モバP「たまにはガツンと言うべきですよね」back

モバP「たまにはガツンと言うべきですよね」


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1:
ちひろ「……って、プロデューサーさんが言ってたんですけど」
泉「ふーん……?」
ちひろ「泉ちゃんとしては、どう思います?」
泉「まあ、アリだと思う。Pは優しすぎるところがあるから」
ちひろ「あ、やっぱりそう思いますか?」
泉「うん。特にさくらや亜子には甘々だよ」
ちひろ「へー……ちなみに泉ちゃんにはどうなんですか?」
泉「二人に比べると厳しいかも。多分、私に合わせてくれてるんじゃないかな」
ちひろ「大人びた関係、って事ですね!」
泉「そんな、大それたものじゃないけど」
2:
ちひろ「いやー、プロデューサーさんは女の子の扱いが上手いですね、ホント!」
泉「そんな人じゃないよ、あの人は」
ちひろ「プロデューサーさんのコト全部知ってるって感じですね、これは……?」
泉「うっ……ち、違うってば」
ちひろ「隠さなくてもいいですよ!」
泉「いや、隠してるわけじゃ……」
ちひろ「でもですね。お互いを理解してる関係ほど、危ういんじゃないかと思うんですよ」
泉「どういうこと?」
ちひろ「いざという時、自分の手の内が全部バレちゃってるってことですよ……?」
泉(全部……?)ポワポワ
3:
『おっと、残念だったな泉。お前の考えは、全てお見通しだよ』
『どうせ、俺は優しいからお説教なんて無いだろうと、思ってたんだろ?』
『でも俺と泉は大人の関係だからな……他の子と一緒じゃ嫌だろう』
『……ああ、言わなくても全てお見通しだって言ったろ? 泉のことなら隅々まで知ってるからな』
『俺の大事な泉のことで、わからない事なんてないんだぞ?』
『いつも手玉に取られてる仕返し……どんな風にしてあげようか……?』
泉(バレてるぅ……!!)ポワワ
8:
泉「ど、どうすればいいの……!?」
ちひろ「そりゃあ、奥の手がいるんじゃないですか?」
泉「奥の手……そうだね。二重三重に用意しておけば、Pも流石に手出しできないよ」
ちひろ「保証はできませんけど……」
泉「う……それは……」
ちひろ「きっとPさんは、泉ちゃんのこと諦めませんよー?」
泉「そ、そんな……困る……!」
ちひろ「ここは得意のITで対抗ですね!」
泉(Pの愛Tには敵わないよ……っ!)
9:
ちひろ「加奈ちゃんのメモも増えてきましたね」
加奈「はいっ! いつも頑張ってメモしてます!」
ちひろ「これだけあれば、プロデューサーさんも舌を巻きますよ!」
加奈「そうですか? えへへ、いっぱい褒めてもらおーっと!」
ちひろ「あっ、でも……」
加奈「でも……何ですか?」
ちひろ「これだけメモしてるのに、それでも何か失敗したりしたら……」
加奈「え?」
ちひろ「プロデューサーさん、ただじゃおかないかも……」
加奈(ふええっ……!?)ポワポワ
13:
『おいおい加奈、また同じ間違いしてるじゃないか!』
『ふたりきりの時、俺のことはご主人様と呼べと言っただろう?』
『あれだけ復習しておくように、しつこく言っておいたのに……』
『これは加奈のふぁんしー不足だな。俺の特別レッスンが、物足りなかったせいなんだろ?』
『アイドルの責任は俺の責任だし……加奈のダメな所は、俺が責任持って面倒見なくちゃな』
『メモの用意はできてるよな。じゃあ、どこまでメモできるか……ふたりきりの特別レッスン、してみようか?』
加奈(メモしきれないよぉ……っ!)ポワワ
14:
加奈「ご、ごごごめんなさいぃ! 加奈の勉強不足ですぅ!」
ちひろ「って、加奈ちゃん?」
加奈「お願いですからそこだけは! そこだけはぁ!」
ちひろ「そこってどこですか!?」
加奈「うぅ……ふぁんしーなコトされちゃう……」
ちひろ「ファンシーなコトって!?」
加奈(わ、私もまだまだ子供だったんですね……メモしておきます!)
