サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」back

サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」


続き・詳細・画像をみる

1:
大きな木の下で仲良く並ぶ四つの寝袋。
その一番右端からグスッ……グスッ……と嗚咽が聞こえてくる。
水月(まーた始まっちゃったよ……)
重吾(意外とメンタル弱いんだよな……)
香燐(ああ……サスケかわいいよサスケ! ///)
サスケ「うぅ……皆ごめんよォ……。別にお前らのことなんて全然嫌いでも何でもねぇのに、何か変に意地張っちまって……。ナルトごめんよォ……ホントはウスラトンカチなんて思ってねぇよォ……。サクラごめんよォ……うざいどころかむしろ好き好き、大好きだよォ……。カカシ先生ごめんよォ……なんか呼び捨てにしてごめんよォ……」
延々と続く謝罪。
ごめんよシカマル……ごめんよチョウジ……悪かったいの……許してくれキバ……すまないヒナタ……反省してるんだシノ……申しわけないネジ……ホントにごめんよリー……ごめんよテンテン……死ねカンクロウ……ごめんよ皆……。
イタチ抹殺を目的に里を抜け出してから数年。
大蛇丸のもとについ行ってしまった以上、もう里には帰るに帰れない……。
時折というか毎晩というか、サスケはホームシックになる。
本人はこっそり泣いてるつもりだが、「蛇」のメンバーにはとっくにバレていた。
305:
これの前が自慰也抹殺するやつ?
306:
>>305
カンクロウ「黒蟻いじくってたら閉じ込められたじゃん」
テマリ「最近、我愛羅の部屋が臭い」
カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」
テマリ「当たったんだよ、一泊二日のペアチケット!」
カカシ「まぁシカマルの処分は追々考えるとして……」←自慰也抹殺任務
順番が分かりづらくてすみません。
6:
サスケ「うぅ……イタチ殺したら、そのあと俺はどうすりゃいいんだよォ……」
ズヒーズヒーと鼻をすする音までする。
昼間のクールなサスケはどこにもいない。
水月(……おい、どうするよ……)
重吾(……こっそり里帰りでもさせてやろう……)
香燐(……明日それをサスケに伝えるか……なるべくプライドを傷つけないように……)
聞いてる方もなんだかいたたまれないので、水月と重吾、香燐の三人は身を寄せ合ってヒソヒソと相談を始めた。
9:
***
サスケ「起きろお前ら……。出発だ……」
朝日が昇るとともにサスケは仲間を起こす。
いつもの澄ました顔立ちだが、目を赤く腫らしていた。
水月「なに、もう朝なわけ……?」
重吾「うー……」
香燐「眠ぃー……」
眼に隈が出来ている三人。
サスケの泣き声がうるさくてここ最近ろくに寝れてない。
サスケ「イタチ抹殺のため、今は一分でも惜しい。すぐにここをt」
水月「あの、相談があるんだけどさ……」
サスケ「……なんだ?」
突然水月がサスケの話をさえぎる。
水月「ちょっと用事で木の葉まで行きたいんだけど……別行動で……」
サスケ「木の葉だと?」
重吾「そういえば俺も用事があったな……木の葉に……」
香燐「ウチも木の葉で手に入れたいものがあって……」
水月にかぶせて次々と木の葉行きを申し出る2人。
サスケは彼らの様子を怪しむ。
16:
サスケ「……何で木の葉なんだ? だいたい俺は抜け忍だ。あそこには死んでも戻るつもりはない」
そう言ってクルリと背を向ける。
イタチを殺すこと以外は頭にありはしないと、その背中が語っているかのようだった。
水月(うっわー……。昨日あんなに泣いてたのに……)
重吾(どこまでツンデレなんだサスケ……)
香燐(ハァハァ……。そんなサスケもいいよ、うん///)
めんどくさい奴……と思いながらも水月は説得を試みる。
水月「まぁ何するかは言えないんだけど、とにかく近くまで一緒に来てくんないかな……? 里の中に一緒に入れとは言わないからさ……」
重吾「俺からも頼む。1日でいいんだ。1日くらい遅れたってイタチが逃げるわけじゃないだろう」
香燐「里の外で待っててくれるだけでいいから……」
サスケが行きやすいようにやたらと気遣う。
正直木の葉には少しも興味はないが、これもサスケと自分たちの安眠のためだ。
18:
サスケ「ダメだ。目的のために寄り道は許されない」
水月(……)
あくまでも意地を張るサスケ
段々うんざりしてきた。
しかしここは仲間として、全力でフォローしてやらねばなるまい……。
水月「頼むよ! この通り!」
重吾「後生だから!」
香燐「お願いだ!」
パンッと手を合わせて頼み込む。
これでダメならまぁ、しょうがない……。
サスケ「……はぁー……分かった。そこまで言うなら行ってやる。ただし俺は絶対に里の中には入らないからな」
やれやれと首を振るサスケ。
さも折れてやりましたといった風だが、口元はアヒル口になっていた。
23:
***
サスケ「じゃあ俺はここで待っている。必ず明日の朝、いや昼……やっぱり夜までには戻ってこい」
水月「はいはい」
重吾「すまんな」
香燐「じゃあ行ってくる」
昼頃、木の葉の里の近くの森で、切り株に腰掛けながらサスケは三人を見送る。
サスケ「……」
サスケ「……も、もう行ったかな?」
急にソワソワし出すサスケ。
実は三人とも森の中に隠れて様子を伺っているのだが、それにサスケは全く気づかない。
26:
サスケ「も、もしかしたらイタチが木の葉に戻って来ている可能性も無きにしもあらずだ。これは大変だ。えらいことだ」
大きな声でそう言いながらスックと立ちあがる。
そしてそのまま早歩きで木の葉の里へと向かった。
水月(くく……誰に向かって言ってんだよ……)
重吾(右足と右手が同時に出てたな……)
香燐(かわいいな、おい///)
サスケ「えらいことだ、えらいことだ」
33:
***
一方木の葉の里では、いつもと変わらぬ平穏な毎日が過ぎていく。
病院には猪鹿蝶の三人と、いのの父、いのいちが集まっていた。
いの「つーかアンタ、よく砂隠れから生きて帰ってこれたもんね」
チョウジ「もう葬式までやったってのに……」
シカマル(ああ、マジ死ぬかと思ったぜ。まず拷問部屋に連れてかれてよ、何が始まんのかと思ってたら突然テマリが泣きじゃくり出したんだ。訳分かんねえからとりあえず『人生には辛ぇことは山ほどある。でもそれを一つ一つ乗り越えてくことが、強くなるってことだと思うぜ』って慰めてやったらガチビンタ喰らっちまった。どう思うよ?)
いのいち(……)
いの「当たり前でしょうが……」
チョウジ「なんでまず浮気したことを謝らないわけ?」
普通に会話をしているようだが、今シカマルは口をきける状態にはない。
いのの父、いのいちを介してテレパシーで交信しているのだ。
顔を包帯でグルグル巻きにされて病院のベッドに横たわるシカマルからは鼻息しか聞こえてこない。
シカマル(……とにかくそっからは殴るわ蹴るわ噛みつくわで地獄の1週間だった。ちゃんと『ゴムはしたッ! 浮気じゃねえッ! 痛い痛いッ!!』つったのに全然聞く耳を持ちやしねえ。これだから女のヒステリックはめんどくせえんだよ……)
チョウジ「それで許してもらえたの?」
シカマル(よく分かんねえけど途中でオナ影とか言うのが捕まったみてーでな、入れ替わりのような形で釈放されたんだ……)
36:
***
サスケ「……」
その様子を病室の窓から眺めるサスケ。
4階の病室なのだが、足にチャクラを溜めて壁に対して垂直に立っている。
相当ひどいけがを負ったのだろう……。
かわいそうに……。
声は聞こえないが、仲間の苦しみを心で感じ取るサスケ。
そうか、お前は里を守るために身を捧げたんだな……。
伝わったよ、お前の火の意志……。
サスケは懐からクナイとトウモロコシを取り出し、ガリガリと文字を掘った。
サスケ「……」
それを窓際に置いて、サスケは音もなく立ち去る。
37:
***
シカマル(……で今回で懲りたから当分は風俗には行かねえつもりだ)
いの「……あら、何よこれ?」
しばらくして、いのは窓際のトウモロコシに気づいた。
窓を開けて手に取ってみる。
チョウジ「わ、おいしそ! それ、食べていいかな?」
いの「待って、なんか彫ってある」
ハヤクゲンキニナレヨ
どこかで見たことがあるようなこの字……。
この里には誰一人シカマルに同情する人なんていないのに、一体誰が――?
いのはハテ? と首をかしげた。
40:
***
サスケは大きな菅笠を被って里の中を歩く。
ここはあまり変わっていないようだ……。
懐かしい……。
里全体がどことなく生臭いというかイカ臭いというか、変なにおいがするような気がするが、昔からこうだったかもしれない。
サスケ(ん? ……あれは……)
サスケは行く手にある木の陰に隠れるヒナタと、その奥でうずくまっているナルトを見つけた。
ヒナタ(ナルトくん……なにしてるのかな……? ///)
どうやらヒナタはこっそりとナルトを見つめているようだ。
ナルトにヒナタ……本当に懐かしい……。
今は顔を合わせることも出来ない二人を見て、サスケの目は涙でいっぱいになった。
ああ、お前達と笑いあえる日が来たらどんなに嬉しいことか……。
今、俺に出来ることと言えば、お前たちの未来のお膳立てくらいしかできない。
こいつを受け取れ……。
サスケは紙にサラサラと字を書き、クナイに結びつけた。
41:
***
ナルト「あ――……やっぱ外ですんのはまた、違った良さがあるってばよ……///」
風を感じながら自慰にふけるナルト。
今日は趣向を変えて屋外に出てきた。
チャックからイチモツを取り出し、うずくまってやっているため、よっぽどのことが無い限り見つからないはずだ。
ナルト「サクラちゃんサクラちゃんサクラちゃん……///」
きっと自分が火影になったら、サクラちゃんだって振り向いてくれるだろう……。
跨ってくれるサクラちゃん。
後ろからしごいてくれるサクラちゃん。
耳を甘噛みしてくれるサクラちゃん……。
いろんなサクラを妄想しながら、手のピストンは度を増していく。
あ、やばいってばよ……。
