桃太郎(Very Hard)back

桃太郎(Very Hard)


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1:
むかしむかし…あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おばあさんは荒んだ家庭で育ち、若い頃から水商売を始め、『盛り場の女帝』と呼ばれるまでになりました。
彼女の美貌に様々な男が貢ぎ、中には都心の馬鹿でかいマンションを献上した社長もいました。
2:
しかし年齢を重ねるごとに、彼女の顔から美しさは消えていきました。
それを認めたくないおばあさんは、莫大な資金を整形手術につぎ込みました。
今やおばあさんはシワとは無縁で、鼻と顎は刃物のように鋭く、おっぱいでガラスを割ることもできます。
3:
彼女がおじいさんと巡り会ったのは、20年ほど前のことです。
おじいさんは彼女のパトロンの1人で、大企業の社長でした。
彼はエリートであり、実力で社長の椅子を手に入れた男です。
彼は驚くべき嗅覚で世間の流行に乗り、会社を大きく発展させました。
工場はフル稼働し、隣接する川の魚たちは全滅しました。
4:
現在おじいさんは会長となり、毎日を贅沢三昧で過ごしています。
この日、おばあさんは三河というデパートにブランドバッグを買いに、
おじいさんは、自ら山をぶっ潰して作ったゴルフ場に行きました。
5:
おばあさんはクレジットカードを振り回しながら、50万円のバッグを3つ買いました。
すると、いきなり男から声をかけられました。
「相変わらず羽振りが良いねえ、君は」
おばあさんは声の主を見て、背筋が寒くなるのを感じました。
6:
その男は、昔おばあさんが散々貢がせた挙句、捨ててしまった人物でした。
当時、居酒屋チェーン『どんぶらこ』の経営者だった彼は、その資産のほとんどをおばあさんに貢いでしまいました。
それほど、かつてのおばあさんは美しかったのです。
7:
しかし、金の切れ目が縁の切れ目。男の資産が底を尽きると、おばあさんは行方をくらましてしまいました。
今、その男が目の前に立っているのです。
「ずいぶん探したよお。いやあ、やっと見つけたあ」
男は薄笑いを浮かべています。
8:
「どういうこと?何の用?」
おばあさんは一歩、後ずさりしました。
すると、男は急に鬼のような形相になり、おばあさんの腕を掴みました。
「いいか?俺ぁ貴様が隠したい、いろーーーんな秘密を知っているぜ」
「…」
「貴様の旦那は大企業の会長さんだろお?彼に秘密を教えてやったっていいんだぜ。どうなるかなあ?」
9:
「や…やめて。それだけは…」
おばあさんには、消し去りたい過去がありました。
殺人、隠し子、ドラッグ…
女帝として生きた代償は大きかったのです。
「何が望みなの?」
「簡単さ。金をくれればいい。貴様のせいで、俺の居酒屋は潰れた。何とか再建したが、資金が不足しているのさ」
10:
「…」
「金なら腐るほどあるんだろ?」
おばあさんはそのまま、銀行へと連れて行かれました。そしてその場で、1億円という大金を引き出すことになりました。
「ふん。いいねえ、金持ちは。じゃ、そういうことで」
男は去って行きましたが。どうせまた金をせびりに来るのでしょう。
11:
おばあさんは銀行の前で立ち尽くしました。
これほどの大金が消え、おじいさんが気付かないはずがありません。
どちらにしろ、おばあさんの裕福な生活は終わったのです。
おばあさんは三階建ての自宅に戻ると、泣きながらおじいさんに、全てを告白しました。
ひた隠しにしてきた、自分の暗い過去を。
12:
おじいさんは黙って話を聴いていましたが、終わると一言、
「ワシに任せろ」
そして真っ赤な ブガッティヴェイロンレジェンドメオコンスター二 に颯爽と乗り込み、時200kmでどこかに行ってしまいました。
13:
20分後、おじいさんは一人の若者を連れて戻りました。
「こいつは弟子だ。いろいろと汚れ仕事を任せている」
「弟子?」
「お前には隠していたが、俺は現在の地位のために、あらゆる手を使ってきた。商売敵は何人も殺したよ」
「そんな…」
14:
「こいつは俺の手と足となって働いてくれてな。ウラの社会でも顔が広い」
その若者は爽やかなイケメンで、スーツをバリっと着こなしています。
とても裏社会で生きる人間とは思えません。
「桃太郎です。よろしくお願いします」
若者は礼儀正しく頭を下げた。
「桃太郎ですって?」
17:
「はい。苗字が桃です。僕の出身地では一般的です」
桃太郎はスマートフォンを取り出した。
「お姉さん、その男の名前はご存知ですか?」
お姉さん?
