禁書目録「銀河の守護者達」back

禁書目録「銀河の守護者達」


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1:
 「宇宙は無限に広がっている・・・・・・」
 「宇宙には無数の銀河があり、銀河には無数の惑星が存在する・・・・・・」
 「そう、星々の中にはイイヤツもいれば悪いヤツもいるってもんさ・・・」
 「俺達ァ、そんな悪いヤツらから銀河を守るために宇宙空間を突っ走る」
 「さあ、今日も10万光年、星のきらめきを飛び交う俺の船、『ミラノ号』で、宇宙のお片づけだ」
 「俺達を呼ぶならこう呼べ。銀河の守護者・・・ガーディアンズ・オブ――」
 KRAKKKKKKKKKKOOOOOOOOOOOOOOOMMMMM!!!
 「・・・・・・あれ?」
 「・・・今の何よ」
    KA-BBBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMM!!!
 「・・・・・・どうやら、撃墜されたらしいわね」
 「フザけんなよおい!どこのどいつだ撃ってきたのは!」
 「I AM GROOT」
 「こいつが呆れるたあ、よっぽどだぜおい」
 VVVAAOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMM!
 「墜落完了」
3:
 ・・・・・・それからしばらく後・・・・・・
 ―学園都市―
禁書目録「おいしい!今日のごはんもアカデミー賞並においしいんだよとうま!」ガツガツ
上条「インデックスさん・・・おいしいって言ってくれるのはうれしいんだが、おかわりするのをその辺にしてくれた方がもっとうれしいな上条さんは」
禁書「ガマンは身体によくないんだよ」
上条「遠慮は日本の素晴らしき文化だ。そろそろ身につけてくれ」
禁書「私に言わせれば遠慮なんて無意味なものかも」ガツガツ
上条「・・・ガクッ・・・・・・もういいっ。俺は補習に行ってくるから留守番しててくれインデックス」
禁書「また?とうまはいい加減補習しないように勉強するってことを身につけるべきなんだよ」
上条「ぐっ・・・返す言葉もねー・・・じゃあ行ってくる」ガチャ
禁書「行ってらっしゃーい。さ、スフィンクス、今日はどこにお散歩に行こうかな?」
スフィンクス「(・ω・)」
4:
 ミーンミンミンミンミーン・・・・・・
上条「今日も今日とてあっちぃなァー。科学の街ってんなら全域冷房にしたりできねえもんかなー・・・」
 <BANG!BANG! キャー!ゴウトウー!
上条「あ、また強盗やってらあ」
 <THWIP! ハイハイ、シンアイナルリンジンノゴトウジョウダヨ! SPAC!POW!BOK!
 <ヤッター!サスガヒーロー!
上条「ま、すぐさま『親愛なる隣人』が駆けつけて強盗をやっつけるのがお決まりだよな。学園都市の強盗率おかしいとかのツッコミは今更しねーぜ上条さんは」
 タタタタタ!
 ドンッ
 「いてっ!」
上条「っ!あ、すんません。よそ見してて――」
 ガラガラガラ・・・ガチャガチャガチャ・・・・・・
 「あーあーあーあー」
上条「!・・・な、なんだこりゃ・・・機械の部品・・・あ、アンタ、そのコートの下にこんなにたくさん――」 
 「いいから!お前も拾うの手伝ってくれよ!早く!」
上条「え?あ、ああ、ハイ」
5:
 ダダダダダダ!
 「ゲッ!もうきやがった!おい少年!早く早く!」
黄泉川「こらー!そこのロングコートの男ー!動くなじゃん!」
上条「え」
 「やっべぇ!おい!それ持って持って!こっちだ!行くぞ!」グイ
上条「え?え?ちょ、あの――」
黄泉川「あ!逃げるなじゃん!待たんかー!」
上条「ちょっと!アンタまさか・・・」
 「逃げるんだよォーッ!こっちこっちオアアー!」タタタ!
上条「ま、待ってくれ!なんで俺まで――」
警備員「黄泉川先生!どうやらもう一人仲間がいるようですよアレ!」
黄泉川「盗人が仲間と合流したじゃん!顔は確認できんがとにかく犯人は2人になったじゃん!追いかけるじゃんよー!」
上条「不幸だー!」
6:
 ――路地裏
 「フゥーッ・・・・・・ここまでくりゃあ大丈夫だろ。いやあー危なかった危なかった。もう少しで捕まってたな少年」ハッハッハ
上条「・・・なんで俺まで・・・アンチスキルに追われることになるなんて・・・不幸だ・・・・・・」ガックシ
 「まあまあ、女を追いかけるより追われる方がスリルあるだろ?」
上条「アンタ一体なんなんだよ!もしかして強盗か何かなのか!?この機械のパーツは何なんだよ!」
 「これは俺の船を治すための部品だよ。地球のもんで代用するにはそれなりにちゃんとしたのを使わなきゃならないからな。ちょーっとお値段するんで、拝借したってワケよ」
上条「なっ!泥棒か!」
 「合ってるけどストレートに言うなよな。こうなったのも地球にいる誰かのせいなんだから」
上条「地球って・・・アンタ一体何者なんだよ!」
 「俺か?・・・フフ・・・そうか、聞きたいか。いいぜ、教えてやる。俺は泣く子も黙る銀河の守護者・・・・・・その名も!」バッ
スターロード「スター・ロードさ!」バーン!