ビリビリとした快感が腰骨のあたりから伝わってきた。
うッ!!
勢いよく飛び出した未来の火影候補たちが、ビュルビュルと白い弧を描いて地面に吸い込まれていく。
サクッ!!
ナルト「!?」
クナイが足元に飛んできて刺さったのは、ナルトが逝くのとほぼ同時だった。
42:
ナルト「……」
ナルトは震える手で、結わえつけてあった手紙を開く。
大丈夫……。
周りからは見えないはずだってばよ……。
「いつもあなたのことを見ています……。日向ヒナタ」
ナルト「」
ゆっくりと振り返ってみると、すぐ後ろの木の陰から、赤らめた顔を覗かせているヒナタが見えた。
ナルト「あああああああああああああああ!!!!!!!!!! ////////////」
ナルトは羞恥心のあまり、叫び声をあげながら逃げていった。
74:
***
サスケ「ナルトの奴、何か落としていったな……」
しばらくして、サスケはナルトが屈み込んでいたあたりに何かが落ちていることに気がついた。
ひょい、と手に取ってみる。
どうやら写真のようだ。
……一体何の……?
サスケ「ぶッ!? ///」
突然サスケの鼻から鼻血が噴き出た。
すぐに目をつぶって写真を裏返す。
サスケ「な、ナルト……お前、なんて卑猥な物を……! ///」
写っていたのは裸のサクラ。
きっとナルトが盗撮したのだろう……。
サスケ「こ、これはすぐに処分しなければ……///」
そう言いながらも写真に段々興味が沸いてくるサスケ。
サスケ(で、でも処分する前にちょっとだけならいいかも……。……ほんのちょっとだけ……///)
目にほんの少し隙間の空いた手を当てながら、ゆっくりと写輪眼を見開き、写真を表にしようとする。
サスケ「って俺のウスラトンカチッ! 千鳥ッ!!! ///////」
悶々とした挙句、サスケは目にも止まらぬ突きで写真を粉砕にした。
粉々になった破片が舞い散る。
サスケ「これ以上サクラを悲しませるようなこと出来るかッ! ///」
自分を戒めるべく、彼は先ほどヒナタが隠れていた木にガツンガツンと頭を打ち付けた。
76:
サスケ「今まで散々酷いことしてきたんだッ! 自重しろ俺ッ! いい加減にしろ俺ッ! ///」
ガツンッ! ガツンッ!!
額が切れてポタポタと血が垂れる。
頭がクラクラしてきた……。
サスケ「好きな女なら尚更自重しろ俺ッ! サクラを裏切るな俺ッ!! ///」
サクラ「ん? 今あんた、アタシの名前呼んだ? っていうか頭から血が出てるけど……」
サスケ「え……?」
クルリと振り返る。
そこには心配そうにこちらを見つめるサクラがいた。
79:
サクラ「ほら、やっぱり額が切れて……って……さ……ささ……さささ……」
サスケの顔を見て、突如固まるサクラ。
まさか過ぎる人物の登場にろれつが回らない。
サスケ(さ、ささ、サクラぁッ!? ////////)
サスケも顔じゅう血だらけにしながらうろたえる。
まさかこんな恥ずかしい場面を、よりにもよってサクラに見られてしまうとは……ッ!!
ど、どうする……どうやって切り抜ける……?
サクラ「……ささささ……ささッ……。……おへッ……」
結局サクラはブクブクと泡を吹いて気絶してしまった。
84:
***
……う……うぅ……サス……ケく……ん……。
……うぅ……サス……。
サクラ「サスケくんッ!?」
ガバッとベッドから身を起こす。
いつの間にか自分の部屋のベッドに寝ていた。
っていうか、さっき確かにサスケくんが……ッ!
メブキ「あ、起きた? まったくアンタ、道端で寝るってどういうことよ!? 親切な人が担いで来てくれたから良かったものの……」
ガチャッとドアを開けて母・メブキが入ってきた。
娘のはしたない行動に心底あきれ返ってるといった風だ。
サクラ「お、お母さんッ! アタシをここまで運んで来たのって誰ッ!? もしかしてなんか後ろツンツンのイケてる髪型で、なんかよく分かんない紐がついた和服着てて、過去に深い悲しみのあまり写輪眼を開眼してて……っていうかサスケくんじゃなかった!?」
衝撃のあまりうまく言葉に出来ない。
だがこれだけは確認しておかねばならない。
サクラの心臓は驚きと期待で破裂しそうだった。
メブキ「はぁ? いや、なんか黒子っぽい恰好してたけど……」
86:
サクラ「黒子……?」
よく分からないが、運んできたのはサスケくんじゃなさそうだ。
考えてみればサスケくんがアタシなんかをここまで担いでくれるわけ、ないか……。
メブキ「あ、そう言えばこれをアンタに渡して欲しいって……」
そう言ってメブキは四つ折りの紙切れを手渡す。
サクラ「なんだろ……?」
サクラはそっとそれを開いた。
――――――――
―――――――
よくサスケに似てるって言われるけど、違う。
―――――――
――――――――
サクラ「……?」
意味の分からない文章に、サクラは頭を悩ませた。
87:
***
サスロウ「ふぅ……さっきは焦った……」
黒子の衣装を身に纏ったサスケ。
今は変化の術でカンクロウに化けている。
先ほど、サスケはサクラが目を覚まさないうちに誰かに化ける必要があった。
このまま自分が里に入り込んでいることが知れたら、里中パニックになってしまうだろう。
そこで誰に化けようか散々悩んだ挙句、本人に遭遇する危険が無いうえ、語尾にじゃんさえつければ本物っぽい男としてカンクロウをチョイスしたのだ。
サスロウ「さっきの置手紙で、人違いだったと思い込んでくれればいいのだが……」
とりあえずサスケはこの姿のままで里をめぐることにした。
91:
***
カカシ「な、なに……!? うちはイタチがこの里に……?」
サクラ「この手紙には『よくサスケに似てるって言われるけど、違う』って書いてあります。これはきっとサスケくんのお兄さん、うちはイタチのことじゃないかって……」
焦るカカシとサクラ。
サクラは家を飛び出してすぐに自分が見たことをカカシに報告した。
サクラにはサスケのように見えたそうだが、まぁあのサスケがひょっこり里に戻って、木に頭をガンガンやったりはしないだろう……。
カカシ「……奴が里に侵入したとなると俺たちだけじゃ対応しきれない。すぐに綱手様に話を通そう」
95:
***
鬼鮫「のどかですねえ……」
イタチ「ああ。たまにこの里に来たくなる……。どことなく里全体がイカのような臭いがするが……」
一方、鬼鮫とイタチの二人もこっそり木の葉の里に来ていた。
鬼鮫が「おいしい醤油ラーメンが食べたいですねえ」とか言うもんだから、イタチは鬼鮫を木の葉のラーメン屋「一楽」に連れてきたのだ。
テウチ「はいお待ちッ! 目が真っ赤なお客さんがとんこつで、こちらの真っ青なお客さんが味噌バターだったね?」
トンッと前に置かれたラーメンに、二人の顔がほころぶ。
鬼鮫「これこれ! このコクが堪らないんですよ……」
ずるずると麺を啜る鬼鮫。
初来店のくせに通ぶっている。
イタチ「いや、それよりもなぜ醤油を選ばないんだ……。醤油ラーメンが食べたいって言っただろ……」
鬼鮫「敵を欺くにはまず味方からって言うでしょう」
イタチ「……なるほど」
それ以上はイタチも聞かず、黙ってハフハフととんこつラーメンを食らった。
98:
***
サスケ(この姿なら問題ないかと思ったが……)
カンクロウに扮するサスケは服にべったりと付いた生卵を拭っていた。
さっき道を歩いていたら、突然ぶつけられたのだ。
サスケ(まぁぶつけたい気持ちも分からなくはないな……)
サスケがカンクロウを見たのは、里を抜ける前の中忍試験だけだ。
たしか筆記試験の最中に手を挙げてトイレに行っていた。
顔を見るだけでも何かこう、唾を吐きかけてやりたいような衝動に駆られる。
しかし本当にカンクロウを嫌うようになったのは、その後トイレに行ったとき、大量のイカ臭いティッシュで便器が詰まっている光景を見てからだ。
サスケ「ナルトたちもこの姿では受け入れてくれないだろうか……?」
サスケは思い悩んだ。
108:
リー「あ、カンクロウ君じゃないですかッ!」
サスケ「ん?」
顔を上げると、いつの間にかロック・りーが目の前に立っていた。
サスケ「よ、よおじゃん! リーじゃん!」
久しぶりに見たな……。
昔から思ってたけど、その眉毛と髪型、すごく似合ってるぞ……。
リー「また卵をぶつけられたんですか? まあ傀儡師カンクロウと言えば今や忍界における吐瀉物的存在ですからね。仕方ないと言ったらまぁ、仕方ないですよ」
サスケ「……」
カンクロウってそんなに嫌われているのか……。
まさか吐瀉物とまで言われているとは知らなかった。
やはり変化の術の対象を変えた方がいいのだろうか?
サスケ「……お前らも……俺のこと嫌いじゃん?」
思い切って訊いてみる。
嫌いと言われればそれまでだ。
次は我愛羅あたりにでも化けるか……。
リー「僕やナルトくん達はカンクロウ君のこと、少しでも嫌いだと思ったことはありませんよ?」
サスケ「……」
何故コイツらはそんなにお人よしなんだろうか……?
あ、そうか。
コイツらにはカンクロウよりもサスケっていう憎い糞野郎がいるじゃないか。
たぶん……それだ……。
サスケはもう一つだけ訊いてみることにした。
サスケ「うちは……サスケのことは……どう思ってるじゃん……?」
109:
リー「サスケくんですか……?」
ほら、罵倒しろ。
思い切り貶してくれ。
お前らのことを見捨てて行ってしまった俺に対する思いのたけを、遠慮なくぶちまけてくれ。
そうすれば、俺も少しは救われる……。
サスケは俯いたまま、答えを待った。
リー「仲間ですよ。……掛け替えのない友達です」
思いがけない一言に驚く。
サスケ「……何でじゃん……」
リー「何でって言われても……」
サスケ「アイツはお前らが命懸けで連れ戻そうとしてくれたのに、一方的に突き放したじゃん……」
意味がわかんねえよ……。
何で俺を責めないんだよ……。
リー「……道に迷って帰れなくなった友達を、カンクロウ君なら見限りますか?」
サスケ「!?」
心を揺さぶられるような衝撃が走る。
お、俺は……俺は……。
リー「……一番辛い思いをしているのは道に迷った人です。僕たちもその友人がどこに行ったのか知りません。だからせめて、帰りやすいように目印を置いて彼を待っていたいんです」
