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モバP「チームミーティング」
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1:
―加蓮の実家・加蓮の部屋にて―
コンコン
加蓮「どーぞー」
奈緒「おーっす、生きてるかー?」ガチャ
加蓮「死んでたら今アンタの前にいるアタシは誰なのよ」
奈緒「それだけ言い返せたら大丈夫だな。元気そうじゃねえか」
2:
北条加蓮(16)
神谷奈緒(17)
3:
加蓮「熱は昨日下がったよ。今日は一応様子見ってことで休んだの。事務所に行こうと
思えば行けたんだけど……」
奈緒「無理すんなって。12月になったら嫌でも忙しくなるんだし、今はしっかり体を
治して準備しておこうぜ」ニカッ
加蓮「うん…… ごめんね奈緒、迷惑かけちゃって」シュン
奈緒「お前まだ熱あるんじゃね?ガラにもなくしおらしいじゃねえか」ニヤニヤ
加蓮「もうっ!すぐ調子に乗るんだから!」プイ
4:
奈緒「まあまあ怒んなよ。これPさんから預かってきた12月の予定表な。それから
今日お前が休んだミーティングのメモも持って来たぞ」サッ
加蓮「Pさんに持って来て欲しかったな。お見舞いも来てくれないし……」ブツブツ
奈緒「仕方ねえだろ、お前の家事務所から遠いし、Pさんも12月のイベントの準備で
バタバタしてるぞ。けど今日見舞いに来たのはあたしだけじゃないぜ?」ニヤリ
加蓮「え?凛はNGのミーティングがあって来れないって聞いたけど」
5:
奈緒「お前も見舞いに来るのがあたしと凛だけじゃつまんねえだろ。おーい、入って
来てもいいぞー」クルッ
小梅「こ、こんにちは……」ガチャ
加蓮「小梅?わざわざお見舞いに来てくれたの?」
小梅「う、うん…。加蓮さん、大丈夫?」
6:
白坂小梅(13)
7:
奈緒「小梅だけじゃないぞ。次いいぞー」
アーニャ「ドーブラエ ウートラ。おはようございます、加蓮」ガチャ
加蓮「アーニャ?また予想外の子が来たね」
アーニャ「ご迷惑、でしたか?」
加蓮「いやいやそんなことないよ。狭いけどゆっくりしていって」ニコ
アーニャ「ダー。ありがとうございます」ニコ
8:
アナスタシア(15)
9:
加蓮「それで奈緒、この2人ってどういう人選なの?」
奈緒「さっき今日のミーティングのメモを渡しただろうが。2人はあたし達と同じで
ジュエリーズ第二弾のメンバーだろ?」
加蓮「ああ、今日のミーティングってジュエリーズの関係だったんだ。あれ?だけど
あれって確か5人だったんじゃ……」
奈緒「ちゃんと全員呼んでるぜ。総大将お願いします!」クルッ
瑞樹「どーぶろくウイスキー。お邪魔するわね加蓮ちゃん」ガチャ
加蓮「み、瑞樹さん!? 」ギョッ!!
10:
川島瑞樹(28)
11:
奈緒「ひでえあいさつだ。アーニャは怒っていいぞ」
アーニャ「ロシア語に似てますが…意味がわかりません」
小梅「えっとね、どぶろくって日本のお酒があって……」
瑞樹「いまいちウケないわね。夏美ちゃんと楓ちゃんは爆笑したんだけど」ウーン
12:
加蓮「瑞樹さんも来てくれたんですか。すみませんパジャマで……」ササッ
瑞樹「私もお見舞いに来たんだから気にしなくてもいいのよ。それにパジャマ姿の
加蓮ちゃんも可愛いじゃない♪」
加蓮「ありがとうございます……」モジモジ
加蓮(同年代の子なら平気だけど、瑞樹さんだと緊張しちゃうよ……)ドキドキ
13:
瑞樹「そんなにカタくならないで加蓮ちゃん!今日は私を女子高生だと思って
ミズキって呼んでくれていいから☆」ニコッ
加蓮「あ、それは無理です」キッパリ
瑞樹「今、関東と関西の温度差を感じたわ…… でもミズキ負けない!」
小梅「な、なんでやねーん……」← 思いやりツッコミ
瑞樹「小梅ちゃん!同じ関西人同士頑張りましょう!」ダキッ!!
小梅「く、くるしい……」ジタバタ
14:
アーニャ「……」ジー
アーニャ「……えいっ」ダキッ
奈緒「おわっ!? ど、どうしたアーニャ!? 」ビクッ!!
