら…?」
希「まあまあ、もうすぐ終わるし、何たってメインはクラゲさんやからな!」
絵里「イ、イルカショーじゃないのね…」
……
真姫「ナニコレ。気持ち悪い…」
にこ「ま、真姫ちゃん?にこ、早く出たいなーって…」
真姫「もちろん私もだけれど、一本道だからばれるわよ…?」
にこ「もう、なんで最初に来るのがここなのよ!!」
……
32:
@大水槽
絵里「壮大ね…」
希「この水槽、世界最大級のおおきさらしいで!」
希「こんないっぱいお魚さん見れるなんてええなあ…」
絵里「たまには、こういうのも良いわね。」
絵里「今まで、あんまり来た事なかったから…」
希「見てみてえりち!」
希「ウミガメさんや!!」
希「めんこいなあ?♡」
絵里「テンション上がりすぎて言葉がへんよ?」クスッ
絵里「なんだか子供みたい♪」
希「むぅ?。せっかくきたんやから、楽しまないと損やん?」
希「それともえりちは楽しくないん?」
絵里「いいえ、とっても楽しいわよ?」
絵里「特に希の行動が。」ニコッ
希「あっ馬鹿にしたなあ?わしわしするで??」ニヤリ
絵里「…!さっ、次ぎに行きましょう!!」スタスタ
希「あーん、つれないなあ…」
希(…)
33:
@クラゲの館
絵里「どうして、お化け屋敷みたいな入り口なのよ…」
希「おばけは出ないから安心してええよ?」
絵里「それは分かってるけど…」
希「れっつごー♪」
絵里「…お、おー…///」
希「もう…ここは…天国や…」
絵里「ちょ、大げさよ…でも、すごく幻想的ね…」
希「スピリチュアルやね!」
絵里「それが言いたいだけでしょ…」クスクス
希「いっぱいのクラゲさんがふわふわ泳いでる…」
絵里「可愛いけど、いっぱいいるとなんだか怖いわね。」
希「まあウチも、触れるかって言われたら別の話だけど…」
絵里「クスッ。なによそれ…」
35:
絵里「…あら?どの水槽も、水の流れがあるのね。」
絵里「じっとしてないから、写真とかとるのは難しそうね。」
希「ああ、それには理由があるんよ。」
絵里「理由?」
希「くらげさんは、優雅に泳いでるイメージやけどな。」
希「実は、すごい体の弱い子なん。」
希「だから、こうやって水流をつくってあげんと、常に浮いてはおれんのや。」
希「沈んでしまったら、泳いで浮かなあかんけど。」
希「何度も繰り返してると、力つきて死んでしまうん。」
希「やから、こうやって水の流れを作って、手助けしてあげるんよ。」
絵里「儚いわね…」
36:
希「でも、くらげさんってウチらに似てへん?」
絵里「え…?」
希「必死にもがいて頑張っても、一人じゃいつか力つきてしまうん。」
希「でも、海の流れや、ここでいう飼育員さんのように。」
希「ウチらを応援してくれる、手を差し伸べて、力貸してくれる人たちがいる。」
希「μ'sのみんなも、ウチらも、そんな人たちに支えられて生きてるん。」
希「だからこそ、ウチは精一杯頑張りたい。」
希「たとえ辛い時でも、力をくれる人たちがいるって、知ってるから。」
絵里「希…」
絵里「そうね。一人一人の力は弱いかもしれないけど。」
絵里「でも、応援してくれる人たちがいる。」
絵里「私たちは、それに応えて行かなきゃね。」
希「うん♪目指せ、ラブライブ優勝!ってな!」
38:
にこ「もう、心配いらなさそうね…」
真姫「そうね。それじゃ、私たちは勝手に楽しみましょう。」
にこ「よーし、真姫ちゃん!ラッコさんの所まで競争にこー♪」
真姫「ちょっ、待ってよにこちゃん!!」
真姫(エリー…頑張りなさいよね…)
39:
18:50@園内広場
絵里「ふぅ…いっぱい見たわね。」
希「いるかさんもあしかさんもかわいかったなあ…」
絵里「ホント、希は一日中楽しそうだったわね。」
希「えりちもなんだかんだでめっちゃ笑ってたくせに…」ジト…
絵里「あはは…まあ、確かにそうかもね…」
希「今日は、誘ってくれてありがと、えりち。」
絵里「こちらこそ、来てくれてありがとう。」
希「ほな、かえろうか。」
絵里(…)
希「えりち?」
絵里「ねえ、希…」
絵里「良ければ、少し、話さない…?」
希「?」
40:
19:20@カフェ
絵里「…」
希「…」
「「あのっ」」
絵里「のっ希からどうぞ…」
希「いや、えりちから先に…」
のぞえり「…」
絵里「…今日は、本当にありがとう。」
絵里「私と、一緒にいてくれて。」
絵里「今日は、希に伝えたい事があってきたの。」
絵里「私は「えりち。」
絵里「希…?」
希「それ以上は、あかん。」
希「えりちの気持ちには、応えられへん。」
希「ウチは…」
希「ううん、何でも無い。」
42:
絵里「希…」
希「ウチ、ずるいよな。」
希「えりちの気持ちは、ほんとに嬉しい。」
希「これは、お世辞なんかじゃない。」
希「でも、ダメなん。」
希「ウチは…クラゲさんやから。」
絵里「え…?」
絵里「どういう…」