15:
ちひろ「恵磨ちゃんにもガツンと言うべきだと、プロデューサーさんが言うんですよー」
恵磨「いやー、アタシいっつもドカドカ行ってるからね! それもアリなんじゃない!?」
ちひろ「むしろウェルカムな感じなんですか?」
恵磨「まあね! お互い、隠し事ナシでぶつかり合うのが大事っしょ!!」
ちひろ「さすが、恵磨ちゃんは大胆ですね! プロデューサーさんもきっと喜びます!」
恵磨「へへ、そうだといいけどね!」
ちひろ「ただ、あんまり曝け出しすぎるのは良くないかも……」
恵磨(あれ、良くない……!?)ポワポワ
17:
『恵磨はいつでも元気フルチャージで、見てるこっちも元気が沸いてくるよ』
『ただ……あんまり元気が良すぎても、困る時があるんだよな』
『恵磨が可愛すぎて、我慢できそうにない時とか……この気持ち、どうすればいいと思う?』
『いつもの恵磨なら、わかるよな? お互い、隠し事も遠慮もしなくていいもんな』
『じゃあ俺のフルチャージの気持ち、恵磨に思う存分、受け取ってもらおうか……?』
恵磨(ぜんぶはダメぇ……!?)ポワワ
19:
恵磨「た……確かにそう言ったけど! 言ったけど、物には限度があるのー!!」
ちひろ「プロデューサーさん、お仕事に関しては遠慮がないですもんねー」
恵磨「し、仕事なら仕方ないかも……や、やっぱダメ!!」
ちひろ「ふーん……恵磨ちゃんだからこそ、プロデューサーさんも選んでくれるのに……?」
恵磨「だ、だだだからって!! プロデューサーは全力投球しすぎだってば!!」
ちひろ「もしそう見えるなら、それはきっと恵磨ちゃんの影響ですよ!」
恵磨(ならアタシが責任取らなきゃっ……!?)
20:
ちひろ「……ということを、プロデューサーさんと話してたのよ、美由紀ちゃん」
美由紀「ふえぇ!? みゆきもがつーんって言われちゃうのっ!?」
ちひろ「かもしれませんねー」
美由紀「うう、どうしよう……ちゃんと言うこと聞けたら大丈夫かなあ……?」
ちひろ「もちろんです。プロデューサーさんは優しいですからね!」
美由紀「ほっ……よかったぁ。でもちょっとだけ、がつーんと言われてみたかったかもっ」
ちひろ「ふふ、プロデューサーさんなら聞いてくれるかもしれませんよ?」
美由紀(がつーんと……?)ポワポワ
21:
『ほら美由紀、美由紀からお願いしてきたんだから、逃げちゃダメだぞ!』
『たくさん美由紀のお願い、聞いてあげてきたし。ちゃんと今回も叶えてあげないと、な』
『可愛い美由紀にがつーんと言ってやるって、決めたんだ。もう取り消せないぞ?』
『これまで俺の言うこと何でも聞いてくれた分、美由紀には特別に、きつーく言ってやるからな……』
美由紀(がつーんってされちゃう……!)ポワワ
24:
美由紀「み、みゆきは優しいのがいいよぉー!」
ちひろ「プロデューサーさんは優しいですよ?」
美由紀「優しすぎるのはダメー! ちょっとくらいなら怒ってもいいからぁー!」
ちひろ「へぇー。怒られて伸びるタイプなんですね、美由紀ちゃん」
美由紀「そうじゃないけど……でも、そうじゃないとダメなの!」
ちひろ「じゃあ、プロデューサーさんにそう伝えておきますね!」
美由紀「ふえっ!? あ、あんまり厳しくしないでね……っ!?」
ちひろ「大丈夫です! プロデューサーさんは優しいので!」
美由紀(すごいこと言われちゃうのかなっ……?)