アーニャ「なんとなく、です」ギュー
奈緒「そ、そうか。何となくならしょうがない…のか?」ナデナデ
加蓮「アンタ達一体何しに来たの?」
15:
***
加蓮「ふーん、ジャケット撮影ねえ……」
奈緒「おう。ジャケットはCDの顔みたいなもんだし、メンバー全員が納得するまで
相談して決めた方がいいんじゃないかって話になったんだ」
瑞樹「ふふ、奈緒ちゃんが加蓮ちゃんがいないのに決めるのは可哀想じゃないかって
P君に言ったのよ」クス
アーニャ「奈緒はドーヴィリイ、優しいですね」クス
奈緒「そ、そんなんじゃねえよ!」アセアセ
16:
加蓮「はいはいツンデレツンデレ。それじゃさっさと決めようか」
小梅「加蓮さん、顔赤いよ…?まだ、熱あるの?」
加蓮「そ、そそそんなことないし!」パタパタ
瑞樹(加蓮ちゃんも照れちゃって…… 2人とも似た者同士ね)フフ
17:
―――
加蓮「衣装はもう決まってるんだね。この太もものアクセサリーずれ落ちてきそうな
気がするんだけど、どうしてもつけないといけないのかな」
奈緒「つけてくれよ加蓮?!あたし1人だと浮いちまうじゃねえか?!」
加蓮「イヤなら奈緒も外せばいいじゃん」
奈緒「い、いやそれは…… なんかこれ武器とか挟めそうでカッコいいし、つけたいと
いうか……」ゴニョゴニョ
瑞樹「シティー○ンターの冴子さんね。わかるわ」ウンウン
奈緒「さっすが瑞樹さん!丸腰に見えてサッとスカートの中からナイフとか出すの
カッコ良かったよな!」キラキラ
18:
加蓮「ホントに奈緒はアニメ好きだよね。まあ撮影だからダンスとかするわけじゃ
ないし、別につけてもいいけどさ」フン
瑞樹「小梅ちゃんはいつものキョンシールックなのね。縞模様がオシャレね」
小梅「う、うん…。でも、ちゃんと、マイク握らないと、すべって落ちちゃう」
アーニャ「ミズキの腕の飾りも、スラーヴヌィ、かわいいですね」
瑞樹「そう?ムエタイの選手みたいだと思ったけど、アーニャちゃんに言われると
可愛く見えてきたわ」
アーニャ「ムエ…タイ?」キョトン
奈緒「アヤさんに聞いたら詳しく教えてくれると思うぜ。で、配置はどうしようか?
と言っても集合写真風にするか横並びにするかくらいだけど」
19:
加蓮「集合写真は凛達とダブるからやめようよ。となると横並び?面白くないなあ」
小梅「パッションは、集合写真にするって、輝子ちゃん言ってたよ…。おっきい旗とか
スピーカー使って、アピールするって……」
瑞樹「キュートは横並びで、センターの子を頂点にしてV字型のフォーメーションを
作るって聞いたわね」
加蓮「V字?それじゃ端の子は小さくなるんじゃないですか?」
瑞樹「確かに真ん中の子よりは小さくなっちゃうけど、横並びで写真に収めるよりは
体が大きく映るそうよ。それに写真に立体感が出て、身長差もごまかせるテク
なんですって」
20:
アーニャ「みんないっぱい、真剣に考えてるんですね」
奈緒「第一弾よりハードル上がってるな。道具アリとか聞いてないぞ」
瑞樹「要するに目立ったもの勝ちよ。私達も負けられないわ!」
加蓮「前よりもチームカラーが出せるってことだね。これは悩むね……」ムムム…
奈緒「頼むぜトライアドの頭脳担当!お前がいないと始まらねえからな!」
加蓮「……ダメ、頭痛くなってきた」クラクラ
奈緒「かれ―――――ん!? 」
21:
瑞樹「無理しちゃダメよ。加蓮ちゃん病み上がりなんだから」
アーニャ「加蓮、パドゥーシカ、枕しますか?」ポンポン ← 膝枕
加蓮「あ゛―――、アーニャひんやりしてて気持ちいい…… ちょっとこのままで
いさせてぇ……」ゴロン
小梅「氷、もらってこようか……?」
加蓮「いいよいいよ、そこまでつらくないし……」ヒラヒラ
加蓮「……ん?」ピタ
小梅「ど、どうしたの……?」
22:
奈緒「加蓮?」
加蓮「小梅、ちょっとこっち来て」チョイチョイ
小梅「な、なに……?」トコトコ
加蓮「髪の毛さわっていい?」
小梅「い、いいけど……」
加蓮「ありがと。それじゃ……」サラサラ
小梅「ひゃっ…」ビクッ
23:
加蓮「……」サラサラ
小梅「くすぐったい……」モジモジ
アーニャ「小梅の隠れたグラース、目をはじめて見ました」
瑞樹「おいキ○ロウ!メシはまだか?(裏声)」
奈緒「急に何を言い出すんだよ。しかも上手いし……」