サスケ「……」
つう――と涙が一筋、サスケの頬を伝った。
114:
慌ててゴシゴシと袖で涙を拭く。
今日は本当になんて日なんだ……。
こんなカッコ悪いとこ、これ以上みられるわけには――。
ネジ「おいリー、オナニーブレイク(自慰の休息)は終わりだ。……ん? カンクロウ?」
サスケ「ね、ネジじゃん……」
突如茂みから現れたネジ。
下半身には何も身につけず、立派なフランクフルトがブラブラと揺れている。
ネジ「お前は本当によくこの里に来るな……」
サスケ「こ、木の葉の里が気にいったじゃん……」
ネジは鋭いから、俺がサスケだと気づくかもしれない……。
慎重にならねえと……。
っていうか何でパンツ履いてねえんだ……。
サスケは少々身構えた。
ネジ「ま、別に構わんが……。……たまにはお前じゃなくて、うちはサスケの顔でも見たいところだな」
サスケ「……」
不意打ち気味の一言。
もう限界だった。
涙腺が決壊しそうだった。
サスケ「ちょ、ちょっとそこで小便してくるじゃん」
サスケは泣いているのを悟られないよう、走ってその場を去った。
116:
ネジ「……なんだアイツ? いつもなら『尿意を紛らわすために一発抜くじゃん』とか言うのに……」
リー「まあ彼なりに事情があるんでしょう。そっとしておきましょう」
ポカンとしているネジと、どこか優しい目をしたリー。
久しぶりにサスケの話をして、リーも少し感傷に浸っていた。
ネジ「そう言えばリー、テンテンがどこか知らないか? 見当たらないのだが……」
リー「きっと恥ずかしいから隠れてオナニーでもしてるんじゃないでしょうか? ほら、チンチンも一応、女の子ですから……って痛だッ!!!」
刹那、リーの臀部に飛んできた手裏剣がザクッと突き刺さる。
テンテン「外で平然とオナニーなんかしないわよッ!! あと誰がチンチンだ!! ///」
テンテンが木の上からスタッと降りてきた。
まだクナイを構えている。
ネジ「オナニーブレイクは終わりだ。修業に戻るぞ」
テンテン「何なのよ、このオナニーブレイクって! 普通に休憩でいいじゃない! 家でやりなさいよそんなのは!!
 ///」
ネジ「そういうわけにはいかん。家にはヒナタ様がいるからな……。もし見つかったら恥ずかしい……///」
テンテン「アタシの前で普通にブラブラさせながらどの口が言ってんのよ!! ///」
ギチギチとネジの頬をつねるテンテン。
何故かこいつらはヒナタの前だと羞恥心が芽生えるようだった。
118:
リー「まぁでも……ホントに会いたいですよね、サスケくんに……」
ネジ「ああ……」
テンテン「なに、あんたらサスケのこと話てたの?」
リー「さっきカンクロウくんにサスケくんのことどう思うか訊かれたんですよ。丁度ネジも会いたいって言ってましたけど」
ネジ「ああ。アイツが木の葉を抜けてから、俺の心にはポッカリと穴が開いたようだ……」
それを聞いて、テンテンはしんみりとした顔つきになる。
テンテン「本当に……仲いいよね、あんた達……」
リー「サスケくんは幻術が使えますからね」
ネジ「月読で3日間、美女に責められてみたいものだ……」
テンテンはこの薄っぺらい友情に吐きそうになった。
123:
***
サスケ「うぅ……ぐすッ……ひっぐ……ありがどう……ありがどう……」
人目のつかない森の中で、サスケはしばらく元の姿に戻って泣き続けた。
それはもう、子どものように泣き続けた……。
――苦しくて断ち切ったつながりに、今こうして救われている。
そう思うと涙が止まらなかった……。
128:
***
再びカンクロウに化けて繁華街に戻ってきたサスケ。
まだちょっと目に涙がにじむ……。
「聞いたか? うちはイタチが一楽でとんこつ食ってたそうだ!」
「気をつけろ! 奴はまだ里の中にいるはずだ!」
サスケ「……!?」
サスケは、「イタチ」という言葉が飛び交っているのに気付いた。
まさか、本当に木の葉に来ているとは……。
奴を殺せるのは俺だけだ――。
実力のある上忍や特別上忍が河原に向かっているのを見て、彼も同じ方向へ向かって走る。
今は……感傷に浸っている場合ではない……。
「あ、オナロウだ! 死んじゃえ、オナロウ!!」
飛んでくる生卵を避けながら、サスケはイタチとの過去を振り返った。
130:
――――――――
―――――――
サスケ(幼)「兄さん、修業見てくれるって約束したろ!!」
イタチ「許せサスケ……。俺は昨日の晩、17回も抜いてしまって眠いんだ……。また今度な」トン
サスケ(幼)「抜くって何をだよ! あ、さては夜中にこっそり剣術修業でもしてるんだろ!」
イタチ「いずれお前も分かる日が来る……」
――――――
―――――――
133:
―――――――
――――――
サスケ(幼)「いい加減、修業見てくれよ! 部屋に籠ってないでさあ!!」ドンドン
イタチ「来るなサスケ。 今俺は毒薬を扱っている……。絶対に部屋の戸を開けてはいけない」
サスケ(幼)「はぁ? ってクッサ!! なにこれ、イカ臭い!!」ガチャッ
イタチ「クッ……少量吸ってしまったか……。ここから離れろ。今ならまだ間に合う」バタン
サスケ(幼)「う、うん、ごめんよ兄さん……。でもなんで今パンツ履いてなかったの?」ゲホゲホ
イタチ「いずれお前にも分かる日が来る……。あと父さんと母さんには黙っておいてくれ」
――――――
―――――――
134:
―――――――
――――――
サスケ(幼)「カレーうめぇな!」モグモグ
イタチ「そうだな」モグモグ
フガク「そうか……ついにシスイが万華鏡写輪眼を……」
ミコト「ええ……でも喜んでいいのかダメなのか……」
イタチ「……」プチッ つ髪の毛
イタチ「……マン毛狂……」サワサワ
サスケ(幼)「?」
フガク「ナイスジョーク」
ミコト「///」ゴチン ゴチン
フガク「痛だだだだだだ」ゴロゴロ
イタチ「痛だだだだだだ」ゴロゴロ
サスケ(幼)「?」
――――――
―――――――
137:
―――――――
――――――
サスケ(幼)「あ……あ……」ガクガク
イタチ「貴様など……殺す価値も無い。……愚かなる弟よ……。この俺を殺したくば恨め! 憎め!」
イタチ「そしてみにくく生き延びるがいい……。逃げて……逃げて……性にしがみつくがいい……」
サスケ(幼)「……」ポロポロ
イタチ「そしていつかオレと同じ“眼”を持って、オレの前に来い。今からする月読をオレにもやってみろ……」ギン
***
サスケ(幼)「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
女王「豚のようにお鳴きッ!!」ピシーンピシーン!!
***
サスケ(幼)「」ドサッ
イタチ「……すごく……楽しみにしてるぞ……」
――――――
―――――――
163:
河原にはカカシ、ガイ、アスマ、紅、アンコ、イビキそしてイタチと鬼鮫がいた。
互いにつっ立ったまま睨みあっている。
鬼鮫「今回はやけに多いですねえ。そちらのお三方は初めてお会いしますが……」
バカ丁寧に話しかける鬼鮫。
しかし敵意丸出しだと言うことはすぐに伝わってくる。
アンコ「特別上忍、みたらしアンコよ」
イビキ「拷問大好き、森乃イビキだ」
サスケ「砂隠れの傀儡師、カンクロウじゃん」
カカシ「……」
アスマ「……」
ガイ「……」
イタチ「……」
鬼鮫「……」
サスケが自己紹介を終えた途端、敵味方含めて、一斉にカンクロウに視線が集まる。
異様な雰囲気にサスケは気圧された。
サスケ「ど、どうしたじゃん?」
カカシ「いや、なんで君がいんの……?」
ガイ「ここは危険だ。下手したら死ぬぞ」
アスマ「っていうか足手まといだ。帰れ」
紅「あなたは家でオナってなさい」
アンコ「ティッシュはちゃんとゴミ箱に捨てんのよ」
イビキ「拷問するぞ、お前」
サスケ「」
165:
予想外の見方からのメンタル攻撃。
サスケは少し涙目になった。
サスケ「いや、でもあのイタチって物凄く強いからきっと俺にしか殺せないと思って……」
ガイ「お前の熱い気持ちは分かる。だが……」
カカシ「まぁその……ねぇ……」
アスマ「遠回しに言うと足手まといだ。帰れ」
紅「あなたは家でオナってなさい」
アンコ「ティッシュはちゃんとゴミ箱に捨てんのよ」
イビキ「拷問するぞ、お前」
サスケ「」
169:
泣かないように必死に堪えながら唇を噛むサスケ。
そんな様子を見て、イタチと鬼鮫は少し可愛そうになってきた。
鬼鮫「あ、でも陽動くらいには使えるかもしれませんし……」
イタチ「それに幻術が効かない傀儡は俺にとっては物凄い脅威だ。これは大変だ。えらいことだ」
サスケ「……え? ///」
認められて嬉しかったのか、サスケはパッと顔を上げた。
カカシ「……まぁイタチがそう言うなら……」
ガイ「そ、そうだな! 陽動くらいには……」
アスマ「イタチの言葉に惑わされるな。アイツの目を見ろ! 嘘をついてる目だ!」
そういって一斉にイタチの目を見る。
イタチ「月読……」
案の定、サスケを除く全員がイタチの幻術にかかった。
173:
――――――――
―――――――
イタチ「あと……71時間59分59秒……」
―――――――
――――――――
カカシ「ぐ……たった一瞬で……」
ガイ「な、なんて幻術なんだ……」
紅「コレがうちはの力だというの……?」
アンコ「はぁ、はぁ……絶体絶命だわ……」
アスマ「うぅ……こっちには歩しかない本将棋とか……」
ドサドサと倒れていく忍たち。
まだ立っているのは幻術にかからなかったサスケ。
そして拷問を快楽に変換するという高等忍術を駆使したイビキだけだった。
サスケ「……月読じゃん……」
イビキ「はぁはぁ……///」
鬼鮫「あの二人……思ったよりやりますね」
イタチ「一人は術を食らいもしなかった。これは少々舐めすぎていたようだ……」
180:
サスケ「鬼鮫の方はお前に任せるじゃん」
イタチ「!?」
そう言ってサスケはシュビビッと素早く印を組む。
イタチはすぐにこのカンクロウと言われる男が只者じゃないことを知った。
あの印は……まさか……。
サスケ「火遁・豪火球の術!!」
ボンッ!!!!!!!!!!
巨大な火の球がイタチに向かって飛ぶ。