上条「・・・・・・誰?」
スターロード「スターロードだよ。聞いたことあるだろ?」
上条「・・・いや」
スターロード「・・・これだもんな。そろそろ覚えてくれよ皆」
7:
>>6
スターロード:アメコミ、MARVELコミックスに登場するキャラクターで、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のリーダー。地球人と宇宙人のハーフの男性
 本名ピーター・クィル。NASAの職員として働いていた頃に宇宙存在、マスター・オブ・ザ・サンに『スターロード』としての役職とコスチュームを与えられ、宇宙を舞台に活躍することになる
 超人的なパワーはないが、少し抜けている所もあるが、あらゆる戦略を練って戦ったり、コスモガンや色んな武器を使って戦う。宇宙人のハーフなので地球人よりも屈強な身体でもある
 戦闘時にはマスクを装着して戦う。戦闘中にもジョークを飛ばしたりするが、戦闘技術は高い
 初登場から長い間、マイナーなキャラクターとして知名度が低かったが、宇宙規模の大事件『アナイアレーション・コンクエスト』をきっかけに、宇宙の均衡を守るためにチームを結成した
 そのチームこそが『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』であり、宇宙のならず者を集めたチームである。他メンバーも同じくマイナーキャラの寄せ集めであった
 実写映画版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも当然登場。ちゃんとスターロードのマスクも装備している(コミックではそこに帽子もつくが)
 銀河を滅ぼすパワーを手に入れたヴィラン(悪役)に対して奇抜な戦略で対抗したり、宇宙海賊の長をあいてに度胸とハッタリで立ち向かったりと、戦闘力以外の魅力が強い
8:
>>6
誰?:映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でのやりとりの一つ。ヴィランの兵に囲まれた際に『誰だお前は!』と聞かれて名乗るも、誰?とあっけにとられた
 というのも、これは『スターロードというキャラクターが近年までマイナーなキャラだったので、知名度はまだ低いだろうから、キャラを知らない観客の気持の代弁』とのこと。一種のジョーク
 実際、ガーディアンズの映画化は2010年の段階で企画があがっていたそうだが、関係者の多くを含めて『なんでこんなチームを映画化するの?』という疑問と不安を持っていたとのこと
 今日では有名な『アイアンマン』、『マイティ・ソー』などの『アベンジャーズ』に連なるMARVELの一大プロジェクトであるMARVEL映画になぜこんなマイナーチームを出すのかという意見もあったそうな
 しかしMARVELは早い段階からガーディアンズを映画で魅せることを考えていて、人々に馴染ませるために格ゲーの『MARVEL VS CAPCOM』シリーズにも映画に先駆けてチームのメンバーが登場している
9:
このSSはMARVEL(アメコミ)×禁書のクロスSSです。素人にわかなので間違いやミスもあるかと思いますが大目にみてくらさい
アメコミに関する注釈も間違いやミスもあることがありますのでご注意してください
10:
 ――別の場所・・・上条宅付近の公園
禁書「今日もいい天気だねースフィンクスー♪」
スフィンクス「(´・ω・`;)」アツイ
禁書「こんな日はかき氷をたくさん食べたい気持ちになるねー」
スフィンクス「(´・ω・`;)」マジアツイ・・・
禁書「あれ?スフィンクス大丈夫?ちょっと木陰で休むほうがいいかも」
スフィンクス「(´・ω・`;)」ソダネ
禁書「大きな木があるんだよ。この下で休憩しようねー」
禁書「ふー、影に入るだけでもずいぶん涼しいんだよ」
スフィンクス「Σ(`・ω・´;)」
禁書「?どうしたのスフィンクス」
スフィンクス「(((`・ω・´;)」タジッ・・・
禁書「どうして木の陰に入らないのかな?不思議なんだよ。・・・上の方を睨んでるのかな?」スィッ
 「・・・・・・」
禁書「・・・・・・」
 「・・・・・・」
禁書「・・・・・・なんだか・・・この木・・・顔みたいに見えるかも・・・」
グルート「I AM GROOT」
禁書「わ!」
11:
>>10
グルート:『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のメンバーで、大きな身体を持つ木人。木のボディは非常に硬く、強靭な武器にもなる上、簡単には傷つけられない
 『I AM GROOT』としか話すことができない。身体から木の枝を伸ばしたり、花を咲かせたり、あらゆる植物を咲かせることができる。また、腕が取れたりしても枝同士がくっついて治る
 たとえ全身を砕かれても、わずかな欠片が残っていればそこから時間をかけて再生することが可能。身体のサイズを(それなりに)変えることもできる
 宇宙線の中では植木鉢に収まるサイズになっていることも多々ある。その際にはセリフの『I AM GROOT』のフキダシも小さくなる。カワイイ
 コミックに初登場したのは1960年と、チーム一番の古株。当時はホラーコミックのキャラクターとして登場しており、普通にセリフもバンバン喋ってた。現代のグルートととは別キャラなのかも
 実写映画版にも登場。つぶらな瞳や健気な行動から人気も高い上、CMなどでもプッシュされている。声をあてたのは『ワイルドスピード』シリーズなどで有名なヴィン・ディーゼル
12:
禁書「木が喋ったんだよ!こ、これはもしや魔術かも!」
グルート「I AM GROOT・・・」
禁書「え?・・・そうなの?」
グルート「I AM GROOT・・・」
禁書「ええ!ほ、本当!?すごいんだよ!」
グルート「I AM GROOT」
禁書「大丈夫なんだよ!私もアナタ達のお手伝いするんだよ!」
グルート「!・・・I AM GROOT」
禁書「いいのいいの!子待てる人は放っておけないんだよ!あ、木か」
グルート「I AM GROOT」
禁書「アハハ、冗談だよ。ごめんねグルート」
スフィンクス「(´・ω・`;)」
13:
>>12
I AM GROOT:グルートのセリフは全て同じだが、意味は違うらしい。相棒でもあるロケットラクーン以外の者には理解できない
 が、現在絶賛放送中のアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の主人公、アキラもなぜかグルートの言葉を理解している
15:
 ・・・・・・
上条「・・・で、スターロード?どこに向かってるんスか?・・・というか俺帰ってもいいかな」
スターロード「お前が俺にぶつかったから、せっかくコート下にカンペキに配備してた部品がバラになっちまったんだぞ。運ぶくらい手伝えって」
上条「・・・不幸だ」
スターロード「ほら、ここが目的地・・・・・・これが俺の船、『ミラノ号』さ」
 バーン!