希「意味は、分からなくて良い」
希「だけど、ウチはえりちと付き合われへん。」
希(例え、誰であったとしても…)
希「ごめんな、えりち。」
希「こんな事言ってから卑怯やと思うけど。」
希「えりちは、ウチの一番の親友やと思っとるよ。」
絵里「希…」
絵里「そう…わかったわ。」
絵里「これまで通りには行かないかもしれない…」
絵里「でも、これまで通りでいてほしい。」
絵里「私にとっても…貴女が、親友よ。希。」
希「えりち…」
希「堪忍な。」
43:
アイシテルーバンザーイ
真姫「…電話?」
真姫「エリー…」
pi
真姫「もしもし?」
絵里『あ…真姫。』
真姫「…どうだった?」
絵里『フラれちゃった…』
絵里『二人とも…力になってくれたのに…』
絵里『…ごめん…なさい…』
真姫「エリー…」
絵里『……グスッ…』
真姫「エリー…泣いてるの?」
絵里『…』
真姫「今から行くから、待ってて。」
真姫「駅前?分かった。」
真姫「動くんじゃないわよ。」
真姫(エリー…希…)ダッ
44:
19:50@駅前ベンチ
真姫「はぁ…はぁ…」
真姫(エリー…)
真姫「…いた。」
真姫「エリー。」
絵里「真姫…」
真姫「もう…目真っ赤じゃない。」
絵里「…」
真姫「とりあえず、うちにきて。」
真姫「そんな顔じゃ、帰れないでしょ?」
絵里「…」コクッ
45:
20:15@真姫's room
カチャッ
真姫「エリー。」
真姫「これ、飲んで。」
真姫「ハーブティーよ。あったまるから。」
絵里「真姫…ありがとう。」
真姫「…あきら…めるの?」
絵里「…」
絵里「諦め…られないけど。」
絵里「でも、ぎくしゃくしたくないし。」
絵里「今まで通り…かな。」
真姫「エリーは、それでいいの?」
絵里「良いも何も…どうしようもないじゃない。」
絵里「むしろ…伝えられただけ満足だわ。」
ギュッ…
48:
絵里「…真姫?」
真姫「ばかね…今は、強がる必要なんてないのよ?」
真姫「私しか…いないんだから。」
真姫「いつも、エリーは強がって自分を見せないけど…」
真姫「いまは…今だけは、素直になってもいいんじゃない?」
絵里「ま、き…」グスッ
絵里「あり…がと…」
真姫「今は…この真姫ちゃんがいるんだから。」
50:
@学校(Mon)
希「あ…」
絵里「…」
希「えりち…その…」
絵里「おはよう、希。」ニコッ
希「あ…うん。」
希「おはよう、えりち!」
にこ「…」
-------放課後
にこ「希。」
希「あ、にこっち。どしたん?」
にこ「ちょっと、付き合いなさい。」
希「…うん。」
51:
@希's house
希「いやあ、にこっちがウチ来るとか久々やなあ。」
希「片付いてないから、恥ずかしいわあ…」
にこ「…」
にこ「そうね。ところで…」
にこ「どうして、枕カバーだけ洗ってるのかしら?」
希「そりゃ、一人暮らしやもん。」
希「全部自分でやらんとな。」
にこ「シーツは、洗ってないのね。」
希「あ、洗う時間無くてさ…はは。」
にこ「その、目の腫れは?」
希「タマネギがちょっと…」
にこ「…そう…まあいいわ。」
にこ「どうせにこが来た理由、分かってるんでしょ?」
希「…うん。」
にこ「にこから見ても、絵里に不満は無いようだけど…?」
にこ「まさか、アンタも好きな人いるとかじゃないでしょうね…」
希「…」
にこ「え、まじで?」
希「…」
53:
にこ「で…だれなのよ。」
希「それは…言えん。」
希「それに…ウチは、誰かと付き合っちゃあかんから。」
にこ「どういうことよ?」
希「ウチは…クラゲさんやから。」
にこ「…アンタ、絵里にもそう言ってフッたらしいじゃない。」
にこ「一体なんなのよ、そのクラゲって。」
希「ウチは…」
希「ウチな、μ'sに入る事が出来て、めっちゃ嬉しかってん。」
希「今まで転校ばっかりしてきたウチにとって、最高の居場所やねん。」
希「もちろん、えりちやにこっちがいてくれる居場所も好き。」
希「その二人がいるμ'sはもっとすきや。」
希「そこに引き入れてくれたみんなが、大好きや。」
54:
希「でもな…ウチからしたら…」
希「そんな心地いい場所にいれてくれた。」
希「手を差し伸べてくれたみんなが、眩しすぎて。」
希「ウチからしたら、ウチを照らしてくれるお月さんみたいなもんやねん。」
希「えりちやにこっちや、他のみんなみたいに。」
希「ウチは何も誇れる物が無い。」
希「だからこそ、みんなが遠い遠いお月さんみたいでな。」
希「それを下から見てるウチは。」
希「月を模した海月でしかないねん。」
希「そこに憧れて手を伸ばすけど。」
希「手に当たるのは冷たい水だけで。」
希「一生かかっても手の届かへん月に身を似せて。」
希「ただただ、憧れて浮くだけなんよ。」
希「そんなウチやから、みんなとは釣り合わん。」
希「ウチに、誰かと付き合う資格なんてないんよ…」
56:
希「だから…」バチン!