24:
加蓮「……アシンメトリー」ボソッ
奈緒「ん?なんだって?」
アーニャ「asymmetry…… 左右非対称、ですね」
瑞樹「テクノカットのことね。わかるわ」
奈緒「いや、違うだろ」バッサリ
瑞樹「奈緒ちゃんキツいわ…… みくちゃんは愛のあるツッコミしてくれるのに……」
25:
加蓮「ありがと小梅。おかげでいいアイデア思いついたよ」ナデナデ
小梅「わ、私、役に立った?」
加蓮「うん、バッチリ。キュートにもパッションにも負けないよ」ニヤリ
アーニャ「それはアジダーニイ、楽しみですね」
26:
***
―夜・都内の小さなバーにて―
P「横並びの片側からぶち抜きですか。また大胆に来ましたね……」
瑞樹「インパクト勝負ですって。一番背の高いアーニャちゃんを真ん中にして、隣を
私と加蓮ちゃん、一番端を背の低い小梅ちゃんと奈緒ちゃんにしてバランスを
取りつつ奈緒ちゃん側から撮るみたいよ」グビ
P「一番奥の小梅は小さくなってしまいますが、本人はどう言ってましたか?」
瑞樹「私も小梅ちゃんが遠慮してるんじゃないかって心配したけどね―――――」
27:
?回想?
小梅『みんなで撮ると…、写っちゃうかも』ボソ
奈緒『』
加蓮『ああ、それなら小梅は奥に行ってもらった方がいいね』
アーニャ『何が映るんですか?』
瑞樹『小梅ちゃんの友達の』奈緒『やめてくれよー!あたしダメなんだよー!』ブワッ!!
加蓮『じゃあ奈緒は小梅と反対側の、カメラに一番近い場所になるけどいいよね?』ニヤリ
奈緒『いい!そこでいい!小梅には悪いけど出来るだけ離してくれ!』ウルウル
?回想終わり?
28:
瑞樹「小梅ちゃんの友達を利用して、恥ずかしがり屋の奈緒ちゃんをカメラに一番近い
位置にスムーズに立たせるなんて加蓮ちゃんは賢いわね」クス
P「加蓮は合理主義者ですからね。それと奈緒はよく気が利いて動ける子なので、撮影
クルーと円滑にコミュニケーションが取れると見越しての判断でしょう」
瑞樹「あら?P君は元アナウンサーの私よりも、奈緒ちゃんが現場の撮影スタッフと
意思疎通が出来ると思ってるの?」ジロリ
P「年上の瑞樹さんを働かせるわけにいかないという加蓮なりの気遣いだと思いますよ。
それと同時に加蓮が瑞樹さんをこの位置にしたのは、人見知りの小梅と意思疎通に
やや難があるアーニャをサポートして欲しかったからじゃないですか?」
29:
瑞樹「ふふ、加蓮ちゃんにもそんなニュアンスのことを言われたわ。私もみんなと同じ
アイドルなんだから遠慮しなくてもいいのにね」
P「加蓮は賢い子ですが、まだ他人との距離の取り方が拙い所もあります。アーニャと
小梅もですが、撮影の時は加蓮のことも面倒みてやってください。俺も現場には
いますが、キュートとパッションの撮影もあるので」
瑞樹「わかったわ。でも今日は私の方が色々教えられちゃったわね。ミーティングも
サクサク進んだし、私もまだまだ勉強しなくちゃ!」ニコッ
P「あいつらも成長したなあ。キュートのジャケット決めは揉めたんですけどね」
瑞樹「そうなの?確か智絵里ちゃんや幸子ちゃん達よね?」
30:
P「センターを嫌がる智絵里と、センターに立ちたがる幸子とそれを認めないまゆが
揉めて、俺は少し離れて紗枝とかな子とクッキーを食べてました」
瑞樹「それはプロデューサーとしてどうなの?」
P「冷静な議論が出来る様に助言はしましたけどね。パッションのジャケット決めは
5分もかからなかったんですけど」
瑞樹「ノリと勢いで決まった感じね。私ももっと女子会っぽく騒ぎたかったわ」
31:
P「瑞樹さんがいたから大人っぽく振る舞おうとしてたのではないですか?クールの
子達は普段から瑞樹さんのような素敵な大人組の皆さんと会う機会が多いので、
振る舞いや姿勢を見習おうとしてるんですよ」
瑞樹「もう、上手なんだから♪でも女は男と違って子供でも計算で動けるから、P君も
惑わされちゃダメよ?」ウインク☆
P「もちろんわかってますよ。瑞樹さんみたいに気兼ねなく付き合える子ばかりなら、
俺も気が楽なんですけどね」ハハハ
瑞樹(私が直接会ってミーティングの内容を報告したいって言ったのは、P君とこうして
2人きりで飲む為だって気付いてないのかしら?本当に鈍いというか、よく今まで