25:
ちひろ「……というプロデューサーさんの意見なんですが」
泰葉「……確かに、もっともです。甘やかすだけでは、成長とはいえませんから」
ちひろ「つまり泰葉ちゃんも、プロデューサーさんにガツンと言われたいということですか?」
泰葉「あの、少し語弊があるような……言われたいという訳ではないんですよ?」
ちひろ「でも上昇志向な泰葉ちゃんは、甘やかされるだけは嫌ですよね?」
泰葉「それは、そうなんですけど……決して、望んでPさんにガツンと言われたいわけでは……」
ちひろ「プロデューサーさんの方は、泰葉ちゃんに何か言いたそうなんですけどねー……」
泰葉(私に……?)ポワポワ
27:
『なあ泰葉。もしかして、俺より先輩だからって、こっそり気を抜いたりしてるんじゃないのか?』
『泰葉に限ってそんな事ないと思うんだが……最近、俺を見て心ここにあらずって感じだと聞いたぞ』
『俺が原因なら、責任持って泰葉を教育しないといけないだろう?』
『安心していいぞ。泰葉のためなら、たとえどんなに厳しい特訓でも用意してやる』
『俺を見るだけでしっかり反応できるように、身体に教え込んであげるさ』
『特訓が終わるまで、俺も付き合うからな。さて、どこから鍛えて欲しいんだ……?』
泰葉(こんなのたえられないですっ……!!)ポワワ
28:
泰葉「わ、私の方は特にありませんからっ!」
ちひろ「えー、少しくらい聞いてあげたらどうですか?」
泰葉「け、結構です! Pさんは大人ですから! 自分で何とかできます!」
ちひろ「でも泰葉ちゃんの場合は、そうもいきませんよ?」
泰葉「それは……うぅ。ちょっとだけなら……」
ちひろ「きっとちょっとどころか、たくさんかも……」
泰葉「これ以上は……!」
ちひろ「泰葉ちゃんもまだまだ、プロデューサーさんから学ぶことがいっぱいですね!」
泰葉(先輩なのにくやしい……なのに、この気持ち……?)
32:
ちひろ「プロデューサーさん、幸子ちゃんにガツンと言いたいことがあるそうですよ?」
幸子「ああわかってます、わかってますよちひろさん!」
ちひろ「あれ、わかるんですか?」
幸子「まあ、ボクにかけるべき言葉は一つしかないですし!」
ちひろ「あ、なるほど……」
幸子「全く。シャイな人ですねPさんも。そんなに言いたいなら早く言いに来ればいいのに……」
ちひろ「プロデューサーさん、照れてるんですよ」
幸子「ああもう、世話が焼けます! 仕方ないのでボクから聞きに行ってあげますよ!」
ちひろ「嬉しそうなところ申し訳ないんですが、ほんとにガツンと言われたらどうします?」
幸子(ガツンと……?)ポワポワ
33:
『幸子はカワイイ! 世界で一番カワイイぞ! 俺が保証する!』
『なんたって俺のアイドルだからな、可愛くないわけがないさ』
『でも、今の可愛さで満足する幸子じゃないよな……まだまだ可愛くなれるだろ?』
『他の誰も知らない、俺だけのカワイイ幸子、見せてもらえるかな……?』
幸子(な、な、なっ……!?)ポワワ
34:
幸子「ど、どれだけワガママなんですかPさんは!?」
ちひろ「あー、プロデューサーさんは我がままなところ、ありますよねー」
幸子「本当なら許されませんけど……特別にみ、認めてあげますよ! ボクは寛容なので!」
ちひろ「幸子ちゃんは心が広いんですね!」
幸子「と、当然です! なんたってボクはカワイイですからっ!」
ちひろ「プロデューサーさんも、幸子ちゃんが可愛すぎて困っちゃうかもしれませんよ」
幸子(あれっ……これでむしろ困るのはボクの方なんじゃ……!?)