それをイタチはすんでのところでかわした。
と、同時に印を結ぶ。
イタチ「火遁・鳳仙花爪紅!!」
炎を纏った手裏剣が乱舞する。
キンキンキンキンキンキンッ!!!!!
サスケは草薙の剣ですべてはじき返していく。
鬼鮫「この鮫肌は痛いですよッ!!」
イビキ「なんのこれしきッ!! ////////」
ベシンベシンッ!!!!!
サスケとイタチが目を見張る攻防を繰り返す横で、イビキは一方的に鮫肌で尻を叩かれていた。
尻を突き上げて左右に振り、もっと来いと挑発までしている。
イビキ「どうした、そんなもんか? 暁もたいしたことねえなッ!! ////」
鬼鮫「くっ!! あの世で後悔してください!!」
185:
イタチ「お前はただの傀儡師じゃないな……」
帰ってきた手裏剣をすべて避けきったあと、イタチは少し攻撃の手を休めてサスケの方をじっと見つめた。
サスケ「……なんで分かったじゃん……?」
イタチ「直感だ」
サスケ(やはりオレとあいつは兄弟だってことか……)
イタチ(なんでって、傀儡使ってこないからな……)
ボフンッ!!
煙とともにサスケが元の姿に戻った。
サスケ「流石だな、イタチ……」
イタチ「やはりお前か、サスケ……(えええ!!! サスケかよ!!?)」
鬼鮫「表面を削ってあげますよ!!」
ゾリッ! ゾリッ!!
イビキ「ぬああああああああああああああああ//////////////////」
186:
サスケ「オレはあんたに一つ、訊いておかなければならないことがある……」
サスケは赤い目でイタチをキッと睨んだ。
イタチ「言ってみろ……」
落ち着き払った様子のイタチ。
実際はまさかの弟登場に心臓がバクンバクン鳴っている。
サスケ「どうしてあんたは……父さんや母さん達を殺した……?」
答えろ、イタチ……。
何故殺したんだ……?
何故殺さなければならなかったんだ……?
サスケの目にはまた、少し涙がにじんでいた。
188:
イタチはふぅ――ッと溜息を吐く。
イタチ「……手違いだ」
サスケ「へ?」
サスケの目が面白いくらい丸く見開かれた。
イタチ「手違いだったんだ。俺はあの時……」
――――――――
―――――――
ダンゾウ「イタチ、お前に簡単な任務を課す」
イタチ「何でしょうか……?」
ダンゾウ「『一楽』というラーメン屋を知っているな?」
イタチ「ええ、たまに弟とそこに行きます……」
ダンゾウ「その店主、テウチとその一族を抹殺してほしいのだ」
イタチ「そんな物騒な……。何があったんです?」
ダンゾウ「テウチの奴、私がヒルゼンとカウンターに並んだときに、先にヒルゼンに中華めんを提供したのだ! 火影だからな、ヒルゼンはッ!!!! 私の方が先に野菜増し増しの一楽スペシャルを注文したというのにッ!!!」
イタチ「それ、単に中華めんの方が早く出来上がったからじゃないですか……?」
ダンゾウ「うるさいッ!!! さっさと殺して来いッ!!!!」
イタチ「はいはい……」
―――――――
――――――――
192:
サスケ「その話とうちは一族抹殺になんの関係があるんだ……?」
サスケは意味が分からず尋ねる。
少しイライラしているようだった。
イタチ「この話には続きがあってな……」
――――――――
―――――――
イタチ「はぁ……テウチ一族抹殺か……。忘れないように繰り返し言いながら帰るか……。テウチ一族、テウチ一族、テウチ一族、テウチ一族……」
サスケ(幼)「あッ、兄さんッ!! 今日という今日は修業に付き合ってもらうからなッ!!!」
イタチ「わッ! サスケか……。いきなり脅かすな……」
サスケ「いつも部屋に籠るからな、兄さんは。それより今、何をブツブツ喋ってたの?」
イタチ「え? あ、なんだッけかな……。ウチ……ウチ……」
サスケ「ウチ?」
イタチ「あ、そうだ、うちは一族だ……。って、こりゃ大変な任務だな。えらいことだえらいことだ」
―――――――
――――――――
イタチ「……とまぁ、こういうわけだ……」
サスケ「」
197:
魂が抜けたかのようにポカンとしているサスケ。
みるみる体全体が白くなっていくかのようだった。
イタチ「まぁ全てはダンゾウが悪い。前言撤回。恨むなら俺じゃなくてあいつを恨め」
サスケ「」
話しかけても反応が無い。
よほどショックだったのだろう、この悲劇の真相が……。
イタチ「……そろそろ木の葉を出るぞ、鬼鮫。暁の定例オナ会に間に合わなくなる……」
鬼鮫「ちょうどこっちも終わりました。しぶといですねえ、木の葉の忍は……」
イビキ「あへええ……////////」
へたり込むサスケとビクンビクン揺れるイビキ、そしてその他数名の忍をのこして二人は去っていた。
207:
***
サクラ「……やっぱりサスケくんだったような気がする。確かめなきゃ……」
綱手にカカシ達が向かった先を聞き、サクラもまた、河原へ走ってきた。
このままじゃ、もう二度と会えない……。
そんな気がするのだ……。
サクラ「はぁッはぁッ……。やっと着いた……って!!」
目の前にはぐったりとするカカシ、ガイ、アスマ、紅、アンコ。
ぐったりしてるけど気持ちよさそうにしてるのがイビキ。
そして一番奥に座り込んでいるのが……。
サクラ「サスケくんッ!!」
209:
サスケ「……サク……ラ……?」
ゆっくりと顔をあげる。
生気のない顔だった。
サクラ「サスケくんッ! 一体なにがあったの!?」
サスケ「……ざぐ……らぁ……」
次第に顔がボロボロとこぼれる涙でぐちゃぐちゃになっていった。
駆け寄るサクラの胸に顔をうずめて激しく泣くサスケ。
あああああああああああ!!! と泣き叫ぶ様子にサクラは戸惑った。
サクラ「え、ちょ! サスケくん……! ///」
サスケ「あああああああああああああああ……うっ……うあああああああああああああ……」
いまいち事情が把握できないものの、サクラはサスケを力いっぱい抱きしめた……。
215:
***
サクラ「……そう……ラーメン屋のオヤジと自分の一族を間違えて……」
サスケ「ああ……なんてウスラトンカチな悲劇なんだ……」
夕刻、サクラは少し落ち着いたサスケを自分の部屋に匿いながらサスケの話を聞いていた。
ボケてんのか真面目な話なのかよく分からないエピソードだが、真摯な態度で相槌を打ち、時折背中をさすってあげた。
サスケ「もう俺は何のために生きていけばいいのか分からなくなった……。イタチに復讐すればいいのか、ダンゾウに復讐すればいいのか……」
サクラ「……正直、どっちも死に値すると思うけど……」
サスケ「もう俺には居場所なんてないんだ……。このままどこか遠い所へ行って、消えてなくなってしまいたい……」
俯くサスケ。
もう疲れ果てたといった感じだ。
そんなサスケの顔に両手を当て、サクラは自分の方にグイッと向けた。
サクラ「サスケくん。そのままサスケくんが消えてしまったら、うちは一族は本当にただの勘違いで死に絶えた一族ってことになっちゃうわよ」
サスケ「さ、サクラ……。……うぅ……サクラぁ……」
再びオイオイと泣くサスケ。
そんなサスケを抱きしめながら、サクラは言った。
サクラ「今はいっぱい泣いていい……。泣いてその分強くなればいい。……だから死にたいなんて思わないで……」
「……勝手に他人に化けた上に、可愛い女つくってるとか……超ムカつくじゃん……」
そんな様子を窓から見つめる黒子姿。
誰であろうか……?
カンクロウ「お前のおかげで恥かいたじゃん……」
そう、カンクロウである……。
223:
カカシたちの証言により、イタチや鬼鮫を追い返した英雄として表彰状を送りたいという通達が砂隠れの里に届いていた。
テマリの拷問を受けている最中だった初代オナ影・カンクロウは、何のことか分からないまま、まだ裏マニキュアで赤く染まっていない方の手を振りかざし、喜び勇んで木の葉の里までやって来た。
しかしカカシが確かに見たという火遁・豪火球(このあとカカシ達の意識が途切れた)を出せなかったことから勘違いだと分かり、手土産に木の葉饅頭をもたされて「帰っていいよ」と言われたのだ。
カンクロウ「そっちが勝手に勘違いしといて、大勢の前で恥をかかせやがって……許せないじゃん……」
怒りに任せて木の葉のくノ一のトイレに隠しカメラを仕掛けまくったカンクロウ。
たまたまサクラの家のトイレに仕掛けていたとき、カンクロウに化けたとかいう話が聞こえてきて今に至る。
ぎりぎりと響く歯ぎしり。
まずサスケに復讐した後であの上忍どもにも復讐してやる……。
いつもより遅れて、カンクロウの憎しみの火はメラメラと燃え上がった。
230:
***
サクラ「サスケくん、お願いだから木の葉に残って……。もう復讐はやめにしようよ……。またイタチとテン(イタチ科の動物)を勘違いしてテンテンに矛先が向くわよ……」
サスケ「いや、そこまで俺もアホじゃ……っていうかうちは一族のこと結構馬鹿にしてるだろ」
サクラ「う、うん……割とウスラトンカチな一族かなって思ってる……」
サスケ「ちくしょう……」
ひとしきり泣いた後、サクラの部屋のベッドに腰掛けながら二人は話していた。
サスケの顔にも少しずつ元気が戻ってきたようだ。
かつての仲間の傍にいられることが、彼に安心を与えたのだろう。
サスケ「……とにかく、今はどうすればいいのか悩んでいる。……しかしオレにも今は仲間がいて、そいつらには明日の夜までに里を出るように言ってある。ここにとどまることは出来ない……」
サクラ「そっか……」
サスケ「ああ。……だがその、今晩だけ泊めてもらえないか……? 指名手配されているから、簡単には宿をとれそうにない」
サクラ「へ? ///」
突然の意中の男の泊まりたい宣言。
サクラの頭はパニックになった。
サクラ「そ、そそ、その……私の部屋にその……ととと泊まりたいと……? ///////」
サスケ「……? あ、いや別に変な意味じゃない! や、やはり一旦里を出て野宿するか……////」
サスケも安易に泊まりたいと言ったことを後悔した。
さっきから自分の築き上げてきたクールで冷徹なイメージが音を立てて崩れている。
多分明日の朝辺り、いつもの自分に戻ったときに恥ずかしさで悶絶することになるのだろう……。
サクラ「……へ、変な意味で泊まってくれても……いいんだけど……///////」