プロデューサーが務まったわね……)ジ―
32:
P「瑞樹さん?どうかしましたか?」キョトン
瑞樹「ううん、何でもないわ。さあ!今夜は飲むわよ♪」
おわり
33:
―おまけ・ジャケット決めのミーティング(Cu編)―
幸子「どうしてカワイイボクがセンターじゃダメなんですか!」バンッ!!
智絵里「わ、私も一番後ろがいいんだけど……」
まゆ「ダメですねえ。チビ…じゃなくて可愛らしい身長の幸子さんを中心にすると、
それだけバランスをとる為にまゆ達が後ろに下がってしまうことになります。
そうなるとジャケットのインパクトが弱くなりますから」
幸子「チビで悪かったですね!言い直しても意味ないですから!」ムキー!!
34:
輿水幸子(14)
緒方智絵里(16)
佐久間まゆ(16)
35:
ギャーギャー ワイワイ
P「お前達は一番端でもいいのか?」パリパリ
紗枝「構いまへん。あんまり前に出過ぎるのもはしたないですから」オホホ
P「いや、はしたなくはないぞ。かな子もいいのか?」
かな子「わ、私も今は正面から撮影して欲しくないというか……」メソラシ
36:
小早川紗枝(15)
三村かな子(17)
37:
P「……かな子、ちょっと椅子から立ってまっすぐこっち向いてみろ」
かな子「ううぅ……」タプン
P「撮影日まで間食禁止な。紗枝、かな子のクッキーを没収しろ」
紗枝「かんにんやでかな子はん。うちもほんまはこんなことしたくないんよ」ヒョイ
かな子「ああ!私が作ってきたのに!」
P「さて、もう少し幸子達の様子を見るかな。しかしまゆが調整役に回っているとは、
なかなか面白い展開だ」
38:
―――
まゆ「智絵里さん、まゆはあなたにもそろそろキュートの主戦力として自覚を持って
欲しいんですよ。あなたのその控えめな性格は美徳でもありますけど、今回は
勇気を出してセンターに立ってくれませんか?」
智絵里「む、無理です…… 私なんかより幸子ちゃんやまゆちゃんの方が……」
幸子「そうですよ!そもそもどうしてまゆさんはセンターに立たないんですかっ!?
なのに口出しするなんておかしいじゃないですか!」
まゆ「本当にあなたはお子様ですねえ。まゆ達が戦うべき相手は他にいるのに」ハア
幸子「んな!? それは一体どういう意味ですか!! 」
39:
まゆ「ジュエリーズのCDはチームバトルと言っても過言ではありません。まゆ達の
相手はクールとパッションの2チームです。わかりますか?」
幸子「それはわかってますけど……」
まゆ「ならばセンターなどどうでもいいでしょう?まゆ達は、キュートが一番可愛く
写るように、全員がアイドルとして自分の魅力を最大限アピール出来る構図を
考えないといけないんです」
智絵里「自分の魅力を最大限にアピール……」
まゆ「特に今回は元アナウンサーとして現場を知り尽くしている瑞樹さんだけでも
厄介なのに、頭の切れる加蓮さんもいて、予測不可能の裕子さんも参加して
います。幸子さんの『カワイイ』だけで勝てますか?」ジロリ
幸子「うっ…… そ、それは……」タジタジ
40:
まゆ「幸子さん、智絵里さん。繰り返しますが今回はチームバトルです。まゆ達は
キュートの代表として選ばれたわけですから、他のキュートの人達の為にも
ここは協力してくれませんか?」
幸子(ぐぬぬ…… 正論すぎて言い返せません……)
智絵里(まゆちゃんは私達だけじゃなくて、キュートのみんなのことも考えて……)
41:
P「よく言ったまゆ。ジュエリーズはカバーソングが主な収録曲だが、選曲によって
各チームのカラーを色濃く出している。歌う曲がカバーである以上、アピールの
ポイントはお前達が持っている魅力だ」
まゆ「うふ、これくらい少し考えればわかりますよお。まゆも今回はチームの事を
第一に考えて行動しようと思います♪」ニッコリ
P「お前も成長したな。昔よりも広い目でアイドル活動をするようになったし、俺も
プロデューサーとして嬉しいよ」ナデナデ
まゆ「うふふ、ですがまゆはまだまだアイドルとしてわからないことがい?っぱい
ありますから、これからも手取り足取り教えて下さいねえ♪」スリスリ
幸子(いや、ボクにはあなたに知らない事があるとは思えないんですけど……)
智絵里(もしかしてまゆちゃん、最初からこれを狙ってたんじゃ……?)