35:
ちひろ「真尋ちゃんがガツンと言われること、あるんでしょうかね?」
真尋「ん? どうしたの、何の話ー?」
ちひろ「プロデューサーさんからガツンと言われたりー、って話ですよ!」
真尋「ああ、なるほどねー。Pさんならいっつもお小言ばっかでさー!」
ちひろ「あれ。普段からなんですか?」
真尋「そーそー。真尋は落ち着きがないぞとか、おしとやかになってみなさいとかっ!」
ちひろ「うーん。それはそれでいいですけど、真尋ちゃんっぽくないですよね?」
真尋「やっぱり? ちひろさんもそう思うよねーっ!」
ちひろ「でもプロデューサーさんなりの考えがあってのことかも……」
真尋(Pさんの考え……!?)ポワポワ
36:
『俺が思うに、真尋は威勢がよすぎるんだよな。流石に俺も追いつけないぞ』
『まあ、大人しくしてくれないなら、ムリヤリ従えさせるまで、だけどな?』
『あれ……余計そわそわしてないか? これはやっぱり、ムリヤリじゃないと駄目かな……』
『本当は優しくするつもりだったけど、それならしょうがないよな?』
『多少強引にでも、規則正しい走る・食べる・寝る・イチャイチャするを習慣付けようか……?』
真尋(生活リズムおかしくなるぅ……!!)ポワワ
37:
真尋「健康第一なのー! Pさんは大人しくしててー!」
ちひろ「私が思うに、真尋ちゃんはまだまだ可愛くなれますよー?」
真尋「だからって、Pさんの好きにするのはちょっとアレだし……!」
ちひろ「でもでも、他ならぬプロデューサーさんを信じてあげるのもいいのでは?」
真尋「う、それは確かに……」
ちひろ「プロデューサーさんの言う通りにすれば、意外な一面が見つかるかも……!」
真尋(一面どころかイチャ面まで見つかっちゃう……!!)
39:
ちひろ「アヤちゃんは……むしろガツンと言ってそうですね……」
アヤ「あん? 何か、失礼なこと考えてねーか……?」
ちひろ「いえいえとんでもない。アヤちゃんにガツンと言うプロデューサーさんは見られるかなー、と」
アヤ「アタシに? へへ、言えるもんなら言ってみろって感じだぜ?」
ちひろ「アヤちゃんの方がしっかり者ですもんねぇ」
アヤ「まーな。伊達にPのアイドルやってねーからさ」
ちひろ「ありゃ、これはもしかして……」
アヤ「お、おい何だよ、言いたいことがあるならハッキリしろよな!」
ちひろ「うふふ。いえいえ何でもー♪」
アヤ(まさか……)ポワポワ
40:
『そういえばアヤは何も言わなくても、俺のために自分から行動してくるよな』
『俺がタラタラしてるから? へー、その割には焦ってないか?』
『別に急がなくても、俺はアヤから逃げたりしないぞ。安心して俺のそばにいていいんだからな?』
『もちろんアヤが心配しなくも済むように、俺もいろいろお世話もしてげるから……な?』
アヤ(お世話って……!)ポワワ
41:
アヤ「だ、誰もPの心配なんてしてねーかんなっ!」
ちひろ「と言いながら、ネクタイ直したり、手を引いたりしてあげちゃうんですね?」
アヤ「ばっ、それぐらい当たり前だろうがよ! アイドルとして!」
ちひろ「それもどうなんでしょう……」
アヤ「だらしないプロデューサーとか、誰もついて来ないからな! 皆のためでもあるんだよ、皆の!」
ちひろ「でも最終的にはプロデューサーさんのため……?」
アヤ「ち、違うって言ってるだろー!!」
ちひろ「うふふふふ。わかってますよー♪」
アヤ「わかってない、わかられても困るけどわかってないー……!」
ちひろ「アヤちゃんとプロデューサーさんで素敵な関係が築けると良いですね!」
アヤ(アヤしい関係になっちまう……!)
42:
ちひろ「どちらかというと忍ちゃんには、ガツンと言われてしまいそうです」
忍「あはは、そうでもないよ。アタシもまだまだ、Pさんに育ててもらってる最中だもん」
ちひろ「成長中ってことですよね」
忍「うん、Pさんには感謝してもしきれないくらい」
ちひろ「そう思ってもらえたら、プロデューサーさんも嬉しいですよきっと!」
忍「せっかくだから、贈り物でもしたいんだけど……何がいいのか、わかんなくて」
ちひろ「プロデューサーさんは意外と好みがわかりづらいですからねー……」
忍「喜んでもらえて、一生ものの贈り物がいいかなぁ」
ちひろ「それなら忍ちゃんが一番、心当たりあるんじゃないですか?」
忍(アタシが……?)ポワポワ
43:
『初めてあった頃から、忍もずいぶん可愛くなったな……』
『もちろん最初からとびきり可愛かったけど、今じゃ見惚れちゃうくらいになってさ』
『俺の精一杯の愛情を、たくさん贈ってあげてきたからかな?』
『それで忍からのお返しは、何が貰えるのか楽しみだな……』
『例えば俺の目の前にいるような、可愛い子だといいんだけど、な……?』
忍(受け取っちゃうの……!?)ポワワ
44:
忍「や、そういうのはまだ田舎者には早いってば!」
ちひろ「忍ちゃんももう都会っ子の仲間入りしてますよー?」
忍「都会は刺激的過ぎるよぉっ……!」
ちひろ「それがまた良いんですよ!」
忍「アタシとPさんじゃまだ、時期尚早というかなんというか!」
ちひろ「ふふ、そろそろ忍ちゃんも本気出しても良いんですよ?」
忍「ほ、本気!?」
ちひろ「可愛い贈り物でプロデューサーさんは嬉しい、おまけに忍ちゃんも可愛くなれる、一石二鳥です!」
忍(おまけどころか本命だよっ……!)