上条「!・・・す、すげえ!こんなもんが学園都市にあったなんて・・・」
スターロード「おっと、誰かにチクるなよ。宇宙線が学園都市のとある場所に隠してあるなんてよ」
上条「う、宇宙船?・・・これが?・・・」
スターロード「俺達は地球の者じゃない。宇宙を旅する『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』だからな」
上条「・・・・・・(こいつが言ってることは本当なのか?・・・魔術師の新たな切り口かもしれねえ・・・)」
スターロード「実は俺達がこの地球のそばを飛んでるときに、地球から攻撃を受けちまってな。ここに不時着したって訳だ」
スターロード「あれからしばらく経つが・・・俺達はずっとここにミラノ号を隠しながら、何とか修理してたんだ。部品を集めてな」
上条「攻撃を受けたって・・・本当なのか?」
スターロード「ああ、スゲエ威力のブラストを不意打ちさ。一緒に、そばにあった人工衛星もぶった斬られてたけど」
上条「あ!・・・・・・(まさか・・・それってインデックスの・・・)」
スターロード「ん?何か心当たりがあるのか?」
上条「い、いや何でも!アハハ・・・」
16:
>>15
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:MARVELの宇宙を守る、コズミック系ヒーローチーム。現在実写映画版が公開中。アメリカでも記録的大ヒットをとげている
 元々は1990年頃にコミックに登場していたが、現在で有名なチーム(映画の原作となったチーム)と90年代のチームは、名前が同じだけでほぼ別物。宇宙を舞台にしてるなど共通点もあるが
 現在有名なガーディアンズは、2008年に創刊された新チーム。宇宙規模の大事件『アナイアレーション・コンクエスト』をきっかけに、宇宙の均衡を守るために結成されたという設定
 メンバーはそれまでマイナーなキャラクター達を寄せ集めたならず者チームだったが、一応大物(クエーサーや、近年ではアイアンマンも)在籍してたりする
 映画版は、『アベンジャーズ』に連なる『MARVELシネマティック・ユニバース』に組み込まれており、『アベンジャーズ』シリーズと世界観を共有しているが、今のところ密接な関係はない
 そのため、『アベンジャーズ』シリーズを見ていない人でも気兼ねなく見ることができる。もちろんシリーズを見てる人にもニヤリとする場面が多々ある(コレクター、サノスなど)
 これまでのMARVEL映画の中で最も明るく、コメディ色の強い作品と言え、宇宙を舞台にしたスペースオペラ映画の傑作。続編制作もすでに決まっている
 また、地球にいる『アベンジャーズ』達ともいずれ合流する予定で、来年公開の『アベンジャーズ2』を経て、『アベンジャーズ3』で共演するのでは、とうわさされている
 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は現在絶賛公開中。気軽な気持ちで映画館に足を運んで観賞してもらいたい。るろうに剣心もいいけどGoGもよろしくね!
20:
>>16で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは元々1990年代に登場していた』と書いてますが、正しくは『1969年に初登場した』です。すんません
 1969年に登場した初代ガーディアンズと現在のガーディアンズは別物ということです
18:
スターロード「ま、とにかくそれをこっち持ってきてくれよ。ようやっと修理が完了するんだからな。早いとこ出てかないとさっきの美人な警官にとっつかまっちまうぜ」
上条「だったら盗むことないのに・・・」
スターロード「地球の、それも日本の通貨なんて持ってないからな。文無しなのにほしいものがある時は盗む。他に手があるかい?」
上条「盗みはダメ!宇宙なら合法なのか!?」
スターロード「いいや、違法さ。OKわかった。もうこの街じゃあ盗みはしないよ。この部品で修理が完了するからな」
上条「ならもういいよ。さっさと帰らせてもらうぜ。上条さんは補習があるんだよ補習が」
スターロード「あ、おい、言っとくがこのことはナイショだぜ?」
上条「私は何も見てないし聞いてません!これでいいか」
スターロード「完璧」
上条「じゃあな!まったく」タタタ
スターロード「もうこの街で盗みはしないと言ったけど・・・」
 ス・・・
スターロード「ありゃ撤回する。これアイツの財布ネ。へっへっへ」
 ・・・・・・
上条「まったく!なんだって盗人の片棒をかつがされなくっちゃあならないんだ!早く学校に行かなきゃ補習に遅れちまうってのに!」タタタ
上条「スターロードのやつ!地球を出てく前に再会したら説教してや――」
 シュカッ
上条「ッ!・・・・・・え・・・」
 パラパラ・・・
上条「・・・・・・な・・・ナイフ?・・・・・・ど・・・どこから飛んで・・・」
 ガシィ!
上条「!?うわッ!」ドサッ!
 「あなた・・・今誰の名を口にした?」ス・・・
上条(!?・・・な、なんだ!・・・お、女の人!?・・・俺の上にまたがって・・・ノドモトにナイフを・・・)ゴクリ
ガモーラ「『スターロード』と言ったわね?・・・何を知ってるの?」
20:
>>18
ガモーラ:『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のメンバーの紅一点。緑色の肌をした美女。宇宙一危険な女とも呼ばれる強靭な女性。ガモラと訳されることもある
 かつて宇宙最強の魔人とも呼ばれるサノスによって一族が滅ぼされ、一人生き残ったガモーラはサノスの下で育てられた。あらゆる戦闘技術を叩きこまれた戦闘機械として
 だが、サノスの目的が宇宙の支配だと知ったガモーラはサノスの下を離れることとなる(それまではサノスに洗脳されていたこともあってサノスに従っていた)
 映画版でも登場。紆余曲折してスターロードらと一緒に捕まり、紆余曲折あってスターロード達と共に行動し、紆余曲折の後に銀河を救うために戦うことになる
21:
上条「い、いや・・・あの・・・」
ガモーラ「あなた・・・私達を探ってるのかしら?どこのスパイ?墜落してからしばらく経つけど・・・ずっとバレずにやってこられたのは奇跡ね。今になって知られるとは・・・」
上条「俺はスターロードに手伝わされて・・・」
ガモーラ「何だろうと私達の存在を知った者は始末するしかないわ」ギラッ
上条「!う、ウソだろ!?」
 シュッ
 KRRKKOOOMMM!