希「ふぇっ…?」ナミダメ
にこ「いろいろ言いたい事はあるけれど…」
にこ「アンタ考えすぎよ!!」
にこ「なによ、付き合う資格って!!」
にこ「お互いがお互いを想い合っていればね!」
にこ「それだけで幸せなの!」
にこ「それが付き合うってことなの!!」
にこ「アンタは自分の魅力を分かってないかもだけど!」
にこ「にこたちみんな、アンタのことが大好きなのよ!!」
にこ「だから、アンタの居場所でもあるμ'sが、みんな大好きなんでしょうが!!」
希「にこっち…」
にこ「すくなくとも、にこはそんなアンタが大好きよ!」
希「…」
希「クスッ。」
にこ「な、なによ…」
希「にこっち、ありがとな。」
にこ「ふ、ふん!分かれば良いのよ、分かれば!」
にこ「…それと、絵里にはちゃんとそのこと伝えなさい!」
希「うん…分かった。」
58:
それからウチは、ちゃんとえりちに説明した。
あのとき言ったクラゲさんの意味
好きな人がいる事。
えりちは最初辛そうな顔をしてたけど、
にこっちに言われた事話したら笑ってた。
こうして、今ウチらは、今まで通りに生きている
ただ少し、変わった事とすれば、それは……
59:
真姫「希。これ、エリーは気に入ってくれると思う…?」
希「そうやなあ…えりちが好きなのは確かにそんなのやけど。」
希「真姫ちゃんらしさの出るこっちの方が、えりちは気に入ってくれるんとちゃう?」
真姫「うーん…」
真姫「エリー、可愛いって言ってくれるかしら…」
希「可愛くなりたいんやったら、ウチに任しときっ♪」
真姫「え?何するの?」
希「こうするんや!!」
希「わしわし?♡」
真姫「キャアアァアアァァァァァ!!!!!!」
60:
なんで、こうなったかと言うとな…?
----------------
真姫「にこちゃん…私、エリーの事好きになっちゃったかもしれない…」
----------------
絵里「ねえ、希…真姫って、年上はダメかしら…?」
----------------
のぞにこ「ええぇぇぇぇえええええぇえぇ!?」
…と、言う事があったから。
でも、真姫ちゃんは奥手やし、
えりちはうちの事があったからか
真姫ちゃんの事好きになった事言われへんらしい
軽い女やと思われたくないんだって。
お互い、同じ気持ちやのにな。クスクス
61:
さて、ウチはというと、
あれからなんも進展はありません。
強いて言うなら、バストが1センチ大きくなりました。笑
それと、にこっちは…
にこ「もうっ。真姫ちゃんも絵里も、めんどくさいっ!」
希「とか言いつつ、ちゃんとお世話してあげてるのが、にこっちのええとこやんな?」
にこ「はいはい、分かったから。」
にこ「それより、にこはいつまで待てば良いの?」
希「ん?。もうちょっと待ってな?」
希「今おうどんさんゆでてるから。」
にこ「はあ…どこにいてもあの二人がお互いの事聞いて来るから。」
にこ「今はここだけがにこの安らげる場所にこ♪」
希「でも…いつか話したクラゲさんの事やけど。」
希「にこっちにとっては、ウチが支える人になるで♪」
にこ「全く…よくそんな恥ずかしい事、さらっと言えるわね…」
希「いやあ、にこっちには負けるわ?」
にこ「だーれが恥ずかしいですって!?」
62:
こんな夫婦漫才(やんっ♡)
ばっかりして、何も変わってへんねんなあ…
にこ「なに、顔赤らめてるのよ!!」
希「にこっちはいけずやからな?」
にこ「なによそれ!イミワカンナイ!」
希「…」
にこ「ごめんって。」
希「クスクス。」
希「ほーんと、鈍感さんやねんから…」ボソッ
にこ「なんか言った?」
希「ううん、おうどんさんできたで?」
にこ「まちくだびれたニコ!!」
にこ「いただきまーす♪」
希「もう…にこっちはかわいいなあ…」
にこ「!?…ゴホゴホッ」
にこ「だから、いきなり言うのやめなさいよっ!!」
希「ごめんごめん。」
希「…でも、大好きやで。」
いつ気づいてくれるかは分からへん。
もしかしたら、一生気づかんかもしれん
でも、にこっちといれば何でも楽しい♪
いつか、ウチにメロメロにさせるからな?
ちいさなちいさな、鈍感さんっ♪
おわり。
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