42:
―ジャケット決めのミーティング(Pa編)―
茜「ジャケット決めですか!じゃあまずはテーマを決めましょう!」
裕子「私達はパッションですから、パッションが溢れるようなテーマがいいですね!
パッションといえばもちろん……」
茜「ボンバー!」裕子「さいきっく!」輝子「ヒャッハー!」
3人「「「 あれ? 」」」
43:
日野茜(17)
堀裕子(16)
星輝子(15)
44:
P「お前ら真面目に考える気があるのか……?」ハア
茜・裕子「「ありますよ!」」グワッ!!
P「話にならん。愛梨、藍子、お前達はどう思う?」
愛梨「うーん、茜ちゃんのボンバーが一番わかりやすいかなあ?」
藍子「わ、私もそう思うかな。裕子ちゃんと輝子ちゃんには悪いけど……」
45:
十時愛梨(18)
高森藍子(16)
46:
P「だそうだ。俺もボンバーがストレートでいいと思うぞ」
裕子「そんなぁ……」ガクッ
輝子「フヒ、わかってたよ親友。一緒に叫びたかったんだ……」
茜「大丈夫です裕子ちゃん輝子ちゃん!私達パッションは溢れる情熱と自由な魅力が
武器です!サイキックもヤッホーも全部入れちゃいましょう!」ニコッ
裕子「茜ちゃん……!」ジーン
輝子「いや、ヤッホーじゃなくてヒャッハーなんだが……」
47:
茜「ヤッホーといえばスピーカーですね!プロデューサー!LIVEでスタッフさんが
使ってるスピーカーを貸していただいてもいいでしょうか?」
P「あの肩からかけるデカいやつか?別に構わないが……」
茜「ありがとうございます!スピーカーは私が持ちますから、輝子ちゃんはマイクを
持って叫んでる感じでいきましょう!」
輝子「ヤッホーって叫ぶのか……?」
48:
茜「次はサイキックですね!サイキックは力強さが大事ですから、ビッグフラッグを
使いましょう!裕子ちゃんもいいですよね!」
裕子「ええ!? ビッグフラッグってLIVEの時にステージの後ろに飾ってるあの大きな
旗ですよね!? あれってすごく重いんじゃ……」
茜「気合があれば持てますよ!裕子ちゃんいつもスプーン気合で曲げてるし、余裕で
振り回せるでしょう!」ニコッ
裕子「あ、あれはサイキックじゃなくて…… いえ、サイキックですが……」ゴニョゴニョ
藍子(茜ちゃん、サイキックを勘違いしてるような気が……)
49:
茜「あとは配置ですね!私と輝子ちゃんは隣同士で、裕子ちゃんはビッグフラッグを
持つから後ろにして……」テキパキ
P(勢いで決めてるように見えて、茜は事務能力が高いんだよな。段取りも上手だし、
流石ラグビー部の元マネージャー……)
愛梨「私も何かアピールした方がいいのかなあ??」ユッサユッサ
藍子「……愛梨ちゃんはそのまま前に立てばいいと思うよ。私は後ろで裕子ちゃんと
ビッグフラッグ持ってるから」ハイライトオフ
P(藍子…… 俺は藍子の控えめな胸も好きだぞ……)ホロリ
―――――後に裕子は茜にサイキックが超能力だと説明したが、説明の為に使った
スプーンを力技で曲げたので結局わかってもらえなかった
END
5
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