おばあさんは気を良くしました。
18:
「知っているわ。鬼ヶ島 渉っていうの。暴力団との繋がりもあるらしいわ」
「そうですか」
桃太郎は素早く名前を控えた。
「あとはお任せください。2度と、その男が近付いて来ることはないでしょう」
「ほ…本当?」
19:
「会長、比較的地味な車を貸していただけませんか」
「もちろんだ!ほれ」
チャリン
桃太郎は地下2階の車庫へ行き、レクサスのLSハイブリッドに乗り込みました。
そして一本の電話をかけました。
20:
「おい、サル。イヌと一緒に事務所へ来てくれ」
「へえ、お安い御用で」
サルというのは、桃太郎の相方ともいえる大男のことだ。
人を怖がらせるためだけに生まれたような奴で、
どんな人間でもその容姿には恐れをなす。
22:
やがて桃太郎は、おじいさん改め会長に与えられた事務所に着きました。
「桃さん、今度は脅しでっか?殺しでっか?」
サルが入り口で待っていました。
身長198cm、体重110kg。恋敵を撲殺して服役したこともあります。
23:
「後者だ。イヌはいるか?」
「へえ、二階に」
カビくさい廊下を進んで2階に上がると、イヌがソファに腰掛け、コーヒーを飲んでいました。
痩せぎすで、髪型はポニーテール。常にパイロットサングラスをかけている不気味な男です。
24:
「桃さん…誰を探ればいいんですか?」
「鬼ヶ島 渉だ。暴力団のスジを当たってみろ」
「…わかりました」
イヌは事務所を出ると、さっそく捜査に取りかかりました。
27:
何を隠そう、彼は元刑事。
幾多の事件に関わってきた彼には、人探しなど朝飯前です。
まず、暴力団にいる内通者たちと次々に連絡を取ります。
そしてすぐに、鬼ヶ島という男が地元のチンケな暴力団に金を払い、用心棒にしているという情報を掴みました。
28:
イヌは桃太郎に情報を伝えると、鬼ヶ島が経営する居酒屋に向かいました。
桃太郎も準備を始めました。
「サル!キジの奴と連絡を取っておけ!」
「へい」
31:
その頃、イヌは目的地に到着していました。
「居酒屋 鬼ヶ島」
イヌ (自分の苗字を店名にするとは…)
まず目に付くのが、センスの無い外装です。赤一色の壁に、二つの黒い丸。どうやら、この黒丸が目を表しているようです。
そして屋根には、角に見立てた黄色い煙突。
イヌ (とにかく、入ってみるか)
イヌはサングラスを取り、暖簾をくぐりました。
32:
「桃さん!お待たせしました!」
事務所にキジが到着しました。
「道具は揃っているだろうな」
「もちろんですとも!」
キジが持ってきたスーツケースを開けると、大小様々なナイフ、銀色のデザートイーグル、手錠などが不気味に光を放ちました。
33:
一方、イヌは安焼酎を飲みながら店内を観察しています。
午後6時の時点で客は二人。
カウンター4席、テーブル2席。質素な内装。
会長夫人から奪った金で、拡張するつもりだろう。
女の従業員が一人。仏頂面で皿を洗っている。
鬼ヶ島はどこだ?
34:
イヌは店を出て、周囲を観察することにした。
右側にある路地に入り、裏口を探す。
「約束とちがいますねえ!!」
怒鳴り声が聞こえた。
イヌは素早く身を隠した。
35:
目を凝らすと、店の裏口と思われるドアの前で、二人の男が言い争っているらしい。
「いいか、話は済んだはずだ。あんたらのボスと話はつけた!」
「いんや、十分な金を払っていないだろ!」
金をせびっている若者は、服装から地元の暴力団だとわかった。
もう一人は、鬼ヶ島で間違いないだろう。
36:
だが、彼の用事棒だという暴力団は、若者のものとは違う。
おそらく以前、鬼ヶ島は違う暴力団を雇っていたのだろう。
だが最近になって乗り換えたのだ。その過程でトラブルが発生し、以前の暴力団が脅しをかけている。
そういうことだろう。
37:
二人の口論はいよいよ激しさを増します。
「明日までに金を用意しろ!!明日の午後10時だ!!」
「貴様なんぞに渡すものか!!」
「午後10時に来るからな!!渡さなかったら殺してやる!!」
若者は息をはずませて去って行きました。
38:
イヌが店の前に戻ると、先ほど店内にいた二人の客が、立ち話をしています。
「まーたやってんのかー」
「暴力団と関わったらおしまいだね」
イヌは事務所へ向かいました。
彼の頭ではすでに、計画は完成しているのです。
39:
「なるほど、常連は暴力団問題を知っていると」
「そうです」
事務所2階のホワイトボードを前で、桃太郎一味は戦略を練っていた。