49:
ちひろ「保奈美ちゃんには、言う機会がないかも知れませんね」
保奈美「ちひろさん? どうかしたの?」
ちひろ「保奈美ちゃんがプロデューサーさんにガツンと言われるとしたら、どんなことでしょう?」
保奈美「私が……Pさんに。そうね、きっと歌のことか、あるいは他の事かもしれないわね」
ちひろ「普段のプロデューサーさんと保奈美ちゃんからは、あんまり想像つきませんねー」
保奈美「そうでもないわよ? あの人、意外と熱いところもあるから」
ちひろ「あら。プロデューサーさんの素顔を知ってる感じですか?」
保奈美「い、いえ、別に深い意味はないのよっ?」
ちひろ「ちょっと良い事聞いちゃったかもしれません。保奈美ちゃんだけの素顔ですかー……」
保奈美(素顔……)ポワポワ
50:
『保奈美のストイックな姿勢は惚れ惚れするよ。俺も見習わなくちゃな』
『だから、今日から個人的に、保奈美を特別レッスンで鍛えたいと思うんだが……どうかな?』
『ああ、心配いらないぞ。ちゃんと保奈美が成長できるように、手取り足取り腰取り、教えてあげるからな』
『今なら俺の、普段とはちょっぴり違う素顔を見せてあげられるんだけど……どうかな?』
保奈美(すごいよぉっ……!)ポワワ
51:
保奈美「って、それは私のキャラじゃないわっ!?」
ちひろ「あれ? お気に召しませんでした?」
保奈美「そういうのは、もっとこう、他の子が向いてるわよ!」
ちひろ「そうですかぁ。保奈美ちゃんならではの可愛さがあると思ったんですが……」
保奈美「わ、私の可愛さなんてどうでもいいの!」
ちひろ「保奈美ちゃんはそうでも、プロデューサーさんは多分そういうの狙ってますよー?」
保奈美(ま、負けたりしないんだからっ……!)
52:
ちひろ「法子ちゃんはガツンっていうか、ガツガツ食べてる方ですよね」
法子「うん? ドーナツ? ひとついる?」
ちひろ「もきゅもきゅ……ほんとにドーナツ好きなんですねー」
法子「まあね! ドーナツは皆が幸せになれるからね!」
ちひろ「じゃあプロデューサーさんと法子ちゃんもそうなんでしょうか?」
法子「えへへ……そうだといいなっ!」
ちひろ「ドーナツ大好きな法子ちゃんなら、きっとできますよ!」
法子「そ、そうかな? ドーナツで喜んでくれるかなぁ……?」
ちひろ「もちろんです! プロデューサーさんも甘いものは大好きですから!」
法子(じゃあ……)ポワポワ
53:
『なんだか法子から甘い匂いがするな……きっとドーナツかな?』
『法子って、もしかしてドーナツの食べすぎなんじゃないか。なんなら俺も手伝ってあげるぞ』
『ほら、これ以上甘いもの食べちゃうと、法子まで甘々になっちゃうだろ?』
『そうなる前に、俺と甘ーいもの食べて、一緒に甘ーい時間過ごさないとな?』
『ドーナツと同じくらい法子も甘々だったら、間違って味わっちゃうかも、な……?』
法子(甘すぎるよぉ……!)ポワワ
55:
法子「どーなってるのこれ……!?」
ちひろ「私は甘さ控えめがいいですねー」
法子「うう、でもプロデューサーと甘い時間は過ごしたいし……!」
ちひろ「まあまあ、法子ちゃんもそういうお年頃かしら?」
法子「ぷ、プロデューサーにドーナツ食べて欲しいだけだもん!」
ちひろ「甘々になれるといいですね!」
法子(プロデューサーとならドーナッても……! )
57:
ちひろ「夏樹ちゃんは逆にガツンと言い返し……いや物理的にガツンといってそうですね」
夏樹「Pさんにかい? フフ、だりーはともかくPさんは一味違うよ」
ちひろ「へえ、どこらへんがですか?」
夏樹「そうだな。Pさんの瞳の奥には、燃えるものがあるのさ」
ちひろ「ほうほう」