ガモーラ「!・・・カタナ・・・」
上条「か、神裂ぃ!」
神裂「上条当麻・・・またアナタは面倒に巻き込まれているのですね。・・・とにかく、この方の相手は私に」
ガモーラ「面白い・・・この地球の女戦士はどれほどのものか楽しませてもらうわ」
22:
神裂「上条当麻、早くここから離れてください。この女性・・・想像以上に危険です」
上条「で、でもお前を置いてくなんて・・・」
神裂「早く!」
上条「っ・・・すまねえ神裂!」ダッ
ガモーラ「逃げない方が身のためよ。本当。悪いことは言わないわ。私を相手にする方が・・・まだ痛みを知らずに済んだものを・・・」
神裂「・・・?・・・・・・!」
ガモーラ「そっちの筋肉ダルマは私なんかよりよっぽどおっかないから。背骨を引き抜かれても知らないわよ」
 CHOOOMMM!
上条「!?うわわっ!?・・・こ、今度はなんだよ!」
ドラックス・ザ・デストロイヤー「・・・ガモーラ、俺はダルマじゃない。ヒューマノイドだ。間違えるな」
ガモーラ「あのね、間違えた訳じゃないの。そういう比喩よ比喩」
ドラックス「・・・ああ、そうか。すまん」
上条「緑の美人の次は筋肉モリモリマッチョマンかよ!」
ドラックス「・・・小僧、俺はそんな名前じゃねえ。ドラックス・ザ・デストロイヤーだ!」
ガモーラ「・・・やれやれ」
24:
>>22
ドラックス・ザ・デストロイヤー:『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のメンバーで、スキンヘッドの筋肉モリモチマッチョマン。デストロイヤーの異名通り恐ろしい戦闘狂
 元々はアーサー・ダグラスという名の地球人だったが、かつて宇宙最強の魔人と呼ばれるサノスによって、家族もろとも始末される(理由は、地球に来たサノスを目撃したから)
 が、サノスの父であるメンターが、暴走するサノスを止める対抗策として宇宙意志と交渉し、アーサー・ダグラスの魂をドラックス・ザ・デストロイヤーとして復活させた
 人間の頃の記憶は失っているものの、サノスを倒すという目的と憎しみだけは強く残っており、長年サノスを追っていた。後年、サノスを打ち倒すことにも成功している
 初登場は1973年に発売されたアイアンマンのコミック。サノスの初登場エピソードでもある。この頃は今のドラックスのデザインを大きく違い、マントを羽織っていた
 現在ではスキンヘッドの筋肉ダルマのような姿。ハルクに並ぶ怪力を持ち、主にソード(短剣など)を武器として戦う
 映画版でも当然登場。元地球人設定は消え、生粋の宇宙人に。また、復讐の対象がサノスではなく告発者ロナンに変更されている
 他のメンバーが喋るアライグマや木の巨人など濃いメンツのせいで空気になりがちかと思ったが、面白いキャラクター付けがされていて印象に残りやすくなっている
 どんなキャラクター付けがされているかは実際に映画で見てみよう!
25:
ドラックス「小僧、俺達を探ってたらしいな。誰の差し金だ?素直に言えば指を3本折るだけで済ましてやる」
上条「だ、だから俺はそんなんじゃねえって!スターロードに巻き込まれて――」
ドラックス「どこでスターロードの名を聞いた!何が目的だ!正直に話せ!」グイ!
上条「だぁーッ!だからこれから説明すんだろうが!お前が邪魔して話そうにも話せねえだろうが!」
ドラックス「あぁ、そうだったのかすまん。そうだったとは知らなくてつい・・・」ストン
上条「なんなんだよアンタら・・・」
 BBBOOWWWWWW!
ドラックス「!ARRRGHHH!」ボオオオ!
上条「!ほ、炎!ステイル!?」
ステイル「やれやれ、君の右腕は異能を打ち消すだけじゃあなく、問題を引き寄せる力でも持ってるんじゃないのかい?」
ドラックス「RRGGGHHHHH!」ボオオオ!
上条「やめろステイル!話をしなくちゃならないのに攻撃しちまったら――」
ドラックス「GGAAAHHH!」バッ!
ステイル「!」
 BACOOOM!
ステイル「ぐはッ!」
上条「ステイル!」
ドラックス「この俺を燃やそうとするとはいい度胸だ・・・お前の身体をマッチのようにへし折ってやる!」
ステイル「っぐ・・・なんてパワーだ」
ドラックス「比喩表現だ」ニヤ
ステイル「・・・なんだこいつ・・・」
26:
 ・・・・・・そのころ
グルート「I AM GROOT」
禁書「すごいすごーい!宇宙には色んな技術があるんだね!今の話は全部本当なのかな?」
グルート「I AM GROOT」
禁書「へえー!元々科学については詳しく知らなかったけど、宇宙はそんなに発展してるんだね!」
スフィンクス「(・ω・)?」
禁書「でもイスカンダルに行った後にM78星雲に行ったんだよね?その後に惑星ナブー・・・なんだか順番がメチャクチャなんだよ」
グルート「・・・I AM GROOT」
禁書「え?うん、私は完全記憶能力っていってね、ちょっとしたことでも覚えられるんだよ」
グルート「I AM GROOT」
禁書「えへへ、そんなに褒められるほどすごくないかも」
 「おいグルート!こんなとこにいやがったのか。ノンキしてる場合じゃねえぜ。ガモーラから通信が入った」
グルート「!」
禁書「?」
 「公園なんぞで光合成してんじゃあねえぜ。さあ、さっさとあいつらと合流して・・・・・・あ」
禁書「!・・・」
 「しまった・・・グルートの陰になってる位置に地球人がいたとは・・・ヘタっちまったぜ」
禁書「あ、アライグマが喋ってるんだよ!すごい!これもグルートの仲間なの!?」
 「!!!てめぇ!今なんつった!アライグマだとぉ!こ、この俺をアライグマっつったのかコラァ!」ジャキ!