「奴は明日の午後10時に、店に来ると言っていました」
「で、こうしてこうやって…」
40:
「いいだろう。決定だ。では、明日に備えてひとつ、やろうじゃないか」
桃太郎はポケットから、会長にもらった『粉末きびだんご』を取り出しました。
袋をあけ、アルミホイルの上に広げます。
「うひょう!久しぶりだぜ!!」
キジが小躍りしました。
41:
アルミホイルを三脚にのせ、下からバーナーであぶり、煙を出します。
これを、特殊なパイプで吸うのです。
「はあああああ〜…効くうううう」
「ぬっふ、ぬっふ」
「ああああ…みんなの顔がゲルニカみたいになってるぞおお」
「ありゃあ、俺のパンツはどこじゃあ?」
「ぬっふっふふふ」
こうして、狂気の宴は夜中まで続いたのでした。
42:
翌日、午後10時
居酒屋『鬼ヶ島』の裏口に、暴力団の男が現れました。昨日の若者です。
彼がインターホンを押そうと手を挙げた瞬間、突然大男が飛びかかりました。
若者を取り押さえながら、サルはクロロホルムを染み込ませた布を、彼の顔に被せます。
若者はもがきましたが、サルの怪力には無力でした。口を押さえられているので、声も出せません。
43:
しばらくして、若者はぐったりして動かなくなりました。
サルは彼を地面に寝かせ、合図をします。
路地裏に隠れていた桃太郎とキジはうなずき合って、キジはサルの近くに駆け寄り、桃太郎は店の入り口に行きました。
店の中を覗き込むと、客は一人。従業員は一心不乱にコンロを掃除しています。
桃太郎はサルに向かってOKサインを出しました。
44:
サルはそれを見ると、インターホンを押しました。
ピーンポーーン
ピーンポーーン
「はい」
鬼ヶ島の声だ。
「組の者です。昨日はこいつが失礼を働いたそうで、お詫びを申し上げに来ました」
サルは若者の肩を持ち上げ、カメラに顔を見せました。
「お好きなようにしていただいて結構です」
45:
「そうか!ははは!今開けるよ!」
ガチャ
ドアが開き、Tシャツ一枚の鬼ヶ島が出てきました。
「それで…」
サルの岩のような腕が、鬼ヶ島の首根っこを鷲掴みにしまして、そのまま外に引きずり出しました。
「ちょ…!ちょ!!」
キジがデザートイーグルをつきつけて、低い声で言いました。
「金はどこだ?あんたがバアさんから巻き上げた金だよ」
「し、知らん!何だそr…」
キジは左手で持っていたメスで、何のためらいもなく、鬼ヶ島の右手の人差し指に深々と突き刺しました。
46:
「んーーーーー!!」
鬼ヶ島は悲鳴を上げようとしましたが、サルに口を塞がれて声になりません。
「言え。今度は指を切り落とす」
鬼ヶ島は涙を流しながらうなずきました
サルが口から手を離します。
47:
「つつつつつつつ」
「なに?」
「…使っちまった」
「使っただと!?」
「借金があったんだよお!!」
「…」
サルとキジは、呆れた顔で目を合わせました。
「なあ、店が軌道に乗ったら返すからさあ!なあ!なあ!」
48:
キジは屈み込み、若者の手にデザートイーグルを握らせました。
「叫べ」
「え?」
「悲鳴を上げるんだ」
「でも…」
「叫べ!」
「ふ、ふわあああああああ!!」
ズガアアアアアン!!
イーグルが火を吹き、鬼ヶ島の頭に赤い穴が空きました。
彼は衝撃ですっ飛び、頭から吹き出す血が派手に飛び散りました。
49:
「そいつを立たせてくれ」
キジは眠っている若者を指差しました。
サルは彼を後ろから抱え上げます。
「血を浴びないようにな」
そう言うと、キジは左手のメスを、若者の喉にぶっ刺しました。
ピューッと音を立てて、鮮血が流れ出します。
サルは静かに、若者を寝かせました。
50:
キジは、まだ温かい鬼ヶ島の手にメスを持たせ、素早く辺りを確認しました。
「ずらかるぞ」
「おう」
二人は、路地裏を後にしました。
「どんな騒ぎになるかな?」
「さあな。ま、桃さんが上手く誘導してくれるさ」
51:
翌日、桃太郎一味の計画通り、テレビでは居酒屋で起こった『相打ち』について報じられていました。
どうやら鬼ヶに、以前から警察は手を焼いていたようです。
そう、死んだ二人は共に『悪人』だったわけです。
「警察も喜んでいるだろうよ。害が二つ、同時に消えたんだ。二人の死に疑問を持つことはないだろうよ」
桃太郎は事務所の二階でくつろいでいた。
「そうですね。金が無かったのは残念でしたが」
イヌが言った。
5

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