夏樹「その炎が、アタシの魂に火をつけちまう。アツいやつだよ、Pは」
ちひろ「夏樹ちゃんに負けず劣らずロックなんですねー」
夏樹「ああ、アタシも負けてられないんだ。一緒にてっぺん獲るまで、ね」
ちひろ「でも、Pさんがロックに染まっちゃったら困りません?」
夏樹(ん……?)ポワポワ
58:
『おっと。夏樹、そこはもう少し、甘える感じで頼むぜ』
『はは、焦ることはないさ。夏樹が慣れるまで、何度でも試すだけだ』
『だけど流石の夏樹も、そろそろ限界か? もし諦めるなら今のうちだぞ?』
『……それでこそ夏樹だ。上目遣いで小悪魔系おねだりするのが、上手くなってきたな?』
『夏樹が可愛さのてっぺん獲れるまで、今日は帰さないぞ……?』
夏樹(なるほど……これがロック……)ポワワ
59:
夏樹「……って言うとでも思ったか!?」
ちひろ「あれ、違うんですか?」
夏樹「わ、悪いけど、そういうのはだりーに任せるぜ。アタシにはさっぱりだ」
ちひろ「たまにはいいと思ったんですけど……残念です!」
夏樹「まだまだアタシの知らないロックがあるんだな……勉強になるよ」
ちひろ「いつかPさんとのラブラブロック、聴きたいですね!」
夏樹「か、勘弁してくれよ! ガラじゃねーって!」
ちひろ「でもいつの日か、夏樹ちゃんのお嫁さん姿、見てみたいです……!」
夏樹(Pさんの嫁とか……ロックすぎだろ……!)
61:
ちひろ「瑛梨華ちゃんには……まあ、ガツンと言われる時もあるとは思いますよ!」
瑛梨華「やーん、ちひろちゃん気遣いMI・E・MI・E☆」
ちひろ「YU・RU・SHI・TE☆」
瑛梨華「よし、許す☆」
ちひろ「ありがとうございます! さすが瑛梨華ちゃんですね!」
瑛梨華「瑛梨華ちんはどんなツッコミにも寛容だよ!」
ちひろ「へえ?……普段プロデューサーさんにはどんなツッコミされてるんですか?」
瑛梨華「んー、そりゃもう、四六時中ビシバシって感じ!」
ちひろ「まさに相棒ってやつですね!」
瑛梨華(あ、相棒……?)ポワポワ
62:
『呼んでないのに出てくる瑛梨華にも、もう慣れたな……』
『それならひとつ、相棒らしく振舞ってみようかな?』
『次にスベったら、スベったぶんだけ瑛梨華にお仕置きだぞ』
『俺は瑛梨華の相棒だからな。相棒はツッコむためにいるんだよな?』
『瑛梨華が可愛くなれるなら、瑛梨華が満足するまで、いっぱいツッコんであげるからな……』
瑛梨華(相棒にO・MA・KA・SE……☆)ポワワ
63:
瑛梨華「い……いやいや、瑛梨華ちゃんの漫才は健全だから!」
ちひろ「ある意味大人向けじゃないですか?」
瑛梨華「またまた?。そんなこと言っちゃDA・ME・DA・ZO☆」
ちひろ「でも、プロデューサーさんと毎日ツッコんだりツッコまれたりなんですよね?」
瑛梨華「おっけーちっひー☆ その言い方A・BU・NA・I☆」
ちひろ「相棒っていいですね。私もある意味、プロデューサーさんとは相棒みたいな関係ですけど……」
瑛梨華(愛棒になっちゃう……☆)
64:
ちひろ「ありすちゃんは、毎日のようにプロデューサーをガツンと論破してそうです」
ありす「まあ、そうですね。それと、橘です」
ちひろ「その秘訣を教えてくださいありすちゃん!」
ありす「論理的に攻め立てれば勝てます。本に書いてましたから。それと、橘です」
ちひろ「プロデューサーさんも、ありすちゃんに論理的に攻められてるんですか……」
ありす「ええ。私を論破できるものならしてほしいです。それと、橘です」
ちひろ「でも、プロデューサーさんも負けてばっかじゃないと思うんですけど……」
ありす(えっ……)ポワポワ
65:
『もう我慢の限界だぞ、ありす。俺はそろそろ本気を出すからな』