禁書「わ!宇宙の銃なんだよ!これってさっきグルートが言ってたセイバートロン星の技術で作ったコスモガンかも!」
 「な・・・グルート!この地球人に何を話しやがった!」
グルート「I AM GROOT」
 「あらゆる銀河の技術って・・・地球人にそんなもん話しても意味ねえだろ!」
禁書「ねえアライグマさん、あなたはなんて名前なの?」
ロケットラクーン「て、てめえ!次アライグマっつってみろ!そのカワイイ顔にビリヤード台と同じ数の穴をあけてやるぞ!俺はロケットだ!俺を呼ぶならそう呼べ!このすっとこどっこい!」
27:
>>26
ロケットラクーン:『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のメンバーで、喋るアライグマ。遺伝子操作された生き物で、非常に高度な知能を持つ
 キュートな見た目とは裏腹に暴言を吐きまくり、銃をぶっぱなす宇宙一狂暴なアライグマ。ハーフワールドという場所で警備員をしていた。そこには他にも喋る動物が大勢いる
 スターロードが不在の状況ではチームの指揮をとったりもする。宇宙のあらゆる銃火器の扱いに長けており、戦略を練るのも上手い。機械をいじって新しい武器を造ったりも
 銀河を救うとかよりもカネ儲けの方が性にあっており、前科がいくつもある。脱走も何度もしてる。グルートとは相棒同士で、非常に固い絆で結ばれている
 映画版でも登場。『ハングオーバー』や『世界に一つのプレイブック』などで有名なイケメン俳優、ブラドリー・クーパーが声をあてている
 また、格闘ゲームの『アルティメット・MARVEL VS CAPCOM3』にも参戦。これはMARVELが映画化を見越して、前もって知名度を上げておくためにMARVEL側からの注文だったらしい
28:
禁書「ロケットも『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』なの?」
ロケット「なっ・・・グルート!そこまで話したのか!」
グルート「I AM GROOT」
ロケット「ついじゃねえ!俺達が地球にいるのは秘密だっつったろ!何のために今まで隠れて行動してたと思ってんだ!」
禁書「大丈夫だよロケット。私もお手伝いするんだよ」
ロケット「あ・・・あぁ!?」
禁書「全部聞いたんだよ。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの皆は異次元世界からこの宇宙にやってきて、この地球の近くを飛んでたんだって」
禁書「そしたら謎の光線攻撃で宇宙船が墜落しちゃって、船を修理する部品を集めてるって」
ロケット「・・・」ジャキ
禁書「わ」
ロケット「そこまで聞かれちゃ放ってはおけねえな。俺達のことは秘密なんだからよ」
グルート「I AM GROOT!」バッ
ロケット「!・・・なんだお前、邪魔すんのかよ!」
グルート「I AM GROOT!」
ロケット「関係ねえ!俺達がこの次元宇宙にいるのは秘密だって言ってたろ!それを地球人に知られたからには――」
グルート「I!AM!GROOT!」
ロケット「・・・・・・ああもうッ!・・・ったく、わかったよわかった。お前の言う通りだよ」ス・・・
禁書「あ、ありがとうグルート。かばってくれて」
グルート「・・・」ス・・・
禁書「?・・・」
グルート「・・・」パァ
禁書「わ・・・すごい。キレイな花なんだよ」
グルート「・・・」ニコッ
禁書「ありがとう、グルート」
30:
 ・・・・・・
 ――ミラノ号内
スターロード「ウガチャカウガウガ♪ウガチャカウガウガ♪」カチャカチャ カチャ
スターロード「アーアアーI'm hooked on a feeling♪I'm high on believing♪That you're in love with me」カチャカチャ キュッキュッ ガコン
スターロード「うっしゃ!完了!これでエンジンは元通り。あとは点火できりゃあ問題ナシだな」
 BEEP BEEP
スターロード「お?ガモーラから通信か」Pi
ガモーラ【スターロード!今どこ!?】
スターロード「へ?」
 ・・・・・・
 KRRKKOOM!KA-TANG!KA-TANG!
ガモーラ「現在敵と交戦中!応援に来てちょうだい!」キィン!
スターロード【敵だって?この地球で俺達の敵なんかいるのかよ】
ガモーラ「どうやら探られてたみたい!それより早く!この相手・・・想像以上の手だれよ!」ガキィン!
スターロード【OK、秘密兵器を持っていくぜ。座標表示を消すなよ】Pi
ガモーラ「それまで持つかが問題だけどね・・・」
 KRRRKKKOOOMMM!
神裂「やりますね・・・アナタほど強い女性はそうはいません。私がここまで押されるとは・・・」チャキ
ガモーラ「お互い様よ。私だって宇宙のあらゆるヤツと戦ってきたけど・・・あなたになら合格点あげられるわ。ま、もっとトンでもない奴は山ほどいるけどね」
神裂「・・・何者ですか・・・あなた達は・・・」
37:
>>30
ウガチャカウガウガ♪:映画版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』内の曲の一つ。スウェーデン出身のバンド『ブルー・スウェード』の『Hooked on a feeling』の歌詞。CMでもバンバンなってる
 劇中には他にも多くの70年代のヒット曲が登場している。映画版のスターロードは幼い頃に母からもらったカセットテープを宝物として肌身離さず持っているので、多くの曲が登場する
 ミラノ号の内部にもステレオがしっかり搭載されている。BGMとして70年代の曲が度々かかり、映画の雰囲気を表現している
 冒頭のタイトルロゴが出る場面も曲がかかりながらの印象的なもので、MARVELの大作映画とは思えないような味のある感じ。決して悪い意味でなく、めちゃくちゃ素晴らしいB級映画みたい
31:
魔女狩りの王『AARRRGGGHHH!』グオ!
ドラックス「こいつめッ!」
 BLACCHOOOOMMM!
ステイル「まさか・・・イノケンティウスと・・・な、殴り合うなど・・・・・・人間じゃあない・・・」
ドラックス「炎の巨人とは大した化け物だな・・・だがな、別の宇宙にはもっと危険な化け物がたくさんいる。特にブラックホールの近くで遭遇した、身体にクリスタルを持つ怪獣王とかな」
ステイル「・・・何の話だ」
ドラックス「この地球の人間は宇宙のほとんどを知らない。俺達はあらゆる宇宙を旅してきた。どっちが強いかは明白だろ」ス・・・
ステイル「どうかな・・・人間は成長するんだ。様々な知識を得て、成長する。宇宙だとか何だとか知らないが・・・・・・地球をなめるなよ」
ドラックス「ならば見せてみろ!地球人の底力ってやつを!」グオ!