サスケ「!! /////」
233:
サクラからのまさかの反撃。
ピュアなサスケはうろたえにうろたえる。
い、いいんだろうか……そんな簡単に……?
サスケ「い、いやその、そういうのはきちんと段階を踏んでだな……///」
サクラ「段階を踏めるくらいここにいてくれるの? ///」
サスケ「え、いや……その……////」
サクラ「その気にさせといてほっとくんだ? ひっどーい。……じゃあこっちもひどいことしてやるから///」
サスケ「な、何を……? ////」
完全に相手のペースに流されつつある……。
とにかく平常心を保つことのみを考えろ……。
必死なサスケを見て、サクラはニヤリと笑った。
サクラ「さっきサスケくんが泣きながら語っていた皆へのメッセージをばらす」
サスケ「ひどいぞソレはッ!! ///////////」
236:
さっきは取り乱して、自分の不幸の嘆きと共に、いつものように皆への謝罪の言葉を涙ながらに訴えてしまった。
よく覚えてはいないが、皆がいるから俺は頑張れるんだとか、本当は皆のことが大好きなんだとか、なんかすごく臭いことも行ってしまった気がする。
サスケ「そ、そそそれだけは絶対ダメだ!! 恥ずかしくて死ぬッ!!! /////」
サクラ「いいじゃない、本心なんでしょ? その方が皆と仲よくやれるわよ。『ナルドぉ……お前は俺の兄弟なんだぁ……!! いづも心の冷だい俺の傍にいでぐれだんだぁ?……おーいおいおい……』」
サスケ「やめろぉッ!!! 言ってない!!! 絶対言ってないッ!!! //////」
サクラ「『ネジィ……天才に生まれながらも孤独だっだ……ぞんなお前が他人どはどでも思えなかっだぁ?……ひっく……うっ……』」
サスケ「そんな風には言ってない!! 境遇が似てるとかそんくらいしか思ってないッ!!!! ////////」
サクラ「『ザグラぁ?……』」
サスケ「ストーップ!!! もうやめてッ!! しますッ!!! 変なことしますッ!!! だからもうそっとしておいてッ!!!!!!! ////////////」
サクラ「やった! ///」
サスケは結局サクラの言いなりになってしまった。
238:
***
ザ――――ッ
サスケ(なんでこんなことになってしまったんだ……////)
サクラの家のシャワーを借りながら、サスケは緊張と焦りと羞恥心とで心がパンクしそうだった。
嬉しくないかと訊かれたらそりゃ嬉しいに決まっているのだが、あまりに急展開すぎて……。
それにこっちは今、サクラに弱みを握られてしまっている。
今後一切、サクラの前では生意気なセリフを吐くわけには行かないだろう。
サスケ(泊まりたいとか、余計なこと言わなければ良かった……。まさかこんなことになるなんて……////)
まぁ知られることはないだろうが、もしサクラと関係を持ったなんて知られたら……。
俺は本当に精神的ダメージで死んでしまうだろう……。
サスケはか弱い自分の豆腐メンタルを呪った。
239:
***
サクラ「さ、サスケくん……。……来て……//////」
サスケ「あ、ああ……//////」
真っ暗な部屋の中を、ベッドで待っているサクラのもとに向かって進む。
心臓の鼓動が聞こえてきそうだ。
サスケ(い……いよいよだな……///)
まだ電気が消してあるだけマシだ。
サスケはそう思うことにした。
サクラ「サスケくん……///」
ゆっくりと掛布団をめくるサスケ。
い、今から俺は……サクラと……。
パチッ! 
サスケ「」
サクラ「」
突然部屋の明かりがついた。
固まるサクラとサスケ。
何が起こったのか、二人とも理解が追い付いていない。
ナルト「なーにやってるってばよ、二人とも……?」
244:
突如二人の前に姿を現したナルト。
サスケとサクラは物凄いさで衣服を着る。
サクラ「ななな、なにがッ!!? 何もしてないけどぅ!? ////」
サスケ「ななななな、ナルトか……。久しぶりだな……///////」
ナルト「すっぽんぽんになって怪しいってばよ……」
ナルトが喋る度にカタカタと音が鳴るのが気になるが、今はそれどころじゃない。
サクラ「そそそそれよりアンタッ!! なに勝手に人の部屋に入ってんのよ!! ぶっ殺すわよッ!!! ////」
ナルト「カカシ先生にサクラちゃんの部屋に行ったら面白いものが見られるって聞いたから来てみたってばよ」
サスケ「か、カカシ……!? ///////」
ナルト「『ナルドぉ……お前は俺の兄弟なんだぁ……!! いづも心の冷だい俺の傍にいでぐれだんだぁ?……おーいおいおい……』」
サスケ「ふぁあああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!! //////////////////////」
一部始終を聞かれた……。
サスケの顔はゆでだこのように真っ赤と言うか、それを通り越して紫色になってきた。
ナルト「面白かったから皆にも教えてやろ! じゃあなッ!!」
サクラ「しゃーんなろーッ!!!!!! ////////////」
ガキッ!!!
出ていこうとするナルトを殴りつけて外に吹き飛ばす。
拳が触れた瞬間、何だか木を殴ったような感覚だった。
サクラは一瞬変だと思ったが、すぐにカカシを殺しに外へ飛び出した。
サスケは泡を吹きながらその場に倒れていた。
246:
***
カンクロウ「一応傀儡を使っといて良かった。あの女、すげぇ馬鹿力じゃん」
夜道を駆ける復讐の鬼、カンクロウ。
先ほど殴り飛ばされた烏を回収したところだ。
ナルトに化けさせた烏の後頭部が拳の形にへこんでいる。
カンクロウ「これでサスケとカカシ……終劇ッ! ええと次は……みたらしアンコか……」
カンクロウはアンコの家を目指して走り去った――。
248:
***
プシュッ!!!
ゴキュッ!! ゴキュッ!!
アンコ「ぷはーッ! 風呂上がりのおしるこは最高だわ――ッ!!」
あったかい缶を握りしめながらそう叫ぶ。
一人暮らしでも楽しく元気に毎日を謳歌するアンコ。
誰にも気遣わずに好きな物を好きなだけ食べられるというのは、まさに至福であった。
アンコ「さーて、何か面白いもんでもやってるかなー♪」
ブインッとテレビをつけ、ドッカリとソファーに腰を下ろす。
250:
ちょうどネタ番組がやっていた。
こういう短時間に細かいネタをたくさん見せてくれるっていうのがありがたい。
のけぞって笑いながら腹を抱える。
ひぃ?腹痛いッ!!
アンコは目に涙を浮かべる。
ひぃひぃ……おもしろ……もう勘弁して……。
もう腹が……。
ぐきゅるるッ!!
ごろごろごろごろごろごろ……。
は、腹が……。
251:
アンコ「ほ、ホントに腹が……」
ぎゅるぎゅると嫌な音が鳴る。
痛すぎて立てないくらいだ。
アンコは咄嗟にさっきの勘を見た。
賞味期限をチェックする。
もしかして一年前のやつとか……。
アンコ「賞味期限……終……劇……?」
なんだこれ? と思う間も与えない腹痛。
盲腸レベルだぞコレは……ッ!!
アンコ「うぅ……ヤバい……出る……アタシのケツからウンコという名のアンコが……」
必死の形相で這いつくばりながら、アンコはトイレを目指した。
252:
***
アンコ「や、やっと着いた……」
トイレのドアノブをガチャガチャと回す。
が、開かない。
アンコは試しにトントンとノックしてみた。
カンクロウ「入ってるじゃーん……」
何だかムカつく声が返ってきた。
えー……こんな時に人が入ってんのかよ……。
……ん?
アンコ「っつーかアンタ誰よッ!? 一人暮らしよ、アタシ!?」
そう言ってダンダンとドアを殴るが、返ってくるのは「入ってるじゃーん……」だけ。
アンコの下腹部はもう限界だった。
254:
アンコ「おらぁッ!!!」
ドガンッ!!!!
ドアに強烈な蹴りを入れ、思いっきりなぎ倒す。
もう我慢するとかどうとか、悠長なことは言ってられない。
アンコ「って……」
トイレはもぬけの空だった。
窓ガラスを破って出ていったのだろう。
まぁいい……。
今はとりあえずウンコを……。
そういって便座のふたを押し上げる。
アンコ「」
ふたを開けると、中には異様にイカ臭いティッシュ(流れないタイプ)がぎっしりと詰まっていた。
水を流しても完全に詰まっていて流れない……。
どうすることも出来ないので
――そのうちアンコは考えるのをやめた。
256:
***
カンクロウ「次はガイを狙うじゃん……」
ここからが正念場、とカンクロウは気合いを入れる。
特にガイは嫌がらせをしようにも、まったく隙が無い。
何か弱点は……。
女はダメ、金もダメ、肉体的苦痛も我慢しちゃいそう……。
割と変態チックな上忍のくせに、ここまで完璧なのもおかしな話だ。
カンクロウは頭を悩ませながら走った。
257:
***
ガイ「人は立ち止まらない限り、青春なんだなァー!!」
ガイはアパートの一室で、必死に片手腕立て伏せをしていた。
引き締まった体はギリシャ彫刻のようにたくましく、そして美しい。
滴る汗もまた、青春の汗なのであった。
ガイ「ふぅ、今日はこの辺で終わるとするか……」
鼻歌を歌いながら風呂場へ向かうガイ。
その隙にカンクロウは部屋に侵入した。
266:
***
ガイ「熱いぜ!」
風呂から上がったガイ。
腰にタオルを巻いている。
このままホットミルクでも飲んで、歯を磨いて寝よう!
トレーニングと休息、この2つのサイクルがガイの惚れ惚れするような体を形作っていた。
カンクロウ「……待ってたぜ」
そんなガイを下半身真っ裸でソファーに座り、待っていたのがカンクロウ。
しかしガイは全く物怖じしない。
ガイ「ん? お前は確か……」
カンクロウ「昼間、アンタらに恥をかかされた砂隠れの傀儡師じゃん……」
ガイ「ああ、そうか! いやぁ、昼はすまなかった! それで、何の用だ?」
カンクロウ「……」
あっさりと詫びを入れられて、カンクロウは少し肩透かしを食らった。
この男、どこまでもやりづらい……。
268:
カンクロウ「今夜はアンタに勝負を挑みに来た。あんた、木の葉の中でも相当なやり手って噂じゃん」
ガイ「ハッハッハ! まあなッ!! あの天才忍者、はたけカカシとの勝負でも勝ち越してるほどだッ!! どんな挑戦でも受けるぞッ!!」