『いつもいつもありすに論破されてる俺じゃない。論理なんていちごの肥料にしてしまえ!』
『俺がありすを好きなのは、理屈じゃないんだ』
『どうだ? 俺がありすを愛している理由を、論破できるのか?』
『論破できないなら、このままありすを愛しちゃうけど……いいのかな?』
ありす(責めすぎですっ……!?)ポワワ
66:
ありす「こ、こんなのありえませんから! はい論破です!」
ちひろ「ちょっと雑すぎません!?」
ありす「……少々熱くなりました。もう少し論理的にいきたいのですが……」
ちひろ「プロデューサーさんと何やってるんですか」
ありす「プロデューサーの愛に理屈なんか効きません。力で論破するのが一番です!」
ちひろ「それって論破なんですか……」
ありす(ロリ的に責めすぎはよくないです……!)
67:
ちひろ「小春ちゃんは、ガツンと言われることなんてないわよね??」
小春「はい?? 小春がですか??」
ちひろ「ええ。プロデューサーさんは優しいものね」
小春「ん?、でも小春のこと、何か言いたそうに見つめてくることが?……」
ちひろ「あら。もしかして不満でもあるのかしら?」
小春「うぅ?。やっぱり小春が悪いんでしょうか?……」
ちひろ「そんなこと……きっとプロデューサーさんは、小春ちゃんに見惚れてるんですよ!」
小春(見惚れて?……?)ポワポワ
68:
『……ああ、すまん。ちょっと小春が可愛すぎて、ぼーっとしてたよ』
『ごめんごめん。これじゃ小春のこと、笑えないな?』
『そうだな、たまにはヒョウ君を見習ってみるか。いつも小春のそばにいるもんな』
『小春のそばで小春と添い遂げなきゃな。あ、それと……ぺろぺろもされないとだめなんだっけ?』
小春(ふわぁ?……Pさんぺろぺろです?……)ポワワ
69:
小春「……って、Pさんはダメです?!」
ちひろ「ありゃ、プロデューサーさんはダメでした?」
小春「小春はしてあげたいですけど、でも、でも?……」
ちひろ「いいんですよ小春ちゃん! 時間はたっぷりあるんですから!」
小春「そうですか?……?」
ちひろ「ええ、プロデューサーさんも待ってくれます!」
小春(えへへ、Pさんにペロペロです?……)
70:
ちひろ「薫ちゃんはしっかり者よね。ガツンと言われることなんてなさそうです」
薫「ううん、せんせぇはかおるにもきびしーよ!」
ちひろ「あら、そうなの? 子供には優しいと思ったんですけど……」
薫「ちがうよー、でもね。絵本をね、ちゃんとお片づけしたら、いい子いい子してくれるんだよ!」
ちひろ「なるほど、薫ちゃんはいいこね」
薫「あとね、お外から帰ってきたら、ちゃんと手を洗うとよしよししてくれるの!」
ちひろ「薫ちゃんは賢いですね?。よしよし♪」
薫「えへへ?」
ちひろ「もっといい子でいたら、プロデューサーさん何してくれるのかしらねー?」
薫(もっといい子……?)ポワポワ
71:
『薫は聞き分けもいいし、なんでもできるし、本当にいい子だな』
『とはいえ流石に、俺のおよめさんになれ、なんて聞けないよな?』
『……あれ、もしかして聞いちゃうのか? 止めるなら今のうちだぞ?』
『よしよし、薫は本当にいい子だな。じゃあ、まずは一緒にこんいんとどけ、出しにいこっか……?』
薫(いい子になっちゃう……!)ポワワ
72:
薫「か……薫、もっといい子になるねっ!」
ちひろ「え、ええ? いきなり張り切ってどうしたの、薫ちゃん?」
薫「だってせんせぇ、いい子が好きなんだよね!?」
ちひろ「ええ。そうだと思いますけど……」
薫「じゃあ薫、もっともっといい子になって、こんいんとどけ出すからね!」
ちひろ「あ、なるほど。頑張っ……えっ!?」
薫(せんせぇと愛のせんせーしなきゃっ……!)