上条「くそっ・・・どうすりゃいいんだ。このままじゃアイツら、誰かが倒れるまで戦い続けるぞ・・・なんとかしないと・・・」
 BBBRRROOOOOOOOOOOOWWWWWWWWWWWW!
神裂「!?」
ステイル「!」
上条「!?うわあっ!・・・な、なんだ!?ちょ、超音波みたいな何かが・・・・・・」
 ザッ
スターロード「待たせたな!悪いが先制攻撃させてもらったぜ!色んな武器を寄せ集めて作ったショックウェーブ装置だが、これで敵の動きを封じられるはずだ!」
神裂「ふん!」KRRKOOOMM!
ガモーラ「っく!」KA=TANG!
ステイル「今度の炎はどうだ!」BBBOOOWWW!
ドラックス「AARRGGHHH!スターロード!全然効果がないぞ!」
スターロード「・・・あっれぇ?おっかしいなぁ・・・」カチャカチャ
32:
今気づいたけど衛星破壊は一巻の出来事で、上条さんはその時の記憶失ってるんじゃ……
34:
>>32
・・・・・・お、大目に見てくらさい・・・・・・だ、誰かから聞いたとか・・・そ、そういうので一つ・・・・・・すんません
33:
上条「スターロード!」
スターロード「お、少年。・・・ッハ!・・・いや、財布とったのは俺じゃないよ」
上条「アイツらはお前の仲間だろ!なんとかしてくれよ!誤解してるんだ!」
スターロード「?・・・まさかガモーラが言ってた敵ってお前さんのツレのことか?」
上条「ああそうだ!何か知らんがそうだ!おい神裂!ステイル!そいつらは敵じゃねえ!魔術師でもなんでもないんだ!戦う必要なんてねえんだよ!」
スターロード「ガモーラ!ドラックス!戦闘中止ー!やめだやめー!」
 KKRRKKKOOOOOMMM!
ガモーラ「・・・だそうよ。どうする?カタナ使い」グググ・・・
神裂「・・・敵でないなら、戦う必要はありませんね」グググ・・・
 グググ・・・ス・・・
神裂「・・・」
ガモーラ「・・・大した実力ね。称賛に値するわ。名を聞かせて、地球の女戦士」
神裂「神裂 火織です。あなたは?」
ガモーラ「ガモーラ」
神裂「ガモーラ・・・」ス・・・
ガモーラ「カンザキ」ス・・・
 ガシッ ピシガシッ グッグッ
ガモーラ「誇り高き戦士、あなたを忘れはしないわ」
神裂「私もです。ガモーラ」
35:
ステイル「どうやら、向こうは穏便に解決したみたいだね。こちらも平和的に収めようと思うが・・・」ボオオ・・・
ドラックス「先に手を出したのはお前の方だぞ。まだ殴り足らん!・・・・・・だがどうしても穏便に済ませたいというのなら、その手の炎を消せ。こちらが下手に出たら、また焼かれかねん」
ステイル「・・・攻撃態勢をやめたとたんに殴られたらたまったもんじゃない。警戒して当然だろう」ボオオ・・・
ドラックス「お前がその炎を消さない限り、こちらも大人しくすることはできない。炎を消せ・・・」
ステイル「・・・・・・ああ、わかったよ。だが殴るなよ?たしかに先に手を出したのはこちらだが」スッ・・・
ドラックス「・・・約束だ。もうお前を殴りはしない」ス・・・
ステイル「・・・これで解決だな」
ドラックス「ああ」
 BWOOKK!
ステイル「ぐへ!」
ドラックス「殴りはしないが、蹴る。思い知ったか野蛮人め!」
ステイル「あぐッ・・・・・・き、貴様!このやろーっ!」グアバ
ドラックス「おー!何か文句あるかコラァ!」グイイ
上条「あーもう!お前らやめろって言ってんのに――」
 グイ! グイ!
ステイル「!?うぐっ・・・な、何だ!?」
グルート「I AM GROOT」
ロケット「こう言ってるぜ。『頭を冷やしな。トーヘンボクども』ってよ」
ドラックス「ぐ、グルート、ロケット・・・・・・ヤケドしたから冷たい水をぶっかけてくれるってか?ならとっととこの木の枝をほどいて、水をくれ」
ロケット「頭を冷やすってのはそういう意味じゃねえよ」
ドラックス「・・・そうなのか」シュン
36:
禁書「とーま!こんな所で何してるのかな?」
上条「インデックス!?どうしてここに・・・ていうかこの木の人とアライグマは何なんだ?」
ロケット「あっ!テメッ!こいつッ!」ジャキ
グルート「I AM GROOT」
ステイル「木の怪物め!我が魔術でキャンプファイヤーにしてやろうか!」
ロケット「コラテメー!こいつは火がニガテなんだよ!フランケンシュタインよりも火が怖いのは銀河でもコイツだけだ!ンなことしようとしたらその赤毛ごと脳天吹っ飛ばすぞ!」ジャキ
グルート「I AM GROOT」
ガモーラ「やめてロケット。彼らは敵じゃないのよ。あなたも、グルートは強いけれど、火はニガテなの。やめてちょうだい」
ステイル「ッ・・・・・・(び、美人・・・)・・・し、仕方ないな・・・」
ドラックス「やめておけ火の男。ガモーラは宇宙一危険な女だ。地球の人間のような軟弱な男では付き合えん」
ステイル「なッ!何を言っている!そんなこと考えてないぞ!私のタイプは聖女マルタだ!」
グルート「I AM GROOT」
ステイル「何なんだ君は!さっきから同じこしか言ってないじゃないか!」
禁書「『顔に書いてる』ってグルートが言ってるんだよ」
ステイル「言葉が理解できるのか!?」
上条「ちょーーーっとそこまでだッ!もういいッ!もうオシマイ!はい!ここまーでー!とりあえず皆、敵でもなんでもないんだ。それでいいよな?スターロード」
スターロード「あ、うん」
上条「だったらこれ以上ヤイノヤイノ言うのはヤメだ。俺達はアンタらの邪魔をするつもりはないし、ステイルと神裂は俺をかばってくれただけなんだ。誤解なんだよ」
ステイル「べ、別に君をかばった訳ではない」プイ
ガモーラ「てっきり私達をさぐっている敵かと思ったわ。ごめんねカンザキ」
神裂「いえ、こちらにも非はあります。お互い様ですよガモーラ」
ドラックス「火の男、内蔵を3つほど差し出せば許してやる」
ステイル「火に油を注ぐのが上手いな君は・・・戦うというのなら今度こそ本気でいくぞ!」