ビシッと親指を立てるガイ。
カンクロウはそれを見てニヤリと笑う。
カンクロウ「勝負は先に10回射精した方が勝ちだ。そこで俺はもし負けたら200回射精するという自分ルールを課すじゃん」
ピクッ!!
ガイが即座に反応する。
コイツ、自分ルールを課すというのか……。
なんて熱い奴なんだ……。
ガイ「……いいだろう!! 俺はもし負けたら1000回射精してやるッ!!」
カンクロウ(こいつ、馬鹿じゃん……。俺のオナ歴なめんなよ……)
この勝負、案外早く片付きそうだ。
1000回とか、どう考えても死ぬじゃん……。
こうして漢のオナニー対決が始まった。
269:
***
カンクロウ「よーい……スターt」
ガイ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
カンクロウ「」
開始早々、カンクロウの手が止まる。
隣のピストンスピードが、もはや人間のソレじゃない。
ガイ「一回二回三回四回五回六回七回八回九回十回ッ!! 終わったぜッ!!」
カンクロウ「」
辺りに撒き散らされたガイの白濁液。
インチキをしたとか、そういう次元じゃなかった。
ガイ「俺の勝ちだなッ!!」
カンクロウ「」
あまりの迫力に、カンクロウは声も出なかった。
271:
***
カンクロウ「ゼヒューゼヒュー……。あ、あんなに気持ちよくない自慰は初めてじゃん……」
ガイの見ている前で、きっちり200回射精させられたカンクロウ。
真っ青な顔でガイの家から出てきた。
息を吐くたびに肺がキリキリと痛む。
カンクロウ「結局ガイの奴も1000回やってたし……。化けもんじゃん……」
もうアイツにだけは関わらないでおこう……。
カンクロウはそう思った。
280:
***
カンクロウ「次は森乃イビキか……」
確かあいつはサディスティトの皮を被ったマゾヒストとして諸国に勇名を馳せている。
こいつも厄介じゃん……。
とりあえずカンクロウは手紙を書き、イビキの家のポストに投函しておいた。
―――――――
――――――
忍者アカデミー生の職場見学協力の依頼
特別上忍・森乃イビキ宛
突然すまんのだが、忍者アカデミー生の職場見学に協力してくれ。
傷だらけなお前の仕事が気になる生徒が多いんだそうだ。
今丁度拷問にかける奴がいないから、私の側近のシズネを使うといい。
眼球を抉るなり、両足をのこぎりで切断するなりして忍の世界の恐ろしさを子ども達に存分に教えてやれ。
きっといい声であひぃーッて鳴くぞ(笑)
五代目火影・綱手
追伸
火影命令だからな。
嫌とは言わせんぞ。
――――――
―――――――
281:
***
イビキ「」
数時間後、そこには手紙を震える手で握りしめるイビキがいた。
実質サディストでも何でもない彼には、何の罪もない仲間を拷問にかけるなんてことは出来なかった。
だ、だがこの追伸……。
イビキ「お、俺……この仕事……辞め……ひッ……ひッ……」
義理と人情の板挟みで、イビキは過呼吸になってしまった。
285:
***
アスマ「悪ぃな、こんな遅くに……」
紅「いいのよ。ほらあなたの好きなとろろそば」
アスマ「お、美味そうだな!」
もう夜中の3時過ぎなのだが、紅の部屋はカーテン越しに明りを放っていた。
任務が長引いて夕飯を取り損ねたアスマのために、紅はわざわざ好物を作ったのだ。
アスマ「でもこんな時間じゃ店とか開いてねーだろ……。どうやって……」
紅「大丈夫、大丈夫。ただの冷蔵庫のあり合わせだから」
アスマ「そ、そうか……」
適当な嘘をつく紅。
実際は喜ばせてやろうと思って、真夜中に山芋を掘りに出かけていた(他人の私有地)。
287:
アスマ「いただきます」
紅「ふふ……」
……2人にとって幸せな時間だった。
いつ任務で命を落とすか分からない、過酷な忍の世界。
そんな残酷で鉄のように冷たい世界でも……。
愛があればなんとか生きていける。
それは男女に限らないことだろう。
誰かを大切に想う気持ち。
友人、家族、仲間……。
人は一人では生きられないが、もう一人いれば生きていける。
アスマも紅も、最上の「もう一人」に出会えた。
この先、いつまでも順風満帆な歩みは出来ないだろう。
喧嘩だってするだろうし、死に別れる可能性だってある……。
でも今だけは確実に優しい時間を共に味わえるのだ。
幸せそうに温かいとろろそばを啜るアスマを、紅もまた、幸せそうに見つめていた。
288:
バシャッ!!!!!!!!!!
紅「」
アスマ「」
突如アスマがどんぶりを掴んで、とろろそばを紅にぶちまけた。
ねばぁあ?ッととろろが紅の顔から滴り落ちていく。
アスマ「豚の餌じゃーん……」
紅の肩がワナワナと震えた。
291:
紅「豚の……餌ねぇ……?」
アスマ「ちがッ!! 何か今口元に糸みたいのが伸びて、それで操られるように口をついて出たというか、その!!」
紅「そりゃあ、天然の山芋だもの……。……よく伸びるわよ……」
紅の拳がみるみる内に堅く握りしめられていく。
アスマは真っ青になった。
アスマ「山芋の糸じゃなくてその!! 今のは俺じゃなくてその!!」
紅「いいえ……あなたよ……。……アタシにぶちまけたのもあなた。豚の餌って言ったのもあなた……」
アスマ「ほ、ホントに俺じゃないんだぁッ!!」
じりじりと部屋の隅に追いやられていくアスマ。
その顔は悲惨なくらい恐怖に歪んでいた。
***
チョウジ「ハッ!」
いの「ハッ!」
シカマル「すぴぃー……」zzz
ガバッと飛び起きる2人。
シカマルの病室でトランプをしている最中に眠っていたようだ。
チョウジ「い、今ボク……アスマ先生の夢を見た……」
いの「あ、アタシも……」
何か嫌な予感がする……。
2人は汗でびっしょりだった……。
シカマル「うぅ……テマ……リ……より……きもてぃー……」
シカマルは遊郭の夢を見ていた。
295:
***
綱手「よーし皆集まったな……ってどうした、お前達?」
昨日のイタチと鬼鮫の襲来について細かい事情聴取をするため、接触したメンバーを集めた綱手。
しかし様子がおかしい。
目に青たんを作って鼻血を出しているカカシ。
ウンコの臭いがするアンコ。
緑タイツの上からハッキリ分かるほど勃起しているガイ。
こちらを見てガクガク震えるイビキ。
白目を剥いて鼻血を出しているアスマ。
顔が何かでかぶれている紅。
何があったのかは分からないが、只事ではないことだけは綱手にも分かった。
296:
***
カンクロウ「復讐も終わったことだし、エロ仙人に挨拶だけして帰るじゃん」
そう言って銭湯辺りをうろついてみる。
この辺にいると思うんだが……。
自来也「ぬほほぅ! ええのぉ! ぷりっぷりだのぉ!」
……いた。
カンクロウ「よぉ、エロ仙人」
自来也「ん? おお、カンクロウか! 久しぶりだのぉ」
カンクロウ「この前は色々と迷惑かけたから、手土産もってきたじゃん」
自来也「別にワシは気にしとらん。それに今は虫歯が出来てしまったから、菓子折りなんかもらっても……」
カンクロウ「くノ一のトイレ盗撮ビデオじゃん」
自来也「カンクロウ、お前大好き! ////」
師弟は2人仲良く、ビデオを見た。
304:
***
自来也「いやぁ……なんかもうシズネは王様だのぉ……。そういう方面の王様だのぉ……///」
カンクロウ「トイレットペーパーを股間に巻いて『はっけよいッ!!』って遊んでる人、初めてみたじゃん……///」
周りに散らばるティッシュ。
この二人にとって、屋内か屋外かという違いは意味を持たない。
ちなみにシズネはこのあと脱いだパンツに足を滑らせて、後頭部から便器にダイブしている。
シズネが「あひィーッ! で、でも使用前だから良かった良かっガボガボガボガボ!!!!」と言っているシーンで二人は4回シコった。
自来也「だが、もうカレーは食えんのぉ……」
カンクロウ「汚かったな……」
アンコのウンコをモザイク一切なしで目撃したため、二人はいくらかナーバスになっているようだった。
309:
***
カンクロウ「じゃあ俺はそろそろ行くじゃん。またな」
自来也「ああ。またお前に会う日を楽しみにしとるぞ」
シコりつかれてしばらくして後、カンクロウはスックと立ち上がった。
カンクロウ「あんまりシコリすぎたら死ぬからな?」
自来也「けッ! ワシがオナニーごときで死ぬか!」
クルリと背を向けたカンクロウは、里の門を目指して歩いた。
いつもこの里を出るときは、どこかしら寂しさを感じる。
カカシ「待て」
カンクロウ「!!」
行く手にはズラリと忍が並んでいた。
312:
カカシ「よくもまぁ好き勝手やってくれたもんだよ……」
アスマ「ぶち殺す……」
紅「ぶち殺す……」
アンコ「ぶち殺す……」
イビキ「拷問してやる……」
ガイ「青春してるか――ッ!?」
ガイ以外からビンビン伝わる殺気。
アンコからは殺気だけでなく臭気も漂ってくる。
カンクロウ「な、なんで俺を狙うじゃん……?」
ガイ「いや、なんか昨日のこと話したらお前が全ての犯人だって決定してな……」
カカシ「この人数じゃ勝ち目はないよ。大人しく投降しな」
カンクロウ「ぐッ……!」
確かにカンクロウには全く勝てる要素がなかった……。
317:
自来也「口寄せの術ッ!!」
ボフンッ!!!!!!!
カカシ「!?」
突然後ろの方で巻き起こる巨大な煙。
その煙とともに登場したのは馬鹿でかいガマガエルだった。
自来也「逃げろカンクロウッ!!! ここはワシが抑えるッ!!!!!」
仙人モードの自来也。
ここで死力を振り絞るつもりなのだろう。
カンクロウ「で、でもッ!!」
自来也「早く行けッ!!!!!」
ガマブン太「おどれら、まとめてぶち殺したるけんッ!!」
ガマブン太が思い切り地面を殴りつける。
カカシたちは飛んでくる岩石を避けながら、攻撃を自来也に集中した。
カカシ「神威使ってもいいかな……」
ガイ「いや……さすがに自来也さまに使うのはマズいんじゃ……」
カカシとガイは見事なコンビネーションで文太の後ろ脚を駆け昇って行く。
カンクロウ(と、とにかく俺は門を目指……)
アスマ「逃がすかッ!」
鋭い一閃。
風遁を纏ったチャクラ刀が、屈んだカンクロウのすぐ上を通りすぎた。
318:
カンクロウ「螺旋丸ッ!!」
キィ――――――――――ンッ!!!!!!
即座に片手で練った螺旋丸をアスマに向かって放つ。
ヒュッ!
アスマはそれを体さばきでかわした。
アスマ「火遁……!!」
印を組むアスマ。
範囲の広い火遁系の術で一気に焼き払うつもりだ。
カンクロウ「ちゃんと周りも確認しとかないと……ダメじゃん?」
アスマ「!?」
アスマが避けた螺旋丸が向かう先……。
そこにはチャクラの糸で縛られた紅がいた。
アスマ「紅ッ!!!」
320:
火遁はマズい。
一緒に攻撃してしまう。
アスマは咄嗟にチャクラ刀をカンクロウ目がけて投げつけようとする。
カンクロウ「危ないじゃん」
カンクロウは紅を糸で引っ張り、アスマに向かって飛ばした。
盾にするつもりだろう。
アスマは投げるのをやめ、紅を受け止める。
アスマ「紅!」
紅「」カタカタカタカタカタカタカタ
アスマ「!?」
紅のコーティングが剥げ、姿を現した黒蟻。
それがアスマの体をガッシリと捕まえた。
カンクロウ「螺旋丸ッ!!!!!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!!
アスマ「ぬッほおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!! ///////////////////」
アスマの股間に直撃する螺旋丸。
アスマは越えてはならない一線を越えてしまった。
323:
イビキ「おらあッ!!」
アンコ「潜影蛇手ッ!!!」
続くイビキとアンコの猛攻。
イビキのフックをかわしながら、アンコの袖口から伸びる蛇を片手のチャクラ糸で絡め取る。
カンクロウ「山椒魚ッ!!」
イビキ「!!」
地中に潜り込ませていた第三の傀儡、山椒魚をイビキの真下から引っ張り出す。
イビキ「ぐあッ!!!」 
突如出現した巨大な傀儡に、イビキは吹き飛ばさた。
325:
アンコ「ふんッ!!!」
ビュンッ!!!!
間髪入れずにアンコの右ストレートがカンクロウの左頬を襲う。
パンッ!!
片手でそれを受け止め、蹴りで顎を狙うカンクロウ。
アンコはバック転で間一髪、蹴りをかわした。
アンコ「グッ!?」
直後、右腕がカンクロウのもとにグイッと引き寄せられる。
見るとカンクロウの手から伸びるチャクラ糸が右の拳に付着していた。
カンクロウ「女にやっても螺旋丸はの良さは分かんないじゃんッ!」
垂直に突き上げた肘。
バキッ!!
それがアンコの顎にクリーンヒットする。
アンコ「があッ!!」
アンコは後方へ大きく飛ばされた。
327:
***
カンクロウ「はぁッ! はぁッ!! も、もうすぐ里の外じゃん……ッ!!」
走り抜けるカンクロウ。
先ほど三人を倒した。
今頃は自来也が俺を逃がすためにカカシ、ガイ、紅と戦っているのだろう。
「あ・ん」と書かれた巨大な門がすぐそばまで来ていた。
あとちょっとだ! 
あと少しで……ッ!!!
328:
***
ガシャンッ!!!!!!!
カンクロウ「!?」
目の前に広がっていたのは血の臭いがする拷問部屋だった。
カンクロウ「ど、どういうことじゃんッ!!!!!!!」
取り乱すカンクロウ。
まるで訳が分からない。
さっきまで確かに俺は里の門を……。
サスケ「幻術だ……」
目の前に自分と同じ格好をしたサスケが立っていた。
332:
カンクロウ「な……何でお前が……」
サスケ「昨晩のナルトをサクラが殴った跡に、木片が残っていた。それにナルトが話しかけてきたときにうっすら見えたチャクラ糸。写輪眼を舐めすぎたな……」
カンクロウ「だ、だがお前もあの上忍どもに協力する以上、身元を明かさなければならないはずだッ!!!! そんなことお前にできるわけがねえッ!!!!!!!!!!!」
取り乱すカンクロウ。
さっきから喚きつつも脱出経路を考えているのだが、全く思いつかない。
サスケ「別にあいつらと共闘していたわけじゃない。お前と自来也に幻術をかけ、カカシ達と戦っているように錯覚させていただけだ。お前らがリアルタイムでチェックしていたサクラの家のトイレの隠しカメラ……。一瞬俺の写輪眼が映っていたはずだ」
カンクロウ「」
334:
サスケ「このまま俺は里を出るとする。……ここでしばらく頭を冷やすんだな」
カンクロウ「あッ!! 待つじゃんッ!!」
サスケはそう言って壁をぐにゃりと捻じ曲げ、消えてしまった。
消えた場所を必死に探すが、またただの壁に戻っている。
また幻術を使ったのだろう……。
カンクロウ「ひいっ!! ひいっ!!!!」
カンクロウは頭をかきむしりながら精神の崩壊の瀬戸際に立っていた……。
338:
***
木の葉の里の門前で、サスケとサクラは抱きしめあっていた。
明るい月が二人を照らす。
サスケ「片をつけてきた……。ここでお前ともさよならだ」
サクラ「……会えて嬉しかった」
寂しそうに微笑むサクラ。
また遠くへ行ってしまうのが、耐えられないくらい切なかった。
サスケ「俺もだ……。……また今度な」
トン……。
サクラの額を軽くつつく。
サクラ「……また今度////」
クルリと背を向け、サスケは離れていく。
サクラ「『ザグラぁ?……』」
サスケ「忘れろッ!!! それはもう忘れろッ!!!! /////」
サクラ「ふふ……////」
サスケは門の向こうへ行ってしまった。
340:
***
イビキ「何でわざわざ拷問部屋に来てくれたのかは知らねえが、コイツは好都合だな……」
カカシ「俺は120発くらいサクラに殴られちゃったからね。手加減しなーいよ」
ガイ「よし、またオナニー対決だッ!!」
アンコ「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」
アスマ「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪……」
紅「血血血血血血血血血血血血血血血血……」
カンクロウ「嫌じゃんダメじゃんもう痛いのは勘弁じゃん俺悪くないじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃん……おぶぶぶぶ……」
精一杯、精神崩壊を待つカンクロウ。
しかし残酷な運命はそれを許さなかった。
図太く雑草のような彼の逞しい精神は、まだ彼に生きろと告げていた。
苦しみぬいて生きろと……。
341:
シズネ「あ、皆さん差し入れのおにぎりですよ?……って、あひぃッ! どうしたんですかそんな怖い顔して……」
拷問部屋に入ってきたシズネ。
しかしその部屋のメンバーの形相に思わずちびりそうになる。
カンクロウ「姉ちゃん助けてッ!!!!!」
カンクロウはシズネに泣きながらすがりついた。
鼻水と涙でずるずるの顔だ。
シズネ「か、カンクロウくん……」
イビキ「シズネ……そいつを引き渡せ」
カカシ「早くしないと一緒に雷切で貫いちゃうよ?」
アンコ「殺」
アスマ「呪」
紅「血」
ガイ「今度は負けたら2000回射精するという自分ルールを俺に課すッ!!!」
342:
カンクロウ「うぅ……本当に反省してるじゃん……! だから痛いのだけは……うぐぅ……! ひっく! うぎぃい……」
ウルウルと泣くカンクロウ。
シズネはカンクロウのことをかわいそうに思った。
シズネ「皆さん、カンクロウくんは反省していますよッ! 詳しい事情は知りませんが、悪いことして反省している子どもを許してあげるくらいの度量が上忍・特別上忍には……」
カンクロウ「うぅ……ちなみに俺も上忍じゃん……」
シズネ「あひィッ! ホントですかッ!? で、でもやっぱりまだ子どもだから……」
イビキ「これを読んでみろ……」
シズネ「はい……?」
イビキに手渡されたのは白い手紙だった。
343:
シズネ「ええと……忍者アカデミー生の職場見学協力の依頼 ……?」
手紙を読み進めるシズネ。
段々と顔が能面のようになっていく。
カンクロウ「うぅ……姉ちゃんはホントに優しい人じゃん……。……トイレットペーパーのまわしで相撲をとるだけの変な人かと思ってたけど、ホントに心優しオゲェッ!!!!」
シズネ「コイツ新薬の被検体に使うんで、お借りしますね?」
カンクロウの首を掴んで、ずるずると引きずっていくシズネ。
その迫力に、周りはすっかり押し黙ってしまった。
346:
***
ギイイイイッ……
バタンッ!!!
サスケ「!」
水月「///」
重吾「///」
香燐「///」
サスケが門を閉じると、すぐそこに水月、重吾、香燐が待っていた。
皆何故かニヤニヤしている。
サスケ「ど、どうしたお前ら? 気持ち悪い顔しやがって……」
水月「『ザグラぁ?……』」
重吾「『ザグラぁ?……』」
香燐「『ザグラぁ?……』」
サスケ「!!!! ///////////////////////////////////」
サスケの赤く染まった顔から冷たい夜空に蒸気が立上った――。
349:
※EDテーマ『ハルモニア』
♪ねぇ、きーこえーますかー? チャンッチャンッチャチャチャーンッ・・・・・・
ッツドンットントン……
そーらは――……  ドンッツドンドンッツ
はてーしぃなくー 青く澄んでぇいて――――…… 
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ……
うーみは――……  ドンッツドンドンッツ
かぎーりぃなくー こーうだいでぇいて――――…… 
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ…… 
きーみは――……  ドンッツドンドンッツ
い・つぅまぁでもー えーがおぉでぇいてーぇえ……
チャラランッチャチャンッ……チャンッチャチャンッ……
じゃないと――……  ドンッツドンドンッツ
泣いちゃーうーぅからー
350:
・周りをー見回さぁなぁくぅてもー…… トゥルルルルルルルルルルルル
もぅ……いーいん だよ……  トゥントゥン トゥルルルルルルルルルルルル
こぉの手のぉ中にぃはみんーながぁ――…… トゥルルルルルルルルルルルル
い――るぅーからぁあー!  ダンダンダンダンッ!!!
351:
なーきぃー たくなぁってぇ……   フィ――――……
 