73:
ちひろ「サンタさんたちはどうですかね?……」
イヴ「はぁ?。ニッポンのコタツはやっぱりすごいなぁ?。離れられなくなっちゃう」
ブリッツェン「モフモフッ」
ちひろ「のんびりしてますね……聖夜の主役がそれでいいんですか?」
イヴ「クリスマスの主役は子供達ですよぉ?。私達は……おまけ??」
ちひろ「当日それで大丈夫なんですか?」
イヴ「えへへ?もちろんです?。なんたってアイドルサンタですからねぇ?♪」
ブリッツェン「ブフェッ」
ちひろ「いや、そんなに和んでるとプロデューサーさんから檄が飛んじゃいますよー……?」
ブリッツェン(モフッ……!?)ポワポワ
75:
『こらブリッツェン! ちゃんとお仕事しないとダメだろ!』
『クリスマスはたくさんの子供達が待ってるんだからな、忙しいぞ!』
『……もちろん、俺からブリッツェンにプレゼントもあるけどな?』
『おいおい、喜ぶのはいいけど……ご褒美は、プレゼントを配り終えてからだぞー!』
ブリッツェン(ブフェ?……!)ポワワ
77:
ブリッツェン「モフモフフッ!」
イヴ「あら?? ブリッツェン元気ですね??」
ちひろ「いえ、やる気だそうとは言いましたけど、今からじゃなくて……」
イヴ「心配しなくても、私とブリッツェンのコンビなら今年も頑張れますよぉ?。ねぇブリッツェン?」
ブリッツェン「ブモッ!」
イヴ「あ、今年はPさんとも一緒に配りたいんですかぁ??」
ちひろ「いや、さすがにプロデューサーさんはちょっと!」
イヴ「だ、そうです?。うぅ、私も一緒がよかったなぁ?」
ブリッツェン(ブフェェ……)
79:
ちひろ「イヴちゃんは……なんだか、常にプロデューサーからガツンと言われてそうですね!」
イヴ「えぇ?? 私がですかぁ??」
ブリッツェン「ブフェ!」
ちひろ「むしろブリッチャンからも言われちゃってるんじゃないですかー?」
イヴ「そんなことありませ?ん! ねぇ、ブリッツェン?」
ブリッツェン「ブモモブモッ!」
イヴ「ほら?! イヴはしっかり者だぞ?って?♪」
ちひろ「アイドルとしてはそうでも、サンタさんとしてはどうでしょうかね??」
イヴ(サンタさんとして?……?)ポワポワ
80:
『おかしいなあ、俺のところにクリスマスプレゼントが来るの、ずっと待ってるんだけどなぁ』
『何が欲しいかって? そりゃ、可愛い可愛い、サンタさんに決まってるだろ?』
『あっ、そうか。自分をプレゼントするから、俺のところにはきっと最後に来るんだな?』
『それならいつまでも待っちゃうぞ。さて、今からサンタさんを迎える準備しちゃおうか……』
イヴ(ニ、ニッポンのクリスマスすごいなぁ?……!)ポワワ
81:
イヴ「そ、それもいいかも?……!?」
ブリッツェン「ブフェェェッ!」
ちひろ「何かを訴えてます!?」
イヴ「うふふ、大丈夫だよブリッツェン?。私と一緒にブリッツェンも可愛がってもらおうよ?♪」
ブリッツェン「ブフェッ!」
ちひろ「……何か納得したみたいです」
イヴ(クリスマス楽しみだなぁ?……♪)
8

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