ドラックス「火に油など注げば燃え広がるだけだろうが。何を言っているんだお前は」
ロケット「比喩だっての」
グルート「I AM GROOT」
38:
スターロード「・・・」カチャ・・・カチカチ
上条「まったく、おっかねえ奴らだよ」
スターロード「・・・」ガチッ・・・ポチポチッ・・・ガンガン
上条「・・・・・・スターロード?何してんだ?さっきから何かいじってるけど」
スターロード「・・・いや・・・」ガチンッバンバン・・・
上条「それ、さっき『先制攻撃だ』とか言いながら使ったやつだよな。なんか超音波みたいなのが出たけど・・・なんかマズイのか?」
スターロード「・・・・・・うん、たぶんヤバい」
上条「え」
ロケット「おい見ろよ。エネルギーレーダーにすげえ反応だぜ」BEE BEE
神裂「?何か問題ですか?」
ロケット「ほら見てみろよ」
神裂「・・・・・・」モフ
ロケット「!・・・てめえ今ナデたな!?俺の頭をナデたな!」
神裂「すみませんつい」
ロケット「次やったらマゼラン雲に放りこむぞ!」
ステイル「それより、問題とは何なんだ?」
ロケット「・・・ッチ、まあいい。見ろ、街中からエネルギーが増幅してるぜ。何のエネルギーか知らねえが、どんどん数値が上がってやがる」
ガモーラ「これは・・・もしや街の『能力者』のエネルギーじゃないかしら?」
ロケット「あん?」
ガモーラ「この街に潜伏してる間に知ったけれど、能力者と呼ばれるスーパーパワーを子供達が持っているとか・・・このレーダーに表示されてるのって、その能力者のエネルギーじゃあ」
上条「!?」
39:
スターロード「・・・(ヤッベ)」
ドラックス「能力者とやらのエネルギーが増幅したらどうなる」
ロケット「さあな、このレーダーの表示だとドンドン膨れ上がってる。それにこの数だと・・・数分で爆発でもしちまうぜ」
上条「ば、爆発!?なんだってそんな・・・」
ロケット「能力者のエネルギーが膨れ上がって、暴走して、それが無数にあるんだ。ギガトン級のエネルギー爆発が起きてもおかしくねえ」
禁書「そ、それって・・・学園都市の危機かも!」
グルート「I AM GROOT」
ロケット「ああ、止めねェと俺達も一緒に消し炭だ」
ガモーラ「一体なぜこんなことに・・・」
神裂「何とかして止めないと!」
ステイル「だが原因を突き止めないと止めようがないぞ」
スターロード「・・・」ソロ?ッ・・・
上条「スターロード」
スターロード「!」ビクッ
上条「もしかしてさっきのお前の・・・」
スターロード「・・・・・・ああ、どうやらそうらしい。先制攻撃に使ったこの武器のせいで、どうやら特殊なエネルギー粒子を飛躍的に増幅させちまったらしい」
禁書「ええ?!」
ステイル「・・・」
スターロード「い、いやワザとじゃないんだよ!この武器テキトーに色んなのを組み合わせたヤツだからさ!どんな威力があるかなんて知らなったし!」
ロケット「てめえ!それが言いわけになると思ってんのか!お前のせいで俺達ァ太陽に放り込まれたも同然なんだぞ!」
スターロード「うひー!ワザとじゃないってー!」
40:
禁書「私に任せてほしいんだよ!」ズイ
上条「インデックス!?」
禁書「かして!」グイ
スターロード「あっ」
禁書「さっきグルートからたくさん話を聞いたんだよ。色んな宇宙の色んな話を」ガチャガチャ カパッ
グルート「I AM GROOT」
禁書「うん、グルートから聞いた話を全部思い出しながら、この機械を組み替えるんだよ」ガチャガチャ ガコン
ステイル「・・・科学のことがわかるのか?」
禁書「グルートに教えてもらったから。科学のことはさっぱりだけど、教えてもらった話を組み合わせればなんとかなるかも」ガチャガチャ
神裂「・・・完全記憶能力」
ガモーラ「色んな場所で得た知識を総動員するということね」
禁書「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの皆は色んなものを見てきたって聞いたんだよ。宇宙の果てから果てまで旅して・・・色んな宇宙に行き来して・・・・・・
 すごく楽しそうな、すごい冒険がいっぱいで・・・私達が信じられないような物も見てきたって・・・・・・オリオン座の近くで燃える宇宙船・・・タンホイザーゲートのオーロラ・・・
 宇宙の冒険っていうのは、やっぱり私達地球の中しか知らない人間にとって、とっても新鮮で、とってもハチャメチャで、とっても楽しいものなんだよ」カチャカチャ
スターロード「・・・」
禁書「すぺーすおぺらは素晴らしいんだよ。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの冒険は、興奮と感動と、固い友情の物語なんだよ。もっと話が聞きたいって思うんだよ」カチャカチャ
グルート「・・・・・・I AM GROOT」
禁書「!・・・うん!今度また聞かせてくれるとうれしいんだよ!」
41:
 ガチャン!
禁書「できたんだよ!これで最初の効果と逆の効果のしょっくうぇーぶが出るはずなんだよ!能力者のえねるぎーの膨張を止めて、元に戻せるんだよ!」
スターロード「かしてくれお嬢ちゃん」グッ
上条「!スターロード」
ロケット「あっ!てめえ!手柄を横取りする気だな!」
スターロード「っへ・・・ああ、そうさ。機械の組み換えはお嬢ちゃんの役目。あとはこのスイッチを押すだけさ。それくらい俺にもできるぜ」
ドラックス「・・・いや、まてスタ――」
スターロード「おっと、最後のイイトコは俺のもんだぜ!」タタタッ
上条「おい待てスターロード!」
スターロード「ついてくるな!ドカンといくからよ!」タタタ
上条「!?な、何だって!」
ドラックス「やはりか!真逆のショックウェーブを発生させるなんて無茶な改造、その武器そのものが耐えられない!」
スターロード「俺のせいでこうなったんだ。後始末すんのも俺の役目だ。たとえどうなってもな!」
 Pi
 VVVVVOOOOOWWWWWWWWWW!