にぃげ たくなぁってぇ……   ティリリリ――――……
しぃあわせを わ すれてッ
しまあッたら……
みぃな うたあ?あ?あ?あぁぇえ?……
352:
ひーかー りがうーまれ……
やぁみぃがぁうーまぁれたー……
ふぅたつはひぃとつぅ――……
ハルモニィア――――あぁああ?……
テェレパァシィ―――――いぃいぃいぃい?……
ドンッツドンドンッ……
ねぇ、きーこえーますかー?
353:
***
シズネ「はーい、じゃあ次はこの薬行ってみようか、カンクロウくん」
カンクロウ「おぶぉえっ!!! もうむぎッ! じぬじゃんッぶぉえッ!!」
シズネ「カンクロウくん、口からこぼれてるこぼれてる」グイグイッ
カンクロウ「いぎぃッ!! あぎぎぃッ!!!!!!!」
イビキ「はぁはぁ……/////////」
35

続き・詳細・画像をみる


マジで物盗む友達っていたよなwwwwwwwwwwwwwwww

【閲覧注意】現代で一番怖い奇病ってなに?

バランスを崩しそうで崩さない 「モンスタートラック」の妙技がスゲェ!( ゚д゚)

【画像】イモトの股間にち○こみたいなのついてるんだが・・・

【朗報】橘みずき、彼女ができる

【五輪】韓国「分散開催は不可能」 国民感情も影響か 「日本での一部開催は国民感情としても受け入れがたい」

1分1ドルで抱きしめます!「抱きしめ屋」の女性、大繁盛で嬉しい悲鳴

1分1ドルで抱きしめます!「抱きしめ屋」の女性、大繁盛で嬉しい悲鳴

提督「鳳翔さんの着物を剥ぎ取りたい!」

おまえら集合!心理テスト始めるよ!

【映画】山田洋次監督「日本はアジアの人に迷惑をかけた。謝罪する事がどうして悪いのか?」 埼玉で平和や憲法について講演

長渕剛を元マネージャーが提訴 暴行、監禁、暴言疑惑「知人に人を殺せる奴いる」

back 過去ログ 削除依頼&連絡先