 KA-BOOOOOOOOOOOOMMMMMM!
上条「スターロードッ!」
42:
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・

ステイル「・・・超音波のようなものが出たと同時に機械が爆発した・・・スターロードという男は・・・」
神裂「・・・瓦礫の中に・・・・・・」
禁書「・・・そ、そんな・・・・・・」
上条「っく・・・スターロード・・・」
ロケット「・・・」
ガモーラ「・・・」
スフィンクス「(`・ω・´)))」グイグイ
スターロード「いでっ!いででッ!や、やめろ猫ちゃん!痛いって引っ張るな!」ガララ・・・
上条「!?スターロード!?瓦礫の下から・・・無事だったのか!」
禁書「スフィンクス!」
スターロード「あ・・・バレた?・・・ハハハ・・・いや、ちょーっと気絶しちゃってて・・・」
 ザッ
ロケット「何が気絶だ。ンな大根芝居に騙される俺達じゃねえぜ」ジャキ
ガモーラ「今回のミスを大目に見てもらおうと、同情を買う作戦かしら?」チャキ
ドラックス「今度の罰は少しキツめのにしないとな。1週間メシ抜きとかよ」チャッ
グルート「I AM GROOT・・・」
スターロード「うひー!勘弁してくれー!ワザとじゃないんだってー!」
44:
 ・・・・・・
スターロード「いやー、一時はどうなるかと思ったな」ボロボロッ・・・
上条「どうなった」
ガモーラ「迷惑をかけたわね。でも安心して。私達の船はもう修理が完了した。すぐにでもここを出ていくから」
神裂「ガモーラ・・・決して迷惑なんかじゃありません。よければまたこの街に来てください。私達は歓迎します」
ガモーラ「ありがとうカンザキ。今度来る時はスターロード以外のメンバーで来るわ」
スターロード「えっ」
神裂「お待ちしております」
スターロード「ちょっ」
ドラックス「火の男、次会ったら今度こそ叩きのめしてやるからな」
ステイル「フンッ・・・それはこちらの台詞だ。首を洗って待っているがいいさ」
ドラックス「・・・?・・・どういう比喩だ?」
ステイル「・・・」
 WWWEEEE・・・・・・
ロケット「出発するぞー!さっさと俺の船に乗りやがれ!」
スターロード「なっ!これは俺の船だろうが!ふざけたこと言うと歯ブラシにしてやるぞ!」
ロケット「HAッHAHAHAHAHA!キツイ冗談だぜ!」
スターロード「本気だぞ。シッポはキーホルダーにして宇宙の駅で売ってやる。骨は酒に入れて、お前の写真を基にアニメを作る。あらいぐまロケットってタイトルのな!」
ドラックス「グルート、早く乗れ。行くぞ」
グルート「・・・」
禁書「・・・ばいばい、グルート。またお話を聞かせにきてね」
グルート「・・・」ポキッ スッ・・・
禁書「・・・木の欠片・・・」
グルート「・・・I AM GROOT・・・」
禁書「・・・うん!」
46:
スターロード「じゃあなガクエントシ!また銀河の危機が来たらやってくるぜ!」
 GGGGOOOOOOOO・・・・・・
 ギューン・・・
上条「行っちまったな。インデックス、その欠片・・・グルートはなんて言ってたんだ?」
禁書「グルートの代わりだと思って持っててって。植木鉢に植えて、水をあげてくれればいいんだって」
上条「・・・アイアムグルートだけでそこまで意味が込められてたのか」
ステイル「はあ・・・何だったんだあの連中は。どっと疲れたよ」
神裂「安心するのは早いですよ。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは帰ってくる・・・いずれまた」
上条「そうだな・・・・・・あっ!」
上条「・・・・・・補習・・・」
47:
>>46
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは帰ってくる:すでに映画版の続編制作が決まっている
48:
スターロード「さて、この後はどうする?」
ガモーラ「また別の次元宇宙にお邪魔しましょう。この宇宙にいて、カンザキ達に影響出たら困るし」
グルート「I AM GROOT」
ロケット「おう!そうだぜ!こないだ行った宇宙のよ、火星周りにいた賞金稼ぎどもいただろ。ソードフィッシュとか言う赤い船に乗ったヤツら。あいつらとまた勝負しに行こうぜ」
ドラックス「俺は左腕にサイコガンを装備したあの宇宙海賊と決着をつけなくっちゃあならない。こっちが先だ」
ガモーラ「何にしても、宇宙を守るか、盗みをするか、誰かに会いに行くか・・・・・・決めなきゃね」
スターロード「宇宙にはやり方が3通りある。イイやり方。悪いやり方。そして俺達のやり方だ。・・・最後のが一番しっくりくる。それじゃあ皆!無限の彼方へ!さあ行くぞ!」
グルート「I AM GROOT」
 ・・・・・・
禁書「空を見上げれば無数の光が見える。その一つ一つが宇宙の神秘・・・グルートはそう言ったんだよ」
禁書「私達が宇宙を見上げるのと同じように、どこかの誰かが私達を見てるかも」
禁書「そんな彼らを・・・私達を・・・銀河を守るヒーロー達・・・・・・」
禁書「銀河の守護者達」
禁書「・・・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、宇宙のヒーロー・・・」
禁書「今日もきっと、どこか遠い宇宙を駆けまわってるんだよ」
 ・・・・・・
49:
 おしまい
スターロード「夜空の星が輝く影に、悪の笑いがこだまする!
   星から星に泣く人の、涙背負って宇宙の始末!
 銀河の守護者『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』!お呼びとあらば即参上!」
ロケット「映画館で会おうぜ、BABY」
  『GUARDIANS OF THE GALAXY』
   大好評公開中
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